JPH10263337A - 金属系多孔質フィルタ装置 - Google Patents

金属系多孔質フィルタ装置

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JPH10263337A
JPH10263337A JP9077046A JP7704697A JPH10263337A JP H10263337 A JPH10263337 A JP H10263337A JP 9077046 A JP9077046 A JP 9077046A JP 7704697 A JP7704697 A JP 7704697A JP H10263337 A JPH10263337 A JP H10263337A
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filter device
ceiling
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JP9077046A
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Takashi Nishi
隆 西
Takahiro Kitagawa
貴宏 北川
Akira Kosaka
晃 小阪
Atsushi Funakoshi
淳 船越
Ryutaro Motoki
龍太郎 元木
Eiji Fukumoto
英二 福元
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SAKAE SANGYO KK
Kubota Corp
Original Assignee
SAKAE SANGYO KK
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ強度の低下及びフィルタ特性の低下
を招くことなく、且つ、濾過集塵装置にフィルタを取付
ける時の作業性を損なうことなく、ガス処理能力の飛躍
的な改善が図れる高耐熱性の金属系多孔質フィルタ装置
を提供する。 【解決手段】 筒状の金属系多孔質体からなる複数のフ
ィルタエレメント1の各端部を相互に嵌め合わせて縦方
向に重ね合わせてなるフィルタ部2と、前記フィルタ部
2を下方より支持する支持台3と、前記支持台3をフィ
ルタ装置天井部4より吊り下げ支持する連結部材5とを
備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼排ガス中の煤
塵等を物理的に捕集して除去する濾過集塵装置に関し、
更に詳しくは、フィルタ膜が筒状の金属系多孔質体から
なり、その濾過集塵装置に使用される金属系多孔質フィ
ルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃焼排ガス中の煤塵等を物理
的に捕集して除去する濾過集塵装置の一型式として、フ
ィルタ膜に天然繊維、合成繊維、または、無機質繊維等
の布を使用したバグフィルタが一般に普及している。こ
のバグフィルタを応用した燃焼排ガス処理装置の一例と
して、図9に示すように構成されたものがある。図9に
示すように、燃焼装置30からの燃焼排ガスを誘引送風
機構31によって煙突32から排出する煙道33に排ガ
ス温度調整機構34、バグフィルタ35、排ガス昇温機
構36、触媒反応塔37を順次設けて、燃焼排ガスを一
旦冷却してから前記バグフィルタ35により煤塵を除去
し、その後、前記排ガス昇温機構36により前記煤塵除
去後の燃焼排ガスを再び昇温して、前記触媒反応塔37
において燃焼排ガス中の有害物質である窒素酸化物、ダ
イオキシン等を除去するようにしている。尚、前記排ガ
ス温度調整機構34は、前記バグフィルタ35の前記フ
ィルタ膜を高温の燃焼排ガスから保護するために、前記
バグフィルタ35の入口での燃焼排ガス温度を前記フィ
ルタ膜の最高耐熱温度以下に制限すべく設けられたもの
であり、前記排ガス昇温機構36は、前記触媒反応塔3
7における触媒の活性を有効に利用するためには前記バ
グフィルタ35の出口での燃焼排ガス温度よりも高い燃
焼排ガス温度を必要とするために設けられているのであ
る。因みに、通常のバグフィルタにおいてはその入口上
限温度はフィルタ膜の耐熱性より150〜200℃とさ
れおり、これに対して前記触媒の活性を維持できる温度
は210〜450℃である。
【0003】上記したように、従来のバグフィルタを使
用した燃焼排ガス処理装置においては、煤塵除去のため
に一旦燃焼排ガスの温度を低下させ、更に、前記煤塵除
去後の燃焼排ガスの中から有害物質を除去するために、
一旦冷却した燃焼排ガスを再度昇温する必要があるが、
これらの必要性を回避するために、仮に前記触媒反応塔
37を前記バグフィルタ35の前に設けた場合、前記触
媒反応塔37内の触媒の表面に煤塵が付着してその触媒
性能を急速に低下させ結果となる。従って、上記のバグ
フィルタ35と触媒反応塔37の配置順序を変えること
は現実的ではない。このように、上記従来の燃焼排ガス
処理装置においては冷却・昇温を必要とするので、燃焼
排ガス処理のために必要以上の熱損失を招くという問題
を有している。
【0004】更に、前記バグフィルタ35の低耐熱性に
起因して前記排ガス温度調整機構34や前記排ガス昇温
機構36を設けるため、設備が大型化し、設備コストの
上昇をも招くという問題を有している。その上、燃焼排
ガスの再加熱温度を高めすぎると熱損失が大きくなり、
これを抑えると、前記触媒反応塔37入口のガス温度が
充分でないために触媒の活性が低下し、前記触媒反応塔
37を充分に機能させるためには、触媒と燃焼排ガスと
の接触面積を大きくする必要があり、前記触媒反応塔3
7の大型化を招くという問題を有している。
【0005】こうした問題に対処するために、前記バグ
フィルタ35のフィルタ膜に例えばセラミック繊維等の
無機材質からなる耐熱フィルタ膜を用いることが提案さ
れているが、この耐熱フィルタ膜は通常の布製のフィル
タ膜と同様に織物であり、逆圧洗浄に際して目開きに変
化が生ずるのを防止することは困難である。従って、微
細粉塵の除去性能に安定性を欠くという問題を有してい
る。
【0006】そこで、上記の問題点を解消し、安定して
燃焼排ガス中の微細粉塵を除去しながら、同時に、燃焼
排ガスの温度を利用しつつその中に含有される窒素酸化
物、ダイオキシン等の有害物質を除去することが可能な
燃焼排ガス処理装置の提供を目的として、前記バグフィ
ルタの代わりに、フィルタ膜が筒状の金属系多孔質体か
らなる高耐熱性の金属系多孔質フィルタ装置を使用した
濾過集塵装置を提案している(特願平8−184722
号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した高耐熱性の金
属系多孔質フィルタ装置を使用した濾過集塵装置に対し
て、燃焼排ガス処理装置のガス処理能力を高めるため
に、前記濾過集塵装置における煤塵等の捕集能力の向上
が必要である。一般に、前記濾過集塵装置における煤塵
等の捕集能力を高めようとすれば、フィルタ膜の表面積
を拡大する必要がある。また、逆圧洗浄用の配管長等を
最小限に抑えて、付帯設備コストも低減したいという要
求も別途ある。よって、単純にフィルタの設置数を増加
して前記ガス処理能力の増加を図れば、フィルタ設置面
積が増大し、上記付帯設備も大型化し、濾過集塵装置全
体の大型化と製造コスト及び設備維持コストの高騰を招
く結果となる。
【0008】これらの要求を、装置の大型化並びに製造
コスト及び設備維持コストの高騰を最小限に止めて、合
理的に満足するためには、フィルタ膜が長尺化できれば
良い。しかしながら、バグフィルタの場合はフィルタ膜
が布製であるため、長尺化して表面積を広げることに対
して特段の困難性はないが、金属系多孔質フィルタ装置
の場合は、単体で長尺筒状の薄いフィルタ膜を均質な膜
厚で、且つ、高歩留りで製造するのは極めて困難であ
る。そこで、適当な製造歩留りで且つ所定の膜質を保証
できる所定の長さのフィルタ膜を溶接等によって複数接
合して長尺化する方法も考えられるが、この場合は、各
フィルタ膜の接合部に使用時の温度変化による変形や破
損が生じやすく、更に、長尺化に伴う重量化によって、
かかる変形箇所や破損個所に応力集中が生じて破損が悪
化するという問題がある。
【0009】また、前記長尺化と重量化によって、長尺
化したフィルタを濾過集塵装置に取り付ける場合の現場
作業性が著しく低下し、更に、取付け作業に必要な作業
空間を別途確保しなければならないという問題も生じ
る。
【0010】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、濾過集塵装置の大型化並びに製
造コスト及び設備維持コストの高騰を最小限に止めて、
フィルタ強度の低下及びフィルタ特性の低下を招くこと
なく、且つ、濾過集塵装置にフィルタを取付ける時の作
業性を損なうことなく、ガス処理能力の飛躍的な改善が
図れる高耐熱性の金属系多孔質フィルタ装置を提供する
点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による金属系多孔質フィルタ装置の第一の特徴
構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通
り、筒状の金属系多孔質体からなる複数のフィルタエレ
メントの各端部を相互に嵌め合わせて縦方向に重ね合わ
せてなるフィルタ部と、前記フィルタ部を下方より支持
する支持台と、前記支持台をフィルタ装置天井部より吊
り下げ支持する連結部材とを備えてなる点にある。
【0012】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、第一の特徴構成に加えて、
前記複数のフィルタエレメントの内の最上部に位置する
第1フィルタエレメントは、前記フィルタ装置天井部に
設けられた天井開口部を貫通して、前記第1フィルタエ
レメントの上端部外周に取り付けられたフランジ部の下
面と前記天井開口部の周縁部上面とがパッキングを介し
て密着自在に対向するように、前記フィルタ装置天井部
に係止しており、前記フランジ部の下面と前記周縁部上
面とを前記パッキングを介して密着させるために前記フ
ランジ部に対して上方より加圧する加圧手段を、前記フ
ランジ部の上面と前記フィルタ装置天井部の上面にわた
って設置してある点にある。
【0013】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、第一または第二の特徴構成
に加えて、前記フィルタ部の縦方向の変位に追従して前
記フィルタ装置天井部と前記支持台の間隔が変化可能
に、前記フィルタ装置天井部と前記支持台とが前記連結
部材によって連結されてある点にある。
【0014】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した通り、第一または第二の特徴構成
に加えて、前記連結部材と前記フィルタ装置天井部また
は前記支持台とが、少なくとも縦方向に弾性変形可能な
弾性部材を介して連結している点にある。
【0015】以下に作用並びに効果を説明する。第一の
特徴構成によれば、適当な製造歩留りで且つ所定の膜質
を保証できる範囲で製造された個々のフィルタエレメン
トを重ね合わせることで、製造歩留り及び膜質の低下を
招くことなく前記フィルタ部の長尺化が容易に図れ、フ
ィルタ膜の表面積が拡大してガス処理能力の増倍が容易
に図れるのである。然も、フィルタの設置面積が増大し
ないため、逆圧洗浄用の配管等の付帯設備の大幅な変更
も伴わず、製造コスト及び設備維持コストの大幅な高騰
が回避できる。また、フィルタエレメント同士の接合部
は溶接等に依らず重ね合わせただけの構造であるので、
個々のフィルタエレメントの長さを取り扱いが容易な範
囲に制限することで取付け時または取り替え時の作業性
が向上する。更に、フィルタエレメント同士を溶接等で
接続せずに前記フィルタ装置天井部より順番に吊り下げ
る構造とする場合は、フィルタエレメント同士の接続部
は、例えば、相互に嵌合した上でネジ止めしたり、螺合
したりする構造等が考えられるが、いずれも単純にフィ
ルタエレメントを重ね合わせる本特徴構成に比べて構造
が非常に複雑化し、取付け時または取り替え時の作業性
が悪化することに注意を要する。
【0016】第二の特徴構成によれば、前記フランジ部
の下面と前記周縁部上面とが前記パッキングを介して密
着するので、前記フィルタ装置天井部に設けられた天井
開口部の前記第1フィルタエレメント周囲の間隙部分が
完全に密閉されるので、濾過集塵処理前の燃焼排ガスが
その間隙部分を通して未処理のまま排気されるのを防止
できるのである。更に、前記第1フィルタエレメントの
荷重の一部は前記フランジ部に伝達され、前記周縁部上
面で支持されるため、前記フィルタ部全体の荷重が前記
支持台に作用せず、結果として、前記フィルタ装置天井
部に加わる荷重を分散できるのである。
【0017】第三または第四の特徴構成によれば、高温
の燃焼排ガスを処理することで、各フィルタエレメント
に熱膨張が生じるが、その熱膨張前後で各フィルタエレ
メントの縦方向の寸法が変化しても、その変化に応じて
前記フィルタ装置天井部と前記支持台の間隔が変化する
ため、前記フィルタ部の一部に応力が集中して変形また
は破壊するのを防止できるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る金属系多孔質
フィルタ装置(以下、本発明装置という)の実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0019】本発明装置は、図1乃至図3に示すよう
に、本発明装置の処理室内10に吸引または送入された
濾過集塵処理前の燃焼排ガスを、円筒状のフィルタ部2
のフィルタ膜1cを通過させて煤塵除去した後、その濾
過集塵処理後の燃焼排ガスを前記フィルタ部2の上方開
口部12より処理室外11へ排出する構造となってい
る。
【0020】以下、前記フィルタ部2の構造、並びに、
前記フィルタ部2を支持するための構造につき説明す
る。図1に示すように、前記フィルタ部2は円筒状のフ
ィルタエレメント1を縦方向に3段重ね合わせて形成さ
れている。前記フィルタ膜1cは各フィルタエレメント
1の側壁部全周にわたって形成されており、その膜厚が
1mmで、外径が114.3mmで、長手方向の全長が
1000mmである。図5に示すように、前記フィルタ
エレメント1の前記フィルタ膜1cの両側に夫々位置す
る上端部1dと下端部1eは前記フィルタ膜1cの前記
膜厚より厚く旋削加工されており、同じ物同士を重ね合
わせた場合に、前記下端部1eが前記上端部1dの内側
切り欠き部に嵌合する形状となっている。但し、図6及
び図7に示すように、最上部に配置される第1フィルタ
エレメント1aの上端部1fと最下部に配置される第2
フィルタエレメント1bの下端部1gは他のフィルタエ
レメント1と接続しないので別形状に加工されている。
前記フィルタ膜1cは、図8に示すように、SUS31
6金属粒子13を一般構造用鋼製カプセル14内に封入
した後に前記カプセル14の外方から等方圧加圧(圧力
p)して焼結して生成される金属系多孔質体で形成され
ている。また、前記上端部1d、1fと下端部1e、1
gは夫々、前記フィルタ膜1cの切削加工時に前記焼結
時に金属系多孔質体と接合した前記一般構造用鋼製カプ
セル14を部分的に残して切削加工され形成される。
【0021】図2及び図3に示すように、前記第1フィ
ルタエレメント1aは、その上端部1fの外周部に、前
記上端部1fの外径と同寸法の内径の円形開口部を中央
に有する正八角形状の一般構造用鋼板が溶接されフラン
ジ部6を形成している。尚、前記上端部1fの内側の開
口が前記上方開口部12を形成する。図1及び図7に示
すように、前記第2フィルタエレメント1bの前記下端
部1gの下端面に、前記下端部1gの外径と同寸法の外
径の円形状の一般構造用鋼板が溶接され底板部1hを形
成している。前記フィルタ部2は、前記底板部1hによ
って下方端側が遮蔽されているので、濾過集塵処理後の
燃焼排ガスを前記上方開口部12より処理室外11へ排
出することになる。
【0022】図1及び図3に示すように、フィルタ装置
天井部4に前記フィルタ部2を挿通可能な直径120m
mの円形の天井開口部4aが設けてあり、前記フランジ
部6の下面と前記天井開口部4aの周縁部上面4bがパ
ッキング7を介して密着するように、前記フィルタ部2
の内の前記第1フィルタエレメント1aは上方より前記
天井開口部4aに挿通して装着されている。尚、前記フ
ィルタ装置天井部4は、本発明装置の前記処理室内10
と前記処理室外11の隔壁の一部を形成している。図1
中、前記フィルタ装置天井部4の下方側が前記処理室内
10である。前記フィルタ装置天井部4が隔壁として機
能し、更に、前記フランジ部6の下面と前記周縁部上面
4bとがパッキング7を介して密着することで、前記処
理室内10の濾過集塵処理前の燃焼排ガスが前記処理室
外11へリークしない。
【0023】図1乃至図4に示すように、前記フランジ
部6を上方より押さえつけて加圧する加圧手段8が直径
5mmのSUS304製の棒状クリップ8aと、前記フ
ランジ部6の上面の前記上方開口部12を挟む両側の2
ヶ所に溶接された前記棒状クリップ8aを挿通支持する
支持金具8bと、前記支持金具8bに挿通された前記棒
状クリップ8aの両先端部を各別に係止する直径5mm
のSUS304製のU字型に曲げ加工された棒状のクリ
ップ押さえ金具8cが前記周縁部上面4bの前記フラン
ジ部6の外側に取り付けられてある。前記棒状クリップ
8aは中央部が前記上方開口部12の僅かに大きな曲率
半径の半円弧状に曲げ加工され、更に、前記クリップ押
さえ金具8cに係止される部分が斜めに折り曲げられて
いる。前記棒状クリップ8aが前記支持金具8bと前記
クリップ押さえ金具8cに装着された状態において、前
記半円弧部分を前記フランジ部6の上面に平行に倒した
場合、前記棒状クリップ8aの先端部が上方に回転し、
前記クリップ押さえ金具8cのU字部分を弾性変形しな
がら押し上げ、その反発力で前記フランジ部6が上方よ
り加圧される。また、前記半円弧部分を前記フランジ部
6に対して鉛直方向に立てると、前記棒状クリップ8a
の先端部が横方向に回転し、前記反発力が開放され、更
に、前記棒状クリップ8aの先端部の一方が前記クリッ
プ押さえ金具8cから外れる構成となっている。
【0024】図1に示すように、前記フィルタ部2の全
体は前記フランジ部6の外形より大きな正方形状の一般
構造用鋼板製の支持台3の上に載置され、前記支持台3
が連結部材5で前記フィルタ装置天井部4より吊り下げ
支持される構造となっている。
【0025】以下に、前記連結部材5の構成につき説明
する。図1に示すように、前記支持台3の4隅に直径1
0mmの第1貫通孔15が設けてあり、更に、前記フィ
ルタ装置天井部4の前記天井開口部4aの周縁部の4ヶ
所に、前記第1貫通孔15の配置形状と合同な配置形状
となるように直径10mmの第2貫通孔16が設けてあ
る。更に、4個のステンレス製のナット17を前記支持
台3の下面に夫々前記各第1貫通孔15と同軸に溶接し
てある。前記各第1貫通孔15に上方より直径10mm
のステンレス製のタイロッド18の下端部が挿通され、
その先端の雄ネジ部が前記ナット17に螺合して、4本
のタイロッド18が前記支持台3に固定されている。
尚、前記第2貫通孔16は、前記第1フィルタエレメン
ト1aが装着状態では、前記フランジ部6と重ならない
ように配置されている。
【0026】前記支持台3に固定された前記4本のタイ
ロッド18の上端部が、前記フィルタ装置天井部4の前
記第2貫通孔16に下方より各別に挿通され、その先端
の各雄ネジ部に、前記フィルタ装置天井部4の上面側よ
り、リング状のパッキング19、座金20、少なくとも
縦方向に弾性変形可能な弾性部材であるステンレス製の
コイルスプリング9、スプリング座金21をその順番で
取付け、その上方よりステンレス製のナット22を螺合
して、前記4本のタイロッド18が前記フィルタ装置天
井部4に吊り下げ支持され、結果として、前記支持台3
が前記4本のタイロッド18等を介して前記フィルタ装
置天井部4に吊り下げ支持される。尚、前記フィルタ部
2は前記支持台3に載置され、且つ、前記フランジ部6
が前記加圧手段8によって前記フィルタ装置天井部4に
固定されていることから、前記加圧手段8による上方か
らの押圧で前記フィルタ部2が僅かに下方に移動する場
合、または、前記フィルタ部2の長手方向の長さが熱膨
張等で変化した場合に、前記支持台3と前記フィルタ装
置天井部4との間隔をその変化に応じて変化させる必要
が生じる。前記コイルスプリング9が縦方向に弾性変形
することで、前記フィルタ部2の上記したような長手方
向の変位を吸収する仕組みになっている。
【0027】本発明装置の基本構成は以上の通りである
が、本実施形態では、図1に示すように、前記各タイロ
ッド18は2本のタイロッド18aが六角長ナット23
で連結してある。本実施形態では、前記フィルタ部2は
前記フィルタエレメント1を縦方向に3段重ね合わせて
形成されているが、この段数を濾過集塵処理能力の仕様
に合わせて増減した場合に、作業性を考慮して、適切な
長さの前記タイロッド18aをつなぎ合わせて前記各タ
イロッド18の全長を確保する構造としている。更に、
図1に示すように、前記フィルタ部2の横方向の位置ず
れを防止するためのリング状のサポート部材24が、前
記フィルタ部2の前記各フィルタエレメント1の嵌合部
分の周囲に設けられている。具体的には、前記サポート
部材24には、前記前記支持台3に設けられた第1貫通
孔15と同様な貫通孔25が4ヶ所に設けられており、
前記各タイロッド18がその貫通孔25を夫々挿通する
構造となっており、前記サポート部材24は前記フィル
タ装置天井部4から直接吊り下げ支持されている。
【0028】以下に、別実施形態を説明する。 (1)図1において、前記フィルタ部2は一本だけが例
示されているが、前記フィルタ部2は複数が並設されて
あっても構わない。また、前記フィルタ部2の構造は、
必ずしも本実施形態のものに限定されるものではない。
つまり、フィルタエレメント1の形状、寸法、材質、製
造方法、重ね合わせの段数、重ね合わせ部分の形状、材
質、製造方法は適宜変更可能である。
【0029】(2)前記第2フィルタエレメント1bの
前記下端部1gの下端面に、前記底板部1hを設ける代
わりに、前記フィルタ部2が前記支持台3に載置された
状態で、前記下端部1gが前記支持台3の上面に密着し
て、前記下端部1gの開口部が前記支持台3で閉塞され
るようにしても構わない。
【0030】(3)前記第2フィルタエレメント1bが
前記底板部1hを有している場合は、前記支持台3は必
ずしも、正方形状でなくてもよく、前記底板部1hの全
面を支持する必要もない。
【0031】(4)前記各第1貫通孔15、前記第2貫
通孔16、前記タイロッド18の個数または本数は4個
または4本でなくても、前記フィルタエレメント1の段
数、つまり前記フィルタ部2の総重量に応じて、増減し
ても構わない。また、前記タイロッド18は2本のタイ
ロッド18aを六角長ナット23で連結したものでなく
長尺の1本のタイロッドであっても構わない。また、前
記タイロッド18、前記ナット17、前記ナット22の
材質、寸法も本実施形態のもの以外でも構わない。
【0032】(5)前記支持台3の下面に前記ナット1
7を溶接で固着してしまわずに、前記ナット17と前記
支持台3下面の間に、座金、少なくとも縦方向に弾性変
形可能な弾性部材であるステンレス製のコイルスプリン
グ、スプリング座金を挿入しても構わない。この場合、
前記フィルタ装置天井部4側の前記コイルスプリング9
を取り外しても構わない。
【0033】(6)前記加圧手段8は本実施形態の構造
以外のものでも構わない。
【0034】(7)前記第1フィルタエレメント1aは
前記フランジ部6が無くても構わない。例えば、前記上
端部1fの上面が前記天井開口部4aの周縁部下面にパ
ッキングを介して密着するような構造であっても構わな
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高耐熱性の金属系多孔質フィルタ装置のフィルタの長尺
化が、濾過集塵装置の大型化並びに製造コスト及び設備
維持コストの高騰を最小限に止めて、フィルタ強度の低
下及びフィルタ特性の低下を招くことなく実現できるよ
うになった。然も、濾過集塵装置にフィルタを取付ける
時または取り替える時の個々のフィルタの長さを適切に
制限できるため、作業効率の大幅な低下を来さずに、ガ
ス処理能力の飛躍的な改善が図れる高耐熱性の金属系多
孔質フィルタ装置を提供することができた。
【0036】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属系多孔質フィルタ装置の要部
縦断面図
【図2】本発明に係る金属系多孔質フィルタ装置の要部
平面図
【図3】本発明に係る金属系多孔質フィルタ装置の要部
縦断面図
【図4】本発明に係る金属系多孔質フィルタ装置の要部
斜視図
【図5】フィルタエレメントの要部縦断面図
【図6】第1フィルタエレメントの要部縦断面図
【図7】第2フィルタエレメントの要部縦断面図
【図8】フィルタエレメントの製造工程の要部縦断面図
【図9】従来のバグフィルタを応用した燃焼排ガス処理
装置のシステム構成図
【符号の説明】
1 フィルタエレメント 1a 第1フィルタエレメント 2 フィルタ部 3 支持台 4 フィルタ装置天井部 4a 天井開口部 4b 周縁部上面 5 連結部材 6 フランジ部 7 パッキング 9 弾性部材
フロントページの続き (72)発明者 小阪 晃 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 船越 淳 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 元木 龍太郎 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 福元 英二 兵庫県西宮市甲陽園西山町8―38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の金属系多孔質体からなる複数のフ
    ィルタエレメント(1)の各端部を相互に嵌め合わせて
    縦方向に重ね合わせてなるフィルタ部(2)と、前記フ
    ィルタ部(2)を下方より支持する支持台(3)と、前
    記支持台(3)をフィルタ装置天井部(4)より吊り下
    げ支持する連結部材(5)とを備えてなる金属系多孔質
    フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のフィルタエレメント(1)の
    内の最上部に位置する第1フィルタエレメント(1a)
    は、前記フィルタ装置天井部(4)に設けられた天井開
    口部(4a)を貫通して、前記第1フィルタエレメント
    (1a)の上端部外周に取り付けられたフランジ部
    (6)の下面と前記天井開口部(4a)の周縁部上面
    (4b)とがパッキング(7)を介して密着自在に対向
    するように、前記フィルタ装置天井部(4)に係止して
    おり、前記フランジ部(6)の下面と前記周縁部上面
    (4b)とを前記パッキング(7)を介して密着させる
    ために前記フランジ部(6)に対して上方より加圧する
    加圧手段(8)を、前記フランジ部(6)の上面と前記
    フィルタ装置天井部(4)の上面にわたって設置してあ
    る請求項1記載の金属系多孔質フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ部(2)の縦方向の変位に
    追従して前記フィルタ装置天井部(4)と前記支持台
    (3)の間隔が変化可能に、前記フィルタ装置天井部
    (4)と前記支持台(3)とが前記連結部材(5)によ
    って連結されてある請求項1または2記載の金属系多孔
    質フィルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部材(5)と前記フィルタ装置
    天井部(4)または前記支持台(3)とが、少なくとも
    縦方向に弾性変形可能な弾性部材(9)を介して連結し
    ている請求項1または2記載の金属系多孔質フィルタ装
    置。
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Cited By (3)

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