JPH10260918A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JPH10260918A
JPH10260918A JP9066529A JP6652997A JPH10260918A JP H10260918 A JPH10260918 A JP H10260918A JP 9066529 A JP9066529 A JP 9066529A JP 6652997 A JP6652997 A JP 6652997A JP H10260918 A JPH10260918 A JP H10260918A
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JP
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data
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image
display device
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Application number
JP9066529A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Sakamoto
辰彦 坂本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチメディアデータ表示のための通信量を
削減し表示を効率化する。 【解決手段】 供給源50からマルチメディアデータを
入手して表示する情報表示装置20は、要素データを入
手する要素情報認識部60と、要素データ入手時の効果
量を計算しその効果量からその要素データを直ちに入手
すべきか否かを判定する通信制御部54と、データを通
信により入手するデータ認識部62、68と、直ちに入
手する必要のないイメージ要素を仮の要素で置換するた
めのユニット72、74と、入手されたデータおよび仮
の要素を要素情報に従って表示する情報表示部78とを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類のデータ
が混在した、いわゆるマルチメディア情報を表示するた
めの情報表示装置に関し、特に、マルチメディア情報の
供給源から通信などの手段を介してマルチメディア情報
を効率的に入手し表示するための情報表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】文章、表、画像、図形、グラフ、動画、
音声および一般データなどからなる、いわゆるマルチメ
ディア情報を取扱うことが、最近の情報表示装置では必
須の機能である。特に、通信システムの発達に関連し
て、遠隔地からマルチメディア情報を入手して表示する
機会が多い。マルチメディア情報の中には、画像や音声
などの、文書データと比較して容量の大きなデータが存
在する。したがってこれらをネットワークを介して通信
するときには、いかにして通信量を削減し、かつ必要十
分な情報の表示を行なうか、が重要となる。
【0003】この問題に対する1つの提案が、特開平6
−149523号公報に「マルチウィンドウ画像受信装
置」として開示されている。この従来の技術の装置は、
ディスプレイ上に表示されている各ウィンドウの表示領
域を再生するのに必要な画像データ量を算出するための
必要画像情報算出手段を含んでおり、このようにして算
出された必要な量の画像データだけを画像データの供給
源から入手している。ディスプレイ上に複数個のウィン
ドウが表示されているときに、他のウィンドウの陰に隠
れている部分については表示する必要がないので、この
装置によればその部分の画像データの入手は不要であ
る。すべての画像データを入手する場合と比較してトラ
フィックの発生が少なくなり、それに伴って通信料金を
削減することができるという効果を奏するとされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの特開
平6−149523号公報に開示の技術では、表示に必
要な画像のみを入手するという基準だけで画像データの
入手の要否のを行なっている。したがってたとえばある
頁内の一部分しかマルチメディア情報が見えていないよ
うな表示においては、表示場所が変更される度ににそれ
まで入手されていなかった画像を入手して表示する必要
がある。そのためたとえばいわゆるスクロール表示によ
りデータを順次表示するような場合には、その度ごとに
通信トラフィックが発生し表示の処理が遅くなるという
問題がある。
【0005】たとえばマルチメディア情報の中には、必
ずしも表示をしなくてもよいと思われる情報、特に画像
データなどが存在することがある。これら不要なデータ
を入手しないようにし、かつそれでも必要十分な表示が
できるようにすれば、効果的な通信が行なえるであろ
う。また、そのような場合にも、操作者が表示を希望す
る場合には操作者の指定によりデータを入手して表示で
きるようにすれば好ましい。さらに、表示領域の外に存
在している要素であって直ぐに入手する必要がないもの
については必要が生じたときに入手できるようにすれば
より好ましい。また、マルチメディア情報の各要素につ
いて、その種類によって直ちに入手すべきか否かの必要
度が異なるものがある。そこで、入手の必要度の少ない
と思われるものよりも必要度の高いものを優先して入
手、表示できるようにすれば不必要なデータの入手のた
めの通信トラフィックが発生することもなくさらに好ま
しい。特に文字要素については他のものに優先して入手
できるようにすると有効である。
【0006】それゆえに請求項1、2または4に記載の
発明の目的は、通信量を削減し効率的に表示を行なうこ
とができるとともに、必要十分な情報を表示することが
できる情報表示装置を提供することである。
【0007】請求項3に記載の発明の目的は、上記した
目的に加えて、操作者が入手を希望する要素について
は、操作者の希望に従って入手し表示することができる
情報表示装置を提供することである。
【0008】請求項5に記載の発明の目的は、請求項1
に記載の発明の目的に加えて、各要素データについて、
その表示上の大きさと通信データ量とを勘案して入手の
必要性を判断することができる情報表示装置を提供する
ことである。
【0009】請求項6または7に記載の発明の目的は、
請求項1〜5に記載の発明の目的に加えて、実際に表示
される要素の要素データのみを入手することにより通信
量を削減することができる情報表示装置を提供すること
である。
【0010】請求項8、9または10に記載の発明の目
的は、マルチメディア情報の要素の種類に応じて表示の
必要性を判断することができる情報表示装置を提供する
ことであり、特にマルチメディア情報の内容をよく表わ
すと考えられる文字要素を優先して表示できる情報表示
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、要素情報と要素データとを含むマルチメディアデー
タの供給源からマルチメディアデータを入手して表示す
る情報表示装置に関する。この情報表示装置は、指定さ
れたマルチメディアデータの要素情報を入手するための
手段と、この要素情報に基づき、予め定める決定方法に
従って、マルチメディアデータ内の各要素についてその
要素データを直ちに入手すべきか否かを判定するための
判定手段と、この判定手段により直ちに入手すべきと判
定された要素データを通信により入手する手段と、判定
手段により直ちに入手する必要がないと判定された要素
を仮の要素で置換するための手段と、入手されたデータ
と、上記した仮の要素とを、要素情報に従って所定の表
示領域上に表示するための表示手段とを含んでいる。
【0012】判定手段により直ちに入手する必要がない
と判定された要素を仮の要素で置換し表示する。直ちに
入手すべきと判定された要素データは直ちに入手され表
示される。したがってマルチメディアデータ全体の構成
について理解するに十分なだけの表示を行なうことがで
きるとともに、マルチメディアデータ自体の内容をも十
分に表現することができる。また直ちに入手する必要が
ないと判定された要素のデータは直ちには入手せず、仮
の要素で置換して表示する。そのためこれらについては
通信トラフィックが発生することはない。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、判定手段が、要素情報に基づい
て、各要素について、表示上での効果量を予め定める方
法に従って計算する計算手段と、この計算された効果量
と予め定める基準値とが所定の関係を満足しているか否
かの判断結果に従って、当該要素を直ちに入手すべきか
否かを定めるための手段とを含んでいる。
【0014】各要素について表示上での効果量を計算
し、この効果量と基準値とがある関係を満足している場
合にこの要素を直ちに入手して表示する。効果量がある
関係をしていなければその要素データの入手は行なわな
い。そのため通信量を削減することができるとともに、
効果的な表示をも行なうことができる。
【0015】請求項3に記載の発明に係る情報表示装置
は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、表
示手段によって表示された仮の要素のいずれかを操作者
に指定させるための指定手段と、指定手段を用いて操作
者により指定された仮の要素に対応する要素データを供
給源から入手し表示手段により当該指定された仮の要素
を当該入手された要素データで置換して表示させるため
の手段とをさらに含んでいる。
【0016】直ちに入手されず仮の要素と置換された要
素を表示することを操作者が希望する場合には、指定手
段を用いてその仮の要素を指定する。仮の要素が操作者
により指定されたことに応答して対応する要素データが
入手され置換して表示される。したがって、最初の表示
時には仮の要素を用いることにより通信量が削減できる
とともに、操作者が必要と判断すれば当該要素を表示さ
せることができる。
【0017】請求項4に記載の発明に係る情報表示装置
は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、判定手段
が、要素情報に基づいて、各要素について、表示上での
効果量を予め定める方法に従って計算する計算手段と、
この計算手段によって計算された効果量の大きさに従っ
た順番で、要素データを順次前記供給源から入手して表
示手段により表示させるための手段とを含んでいる。
【0018】この情報表示装置によれば、各要素の表示
上での効果量が計算され、効果量の大きさに従って表示
上での効果の大きいものから順に入手して表示される。
通信の初期の段階で、マルチメディアデータを効果的に
表示することができる。必要な場合には、必要十分な情
報が得られた時点で他の要素データの入手を中断するこ
ともできるので、通信量を削減することができる。
【0019】請求項5に記載の発明に係る情報表示装置
は、請求項2〜4のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、計算手段が、各要素データについて、表示時の大き
さと、通信データ量との比から当該要素の表示時の効果
量を計算するための手段を含んでいる。
【0020】要素のうち画像要素について、表示時の大
きさと通信データ量とから、その要素の要素データを入
手し表示した場合の表示上での効果量が定められる。画
像データが表示上で占める大きさと、その画像データを
得るために必要な通信量とを勘案して入手すべきか否か
を定めることができるので、効果的にマルチメディアデ
ータの表示を行なうことができる。
【0021】請求項6または7に記載の発明に係る情報
表示装置は、請求項1〜5に記載の発明の構成に加え
て、判定手段が、表示手段による表示領域内に各要素が
存在するか否かに従ってデータを直ちに入手すべきか否
かを判定するための手段を含んでいる。表示手段による
表示領域内に要素が存在していない場合には、直ちには
その要素データを入手する必要はなく、実際に表示され
るときになってからもう一度入手すべか否かを判定すれ
ばよい。これにより通信量をさらに削減することができ
る。
【0022】請求項8または9に記載の発明に係る情報
表示装置では、判定手段が、要素情報内の各要素の種類
を表わす情報に基づいて、当該要素を直ちに入手すべき
か否かを判定するための手段を含んでいる。
【0023】各要素の種類によって、表示した場合の情
報の伝達量が異なる。そこで、要素の種類によって直ち
に入手すべきか否かを判定することにより、必要十分な
情報を表示することができるとともに、そのための通信
量を削減することができる。
【0024】請求項10に記載の発明に係る情報表示装
置では、請求項8または9に記載の発明の構成に加え
て、判定手段は、文字要素を他の種類の要素より優先し
て入手すべきと判定する手段を含んでいる。
【0025】一般に文字要素はデータ量が少なく、かつ
当該マルチメディアデータがどのようなものであるかを
効果的に表わすことができる。そこで文字要素を他の種
類の要素より優先して入手し表示することにより、マル
チメディアデータの内容のうち必要最低限のものを見る
者に伝達することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 図1に本願発明に係る情報表示装置20のシステムブロ
ック図を示す。この情報表示装置20は、遠隔地に存在
するマルチメディア記憶装置50との間で通信を行なう
ことによりマルチメディアデータを入手し表示装置32
上に表示するためのものである。
【0027】マルチメディア記憶装置50は、文章(文
字の羅列)、画像、音声、図、グラフ、表、動画および
音声などの、マルチメディアデータを構成する要素デー
タと、どの要素データをどのように配置するかに関する
情報を含んだ要素情報とを格納するためのものである。
マルチメディア記憶装置50に関しては図5を参照して
後述する。なお以下に述べる実施の形態では、マルチメ
ディアデータの要素として文章および画像のみを挙げて
いる。これは説明を簡単にするためだけのものであっ
て、要素の種類がこれらのみに限定されるわけではない
ことは勿論である。また以下の実施の形態では、文字デ
ータについては必ず入手し、要素データを入手するかど
うかの判断は画像データに対してのみ行なっている。こ
れも説明を簡単にするためだけのものであって、データ
を入手するかどうかの判断において要素の種類を用いる
方法がこれのみに限定されるわけではない。
【0028】図1に示される情報表示装置20のシステ
ムブロック図について説明する前に、この情報表示装置
20のハードウェア的な構成について図2および図3を
参照して説明する。図2に情報表示装置20の平面図を
示す。この情報表示装置20は、いわゆる携帯型端末と
呼ばれる小型の情報機器である。
【0029】図2および図3を参照してこの情報表示装
置20は、液晶表示装置(LCD)32と、LCD32
に積層して形成されスタイラス42による入力を可能と
するための入力パネル30と、入力パネル30およびL
CD32に接続されたCPU(中央演算処理装置)22
と、CPU22にそれぞれ接続されたRAM(RandomAc
cess Memory)24、IC(Integrated Circuit)カー
ドインタフェース(I/F)26、光通信I/F28お
よびモデム34を含んでいる。ICカードI/F26
は、フラッシュメモリからなるデータ格納用のICカー
ド40を装着するためのものである。
【0030】図1に示されるシステムの各構成要素は、
実質的にはICカード40に格納されたプログラムをC
PU22が実行することにより実現される。なお図2に
おいて、モデム34と接続されたモジュラジャック44
に電話線を繋ぐことにより、この情報表示装置20を公
衆電話回線に接続することができ、公衆電話回線を介し
て遠隔地のマルチメディア記憶装置50からデータを入
手することが可能である。また光通信I/F28を介し
て他のコンピュータと通信を行なうことによってもマル
チメディアデータを入手することができる。さらに図示
していないが、RS232C等の規格に従って他のコン
ピュータとケーブルにより通信をする構成とすることも
できる。
【0031】図3に示されるハードウェア構成の各構成
要素の機能、およびその動作については当業者には明白
である。したがって、ここではそれらについての詳しい
説明は繰返さない。
【0032】再び図1を参照して、情報表示装置20
は、そのシステムを構成する要素として、表示すべきマ
ルチメディアデータ110を、たとえば図3に示される
モデム34などの通信手段を利用してマルチメディア記
憶装置50から入手するためのデータ入手部52と、デ
ータ入手部52により入手されたデータのうちで、要素
の配置情報などを含んだ要素情報が送られてきているこ
とを認識するための要素情報認識部60と、要素情報認
識部60により認識された要素情報88を格納するため
の要素情報格納部58と、データ入手部52によって得
られたマルチメディアデータのうち画像データを認識す
るための画像データ認識部62と、画像データ認識部6
2により認識された画像データ92に対して伸長処理を
行なうための伸長処理部64とを含んでいる。一般に画
像データは容量が大きいため、通信を介して送信される
場合には予め圧縮されている。伸長処理部64はそのよ
うに圧縮されて送信されてきた画像データを伸長して元
の画像データを生成するためのものである。
【0033】情報表示装置20はさらに、伸長処理部6
4から出力される画像データ94を格納するための画像
データ格納部66と、データ入手部52により入手され
たマルチメディアデータのうちの文字データを認識する
ための文字データ認識部68と、文字データ認識部68
が出力する文字データを格納するための文字データ格納
部70と、非表示状態になっている要素のうちユーザが
どの要素を指定したかを認識し、指定された要素を判断
するためのユーザ要求情報80を出力するためのユーザ
アクション認識部56と、マルチメディアデータの表わ
す画像のうち現在どの領域がLCD32の表示対象にな
っているかを表わす表示領域情報を格納するための表示
領域情報格納部76と、要素情報格納部58から与えら
れる要素情報84に基づいて、データ入手を行なった場
合に効果的な要素を求め、通信を介してマルチメディア
記憶装置50に対し入力要求108を行なうための通信
制御部54と、入手されていない画像データに代えて表
示される仮イメージデータを格納する仮イメージデータ
格納部72と、仮イメージデータ格納部72から与えら
れる仮イメージデータ98を、未入手イメージデータの
大きさに合わせて拡大/縮小処理し表示用の仮イメージ
データ100を出力するための拡大/縮小処理部74
と、表示領域情報格納部76からの表示領域情報90、
要素情報格納部58からの要素情報86、表示用の仮イ
メージデータ100、画像データ格納部94からの画像
データ96および文字データ格納部70からの文字デー
タ104から表示データ106を生成しLCD32に与
えるための情報表示部78とを含んでいる。
【0034】図5を参照して、マルチメディア記憶装置
50は、マルチメディアデータ140を格納している。
マルチメディアデータ140は、図5の下部に示すよう
に、ある頁の要素の配置などを示す情報を格納する要素
情報142と、要素情報142により指定される複数個
の要素データ144〜152とを含んでいる。なお図5
では、要素データとして5つのみを示しているが要素デ
ータの数はこれには限定されない。また各要素は、図5
に示されるようにマルチメディア記憶装置50内の同一
箇所に格納されている必要はなく、分散していてもよ
い。また要素情報142があるマルチメディア記憶装置
に、他の要素情報が別のマルチメディア記憶装置に、そ
れぞれ格納されていてもよい。
【0035】マルチメディアデータにより表示されるべ
きある頁の画像を図4に示す。図4を参照して、この例
では、ある頁120が、3つのテキスト122、128
および130と、5つのイメージ124、126、13
0、134および136とを含んでいるものとする。図
4に示される頁120では、その左上を原点として右方
向にx軸を、下方向にy軸を取り各要素の表示位置およ
びサイズが定められている。図4に示したマルチメディ
アデータからなる頁の要素情報を図6に示す。
【0036】図6を参照して、この要素情報は、要素の
各々について、開始座標(x,y)と、x方向およびy
方向の大きさ(x,y)と、当該要素の要素データを通
信により入手する際に必要となる通信データ量と、各要
素について既に要素データを入手済かどうかを示す情報
を格納する領域とを有している。
【0037】たとえば図6および図4を参照してイメー
ジ124は、開始座標が(0,50)で大きさ(10
0,100)を持っている。表示するために必要な通信
データ量は100KBである。イメージの大きさと通信
データ量とが比例していないのは、既に述べたように一
般的に画像データなど非常にデータ量が多いものはデー
タ圧縮され、圧縮されたデータが通信により送られるた
めである。またテキストのデータ量は通常画像データな
どと比較して小さい上、この実施の形態ではテキストデ
ータは必ず入手するようにしているので、本実施の形態
ではテキストデータの通信データ量は管理してない。勿
論テキストデータについても画像データと同様に通信デ
ータ量を管理してもよい。
【0038】データ入手済項目は、初期状態ではすべて
未入手状態とされる。要素データが入手される度に図1
に示す通信制御部54により更新される。図6に示され
る要素情報は図1に示す要素情報格納部58に格納され
る。
【0039】図7を参照して、図1の仮イメージデータ
格納部72に格納される仮イメージデータ160は、仮
イメージとして使用されるイメージデータ164と、こ
のイメージデータ164の本来の大きさを表わす大きさ
データ162とを含んでいる。この大きさデータ162
と、図6に示される大きさデータとにより、図1に示さ
れる拡大/縮小処理部74がイメージデータ164を拡
大/縮小して情報表示部78に与え表示させる。すなわ
ちイメージデータ164の表わすイメージが、大きさデ
ータ162と図6に示される各要素の大きさとから定ま
る拡大率によって拡大/縮小され、未入手のイメージに
置き換えて表示される。
【0040】図8に、図1の通信制御部54のシステム
構成をブロック図形式で示す。この通信制御部54もソ
フトウェアにより構成される。図8を参照して通信制御
部54は、要素情報格納部58からの要素情報84に基
づき、要素データのうち未入手のテキスト要素(文章要
素)がないかどうかを検索するための未入手テキスト要
素検索部170と、未入手テキスト要素検索部170の
検索結果190と、図1に示されるユーザアクション認
識部56からのユーザ要求情報80と、要素情報格納部
58からの要素情報84とに基づいて、未入手のテキス
ト要素がなく、かつユーザアクション認識部56からの
ユーザ要求情報80がある場合のみ、ユーザ要求情報か
らユーザが指定した座標値を得て、その座標値が未入手
要素のどれに相当するかを判断するためのユーザアクシ
ョン要素判定部172と、ユーザアクション要素判定部
172から出力される要素情報192と、要素情報格納
部58からの要素情報84と、後述する方式により計算
される効果量の判定結果200とから、ユーザアクショ
ン要素がなかった場合に未入手イメージが存在している
かどうかを検索するための未入手イメージ要素検索部1
74と、未入手イメージ要素検索部194により検索さ
れた検索イメージ要素情報と、表示領域情報格納部76
(図1参照)からの表示領域情報82とに基づき、検索
された要素が表示領域内にあるかどうかを判断するため
の、コンパレータからなる表示領域内判定部176と、
検索イメージ要素情報194と表示領域内判定部176
による表示領域内判定結果196とに基づいて、データ
を入手したときの効果量を計算するための入手効果量計
算部178と、入手効果量計算部178で計算されたあ
る要素を入手したときの効果量198と、予め定められ
た基準量とを比較して効果量判定結果200を出力する
ための、コンパレータからなる効果量比較器180と、
効果量判定結果200、未入手イメージ要素検索部17
4からの検索イメージ要素情報194、ユーザアクショ
ン要素判定部172からのユーザアクション要素情報1
92および未入手テキスト要素検索部170からのテキ
スト要素検索結果190に基づいて、次に入手すべき要
素データを所定の方式に従って決定し、入手要求108
を図1のマルチメディア記憶装置50に対して送信する
ための通信要求部182とを含んでいる。なお通信要求
部182はまた、入手要求108が出された要素データ
については、対応する要素情報の「データ入手済」の項
目(図6参照)を「入手済」に更新する。
【0041】図8を参照して、通信制御部54は次のよ
うに動作する。未入手テキスト要素検索部170は、要
素情報84に基づいて、まだ入手されていないテキスト
要素の要素データがあるかどうかを検索する。仮にその
ようなテキスト要素がある場合には通信要求部182
は、そのテキスト要素の要素データの入手要求108を
出力すると同時に、要素情報のうち当該要素の入手情報
を更新する。
【0042】未入手のテキスト要素がなく、かつユーザ
アクションによる要素の指定があった場合には、ユーザ
アクション要素判定部172は、ユーザにより指定され
た要素がどの要素であるかに関するユーザアクション要
素情報192を通信要求部182に与える。通信要求部
182はこのユーザアクション要素情報があった場合に
は、その要素に関する要素データの入手要求108を出
力とすると同時に、要素情報のうち当該要素の入手情報
を更新する。
【0043】未入手のテキスト要素がなく、かつユーザ
アクションもなかった場合には、未入手イメージ要素検
索部174が、まだ入手されていないイメージ要素の要
素データがあるかどうかについて検索する。検索された
イメージ要素情報194は表示領域内判定部176に与
えられ、表示内にその要素が存在するかどうかについて
の判定が行なわれる。入手効果量計算部178は、未入
手イメージ要素検索部174により検索されたイメージ
要素情報と、表示領域内判定部176からの判定結果1
96に基づき、その要素データを入手した場合の効果量
を計算する。このとき、その要素が表示領域内にないと
きには効果量は0と計算される。なおデータ入手の効果
量は、次の式で定義される。
【0044】効果量=画像の縦の大きさ×画像の横の大
きさ/通信データ量 効果量比較器180は、このようにして計算された効果
量198と予め定められた基準値とを比較し効果量19
8が基準値を上回るかどうかについての判定結果200
を出力し、未入手イメージ要素検索部174および通信
要求部182に与える。本実施の形態では基準量は20
0と定められている。未入手イメージ要素検索部174
は、効果量比較器180から出力される判定結果200
が、効果量が基準量以下であることを示すときには次の
未入手イメージ要素を検索し、既に述べた処理を繰返
す。
【0045】通信要求部182は次のように優先順位を
定めて処理を行なう。まず、未入手テキスト要素検索部
170から未入手のテキスト要素がある情報が与えられ
ると、その要素データに関する入手要求108を出力す
る。ユーザアクション要素判定部172から、ユーザ指
定された未入手のイメージ要素があることが伝えられる
と、その要素データの入手要求108を出力する。効果
量比較器180から基準量を上回る効果量を有するイメ
ージ要素があることを示す結果が与えられると、通信要
求部182は未入手イメージ要素検索部194が出力す
る検索イメージ要素情報によって特定されるイメージ要
素の要素データに関する入手要求108を出力する。
【0046】通信要求部182は、このようにして入手
要求108を出した要素に関しては、要素情報中の対応
する入手済項目を「入手済」に更新する。実際には、入
手要求108に応答して当該要素データが得られた後に
「入手済」項目が更新される。
【0047】以下、図1に示される各構成要素のうち主
たるものにつきその制御フローを示す。図9に、データ
入手の制御フローを示す。図9を参照して、ステップS
(以下「S」と省略する)1で要素を入手し、要素情報
格納部58に格納する。この処理は図1においてデータ
入手部52から要素情報認識部60を経て要素情報格納
部58に要素情報が格納される処理に相当する。要素情
報の構成については図6を参照して既に説明したとおり
である。
【0048】続いてS2で、通信制御部54の処理によ
り、次に入手すべき要素データの入手要求を行なう。こ
の処理については図12を参照して後述する。この後要
素データを受信するまで通信待ちとなる。
【0049】続いてS3で、入手された要素情報の種類
がどのようなものであるかを判断する。入手されたデー
タが文字データであれば制御はS5に、画像データであ
ればS4にそれぞれ進む。このS3の処理は図1に示す
データ入手部52から画像データ認識部62および文字
データ認識部68へのデータの流れに相当する。
【0050】S4では、受信された圧縮された画像デー
タを伸長し、画像データ格納部66に格納する処理が行
なわれる。この処理は図1において画像データ認識部6
2から伸長処理部64を経て画像データ格納部94に画
像データが格納される処理に相当する。格納される画像
データの形式の一例は図11に示すとおりである。図1
1には、画像データ格納部66に、図4に示したイメー
ジ126および130に対応する要素データが格納され
ているようすを示す。
【0051】一方入手された要素データが文字データの
場合、S5で文字データ格納部70に文字データが格納
される。このときの文字データ格納部70の状態の一例
を図10に示す。図10に示される例では文字データ格
納部70には、テキスト122、128および132の
要素データが格納されている。
【0052】S2〜S5の処理は1つの要素に対応する
処理であり、この処理が入手すべき要素データが存在す
る限り繰返して実行される。
【0053】図12に、図8の通信制御部54での制御
フローを示す。まずS11において、要素データが未入
手である要素のうちにテキスト要素がないかどうかを検
索する処理が実行される。そのようなテキスト要素があ
る場合には制御はS12に進み、そのテキスト要素デー
タを入手する。すなわちそのテキストデータに関する入
手要求を発生し、図1に示されるマルチメディア記憶装
置50に対して与える。このとき、要素情報のうちこの
テキスト要素の「データ入手済」の項目を「入手済」状
態に更新する。S12の後通信制御部の処理を終了す
る。
【0054】一方S11で未入手のテキスト要素がない
と判定された場合には、S13でユーザアクションによ
る要素入手指定があったかどうかについての判定が行な
われる。要素入手指定があった場合にはS20で指定さ
れたイメージ要素の要素データの入手が行なわれる。こ
れに伴い要素情報のうち対応する要素の「データ入手
済」の項目を「入手済」状態に更新する。S20の後処
理はS18に進む。S18の処理については後述する。
【0055】S13でユーザアクションによる要素入手
指定がなかったと判定された場合、制御はS14に進
む。S14では、未入手のイメージ要素があるかどうか
についての判定が行なわれる。未入手のイメージ要素が
ない場合にはこの処理を終了する。未入手のイメージ要
素がある場合には制御はS15に進む。
【0056】S15では、そのイメージ要素が表示領域
内にあるかどうかについての判定が表示領域情報82と
要素情報とに基づいて行なわれる。表示領域内にないと
判定された場合は制御はS19に進み、次のイメージ要
素に検索対象を移してS14に制御を戻す。
【0057】S15でそのイメージ要素が表示領域内に
あると判定された場合には、S16で当該要素の表示時
の大きさ/データ量が計算される。この大きさ/データ
量が、このイメージを入手したときの効果量を表わす値
である。すなわちこの実施の形態ではイメージデータに
ついては既に述べたように次のようにその効果量が定義
されている。
【0058】効果量=画像の縦の大きさ×画像の横の大
きさ/通信データ量 続いてS17で、このようにして計算された効果量が予
め定められた値以下かどうかについての判定が行なわれ
る。この予め定められた値は図13で基準量として示さ
れている値に相当する。もしも効果量が基準量以下であ
ればこの要素データの入手は行なわないこととし、S1
9で次のイメージ要素に検索対象を移した後制御はS1
4に戻る。仮に効果量が基準量を上回る場合には制御は
S18に進む。
【0059】S18では、当該イメージ要素の要素デー
タを入手し、要素情報のうち対応する要素の「データ入
手済」の項目を「入手済」に更新する。S18の後処理
を終了する。
【0060】データ入手効果量の計算例について以下に
説明する。仮に効果量の基準値を200とする。図6を
参照して、たとえばイメージ124の入手効果量を計算
すると、効果量=100×100/100=100とな
る。この値は基準値200より小さい。したがってイメ
ージ124の要素データの入手は行なわず次の未入手デ
ータを処理対象にする。
【0061】次のイメージデータはイメージ126であ
る。イメージ126について効果量を計算すると、効果
量=100×100/40=250である。したがって
このイメージ126の要素データの入手を行なうことと
する。このようにして計算される効果量の値を図6の各
イメージ要素の「大きさ/通信データ量」の欄に記載し
てある。なおイメージ134については効果量は基準値
を超えているが、後述するように表示領域外にあるため
データの入手は直ちには行なわない。イメージ136は
効果量も基準値より小さく、かつ表示領域外にあるため
データの入手は行なわれない。
【0062】図13を参照して、図1に示される情報表
示部78に相当する処理の制御フローを説明する。この
情報表示部78は、要素情報格納部58に格納された要
素情報をもとに、画像データおよび文字データの表示を
行なうものである。勿論表示されるべき要素としては画
像または文字に限定されるわけではなく、表、図形、グ
ラフ、動画および音声などさまざまなものが考えられ
る。動画および音声に関しては「表示」とは「再生」の
ことである。情報表示部78は、未入手データがあった
ときには既に述べたように仮イメージデータに置き換え
表示する。また、スクロールなどによって現在どの領域
が表示対象になっているかを格納している表示領域情報
格納部76からの表示領域情報90に基づいて、表示対
象内にある要素のみの表示を行なう。
【0063】図13に参照して、まずS21で、処理す
べき要素(要素情報格納部58に格納された要素)があ
るかどうかを判断する。そのような要素がある場合には
制御はS22に進み、その要素が表示領域内にあるかど
うかの判断を行なう。この判断は前述したように表示領
域情報格納部76からの表示領域情報90と要素情報と
に基づいて行なわれる。もしもこの要素が表示領域内に
ないのであれば制御はS28に進み、処理対象の要素を
次の要素に移してS21に制御を戻す。S22で、処理
すべき要素が表示領域内にあると判定された場合には制
御はS23に進む。
【0064】S23では、この要素の種類について判定
する。要素の種類が文字データである場合にはS27で
図1の文字データ格納部70から要素データを取出して
要素情報により指定される位置に指定された大きさで表
示する。この後S28を経て制御はS21に戻る。
【0065】要素の種類が画像データの場合には制御は
S24に進む。S24では、この要素データが入手済か
どうかについての判断を行なう。要素データが入手済で
あればS25で画像データ格納部66から当該要素デー
タを取出して、要素情報により指定される位置に指定さ
れた大きさで表示する。この後制御はS28を経てS2
1に戻る。
【0066】要素データが入手済でない場合には、制御
はS26に進む。S26では、仮イメージデータ格納部
72に格納されている仮のイメージデータを、要素情報
により指定された大きさに合わせ拡大/縮小して表示す
る。この後制御はS28を経てS21に戻る。
【0067】このようにして処理対象の要素がなくなる
までS21〜S28の処理が繰返し行なわれる。
【0068】この実施の形態1の装置で、図6に示され
る要素情報に基づいて要素データを入手したときの、要
素データの入手状態の遷移を図14に示す。
【0069】図14(A)を参照して、表示用マルチメ
ディアデータ210のうち、まずテキスト122、12
8および132についてその要素データの入手が行なわ
れる。図6に示されるようにイメージ124、126、
130、134および136のうち効果量が基準値を超
えるのはイメージ126、130および134である。
さらにその内表示領域内に存在するイメージはイメージ
126および130のみである。したがって本実施の形
態ではまず図14(B)に示されるようにイメージ12
6の要素データが入手された後、図14(C)に示され
るようにイメージ130の要素データが入手される。他
のイメージ124、134および136については、そ
の効果量が基準量よりも少ないかまたは表示領域外にあ
るためにデータの入手は行なわれない。
【0070】このようにして最終的に情報表示部78が
生成する表示240を図15に示す図15において仮イ
メージ222の位置には、本来はイメージ124が表示
されるべきところであるが、イメージ124の効果量が
基準量よりも少ないため仮イメージが拡大/縮小されて
表示されている。
【0071】ところで、このように仮イメージとして表
示されているイメージを操作者が表示させたい場合に
は、図16(A)に示すようにスタイラス42で仮イメ
ージ222の位置を指定する。すると図8のユーザアク
ション要素判定部172および通信要求部182の機能
により該当するイメージ124の要素データが入手され
図16(B)に示されるように仮イメージに代えて表示
される。このように実施の形態1の情報表示装置では、
まず要素データの種類によってある特定の種類の要素デ
ータ、たとえば文章要素の要素データが優先的に入手さ
れる。次に、他の種類の要素データについて入手時の効
果量が算定され、予め定められた基準量と比較される。
効果量が予め定められた基準量を上回る要素データのみ
が入手され表示される。他の要素データは入手されな
い。代わりに仮イメージの表示が行なわれる。またこの
とき、表示領域外にある要素の要素データの入手は行な
われない。
【0072】このようにして、種類により優先順位を設
け、かつある種類の要素データについて効果量を算定し
その効果量が予め定められた条件を満たすか否かに従っ
て要素データを入手するか否かを定めているので、通信
データ量を削減することが可能である。しかも効果量の
算定に基づいてデータ入手の判断を行なっているので、
効果量として有効なものを用いれば通信データ量を少な
く抑えた上で、マルチメディアデータの内容を十分に伝
えることができるという効果を奏する。また表示領域外
にある要素については直ちにデータの入手は行なわな
い。必要が生じた場合のみデータの入手を行なうので、
無駄な通信量が発生するおそれはない。
【0073】なお上述した実施の形態の装置では、効果
量を情報表示装置で計算していたが、本発明を実現する
方法はこれに限定されるわけではない。たとえば要素情
報の中に予め所定の方法により計算された効果量を格納
しておき、その値と基準量とを比較してデータの入手を
行なうか否かについての判定を行なってもよい。また効
果量としては画像データの大きさと通信データ量との比
を用いているが、効果量としてはこれのみに限定される
わけではない。たとえば動画データの場合には、その再
生領域の大きさ×再生時間と通信データ量との比を効果
量とすることが考えられる。また音声データの場合に
は、再生時間と通信データ量との比を効果量とすること
が考えられる。また画像データの効果量として、単に画
像の大きさだけではなく、画像の表示時の位置まで考慮
するようにしてもよい。また要素情報の中に、要素ごと
に必ず取得すべきか否か等を指定するための情報を格納
するようにしてもよい。また上述の実施の形態では、最
初に必ずテキスト情報が取得されるようにしているが、
テキスト情報を必ず取得しなければならないというわけ
ではない。テキスト情報についても他の種類の要素と同
様の取扱いをしてもよい。
【0074】なお上述の実施の形態のうち、たとえば図
12に示される処理において、ユーザアクションによる
要素入手指定を行なわない場合にはS13の処理が不要
である。また未入手のテキスト要素を優先的に入手しな
い場合にはS11の処理が不要である。イメージ要素が
表示領域内になくとも要素データを入手するようにして
もよいが、その場合には図12のS15の処理が不要で
ある。
【0075】実施の形態2 実施の形態2の装置は、図12のS13の処理を不要と
したものに対応する。この場合の情報表示装置250の
システムブロック図を図17に示す。図17において、
図1に示される部品と同一の部品には同一の参照符号お
よび名称を付してある。それらの機能も同一である。し
たがってここではそれらについての詳しい説明は繰返さ
ない。図17に示される情報表示装置250が図1に示
される情報表示装置20と異なるのは、図1のユーザア
クション認識部56がないことと、それに伴って図1の
通信制御部54に代えてユーザ要求情報を考慮しない処
理を行なう通信制御部254が設けられていることとで
ある。
【0076】図18に、図17の通信制御部254のシ
ステムブロック図を示す。図18と図8とにおいて、同
一の部品には同一の参照符号および名称を付してある。
それらの機能も同一である。したがってここではそれら
についての詳しい説明は繰返さない。
【0077】図18に示される通信制御部254が図8
に示される通信制御部54と異なるのは、図8のユーザ
アクション要素判定部172が存在しないことと、入手
イメージ要素検索部174からの検索イメージ要素情報
194と入手効果量計算部178の出力する効果量19
8と効果量比較器180の出力する比較結果200とを
受け、イメージ要素のうち効果量が最も高い要素を特定
する情報266とその効果量264とを出力するための
入手イメージ要素効果量記憶部260を新たに含むこと
と、図8の通信要求部182に代えて、入手イメージ要
素効果量記憶部260から与えられる、最も入手効果量
の高いイメージ要素を特定する情報266と、未入手テ
キスト要素検索部170から与えられるテキスト要素検
索結果190とに基づいて、次に入手すべき要素データ
を決定し入手要求108を出力するとともに、当該要素
の入手情報を更新するための通信要求部262を含んで
いることとである。効果量比較器180は、入手イメー
ジ要素効果量記憶部260の出力する過去の最大の効果
量264を基準量として受ける。
【0078】なお図18において、未入手イメージ要求
検索部174、入手効果量計算部178、表示領域内判
定部176、効果量比較器180および入手イメージ要
素効果量記憶部260により、未入手のイメージ要素の
うち入手効果量が最も高いイメージ要素が特定される。
【0079】図18にシステムブロック形式で示される
通信制御部254をソフトウェアで実現する場合の制御
フローを図19に示す。図19において図12と同一の
処理には同一のステップ番号を付してある。それらで行
なわれる処理もまた同一である。したがってここではそ
れらについての詳しい説明は繰返さない。図19に示さ
れるフローチャートが図12に示されるものと異なるの
は、図12のS13およびS20の処理を持たないこ
と、図12のS14に代えて、未入手かつ未検索のイメ
ージ要素があるかどうかについての判定を行なうS31
を含んでいることと、図12のS17およびS18に代
えてS32およびS33を有していることと、さらにS
31で未入手・未検索のイメージ要素がないと判定され
たときに行なわれるS34を新たに含んでいることとで
ある。
【0080】以下S31以下の処理について説明する。
S31では、未入手かつ未検索のイメージ要素があるか
どうかについての判定が行なわれる。そのようなイメー
ジ要素が存在する場合には、そのイメージ要素が表示領
域内にあるかどうかをS15で判定する。表示領域外に
あると判定された場合にはS19に進み、次のイメージ
要素に検索対象を移してS31に戻る。そのようなイメ
ージ要素があると判定されたときにはS16に進み、当
該イメージ要素の効果量(大きさ/データ量)を計算す
る。
【0081】続いてS32でS16で計算された効果量
よりも大きな効果量を有するイメージ要素がこれまでに
あったかどうかについての判定が行なわれる。そのよう
な要素があった場合には制御はS19に進みさらにS3
1に戻る。そのような要素がないと判定された場合には
制御はS33に進み、今回のイメージ要素を、入手すべ
きイメージ要素の次の候補として記憶する処理が行なわ
れる。S33の後S19を経て制御はS31に戻る。
【0082】こうしてすべての未入手かつ未検索のイメ
ージ要素について効果量が計算され、最終的に最も効果
量の大きなイメージ要素が記憶される。
【0083】S31で未入手かつ未検索のイメージ要素
がないと判定された場合には、制御はS34に進む。S
34では、S33で記憶された要素に対応する要素デー
タを入手する処理と、要素情報のうち当該要素の「デー
タ入手済」の項目を入手済状態に更新させる処理とが行
なわれる。S34の後この処理は終了する。
【0084】この実施の形態2の装置では、データ入手
は図20に示されるように遷移する。図20(A)を参
照して、表示用マルチメディアデータ210のうち、図
19のS11およびS12の処理によってまずテキスト
122、128および132の要素データが入手され
る。以下図20(B)〜(D)に示されるようにイメー
ジ要素の要素データが順次入手されるが、その順序につ
いては以下に説明する。
【0085】図20に示されるマルチメディアデータ2
10に対応する要素情報は図6に既に示したとおりであ
る。図6を参照して、イメージ124、126、13
0、134および136の効果量はそれぞれ100、2
50、500、500および100である。効果量の大
きい順序でイメージを並べ替えるとイメージ130、1
34、126、124および136となる。これらう
ち、イメージ134および136は表示領域外である。
したがってこれらの要素データの入手は行なわれない。
結局イメージ130、126および124の順で要素デ
ータの取得が行なわれる。
【0086】図20(B)はイメージ130の要素デー
タが取得された後を、図20(C)はイメージ126の
要素データが取得された後の、図20(D)はイメージ
124の要素データが取得された後の、マルチメディア
データ210の状態をそれぞれ示している。
【0087】この実施の形態2の装置では、表示領域内
にある要素についてはその要素データをすべて順に入手
する。仮イメージデータが表示されることはない。した
がってユーザアクションを認識するための機能ブロック
も必要ではない。
【0088】この実施の形態2の装置によれば、表示領
域内にある要素につき、各要素の種類により定まる優先
順序で、かつ各要素を入手したときの効果量の大きい順
序で要素データの入手が行なわれ表示される。したがっ
てデータ表示の早い段階で主要なデータが表示されるこ
とになり、たとえば途中でデータの内容についてその価
値をほぼ判断できる場合が多くなる。不要と判断されれ
ばそれ以上の通信を取消すこともできるので、全体とし
て通信量を削減することが可能である。なおこの場合、
スクロールなどで表示領域が動的に変化した場合でも、
既に述べた初期状態での表示と同様にして表示を行なう
ことが可能である。
【0089】この実施の形態2の装置でもさまざまな要
素を組合せているが、これらのすべてが必要とされるわ
けではなく、要素のうち特定の組合せのみを用いても所
定の効果を上げることができる。たとえば図18におい
て示されている未入手テキスト要素検索部170を用い
ず、テキストを他の要素より優先して取扱わない装置も
考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る情報表示装置の
システムブロック図である。
【図2】実施の形態1の情報表示装置の平面図である。
【図3】実施の形態1の情報表示装置のハードウェア構
成を示す図である。
【図4】マルチメディアデータにより表わされるある頁
を模式的に示す図である。
【図5】マルチメディア記憶装置50におけるデータの
記憶形式を示すための模式図である。
【図6】要素情報を表形式で示す図である。
【図7】仮イメージデータを模式的に示す図である。
【図8】実施の形態1の通信制御部のシステムブロック
図である。
【図9】実施の形態1の情報表示装置におけるデータ入
手の制御フローチャートである。
【図10】文字データ格納部を模式的に示す図である。
【図11】画像データ格納部を模式的に示す図である。
【図12】実施の形態1の通信制御部に相当する制御フ
ローチャートである。
【図13】実施の形態1の情報表示部に相当する制御フ
ローである。
【図14】実施の形態1の情報表示装置における、表示
用マルチメディアデータの状態遷移を示す図である。
【図15】実施の形態1の装置で最初に画面上に形成さ
れる表示を示す図である。
【図16】ユーザによる指定に従って要素データを取得
するようすを模式的に示す図である。
【図17】実施の形態2の情報表示装置のシステムブロ
ック図である。
【図18】実施の形態2の装置の通信制御部のブロック
図である。
【図19】実施の形態2の装置の通信制御部に相当する
処理の制御フローチャートである。
【図20】実施の形態2の装置におけるマルチメディア
データの状態の遷移を示す図である。
【符号の説明】
20 情報表示装置 50 マルチメディア記憶装置 52 データ入手部 54 通信制御部 56 ユーザアクション認識部 58 要素情報格納部 60 要素情報認識部 62 画像データ認識部 64 伸長処理部 66 画像データ格納部 68 文字データ認識部 70 文字データ格納部 72 仮イメージデータ格納部 74 拡大/縮小処理部 76 表示領域情報格納部 78 情報表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 15/403 380Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要素情報と要素データとを含むマルチメ
    ディアデータの供給源からマルチメディアデータを入手
    して表示する情報表示装置であって、 指定されたマルチメディアデータの要素情報を入手する
    ための手段と、 前記要素情報に基づき、予め定める決定方法に従って、
    マルチメディアデータ内の各要素についてその要素デー
    タを直ちに入手すべきか否かを判定するための判定手段
    と、 前記判定手段により直ちに入手すべきと判定されたデー
    タを通信により入手する手段と、 前記判定手段により直ちに入手する必要がないと判定さ
    れた要素を、仮の要素で置換するための手段と、 入手されたデータと、仮の要素とを、前記要素情報に従
    って表示するための表示手段とを含む、情報表示装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、 前記要素情報に基づいて、各要素について、表示上での
    効果量を予め定める方法に従って計算するための計算手
    段と、 前記計算された効果量と予め定める基準値とが所定の関
    係を満足しているか否かを判断し、当該判断結果に従っ
    て、当該要素を直ちに入手すべきか否かを定めるための
    手段とを含む、請求項1に記載の情報表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段によって表示された仮の要
    素のいずれかを操作者に指定させるための指定手段と、 前記指定手段を用いて操作者により指定された仮の要素
    に対応する要素データを前記供給源から入手し、当該指
    定された仮の要素を当該入手された要素データで置換し
    て前記表示手段により表示させるための手段とをさらに
    含む、請求項1または2に記載の情報表示装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、 前記要素情報に基づいて、各要素について、表示上での
    効果量を予め定める方法に従って計算する計算手段と、 前記計算手段によって計算された効果量の大きさに従っ
    た順番で、前記要素データを順次前記供給源から入手し
    て前記表示手段により表示させるための手段とを含む、
    請求項1に記載の情報表示装置。
  5. 【請求項5】 前記要素情報は、各要素のうち画像要素
    について、その表示時の大きさと、当該要素の要素デー
    タを入手するために必要な通信データ量とを特定するた
    めの情報を含み、 前記計算手段は、各画像要素について、表示時の大きさ
    と、通信データ量との比から当該要素の表示時の効果量
    を計算するための手段を含む、請求項2〜4のいずれか
    に記載の情報表示装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記表示手段による表
    示領域内に各要素が存在するか否かに従ってデータを直
    ちに入手すべきか否かを判定するための手段をさらに含
    む、請求項2〜5のいずれかに記載の情報表示装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記表示手段による表
    示領域内に各要素が存在するか否かに従ってデータを直
    ちに入手すべきか否かを判定するための手段を含む、請
    求項1に記載の情報表示装置。
  8. 【請求項8】 前記要素情報は、各要素の種類を表わす
    情報を含み、 前記判定手段は、前記要素情報内の各要素の種類を表わ
    す情報に基づいて、当該要素の要素データを直ちに入手
    すべきか否かを判定するための手段をさらに含む、請求
    項2〜7のいずれかに記載の情報表示装置。
  9. 【請求項9】 前記要素情報は、各要素の種類を表わす
    情報を含み、 前記判定手段は、前記要素情報内の各要素の種類を表わ
    す情報に基づいて、当該要素の要素データを直ちに入手
    すべきか否かを判定するための手段を含む、請求項1に
    記載の情報表示装置。
  10. 【請求項10】 前記判定手段は、文字要素を他の種類
    の要素より優先して入手すべきと判定する手段を含む、
    請求項8または9に記載の情報表示装置。
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US8850312B2 (en) 2008-12-24 2014-09-30 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus and method of displaying preview image

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