JPH10261230A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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Publication number
JPH10261230A
JPH10261230A JP9064166A JP6416697A JPH10261230A JP H10261230 A JPH10261230 A JP H10261230A JP 9064166 A JP9064166 A JP 9064166A JP 6416697 A JP6416697 A JP 6416697A JP H10261230 A JPH10261230 A JP H10261230A
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JP
Japan
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card
recording
optical
information
reference position
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Application number
JP9064166A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Watabe
哲緒 渡部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録領域が挿入方向に対して左右対称であ
る点を活かし、ICチップの位置を変えずに、光記録面
へのアクセス基準を複数、設けることにより問題の解決
を図った、カード状の記録媒体に対する情報記録再生装
置を提供する。 【解決手段】 光学的記録媒体および/または電気的記
録素子が付されたカードに対して、記録および/または
再生のための光学的手段および電気的手段と、前記光学
的手段を直線移動させるための第1の手段と、前記カー
ドを前記第1の手段と相対的に直交する方向に直線移動
させるための第2の手段とを具備し、前記第1、第2の
移動手段の内、カード情報トラックと直交する方向に移
動する手段の移動範囲内に、カードの記録面に光学的な
焦点を合わせるための基準位置を、複数設け、該基準位
置に前記移動手段を位置決めさせるための位置決め手段
を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的記録媒体お
よび電気的記録素子の双方または一方が付された情報記
録カードまたは複合情報記録カードに対して、情報の記
録または/および再生が可能な情報記録再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録媒体には、テープ、ディ
スク、カードなどの形態があり、目的に応じて使い分け
られているが、その中にあって、特に、カード形式の情
報記録媒体(記録カードと称す)は、収納性、携帯性に
優れていることから、キャッシュカードなどの用途を中
心に、大きく普及している。現在、記録カードの多く
は、主に、磁気カードで占められているが、情報化時代
の進歩によって、図12に示すような、複数の情報トラ
ックTが形成された光記録層c1を有する光カードや、
図13に示すような、ICチップメモリc2を埋め込ん
だICカードなどの記録カードが注目されてきている。
これらは、既存の磁気カードに比べて、記録容量の大き
さやセキュリティの面での優位性を持っており、今後広
く普及されていくと予想される。
【0003】記録カードとしての光カードCを記録/再
生するための装置としては、図9に示されるものが知ら
れており、その構成および作用については、以下に説明
する。この装置における光記録再生系は、カード載置台
1と、カード載置台1の上側に対向して配置された光ヘ
ッド2とを具備している。カード載置台1は、光カード
Cを移動させるためのキャリッジであり、カード長手方
向に対して、2本のガイドシャフト3、4によって、移
動可能に支持されている。また、装置本体5には、2つ
の光学的検出器6、7が設けられている。
【0004】そして、載置台1は、載置台1に取り付け
られた遮光板8と前記検出器6、7との相対位置で決定
される2カ所の位置決め部位の間を、駆動系(図示せ
ず)によって、直線往復運動する。これに対して、光ヘ
ッド2は、レーザ光を光カードCに対して集光させるた
めの光学系(図示せず)を搭載しており、所要の駆動系
によって、載置台1の移動方向に対して直交するカード
短手方向に移動する。従って、光カードに対する記録/
再生や所望の情報トラックへの移動は、載置台1と光ヘ
ッド2との相対的な運動によりなされる。
【0005】カードの光記録領域c1には、図18に示
すように、情報記録/再生時に光スポットが所定情報ト
ラックから逸脱しないように制御するオートトラッキン
グのためのガイドTbと、それに仕切られた形で情報を
記録するための情報トラックTaとが、互いに平行に、
多数本、配列されている。また、情報トラックTaへの
アクセスの基準となるホームポジションHPが設けられ
ている。そして、情報トラックTaには、ホームポジシ
ョンHPから順に、離れる方向にトラック番号が付され
ている。また、ホームポジションHPに近い複数本のト
ラックには、ガードトラックとして、光カードを認識す
るための情報が、成形時にプリフォーマットされてい
る。
【0006】装置本体の一側面には、図9に示すよう
に、カード挿入口11が設けられており、光カードCが
挿入口11に挿入されると、光カードCは、ローラ対よ
りなる搬送系12により、装置内に取り込まれ、載置台
1へと受け渡される。光カードCが載置台1に整定され
ると、光ヘッド2がホームポジションHPに移動する。
HPは、光ヘッド2に搭載された遮光板13と、光ヘッ
ドの駆動部を搭載している装置本体5上に設けられた光
学素子14とから、正確に位置決めされる。
【0007】その後、AFが引き込まれて光学的記録層
c1にレーザー光が集光され、光スポットが形成され
る。更に、光ヘッド2が移動し、トラック横断時、これ
を検出し、オートトラッキング・サーボ状態になる。そ
の後、載置台1が直線移動することで、光スポットが情
報トラックT上をスキャンし、プリフォーマットされた
ガードトラックの情報が再生される。
【0008】一方、ICチップに対する記録再生装置の
構成としては、図10に示されるものが提案されてい
る。ここでは、ICカードに埋設されているICチップ
c2は、図13に示されるような配置で、8つの電極を
有しており、その内、6つの電極が使用されており、そ
れぞれ、電源やI/Oなどに割り当てられている。そし
て、記録再生用のヘッドは、これらICの電極に対して
設けられた電気的接点対23から構成されており、板バ
ネ状やピン状のものなど、様々なものがある。
【0009】装置本体20の一側面には、カード挿入口
21が設けられており、カードCは挿入口21に挿入さ
れると、ローラ対22によって、装置の奥へ搬送され
る。装置の奥側には、ICヘッドを搭載した回動部材2
4が配置されており、軸25を中心として、回動可能に
構成され、待機状態では、一端をバネ26によって引張
され、カード面から離間した状態にある。
【0010】而して、カードCの先端が回動部材24の
一方の端部を押すと、ICヘッドの接点23がカード面
に近づく方向に回動し、最終的に、ICヘッドとICチ
ップc2が接触した状態で、カードCが停止される。電
気接点23は、フレキシブルなケーブル(図示せず)を
介して、制御回路に繋がれており、外部装置からの通信
によって、ICへの記録/再生を行う。
【0011】最近では、光カードの大容量性、ICカー
ドの高速アクセス性の利点を生かした複合型のカード
(以下ハイブリッドカードと称す)も提案されている。
このようなハイブリッドカードには、例えば、図14〜
図17に示すように、カードCの光記録層c1とICチ
ップc2の組み合わせによる配置構成が、各種、提案さ
れている。
【0012】このようなハイブリッドカードを記録/再
生するための装置としては、図11に示されるものがあ
る。これは、光カード記録再生装置内に、構成が簡単で
あるIC記録再生部を組み込む形で、基本的に構成され
ており、図9の光カードリーダ・ライタと、図10のI
Cリーダ・ライタとを組み合わせた形になっている。こ
こでは、ICヘッド41が載置台33の直線往復動の範
囲外の、奥側上方に位置し、回動可能に構成されてお
り、バネ43によって離間した状態で、待機している。
【0013】そして、ICへアクセスする際は、光記録
再生用の載置台33をカード搬送手段として兼用し、載
置台の遮光板36と装置奥に設けられた第3の光学的検
出器39とによって、決められた位置まで移動し、停止
する。その際、載置台33の終端に押されて、ICヘッ
ド41が回動し、ヘッドに設けられた複数の電気接点4
2がICチップに対して接触し、所定の記録/再生処理
がなされる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】現在、ハイブリッドカ
ード上の記録媒体間の配置関係は、特に、規格化がなさ
れていないので、ユーザーからのデザイン要求に合わせ
て、図16〜図19に示されるような組み合わせが可能
である。従って、従来の光カードやICカードとの互換
性を維持しながらも、このようなハイブリッドカードに
対応できる装置を提供することが望まれている。この場
合、設計上、記録媒体が同一面にあるか、異面にあるか
は、ICヘッドの位置を変えることで対応できるが、光
ヘッドとICヘッドとの干渉などを考慮すれば、装置構
成上は、異面に配置されるのが望ましい。
【0015】一方、光カードには、図18に示すよう
に、アクセスする際の基準としてホームポジションが設
けられているが、その位置決め用として、長辺R側を基
準としている。そして、図15、17の場合は、この基
準が上下逆になり、従来のハイブリッドリーダ・ライタ
では、光記録部へのアクセスができない。
【0016】上述の課題を解決するためには、ホームポ
ジションを統一し、ICのヘッドを2個所に設けるの
も、一つの選択肢であるが、コストアップになると同時
に、カード挿入方向に対してICチップの位置が変わ
り、従来との関係から、誤挿入を招くことが考えられ
る。
【0017】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、光記録領域が挿入方向
に対して左右対称である点を活かし、ICチップの位置
を変えずに、光記録面へのアクセス基準を複数、設ける
ことにより問題の解決を図った、カード状の記録媒体に
対する情報記録再生装置を提供するにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
光学的記録媒体および電気的記録素子の双方または一方
が付されたカードに対して、記録および再生の双方また
は一方を行うための光学的手段および電気的手段と、前
記光学的手段を直線移動させるための第1の手段と、前
記カードを前記第1の手段と相対的に直交する方向に直
線移動させるための第2の手段とを具備している情報記
録再生装置において、前記第1、第2の移動手段の内、
カード情報トラックと直交する方向に移動する手段の移
動範囲内に、カードの記録面に光学的な焦点を合わせる
ための基準位置を、複数設け、該基準位置に前記移動手
段を位置決めさせるための位置決め手段を設けたことを
特徴とする。
【0019】この場合、要すれば、基準位置の選択は、
複数の基準位置の間で、アクセスの優先順位を有してお
り、その順位に基づき、試行して行く方式や、カードが
装置内に搬送される経路内で、光記録領域の基準位置を
識別する手段を設け、基準位置を選択する方式が採用さ
れる。なお、後者の方式にて、カードが装置内に搬送さ
れる経路内で、光記録領域の基準位置を識別する手段に
よって、基準位置情報が得られない場合は、カードを排
出するような配慮が必要である。また、アクセスする基
準位置に対応して、基準位置に対する記録領域の方向、
および、トラック番号の順番の情報を切り替えるのがよ
い。
【0020】上述の構成を有する情報記録再生装置は、
挿入方向に対して光記録部の基準長辺が逆の位置にある
ような、複数のカードフォーマットに対して、大きなコ
ストアップをせずに、対応可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明に係わる第1の実施の形態を、
図1〜図3に基づいて詳細に説明する。この装置は、異
面に記録媒体を配した、図16、図17のハイブリッド
カードの両フォーマットに対応できるものであり、装置
本体50の左側には、カードCをその長辺方向に挿脱す
るためのカード挿入口51が設けられている。また、装
置本体50内には、カードCを搭載する載置台53が設
けられ、カード長手方向であるY方向に移動できるよう
に、ガイド軸70、71上に支持され、下面においてベ
ルト55に連結されており、プーリー54を介して、モ
ータ駆動される。
【0022】また、装置本体には、2つの光学的検出器
57、58が設けられており、載置台53は、そこに取
り付けられた遮光板56と、前記検出器57、58との
相対関係によって設定された2カ所の位置決め部位の間
で直線往復する。これに対して、カード上方には、AT
/AFアクチュエータや光学部品を搭載している光ヘッ
ド60が配置されている。光ヘッド60とカード載置台
53とは、相対的に直交方向に移動されるので、その動
作により、レーザー光をカード記録層に集光させて、数
ミクロンの光スポットを形成することで、情報の記録を
行い、また、光スポットによる反射率の変化を識別する
ことで、情報の再生を行う。
【0023】正確な光記録/再生を行うために、カード
Cは、光ヘッド60に対して、正確に位置決めされ、且
つ、反りを矯正した状態で保持される必要がある。その
ために、図3に示すように、載置台53には、カード基
準長辺を位置決めする突き当て面53aと、カード基準
短辺を位置決めする突き当て面53bが形成されてお
り、先端にローラ70を有した付勢部材71によって、
カードCは、基準面53bに押し付けられる。
【0024】また、載置台上面の、カードCの両長辺に
対応する位置には、コイルスプリング74により付勢さ
れた保持部材75、76が設けられており、載置台上面
53cに対してカードCを挟持し、保持する。また、載
置台53が挿入待機位置にある場合、保持部材75、7
6は、その先端に設けられた傾斜面75a、76aをシ
ャフト77に当接することで、上方に誘導され、その付
勢を解除している。
【0025】載置台上面53cには、ICチップ端子に
対応した位置に8つの穴78が設けられている。各穴
は、Y方向に延びた細長い溝穴形状をしている。一方、
図2に示すように、スライダ部材80には、電気伝導性
を有する8つのコイルバネ81が取り付けられており、
バネ81は4個ずつ、2本の軸84に対して挿入され、
取り付けられている。なお、軸84は電気伝導性を持た
ない材質から形成されている。コイルバネ81の一方の
腕は、フレキシブルな電気ケーブル85に短絡されてお
り、また、他方の腕は、その先端が折り返されたような
状態で、延びている。更に、ケーブル85は、載置台5
3の移動方向に対して柔軟性を持つように形成されてい
る。
【0026】スライダ部材80は、Y方向に移動可能に
取り付けられており、バネ82によって挿入口方向に付
勢されている。コイルバネ81の腕は、各々溝穴78に
挿入されており、スライダ部材80がY方向に移動する
と、バネ81の一部が溝穴78の縁に当接して、腕全体
がたわみ、その先端が載置台上面53cより沈むように
構成されている。スライダ部材80は、その先端が下方
に向いたL字形状をしており、装置本体上に設けられた
突き当て部83に当接することで、接点の解除が可能な
構成になっている。
【0027】従って、カードCが載置台53に対して出
し入れされる間は、接点が載置台上面53cから突出し
ていないために、カードCに対して擦れることがなく、
また、カードCが載置台53上にある時は、常に、IC
とコンタクトしているために、ICへのアクセスが、カ
ードCの移動中でも可能であり、光記録/再生との同時
処理も可能である。このため、図10に示される従来例
では、決められた位置でしかICにアクセスできないの
に対して、載置台搭載型は、任意位置でのアクセスが可
能であり、処理の高速化という面で長所を持っている。
【0028】また、外部コンタクト型は、従来例のよう
に載置台を利用し、ICヘッドを駆動する場合は、光ヘ
ッドとの干渉を考慮したり、光記録再生領域外にヘッド
を配置しなければならないため、装置が大型化してしま
う。従って、装置の小型化を図るには、専用のアクチュ
エータを増やさなければならないので、小型化を意図す
る場合には向かない。
【0029】図1に示されるようにカード挿入待機状態
では、載置台53は、入口側の光学的検出器57と、遮
光板56の、載置台の奥側エッジとによって検出される
位置において位置決めされている。一方、光ヘッドは、
その動作ストローク端に設けられたストッパ61に当接
し、停止している。また、前述のように、載置台53
は、光学的検出器57と、遮光板56の、載置台奥側の
エッジとによって検出される位置において位置決めされ
ているが、この位置においては、そのカード保持部7
5、76は、シャフト77によって、上方に持ち上げら
れ、付勢状態を解除している。また、ICヘッドのスラ
イダ部材80は、突出部83に当接しており、接点バネ
81は溝穴78から外れ、載置台53の内部に沈み込ん
でいる。
【0030】カードCが挿入口51から挿入されると、
ローラ対52からなる搬送系によって、カードCは載置
台53へと搬送される。カードCが載置台に整定される
と、載置台53は、光記録/再生のための移動範囲の反
転位置へ移動を開始する。この反転位置は、挿入口側の
光学的検出器57と遮光板56の、挿入口側のエッジと
によって決められる。その過程において、保持部材7
5、76がシャフト77から離間し、カードCが上方よ
り押圧されて、保持される。一方、ICヘッドにおいて
は、載置台53が移動し、スライダ部材80が突き当て
部83より離間し、ICチップに接点81が接触する。
【0031】載置台が反転位置に移動したことが確認さ
れると、レーザー光を集光する位置がカードCのホーム
ポジションに一致するように、カードCと光ヘッドの相
対的な位置を合わせる動作を行う。ホームポジションへ
の位置決めは、光ヘッド60に搭載された遮光板62
と、ヘッド駆動部を搭載している装置本体上に設けられ
た光学的検出器とにより検出することで、行われる。こ
こでは、図15、図16に示される、両方のカードに対
応するために、装置本体上には、2つの光学的検出器6
3、64が設けられており、それぞれ、図15、図16
のホームポジションに対応している。
【0032】各ホームポジションには、アクセスの優先
順位が付けられている。通常、従来の光カードのホーム
ポジションであり、光学的検出器63側で位置決めされ
る位置が、第一にアクセスされるデフォルト位置として
設定されている。この場合、ホームポジション位置に対
して、記録/再生領域は+X方向に存在し、+X方向に
向かってトラック番号が増える位置関係になっている。
従って、装置内の制御系はこの情報に基づき、光ヘッド
の駆動を行う。
【0033】なお、この実施の形態においては、図16
のカードが使用されており、ホームポジションは、デフ
ォルトと逆位置である。この場合、まず、センサ63側
で位置決めされるデフォルトのホームポジションへ移動
する。次に、光スポットをカード記録面に集光させるフ
ォーカッシング動作を行う。
【0034】この場合、記録層が無いため、フォーカッ
シング動作はエラーとなる。あるいは、カード表面にフ
ォーカッシングかかってしまった場合は、デフォルトの
情報に基づき、+X方向に移動し、トラッキングをかけ
るためのトラックを探し、この時点でエラーとなる。こ
のように、ATもしくはAFにおいてエラーとなった場
合、次の順位のホームポジションに切り替える。
【0035】この際、選択されたホームポジションに合
わせて、トラック番号などのカード情報トラックに直交
する方向の制御情報を切り替える。光学的検出器64で
位置決めされる第2のホームポジションの場合は、ホー
ムポジションから−X方向に向かってトラック番号が増
加するように切替えられ、光ヘッドは、ガードトラック
を探すために、−X方向に駆動される。
【0036】このホームポジションは、この事例の場合
のカードCと対応しているため、ホームポジションで、
フォーカッシング動作を行う。そして、成功すると、そ
の後、ビームが情報トラックと直交方向に移動し、ガー
ドトラックを探索し、トラッキングをかける。最終的に
ガードトラック上を光スポットが走査しカード情報を読
み取ることで、光記録アクセスの準備が整う。
【0037】また、上述の実施の形態では、光スポット
は一つであり、1回のスキャンで、情報トラック1本に
対して再生する構成になっている。しかし、近年、ライ
ンビームや複数スポットによる、複数トラック再生可能
な装置が提供されている。この場合には、各スポットと
トラック番号の位置関係が、ホームポジションの位置に
よって逆転してしまうために、制御情報として、上述と
同様に切り替える必要がある。なお、ICカードへのア
クセスは、載置台が反転位置に移動した時点から以降に
可能であり、制御系からの指令によって活性化され、ア
クセス可能になる。
【0038】以上のような方法は、基準位置の数が多い
場合、エラーによる時間的なロスが大きくなってしま
う。そこで、事前にホームポジションを識別し、選択さ
れたホームポジションに対して処理を行う方法がある。
これは、図4〜図6に示す第2の実施の形態において説
明する。
【0039】(実施の形態2)図4に示されるように、
カードCには、ホームポジション位置を示すように、そ
の挿入側先端部に切り欠きCnが設けられている。カー
ドCが挿入口51から挿入されると、ローラ対52から
なる搬送系により、カードCは載置台53へと搬送され
る。このような搬送系路内には、カードのエッジを検出
できる2つの光学的検出器85、86が設けられてい
る。
【0040】これらのセンサ(検出器)は、カード挿入
方法に対して直交する方向の、切り欠きCnが通過する
同一直線上に配置されている。カードCが、このセンサ
ライン上を通過した時点で、各センサは反射もしくは透
過による光量変化に基づき、カードエッジを検出する。
その結果、2つのカードエッジ検出信号を時系列的に比
較し、一方が他方に比べて規定時間以上遅れて検知され
た場合は、切り欠きCnがあると判断する。
【0041】例えば、図中で使用しているカードC(図
17のカード)では、センサ86側に切り欠きCnが設
けられており、これに対して、別のカード(図16のカ
ード)は、センサ85側に切り欠きCnがあるように、
それらの位置が設定されている。このような識別手段に
よって、ホームポジション位置の情報が得られた場合、
先述の最初の従来例と同様の処理を続行する。即ち、カ
ードCが載置台53の奥まで挿入され、基準突き当て面
に当接すると、載置台53は反転位置へ移動を開始す
る。その際に、カード保持と、IC接触がなされる。
【0042】一方、識別手段によって所定のホームポジ
ション情報が得られなかった場合は、処理を中断し、カ
ードCを排出させる。従って、裏差して、光記録面が下
にある場合でも、ICヘッドが接触して、カード表面を
傷つけることが未然に防げる。
【0043】カードCが載置台53に整定され、載置台
53が反転位置に移動した後は、レーザー光を集光する
位置がカードのホームポジションに一致するように、カ
ードCと光ヘッドの相対的な位置を合わせる動作を行
う。なお、この実施の形態では図17のカードが使用さ
れており、センサ86で切り欠きCnが検出されるた
め、センサ64側で位置決めされるホームポジションを
選択し、ヘッドが移動する。次に、情報トラックがなく
平坦な反射面が形成されているホームポジションにおい
て、光スポットをカード記録面に集光させるフォーカッ
シング動作を行う。
【0044】その後、ビームを情報トラックと直交方向
に移動させ、ガードトラックを探索し、トラッキングを
かける。この際、先の実施の形態と同様に、選択された
ホームポジションに合わせて、トラック番号などのカー
ド情報トラックに直交する方向の制御情報を切り替える
のである。
【0045】(実施の形態3)次に、ホームポジション
を識別する手段を備えた第3の実施の形態について説明
する。ここでは、カードCの表面にホームポジションの
位置を示すマークが付加されている。例えば、カード長
手方向に並んだ複数のラインで構成されるマークCmが
付加されており、1本の場合は、図16のカードの形、
2本の場合は、図17のカードの形というように、その
数は、ホームポジションの位置を示す情報となってい
る。
【0046】而して、カードCが挿入口51から挿入さ
れると、ローラ対52からなる搬送系により、カードC
は載置台53へと搬送される。このような搬送系路内
で、かつ、マークCmが通過する経路上には、マークを
検出できる光学的センサ87が設けられており、カード
Cが、このセンサ87を通過した時点で、センサ87に
よって検出された本数をカウントし、これによって、選
択されたホームポジションが認識できる。
【0047】(実施の形態4)更に、ホームポジション
を識別するための手段を備えた第4の実施の形態につい
て説明する。ここでは、カードCが挿入口51から挿入
されると、ローラ対52からなる搬送系により、カード
Cは載置台53へと搬送される。このような搬送系路内
で、カードのホームポジションに対応する光記録面c1
が通過する経路上には、光記録層の有無を検出できる光
学的センサ88、89が、それぞれ、設けられている。
【0048】これらのセンサは、カード挿入方向に対し
て直交する方向の同一直線上に配置されている。カード
Cが、このセンサライン上を通過した時点で、各センサ
の反射光量を検出し、光記録層の有無を識別するのであ
る。識別されたセンサ位置側をホームポジションと選択
し、以降、最初の実施の形態と同様な動作を行う。
【0049】以上の実施の形態では、ホームポジション
への位置決め手段は、光学的検出器を、それぞれ、所要
の位置に配置するものであったが、別の形を使っても、
位置検出の実現が可能である。即ち、一般的に、ヘッド
の移動を制御するためには、リニアエンコーダが用いら
れるが、このエンコーダは、複数のスリットもしくは反
射層から形成されるスケールと、光学的検出器とから構
成されており、スケールと光学的検出器とが相対的に位
置ずれすると、透過もしくは反射光量が変化し、パルス
状の信号が得られる。
【0050】そこで、ストッパ61に当接したヘッドの
初期位置では、光学的検出器66が、スケール65のス
リット65a範囲外に位置するように設定されているこ
とにより、ヘッドがホームポジションに移動する場合、
移動中にパルス信号が検出され始め、このパルスをカウ
ントできる。図7、8に示されるように、各ホームポジ
ションが、それぞれに対応したパルス数で決められてい
れば、所定のパルス数がカウントされたところで、位置
決めがなされ、AF引き込みの動作が行われることにな
る。
【0051】また、以上の実施の形態では、ヘッドが、
情報トラックに直交する方向に移動し、カードCがトラ
ックと平行な方向に移動する構成であった。しかし、図
19に示されるように、最近、ヘッドを固定部H1と可
動部H2に分け、キャリッジの軽量化することで高速化
を実現する分離ヘッドも採用されているので、この場合
には、情報トラックに対する移動方向が相対的に異なる
が、技術的には、同様の構成が可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、光学的
記録媒体および電気的記録素子の双方または一方が付さ
れたカードに対して、記録および再生の双方または一方
を行うための光学的手段および電気的手段と、前記光学
的手段を直線移動させるための第1の手段と、前記カー
ドを前記第1の手段と相対的に直交する方向に直線移動
させるための第2の手段とを具備している情報記録再生
装置において、前記第1、第2の移動手段の内、カード
情報トラックと直交する方向に移動する手段の移動範囲
内に、カードの記録面に光学的な焦点を合わせるための
基準位置を、複数設け、該基準位置に前記移動手段を位
置決めさせるための位置決め手段を設けたことを特徴と
する。
【0053】この場合、好ましくは、基準位置の選択
は、複数の基準位置の間でアクセスの優先順位を有して
おり、その順位に基づき試行して行く方式と、カードが
装置内に搬送される経路内で、光記録領域の基準位置を
識別する手段を設けて、基準位置を選択する方式とが採
用できる。なお、後者の方式では、カードが装置内に搬
送される経路内で、光記録領域の基準位置を識別する手
段によって、基準位置情報が得られない場合は、カード
を排出する配慮が必要である。また、アクセスする基準
位置に対応して、基準位置に対する記録領域の方向、お
よびトラック番号の順番の情報を切り替えることができ
る。
【0054】上述の構成を有する情報記録再生装置は、
挿入方向に対して光記録部の基準長辺が逆の位置にある
ような複数のカードフォーマットに対して、大きなコス
トアップをせずに、対応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態の平面図であ
る。
【図2】同じく、側面図である。
【図3】同じく、載置台の斜視図である。
【図4】本発明に係わる第2の実施の形態の平面図であ
る。
【図5】本発明に係わる第3の実施の形態の平面図であ
る。
【図6】本発明に係わる第4の実施の形態の平面図であ
る。
【図7】本発明に係わる位置決め手段、特に、第2の実
施の形態での説明図である。
【図8】同じく、位置決め手段の説明図である。
【図9】光カードリーダ・ライタの従来例である。
【図10】ICカードリーダ・ライタの従来例である。
【図11】ハイブリッドリーダ・ライタの従来例であ
る。
【図12】光カードの説明図である。
【図13】ICカードの説明図である。
【図14】第1のハイブリッドカードの説明図である。
【図15】第2のハイブリッドカードの説明図である。
【図16】第3のハイブリッドカードの説明図である。
【図17】第4のハイブリッドカードの説明図である。
【図18】光カード記録領域の説明図である。
【図19】ICカードリーダ・ライタの第2の装置構成
を説明する図である。
【符号の説明】
C カード c1 光記録部 c2 ICチップ cn 切り欠き cm 識別マーク T トラック HP ホームポジション 50 装置本体 51 カード挿入口 52 ローディングローラ対 53 載置台 54 プーリー 55 ベルト 56,62 遮光板 57,58,63,64 光学的検出器 60 光ヘッド 61 ストッパ 75,76 保持部材 77 シャフト 78 溝穴 80 スライダ部材 81 コイルスプリング 83 突出部 84 軸 85〜89 光学的検出器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 17/00 G11B 19/02 521 19/02 521 G06K 19/00 F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的記録媒体および電気的記録素子の
    双方または一方が付されたカードに対して、記録および
    再生の双方または一方を行うための光学的手段および電
    気的手段と、前記光学的手段を直線移動させるための第
    1の手段と、前記カードを前記第1の手段と相対的に直
    交する方向に直線移動させるための第2の手段とを具備
    している情報記録再生装置において、前記第1、第2の
    移動手段の内、カード情報トラックと直交する方向に移
    動する手段の移動範囲内に、カードの記録面に光学的な
    焦点を合わせるための基準位置を、複数設け、該基準位
    置に前記移動手段を位置決めさせるための位置決め手段
    を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の基準位置に対してはアクセス
    の優先順位が決められており、その順位に基づき基準位
    置を切替えて、情報トラックに光スポットがオートトラ
    ッキング状態になるまでアクセスを試行する制御手段を
    具備していることを特徴とする請求項1に記載の情報記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記基準位置に対応して、夫々、基準位
    置に対する記録領域の方向、および、トラック番号の順
    番の情報を具有しており、移動した基準位置に対して、
    前記情報を切り替える制御手段を具備し、前記移動手段
    が、その情報に基づいて制御されることを特徴とする請
    求項1に記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 カードが装置内に搬送される経路内で、
    光記録領域の基準位置を識別する基準位置識別手段を有
    し、該識別手段によって得られた基準位置に対して、前
    記移動手段を位置決めさせることを特徴とする請求項1
    に記載の情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 カードが装置内に搬送される経路内で、
    光記録領域の基準位置を識別する基準位置識別手段を有
    し、該識別手段によって基準位置情報が得られない場合
    は、カードを排出するように搬送手段を装備しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 光記録領域の基準位置に対応して切り欠
    きを設けたカードを使用し、前記識別手段で該カードの
    切り欠きを検知する構成となっていることを特徴とする
    請求項4あるいは5に記載の情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 光記録領域の基準位置を示すマークを表
    面上に設けたカードを使用し、前記録別手段で該カード
    のマークを読み取る構成となっていることを特徴とする
    請求項4あるいは5に記載の情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記識別手段が、光記録領域の有無を光
    記録層の反射率に基づいて検知する光学的手段で構成さ
    れたことを特徴とする請求項4あるいは5に記載の情報
    記録再生装置。
JP9064166A 1997-03-18 1997-03-18 情報記録再生装置 Pending JPH10261230A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100365269B1 (ko) * 2000-05-02 2002-12-18 아이-밍 첸 데이터 저장매체 및 데이터 저장매체 독출 장치
JP2007261767A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Saxa Inc カードスタッカの着脱構造

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KR100365269B1 (ko) * 2000-05-02 2002-12-18 아이-밍 첸 데이터 저장매체 및 데이터 저장매체 독출 장치
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