JPH10262725A - ヘアセット装置 - Google Patents

ヘアセット装置

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Publication number
JPH10262725A
JPH10262725A JP7413297A JP7413297A JPH10262725A JP H10262725 A JPH10262725 A JP H10262725A JP 7413297 A JP7413297 A JP 7413297A JP 7413297 A JP7413297 A JP 7413297A JP H10262725 A JPH10262725 A JP H10262725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
light
irradiating
holding
held
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7413297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeyuki Imai
健之 今井
Yasuhiro Sato
安広 佐藤
Izumi Mihara
泉 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP7413297A priority Critical patent/JPH10262725A/ja
Publication of JPH10262725A publication Critical patent/JPH10262725A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪にダメージを与えることがない上に短時
間でセットを可能とする。 【解決手段】 毛髪9をセットしたい状態に保持する毛
髪保持部2と、毛髪組成における水素結合で保持された
水分子に作用する波長の域の光を発して毛髪保持部2で
保持された毛髪9に該波長域の光を照射する光照射部と
からなる。毛髪内の水分を蒸発させれば毛髪内の側鎖状
の水素結合が形成される作用を利用してヘアセットを行
うとともに、上記毛髪組成における水素結合で保持され
た上記水分の蒸発を光エネルギーを利用して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪にカール付けな
どのセットを行うためのヘアセット装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ヘアセットにおいて多様されているパー
マは、チオグリコール酸等の第一液及び臭素酸ナトリウ
ム等の第二液で構成されるパーマネントウェーブ剤を用
いて、毛髪組成中の化学的結合のうちのシスチン結合に
作用してセットを行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のヘアセットにお
いては、毛髪が水に濡れても解かれてしまうことがなく
てセットした状態が長期にわたり維持されるが、毛髪内
のケラチン蛋白の変性といった化学的ダメージを毛髪に
与えてしまうという問題を抱えているとともに、ヘアセ
ットに長時間が必要である。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは毛髪にダメージを与え
ることがない上に短時間でセットが可能なヘアセット装
置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、毛髪
をセットしたい状態に保持する毛髪保持部と、毛髪組成
における水素結合で保持された水分子に作用する波長域
の光を発して毛髪保持部で保持された毛髪に上記光を照
射する光照射部とからなることに特徴を有するもので、
毛髪内の水分を蒸発させれば毛髪内の側鎖状の水素結合
が形成される作用を利用してヘアセットを行うととも
に、上記毛髪組成における水素結合で保持された上記水
分の蒸発を光エネルギーを利用して行うようにしたもの
である。
【0006】すなわち、図4に示すように、毛髪組成に
は、塩結合、ペプチド結合、そして上述のシスチン結合
といった化学的結合や、アミド基とカルボキシル基とを
結合している水素結合が存在しているのであるが、毛髪
が多くの水分を含んでいる時には、上記アミド基及びカ
ルボキシル基は図5に示すように水分子と水素結合して
いる状態となっている。そして該水分子を蒸発させたな
らば、アミド基とカルボキシル基とが再度水素結合して
側鎖状水素結合を構成する。この側鎖状水素結合を上述
のように光エネルギーでもって行わせるわけである。
【0007】ここにおいて、488nmを励起波長とす
る水のラマン分光分析を行うと、そのラマンスペクトル
(OH結合の伸縮運動)は図6に示すようになり、強い
ピークが出るラマンシフト(波数:1cm中に含まれる
波の数(1/cm))は波数3400付近の3300〜
3500当たりであり、これは波長に直すと2850n
m〜3030nmとなる。従って該波長域の光を照射す
ることで、水分子のOH結合に選択的に吸収させること
ができると同時に、毛髪内の他の結合への光の吸収・切
断を回避することができる。
【0008】また、毛髪内の結合水を蒸発させるのに必
要なエネルギーは50kJ/molであり、波長294
1nmの近赤外線のエネルギーEは、 E=h×ν×N =h×c÷λ×N =40.68(kJ/mol) h:プランク定数=6.626×10-34 (Js) c:光速=2.998×108(m/s) λ:波長=2941nm=2.941×10-6(m) N=アボガドロ数=6.022×1023(個/mol) であることから、1molの毛髪内結合水を蒸発させる
には、フォトン約1.23mol(50÷40.67=
1.229)相当の近赤外線エネルギーが必要である。
【0009】一方、毛髪内に水分子以外のOH基が存在
していても、これらのOH基の結合解離エネルギーは4
24.4kJ/molであることから、50kJ/mo
l以上400kJ/mol以下のエネルギーの光を照射
することによって、求めるOH基のみを切断することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
を示しており、把持部1の一端から毛髪巻き付けのため
の棒状の保持部2を突出させている図示のヘアセット器
は、その把持部1内に光発生回路部3を内蔵し、保持部
2の表面に光射出部4を備えており、該光射出部4は光
ファイバー5によって光発生回路部3の光出力部に接続
されている。
【0011】保持部2に毛髪9を巻き付けた状態で光発
生回路部3を作動させることで2850nm〜3030
nmの赤外波長域の光を光射出部4から射出させれば、
保持部2に巻かれている毛髪9に上記波長域の光が照射
されるものであり、この時、射出光に前述のエネルギー
を与えておくと、毛髪9における結合水、つまりアミド
基やカルボキシル基等と水素結合を形成している水分子
を選択的に蒸発させて、保持部2に巻き付けられた状態
で毛髪9に側鎖状水素結合を形成させることができるも
のであり、この時、毛髪9は保持部2に巻き付けられて
いた際のカール形状を維持する。これによって毛髪9に
化学的ダメージを与えることなくヘアセットを行うこと
ができるものである。また、光を用いるために短時間で
必要エネルギーを与えることができる上にパーマネント
ウェーブ剤を用いる場合のようなパーマネントウェーブ
剤の毛髪からの除去という作業を必要とせず、短時間で
ヘアセットを完了することができる。
【0012】図2に他例を示す。これは毛髪をセットし
たい状態に保持するブラシ型の保持部2と、光発生回路
部3及び光射出部を備えた光照射部6とを別体に形成し
て、保持部2によって毛髪9を望みの形状に保持してい
る状態で光照射部6で毛髪9に前記波長域の光を照射す
る。図3に示すものは、上記の例における保持部2と光
照射部6とをヒンジ7によって結合したものであり、保
持部2と光照射部6との間に毛髪を挟みこむとともに、
毛髪に対して毛髪の流れに沿ってゆっくりと動かせば、
ストレートな状態に保たれている部分に前記波長域の光
が照射されるものであり、毛髪9はまっすぐな状態にセ
ットされる。
【0013】光発生回路部3は光射出部4を備えた光照
射部6や前記把持部1に内蔵させずに別体として設けて
いてもよい。この場合、前述のように光ファイバー5等
を用いて光発生回路部3から光射出部4まで光を導けば
よい。保持部2の内部に光発生回路部3を配して、光発
生回路部3から出力される光が保持部2によって保持さ
れた毛髪9に直接照射されるようにしてもよいのはもち
ろんである。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明においては、毛髪内
の水分を蒸発させれば毛髪内の側鎖状の水素結合が形成
される作用を利用してヘアセットを行うものであり、し
かも上記毛髪組成における水素結合で保持された上記水
分の蒸発を光エネルギーを利用して行うことから、毛髪
に化学的ダメージを与えることなくセットを行うことが
できる上に、セットに要する時間も短くてすむものであ
る。
【0015】そして光照射部が2850nm〜3030
nmの波長域の光を照射する時、毛髪組成における水素
結合で保持された水分子に効率よく光エネルギーを作用
させることができるものであり、また50kJ/mol
以上400kJ/mol以下のエネルギーの光を照射す
るものであると、水分子は蒸発させるものの、他のOH
基が切断されてしまうことがなく、従って毛髪に与える
ダメージがさらに少ないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、(a)
は概略側面図、(b)は概略ブロック図である。
【図2】他例の使用状態を示す斜視図である。
【図3】別の例の斜視図である。
【図4】毛髪における各種結合を示す説明図である。
【図5】毛髪内に水分を多く含んでいる時の水分子の水
素結合による存在状態を示す説明図である。
【図6】水のラマン分光分析結果を示す特性図である。
【符号の説明】
2 保持部 3 光発生回路部 4 光射出部 9 毛髪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛髪をセットしたい状態に保持する毛髪
    保持部と、毛髪組成における水素結合で保持された水分
    子に作用する波長域の光を発して毛髪保持部で保持され
    た毛髪に上記光を照射する光照射部とからなることを特
    徴とするヘアセット装置。
  2. 【請求項2】 光照射部は2850nm〜3030nm
    の波長域の光を照射するものであることを特徴とする請
    求項1記載のヘアセット装置。
  3. 【請求項3】 光照射部は50kJ/mol以上400
    kJ/mol以下のエネルギーの光を照射するものであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載のヘアセット
    装置。
JP7413297A 1997-03-26 1997-03-26 ヘアセット装置 Withdrawn JPH10262725A (ja)

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JP7413297A JPH10262725A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ヘアセット装置

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JPH10262725A true JPH10262725A (ja) 1998-10-06

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Cited By (4)

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