JPH11137594A - プローブ型カッター付吸引装置 - Google Patents

プローブ型カッター付吸引装置

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JPH11137594A
JPH11137594A JP9325241A JP32524197A JPH11137594A JP H11137594 A JPH11137594 A JP H11137594A JP 9325241 A JP9325241 A JP 9325241A JP 32524197 A JP32524197 A JP 32524197A JP H11137594 A JPH11137594 A JP H11137594A
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probe
suction
suction port
type cutter
laser light
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JP9325241A
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Masahiro Ihara
正博 井原
Fumihiko Otani
文彦 大谷
Ryohei Koide
良平 小出
Osamu Mikata
修 三方
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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    • A61B2218/007Aspiration

Abstract

(57)【要約】 【課題】硝子体のような切断困難な物質でも確実に詰ま
ることなく連続して吸引でき、網膜硝子体手術等におい
て用いられる医療用機器として利用することで手術時間
を短縮して患者の負担を軽減できるプローブ型カッター
付吸引装置を提供する。 【解決手段】中空の第1プローブ2に第2プローブ3が
相対運動可能に挿入される。その第1プローブ2の外部
に存する吸引対象物5の一部が、その第1プローブ2に
形成される吸引口4から第1プローブ2内に導入可能で
ある。その第1プローブ2に対する第2プローブ3の相
対運動により、その吸引口4が開閉される。その吸引口
4の閉鎖状態において、その第1プローブ2内の吸引対
象物5の一部を第1プローブ2外の残部からレーザ光に
より分断するレーザカッター機構が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば眼科領域に
おける網膜硝子体手術に利用することのできるプローブ
型カッター付吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば眼科領域においては、網膜硝子体
手術が網膜硝子体の臨床、研究、検査測定装置や手術器
械の発展等のため盛んに行われている。その硝子体手術
における硝子体の切除、吸引のためにオキュトームと呼
ばれるプローブ型カッター付吸引装置が用いられてい
る。そのオキュトームの先端部は、小径の中空第1プロ
ーブと、その第1プローブに挿入される中空第2プロー
ブとを備え、その第1プローブの周壁に吸引口が形成さ
れている。その吸引口から第1プローブ内に導入される
硝子体の一部が、その第1プローブに対する第2プロー
ブの回転やピストン状運動により剪断力を受け、ギロチ
ンにより切断されるようにして第1プローブ外の残部か
ら分断される。その分断された第1プローブ内の硝子体
を第2プローブにより吸引している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のプローブ型カッ
ター付吸引装置の構成では硝子体繊維のような柔らかい
物質は完全な切断が困難である。そのため、硝子体索や
硝子体魂等が切断されることなく吸引され、径の小さい
プローブ内で詰まるおそれがある。そのため、吸引口を
小さくしてプローブに吸引される物質の大きさを制限し
ていたが、硝子体の吸入効率が悪くなり、また、施術者
はプローブの詰まりに注意しつつ使用する必要があるた
め手術時間が長くなり、患者の負担が増加するという問
題がある。また、その吸引圧は可変式になっているが、
網膜近傍の硝子体を吸引する際に無理に高い吸引圧を加
えると、網膜まで吸引する網膜裂孔を作るおそれがあ
る。
【0004】本発明は、上記問題を解決することのでき
るプローブ型カッター付吸引装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブ型カッ
ター付吸引装置は、中空の第1プローブと、その第1プ
ローブに相対運動可能に挿入される第2プローブとを備
え、その第1プローブに吸引対象物の吸引口が形成さ
れ、第1プローブの外部に存する吸引対象物の一部が、
その吸引口から第1プローブ内に導入可能とされてい
る。
【0006】本発明の第1の特徴は、その第1プローブ
に対する第2プローブの相対運動により、その吸引口が
開閉可能とされ、その吸引口の閉鎖状態において、その
第1プローブ内の吸引対象物の一部を第1プローブ外の
残部からレーザ光により分断可能なレーザカッター機構
が設けられている点にある。この構成によれば、その第
1プローブ内の吸引対象物の一部を、レーザ光により吸
引口近傍において切断したり破砕することで、確実に第
1プローブ外の吸引対象物の残部から分断することがで
きるので、確実に詰りを生じることなく吸引できる。し
かも、その分断時は吸引口は閉鎖されているため、その
分断時の衝撃やレーザ光が第1プローブの外部に漏れる
のを防止でき、網膜硝子体手術等の医療用機器として利
用する場合の安全性を向上できる。
【0007】本発明の第2の特徴は、その第1プローブ
に対する第2プローブの相対運動により、その第1プロ
ーブ内の吸引対象物の一部を第1プローブ外の残部から
切断するための剪断力が付与可能とされ、その第1プロ
ーブ内の吸引対象物の一部をプローブ内で詰まることが
ないように前記吸引口の近傍において破砕する機構が設
けられている点にある。この構成によれば、その第1プ
ローブ内の吸引対象物の一部を、剪断により第1プロー
ブ外の吸引対象物の残部から分断することができなくて
も、吸引口近傍において破砕することにより確実に詰り
を生じることなく吸引できる。この場合、その第1プロ
ーブに対する第2プローブの相対運動により、その吸引
口が開閉可能とされ、その吸引口の閉鎖状態において、
その第1プローブ内の吸引対象物の一部をレーザ光によ
り破砕可能であるのが好ましい。これにより、その第1
プローブ内の吸引対象物の一部の破砕をレーザ光により
確実に行い、しかも、その破砕時は吸引口は閉鎖されて
いるため、その破砕時の衝撃や破砕物やレーザ光が第1
プローブの外部に漏れるのを防止でき、網膜硝子体手術
等の医療用機器として利用する場合の安全性を向上でき
る。本発明のプローブ型カッター付吸引装置は、眼科領
域における硝子体切除用器具等の医療用器具として用い
ることができ、手術の時間を低減して患者の負担を軽減
できる。その吸引対象物の破砕は、プローブ内で詰まる
のを防止できれば、剪断力の付与と同時に行ってもよい
し、第2プローブ内への吸入前に行ってもよい。そのレ
ーザ光の照射は所定時間連続して行ってもよいし、所定
時間間隔で断続的に行ってもよい。そのレーザ光は光フ
ァイバーにより照射位置近傍まで導くのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1の(1)、(2)に示す第1実
施形態のプローブ型カッター付吸引装置1は、中空の第
1プローブ2と、この第1プローブ2に挿入される第2
プローブ3とを備える。その第2プローブ3は第1プロ
ーブ2に対して、図において矢印Aで示すように、長手
方向に相対的に往復運動可能とされている。その第1プ
ローブ2は段付き円筒状で、一端面は閉鎖され、他端は
流体供給源(図示省略)に接続される。その第2プロー
ブ3は、一端側は半円筒状で開放され、他端は段付き円
筒状とされてタンク(図示省略)に接続される。その第
2プローブ3を一端側において半円筒状とし、各プロー
ブ2、3を段付き円筒状として他端側において径を大き
くすることで、小径の第2プローブ2の内周側に後述の
光ファイバー6の設置を可能にしている。
【0009】その第1プローブ2に接続される流体供給
源から供給される流体は、図において矢印Bで示すよう
に第1プローブ2と第2プローブ3との間から第1プロ
ーブ2の一端に向かい流動し、しかる後に第2プローブ
3の一端から他端に向かい流動し、第2プローブ3の他
端に接続されているタンクに排出される。これにより、
第1プローブ2の内部に吸引圧を生じさせ、また、両プ
ルーブの相対運動を円滑にする。その流体としては、例
えば生理食塩水を用いることができる。
【0010】その第1プローブ2の周壁に吸引口4が形
成されている。その吸引口4から、第1プローブ2の外
部に存する吸引対象物5の一部が第1プローブ2内に導
入可能とされている。その吸引対象物5の一部を第1プ
ローブ2内へ導入するため、上記のように第1プローブ
2内に吸引圧を生じさせてもよいし、自然に第1プロー
ブ2内へ流入させてもよい。
【0011】その吸引口4は、その第1プローブ2に対
する第2プローブ3の相対運動により開閉される。図1
の(1)は、その吸引口4の閉鎖状態を示す。この吸引
口4の閉鎖状態において、その第1プローブ2内の吸引
対象物5の一部を第1プローブ2外の残部からレーザ光
により分断可能なレーザカッター機構が設けられてい
る。すなわち、その第2プローブ3の内周側にレーザ光
伝送用の光ファイバ6が同行移動可能に取り付けられ、
その光ファイバ6の一端面がレーザ光出射部とされ、他
端がレーザ光発振源(図示省略)に接続されている。そ
の第2プローブ3による吸引口4の閉鎖状態において、
その光ファイバ6の一端面から図中矢印Cで示すように
出射されるレーザ光が照射されることで、第1プローブ
2内の吸引対象物5の一部は吸引口4近傍において切断
あるいは破砕され、第1プローブ2外の残部から分断さ
れる。
【0012】上記構成によれば、第1プローブ2内の吸
引対象物5の一部を、レーザ光により吸引口4の近傍に
おいて第1プローブ2外の吸引対象物5の残部から分断
することができるので、確実に詰りを生じることなく吸
引できる。しかも、その分断時は吸引口4を第2プロー
ブ3により閉鎖するように、レーザカッター機構による
レーザ照射タイミングと第2プローブ3の動作タイミン
グとを同期させることで、その分断時の衝撃や破砕物や
レーザ光が第1プローブ2の外部に漏れるのを防止で
き、網膜硝子体手術等の医療用機器として利用する場合
の安全性を向上できる。なお、その吸引口4が第2プロ
ーブ3により閉鎖されているか否かを検知するセンサを
設け、その吸引口4が閉鎖されない限りレーザ光を出射
できないようにインターロックしてもよい。その分断さ
れた吸引対象物5の一部は、上記吸引圧により、上記流
体供給源から供給される流体と吸引口4から吸引される
流体の流れと共に、第1プローブ2から第2プローブ3
内に吸入されてタンクに排出される。さらに、第2プロ
ーブ3の一端側を半円筒状とすることでプローブ2、3
内の実効径を大きくして吸引対象物5の詰りを防止でき
る。
【0013】図2は第2実施形態のプローブ型カッター
付吸引装置1′を示す。上記第1実施形態との相違は、
光ファイバ6にレーザ光出射部の汚染保護機構が設けら
れている点にある。すなわち、その光ファイバ6の一端
側のレーザ光出射部に図において矢印Dで示すように流
体を送る管7が設けられ、その管7の一端は光ファイバ
6の一端近傍に配置され、他端は流体供給源(図示省
略)に接続される。その流体の流れにより、破断された
吸引対象物5や周囲物質等に含まれる汚物等が、そのレ
ーザ光出射部に近付くのを阻止し、あるいは、その汚物
等を遠ざけ、そのレーザ光出射部が汚染されるのを防止
できる。本実施形態では、その管7に光ファイバ6の一
端側が挿入され、そのレーザ光出射部の周囲に流体の流
れを確実に形成できるようにしている。これにより、そ
のレーザ光出射部の洗浄のために操作を中断することな
く、レーザ光を強度低下させることなく吸引対象物5に
照射でき、連続操作が可能になる。その流体としては、
例えば生理食塩水を用いることができる。他は第1実施
形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0014】図3の(1)〜(3)に示す第3実施形態
のプローブ型カッター付吸引装置11は、中空の第1プ
ローブ12と、この第1プローブ12に挿入される中空
の第2プローブ13とを備える。その第2プローブ13
は第1プローブ12に対して、図において矢印Aで示す
ように、長手方向に相対的に往復運動可能とされてい
る。その第1プローブ12は円筒状で、一端面は閉鎖さ
れ、他端は流体供給源(図示省略)に接続される。その
第2プローブ13は円筒状で、一端面は開放され、他端
はタンク(図示省略)に接続される。
【0015】その第1プローブ12に接続される流体供
給源から供給される流体は、図において矢印Bで示すよ
うに第1プローブ12と第2プローブ13との間から第
1プローブ12の一端に向かい流動し、しかる後に第2
プローブ13の一端から他端に向かい流動し、第2プロ
ーブ13の他端に接続されているタンクに排出される。
これにより、第1プローブ12の内部に吸引圧を生じさ
せ、また、両プルーブの相対運動を円滑にする。その流
体としては、例えば生理食塩水を用いることができる。
【0016】その第1プローブ12の周壁に吸引口14
が形成されている。その吸引口14から、第1プローブ
12の外部に存する吸引対象物15の一部が第1プロー
ブ12内に導入可能とされている。その吸引対象物15
の一部を第1プローブ12内へ導入するため、上記のよ
うに第1プローブ12内に吸引圧を生じさせてもよい
し、自然に第1プローブ12内へ流入させてもよい。
【0017】その吸引口14は、その第1プローブ12
に対する第2プローブ13の相対運動により開閉され
る。図3の(1)は、その吸引口14の開放状態を示
し、図3の(2)は閉鎖状態を示す。その吸引口14の
開放状態において、吸引対象物15の一部が第1プロー
ブ12内に導入され、しかる後に吸引口14を閉鎖する
ように第1プローブ12に対して第2プローブ13が相
対運動することで、その第1プローブ12内の吸引対象
物15の一部を第1プローブ12外の残部から切断する
ための剪断力が付与される。その吸引口14の閉鎖状態
において、その第1プローブ12内の吸引対象物15の
一部をプローブ12、13内で詰まることがないように
前記吸引口14の近傍において破砕する破砕機構が設け
られている。すなわち、レーザ光伝送用の光ファイバ1
6が第1プローブ12と第2プローブ13との間におい
て第1プローブ12に取り付けられ、その一端面が第2
プローブ13に対向するように配置されるレーザ光出射
部とされ、他端がレーザ光発振源(図示省略)に接続さ
れている。なお、その光ファイバ16は保護カバー16
aにより被服される。その光ファイバ16の一端面から
図中矢印Cで示すように出射されるレーザ光が照射され
ることで、図1の(3)に示すように、第1プローブ1
2内の吸引対象物15の一部は吸引口14の近傍におい
て破砕される。その破砕された吸引対象物15の一部
は、上記吸引圧により、上記流体供給源から供給される
流体と吸引口14から吸引される流体の流れと共に、第
1プローブ12から第2プローブ13内に吸入されてタ
ンクに排出される。
【0018】上記構成によれば、その第1プローブ12
内の吸引対象物15の一部を、剪断により第1プローブ
12外の吸引対象物の残部から分断することができなく
ても、レーザ光により吸引口14近傍において破砕する
ことにより確実に詰りを生じることなく吸引できる。し
かも、本実施形態では、その破砕時は吸引口14は閉鎖
されるように、破砕機構による破砕タイミングと第2プ
ローブ13の動作タイミングを同期させることで、その
破砕時の衝撃や破砕物やレーザ光が第1プローブ12の
外部に漏れるのを防止でき、網膜硝子体手術等に用いら
れる医療用機器として利用する場合の安全性を向上でき
る。
【0019】図4の(1)、(2)に示す第4実施形態
のプローブ型カッター付吸引装置21は、眼科領域にお
ける網膜硝子体手術に用いられるもので、中空の第1プ
ローブ22と、この第1プローブ22に挿入される第2
プローブ23とを備える。その第2プローブ23は第1
プローブ22に対して、図において矢印Aで示すよう
に、長手方向に相対的に往復運動可能とされている。そ
の第1プローブ22は段付き円筒状で、一端面は閉鎖さ
れ、他端は流体供給源(図示省略)に接続される。その
第2プローブ23は、一端側は半円筒状で開放され、他
端は段付き円筒状とされてタンク(図示省略)に接続さ
れる。そのプローブ、22、23の一端側は眼球内に挿
入され、他端側は眼球外に配置される。また、第2プロ
ーブ23を一端側において半円筒状とし、各プローブ2
2、23を段付き円筒状として眼球外において径を大き
くすることで、小径の第2プローブ23の内周側に光フ
ァイバ26の設置を可能にしている。
【0020】その第1プローブ22に接続される流体供
給源から供給される流体は、図において矢印Bで示すよ
うに第1プローブ22と第2プローブ23との間から第
1プローブ22の一端に向かい流動し、しかる後に第2
プローブ23の一端から他端に向かい流動し、第2プロ
ーブ23の他端に接続されているタンクに排出される。
これにより、第1プローブ22の内部に吸引圧を生じさ
せ、また、両プルーブの相対運動を円滑にする。その流
体としては、例えば生理食塩水を用いることができる。
【0021】その第1プローブ22の周壁に吸引口24
が形成されている。その吸引口24から、第1プローブ
22の外部に存する吸引対象物である硝子体25の一部
が第1プローブ22内に導入可能とされている。その硝
子体25の一部を第1プローブ22内へ導入するため、
上記のように第1プローブ22内に吸引圧を生じさせて
もよいし、自然に第1プローブ22内へ流入させてもよ
い。
【0022】その吸引口24は、その第1プローブ22
に対する第2プローブ23の相対運動により開閉され
る。図4の(1)は、その吸引口24の開放状態を示
す。この吸引口24の開放状態において、硝子体25の
一部が第1プローブ22内に導入され、しかる後に吸引
口24を閉鎖するように第1プローブ22に対して第2
プローブ23が相対運動することで、その第1プローブ
22内の硝子体25の一部を第1プローブ22外の残部
から切断するための剪断力が付与される。その吸引口2
4の閉鎖状態において、その第1プローブ22内の硝子
体25の一部をプローブ22、23内で詰まることがな
いように前記吸引口24の近傍において破砕する破砕機
構が設けられている。すなわち、その第2プローブ23
の内周側にレーザ光伝送用の光ファイバ26が同行移動
可能に取り付けられ、その光ファイバ26の一端面がレ
ーザ光出射部とされ、他端がレーザ光発振源(図示省
略)に接続されている。その光ファイバ26の一端面か
ら図中矢印Cで示すように出射されるレーザ光が照射さ
れることで、第1プローブ22内の硝子体25の一部は
破砕される。その破砕された硝子体25の一部は、上記
吸引圧により、上記流体供給源から供給される流体と吸
引口24から吸引される流体の流れと共に、第1プロー
ブ22から第2プローブ23内に吸入されてタンクに排
出される。
【0023】上記構成によれば、その第1プローブ22
内の硝子体25の一部を、剪断により第1プローブ22
外の吸引対象物の残部から分断することができなくて
も、レーザ光により吸引口24近傍において破砕するこ
とにより確実に詰りを生じることなく吸引できる。これ
により、吸引口24を不必要に小さくすることなく効率
良く硝子体を吸入でき、また、施術者はプローブの詰ま
りに注意する必要がないので、手術時間を短縮して患者
の負担を軽減できる。しかも、本実施形態では、その破
砕時は吸引口24は閉鎖されるように、破砕機構による
破砕タイミングと第2プローブ23の動作タイミングを
同期させることで、その破砕時の衝撃や破砕物やレーザ
光が第1プローブ22の外部に漏れるのを防止でき、網
膜硝子体手術において利用する場合の安全性を向上でき
る。さらに、第2プローブ23の一端側を半円筒状とす
ることでプローブ2、3内の実効径を大きくして硝子体
25の詰りを防止できる。
【0024】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、本発明のプローブ型カッター付吸引装置の
用途は、眼科領域における硝子体の切断吸引に限定され
ず、他の用途に用いてもよい。また、第1プローブに対
する第2プローブの相対運動は本発明の作用を奏するこ
とができれば特に限定されず、例えば回転運動でもよい
し、回転運動と直線運動の組み合わせでもよい。その第
1プローブ2の動作は、使用者のマニュアル操作による
ものでもよいし駆動機構によるものでもよく、吸引対象
物の吸引方法も特に限定されず、目的に応じて最適な装
置、方法を採用すればよい。上記実施形態では吸引口を
第1プローブの周壁に形成したが、第1プローブの一端
面において開口するように形成してもよく、この場合、
第2プローブを第1プローブに対して回転させ、その回
転により吸引口を開閉し、また、吸引対象物に剪断力を
付与する部分を第2プローブの端部に設ければよい。吸
引対象物に照射するレーザ光は、効率よく照射するため
に光ファイバの端部に設けたレンズ系を介して出射する
ようにしてもよい。そのレンズ系はロッドレンズやファ
イバー端面の加工等により構成できる。その光ファイバ
の径や材質は限定されず、用途により最適な物を選べば
良い。そのレーザ光の波長は吸引対象物に応じて選択可
能として最適な波長を選択するようにすればよく、レー
ザの種類も用途に応じて適したものを用いればよく、ま
た、レーザ発振装置の制御方法も特に限定されず、持続
波(CW)で制御してもよいしパルス波で制御してもよ
い。第1、第2実施形態におけるレーザカッター機構の
配置は、第1プローブ2内の吸引対象物5の一部を第1
プローブ2外の残部から分断できるように切断できれば
特に限定されず、レーザ光出射方向も特に限定されな
い。第3、第4実施形態における破砕機構の配置位置
は、吸引対象物の一部を第2プローブによる吸引前に破
砕することができれば特に限定されず、レーザ光出射方
向も特に限定されない。第3、第4実施形態において
は、破砕機構による破砕タイミングと第2プローブの動
作タイミングとは必ずしも同期させる必要はなく、使用
者が必要に応じて同期させればよい。また、第3、第4
実施形態における光ファイバに第2実施形態と同様のレ
ーザ光出射部の汚染保護機構を設けてもよい。さらに、
第3、第4実施形態における破砕機構は、レーザを使用
するものに限定されず、例えば機械的に吸引対象物を破
砕するものでもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、硝子体のような切断困
難な物質でも確実に詰まることなく連続して吸引でき、
網膜硝子体手術等の医療用機器として利用することで手
術時間を短縮して患者の負担を軽減できるプローブ型カ
ッター付吸引装置を提供できる。
【0026】
【本発明の実施態様】本発明のプローブ型カッター付吸
引装置は医療用機器として用いられるのが好ましい。こ
れにより、治療効率を向上して治療時間を短縮し、患者
の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のプローブ型カッター付
吸引装置の(1)は縦断面図、(2)は要部の横断面図
【図2】本発明の第2実施形態のプローブ型カッター付
吸引装置の(1)は縦断面図、(2)は要部の横断面図
【図3】本発明の第3実施形態のプローブ型カッター付
吸引装置の(1)は吸引対象物の剪断前の縦断面図、
(2)は吸引口の閉鎖状態の縦断面図、(3)は吸引対
象物の破砕後の縦断面図
【図4】本発明の第4実施形態のプローブ型カッター付
吸引装置の(1)は縦断面図、(2)は要部の横断面図
【符号の説明】
2、12、22 第1プローブ 3、13、23 第2プローブ 4、14、24 吸引口 5、15、25 吸引対象物 6、16、26 光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井原 正博 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地株 式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 大谷 文彦 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地株 式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 小出 良平 東京都品川区旗の台1丁目5番8号昭和大 学内 (72)発明者 三方 修 東京都品川区旗の台1丁目5番8号昭和大 学内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の第1プローブと、 その第1プローブに相対運動可能に挿入される第2プロ
    ーブとを備え、 その第1プローブに吸引対象物の吸引口が形成され、 第1プローブの外部に存する吸引対象物の一部が、その
    吸引口から第1プローブ内に導入可能とされ、 その第1プローブに対する第2プローブの相対運動によ
    り、その吸引口が開閉可能とされ、 その吸引口の閉鎖状態において、その第1プローブ内の
    吸引対象物の一部を第1プローブ外の残部からレーザ光
    により分断可能なレーザカッター機構が設けられている
    プローブ型カッター付吸引装置。
  2. 【請求項2】 中空の第1プローブと、 その第1プローブに相対運動可能に挿入される第2プロ
    ーブとを備え、 その第1プローブに吸引対象物の吸引口が形成され、 第1プローブの外部に存する吸引対象物の一部が、その
    吸引口から第1プローブ内に導入可能とされ、 その第1プローブに対する第2プローブの相対運動によ
    り、その第1プローブ内の吸引対象物の一部を第1プロ
    ーブ外の残部から切断するための剪断力が付与可能とさ
    れ、 その第1プローブ内の吸引対象物の一部をプローブ内で
    詰まることがないように前記吸引口の近傍において破砕
    する機構が設けられているプローブ型カッター付吸引装
    置。
  3. 【請求項3】 その第1プローブに対する第2プローブ
    の相対運動により、その吸引口が開閉可能とされ、 その吸引口の閉鎖状態において、その第1プローブ内の
    吸引対象物の一部をレーザ光により破砕可能な請求項2
    に記載のプローブ型カッター付吸引装置。
JP9325241A 1997-11-10 1997-11-10 プローブ型カッター付吸引装置 Pending JPH11137594A (ja)

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