JPH10263296A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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Publication number
JPH10263296A
JPH10263296A JP9075426A JP7542697A JPH10263296A JP H10263296 A JPH10263296 A JP H10263296A JP 9075426 A JP9075426 A JP 9075426A JP 7542697 A JP7542697 A JP 7542697A JP H10263296 A JPH10263296 A JP H10263296A
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JP
Japan
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temperature
drying
hot air
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detecting means
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Pending
Application number
JP9075426A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Matsui
正一 松井
Hisashi Hagiwara
久 萩原
Eiji Matsuda
栄治 松田
Katsuhiko Sumiya
勝彦 角谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラム内の温風を熱交換器を含む循環経
路に循環させ、熱交換器内で除湿して被乾燥物を乾燥さ
せる乾燥装置において、熱交換器の除湿能力を向上して
乾燥時間を短縮するとともに小型にし、被乾燥物の乾燥
度合いを精度よく検知する。 【解決手段】 略水平方向に回転軸を有する回転ドラム
1内に被乾燥物を収納し、送風ファン19により回転ド
ラム内1の温風を循環する循環経路内16に、回転ドラ
ム1内の湿気を含む温風を水で直接熱交換する熱交換器
18と、温風ヒータ22とを設け、温風入口部24近傍
に設け熱交換作用に供した水の温度を検知する第1の温
度検知手段29の出力と、温風出口部25近傍に設け循
環する温風の温度を検知する第2の温度検知手段30の
出力の温度差データを平滑し、その平滑された温度差デ
ータの変化により乾燥運転を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドラム内の温
風を熱交換器を含む循環経路に循環させ、熱交換器内で
除湿して被乾燥物を乾燥させる乾燥装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥装置は、回転ドラム
内の温風を循環させる循環経路にヒータと熱交換器を設
け、熱交換器を冷却ファンによって外部から冷却し、熱
交換器内で湿気を含む温風を結露させ、回転ドラム内の
被乾燥物に含まれる水分を除湿し、除湿した空気をヒー
タにより加熱して再度回転ドラムに供給して乾燥するよ
うに構成していた。
【0003】また、回転ドラム内の温風を循環させる循
環経路にヒータと熱交換型両翼ファンを設け、熱交換型
両翼ファンによって循環経路内に湿気を含む温風を循環
させるとともに、外部から冷却して湿気を含む温風を結
露させ、回転ドラム内の被乾燥物に含まれる水分を除湿
し、除湿した空気をヒータにより加熱して再度回転ドラ
ムに供給して乾燥するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このよう従来の構成で
は、熱交換器または熱交換型両翼ファンは、空冷によっ
て冷却するため、放熱面積を大きくする必要があること
から大型になるという問題があり、また、周囲温度が高
くなると、冷却能力が低下するため、除湿能力が低下し
て乾燥時間が長くなり、さらに、熱交換器または熱交換
型両翼ファンを冷却した空気は、室内に放散するため、
室内の温度が上昇するという問題を有していた。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、熱交
換器の除湿能力を向上して乾燥時間を短縮するとともに
小型にし、被乾燥物の乾燥度合いを精度よく検知するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、略水平方向に回転軸を有する回転ドラム内
に被乾燥物を収納し、送風手段により温風を循環する循
環経路内に、回転ドラム内の湿気を含む温風を水で直接
熱交換する熱交換器と加熱手段とを設け、温風入口部近
傍に設け熱交換作用に供した水の温度を検知する第1の
温度検知手段の出力と、温風出口部近傍に設け循環する
温風の温度を検知する第2の温度検知手段の出力の温度
差データを平滑し、その平滑された温度差データの変化
により乾燥運転を制御するように構成したものである。
【0007】これにより、回転ドラム内の湿気を含む温
風を水で直接熱交換することで、熱交換器の除湿能力を
向上することができて、乾燥時間を短縮できるとともに
小型にすることができ、被乾燥物の乾燥度合いを精度よ
く検知することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、被乾燥物を収納し略水平方向に回転軸を有する回転
ドラムと、送風手段を有する循環経路に設け前記回転ド
ラム内の湿気を含む温風を水で直接熱交換し底部に回転
ドラムと連結する温風入口部を有し上部に温風出口部を
有する略縦型の熱交換器と、前記循環経路に設けた加熱
手段と、前記温風入口部近傍に設け熱交換作用に供した
水の温度を検知する第1の温度検知手段と、温風出口部
近傍に設け循環する温風の温度を検知する第2の温度検
知手段と、前記第1の温度検知手段の出力と前記第2の
温度検知手段の出力とを入力して乾燥運転を制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の温度検知
手段の出力と第2の温度検知手段の出力の温度差データ
を平滑し、その平滑された温度差データの変化により乾
燥運転を制御するようにしたものであり、一般に、水の
冷却能力は空気の冷却能力より高いため、回転ドラム内
の湿気を含む温風を水で直接熱交換することで、熱交換
器の除湿能力を向上することができ、乾燥時間を短縮で
きるとともに熱交換器を小型にすることができ、また、
被乾燥物の減率乾燥期間に入ると、熱交換器で熱交換作
用に供した水の温度は低下し、循環経路を循環する温風
の温度は上昇するため、これらの温度差で、回転ドラム
内の被乾燥物の乾燥度合いを精度よく検知することがで
きる。また、熱交換器で熱交換作用に供した水の温度が
微少に変動したとしても、平滑された温度差データの変
化により乾燥運転を制御するので、精度よく検知するこ
とができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、平滑された温度差デ
ータの単位時間当たりの変化が第1の値(ΔTs1)以
上となれば、所定の遅延時間だけ運転して乾燥終了とす
るようにしたものであり、室温や水温の影響を受けるこ
となく、回転ドラム内の被乾燥物の乾燥度合いを精度よ
く検知することができ、乾燥むらがないようにできる。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、平滑された温度差デ
ータの単位時間当たりの変化が第1の値(ΔTs1)よ
り大きい第2の値(ΔTs2)以上となれば乾燥終了と
するようにしたものであり、一般に化繊類と綿類が混ざ
っている場合、乾燥の進行度合は化繊類が早く綿類は遅
いので、第1の温度検知手段の出力と第2の温度検知手
段の出力の温度差データの変化は乾燥の進行とともに徐
々にあらわれるが、綿類だけの場合は均一に乾燥するた
めに、披乾燥物がほぼ乾いた状態になると第1の温度検
知手段の出力と第2の温度検知手段の出力の温度差デー
タの変化が著しく大きくなるので、この変化を検知する
ことにより、過乾燥となることなく最適な乾燥時間で終
了することができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、周囲温度を検知する周囲温度検知
手段を備え、制御手段は、前記周囲温度検知手段で検知
した周囲温度により所定の遅延時間を補正するようにし
たものであり、周囲温度が低い場合は恒率運転時の回転
ドラム内の温度は低く、周囲温度が高い場合の遅延時間
と同じであれば乾燥むらが発生しやすくなるので、周囲
温度が低くなるほど遅延時間を長くすることにより、周
囲温度に影響なく乾燥むらをなくすことができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、熱交換に使用される水の温度を検
知する水温検知手段を備え、制御手段は、前記水温検知
手段で検知した水の温度により所定の遅延時間を補正す
るようにしたものであり、水温が低い場合は恒率運転時
の回転ドラム内の温度は低く、水温が高い場合の遅延時
間と同じであれば乾燥むらが発生しやすくなるので、水
温が低くなるほど遅延時間を長くすることにより、水温
に影響なく乾燥むらをなくすことができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜
5に記載の発明において、制御手段は、第2の温度検知
手段で検知した温度が所定温度に達したときに、運転開
始からの時間と第1の温度検知手段の出力と第2の温度
検知手段の出力の温度差で決まる残り乾燥時間を運転す
るようにしたものであり、使用時の周囲温度や水温が高
い場合は、回転ドラム内の温度が高くなりやすく、一旦
高くなってしまえば第1の温度検知手段の出力と第2の
温度検知手段の出力の温度差データの変化率が小さくな
り、単位時間当たりの変化が第1の値(ΔTs1)を越
えないでいつまでも乾燥運転を続けてしまうので、第2
の温度検知手段で検知された温度が所定温度に達したと
きに、運転開始からの時間と第1の温度検知手段の出力
と第2の温度検知手段の出力の温度差により披乾燥物の
容量などを推定して、この披乾燥物を乾燥するのに十分
な遅延時間を運転するようにして、乾燥運転が終わらな
いという不都合をなくすことができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、上記請求項6に
記載の発明において、加熱手段を複数に分割しそれぞれ
の加熱手段をオン、オフするスイッチング手段を備え、
制御手段は、第2の温度検知手段で検知された温度が所
定温度に達したときに、スイッチング手段により加熱手
段の少なくとも1個をオフするようにしたものであり、
第2の温度検知手段で検知される温度がある一定以上に
ならないように加熱手段を制御することにより、製品の
異常温度上昇をおさえ、安全性を向上することができ
る。
【0015】請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜
7に記載の発明において、第2の温度検知手段に代え
て、回転ドラムの出口近傍に循環する温風の温度を検知
する第3の温度検知手段を備え、制御手段は、第1の温
度検知手段の出力と第3の温度検知手段の出力とを入力
して乾燥運転を制御するようにしたものであり、循環経
路を循環する温風の温度を回転ドラムの出口近傍で検知
した場合には、熱交換器の温風出口部近傍で検知した場
合に比して、熱交換に供する水の温度の影響を受けない
ため、精度よく検知することができ、回転ドラム内の被
乾燥物の乾燥度合いを一層精度よく検知することができ
る。
【0016】請求項9に記載の発明は、上記請求項2ま
たは3に記載の発明において、使用者が必要なコースま
たは行程の設定、動作のスタートなどを入力する入力設
定手段を備え、制御手段は、異なる洗い時間、すすぎ回
数、脱水時間を有する複数のコースよりなる洗濯行程と
乾燥行程とを制御し、前記入力設定手段により洗濯行程
に継続して乾燥行程を設定したときと乾燥行程のみを設
定したときとで、少なくとも第1の値(ΔTs1)また
は第2の値(ΔTs2)を変えるようにしたものであ
る。一般的に、乾燥行程のみの場合は、使用者が予め披
乾燥物をほぐしてから乾燥運転を開始されることが期待
できるが、洗濯行程から継続して乾燥行程になった場合
には、披乾燥物はからんでいることが多く乾燥効率は悪
くなる。そこで、洗濯行程から継続して乾燥行程が設定
されたときでも、乾燥行程のみのときよりも第1の値
(ΔTs1)および第2の値(ΔTs2)を大きくする
ことにより、乾燥行程のみのときよりも乾燥時間が長く
なるようにすることができ、十分に乾燥させることがで
きる。
【0017】請求項10に記載の発明は、上記請求項
2、4または5に記載の発明において、使用者が必要な
コースまたは行程の設定、動作のスタートなどを入力す
る入力設定手段を備え、制御手段は、異なる洗い時間、
すすぎ回数、脱水時間を有する複数のコースよりなる洗
濯行程と乾燥行程とを制御し、前記入力設定手段により
洗濯行程に継続して乾燥行程を設定したときと乾燥行程
のみを設定したときとで、所定の遅延時間を補正するよ
うにしたものであり、洗濯行程から継続して乾燥行程が
設定されたときでも、乾燥行程のみのときよりも所定の
遅延時間を長くすることにより、乾燥行程のみのときよ
りも乾燥時間が長くなるようにすることができ、十分に
乾燥させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例として洗濯機能を有す
る乾燥装置について、図面を参照しながら説明する。
【0019】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、回転ドラム1は、外周部に多数の通水孔2を全面に
設け、外槽3内に回転自在に配設し、回転ドラム1の回
転中心に略水平方向に設けた回転軸4の一端を固定し、
回転ドラム1の開口部に蓋5を開閉自在に設けている。
外槽3は、ランドリー本体6よりばね体7で吊り下げ、
防振ダンパー8により脱水時の振動がランドリー本体6
に伝達されないように防振支持するとともに、脱水時の
振動を低減するバランサー9を設けている。ヒータ10
は、外槽3内の洗濯水を加熱するものである。
【0020】第1のモータ11は、回転ドラム1を低速
N1(たとえば、53rpm)で回転させるもので、第
2のモータ12は、回転ドラム1を高速N2(たとえ
ば、1000rpm)で回転させる。第1のモータ11
と第2のモータ12は、それぞれベルト13、14を介
して従動プーリー15に連結している。なお、第1のモ
ータ11および第2のモータ12は、進相用コンデンサ
を接続したインダクションモータで構成している。
【0021】従動プーリー15は、2種の減速比を有し
ており、第1のモータ11をベルト13を介して減速比
が大きい従動プーリー15aと連結し、第2のモータ1
2をベルト14を介して減速比が小さい従動プーリー1
5bと連結し、回転ドラム1の回転中心に一端を固定し
た回転軸4の他端に固定している。
【0022】循環経路16は、回転ドラム1内の湿気を
含む温風を循環させるもので、回転ドラム1を外包する
外槽3の側面に接続したホース17と、このホース17
に接続した逆L字状の熱交換器18と、送風ファン(送
風手段)19を回転自在の収納したファンケース20
と、このファンケース20と回転ドラム1の前面とを接
続するダクト21とで構成し、ダクト21内に温風ヒー
タ(加熱手段)22を設けている。送風ファン19はフ
ァンモータ23により回転させるように構成している。
【0023】熱交換器18は、図3に示すように、垂直
部18aを有する逆L字状で、底部に回転ドラム1を外
包する外槽3にホース17を介して連結する温風入口部
24を設け、上部に温風出口部25を設けている。給水
口26は、第1の給水弁27と給水ホース28を介して
接続し、熱交換作用に供する水を給水する。温風入口部
24の近傍に熱交換作用に供した水の温度を検知する第
1の温度検知手段29を装着し、温風出口部25の近傍
に循環する温風の温度を検知する第2の温度検知手段3
0を装着している。なお、第1の温度検知手段29およ
び第2の温度検知手段30は、サーミスタで構成してい
る。
【0024】制御装置31は、第1のモータ11、第2
のモータ12などを制御するもので、図4に示すように
構成している。制御手段32は、マイクロコンピュータ
で構成し、双方向性サイリスタなどで構成したスイッチ
ング手段33を介して、ヒータ10、第1のモータ1
1、第2のモータ12、温風ヒータ22、ファンモータ
23、第1の給水弁27、第2の給水弁34、排水ポン
プ35などを制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の洗濯
行程を逐次制御し、洗濯行程につづいて乾燥行程を制御
する。ヒータ10は外槽3内の洗濯水を加熱し、第2の
給水弁34は洗濯行程で外槽3内の給水し、排水ポンプ
35は外槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0025】入力設定手段36は、使用者が必要な設定
コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手
段32に入力している。表示手段37は、入力設定手段
36による設定内容、動作状態などを表示する。水位検
知手段38は、洗濯行程で外槽3内の水位を検知し、水
温検知手段39は、外槽3内の水温を検知して、それぞ
れ制御手段32に入力している。回転数検知手段40
は、第1のモータ11の回転数を検知することで回転ド
ラム1の回転数を検知し、制御手段32に入力してい
る。記憶手段41は、一連の制御に必要なデータなどを
記憶している。なお、42は電源スイッチ、43は商用
電源である。
【0026】制御手段32は、温風入口部24の近傍に
装着し熱交換作用に供した水の温度を検知する第1の温
度検知手段29の出力と、温風出口部25の近傍に装着
し循環する温風の温度を検知する第2の温度検知手段3
0の出力とを入力し、第1の温度検知手段29の出力と
第2の温度検知手段30の出力の温度差データを平滑
し、その平滑された温度差データの変化により乾燥運転
を制御するようにし、平滑された温度差データの単位時
間当たりの変化が第1の値(ΔTs1)以上となれば、
所定の遅延時間だけ運転して乾燥終了とするようにして
いる。
【0027】また、制御手段32は、平滑された温度差
データの単位時間当たりの変化が第1の値(ΔTs1)
より大きい第2の値(ΔTs2)以上となれば乾燥終了
とするようにしている。
【0028】上記構成において動作を説明する。なお、
洗濯行程での動作は説明を省略する。
【0029】蓋5を開いて回転ドラム1内に被乾燥物を
投入し、電源スイッチ42をオンした後、入力設定手段
36により所定の設定をしてスタートスイッチ(図示せ
ず)をオンして動作を開始すると、回転ドラム1は第1
のモータ11によって低速N1で回転駆動され、回転ド
ラム1内の被乾燥物は持ち上げられて落下される。
【0030】このとき、ファンモータ23により送風フ
ァン19を回転させ、温風ヒータ22により加熱した温
風を回転ドラム1に供給し、回転ドラム1内の被乾燥物
を加熱する。この被乾燥物に加熱によって発生した湿気
を含む温風は、外槽3の側面からホース17を通して温
風入口部24より熱交換器18内に入る。
【0031】一方、熱交換器18には、第1の給水弁2
7より給水ホース28、給水口26を通して、たとえ
ば、毎分0.4リッターの給水量で給水している。給水
口26から給水された水は、熱交換器18の底面18b
に沿って流れ、下端部18cより滴下される。この滴下
された水は、温風入口部24より入った温風により吹き
上げられる。
【0032】このため、熱交換器18内に入った回転ド
ラム1内の湿気を含む温風は、水とともに熱交換器18
内を上昇しながら水と熱交換されて温風の湿気分が結露
する。この結露した水は、熱交換作用に供した水ととも
に、下方に流れて温風入口部24より排出され、ホース
17を通って外槽3内に入り、排水ポンプ35により機
外に排出される。また、熱交換器18内で除湿された温
風は、温風出口部25より排出され、循環経路16を通
り、温風ヒータ22で加熱され、回転ドラム1に還流さ
れて、回転ドラム1内の被乾燥物を乾燥する。
【0033】図5に示すように、循環経路16を循環す
る除湿された温風の温度を検知する第2の温度検知手段
30の出力(TH2)は、予熱乾燥期間、恒率乾燥期間
を経て減率乾燥期間に入ると、温度が高くなるように変
化する。一方、熱交換作用に供した水の温度を検知する
第1の温度検知手段29の出力(TH1)は、予熱乾燥
期間、恒率乾燥期間は第2の温度検知手段30の出力と
同様の変化をする(温度の絶対値は第2の温度検知手段
30の出力が高い)が、減率乾燥期間に入ると、温度が
低くなるように変化する。その結果、第2の温度検知手
段30の出力と、第1の温度検知手段29の出力との温
度差(Ts)で、回転ドラム1内の被乾燥物の乾燥度合
いを精度よく検知することができる。
【0034】つぎに、制御手段32に第1の温度検知手
段29の出力(TH1)と第2の温度検知手段30の出
力(TH2)とを入力して、乾燥検知するときの動作を
図6を参照しながら説明する。
【0035】まず、ステップ50で運転を開始し、ステ
ップ51で初期設定を行い、さらにn=0とし、ステッ
プ52で周囲温度を検知してTeとする。これは、たと
えば、運転開始時の第2の温度検知手段30の出力で検
知できる。ステップ53で、スイッチング手段33を介
して第1のモータ11、温風ヒータ22、ファンモータ
23、第1の給水弁27、排水ポンプ35をオンし乾燥
運転を開始する。そしてステップ54で水温を検知して
Twとする。これは、たとえば、第1の温度検知手段2
9の出力で検知できる。
【0036】ステップ55では、運転開始から4時間
(通常考えられる条件で最大量の被乾燥物を乾燥させる
のに十分な時間)経過したかどうかを判定し、経過して
いなければステップ56へ進み、経過していればステッ
プ64へ進んで乾燥運転を終了する。ステップ56およ
び57では、運転開始後2分毎にTH2とTH1の温度
差Tsの移動平均値を演算する。この演算方法について
は後述する。ステップ56で2分毎でなければ、ステッ
プ55にもどる。
【0037】ステップ58では、2分毎の温度差データ
の移動平均値の8回前(時間にすると16分間)の値か
らの変化量が第1の値ΔTs1(たとえば、6K)以上
となったかどうかを判定し、第1の値ΔTs1未満であ
ればステップ55にもどり、第1の値ΔTs1以上であ
れば、ステップ59で遅延時間tc1(たとえば、20
分)を設定し、タイマー1をクリアーする。なお、ステ
ップ58において、Tanは今回の温度差データの移動平
均値、Ta(n-8)は8回前の温度差データの移動平均値を
表している。
【0038】また、遅延時間tc1は周囲温度Teおよ
び水温Twにより、(表1)および(表2)に基づいて
補正する。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】ステップ60では、タイマー1で計測され
た時間が遅延時間tc1以上となっていればステップ6
4へ進み、乾燥運転を終了する。タイマー1で計測され
た時間が遅延時間tc1未満であればステップ61へ進
む。ステップ61からステップ63までは、遅延時間t
c1内で、2分毎の温度差データの移動平均値の8回前
(時間にすると16分間)の値からの変化量が第2の値
ΔTs2(たとえば、10K)以上となれば、ステップ
64へいって乾燥運転を終了する。
【0042】図7は温度差データの移動平均値を演算す
るサブルーチンの一例を示すフローチャートであり、運
転開始後2分毎に呼び出される。ステップ70でnをイ
ンクリメントし、ステップ71でTH2とTH1の温度
差を演算してTsnとし、ステップ72で、2分毎の温度
差データの8回分の平均値を今回と8回前について演算
し、それぞれTanとTa(n-8)とする。そしてステップ7
3でリターンする。
【0043】なお、上記実施例では、温度データを入力
してマイクロコンピュータの中でソフト処理で温度差デ
ータを平滑する方法としたが、これは回路上で平滑化す
る方法としても同等の効果がある。
【0044】(実施例2)図4に示すように、温風ヒー
タ22は、2個のヒータ22a、22bに分割されてお
り、制御手段32によりスイッチング手段33を介して
独立にオン、オフ制御し、制御手段32は、第2の温度
検知手段30で検知した温度が所定温度に達したとき
に、運転開始からの時間と第1の温度検知手段29の出
力と第2の温度検知手段30の出力の温度差で決まる残
り乾燥時間を運転するようにし、また、第2の温度検知
手段30で検知された温度が所定温度に達したときに、
スイッチング手段33によりヒータ22a、22bのど
ちらか一方をオフするようにしている。他の構成は上記
実施例1と同じである。
【0045】図8は、周囲温度が高いときに使用された
場合の、乾燥運転終了までの第2の温度検知手段30の
出力(TH2)、第1の温度検知手段29の出力(TH
1)、およびTH2とTH1の温度差Tsの経時変化を
示したものである。また、Taは、温度差Tsの移動平
均値を表している。TxおよびTyは温度調節温度で、
第2の温度検知手段30の出力(TH2)がTx以上に
なると、ヒータ22a、22bのどちらかをオフし、T
y以下になると両方のヒータをオンするようにしてい
る。また、tonは運転開始から温度調節が働くまでの時
間である。
【0046】図8より明かなように、温度調節が働いた
後の温度差Tsは、ヒータ22a、22bのオン、オフ
により変動するが、温度差Tsの移動平均値Taは滑ら
かな曲線となるので、その傾きが所定値以上になったこ
とを検知することにより減率乾燥状態を正確に検知で
き、被乾燥物の乾燥度合いを精度よく検知することがで
きる。
【0047】上記構成において図9を参照しながら乾燥
検知するときの動作を説明する。なお、ステップ50か
らステップ64までの動作は上記実施例1の動作と同じ
であるので説明を省略する。
【0048】ステップ80および81では、運転開始後
2分毎にTH2とTH1の温度差Tsの移動平均値を演
算する。この演算方法については上記実施例1と同じで
ある。ステップ82およびステップ83では、運転開始
4時間までの範囲で、温度調節が働くまでステップ80
および81の処理を行う。
【0049】ステップ82で温度調節が働けば、ステッ
プ84で、運転開始から温度調節が働くまでの時間ton
とその時点のTH2とTH1の温度差Tsとにより、被
乾燥物の容量等を推定し、それに適した遅延時間(残り
乾燥時間)tdを設定するとともに、タイマー1をクリ
アーする。温度調節は運転当初に働く場合もあり、その
時点で被乾燥物の容量等を正しく推定するのは困難であ
るので、遅延時間tdは被乾燥物の容量に適した遅延時
間よりも多少長めの時間設定となる。
【0050】そして、ステップ85で、タイマー1で計
測された時間が遅延時間td以上となるまで、ステップ
56からステップ58までの処理を行う。タイマー1で
計測された時間が遅延時間td以上となればステップ6
4へいって乾燥運転を終了する。
【0051】(実施例3)図10に示すように、第3の
温度検知手段44は、サーミスタで構成し、回転ドラム
1を外包する外槽3の側面に接続したホース17に装着
し、循環する温風の温度を回転ドラム1の出口近傍で検
知するようにしている。
【0052】図4における制御手段32は、第2の温度
検知手段30に代えて、第3の温度検知手段44の出力
を入力し、第1の温度検知手段29の出力と第3の温度
検知手段44の出力の温度差で、回転ドラム1内の被乾
燥物の乾燥度合いを検知するようにしている。他の構成
は上記実施例1と同じである。
【0053】上記構成において動作を説明する。なお、
温風を循環経路16内に循環させて、回転ドラム1内の
被乾燥物を乾燥させる動作については、上記実施例1と
同じであるので説明を省略する。
【0054】循環経路16を循環する温風の温度を回転
ドラム1の出口近傍で検知した場合は、上記実施例1の
熱交換器18の温風出口部25の近傍で検知する第2の
温度検知手段30の出力と同様に、予熱乾燥期間、恒率
乾燥期間を経て減率乾燥期間に入ると、温度が高くなる
ように変化し、熱交換器18の温風出口部25の近傍で
検知した場合に比して、熱交換に供する水の温度の影響
を受けないため、精度よく検知することができ、回転ド
ラム1内の被乾燥物の乾燥度合いを一層精度よく検知す
ることができる。
【0055】(実施例4)図11に示すように、図4に
おける入力設定手段36は、スタート/一時停止スイッ
チ36a、標準、スピーディなとの洗濯コースを切り換
えるコース切り換えスイッチ36b、洗濯行程、洗濯行
程と乾燥行程、乾燥行程などを切り換える洗濯乾燥切り
換えスイッチ36c、乾燥時間を個別に設定する乾燥時
間設定スイッチ36d、脱水時間を個別に設定する脱水
時間設定スイッチ36e、すすぎ回数を個別に設定する
すすぎ回数設定スイッチ36f、洗濯時間を個別に設定
する洗濯時間設定スイッチ36gなどで構成している。
【0056】図4における制御手段32は、これらのス
イッチからの入力に基づき、異なる洗い時間、すすぎ回
数、脱水時間を有する複数のコースよりなる洗濯行程と
乾燥行程とを制御し、洗濯乾燥切り換えスイッチ36c
または個別に設定するスイッチにより洗濯行程に継続し
て乾燥行程を設定したときと、乾燥行程のみを設定した
ときとで、第1の値(ΔTs1)と第2の値(ΔTs
2)を変えるようにしている。他の構成は上記実施例1
と同じである。
【0057】上記構成において動作を説明すると、洗
濯、すすぎ、脱水、乾燥が選ばれて運転した場合は、乾
燥のみが選ばれて運転した場合に比べて、乾燥以前の行
程で被乾燥物がからんでしまい、乾燥行程での乾燥効率
は悪くなる。そこで、(表3)に示すように、洗濯行程
から継続して乾燥行程が設定されたときには、乾燥行程
のみのときよりも第1の値(ΔTs1)および第2の値
(ΔTs2)を大きくすることにより、乾燥行程のみの
ときよりも乾燥時間が長くなるようにして、十分に乾燥
させることができ、乾きむらがないようにすることがで
きる。
【0058】
【表3】
【0059】なお、本実施例では、洗濯行程に継続して
乾燥行程を設定したときは、乾燥行程のみを設定したと
きよりも、第1の値(ΔTs1)と第2の値(ΔTs
2)を大きくしているが、第1の値(ΔTs1)または
第2の値(ΔTs2)のどちらか一方を大きくしても、
同様の作用効果を得ることができる。
【0060】(実施例5)図4における制御手段32
は、異なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を有する複
数のコースよりなる洗濯行程と乾燥行程とを制御し、洗
濯乾燥切り換えスイッチ36cまたは個別に設定するス
イッチにより洗濯行程に継続して乾燥行程を設定したと
きと、乾燥行程のみを設定したときとで、所定の遅延時
間を補正するようにしている。他の構成は上記実施例4
と同じである。
【0061】上記構成において動作を説明すると、洗
濯、すすぎ、脱水、乾燥が選ばれて運転した場合は、乾
燥のみが選ばれて運転した場合に比べて、乾燥以前の行
程で被乾燥物がからんでしまい、乾燥行程での乾燥効率
は悪くなる。そこで、(表4)に示すように、洗濯行程
から継続して乾燥行程が設定されたときには、乾燥行程
のみのときよりも所定の遅延時間(tc1)を長くする
ことにより、乾燥行程のみのときよりも乾燥時間が長く
なるようにして、十分に乾燥させることができ、乾きむ
らがないようにすることができる。
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、被乾燥物を収納し略水平方向に回転軸を
有する回転ドラムと、送風手段を有する循環経路に設け
前記回転ドラム内の湿気を含む温風を水で直接熱交換し
底部に回転ドラムと連結する温風入口部を有し上部に温
風出口部を有する略縦型の熱交換器と、前記循環経路に
設けた加熱手段と、前記温風入口部近傍に設け熱交換作
用に供した水の温度を検知する第1の温度検知手段と、
前記温風出口部近傍に設け循環する温風の温度を検知す
る第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の出
力と前記第2の温度検知手段の出力とを入力して乾燥運
転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記
第1の温度検知手段の出力と第2の温度検知手段の出力
の温度差データを平滑し、その平滑された温度差データ
の変化により乾燥運転を制御するようにしたから、熱交
換器で熱交換作用に供した水の温度が微少に変動したと
しても、平滑された温度差データの変化により乾燥運転
を制御するので、回転ドラム内の被乾燥物の乾燥度合い
を精度よく検知することができる。
【0064】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、平滑された温度差データの単位時間当たりの
変化が第1の値(ΔTs1)以上となれば、所定の遅延
時間だけ運転して乾燥終了とするようにしたから、室温
や水温の影響を受けることなく、回転ドラム内の被乾燥
物の乾燥度合いを精度よく検知することができ、乾燥む
らがないようにできる。
【0065】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、平滑された温度差データの単位時間当たりの
変化が第1の値(ΔTs1)より大きい第2の値(ΔT
s2)以上となれば乾燥終了とするようにしたから、綿
類だけのように均一な被乾燥物の場合は均一に乾燥する
ために、披乾燥物がほぼ乾いた状態になると第1の温度
検知手段の出力と第2の温度検知手段の出力の温度差デ
ータの変化が著しく大きくなるので、この変化を検知す
ることにより過乾燥となることなく最適な乾燥時間で終
了することができる。
【0066】また、請求項4に記載の発明によれば、周
囲温度を検知する周囲温度検知手段を備え、制御手段
は、周囲温度検知手段で検知した周囲温度により所定の
遅延時間を補正するようにしたから、周囲温度が低い場
合は恒率運転時の回転ドラム内の温度は低く、周囲温度
が高い場合の遅延時間と同じであれば乾燥むらが発生し
やすくなるので、周囲温度が低くなるほど遅延時間を長
くすることにより、周囲温度に影響無く乾燥むらをなく
すことができる。
【0067】また、請求項5に記載の発明によれば、熱
交換に使用される水の温度を検知する水温検知手段を備
え、制御手段は、水温検知手段で検知した水の温度によ
り所定の遅延時間を補正するようにしたから、水温が低
い場合は恒率運転時の回転ドラム内の温度は低く、水温
が高い場合の遅延時間と同じであれば乾燥むらが発生し
やすくなるので、水温が低くなるほど遅延時間を長くす
ることにより、水温に影響無く乾燥むらをなくすことが
できる。
【0068】また、請求項6に記載の発明によれば、制
御手段は、第2の温度検知手段で検知した温度が所定温
度に達したときに、運転開始からの時間と第1の温度検
知手段の出力と第2の温度検知手段の出力の温度差で決
まる残り乾燥時間を運転するようにしたから、使用時の
周囲温度や水温が高い場合は、ドラム内の温度が高くな
りやすく、一旦高くなってしまえば第1の温度検知手段
の出力と第2の温度検知手段の出力の温度差データの変
化率が小さくなり、単位時間当たりの変化が第1の値
(ΔTs1)を越えないでいつまでも乾燥運転を続けて
しまうので、第2の温度検知手段で検知された温度が所
定温度に達したときに、運転開始からの時間と第1の温
度検知手段の出力と第2の温度検知手段の出力の温度差
により披乾燥物の容量などを推定して、この披乾燥物を
乾燥するのに十分な遅延時間を運転するようにして、乾
燥運転が終わらないという不都合をなくすことができ
る。
【0069】また、請求項7に記載の発明によれば、加
熱手段を複数に分割しそれぞれの加熱手段をオンオフす
るスイッチング手段を備え、制御手段は、第2の温度検
知手段で検知された温度が所定温度に達したときに、ス
イッチング手段により加熱手段の少なくとも1個をオフ
するようにしたから、第2の温度検知手段で検知される
温度がある一定以上にならないように加熱手段を制御す
ることにより、製品の異常温度上昇をおさえ、安全性を
向上することができる。
【0070】また、請求項8に記載の発明によれば、第
2の温度検知手段に代えて、回転ドラムの出口近傍に循
環する温風の温度を検知する第3の温度検知手段を備
え、制御手段は、第1の温度検知手段の出力と第3の温
度検知手段の出力とを入力して乾燥運転を制御するよう
にしたから、循環経路を循環する温風の温度を回転ドラ
ムの出口近傍で検知した場合には、熱交換器の温風出口
部近傍で検知した場合に比して、熱交換に供する水の温
度の影響を受けないため、精度よく検知することがで
き、回転ドラム内の被乾燥物の乾燥度合いを一層精度よ
く検知することができる。
【0071】また、請求項9に記載の発明によれば、使
用者が必要なコースまたは行程の設定、動作のスタート
などを入力する入力設定手段を備え、制御手段は、異な
る洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を有する複数のコー
スよりなる洗濯行程と乾燥行程とを制御し、入力設定手
段により洗濯行程に継続して乾燥行程を設定したときと
乾燥行程のみを設定したときとで、少なくとも第1の値
(ΔTs1)または第2の値(ΔTs2)を変えるよう
にしたから、洗濯行程から継続して乾燥行程が設定され
たときでも、乾燥行程のみのときよりもΔTs1および
ΔTs2を大きくすることにより、乾燥行程のみのとき
よりも乾燥時間が長くなるようにすることができ、被乾
燥物がからんでいたとしても十分に乾燥させることがで
きる。
【0072】また、請求項10に記載の発明によれば、
使用者が必要なコースまたは行程の設定、動作のスター
トなどを入力する入力設定手段を備え、制御手段は、異
なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を有する複数のコ
ースよりなる洗濯行程と乾燥行程とを制御し、入力設定
手段により洗濯行程に継続して乾燥行程を設定したとき
と乾燥行程のみを設定したときとで、所定の遅延時間を
補正するようにしたから、洗濯行程から継続して乾燥行
程が設定されたときでも、乾燥行程のみのときよりも所
定の遅延時間を長くすることにより、乾燥行程のみのと
きよりも乾燥時間が長くなるようにすることができ、十
分に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の乾燥装置の一部切欠し
た斜視図
【図2】同乾燥装置の断面図
【図3】同乾燥装置の熱交換器の一部切欠した拡大正面
【図4】同乾燥装置のブロック回路図
【図5】同乾燥装置の温度特性図
【図6】同乾燥装置のフローチャート
【図7】同乾燥装置の温度差の移動平均値を演算するフ
ローチャート
【図8】本発明の第2の実施例の乾燥装置の温度特性図
【図9】同乾燥装置のフローチャート
【図10】本発明の第3の実施例の乾燥装置の一部切欠
した斜視図
【図11】本発明の第4および第5の実施例の乾燥装置
の操作表示部の正面図
【符号の説明】
1 回転ドラム 4 回転軸 16 循環経路 18 熱交換器 19 送風ファン(送風手段) 22 温風ヒータ(加熱手段) 24 温風入口部 25 温風出口部 29 第1の温度検知手段 30 第2の温度検知手段 32 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角谷 勝彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物を収納し略水平方向に回転軸を
    有する回転ドラムと、送風手段を有する循環経路に設け
    前記回転ドラム内の湿気を含む温風を水で直接熱交換し
    底部に回転ドラムと連結する温風入口部を有し上部に温
    風出口部を有する略縦型の熱交換器と、前記循環経路に
    設けた加熱手段と、前記温風入口部近傍に設け熱交換作
    用に供した水の温度を検知する第1の温度検知手段と、
    前記温風出口部近傍に設け循環する温風の温度を検知す
    る第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段の出
    力と前記第2の温度検知手段の出力とを入力して乾燥運
    転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記
    第1の温度検知手段の出力と第2の温度検知手段の出力
    の温度差データを平滑し、その平滑された温度差データ
    の変化により乾燥運転を制御するようにした乾燥装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、平滑された温度差データの
    単位時間当たりの変化が第1の値(ΔTs1)以上とな
    れば、所定の遅延時間だけ運転して乾燥終了とするよう
    にした請求項1記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、平滑された温度差データの
    単位時間当たりの変化が第1の値(ΔTs1)より大き
    い第2の値(ΔTs2)以上となれば乾燥終了とするよ
    うにした請求項1記載の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 周囲温度を検知する周囲温度検知手段を
    備え、制御手段は、前記周囲温度検知手段で検知した周
    囲温度により所定の遅延時間を補正するようにした請求
    項2記載の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 熱交換に使用される水の温度を検知する
    水温検知手段を備え、制御手段は、前記水温検知手段で
    検知した水の温度により所定の遅延時間を補正するよう
    にした請求項2記載の乾燥装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、第2の温度検知手段で検知
    した温度が所定温度に達したときに、運転開始からの時
    間と第1の温度検知手段の出力と第2の温度検知手段の
    出力の温度差で決まる残り乾燥時間を運転するようにし
    た請求項1〜5のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  7. 【請求項7】 加熱手段を複数に分割しそれぞれの加熱
    手段をオン、オフするスイッチング手段を備え、制御手
    段は、第2の温度検知手段で検知された温度が所定温度
    に達したときに、前記スイッチング手段により前記加熱
    手段の少なくとも1個をオフするようにした請求項6記
    載の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 第2の温度検知手段に代えて、回転ドラ
    ムの出口近傍に循環する温風の温度を検知する第3の温
    度検知手段を備え、制御手段は、第1の温度検知手段の
    出力と前記第3の温度検知手段の出力とを入力して乾燥
    運転を制御するようにした請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の乾燥装置。
  9. 【請求項9】 使用者が必要なコースまたは行程の設
    定、動作のスタートなどを入力する入力設定手段を備
    え、制御手段は、異なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時
    間を有する複数のコースよりなる洗濯行程と乾燥行程と
    を制御し、前記入力設定手段により洗濯行程に継続して
    乾燥行程を設定したときと乾燥行程のみを設定したとき
    とで、少なくとも第1の値(ΔTs1)または第2の値
    (ΔTs2)を変えるようにした請求項2または3記載
    の乾燥装置。
  10. 【請求項10】 使用者が必要なコースまたは行程の設
    定、動作のスタートなどを入力する入力設定手段を備
    え、制御手段は、異なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時
    間を有する複数のコースよりなる洗濯行程と乾燥行程と
    を制御し、前記入力設定手段により洗濯行程に継続して
    乾燥行程を設定したときと乾燥行程のみを設定したとき
    とで、所定の遅延時間を補正するようにした請求項2、
    4または5記載の乾燥装置。
JP9075426A 1997-03-27 1997-03-27 乾燥装置 Pending JPH10263296A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100748962B1 (ko) 2004-11-12 2007-08-13 엘지전자 주식회사 세탁건조기/건조기의 건조 제어 방법
JP2009101146A (ja) * 2007-10-01 2009-05-14 Panasonic Corp 浴室洗濯物乾燥機および浴室換気乾燥機の乾燥検知方法
JP2010264306A (ja) * 2010-08-30 2010-11-25 Sanyo Electric Co Ltd 洗濯乾燥機
JP2015123090A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 食器乾燥庫
JP2021520915A (ja) * 2018-04-11 2021-08-26 チンタオ・ハイアール・ドラム・ウォッシング・マシーン・カンパニー・リミテッド 衣類処理設備用の制御方法及び衣類処理設備

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