JPH10263564A - 浴槽用オゾン反応処理装置 - Google Patents
浴槽用オゾン反応処理装置Info
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- JPH10263564A JPH10263564A JP9516897A JP9516897A JPH10263564A JP H10263564 A JPH10263564 A JP H10263564A JP 9516897 A JP9516897 A JP 9516897A JP 9516897 A JP9516897 A JP 9516897A JP H10263564 A JPH10263564 A JP H10263564A
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- Japan
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- ozone
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率が良く、しかも小型軽量で安価な浴槽用
オゾン反応処理装置を提供する。 【解決手段】 浴槽１０内の浴槽水５０を循環させる循
環経路３１にエジェクタ３３を設けると共に、エジェク
タ３３の下流側に位置してサイクロン式気液分離器３４
を設ける。エジェクタ３３で、浴槽水ＢにオゾンガスＡ
を注入する。オゾンガスＡが注入されたガス含有の浴槽
水Ｃを、サイクロン式気液分離器３４で強制的に気液分
離する。含有ガスＥを分離された浴槽水Ｄを浴槽１０に
戻す。含有ガスＥを補助セパレータ３５に送り、同伴水
Ｆを分離する。分離された同伴水Ｆを浴槽１０に戻す。
オゾン反応処理装置を提供する。 【解決手段】 浴槽１０内の浴槽水５０を循環させる循
環経路３１にエジェクタ３３を設けると共に、エジェク
タ３３の下流側に位置してサイクロン式気液分離器３４
を設ける。エジェクタ３３で、浴槽水ＢにオゾンガスＡ
を注入する。オゾンガスＡが注入されたガス含有の浴槽
水Ｃを、サイクロン式気液分離器３４で強制的に気液分
離する。含有ガスＥを分離された浴槽水Ｄを浴槽１０に
戻す。含有ガスＥを補助セパレータ３５に送り、同伴水
Ｆを分離する。分離された同伴水Ｆを浴槽１０に戻す。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用の比較的大
きな循環式浴槽に濾過装置と組み合わせて使用される浴
槽用オゾン反応処理装置に関する。
きな循環式浴槽に濾過装置と組み合わせて使用される浴
槽用オゾン反応処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】大規模の観光旅館等に設置される業務用
の比較的大きな循環式浴槽には濾過装置の設置が義務付
けられている。また、この循環濾過式浴槽の浄化性能を
向上させることを目的として、循環装置にオゾン反応処
理装置を組み合わせることも自主的に行われている。
の比較的大きな循環式浴槽には濾過装置の設置が義務付
けられている。また、この循環濾過式浴槽の浄化性能を
向上させることを目的として、循環装置にオゾン反応処
理装置を組み合わせることも自主的に行われている。
【０００３】循環濾過式浴槽に設置される従来のオゾン
反応処理装置は、殆どがプール向け装置の転用である。
これは、業務用の比較的大きな循環式浴槽の規模及び構
造がプールのそれと酷似することによる。そして、プー
ル向けのオゾン反応処理装置に関しては、厚生省のアメ
ニティプール施設水質改善設備指針、及び（社）日本プ
ールアメニティ施設協会で策定されたプール装置規格基
準があり、これらに基づく装置設計が採用されている。
具体的には、処理水中におけるオゾンの滞留時間が１分
以上必要とされていることから、オゾンガスが注入され
た処理水を、気液分離を兼ねた滞留型反応塔、即ち反応
塔形式の重力式気液分離器に通す構成が採用されてい
る。
反応処理装置は、殆どがプール向け装置の転用である。
これは、業務用の比較的大きな循環式浴槽の規模及び構
造がプールのそれと酷似することによる。そして、プー
ル向けのオゾン反応処理装置に関しては、厚生省のアメ
ニティプール施設水質改善設備指針、及び（社）日本プ
ールアメニティ施設協会で策定されたプール装置規格基
準があり、これらに基づく装置設計が採用されている。
具体的には、処理水中におけるオゾンの滞留時間が１分
以上必要とされていることから、オゾンガスが注入され
た処理水を、気液分離を兼ねた滞留型反応塔、即ち反応
塔形式の重力式気液分離器に通す構成が採用されてい
る。
【０００４】従って、循環濾過式浴槽に設置される従来
のオゾン反応処理装置も、反応塔形式の重力式気液分離
器を備えた構成になっている。
のオゾン反応処理装置も、反応塔形式の重力式気液分離
器を備えた構成になっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】オゾンは良く知られて
いるようにその強力な酸化力に起因する強力な殺菌力を
保有しており、衛生面の点から、大規模の観光旅館等に
設置される業務用の比較的大きな循環式浴槽にもオゾン
反応処理装置を設置することが推奨される。
いるようにその強力な酸化力に起因する強力な殺菌力を
保有しており、衛生面の点から、大規模の観光旅館等に
設置される業務用の比較的大きな循環式浴槽にもオゾン
反応処理装置を設置することが推奨される。
【０００６】しかしながら、衛生面の点から期待される
ほどには、実際の導入は進んでいない。その最大の理由
は、従来のオゾン反応処理装置に設けられる反応塔形式
の重力式気液分離器の規模及び重量が大きく、その価格
も高いことによる。即ち、この重力式気液分離器は、耐
オゾン性を考慮したステンレス鋼容器であり、その容積
は１分以上のガス滞留時間を確保するために、例えばオ
ゾンで処理する分岐水量が１０リットル／分の場合で１
０リットル以上（直径１６０ｍｍ×高さ５００ｍｍ以
上）を必要とする。
ほどには、実際の導入は進んでいない。その最大の理由
は、従来のオゾン反応処理装置に設けられる反応塔形式
の重力式気液分離器の規模及び重量が大きく、その価格
も高いことによる。即ち、この重力式気液分離器は、耐
オゾン性を考慮したステンレス鋼容器であり、その容積
は１分以上のガス滞留時間を確保するために、例えばオ
ゾンで処理する分岐水量が１０リットル／分の場合で１
０リットル以上（直径１６０ｍｍ×高さ５００ｍｍ以
上）を必要とする。
【０００７】本発明の目的は、従来よりも小型軽量で安
価な浴槽用オゾン反応処理装置を提供することにある。
価な浴槽用オゾン反応処理装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】ところで、業務用の比較
的大きな循環式浴槽に使用されるオゾン反応処理装置に
関しては、規模及び構造の類似性からプール向けのもの
が転用されているが、プール向けのものと異なり、公的
な基準の適用は受けない。そこで、本発明者らは公的な
基準にとらわれることなく、循環式浴槽におけるオゾン
の実際的な有効性について調査を行った。その結果、次
のような事実が判明した。
的大きな循環式浴槽に使用されるオゾン反応処理装置に
関しては、規模及び構造の類似性からプール向けのもの
が転用されているが、プール向けのものと異なり、公的
な基準の適用は受けない。そこで、本発明者らは公的な
基準にとらわれることなく、循環式浴槽におけるオゾン
の実際的な有効性について調査を行った。その結果、次
のような事実が判明した。
【０００９】プール向けのオゾン反応処理装置では、エ
ジェクタで処理水にオゾンガスが注入された後、その処
理水が配管を通って反応塔形式の重力式気液分離器に送
られ、ここで１分以上の時間をかけて処理水からガスが
分離される。このときオゾンは経時的に分解が進む。ま
た、そのオゾンによる処理は、重力式気液分離器だけで
なく、エジェクタから重力式気液分離器に至る配管でも
行われている。
ジェクタで処理水にオゾンガスが注入された後、その処
理水が配管を通って反応塔形式の重力式気液分離器に送
られ、ここで１分以上の時間をかけて処理水からガスが
分離される。このときオゾンは経時的に分解が進む。ま
た、そのオゾンによる処理は、重力式気液分離器だけで
なく、エジェクタから重力式気液分離器に至る配管でも
行われている。
【００１０】プールの場合は水温が低いために、オゾン
の分解速度が遅く、その結果、重力式気液分離器でも十
分なオゾン濃度が確保されるために、重力式気液分離器
での長い滞留時間は、オゾン処理に有効に寄与する。こ
の点において、プール向けのオゾン反応処理装置の場合
は、重力式気液分離器の使用は有効である。
の分解速度が遅く、その結果、重力式気液分離器でも十
分なオゾン濃度が確保されるために、重力式気液分離器
での長い滞留時間は、オゾン処理に有効に寄与する。こ
の点において、プール向けのオゾン反応処理装置の場合
は、重力式気液分離器の使用は有効である。
【００１１】ところが、循環式浴槽の場合は、プールの
場合と比較して水温が高く、オゾンの分解速度が速いた
めに、重力式気液分離器に至るまでにオゾンの分解が進
み、重力式気液分離器で長い滞留時間を確保しても、考
えられているようなオゾン処理は行われない。その結
果、エジェクタから重力式気液分離器に至る配管でむし
ろ有効なオゾン処理が行われることになり、その配管で
のオゾン処理比率が相対的に増大することから、重力式
気液分離器でのオゾン処理比率は相対的に低下する。
場合と比較して水温が高く、オゾンの分解速度が速いた
めに、重力式気液分離器に至るまでにオゾンの分解が進
み、重力式気液分離器で長い滞留時間を確保しても、考
えられているようなオゾン処理は行われない。その結
果、エジェクタから重力式気液分離器に至る配管でむし
ろ有効なオゾン処理が行われることになり、その配管で
のオゾン処理比率が相対的に増大することから、重力式
気液分離器でのオゾン処理比率は相対的に低下する。
【００１２】換言すれば、循環式浴槽用オゾン反応処理
装置の場合は、気液分離器での滞留時間の確保が、プー
ル向けの場合ほどオゾン処理に対して有効とは言えなく
なくなるのである。
装置の場合は、気液分離器での滞留時間の確保が、プー
ル向けの場合ほどオゾン処理に対して有効とは言えなく
なくなるのである。
【００１３】このため、循環式浴槽用オゾン反応処理装
置では、重力式気液分離器をサイクロン式のような機械
式気液分離器に変更しても、全体のオゾン処理効率の低
下は、プール向けでこの変更を行った場合と比べて軽微
に抑制される。その結果、重力式気液分離器をサイクロ
ン式のような機械式気液分離器に変更することにより、
問題となるような処理効率の低下を伴うことなく、装置
規模、装置重量及び装置価格の低減が図られる。
置では、重力式気液分離器をサイクロン式のような機械
式気液分離器に変更しても、全体のオゾン処理効率の低
下は、プール向けでこの変更を行った場合と比べて軽微
に抑制される。その結果、重力式気液分離器をサイクロ
ン式のような機械式気液分離器に変更することにより、
問題となるような処理効率の低下を伴うことなく、装置
規模、装置重量及び装置価格の低減が図られる。
【００１４】本発明の浴槽用オゾン反応処理装置は、か
かる知見に基づいて開発された安価で、しかも処理効率
の高い装置であり、浴槽水を循環させる循環経路と、循
環経路に設けられ、循環経路を流れる浴槽水にオゾンガ
スを注入するエジェクタと、エジェクタの下流側に位置
して循環経路に設けられ、オゾンガスが注入された浴槽
水を強制的に運動させて浴槽水中の気体を強制分離する
機械式気液分離器とを具備することを、構成上の特徴と
している。
かる知見に基づいて開発された安価で、しかも処理効率
の高い装置であり、浴槽水を循環させる循環経路と、循
環経路に設けられ、循環経路を流れる浴槽水にオゾンガ
スを注入するエジェクタと、エジェクタの下流側に位置
して循環経路に設けられ、オゾンガスが注入された浴槽
水を強制的に運動させて浴槽水中の気体を強制分離する
機械式気液分離器とを具備することを、構成上の特徴と
している。
【００１５】機械式気液分離器としては、オゾンガスが
注入された浴槽水を強制的に旋回させるサイクロン式気
液分離器が、気液分離効率等の点から好ましい。
注入された浴槽水を強制的に旋回させるサイクロン式気
液分離器が、気液分離効率等の点から好ましい。
【００１６】機械式気液分離器の場合、分離ガスに浴槽
水が同伴し、その同伴水が損失水となるので、機械式気
液分離器より下流側の循環経路に、分離ガスに同伴する
浴槽水を分離ガスから分離する補助セパレータを設ける
ことが、浴槽水の損失を抑える点から好ましい。
水が同伴し、その同伴水が損失水となるので、機械式気
液分離器より下流側の循環経路に、分離ガスに同伴する
浴槽水を分離ガスから分離する補助セパレータを設ける
ことが、浴槽水の損失を抑える点から好ましい。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は本発明の１実施形態を示す循
環式浴槽の系統図、図２はオゾン反応処理装置に使用さ
れるサイクロン式気液分離器の断面図である。
基づいて説明する。図１は本発明の１実施形態を示す循
環式浴槽の系統図、図２はオゾン反応処理装置に使用さ
れるサイクロン式気液分離器の断面図である。
【００１８】循環式浴槽１０には、図１に示されるよう
に、濾過装置２０と、オゾン反応処理装置３０と、オゾ
ン発生装置４０とが設けられている。濾過装置２０は、
浴槽水５０の加熱用循環経路に、ヘアキャッチャ２１、
循環ポンプ２２及び濾過器２３を、加熱器６０と共に設
けた構成になっている。
に、濾過装置２０と、オゾン反応処理装置３０と、オゾ
ン発生装置４０とが設けられている。濾過装置２０は、
浴槽水５０の加熱用循環経路に、ヘアキャッチャ２１、
循環ポンプ２２及び濾過器２３を、加熱器６０と共に設
けた構成になっている。
【００１９】オゾン反応処理装置３０は、濾過装置２０
に並列に組み合わされており、濾過器２３の下流側から
浴槽水５０の一部を取り出してヘアキャッチャ２１の上
流側に戻す浴槽水の循環経路３１を備えている。循環経
路３１には、上流側から下流側へ加圧ポンプ３２、エジ
ェクタ３３、及びサイクロン式気液分離器３４が順番に
設けられている。
に並列に組み合わされており、濾過器２３の下流側から
浴槽水５０の一部を取り出してヘアキャッチャ２１の上
流側に戻す浴槽水の循環経路３１を備えている。循環経
路３１には、上流側から下流側へ加圧ポンプ３２、エジ
ェクタ３３、及びサイクロン式気液分離器３４が順番に
設けられている。
【００２０】エジェクタ３３は、オゾン発生装置４０で
発生させたオゾンガスＡを、循環経路３１を流れる浴槽
水Ｂに注入する。オゾンガスＡが注入されたガス含有浴
槽水Ｃはサイクロン式気液分離器３４に送られる。
発生させたオゾンガスＡを、循環経路３１を流れる浴槽
水Ｂに注入する。オゾンガスＡが注入されたガス含有浴
槽水Ｃはサイクロン式気液分離器３４に送られる。
【００２１】サイクロン式気液分離器３４は、図２に示
されるように、外筒３４ａと、外筒３４ａ内に設けられ
た逆コーン状の透孔付きセパレータ３４ｂと、セパレー
タ３４ｂの更に内側の中心部に設けられた透孔付きガス
取出し管３４ｃとを備えている。
されるように、外筒３４ａと、外筒３４ａ内に設けられ
た逆コーン状の透孔付きセパレータ３４ｂと、セパレー
タ３４ｂの更に内側の中心部に設けられた透孔付きガス
取出し管３４ｃとを備えている。
【００２２】エジェクタ３３から送られたガス含有浴槽
水Ｃは、外筒３４ａの上部から筒内に接線方向に導入さ
れ、セパレータ３４ｂ内を旋回しながら下降する。この
間に、浴槽水Ｃ中の含有ガスＥは中心部に集まり、ガス
取出し管３４ｃを介して外筒３４ａの上方に排出され
る。一方、含有ガスを分離除去された浴槽水Ｄは、透孔
付きセパレータ３４ｂを通過して、外筒３４ａの下方に
排出される。かくして、エジェクタ３３から送られたガ
ス含有浴槽水Ｃは、気液分離される。
水Ｃは、外筒３４ａの上部から筒内に接線方向に導入さ
れ、セパレータ３４ｂ内を旋回しながら下降する。この
間に、浴槽水Ｃ中の含有ガスＥは中心部に集まり、ガス
取出し管３４ｃを介して外筒３４ａの上方に排出され
る。一方、含有ガスを分離除去された浴槽水Ｄは、透孔
付きセパレータ３４ｂを通過して、外筒３４ａの下方に
排出される。かくして、エジェクタ３３から送られたガ
ス含有浴槽水Ｃは、気液分離される。
【００２３】含有ガスを分離除去された浴槽水Ｄは、濾
過装置２０に戻される。一方、浴槽水から分離されたガ
スＥは、補助セパレータ３５に送られる。補助セパレー
タ３５は小型の気液分離器であり、浴槽水Ｄから分離さ
れたガスＥ中の同伴水Ｆを分離除去する。分離除去され
た同伴水Ｆは、サイクロン式気液分離器３４の下流側で
循環経路３１に戻される。他方、同伴水を分離除去され
たガスＧは、排オゾン分離塔３６等を経て大気中に放出
される。
過装置２０に戻される。一方、浴槽水から分離されたガ
スＥは、補助セパレータ３５に送られる。補助セパレー
タ３５は小型の気液分離器であり、浴槽水Ｄから分離さ
れたガスＥ中の同伴水Ｆを分離除去する。分離除去され
た同伴水Ｆは、サイクロン式気液分離器３４の下流側で
循環経路３１に戻される。他方、同伴水を分離除去され
たガスＧは、排オゾン分離塔３６等を経て大気中に放出
される。
【００２４】このようなオゾン反応処理装置３０では、
エジェクタ３３でオゾンガスＡが注入されたガス含有浴
槽水Ｃは、まずエジェクタ３３からサイクロン式気液分
離器３４に至る配管３７内でオゾン処理される。その
後、サイクロン式気液分離器３４内でオゾン処理され
る。浴槽水Ｃは４０℃前後と比較的高温であるので、浴
槽水Ｃ中のオゾンは比較的速く分解するが、エジェクタ
３３からサイクロン式気液分離器３４に至る配管３７内
では未だ十分に高いオゾン濃度が維持されているので、
効率の良いオゾン処理が行われる。サイクロン式気液分
離器３４では浴槽水の滞留時間は短いが、この段階では
オゾンの分解が進み、浴槽水中のオゾンガスのオゾン濃
度が低下しているので、浴槽水の滞留時間が短くてもそ
の滞在時間が長い場合とそれほど変わられないオゾン処
理効率が維持される。
エジェクタ３３でオゾンガスＡが注入されたガス含有浴
槽水Ｃは、まずエジェクタ３３からサイクロン式気液分
離器３４に至る配管３７内でオゾン処理される。その
後、サイクロン式気液分離器３４内でオゾン処理され
る。浴槽水Ｃは４０℃前後と比較的高温であるので、浴
槽水Ｃ中のオゾンは比較的速く分解するが、エジェクタ
３３からサイクロン式気液分離器３４に至る配管３７内
では未だ十分に高いオゾン濃度が維持されているので、
効率の良いオゾン処理が行われる。サイクロン式気液分
離器３４では浴槽水の滞留時間は短いが、この段階では
オゾンの分解が進み、浴槽水中のオゾンガスのオゾン濃
度が低下しているので、浴槽水の滞留時間が短くてもそ
の滞在時間が長い場合とそれほど変わられないオゾン処
理効率が維持される。
【００２５】そのため、全体のオゾン処理効率として
は、反応塔形式の重力式気液分離器を用いた場合と大差
ない結果が得られる。また、サイクロン式気液分離器３
４によって浴槽水Ｄから分離されたガスＥには若干量の
浴槽水が同伴されるが、このガスＥを補助セパレータ３
５に送り、ガスＥ中の同伴水Ｆを分離除去して循環経路
３１に戻すので、この同伴水Ｆが損失水にならない。
は、反応塔形式の重力式気液分離器を用いた場合と大差
ない結果が得られる。また、サイクロン式気液分離器３
４によって浴槽水Ｄから分離されたガスＥには若干量の
浴槽水が同伴されるが、このガスＥを補助セパレータ３
５に送り、ガスＥ中の同伴水Ｆを分離除去して循環経路
３１に戻すので、この同伴水Ｆが損失水にならない。
【００２６】反応塔形式で容量が１０リットル（直径１
６０ｍｍ×高さ５００ｍｍ）の重力式気液分離器を用い
て２０％のオゾン溶解効率が得られる浴槽設備の場合、
その重力式気液分離器を直径５０ｍｍ×高さ１７０ｍｍ
のサイクロン式気液分離器３４に変更しても１７％のオ
ゾン溶解効率が維持された。なお、ここにおけるオゾン
溶解効率は、オゾン水濃度から見た効率で、数式１によ
り表される。
６０ｍｍ×高さ５００ｍｍ）の重力式気液分離器を用い
て２０％のオゾン溶解効率が得られる浴槽設備の場合、
その重力式気液分離器を直径５０ｍｍ×高さ１７０ｍｍ
のサイクロン式気液分離器３４に変更しても１７％のオ
ゾン溶解効率が維持された。なお、ここにおけるオゾン
溶解効率は、オゾン水濃度から見た効率で、数式１によ
り表される。
【００２７】
【数１】Ａ＝Ｃ／Ｂ Ａ：オゾン溶解効率 Ｂ：オゾンが水に１００％溶け込んだとした場合のオゾ
ン水濃度 Ｃ：オゾン水濃度の実測値
ン水濃度 Ｃ：オゾン水濃度の実測値
【００２８】この場合、補助セパレータ３５としては容
量０．１５リットル（直径５０ｍｍ×高さ７０ｍｍ）の
重力式気液分離器を使用したが、この重力式気液分離器
の追加を考慮しても、サイクロン式気液分離器３４に変
更することによる装置規模、装置重量及び装置価格の低
減効果は大きい。
量０．１５リットル（直径５０ｍｍ×高さ７０ｍｍ）の
重力式気液分離器を使用したが、この重力式気液分離器
の追加を考慮しても、サイクロン式気液分離器３４に変
更することによる装置規模、装置重量及び装置価格の低
減効果は大きい。
【００２９】ちなみに、プールを想定して、水温が２５
℃のときに同様の変更を行った場合は、上記のオゾン溶
解効率は６０％から３７％に激減した。
℃のときに同様の変更を行った場合は、上記のオゾン溶
解効率は６０％から３７％に激減した。
【００３０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の浴槽用オゾン反応処理装置は、オゾンガスを注入した
後の浴槽水を、機械式気液分離器を用いて強制的に気液
分離することにより、高い処理効率を維持しつつ、装置
規模、装置重量及び装置価格の低減を図ることができ
る。従って、大規模の観光旅館等に設置される業務用の
比較的大きな循環式浴槽に対して、オゾン反応処理装置
の適用が容易となり、その浴槽水の安全性を高めること
ができる。
の浴槽用オゾン反応処理装置は、オゾンガスを注入した
後の浴槽水を、機械式気液分離器を用いて強制的に気液
分離することにより、高い処理効率を維持しつつ、装置
規模、装置重量及び装置価格の低減を図ることができ
る。従って、大規模の観光旅館等に設置される業務用の
比較的大きな循環式浴槽に対して、オゾン反応処理装置
の適用が容易となり、その浴槽水の安全性を高めること
ができる。
【図１】本発明の１実施形態を示す循環式浴槽の系統図
である。
である。
【図２】本実施形態のオゾン反応処理装置に使用される
サイクロン式気液分離器の断面図である。
サイクロン式気液分離器の断面図である。
１０ 浴槽 ２０ 濾過装置 ３０ オゾン反応処理装置 ３１ 循環経路 ３２ 加圧ポンプ ３３ エジェクタ ３４ サイクロン式気液分離器 ３５ 補助セパレータ ４０ オゾン発生装置 ５０ 浴槽水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０２Ｆ 1/50 ５１０ Ｃ０２Ｆ 1/50 ５１０Ａ ５２０ ５２０Ｌ ５３１ ５３１Ｒ ５４０ ５４０Ａ ５５０ ５５０Ｃ ５６０ ５６０Ｚ
Claims (3)
- 【請求項１】 浴槽水を循環させる循環経路と、循環経
路に設けられ、循環経路を流れる浴槽水にオゾンガスを
注入するエジェクタと、エジェクタの下流側に位置して
循環経路に設けられ、オゾンガスが注入された浴槽水を
強制的に運動させて浴槽水中の気体を強制分離する機械
式気液分離器とを具備することを特徴とする浴槽用オゾ
ン反応処理装置。 - 【請求項２】 機械式気液分離器は、オゾンガスが注入
された浴槽水を強制的に旋回させるサイクロン式気液分
離器である請求項１に記載の浴槽用オゾン反応処理装
置。 - 【請求項３】 機械式気液分離器より下流側の循環経路
に、分離ガスに同伴する浴槽水を分離ガスから分離する
補助セパレータが設けられた請求項１又は２に記載の浴
槽用オゾン反応処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9516897A JPH10263564A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 浴槽用オゾン反応処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9516897A JPH10263564A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 浴槽用オゾン反応処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10263564A true JPH10263564A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=14130242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9516897A Pending JPH10263564A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 浴槽用オゾン反応処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10263564A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1153890A2 (de) * | 2000-05-08 | 2001-11-14 | Dinotec GmbH Schwimmbadausstattung und Freizeitanlagen | Verfahren zur Aufbereitung von Badewasser |
| JP2006272147A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | バラスト水処理装置 |
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1997
- 1997-03-27 JP JP9516897A patent/JPH10263564A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1153890A2 (de) * | 2000-05-08 | 2001-11-14 | Dinotec GmbH Schwimmbadausstattung und Freizeitanlagen | Verfahren zur Aufbereitung von Badewasser |
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