JPH10263060A - 脱臭・消臭材及びその方法 - Google Patents
脱臭・消臭材及びその方法Info
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- JPH10263060A JPH10263060A JP9077779A JP7777997A JPH10263060A JP H10263060 A JPH10263060 A JP H10263060A JP 9077779 A JP9077779 A JP 9077779A JP 7777997 A JP7777997 A JP 7777997A JP H10263060 A JPH10263060 A JP H10263060A
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- JP
- Japan
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- deodorizing
- smell
- liquid mixture
- water
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 調理場や動植物を処理する作業場等の排水口
や残渣が一時的に貯留される場所に用いる脱臭・消臭材
を提供すること。 【解決手段】 脱臭・消臭作用と有害雑菌に抗菌性を示
す新規微生物OYK菌を用いる。所定量の水に対して富
栄養物質としてコーヒーの搾り滓、食用油の抽出滓やお
がくず及びグルタミン酸ソーダ、グルコース、大豆タン
パク、粉末寒天を混合してオートクレーブ処理した後、
固形化させ該固形物にOYK菌濃縮液を散布して増殖を
図る。またこの固形物を有穴形状、網状、多角形状、に
成形して排水口や残渣が一時的に貯留される個所に設置
して脱臭・消臭を行う。富栄養物のほかにパーライト、
ゼオライト、粒状活性炭を混合することで消臭作用を補
う。
や残渣が一時的に貯留される場所に用いる脱臭・消臭材
を提供すること。 【解決手段】 脱臭・消臭作用と有害雑菌に抗菌性を示
す新規微生物OYK菌を用いる。所定量の水に対して富
栄養物質としてコーヒーの搾り滓、食用油の抽出滓やお
がくず及びグルタミン酸ソーダ、グルコース、大豆タン
パク、粉末寒天を混合してオートクレーブ処理した後、
固形化させ該固形物にOYK菌濃縮液を散布して増殖を
図る。またこの固形物を有穴形状、網状、多角形状、に
成形して排水口や残渣が一時的に貯留される個所に設置
して脱臭・消臭を行う。富栄養物のほかにパーライト、
ゼオライト、粒状活性炭を混合することで消臭作用を補
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑菌による動植物
残渣の腐敗によって発生する不快ガスの脱臭・消臭に関
し詳しくは、調理場のシンクや動物を処理する作業場の
床及び洗浄槽に残渣を収容する部所の脱臭・消臭材に関
するものである。
残渣の腐敗によって発生する不快ガスの脱臭・消臭に関
し詳しくは、調理場のシンクや動物を処理する作業場の
床及び洗浄槽に残渣を収容する部所の脱臭・消臭材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に動植物の残渣は、コンポスト化
して再利用するような方法が時代の要求するところであ
り、多種類の有用菌類が用いられている。有用菌の主な
作用は有機物の分解、発酵及び不快ガスの脱臭・消臭で
ある。それに対して雑菌のある種のものは、有機物を分
解する際に不快ガスを発生する。従って、不快ガスを発
生させる雑菌の増殖を抑制するような有用菌類を投入す
ることで動植物の残渣の腐敗によって発生する不快ガス
を抑制することができる。物理的な脱臭・消臭手段とし
ては、芳香剤、活性炭、ゼオライト、シクロデキストリ
ンなどによりマスキングや吸着させることが知られてお
り、化学的な消臭法として取り扱い、安全性の点から酸
化還元能を有する金属ポルフィリンやクロロフィルが実
用面において優れている。また、バチルスズブチルス属
の枯草菌類の一部に用いた脱臭剤として特開平1−14
6556号に提案されており、米糠やふすまと酪酸菌類
と枯草菌類を混合組成物としたものであり、本願発明目
的とする間欠的に流水にさらられる環境、時には十数時
間高湿度、富栄養環境での雑菌の対数増殖による腐食の
進行を防ぐことはできない。微生物を用いる脱臭・消臭
は緩やかであるが持続性があり、適切な培地上に繁殖さ
せれば長期間効力を発揮できる。また、動植物残渣の腐
敗による悪臭の分散も雑菌によるものであるから、当初
から脱臭・消臭作用を有する菌類を食物残渣の溜め篭に
入れておけば、雑菌の増殖を抑制できる。以上述べたよ
うに間欠的に水や熱湯にさらされるような個所に用いる
脱臭・消臭材は適当なものが見当たらない。
して再利用するような方法が時代の要求するところであ
り、多種類の有用菌類が用いられている。有用菌の主な
作用は有機物の分解、発酵及び不快ガスの脱臭・消臭で
ある。それに対して雑菌のある種のものは、有機物を分
解する際に不快ガスを発生する。従って、不快ガスを発
生させる雑菌の増殖を抑制するような有用菌類を投入す
ることで動植物の残渣の腐敗によって発生する不快ガス
を抑制することができる。物理的な脱臭・消臭手段とし
ては、芳香剤、活性炭、ゼオライト、シクロデキストリ
ンなどによりマスキングや吸着させることが知られてお
り、化学的な消臭法として取り扱い、安全性の点から酸
化還元能を有する金属ポルフィリンやクロロフィルが実
用面において優れている。また、バチルスズブチルス属
の枯草菌類の一部に用いた脱臭剤として特開平1−14
6556号に提案されており、米糠やふすまと酪酸菌類
と枯草菌類を混合組成物としたものであり、本願発明目
的とする間欠的に流水にさらられる環境、時には十数時
間高湿度、富栄養環境での雑菌の対数増殖による腐食の
進行を防ぐことはできない。微生物を用いる脱臭・消臭
は緩やかであるが持続性があり、適切な培地上に繁殖さ
せれば長期間効力を発揮できる。また、動植物残渣の腐
敗による悪臭の分散も雑菌によるものであるから、当初
から脱臭・消臭作用を有する菌類を食物残渣の溜め篭に
入れておけば、雑菌の増殖を抑制できる。以上述べたよ
うに間欠的に水や熱湯にさらされるような個所に用いる
脱臭・消臭材は適当なものが見当たらない。
【0003】
【課題を解決するための課題】解決しようとする課題
は、例え食しても人体に無害であり、間欠的に水や熱湯
にさらされても効果が持続し残留塩素濃度に耐え得る微
生物を用いた脱臭・消臭を提供することである。
は、例え食しても人体に無害であり、間欠的に水や熱湯
にさらされても効果が持続し残留塩素濃度に耐え得る微
生物を用いた脱臭・消臭を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、富栄養多孔質
物質及び/又は多孔無機物質などを、少なくとも一部に
含みバチルスズブチルス属で溶血素を産成しない抗菌性
微生物を増殖可能に固定して悪臭を脱臭・消臭を行う。
物質及び/又は多孔無機物質などを、少なくとも一部に
含みバチルスズブチルス属で溶血素を産成しない抗菌性
微生物を増殖可能に固定して悪臭を脱臭・消臭を行う。
【0005】前記菌体として、OYK菌(受託番号:F
ERM,P−15607,P−15608,P−156
09)を用いる。
ERM,P−15607,P−15608,P−156
09)を用いる。
【0006】前記富栄養多孔質物質がコーヒ抽出滓、食
用油の抽出滓及びおがくずなど植物の残渣を用いる。ま
た、無機多孔物質としては、パーライト、ゼオライト、
活性炭、麦飯石や神秘な効力を発揮する通称天降石など
を用いる。
用油の抽出滓及びおがくずなど植物の残渣を用いる。ま
た、無機多孔物質としては、パーライト、ゼオライト、
活性炭、麦飯石や神秘な効力を発揮する通称天降石など
を用いる。
【0007】前記水溶性固形物の形状を有穴状多角形
状、網状、多枝状物と成し、重量あたりの表面積を大き
くするほか排水を妨げないようにする。
状、網状、多枝状物と成し、重量あたりの表面積を大き
くするほか排水を妨げないようにする。
【0008】本発明の脱臭・消臭材を排水口下部及び/
又は排水上部を含む排水経路に設置可能な形状に成形す
るか目篭などの器具に用いて脱臭・消臭を行う。
又は排水上部を含む排水経路に設置可能な形状に成形す
るか目篭などの器具に用いて脱臭・消臭を行う。
【0009】排水口を伴う設置個所として、調理台のシ
ンクや動物飼育、動物処理、医療分野における汚物処理
を行う洗浄槽などに用いる。
ンクや動物飼育、動物処理、医療分野における汚物処理
を行う洗浄槽などに用いる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の目達成するための諸条件
は次のようなものである。 (1)人にやさしい高密度微生物群を構成しうる形態を
用意する。 (2)高密度微生物群を持続形成するために、富栄養多
孔質物質中で培養する。 (3)本発明に用いる微生物は、熱湯では、胞子を形成
して生存しうる性質を有することが好ましい。 (4)本発明に用いる微生物は、低濃度の残留塩素に耐
えうるものである。 (5)本発明に用いる微生物は、その増殖にあたり悪臭
を発生しないか又は発生しても微量である。 (6)前記高密度微生物群は、水溶性固形物であって高
湿度環境下で周辺に分散し、雑菌の増殖を上回る増殖能
を有することが好ましい。 (7)本発明の用いる微生物は、抗菌物質を生成分泌
し、低濃度雑菌類を殺傷して増殖を防ぐことができる。 (8)本発明に用いる多孔質物質は、富栄養物質である
とともに臭気を吸収する機能を持つものが好ましい。 (9)本発明の脱臭・消臭材は例え食しても安全性を有
している。
は次のようなものである。 (1)人にやさしい高密度微生物群を構成しうる形態を
用意する。 (2)高密度微生物群を持続形成するために、富栄養多
孔質物質中で培養する。 (3)本発明に用いる微生物は、熱湯では、胞子を形成
して生存しうる性質を有することが好ましい。 (4)本発明に用いる微生物は、低濃度の残留塩素に耐
えうるものである。 (5)本発明に用いる微生物は、その増殖にあたり悪臭
を発生しないか又は発生しても微量である。 (6)前記高密度微生物群は、水溶性固形物であって高
湿度環境下で周辺に分散し、雑菌の増殖を上回る増殖能
を有することが好ましい。 (7)本発明の用いる微生物は、抗菌物質を生成分泌
し、低濃度雑菌類を殺傷して増殖を防ぐことができる。 (8)本発明に用いる多孔質物質は、富栄養物質である
とともに臭気を吸収する機能を持つものが好ましい。 (9)本発明の脱臭・消臭材は例え食しても安全性を有
している。
【0011】次に本発明に用いるOYK菌の性質につい
て述べる。OYK菌は3種類について工業技術院生命工
学工業技術研究所に寄託しそれぞれの受託番号はFER
M,P−15607,P−15608,P−15609
が付与されている。本発明に用いるOYK菌についての
詳細は、特願平8−246217号にて開示したので菌
体の菌学的性質を調べた調査結果を表に示す。
て述べる。OYK菌は3種類について工業技術院生命工
学工業技術研究所に寄託しそれぞれの受託番号はFER
M,P−15607,P−15608,P−15609
が付与されている。本発明に用いるOYK菌についての
詳細は、特願平8−246217号にて開示したので菌
体の菌学的性質を調べた調査結果を表に示す。
【0012】1.形態的性質を表1に示す。
【表1】
【0013】2.各培地における生育状態を表2及び表
3に示す。
3に示す。
【表2】
【表3】
【0014】3.生理学的性質を表4、表5及び表6に
示す。
示す。
【表4】
【表5】
【表6】
【0015】4.炭素源の酸及びガスの生成を表7に示
す。
す。
【表7】
【0016】5.本微生物のもつ抗菌活性物質の確認テ
スト結果を表8に示す。
スト結果を表8に示す。
【表8】
【0017】6.排水処理場での防臭試験結果を表9に
示す。
示す。
【表9】
【0018】7.本微生物が生成する物質の抗菌試験結
果を表10に示す。
果を表10に示す。
【表10】
【0019】
【実施例】次に本発明の脱臭・消臭材の構成を説明す
る。水100ccに粉末寒天1.5g、グルコース1
g、グルタミン酸ソーダ1g、大豆タンパク1gとコー
ヒー搾り滓10gを溶解させ充分撹拌して120℃、2
0分間オートクレーブ処理する。上記混合液は70℃以
上では流動性を有しているので、図2に示すような凸部
3を多数有するようなプラスチック製容器4に上述の混
合液5を注入し、室温になる迄徐冷する。更にOYK菌
が1ml当たり109個存在する濃縮液6を0.1ml
程度混合液5上に散布し24時間室温20℃にて放置す
る。混合液5は若干収縮し固形化するので容器4から簡
単に離形させることができる、図1に示す穴2を多数有
する固形物1を得る。
る。水100ccに粉末寒天1.5g、グルコース1
g、グルタミン酸ソーダ1g、大豆タンパク1gとコー
ヒー搾り滓10gを溶解させ充分撹拌して120℃、2
0分間オートクレーブ処理する。上記混合液は70℃以
上では流動性を有しているので、図2に示すような凸部
3を多数有するようなプラスチック製容器4に上述の混
合液5を注入し、室温になる迄徐冷する。更にOYK菌
が1ml当たり109個存在する濃縮液6を0.1ml
程度混合液5上に散布し24時間室温20℃にて放置す
る。混合液5は若干収縮し固形化するので容器4から簡
単に離形させることができる、図1に示す穴2を多数有
する固形物1を得る。
【0020】前記固形物1はコーヒー搾り滓を互いに密
着固定したような多孔質の固形物であり、OYK菌にと
っては富栄養物でもあるので活発に増殖する。そして穴
2は固形物1の表面積を増大させると共に、水流の通り
抜け口ともなり、排水口や目篭の中においても水はけが
よい。以上説明しような固形物1を本発明の脱臭・消臭
材として用いるのであるが、設置個所としては、調理場
のシンク排水口やシンク内に別途設置する目篭などの中
に置いて用いる。OYK菌の性質として有機物の腐敗を
促す雑菌の増殖の抑制するするように作用するので、結
果として脱臭・消臭効果を奏することができる。
着固定したような多孔質の固形物であり、OYK菌にと
っては富栄養物でもあるので活発に増殖する。そして穴
2は固形物1の表面積を増大させると共に、水流の通り
抜け口ともなり、排水口や目篭の中においても水はけが
よい。以上説明しような固形物1を本発明の脱臭・消臭
材として用いるのであるが、設置個所としては、調理場
のシンク排水口やシンク内に別途設置する目篭などの中
に置いて用いる。OYK菌の性質として有機物の腐敗を
促す雑菌の増殖の抑制するするように作用するので、結
果として脱臭・消臭効果を奏することができる。
【0021】前出の実施例に用いた粉末寒天の一部をの
り剤として澱粉などの天然高分子物質やアクリル酸系の
合成高分子物質を用いることができる。例えば粉末寒天
1.5gのところを0.5gの粉末寒天と1.0gの澱
粉とし他の栄養物を同様の配合とするものである。これ
を排水口に設置すれば間欠的に流される水により徐々に
形状は小さくなり、新しいものを追加して用いることに
なる。また、コーヒー搾り滓の代わりにその一部をおが
くずで置換してもよい。おがくずは、水に添加する栄養
物質を吸着するほか多孔質にて微生物の増殖基地として
の役割を果たすことができる。
り剤として澱粉などの天然高分子物質やアクリル酸系の
合成高分子物質を用いることができる。例えば粉末寒天
1.5gのところを0.5gの粉末寒天と1.0gの澱
粉とし他の栄養物を同様の配合とするものである。これ
を排水口に設置すれば間欠的に流される水により徐々に
形状は小さくなり、新しいものを追加して用いることに
なる。また、コーヒー搾り滓の代わりにその一部をおが
くずで置換してもよい。おがくずは、水に添加する栄養
物質を吸着するほか多孔質にて微生物の増殖基地として
の役割を果たすことができる。
【0022】多孔無機物質を使用する例としては、パー
ライトに栄養分を付着させ、これに菌を入植させて用い
る場合と、臭気を吸着する機能を有する無機多孔質物
質、例えば粒状活性炭、ゼオライトやMgO、Al
2O3、SiO2などの無機微粒子を適宜配合して、吸収
性能を改良した合成吸着剤を用いる場合がある。ここで
はゼオライトを用いる例を説明する。ゼオライトはトリ
メチルアミンやメチルメルカプタンの吸収能が高く菌の
増殖と相まって脱臭・消臭作用に効を奏す。
ライトに栄養分を付着させ、これに菌を入植させて用い
る場合と、臭気を吸着する機能を有する無機多孔質物
質、例えば粒状活性炭、ゼオライトやMgO、Al
2O3、SiO2などの無機微粒子を適宜配合して、吸収
性能を改良した合成吸着剤を用いる場合がある。ここで
はゼオライトを用いる例を説明する。ゼオライトはトリ
メチルアミンやメチルメルカプタンの吸収能が高く菌の
増殖と相まって脱臭・消臭作用に効を奏す。
【0023】次に実施例を説明する。水100ccに粉
末寒天1g、グルコース1.5g、グルタミン酸ソーダ
1g、大豆タンパク1g、コーヒー搾り滓5g、ゼオラ
イト細粒5gを加え、撹拌した後120℃、20分間オ
ートクレーブ処理をして混合液5aを得る。流動性があ
るうちに図2に示す容器4に注入する。徐冷して混合液
が20℃付近に達したところでOYK菌の濃縮液(1m
l当たり109個)を0.1ml散布して固形物1aを
得る。この固形物は排水口に設置した場合、間欠的に水
や温湯に曝され徐々に小さくなるが、含有しているゼオ
ライトは粒子が固形物表面に露出するので臭気を吸収す
ることができる。またOYK菌は、固形物1a内に含有
している栄養分を餌として増殖を続行するから、結果と
して雑菌の増殖を抑制しうるのである。
末寒天1g、グルコース1.5g、グルタミン酸ソーダ
1g、大豆タンパク1g、コーヒー搾り滓5g、ゼオラ
イト細粒5gを加え、撹拌した後120℃、20分間オ
ートクレーブ処理をして混合液5aを得る。流動性があ
るうちに図2に示す容器4に注入する。徐冷して混合液
が20℃付近に達したところでOYK菌の濃縮液(1m
l当たり109個)を0.1ml散布して固形物1aを
得る。この固形物は排水口に設置した場合、間欠的に水
や温湯に曝され徐々に小さくなるが、含有しているゼオ
ライトは粒子が固形物表面に露出するので臭気を吸収す
ることができる。またOYK菌は、固形物1a内に含有
している栄養分を餌として増殖を続行するから、結果と
して雑菌の増殖を抑制しうるのである。
【0024】混合液5を成形して固形化する場合、その
形状が有穴状のほか球状、平板状、多角形状、網状、多
枝状など表面積を大きくする形状が好ましく、平板状物
にパンチング、ドリリングなどの手段で穴を設けること
もできる。
形状が有穴状のほか球状、平板状、多角形状、網状、多
枝状など表面積を大きくする形状が好ましく、平板状物
にパンチング、ドリリングなどの手段で穴を設けること
もできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように動植物残一時的に貯
留されるような個所すなはち調理台のシンクや動物飼
育、動物処理、魚介類の処理、医療汚染物の処理を行う
ような作業の洗浄槽の排水口や床面に本発明の脱臭・消
臭材を適宜形状に形成し設置することで腐敗を促進させ
る雑菌の増殖をOYK菌で抑制する。またOYK菌を絶
えず供給するための増殖基地を水溶性固形物としている
ところに特徴が在り、間欠的に水や熱湯に曝されてもO
YK菌を保持することができるから長期間に亘り脱臭・
消臭作用を持続しうるものである。また、固形物の形状
が小さくなれば新しいものを補充すればよく、目視で菌
の減少を知ることができ好都合である。
留されるような個所すなはち調理台のシンクや動物飼
育、動物処理、魚介類の処理、医療汚染物の処理を行う
ような作業の洗浄槽の排水口や床面に本発明の脱臭・消
臭材を適宜形状に形成し設置することで腐敗を促進させ
る雑菌の増殖をOYK菌で抑制する。またOYK菌を絶
えず供給するための増殖基地を水溶性固形物としている
ところに特徴が在り、間欠的に水や熱湯に曝されてもO
YK菌を保持することができるから長期間に亘り脱臭・
消臭作用を持続しうるものである。また、固形物の形状
が小さくなれば新しいものを補充すればよく、目視で菌
の減少を知ることができ好都合である。
【図1】本発明の脱臭・消臭材の形状を示す斜視図。
【図2】本発明の脱臭・消臭材として固形物を成形する
状態を示す断面図。
状態を示す断面図。
1,1a 固形物 2 穴 3 凸部 4 容器 5,5a 混合液 6 OYK菌濃縮液
Claims (7)
- 【請求項1】 富栄養多孔質物質及び/又は多孔無機物
質などを少なくとも一部に含む固形物にバチルスズブチ
ルス属で溶血素を産成しない抗菌性微生物を増殖可能に
入植せしめて成る脱臭・消臭材。 - 【請求項2】 前記抗菌性微生物として、OYK菌(受
託番号:FERM,P−15607,P−15608,
P−15609)を用いたことを特徴とする請求項1に
記載の脱臭・消臭材。 - 【請求項3】 前記富栄養多孔質物質がコーヒ抽出滓及
びおがくずなどを用いたことを特徴とする請求項1に記
載の脱臭・消臭材。 - 【請求項4】 請求項1に記載の固形物が水溶性である
ことを特徴とする請求項1に記載の脱臭・消臭材。 - 【請求項5】 請求項1に記載の固形物が有穴状、多角
形状、網状、多枝状物であることを特徴とする脱臭・消
臭材。 - 【請求項6】 請求項1から5に記載の脱臭・消臭材を
排水口下部及び/又は排水口上部を含む排水経路に設置
可能な形状に成形するか目篭などの器具に設置して脱臭
・消臭を行う方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の脱臭・消臭材を設置す
る個所が調理台のシンクや動物飼育、動物処理、医療汚
物処理などの作業場の床あるいは洗浄槽に用いて当該部
所の脱臭・消臭を行う方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9077779A JPH10263060A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 脱臭・消臭材及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9077779A JPH10263060A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 脱臭・消臭材及びその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10263060A true JPH10263060A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13643464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9077779A Pending JPH10263060A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 脱臭・消臭材及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10263060A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022293A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Toyo Rinsan Kasei Kk | 環境改善資材 |
KR101958155B1 (ko) * | 2018-12-19 | 2019-03-13 | 송소현 | 친환경 탈취 및 세제 조성물의 제조방법 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9077779A patent/JPH10263060A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022293A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Toyo Rinsan Kasei Kk | 環境改善資材 |
KR101958155B1 (ko) * | 2018-12-19 | 2019-03-13 | 송소현 | 친환경 탈취 및 세제 조성물의 제조방법 |
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