JPH10263004A - 眼内手術装置及びそれに用いる眼内手術器具 - Google Patents

眼内手術装置及びそれに用いる眼内手術器具

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JPH10263004A
JPH10263004A JP9078040A JP7804097A JPH10263004A JP H10263004 A JPH10263004 A JP H10263004A JP 9078040 A JP9078040 A JP 9078040A JP 7804097 A JP7804097 A JP 7804097A JP H10263004 A JPH10263004 A JP H10263004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intraocular
optical fiber
laser
wavelength
intraocular surgical
Prior art date
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Pending
Application number
JP9078040A
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English (en)
Inventor
Arata Yonetani
新 米谷
Masayuki Takasu
正行 高須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硝子体の増殖膜を光学的に溶融切断して摘出
除去することができる眼内手術装置及びそれに用いる眼
内手術器具を提供する。 【解決手段】 この発明の眼内手術器具は、握持筒体1
1にレーザー光を導光する光ファイバー12が貫通さ
れ、光ファイバー12と同心でかつ眼内の除去物を吸引
する吸引筒13が握持筒体11の先端に設けられ、握持
筒体11の後部には吸引装置に連通される連通孔14が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硝子体の増殖膜を
除去するのに好適の眼内手術装置及びそれに用いる眼内
手術器具に関する。
【0002】
【従来の技術】眼の病気の一種に網膜剥離という病気が
知られている。この網膜剥離には図1に示すように、網
膜1から発生した新生血管2が硝子体3に侵入して増殖
膜を形成することが関係すると言われている。その図1
において、4はその網膜剥離箇所を示している。
【0003】従来、この網膜剥離の手術を行うために、
図2に示す眼内手術器具5を用いて、硝子体3に発生し
た増殖膜を除去する手術が行われている。その眼内手術
器具5には例えばギロチン式のカッター6が設けられて
いる。このギロチン式のカッター6は超音波振動により
駆動される。
【0004】この眼内手術器具5は、カッター6を眼内
7に挿入した状態でカッター6を駆動することにより増
殖膜を切断し、その切断された増殖膜はカッター6の吸
引通路(図示を略す)、吸引チューブ8を介して眼内7
から摘出除去されるようになっている。なお、その図1
において、9は眼内7の照明用ファイバーである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の眼内手術器具は、機械的に増殖膜を切断して摘出除
去する構成であるため、増殖膜の繊維層が密な箇所で
は、食い込み、噛み込みを生じて、増殖膜の切断をスム
ーズに行うことができない場合がある。その結果、その
食い込み、噛み込みにより網膜がカッター6に引っ張ら
れて網膜剥離が更に助長されるおそれがある。
【0006】また、従来のものは、増殖膜の切断片が不
揃いで、マスの大きなものとマスの小さなものとが混在
し、そのマスの大きなものを吸引できるようにするた
め、吸引圧力を所定以上に低くすることができず、従来
の眼内手術器具では、摘出除去する必要のないものまで
摘出するおそれがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、硝子体の増殖膜
を光学的に溶融切断して摘出除去することができる眼内
手術装置及びそれに用いる眼内手術器具を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る眼内手術装置は、波長244ナノメートルから波長3
00ナノメートルまでのレーザー光を用いて硝子体の増
殖膜を除去することを特徴とする。この手術装置によれ
ば、レーザー光を硝子体の増殖膜に照射すると、増殖膜
の繊維層の分子間結合が切り離され、増殖膜が溶けるよ
うにして切断される。この手術装置には、アルゴンレー
ザーの二次高調波を用いることが望ましく、硝子体の増
殖膜の繊維層の除去後、光凝固手術に移行できるよう
に、そのレーザー光が光凝固用レーザーの二次高調波で
あることがより一層望ましい。
【0009】本発明の請求項4に係わる眼内手術器具
は、握持筒体にレーザー光を導光する光ファイバーが貫
通され、該光ファイバーと同心でかつ眼内の除去物を吸
引する吸引筒が前記握持筒体の先端に設けられ、前記握
持筒体の後部には吸引装置に連通される連通孔が形成さ
れている。その光ファイバーは波長244ナノメートル
から波長300ナノメートルまでのレーザー光を導光可
能であることが望ましい。
【0010】そのレーザー光は波長488ナノメーター
のアルゴンレーザーの二次高調波であることが望まし
く、硝子体の増殖膜の繊維層の除去後、光凝固手術に移
行できるように、そのレーザー光が光凝固用レーザーの
二次高調波であることがより一層望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる眼内手術
装置及びそれに使用する眼内手術器具を図1、図3を参
照しつつ説明する。
【0012】図3、図4において、10は眼内手術器具
である。この眼内手術器具10は握持筒体11を有す
る。この握持筒体11にはレーザー光を導光する光ファ
イバー12が貫通されている。光ファイバー12はレー
ザー発振ユニット12Aに接続されている。握持筒体1
1の先端には光ファイバー12と同心でかつ眼内7の除
去物を吸引する吸引筒13が設けられている。握持筒体
11の後部には吸引部11Aに連通される連通孔14が
形成され、チューブ15を介してその吸引部11Aに接
続されている。
【0013】レーザー発振ユニット12Aは、例えば、
パルス駆動発振電源20、レーザー発振部21、波長変
換素子としての波長変換素子22、レンズ系23から構
成されている。波長変換素子22はレーザー光の光路に
出入自在とされている。レーザー発振部21はここでは
アルゴンレーザーとされており、アルゴンレーザーの波
長は488ナノメータである。波長変換素子22はその
二次高調波を生成可能であり、その二次高調波の波長
は、アルゴンレーザーを用いた場合、244ナノメート
ルであるが、244ナノメートルから300ナノメート
ルまでの範囲内であれば良い。
【0014】この眼内手術器具10は、その吸引筒13
が眼内7に挿入される。また、照明用ファイバー16、
生理食塩水補給用の器具17が眼内7に挿入される。照
明用光ファイバー14は光源ユニット16Aに接続され
ている。器具17は生理食塩水補給袋18に接続されて
いる。
【0015】波長変換素子22をレーザー光の光路内に
挿入した状態で、かつ、手術用顕微鏡により眼内7を観
察しつつ、フットスイッチ19を踏むと、レーザー発振
ユニット12Aがオンされ、レーザー発振部21がパル
ス発振され、光ファイバー12に波長244ナノメート
ルのレーザー光が導光される。光ファイバー12は波長
244ナノメートルから波長300ナノメートルまでの
レーザー光が導光可能であり、硝子体3の新生血管2か
らなる増殖膜に向けてレーザー光が照射される。その増
殖膜を構成する繊維層は、そのレーザー光により分子間
結合が切断され、溶けるようにして切断される。特に、
二次高調波が波長244ナノメートルのアルゴンレーザ
ー光を用いると、その増殖膜の溶融切断が容易である。
その際の、レーザー光の出力は、0.5ミリジュール程
度で十分である。
【0016】そのレーザー光により溶融切断された増殖
膜は、吸引筒13を介して握持筒体11に吸引され、連
通孔14、チューブ15を介して眼外に排出される。こ
れと同時に、器具17から生理食塩水が眼内7に補給さ
れる。
【0017】この眼内手術器具10によれば、増殖膜の
繊維層を微細に溶融切断でき、切断片のマスを均一に揃
えることができるので、従来の機械式切断に較べて吸引
圧力を低くすることができる。
【0018】なお、波長変換素子22をレーザー光の光
路外に退避させて、レーザー発振部21を連続発振させ
れば、疾患部を光凝固させることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係わる眼内手術装置及びそれに
使用する眼内手術器具は、以上説明したように、レーザ
ー光により硝子体の増殖膜の繊維の分子間結合を光学的
に溶融切断するようにしたので、超音波駆動により機械
的に増殖膜の繊維を切断して除去するものに較べて、増
殖膜の切断をスムーズに行うことができるという効果を
奏する。また、増殖膜の繊維層の切断片を均一に微細に
揃えることができるので、従来の機械式切断に較べて吸
引圧力を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の眼内手術器具の一例を示す図である。
【図2】 眼内の硝子体に生じた増殖膜の従来法による
摘出の説明図である。
【図3】 本発明に係わる眼内手術器具の一例を示す断
面図である。
【図4】 本発明に係わる増殖膜の摘出の説明図であ
る。
【図5】 本発明に係わる眼内手術装置の一例を示す図
である。
【符号の説明】
11 握持筒体 12 光ファイバー 13 吸引筒 14 連通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長244ナノメートルから波長300
    ナノメートルまでのレーザー光を用いて硝子体の増殖膜
    を除去することを特徴とする眼内手術装置。
  2. 【請求項2】 アルゴンレーザーの二次高調波を用いて
    硝子体の増殖膜を除去することを特徴とする眼内手術装
    置。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光が光凝固用レーザーの二
    次高調波を利用していることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の眼内手術装置。
  4. 【請求項4】 握持筒体にレーザー光を導光する光ファ
    イバーが貫通され、該光ファイバーと同心でかつ眼内の
    除去物を吸引する吸引筒が前記握持筒体の先端に設けら
    れ、前記握持筒体の後部には吸引装置に連通される連通
    孔が形成されている眼内手術器具。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバーが波長244ナノメー
    トルから波長300ナノメートルまでのレーザー光を導
    光可能である請求項4に記載の眼内手術器具。
JP9078040A 1997-03-28 1997-03-28 眼内手術装置及びそれに用いる眼内手術器具 Pending JPH10263004A (ja)

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JP9078040A Pending JPH10263004A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 眼内手術装置及びそれに用いる眼内手術器具

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105640698A (zh) * 2016-02-19 2016-06-08 彭文革 一种飞秒激光白内障乳化仪

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