JPH10260685A - 波形発生装置 - Google Patents

波形発生装置

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JPH10260685A
JPH10260685A JP9300403A JP30040397A JPH10260685A JP H10260685 A JPH10260685 A JP H10260685A JP 9300403 A JP9300403 A JP 9300403A JP 30040397 A JP30040397 A JP 30040397A JP H10260685 A JPH10260685 A JP H10260685A
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    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/471General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
    • G10H2250/481Formant synthesis, i.e. simulating the human speech production mechanism by exciting formant resonators, e.g. mimicking vocal tract filtering as in LPC synthesis vocoders, wherein musical instruments may be used as excitation signal to the time-varying filter estimated from a singer's speech
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はメモリに記憶された各種サウンドの波
形データを読み出して再生する波形発生装置に関し、波
形の再生速度とピッチとをリアルタイムで任意に変える
ことができるようにすることを目的とする。 【解決手段】複数の波形が時系列に並べられて成る波形
列の波形データを記憶する記憶手段と、音高情報を入力
する音高情報入力手段と、再生音高とは関係のない変化
速度で変化する時間情報を発生する時間情報発生手段
と、該時間情報および該音高情報に対応し、かつ該時間
情報の変化速度とは関係しない所望の読出し速度で該記
憶手段から波形データを読み出す読出し手段を含み、該
読み出される波形データを該音高情報入力手段の音高情
報に対応した再生音高で再生する再生手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子楽器の波形発生
装置、更に詳しくはメモリに記憶された各種サウンドの
波形データを読み出して再生する波形発生装置に関す
る。かかる波形発生装置は例えばサンプラと呼ばれてい
るような電子楽器に用いることができる。
【0002】従来の一般的な波形発生装置は、録音した
波形を再生するにあたり、その再生速度(したがって再
生時間)を元の波形の録音速度(録音時間)よりも速く
したり遅くしようとする場合には、その再生せんとする
再生速度に応じて、メモリからの波形の読出し速度(読
出しクロックの速さ)を変えている。この方法による場
合、再生された波形はピッチが元波形のものと変わって
しまうという問題点がある。
【0003】この問題点を解決する従来の技術として、
波形データのタイムストレッチ技術を使用して、再生時
間に応じてメモリの波形データに圧縮あるいは伸張処理
を施し、予めタイムストレッチした波形データを作成し
ておいて、その波形データを再生する方法があった。し
かし、この方法による場合には、予めタイムストレッチ
の処理を施す必要があるため、リアルタイムで任意に制
御することができなかった。さらに、そのタイムストレ
ッチ処理が施された波形データの再生音高を変化させよ
うとするために波形データの読出し速度を変化させる
と、再生時間も変化してしまうという問題点もあった。
このように、従来のタイムストレッチ技術では、時間軸
の圧縮および音高の変化を独立して、かつリアルタイム
で制御することはできなかった。
【0004】その他、上記問題点を解決する別の従来技
術として、メモリからの波形の読出し速度を変化させる
ことによって再生時間を変化させ、その変化させた結果
生じる再生波形のピッチの変化をピッチ変換装置によっ
て補正する方法も考えられる。この方法はリアルタイム
で再生時間の制御が可能であるが、ピッチ変換装置の変
換能力は低く、再生時間の制御範囲が狭く制限される。
特に、波形の読出し速度を遅くする場合に不便さを感じ
る。例えば、メモリの読出し速度を非常に遅くして長い
再生時間に制御しようとする場合、ピッチ変換装置では
元の波形データを再現することはできなくなってしま
う。さらに、このような技術では、読出し速度の変化に
よりピッチ変換装置におけるピッチ変換量も変化してし
まうため、再生速度(再生時間)の制御と再生ピッチの
制御とを独立して行おうとすると、非常に複雑な制御が
必要になってしまう。
【0005】また、従来の波形発生装置では、通常、再
生せんとする音高に対応した波形読出し速度で波形を連
続的に再生するだけで、再生の停止指示をすればその時
の位置で波形再生が停止され、再び開始指示をすれば、
その開始指示された音高に対応した波形読出し速度で先
頭位置から再び波形再生が開始されるだけであり、演奏
表現として単調的である。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、波形の再生速度とピッチとをリアルタイムで
任意に変えることができるようにすることを一つの目的
とする。また、波形の再生の進行を例えばシラブル(音
節)単位で停止・開始させたり、次のシラブルまでジャ
ンプさせるなどできるようにして新たな表現効果を実現
し、演奏等の表現を一層豊富にすることも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するために、本発明に係る波形発生装置は、第1の
形態として、複数の波形が時系列に並べられて成る波形
列の波形データを記憶する記憶手段と、音高情報を入力
する音高情報入力手段と、再生音高とは関係のない変化
速度で変化する時間情報を発生する時間情報発生手段
と、該時間情報および該音高情報に対応し、かつ該時間
情報の変化速度とは関係しない所望の読出し速度で該記
憶手段から波形データを読み出す読出し手段を含み、該
読み出される波形データを該音高情報入力手段の音高情
報に対応した再生音高で再生する再生手段とを備える。
この波形発生装置では、時間情報発生手段の時間情報の
変化速度で波形列の再生速度が決まり、この時間情報の
変化速度は再生音高とは無関係である。よって再生手段
により、この時間情報および音高情報に対応し、かつ時
間情報の変化速度とは関係のない所望の読出し速度で波
形データを読み出して、その波形データを音高情報で指
示される再生音高で再生すると、波形列の再生速度と再
生音高とを独立に調整できるようになる。
【0008】上述の波形発生装置は、第2の形態とし
て、該時間情報の変化速度を変える第1の制御情報を入
力する第1制御情報入力手段をさらに備え、該時間情報
発生手段は、入力される該第1制御情報に応じて時間情
報の変化速度を変える手段を備えるように構成できる。
なお、該第1の制御情報は、例えば値を予め設定するた
めの時間圧伸操作子やリアルタイムで操作する変調レバ
ー等の操作に対応して発生するものである。さらに、第
3の形態として、時間情報発生手段をカウンタで構成
し、第1の制御情報によってこのカウンタの歩進量を変
えるように構成できる。このように、第1制御情報入力
手段で入力する第1の制御情報により時間情報の変化速
度を変え、それにより波形列の再生速度を任意に変化さ
せることができる。この場合においても、再生音高は再
生速度により変化しない。
【0009】また上述の波形発生装置は、第4の形態と
して、該読出し手段は、少なくとも1周期の波形を含む
波形区間を、音高情報に対応した周期で、かつ時間情報
の変化速度とは関係しない所望の読出し速度で読み出す
ことで、該波形区間の波形データを該再生音高に変換す
るよう構成できる。この構成によれば、少なくとも1周
期の波形を含む波形区間を読み出す所望の読出し速度と
して、その波形をサンプリングしたときと同じ速度で読
み出すことにより、その波形データのホルマント特性を
維持したまま、前記再生音高で再生することが可能とな
る。
【0010】また上述の波形発生装置は、第5の形態と
して、該再生手段は、2つの処理系を持ち、各処理系で
は該再生音高の2倍長に対応した周期で前記記憶手段の
波形データの少なくとも1周期の波形を発生し、該2つ
の処理系の出力を最終的に足し合わせることで、該波形
区間の波形データを該再生音高に変換するよう構成でき
る。
【0011】また上述の波形発生装置は、第6の形態と
して、該波形列中の波形のホルマントを変更する変更情
報を入力するホルマント変更情報入力手段を備え、該読
出し手段は、該変更情報がホルマントを低域側にシフト
するものであるときには該波形区間の波形データの読出
し速度を遅く制御し、該変更情報がホルマントを高域側
にシフトするものであるときには該波形区間の波形デー
タの読出し速度を速く制御して読み出すよう構成でき
る。このように構成することで、ホルマント変更情報入
力手段により変更情報を入力することで、再生する波形
のホルマントを高域側にシフトさせたり低域側にシフト
させたりすることができる。
【0012】また、本発明に係る波形発生装置は、第7
の形態として、複数の波形が時系列に並べられて成る波
形列の波形データを記憶する記憶手段と、該波形データ
の再生速度を表す再生速度情報を入力する再生速度情報
入力手段と、音高情報を入力する音高情報入力手段と、
該再生速度情報に対応した再生速度で、かつ該音高情報
に対応した音高で前記記憶手段の波形データを再生する
再生手段とを備えた波形発生装置であって、前記記憶手
段には波形データとともに、該波形列の時間軸上の一以
上の位置を示すマーク情報を記憶し、前記再生手段は、
該波形データの再生位置が該マーク情報の示す位置に達
したら該波形データの再生位置の進行を抑制する制御を
行う第1の制御手段を備える。また、第8の形態とし
て、前記再生手段は前記再生速度情報に対応した変化速
度で変化する時間情報を発生する時間情報発生手段と、
該時間情報に対応する波形列の波形データを記憶手段か
ら読み出す読出し手段とを備え、前記時間情報発生手段
の時間情報が該マーク情報の示す位置に達したら該時間
情報の進行を抑制する制御を行う第1の制御手段を備え
る。この波形発生装置によれば、波形の再生速度を再生
音高とを独立に調整することができる。また、波形再生
の進行をマーク情報の示す位置、例えばシラブル毎の位
置で停止させたりすることができる。
【0013】また、本発明に係る波形発生装置は、第9
の形態として、複数の波形が時系列に並べられて成る波
形列の波形データを記憶する記憶手段と、該波形データ
の再生速度を表す再生速度情報を入力する再生速度情報
入力手段と、音高情報を入力する音高情報入力手段と、
該再生速度情報に対応した再生速度で、かつ該音高情報
に対応した音高で前記記憶手段の波形データを再生する
再生手段とを備えた波形発生装置であって、前記記憶手
段には波形データとともに、該波形列の時間軸上の一以
上の位置を示すマーク情報を記憶し、再生位置の進行を
制御するための第2の制御情報を入力する第2制御情報
入力手段を備え、前記再生手段は、第2の制御情報に応
じて該波形データの再生位置が該マーク情報の示す位置
に達したら該波形データの再生位置の進行を抑制し、ま
た該進行が抑制された状態を解除する制御を行う第2の
制御手段を備える。また、第10の形態として、前記再
生手段は前記再生速度情報に対応した変化速度で変化す
る時間情報を発生する時間情報発生手段と、該時間情報
に対応する波形列の波形データを記憶手段から読み出す
読出し手段とを備え、前記第2の制御情報に応じて前記
時間情報発生手段の時間情報が該マーク情報の示す位置
に達したら該時間情報の進行を抑制し、また該進行が抑
制された状態を解除する制御を行う第2の制御手段を備
える。この波形発生装置によれば、波形の再生速度を再
生音高とを独立に調整することができる。また、第2制
御情報入力手段により、マーク情報の示す位置での波形
再生位置の進行停止/停止解除を指示することができる
ので、例えばマーク情報で示される位置をシラブルの区
切りにすれば、演奏者がリアルタイムでシラブルの区切
りの進行を制御でき、演奏等の表現が豊かになる。
【0014】また、本発明に係る波形発生装置は、第1
1の形態として、複数の波形が時系列に並べられて成る
波形列の波形データを記憶する記憶手段と、該波形デー
タの再生速度を表す再生速度情報を入力する再生速度情
報入力手段と、音高情報を入力する音高情報入力手段
と、該再生速度情報に対応した再生速度で、かつ該音高
情報に対応した音高で前記記憶手段の波形データを再生
する再生手段とを備えた波形発生装置であって、前記記
憶手段には波形データとともに、該波形列の時間軸上の
一以上の位置を示すマーク情報を記憶し、再生位置の進
行を制御するための第3の制御情報を入力する第3制御
情報入力手段を備え、前記再生手段は、第3の制御情報
に応じて該波形データの再生位置を該マーク情報の示す
位置までジャンプする制御を行う第3の制御手段を備え
る。また、第12の形態として、前記再生手段は前記再
生速度情報に対応した変化速度で変化する時間情報を発
生する時間情報発生手段と、該時間情報に対応する波形
列の波形データを記憶手段から読み出す読出し手段とを
備え、前記第3の制御情報に応じて前記時間情報発生手
段の時間情報を該マーク情報の示す位置までジャンプす
る制御を行う第3の制御手段を備える。この波形発生装
置によれば、波形の再生速度を再生音高とを独立に調整
することができる。また、第3制御情報入力手段によ
り、マーク情報の示す位置への波形再生位置のジャンプ
を指示することができるので、例えばマーク情報で示さ
れる位置をシラブルの区切りにすれば、演奏者がリアル
タイムで再生位置をシラブルの区切りへジャンプされる
ことができ、演奏等の表現が豊かになる。
【0015】また本発明に係る波形発生装置は、第13
の形態として、上記第7〜第12の形態の波形発生装置
において、波形データの再生速度を表す再生速度情報は
時間経過に従ってリアルタイムで順次入力するものとす
ることができる。このように、再生速度情報を入力する
ことにより前記波形データの再生速度をリアルタイムで
制御することができる。この場合においても、再生音高
は再生速度により変化しない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る一実施例とし
ての電子楽器の波形発生装置が示される。図1におい
て、7は再生する波形データに関する情報を記憶してお
くRAMからなる波形メモリである。6は波形メモリ7
の波形データの再生処理等をディジタル処理により行う
DSP(ディジタル信号プロセッサ)である。このDS
P6には、DSP6の演算処理等に使用するワーキング
メモリと、DSP6のプログラムを記憶するメモリとを
含んでいる。
【0017】8は入力したアナログ波形信号をディジタ
ル波形信号にA/D変換してDSP6に入力するA/D
変換器、9はDSP6から再生出力されるディジタル波
形信号をアナログ波形信号にD/A変換して出力するD
/A変換器である。A/D変換器8から入力されたディ
ジタル波形信号はDSP6から波形メモリ7に波形デー
タとして格納することができる。
【0018】1はCPU(中央処理装置)であって、D
SP6の制御、操作子群2やキーボード装置3の状態検
出と処理など装置の全体的な制御を行う。4は多くの波
形データ等を記憶しておく大容量のハードディスク装置
であり、その波形データは必要に応じて波形メモリ7に
転送される。5は記憶部であって、CPU1の演算処理
等に使用するワーキングメモリ、CPU1のプログラム
を記憶しておくメモリ、DSPのプログラムを記憶して
おくメモリ等を含む。
【0019】操作子群2は、図1に示すように、モード
選択スイッチ(MSS)21、バンク選択スイッチ(B
SS)22、ホルマントシフト操作子(FSV)23、
時間圧伸操作子(TCV)24、ピッチ変調操作子(P
MV)25、ホルマント変調操作子(FMV)26、ベ
ロシティレベル変調操作子(LMV)27等からなる。
以下、これらの各操作子の機能について説明する。
【0020】モード選択スイッチ21は、録音モード、
編集モード、プレイ(再生)モードから一つを選択する
ためのスイッチである。ここで、録音モード (RECモ
ード) は外部から入力された楽音信号を録音(サンプリ
ング) するモード、編集モード (EDITモード) は録
音モードでサンプリングした波形を編集するモード、プ
レイモード(PLAYモード) は波形メモリ7に記憶し
た波形データをキーボードの演奏操作に応じて再生する
モードである。バンク選択スイッチ22は、波形メモリ
7に記憶されている複数の波形データのうちから一つを
選択するためのスイッチである。
【0021】ホルマントシフト操作子23は、波形メモ
リ7に格納されている原波形データのホルマントからの
シフト量を設定する操作子であり、後述するホルマント
シフト量FSV(ホルマント変更係数とも称する)を設
定する。時間圧伸操作子24は、波形データを再生する
際の時間軸上での再生位置(プレイ位置)の進行速度を
決めるための時間の圧縮/伸張(以下、圧伸と称する)
の量を設定する操作子である。ピッチ変調操作子25は
ピッチ変調の深さDPMをセント〔単位〕で指定するた
めの操作子である。ホルマント変調操作子26はホルマ
ント変調の深さDFMをセント〔単位〕で指定する操作
子である。ベロシティレベル変調操作子27はベロシテ
ィレベル変調の深さDLMをセント〔単位〕で指定する
操作子である。
【0022】キーボード装置3は、MIDIのキーボー
ド31やモジュレーションレバー(以下、変調レバーと
記する)32等の演奏操作子を備える。キーボード31
は操作したキーに対応するノート情報(ノート番号N
N、ベロシティV、ノートオン/オフNTなど)を演奏
のために発生する他に、波形メモリ7に格納されている
波形データの再生にあたって、キーのオン/オフにより
再生の音高と再生の開始/終了を指示するためにも用い
られる。また、このキーボード31はアフタータッチ機
能も備えており、キーを押鍵した後にさらに押下を続け
ると、その押下の強さに対応した大きさのアフタータッ
チ量ATVが継続して発生されるようになっている。本
実施例ではアフタータッチ機能の一つとして、キーを押
鍵後にさらにキーを押し込んだ場合にその押下の強さに
対応して、波形信号を再生する態様が種々変わるように
なっている。このアフタータッチ量ATVは押下の強さ
に応じて$00〜$7Fの範囲の値をとり得る。なお、
本明細書では以降、$7F等の先頭に付けた「$」は1
6進表示を意味するものとする。
【0023】変調レバー32はモジュレーションホイー
ルとも呼ばれるものもあり、通常は発音する楽音の変調
を制御する操作子である。この実施例では、この変調レ
バー32の操作量(変調レバー量MLV)に応じて上述
の時間圧伸操作子23により設定した設定時間圧伸量S
TCVを修正して、再生する波形のピッチを変えること
なく再生速度(プレイ速度)の制御を行っている。この
変調レバー32は$00〜$7Fの範囲の変調レバー量
MLVを発生することができ、通常はレバーが揺動範囲
の中央位置にあり、この中央位置では$40の変調レバ
ー量MLVを出力するようになっている。
【0024】波形メモリ7は再生する波形信号に関する
データを記憶しておくメモリであり、大まかにはパラメ
ータ記憶部と波形データ記憶部の2つに分けられ、パラ
メータ記憶部はさらに、パラメータ1記憶部(ステータ
ス領域)、パラメータ2記憶部(シラブルマーク領
域)、パラメータ3記憶部(切出し開始アドレス領域)
に分けられる。このパラメータ記憶部は、 パラメータ1記憶部(ステータス領域) :$20ア
ドレス/1バンク パラメータ2記憶部(シラブルマーク領域):$80ア
ドレス/1バンク パラメータ3記憶部(切出し開始アドレス領域):$8
00アドレス/1バンク の単位で1バンクあたりのアドレス領域が設けられてデ
ータが記憶されている。また、波形データ記憶部には、
$8000アドレス/1バンクの単位で、バンク毎にそ
のバンク番号に対応する波形番号の波形データ全てが記
憶されている。つまり、パラメータ1記憶部は$20番
地毎に、パラメータ2記憶部は$80番地毎に、パラメ
ータ3記憶部は$800番地毎に、また波形データ記憶
部は$8000番地毎に、各々セグメントで区切られて
おり、各々のセグメントはアドレスの若い方から順番に
バンク0領域、バンク1領域 、バンク2領域 ・・・
のようにバンク番号が付けられる。例えばある波形番号
の波形についてパラメータをそれぞれパラメータ1、
2、3記憶部のバンク0領域に格納したら、その波形番
号の波形データはそれらのパラメータに対応して波形デ
ータ記憶部の同じバンク番号のバンク0領域に格納す
る。
【0025】以下、これらパラメータ記憶部と波形デー
タ記憶部のデータ構成を図2〜図5を参照して説明す
る。ここで、図2はパラメータ1記憶部(ステータス領
域)のデータ構成、図3はパラメータ2記憶部(シラブ
ルマーク領域)のデータ構成、図4はパラメータ3記憶
部(切出し開始アドレス領域)のデータ構成、図5は波
形データ記憶部のデータ構成を示すものである。
【0026】パラメータ1記憶部(ステータス領域)
は、図2に示すように、バンク番号毎(すなわち波形番
号毎)に、波形名wn、サンプリング周波数sr、オリ
ジナルピッチop、オリジナルキーからのオリジナルピ
ッチシフト量opsv、出力レベルolを記憶する。こ
れらのパラメータの内容は以下のとおりである。 ・波形名wn:この波形名wnは表示装置に表示してメ
モリ波形の識別を容易にするためなどに用いられる。 ・サンプリング周波数sr:原波形(メモリに格納され
ている波形、以下同じ)のサンプリング周波数であっ
て、原波形のサンプリング周波数とは異なるサンプリン
グ周波数で再生処理を行うときにオリジナルピッチが変
化しないように補正するなどのために使用される。 ・オリジナルピッチop:原波形データの本来のピッ
チ。 ・オリジナルピッチシフト量opsv:オリジナルピッ
チopをシフトさせる値(オリジナルピッチOPを変化
させる倍率値)であって、オリジナルピッチopと異な
らせて再生するときなど、オリジナルピッチopを変化
させる場合などに使用される。 ・出力レベルol:原波形固あの出力レベルを設定する
ためのものである。
【0027】次に、パラメータ3記憶部(切出し開始ア
ドレス領域)は、図4に示すように、バンク番号毎に、
その波形データの切出し開始アドレスを記憶する。切出
し開始アドレスcsaは、1ピッチ分の波形(以下、切
出し波形と称する)の先頭アドレスである。以下、本明
細書ではこの切出し波形が時系列に並べられたものを波
形列と称する。この切出し開始アドレスcsaが当該波
形番号の波形列全体について時間軸に沿って時系列に記
憶されている。この切出し開始アドレスを記憶する領域
の最後尾には当該波形列の最後の1ピッチの切出し波形
の切出し開始アドレスcsaが波形読出し終了アドレス
weaとして格納される。また、このバンク番号の記憶
領域の先頭アドレスにはその波形の波形読出し終了アド
レスweaがヘッダとして格納される。
【0028】なお、子音部分などでピッチが定まらない
場合の切出し開始アドレスcsaは、適当なピッチで、 切出し開始アドレスcsa=一つ前の切出し開始アドレ
スcsa+ピッチ として子音区間全体について求めたものを切出しアドレ
ス記憶領域に格納する。ここでいうピッチとは1ピッチ
分の切出し波形のアドレス幅である。なお、適当なピッ
チとは、例えば子音から母音に移行して最初に検出(確
定)したピッチや次に定まったピッチなどである。
【0029】次に、パラメータ2記憶部(シラブルマー
ク領域)は、図3に示すように、バンク番号毎に、その
波形列のシラブルマークを記憶する。シラブルマークs
mとは波形列中のシラブル(音節)の始まりを特定する
マークであり、一つのシラブルとその次に続くシラブル
の境界アドレス(現在のシラブルの末尾アドレスあるい
は次に続くシラブルの先頭アドレスなど)で表される。
図3において、シラブル1マークsm1、シラブル2マ
ークsm2、シラブル3マークsm3・・・はシラブル
の始まりを特定するデータであり、それぞれは、パラメ
ータ3(切出し開始アドレス領域)記憶部の同じバンク
番号に記憶されている、それぞれ対応するシラブルの先
頭切出し波形の切出し開始アドレスが格納されるアドレ
ス番号(切出しアドレスポインタcapが示す値)を示
している。
【0030】例えば波形データが「ローランド」という
単語であった場合、仮に最初の音節「ロ」に相当する波
形区間の先頭の切出し波形の切出し開始アドレスcsa
がcsa1、2番目の音節「ラ」に相当する波形区間の
先頭の切出し波形の切出し開始アドレスcsaがcsa
10とすると、パラメータ2記憶部(シラブルマーク領
域)の最初のアドレス$0000には、1番目の音節
「ロ」に相当する波形区間の先頭の切出し波形の切出し
開始アドレスcsa1を格納するパラメータ3記憶部の
アドレス$0001がシラブル1マークsm1として、
またパラメータ2記憶部(シラブルマーク領域)の2番
目のアドレス$0001には2番目の音節「ラ」に相当
する波形区間の先頭の切出し波形の切出し開始アドレス
csa10を格納するパラメータ3記憶部のアドレス$
0010がシラブル2マークsm2として格納される。
【0031】なお、パラメータ2記憶部のバンクの最後
のシラブルマークとしては、各セグメントの波形データ
の波形読出し終了アドレスweaが格納されているパラ
メータ3記憶部のアドレス番号が格納される。
【0032】次に、波形データ記憶部のデータ構成は、
図5に示されるように、バンク番号(波形番号)0の波
形列の波形データは波形データ記憶部のバンク0領域
に、バンク番号1の波形列の波形データは波形データ記
憶部のバンク1領域にというように、各バンク領域にシ
ーケンシャルなアドレス順序で波形列の波形データ(サ
ンプリング値)wd が格納される。
【0033】CPU1側のメモリ5には各種のレジスタ
群が設定される。図6、図7にはこのレジスタ群に設定
される各種のパラメータが示される。図7はこのうちの
MIDI情報レジスタ群である。以下、これらのパラメ
ータについて説明する。
【0034】・バンク番号BN:バンク選択スイッチ2
2で設定した波形データのバンク番号(波形番号)。こ
のバンク番号BNに従って、再生する波形列(波形番
号)の選択が行われる。
【0035】・波形メモリ7のパラメータ1記憶部に記
憶される各種パラメータ。すなわち、波形名WN、サン
プリング周波数SR、オリジナルピッチOP、オリジナ
ルピッチシフト量OPSVPP、出力レベルOLであ
る。なお、これらのうち、オリジナルピッチ以外は本発
明の実施例に直接関係のないパラメータであるので、オ
リジナルピッチ以外の処理は本実施例から除外してあ
る。
【0036】・ホルマントシフト量FSV:ホルマント
シフト操作子23で設定されるホルマントのシフト量。
波形メモリ7中の波形列は、このホルマントシフト量F
SVが「1」である時は、原波形と同じホルマントで再
生され、「1」より大きい値であると、ホルマントを原
波形よりも高域側にシフトして再生され、「1」よりも
小さい値であると、ホルマントを原波形よりも低域側に
シフトして再生される。
【0037】・設定時間圧伸量STCV:波形メモリ7
に記憶された波形列を再生する時における時間圧縮/伸
長の大きさ(すなわちプレイ速度)を決めるもので、時
間圧伸操作子24で数値設定したもの。後述する変調レ
バー32による変調がかけられていなければ、この設定
時間圧伸量STCVが「1」であると、原波形の時間変
化と同じ速さで時間変化し、「1」より大きい値である
と、原波形よりも速い時間変化をしてプレイ時間が短く
なり、「1」よりも小さい値であると、原波形よりも遅
い時間変化をしてプレイ時間が長くなる。
【0038】・ピッチ変調の深さDPM:ピッチ変調操
作子25で設定したピッチ変調の深さ。−1200≦ピ
ッチ変調の深さDPM≦1200の範囲でセント単位に
設定される。 ・ホルマント変調の深さDFM:ホルマント変調操作子
26で設定したホルマント変調の深さ。−1200≦ホ
ルマント変調の深さDFM≦1200の範囲でセント単
位に設定される。 ・ベロシティレベル変調の深さDLM:ベロシティレベ
ル変調操作子27で設定したベロシティレベル変調の深
さ。0≦ベロシティレベル変調の深さDLM≦1の範囲
で設定される。 ・時間圧伸変調量(係数)TCMV:変調レバー32に
よって設定した時間圧縮/伸張の値であって、前述の設
定時間圧伸量STCVを補正するための係数。0≦時間
圧変調量TCMV≦2の範囲で設定される。 ・ピッチ比PR:キーボード31により指定された音高
(キー番号)に対応したピッチとメモリ波形のオリジナ
ルピッチOPとの比であって、ボイスモジュール毎に記
憶される。 ・ベロシティレベルVL:キーボード31により指定さ
れたベロシティVであって、ボイスモジュール毎に記憶
される。 ・LFOゲート値LG:発音開始時に“1”、発音停止
時に“0”が設定されるものであって、ボイスモジュー
ル毎に記憶される。 ・CPUシラブルフラグCSF:アフタータッチ操作に
対応して設定されるCPU側のシラブルフラグ。
【0039】図7のMIDI情報レジスタ群はキーボー
ド装置3から入力されたノート情報等を記憶するレジス
タ群であって、以下のパラメータが記憶される。 ノート番号NN:キーボード31で操作されたキー番
号。 ベロシティV:キーボード31で操作されたキーのベロ
シティ。 ノートオン/オフNT:キーボード31で操作されたキ
ーのオン/オフ。 アフタータッチ量ATV:キーボード31で操作された
キーのアフタータッチの大きさ。 旧アフタータッチ量OATV:前回処理したアフタータ
ッチ量。 変調レバー量MLV:変調レバー32で操作した量。
【0040】DSP6側の内部メモリには図8、図9に
示す各種のレジスタ群が設定される。以下、これらのレ
ジスタ群に設定されるパラメータについて説明する。
【0041】まず、キー情報レジスタ群には以下のパラ
メータが設定される。後述するCPU1のプレイ処理に
おいて、キーボード31の操作が検出され、割当て処理
によってキー情報がDSP6に転送されて、このキー情
報レジスタに一時的に記憶される。これらのパラメータ
は割込みルーチンにより一定周期で設定される。 ・ピッチ比pr。 ・ホルマントシフト量fsv:再生される波形の実際の
ホルマントシフト量。 ・ベロシティレベルvl。 ・時間圧伸量tcv:再生される波形の実際の時間圧伸
量。
【0042】次に、DSP6のメインルーチンに用いる
各種パラメータとして以下のものがある。 ・切出しアドレスポインタcap:パラメータ3記憶部
の切出し開始アドレス領域の切出し開始アドレスcsa
を指すポインタ(パラメータ3記憶部の読出しアドレ
ス)。 ・バンク番号bn:波形メモリのバンク番号。 ・波形読出し終了アドレスwea:パラメータ3記憶部
のバンクに格納された波形読出し終了アドレス(波形列
の最後尾の切出し波形の切出し開始アドレス)。 ・プレイ位置pp:波形メモリの波形列から逐次に切出
し波形を切り取るための現在の切取り位置を示すための
ポインタ。 ・次切出し開始アドレスncsa:次の切出し波形の切
出し開始アドレス。 ・第1/第2切出し開始アドレスfcsa/scss:
処理系1/2における現在の切出し開始アドレス。 ・切出し波形ピッチcwp:処理系1/2における現在
処理中の切出し波形のピッチ値(アドレス幅で表示)。 ・ブレイピッチ(幅)ppw:波形メモリに格納された
波形列を再生するためのピッチ。 ・再生ピッチカウンタppc:再生ピッチppwの1周
期内における現在の位置を示すもの。 ・ゲート値g:出力波形をミュートするためのもの。 ・第1/第2アドレスカウンタac1/ac2:処理系
1/2において波形メモリの読出しアドレスを算出する
ためのカウンタ。 ・第1/第2エンベロープ窓ew1/ew2:波形メモ
リの波形列に付加して再生波形を取り出すための窓。 ・第1/第2窓カウンタwc1/mw2:エンベロープ
窓を生成するためのもの。 ・識別フラグf:パーシャル1/2を識別するためのフ
ラグ。 ・シラブルマークポインタsmp:シラブルマークsm
を示すポインタ。 ・DSPシラブルフラグdsf:アフタータッチ操作に
対応して設定されるDSP側のシラブルフラグ。 ・次シラブル開始アドレスnssa:現在のシラブルに
続く次のシラブルの開始アドレス。 ・窓長wl:エンベロープ窓の窓長。 ・第1/第2波形読出しアドレスwra1/wra2:
処理系1/2における波形データの読出しアドレス。 ・波形出力wo:処理系1/2で抽出した波形出力の合
成値。 ・出力エンベロープレベルoel:波形出力woに乗じ
るエンベロープレベルの現在値。 ・プレイ波形出力pwo:実際に再生出力される再生波
形の出力レベル。
【0043】以下、この実施例装置の動作をフローチャ
ートを参照して説明する。図10には、CPU1が行う
処理として、メインルーチンのフローチャートが示され
る。メインルーチンがスタートすると、モード選択スイ
ッチ21が録音モード、編集モード、プレイモードの何
れに操作されたか監視されており(ステップA)、操作
がされると、その操作が録音モード、編集モード、プレ
イモードの何れであるかが判定される(ステップB)。
録音モードであれば、録音(REC)モード処理が行わ
れ(ステップC)、編集モードであれば編集(EDI
T)モード処理が行われ(ステップD)、プレイモード
であればプレイモード処理が行われる(ステップE)。
【0044】図11には録音モードにおける録音モード
処理ルーチンのフローチャートが示される。録音モード
処理は外部から入力された楽音信号を録音(サンプリン
グ)する処理であり、モード選択スイッチ21により録
音モードに設定した後、サンプリングスタ ートの操作
子を操作することによって(ステップC3)、サンプリ
ングスタートして録音(サンプリング処理)が行われる
(ステップC4)。サンプリングされる楽音信号のデー
タは波形メモリ7に記憶される。この録音モード処理ル
ーチンから抜け出てメインルーチンにリターンするには
EXIT操作子を操作する(ステップC2)。
【0045】図12には編集モードにおける編集モード
処理ルーチンのフローチャートが示される。編集モード
処理は、録音モードでサンプリングした波形を変更した
り、再生可能な波形データに変更する編集処理や、それ
らの波形データをハードディスク装置3に転送したり、
ハードディスク装置3から波形メモリ7に転送したりす
る処理を行う(ステップD3)。この編集モード処理ル
ーチンから抜け出るにはEXIT操作子を操作する(ス
テップD2)。
【0046】図13にはプレイモードにおけるプレイモ
ード処理ルーチンのフローチャートが示される。このプ
レイモード処理ルーチンの初期設定(ステップE1)に
おいては、操作子群2の状態を走査するレジスタ等をリ
セットし、操作子群を操作可能な状態にすると共に、各
操作子の初期状態をセットしておく。初期状態とは、プ
レイモード処理で、各操作子に変化があった時だけ操作
子の操作に対応した処理を行うため、その最初の基準と
なる状態を設定している。
【0047】プレイモード処理ルーチンは、モード選択
スイッチ21によりプレイモードに設定した後、プレイ
スタートの操作子を操作することによってスタートす
る。プレイ処理(ステップE3)は、波形メモリ7の波
形データを、キーボード31からの演奏情報に対応して
再生する処理である。このプレイモード処理ルーチンか
ら抜け出るにはEXIT操作子を操作する(ステップE
2)。
【0048】図14、図15、図16にはこのプレイモ
ードにおけるプレイ処理(ステップE3)の詳細な処理
手順が示される。このプレイ処理はCPU1で実行され
る。このプレイ処理では、操作子群2による設定とキー
ボード31による演奏操作を検出してそれぞれに対応す
るパラメータを記憶するレジスタの内容を更新する。こ
れらのレジスタに設定された内容のうち必要なものはD
SP側の対応するレジスタに転送される。なお、このプ
レイ処理はDSP側のメインルーチンよりも長い周期で
実行される。つまり、このプレイ処理が1回実行されて
次に実行されるまでにDSP側のメインルーチンが必ず
1回実行されることになる。
【0049】プレイ処理が開始されると、バンク選択ス
イッチ22の操作に変化があるか否かを見て(ステップ
F1)、変化がある場合には、バンク選択スイッチ22
で設定されたバンク番号BNを更新する。そして、更新
されたバンク番号BNに対応して、波形メモリ7のパラ
メータ1記憶部から、波形名wn、サンプリング周波数
sr、オリジナルピッチop、オリジナルピッチシフト
量opsv、出力レベルolを読み込み、それぞれ対応
するパラメータである波形名WN、サンプリング周波数
SR、オリジナルピッチOP、オリジナルピッチシフト
量OPSV、出力レベルOLを更新する(ステップF
3)。
【0050】次に、ホルマントシフト操作子23に変化
があるか否かを見て(ステップF4)、変化がある場合
には、それに対応してホルマントシフト量FSVを更新
する(ステップF5)。同様に、時間圧伸操作子24に
変化があるか否かを見て(ステップF6)、変化がある
場合には、それに対応して設定時間圧伸量STCVを更
新する(ステップF7)。
【0051】次に、キーボード31からのノート情報の
入力があったか否かを判定し(ステップF8)、ノート
情報の入力があった場合にはそのノート情報に基づい
て、ボイスモジュールへの割当て処理を行う(ステップ
F9)。このボイスモジュールへの割当て処理の詳細な
手順が図17に示すボイスモジュールへの割当て処理ル
ーチンに示される。このボイスモジュールへの割当て処
理は、キーボード31から入力したノート情報(ノート
番号NN、ベロシティV、ノートオン/オフNT)をボ
イスモジュールに割り当てる処理であり、ノート情報の
入力があった場合に、最後に入力されたノートオン情報
を優先的にボイスモジュールに割り当て、あるいは既に
割り当てられているノートをオフにするためのノートオ
フ情報をボイスモジュールに割り当てる(ステップG
1)。この割当て処理の詳細は本発明と直接関係がない
ので、詳細な処理内容は省略する。
【0052】ボイスモジュールの割当て処理ルーチンで
は、ノート情報のボイスモジュールへの割当て後(ステ
ップG1)、ノートオン/オフNTがノートオン情報か
ノートオフ情報かを判別する(ステップG2)。ノート
オン情報であれば、ノート情報中のノート番号NNをノ
ートピッチNPに変換し(ステップG3)、このノート
ピッチNPに基づいて、 ピッチ比PR=ノートピッチNP/オリジナルピッチO
P すなわち、ノートピッチNPとオリジナルピッチOPと
の比を求めてピッチ比PRとして設定し、 ベロシティレベルVL=ベロシティV すなわち、ノート情報中のベロシティVをベロシティレ
ベルVLとして設定し、 LFOゲート値LG=1 すなわち、LFOゲート値LGとして1を設定する(ス
テップG4)。このLFOゲート値LG=1の設定によ
り、後述のLFO変調はノートオン時は浅く、時間経過
とともに深くなる。
【0053】なお、オリジナルピッチシフト量OPSV
も反映させる場合には、上記ステップG4を、 「ピッチ比PR=ノートピッチNP/(オリジナルピッ
チOP×オリジナルピッチシフト量OPSV) ベロシティレベルVL=ベロシティV LFOゲート値LG=1」 のようにする。
【0054】さらに、CPU側においてバンク選択スイ
ッチ22で設定したバンク番号BNをDSP側に送って
バンク番号bnとして設定するとともに、DSP6側の
切出アドレスポインタcapを0に設定する(ステップ
G5)。
【0055】一方、ノートオン/オフNTがノートオフ
情報であった場合には、 ベロシティレベルVL=0 すなわち、ベロシティレベルVLを0に設定し(ステッ
プG6)、 LFOゲート値LG=0 すなわち、LFOゲート値LGとして0を設定する(ス
テップG7)。このLFOゲート値=0の設定により、
後述するLFO変調の変調度がゼロになる。すなわちL
FO変調がかからなくなる。
【0056】このボイスモジュールへの割当て処理ルー
チンが終了したら、次に、ピッチ変調操作子25に変化
があったか否かを判定し(ステップF10)、変化があ
った場合にはそれに応じてピッチ変調の深さDPMを更
新する(ステップF11)。次いで、ホルマント変調操
作子26に変化があったか否かを判定し(ステップF1
2)、変化があった場合にはそれに応じてホルマント変
調の深さDFMを更新する(ステップF13)。次い
で、ベロシティレベル変調操作子27に変化があったか
否かを判定し(ステップF14)、変化があった場合に
はレベル変調の深さDLMを更新する(ステップF1
5)。
【0057】次いで、変調レバー32が操作されたか否
かを判定し(ステップF16)、操作された場合には時
間圧伸変調量TCMVを次の計算式、 時間圧伸変調量TCMV=変調レバー量MLV/$40 に従って更新する(ステップF17)。この時間圧伸変
調量TCMVは、時間圧伸操作子24で設定された設定
時間圧伸量STCVを修正してDSP6での波形再生の
ための時間圧伸量tcvを求めるためのものであり、設
定時間圧伸量STCVに乗算する修正係数である。上記
の「変調レバー量MLV/$40」の演算は、変調レバ
ー32の変調レバー量MLV($00〜$7Fの範囲)
を0〜2の範囲の値に正規化するもので、変調レバー3
2は中央位置では$40を出力しているので、この中央
位置にある場合には時間圧伸変調量TCMVは1とな
り、時間圧伸操作子24で設定された設定時間圧伸量S
TCVがそのまま時間圧伸量tcvとなり、変調レバー
32の出力が$00側に変化するにつれて時間圧伸変調
量TCMVが小さくなって時間圧伸量tcvが小さくな
り(後述するようにプレイ速度(波形再生速度)が遅く
なる)、出力が$00では時間圧伸量tcvがゼロとな
る(後述するようにプレイ速度が停止する)。また変調
レバー32による設定時間圧伸量STCVが$7F側に
変化するにつれて時間圧伸量tcvが設定時間圧伸量S
TCVの2倍に近付く(後述するようにプレイ速度が速
くなる)。
【0058】次いで、キーボード31のキーのアフター
タッチ操作があるか否かを判定する(ステップF1
8)。アフタータッチ操作の有無はキーボード30から
のアフタータッチ量ATVの大きさに基づいて判定され
る。すなわち、アフタータッチ量ATVの大きさが$2
0未満であった場合にはアフタータッチなしと見なすこ
ととし、$20以上の場合にアフタータッチ操作ありと
する。
【0059】アフタータッチ操作なしと判定された場合
には、CPUシラブルフラグCSFを「2」に設定して
(ステップF20)、プレイ処理ルーチンから図13の
プレイモード処理ルーチンにリターンする。アフタータ
ッチ操作ありと判定された場合には、アフタータッチの
処理を行った後(ステップF19)、プレイモード処理
ルーチンにリターンする。このアフタータッチの処理で
はアフタータッチ量ATVの大きさに応じてCPUシラ
ブルフラグCSFの設定値を変える。CPUシラブルフ
ラグCSFはCPU側からDSP側に情報を受け渡すた
めのフラグであり、「0」、「1」、「2」の値をと
り、これらの値に応じてDSP側における波形再生処理
の態様が変わる。
【0060】ここで、これらのCPUシラブルフラグC
SFに応じた波形再生処理の各態様を説明する。 (1)CPUシラブルフラグCSFが「0」の状態は、
強いアフタータッチがされた時(アフタータッチ量AT
Vが$60以上) のモードであり、現在行っている波形
再生を次のシラブルマーク(すなわち次のシラブルの先
頭)まで逐次に進めていき、次のシラブルマークに達し
たら波形再生の進行をそこで止めて再生を続けるよう処
理(以下、シラブル停止処理という)することを意味す
る。波形再生の進行を止めると、その止めた位置の波形
区間の波形が繰り返して再生されることになる。
【0061】(2)CPUシラブルフラグCSFが
「1」の状態は、強いアフタータッチ(アフタータッチ
量ATVが$60以上) の後にそのアフタータッチを一
時的に弱めた時(この時のアフタータッチ量ATVは$
40以上、$60未満)のモードであり、現在行ってい
る波形再生を次のシラブルマーク(すなわち次のシラブ
ルの先頭)までその間の波形の再生を飛び越して進め、
次のシラブルの先頭から波形再生が継続して進行するよ
う処理(以下、シラブル飛び越し処理という)すること
を意味する。
【0062】(3)CPUシラブルフラグCAFが
「2」の状態は、弱いアフタータッチがされた時(アフ
タータッチ量ATVが$40未満) のモードであり、波
形データをシラブルの区切りにかかわらず逐次に連続し
て再生する通常の波形再生をするよう処理することを意
味する。
【0063】図18は上記ステップF19のアフタータ
ッチ処理の詳細な内容を示すフローチャートである。ア
フタータッチ処理ではアフタータッチ量ATVの大きさ
に応じてCPUシラブルフラグCSFの設定値を変え
る。すなわち、アフタータッチ量ATVの大きさを判定
し(ステップH1)、アフタータッチ量ATVが$40
未満の場合にはCPUシラブルフラグCSFを通常処理
を示す「2」に設定し(ステップH2)、$60以上の
場合にはシラブル停止処理を示す「0」に設定する(ス
テップH5)。$40以上、$60未満の場合には、前
回のプレイ処理ルーチン実行時に検出したアフタータッ
チ量(すなわち旧アフタータッチ量OATV)が$60
を超えていたか否かを判定し(ステップH3)、これが
$60以下であったならCPUシラブルフラグCSFを
「2」に設定し(ステップH2)、$60を超えていた
ならCPUシラブルフラグCSFをシラブル飛び越し処
理を示す「1」に設定する(ステップH4)。よって、
CPUシラブルフラグCSFが「1」すなわち前述のシ
ラブル飛び越し処理が行われるのは、アフタータッチに
よりキーが一度強く押し込まれてからその押し込みが緩
められた時だけになる。CPUシラブルフラグCSFの
設定が終了したら、今回検出したアフタータッチ量AT
Vで旧アフタータッチ信号OATVを更新する(ステッ
プH6)。
【0064】なお、このアフタータッチの処理におい
て、CPUシラブルフラグCSFの設定処理の後、DS
Pメインルーチンが必ず1回は実行されるので、CPU
シラブルフラグCSFに対応した処理(後述するように
CPUシラブルフラグCSF=1の場合にシラブルマー
クsmを更新する処理)は必ず実行される。
【0065】また、CPU1においては、一定周期で次
の割込み処理が行われ、その処理結果はDSP6に送ら
れて、ピッチ比pr、ホルマントシフト量fsv、ベロ
シティレベルvl、時間圧伸量tcvがそれぞれのレジ
スタに設定される。以下、この割込み処理ルーチンを図
19、図20を参照して説明する。
【0066】割込み処理が起動されると、まず、LFO
エンベロープの計算が行われる。すなわち、 LFOエンベロープLE=LFOエンベロープLE+
(LFOゲート値LG−LFOエンベロープLE)×傾
き係数KS を求める。図20にはこのLFOエンベロープLEの波
形が示される。ここで、LFOゲート値LGは、ボイス
モジュールへの割当て処理(図17)のステップG4、
G7において、ノート情報がノートオンになることで
「1」、ノートオフになることで「0」に設定される値
である。この結果、LFOエンベロープLEは、ノート
オンに応答して傾き係数KSで定まる傾きで漸次に立ち
上がり、その後は一定値「1」を維持し、ノートオフに
応答して傾き係数KSで定まる傾きで漸次に立ち下がる
波形となる。また、低周波信号LFOを発生するための
演算をする。すなわち、 低周波信号LFO=SIN(2×3.14×LFO係数
LR/CNST×LFOカウンタLC) LFOカウンタLC=LFOカウンタLC+1 を計算する。ここで、LFO係数LRは単位〔Hz)のも
のであり、CNSTはLFOカウンタLCが1秒間にカ
ウントする値である。この計算式で求められる低周波信
号LFOは図20に示される正弦波となる。
【0067】次に、DSP6のレジスタに設定するピッ
チ比pr、ホルマントシフト量fsv、ベロシティレベ
ルvl、時間圧伸量tcvを計算する。すなわち、ま
ず、 ピッチ比pr=ピッチ比PR×POW(0.5,低周波
信号LFO×LFOエンベロープLF×ピッチ変調の深
さDPM/1200) を求める。ここで、POW(0.5,低周波信号LFO
×LFOエンベロープLF×ピッチ変調の深さDPM/
1200)は、「低周波信号LFO×LFOエンベロー
プLF×ピッチ変調の深さDPM/1200」を指数と
する0.5の累乗値を表す。この計算式によりピッチ比
prを求めると、ピッチ変調操作子25で設定するピッ
チ変調の深さDPMに応じてピッチ比PRが変調をかけ
られて揺らぐ値になる。すなわち、ピッチ変調の深さD
PMが0であれば、ピッチ変調はかけられず、ピッチ比
PRがそのままピッチ比prとなる。一方、ピッチ変調
の深さDPMが0を除く−1200〜+1200の範囲
の値をとると、その値に応じてピッチ比PRが揺らぐも
のとなり、再生される波形のピッチに変調がかけられて
特殊な効果が得られる。
【0068】同様にして、 ホルマントシフト量fsv=ホルマントシフト量FSV
×POW(0.5,低周波信号LFO×LFOエンベロ
ープLF×ホルマント変調の深さDFM/1200) を求める。ここで、POW(0.5,低周波信号LFO
×LFOエンベロープLF×ホルマント変調の深さDF
M/1200)は、「低周波信号LFO×LFOエンベ
ロープLF×ホルマント変調の深さDFM/1200」
を指数とする0.5の累乗値を表す。この計算式により
ホルマントシフト量fsvを求めると、ホルマントシフ
ト操作子23で設定するホルマント変調の深さDFMに
応じてホルマントシフト量FSVが変調をかけられて揺
らぐ値になる。すなわち、ホルマント変調の深さDFM
が0であれば、ホルマント変調はかけられず、ホルマン
トシフト量FSVがそのままホルマントシフト量fsv
となる。一方、ホルマント変調の深さDFMが0を除く
−1200〜+1200の範囲の値をとると、その値に
応じてホルマントシフト量fsvが揺らぐものとなり、
再生される波形のホルマントに変調がかけられて特殊な
効果が得られる。
【0069】次に、ベロシティレベルvlを、 ベロシティレベルvl=ベロシティレベルVL×0.5
×(1+低周波信号LFO×LFOエンベロープLE×
レベル変調の深さDLM) で求める。この計算式によりベロシティレベルvlを求
めると、ベロシティレベル変調操作子27で設定するベ
ロシティレベル変調の深さDLMに応じてベロシティレ
ベルVLが変調をかけられて揺らぐ値になる。すなわ
ち、ベロシティレベル変調の深さDLMが0であれば、
ベロシティレベル変調はかけられず、ベロシティレベル
VLがそのままベロシティレベルvlとなる。一方、ベ
ロシティレベル変調の深さDLMが0を除く0<DLM
≦1の範囲の値をとると、その値に応じてベロシティレ
ベルvlが揺らぐものとなり、再生される波形の出力レ
ベルに変調がかけられて特殊な効果が得られる。
【0070】最後に、再生する波形の実際のプレイ速度
を決めるための変数である時間圧伸量tcvを次の計算
式で求める。 時間圧伸量tcv=設定時間圧伸量STCV×時間圧伸
変調量TCMV すなわち、時間圧伸量tcvは、時間圧伸操作子24で
設定された設定時間圧伸量STCVと変調レバー32で
入力された修正係数である時間圧伸変調量TCMVとを
乗算して決定される。
【0071】次に、キー情報の転送を受けたDSP6の
処理を図21を参照して説明する。図21はDSP6の
メインルーチンを示すフローチャートであり、サンプリ
ング周期で繰り返し実行されるものである。CPU1か
ら新たなキー情報の転送に基づき、CPUの「ボイスモ
ジュールへの割当て処理」において切出しアドレスポイ
ンタcapが0に設定されたか否かを監視しており(ス
テップJ1)、切出しアドレスポインタcap=0に設
定された時にはボイスの発音開始処理を行う(ステップ
J2)。
【0072】図22にはこのボイスの発音開始処理が示
される。以下にこれらの処理について順次に説明する。
なお、以下の説明では、@n(バンク番号bn×$・・
・)の記号はパラメータn記憶部(n=1、2または
3)の「バンク番号bn×$・・・」のアドレスからデ
ータを読み出すことを意味する。 ・波形読出し終了アドレスwea=@3(バンク番号b
n×$800) パラメータ3記憶部(切出し開始アドレス領域)の(バ
ンク番号bn×$800)番地(=波形読出し終了アド
レスweaが格納されている番地)からデータを読み出
して波形読出し終了アドレスweaとしてレジスタに設
定する。 ・プレイ位置pp=@3(バンク番号bn×$800+
切出しアドレスポインタcap+1) パラメータ3記憶部の(バンク番号bn×$800切出
しアドレスポインタcap+1)番地からデータ(波形
列の先頭の切出し波形の切出し開始アドレスcsa1)
を読み出してプレイ位置ppとしてレジスタに設定す
る。 ・次切出し開始アドレスncsa=@3(バンク番号b
n×$800+切出しアドレスポインタcap+2) パラメータ3記憶部の(バンク番号bn×$800+切
出しアドレスポインタcap+2)番地からデータ(波
形列の2番目の切出し波形の切出し開始アドレスcsa
2)を読み出して次切出し開始アドレスncsaとして
レジスタに設定する。 ・切出し波形ピッチcwp=次切出し開始アドレスnc
sa−プレイ位置pp上記次切出し開始アドレスncs
aから上記設定したプレイ位置pp(=この発音開始処
理時には先頭の切出し開始アドレス)を引いて切出し波
形ピッチcwp(アドレス幅で表示)としてレジスタに
設定する。この切出し波形ピッチcwpは処理対象の切
出し波形(発音開始処理時には先頭の切出し波形)のピ
ッチに相当する。 ・再生ピッチppw=切出し波形ピッチcwp×ピッチ
比pr 上記切出し波形ピッチcwpとピッチ比prを乗算して
再生ピッチppwとしてレジスタに設定する。 ・現切出し開始アドレスccsa=プレイ位置pp 上記プレイ位置ppを現切出し開始アドレスccsaと
してレジスタに設定する。 ・第1切出し開始アドレスfcsa=現切出し開始アド
レスpcsa 上記現切出し開始アドレスccsaを第1処理系におけ
る第1切出し開始アドレスfcsaとしてレジスタに設
定する。 ・第2切出し開始アドレスscsa=現切出し開始アド
レスccsa 上記現切出し開始アドレスccsaを第2処理系におけ
る第2切出し開始アドレスscsaとしてレジスタに設
定する。 ・第1アドレスカウンタac1=0 第1アドレスカウンタac1として0をレジスタに設定
する。 ・第2アドレスカウンタac2=再生ピッチppw/2 第2アドレスカウンタac2として上記再生ピッチpp
w/2(再生ピッチppwの半周期の値)をレジスタに
設定する。 ・第1窓カウンタwc1=0 第1窓カウンタwc1として0をレジスタに設定する。 ・第2窓カウンタwc2=1 第2窓カウンタwc2として1をレジスタに設定する。 ・ゲート値g=1 ゲート値gとして1をレジスタに設定する。 ・切出しアドレスポインタcap=1 切出しアドレスポインタcapとして1をレジスタに設
定する。 ・シラブルマークポインタsmp=0 シラブルマークポインタsmpとして0をレジスタに設
定する。 シラブルマークsm=@2(バンク番号bn×$80+
シラブルマークポインタsmp) パラメータ2記憶部(シラブルマーク領域)の(バンク
番号bn×$80+シラブルマークポインタsmp)番
地からデータ(=先頭のシラブル1マークsm1)を読
み出してシラブルマークsmとしてレジスタに設定す
る。
【0073】以上のボイスの発音開始処理(ステップJ
2)が終了したら、DSPシラブルフラグdsfにCP
UシラブルフクグCSFの値を設定し(ステップJ
3)、CPU側からDSP側にシラブル処理の情報を受
け渡す。この後、読出し処理を行う(ステップJ4)。
この読出し処理については後に詳述する。その後、DS
Pシラブルフラグdsfがシラブル飛び越し処理を示す
「1」か否か判定し(ステップJ5)、「1」であれば
CPUシラブルフラグCSFを「2」に設定する(ステ
ップJ6)。これはDSP側でシラブル飛び越し処理を
行うようDSPシラブルフラグdsfが設定された場合
には、CPU側のCPUシラブルフラグCSFをシラブ
ル飛び越し処理を示す「1」から通常処理を示す「2」
に戻しておく処理である。DSPシラブルフラグdsf
が「0」または「2」であれば、このステップJ6はジ
ャンプする。これはシラブル飛び越し処理時にシラブル
マークポインタsmpをインクリメントする処理を1回
のみ実行するためである。この後、上記読出し処理(ス
テップJ4)で読み出したプレイ波形出力pwoを出力
する(ステップJ7)。
【0074】上述のステップJ4の「読出し処理」は、
波形列(音声)から逐次に切出し波形を切り出し、その
切出し波形のホルマントの特徴をほぼ保ったまま、所望
の再生音高に対応したピッチ(=再生ピッチ)でその切
出し波形を再生することによって、元の波形列のホルマ
ント特性を保ったままピッチを変換するものである。こ
の読出し処理では、再生される波形のピッチ(=再生ピ
ッチ)は鍵盤で押下したキーの音高に応じて変更される
が、波形再生に要するプレイ時間は再生ピッチの大きさ
(すなわちどのキーが押下されたか)に影響されない。
【0075】この読出し処理動作を概略的に説明する
と、波形メモリ7に記憶されている波形列からプレイ位
置ppで指定される位置近傍の1ないし2ピッチ程度の
切出し波形を時間経過に従って順次に切り出して、その
切り出した切出し波形を、元の波形とは異なるピッチお
よびホルマントで再生するものである。その際、この切
出し波形の再生を二つの処理系(パーシャル)で並行し
て行い、それぞれの処理系では再生しようとする再生ピ
ッチの2倍長の周期でかつ互いが半周期(=再生しよう
とする再生ピッチの周期)ずれるようにして切出し波形
を再生し、これらを合成して、再生しようとする再生ピ
ッチの周期にするようにしている。
【0076】図23、図24はこのピッチ変換処理を説
明する図である。ホルマントシフト量fsvは1であれ
ば変更なし、1以外であればホルマントを若干変更す
る。ここでは、ホルマントシフト量fsvが1、すなわ
ちホルマント変更なしで、かつ再生ピッチppwを波形
メモリ7の元の波形データより高くする場合を図23で
説明し、ホルマントシフト量fsvが1よりも大きい、
すなわちホルマント変更ありで、かつ再生ピッチppw
を波形メモリ7の元の波形列と同じにする場合を図24
で説明する。
【0077】まず、図23を参照して、キーボード31
のキー押下で音高を指定することにより、元の波形列よ
り高域側にピッチをシフトし、かつホルマント特性の変
更は行わない(ホルマントシフト量fsv=1)場合に
ついて説明する。
【0078】図23の(a)はバンク0領域の波形列を
示しており、切出し開始アドレスcsa1から始まる5
周期分の切出し波形を示している。この波形列の各切出
し波形は切出し波形ピッチcwp1、cwp2、cwp
3・・・を有する。
【0079】また、キーボード31のキーで音高指定さ
れたノートナンバーに応じて定まるピッチ比pr(=ノ
ートピッチnp/オリジナルピッチop)に基づいて再
生ピッチppwが、 再生ピッチppw=切出し波形ピッチcwp×ピッチ比
pr で設定される。この再生ピッチppwの周期を再生ピッ
チカウンタppcでカウントして作る。さらに、この再
生ピッチppwに同期して、前記2つの処理系での波形
再生のための波形データの読出しアドレスを求めるため
の第1アドレスカウンタac1、第2アドレスカウンタ
ac2を作成する。なお、これらの第1アドレスカウン
タac1、第2アドレスカウンタac2はサンプリング
周期毎に一つずつインクリメントされる
【0080】そして、第1の処理系は、後述の「波形読
出し処理サブルーチン」のステップN6で行う第1波形
読出しアドレスwra1の演算、 「第1波形読出しアドレスwra1=第1切出し開始ア
ドレスfcsa+第1アドレスカウンタac1×ホルマ
ントシフト量fsv」 のうちの後半の「第1アドレスカウンタac1×ホルマ
ントシフト量fsv」の部分で決まる読出し速度で切出
し波形を読み出す。
【0081】また、第2の処理系は、後述の「波形読出
し処理サブルーチン」のステップN15で行う波形読出
しアドレスの演算 「第2波形読出しアドレスwra2=第2切出し開始ア
ドレスscsa+第2アドレスカウンタac2×ホルマ
ントシフト量fsv」 のうちの後半の「第2アドレスカウンタac2×ホルマ
ントシフト量fsv」の読出し速度で切出し波形を読み
出す。
【0082】このように、切出し波形の読出し速度はホ
ルマントシフト量fsvが1より大か小かで基準となる
読出し速度(=第1/第2アドレスカウンタac1/a
c2の歩進速度)よりも速くまたは遅くなる。この波形
読出し速度が基準値の場合には切出し波形を第1/第2
アドレスカウンタac1/ac2の歩進速度に従ってそ
のアドレス順に読み出すもので、読み出した波形におい
ても切出し波形の元のホルマントがそのまま保存され
る。一方、この波形読出し速度が基準値よりも大きくな
ると、切出し波形の読出し速度が基準値よりも速く読み
出すことになり、読み出した波形においては切出し波形
の元のホルマントが高域側にシフトされる。また、この
波形読出し速度が基準値よりも小さくなると、切出し波
形の読出し速度が基準値よりも遅く読み出すことにな
り、読み出した波形においては切出し波形の元のホルマ
ントが低域側にシフトされる。なお、図23の例の場合
はホルマントシフト量fsv=1であるから、第1アド
レスカウンタac1、第2アドレスカウンタac2の変
化と等しく、結果的にホルマント特性は変更されない。
【0083】さらに、第1アドレスカウンタac1、第
2アドレスカウンタac2にそれぞれ同期して、ホルマ
ント処理のために波形データを切り取る窓としてのエン
ベロープ窓ew1、ew2を第1、第2の処理系につい
てそれぞれ作成する。第1の処理系は図23 (f) に示
すエンベロープ窓ew1の波形を持ち、第2の処理系は
図23 (g) に示すエンベロープ窓ew2の波形を持
つ。エンベロープ窓ew1、ew2は0〜1の範囲の波
高値であり、窓長wlを半周期とし、前半の周期では0
から逐次に増加して1になり、後半の周期では1から逐
次に減少して0になる三角形をしている。エンベロープ
窓ew1、ew2の半周期である窓長wlは、後述の
「読出し処理のサブルーチン」のステップL12におい
て、 「窓長wl=切出し波形ピッチcwp/ホルマントシフ
ト量fsv」 で求める。但し、窓長wlは後述するように再生ピッチ
ppwを超えないように最大でも再生ピッチppwの値
に制限される。図23はかかる制限がされた場合の例で
ある。
【0084】第1の処理系では、後述の「読出し処理サ
ブルーチン」のステップL17において設定されている
第1切出し開始アドレスfcsaから1ないし2ピッチ
分程度を取り出した切出し波形にエンベロープ窓ew1
を乗算し、図23 (h) に示す波形を得る。同様に、第
2の処理系では、後述の「読出し処理サブルーチン」の
ステップL18において設定されている第2切出し開始
アドレスscsaから1ないし2ピッチ分程度を取り出
した切出し波形にエンベロープ窓ew2を乗算し、図2
3(i) に示す波形を得る。
【0085】このような処理の仕方によれば、これらの
波形は元の切出し波形のホルマント特性をそのまま保持
したものとなる。この図23 (h) 、 (i) の波形は再
生ピッチppwの周期長の2倍の長さであるが、両者の
波形を足し合わせると再生ピッチppwの周期長とな
る。従って、キーボード31からのキー指定ピッチによ
って元のサンプリングデータを高域側にピッチシフトし
つつ、そのホルマント特性はそのまま維持できる。
【0086】また、波形再生のプレイ速度は、後述する
ように、波形列中から切出し波形単位で切出し波形を逐
次に取り出していく速度を変えることによって調整して
いる。これはプレイ位置ppで示されるアドレス近傍の
切出し波形を取り出すもので、このプレイ位置ppの歩
進速度を変えることでプレイ速度を増減させることがで
きる。
【0087】図24はホルマントシフト量fsvを1よ
り大きくして再生波形のホルマントを元波形のホルマン
トより高域側にシフトする場合を示すものである。ここ
では理解しやすくするためにキー指定ピッチが切出し波
形ピッチcwpとほぼ等しいものとして示している。
【0088】切出し波形の読出し速度は、第1の処理系
が「第1アドレスカウンタac1×ホルマントシフト量
fsv」、第2の処理系が「第2アドレスカウンタac
2×ホルマントシフト量fsv」であるから、第1アド
レスカウンタac1、第2アドレスカウンタac2の変
化より速く、結果的にホルマント特性は高域側にシフト
され、変更が付与されることになる。
【0089】そして、読出し速度を速くすることによっ
て切出し波形は短くなる。従って、エンベロープ窓ew
1、ew3の窓長wlも、 「窓長wl=切出し波形ピッチcwp/ホルマントシフ
ト量fsv」 として、切出し波形が短くなったことに合わせて短くし
ている。
【0090】上記で概要を述べた読出し処理の動作を図
25〜図30のフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、全体的な動作を図25〜図27のフローチャートに
従って説明する。このフローチャートは図23、図24
の動作に対応したものである。上述の各レジスタは、電
源の投入の際に、各種レジスタのパラメータ値の初期化
が行われる。即ち、 ピッチ比pr=ホルマントシフト量fsv=時間圧伸量
tcv=1.0 出力レベルol=切出しアドレスポインタcap=バン
ク番号bn=0 出力エンベロープレベルoel=0 波形読出し終了アドレスwea=プレイ位置pp=次切
出し開始アドレスncsa=第1/第2切出し開始アド
レスfcsa/scsa=0 切出し波形ピッチcwp=再生ピッチppw=0 再生ピッチカウンタppc=ゲート値g=第1アドレス
カウンタac1=0 第2アドレスカウンタac2=再生ピッチppw/2 第1窓カウンタwc1=0.0 第2窓カウンタwc2=1.0 識別フラグf=1 シラブルマークポインタsmp=0
【0091】なお、以下の説明では、電源投入後少し時
間が経過し、前記フローチャートの処理によって、各レ
ジスタや各カウンタには、既に適当な値が記憶されてい
るとして説明する。また、このフローチャートは、DS
P6においてサンプリング周期毎に実行される。
【0092】発音開始時においては、プレイ位置pp
は、前述のボイスの発音開始処理によって、波形メモリ
7のパラメータ3記憶部における処理対象のバンク番号
bnで示される波形列の先頭の切出し波形の切出し開始
アドレスcsa1が設定されている。プレイ位置ppは
これを基準点にして波形再生の時間進行を管理する。1
サンプル周期毎に、プレイ位置ppの値を時間圧伸量t
cvだけインクリメントする(ステップL1)。すなわ
ち、 プレイ位置pp=プレイ位置pp+時間圧伸量tcv とする。このような更新をする結果、時間圧伸量tcv
が大きければ、プレイ位置ppは速く進んで波形列全体
を再生するに要する時間が短くなり、反対に時間圧伸量
tcvが小さければプレイ位置ppは遅く進むので波形
列全体を再生するに要する時間は長くなる。
【0093】次いで、プレイ位置ppと波形読出し終了
アドレスweaとを比較し、プレイ位置ppが波形読出
し終了アドレスwea以上になっていれば、当該バンク
番号の波形列についての処理が終了したことになるの
で、プレイ位置ppを波形読出し終了アドレスweaの
値に固定し(ステップL3)、それ以上に波形処理が進
行しないようにする。
【0094】次いで、シラブルフラグ処理を行う(ステ
ップL4)。このシラブルフラグ処理はDSPシラブル
フラグdsfの値に応じた態様の波形プレイ処理が行え
るように各種レジスタの値の設定やポイントの更新等を
行う処理である。図28はこのシラブルフラグ処理の詳
細な内容を示すフローチャートである。以下、この図2
8に従ってシラグルフラグ処理を説明する。
【0095】まず、DSPシラブルフラグdsfの値を
判定する(ステップM1)。DSPシラブルフラグds
fがシラブル停止処理を示す「0」である場合はこのシ
ラブルフラグ処理からリターンしてステップL5に進
む。
【0096】DSPシラブルフラグdsfが通常の波形
再生を示す「2」である場合には、プレイ位置ppと次
シラブル開始アドレスnssaとを比較し(ステップM
2)、プレイ位置ppが次シラブル開始アドレスnss
aに達していなければ、まだ現在のシラブルを再生して
いる途中であることを示すから、このシラブルフラグ処
理からリターンしてステップL5に進む。プレイ位置p
pが次シラブル開始アドレスnssaに達していれば、
次のシラブルについて波形再生を行うための準備をステ
ップM5、M6で行う。
【0097】DSPシラブルフラグdsfがシラブル飛
び越し処理を示す「1」である場合には、現在再生中の
シラブルを飛び越して次に続くシラブルの先頭から再生
開始できるように、次のようにパラメータの設定を行
う。すなわち、 プレイ位置pp=次シラブル開始アドレスnssa 切出しアドレスポインタcap=シラブルマークsm この処理は、プレイ位置ppに、次シラブルの開始アド
レスである次シラブル開始アドレスnssaを設定し、
さらにパラメータ3記憶部から切出し開始アドレスを読
み出すための切出しアドレスポインタcapをシラブル
マークsmの値により更新する。
【0098】次のステップM4〜M6ではシラブルにつ
いて波形再生を行うための準備を行う。まず、次シラブ
ル開始アドレスnssaと波形読出し終了アドレスwe
aとを比較し(ステップM4)、次シラブル開始アドレ
スnssaが波形読出し終了アドレスweaに達してい
れば、その波形番号の波形列の再生を終了したことにな
るので、リターンしてステップL5に進む。次シラブル
開始アドレスnssaが波形読出し終了アドレスwea
に達していなければ、パラメータ2(シラブルマーク領
域)記憶部から次のシラブルマークを読み出すためにシ
ラブルマークポインタsmpをインクリメントし(ステ
ップM5)、このインクリメントしたシラブルマークポ
インタsmpを用いてパラメータ2記憶部からシラブル
マークmkを、 シラブルマークsm=@2(バンク番号bn×$80+
シラブルルークポインタsmp) により読み出す(ステップM6)。この後、この読み出
したシラブルマークsmを用いて、パラメータ3(切出
し開始アドレス領域)記憶部から次シラブルの先頭にあ
る切出し波形の切出し開始アドレスを読み出して次シラ
ブル開始アドレスnssaとする(ステップM6)。
【0099】以上のシラブルマーク処理が終わったら、
プレイ位置ppと次シラブル開始アドレスnssaを比
較する (ステップL5) 。プレイ位置ppが次シラブル
開始アドレスnssa以上の場合には、 プレイ位置pp=次シラブル開始アドレスnssa とする(ステップL6)。すなわちプレイ位置ppを次
シラブル開始アドレスnssaに固定する(ステップF
37)。
【0100】ここで、ステップL4のシラブルフラグ処
理においてDSPシラブルフラグdsfが「1」または
「2」の場合には次シラブル開始アドレスnssaが次
のシラブルのものに更新されているため、ステップL5
でプレイ位置ppが次シラブル開始アドレnssa以上
と判定されることはなく、したがって、DSPシラブル
フラグdsfが「1」または「2」の場合には波形再生
の進行は停止することはない。よって、DSPシラブル
フラグdsfがシラブル飛び越し処理を示す「1」の場
合には、現在のプレイ位置ppがステップM3で次のシ
ラブルの開始位置nssaまで飛び、その後は通常どう
りの波形再生が行われることになり、前述のシラブル飛
び越し処理が実現される。
【0101】一方、DSPシラブルフラグdsfがシラ
ブル停止処理を示す「0」の場合にはシラブルフラグ処
理(ステップL4)で次シラブル開始アドレスnssa
は更新されないので、波形再生の進行に従って、やがて
ステップL5でプレイ位置ppが次シラブル開始アドレ
スnssa以上と判定され、その場合にはステップL6
でプレイ位置ppが次シラブル開始アドレスnssaに
固定され、そのプレイ位置pp以上に波形再生が進行し
なくなり、シラブルの終りに相当する位置の同じ切出し
波形を繰り返して再生するようになる。よって前述のシ
ラブル停止処理が行われる。
【0102】プレイ位置ppが次シラブル開始アドレス
nssaより小さければ、まだ現在再生中のシラブルの
波形の終りまで処理を終えていないことを意味する。こ
の場合、さらにプレイ位置ppと次切出し開始アドレス
ncsaを比較する(ステップL7)。この次切出し開
始アドレスncsaは前述した図22の発音開始処理か
らも分かるように、次に続く切出し波形の切出し開始ア
ドレス(先頭アドレス)である。よってプレイ位置pp
が次切出し開始アドレスncsaより大きければ、それ
まで処理していた切出し波形が終了したので、この切出
し波形から次の切出し波形に処理を移行するために切出
し波形の更新を行う。
【0103】この切出し波形の更新は次のようにして行
う(ステップL8)。 ・現切出し開始アドレスccsa=@3(バンク番号b
n×$800+1+切出しアドレスポインタcap) ・次切出し開始アドレスncsa=@3(バンク番号b
n×$800+2+切出しアドレスポインタcap) ・切出し波形ピッチcwp=次切出し開始アドレスnc
sa−現切出し開始アドレスccsa ・切出しアドレスポインタcapを一つインクリメント
【0104】すなわち、波形メモリ7のパラメータ3記
憶部の切出し開始アドレス領域における「切出しアドレ
スポインタcap+1」で指されるアドレスから現切出
し開始アドレスccsaを読み出し、「切出アドレスポ
インタcap+2」で指されるアドレスから次切出し開
始アドレスncsaを読み出し、この現切出し開始アド
レスccsaから次切出し開始アドレスncsaを引い
たもの(アドレスの差分)を切出し波形ピッチcwpと
する。その後、切出しアドレスポインタcapを一つイ
ンクリメントする。
【0105】ステップL7において、プレイ位置ppが
次の切出し波形の切出し開始アドレスncsaより小で
あれば、まだ現在の切出し波形の途中であるから、切出
し波形の更新は行わないので、ステップL8の処理は飛
び越す。
【0106】以上のステップL1〜L8の処理により、
大きな時間圧伸量tcvが設定された場合にはプレイ位
置pp が速く進んで、結果として第1/第2切出し開始
アドレスfcsa/scsaの更新(後述のステップL
17、L18)が早く行われ、よってプレイ時間が短く
なる。反対に時間圧伸量tcvが小さい場合にはプレイ
位置ppが遅く進んで第1/第2切出し開始アドレスf
csa/scsaの更新が遅く行われ、よってプレイ時
間が長くなる。
【0107】なお、この時間圧伸量tcvをかなり小さ
な値に設定した場合には同じ切出し波形が複数回繰り返
して再生されつつ、遅い速度で波形再生が進行するよう
になる。これは、プレイ位置ppの進行がゆっくりして
いるためステップL7の判断でプレイ位置ppがなかな
か比較している値よりも大きくならず、よって切出し波
形の更新がなかなか行われないで同じ切出し波形からの
読出し処理が繰り返し行われるためである。反対に、時
間圧伸量tcvをかなり大きな値にすると、切出し波形
の更新において、次に続く切出し波形を飛び越してしま
いその切出し波形の再生が行われないような場合も生じ
る。
【0108】ここで、変調レバー32の操作があった場
合には、時間圧伸量tcvは、前述のプレイ処理のステ
ップF17において変調レバー32の操作量MLVに応
じて時間圧伸変調量TCMVが変更されて設定されるの
で、プレイ時間は変調レバー32の操作量MLVにより
次のように変化する。
【0109】変調レバー32の操作量MLVが$00
〜$40の場合 変調レバー32の操作量MLVが$00に近付くほど、
プレイ位置ppの移動の速さが遅くなる。操作量MLV
が$00では、プレイ位置ppの移動はほぼ停止状態と
なり、同じ切出し波形が繰り返して再生され続けるよう
になる。また操作量MLVが中央位置の$40では、時
間圧伸操作子24で設定した設定時間圧伸量STCVの
速さでプレイ位置ppが移動して再生される。 変調レバー32の操作量が$41〜$7Fの場合 操作量MLVが$7Fに近付くほど、プレイ位置の移動
速度が速くなる。操作量MLVが$7Fでは、時間圧伸
操作子24で設定した設定時間圧伸量STCVの2倍の
速さでプレイ位置ppが移動して再生される。
【0110】上記のようにプレイ位置ppを時間基準と
して用いて切出し波形の更新を行いつつ波形列を再生す
ると、波形再生に要する時間長(プレイ時間)は、再生
する波形の音高によらず、ユーザが時間圧伸操作子24
と変調レバー32の操作で設定する時間圧伸量tcvで
決めることができるようになる。
【0111】ステップL9では、再生ピッチカウンタp
pc、第1アドレスカウンタac1、第2アドレスカウ
ンタac2をそれぞれ1つ歩進させる(ステップL
9)。次に、再生ピッチカウンタppcと再生ピッチp
pwとを比較する(ステップL10)。この再生ピッチ
ppwが再生されるピッチに対応する。再生ピッチカウ
ンタppcが再生ピッチppwに達していなければ、後
述するステップL19の「波形読出し処理」へ進む。な
お、再生ピッチppwは後述のステップL12で算出さ
れる。
【0112】再生ピッチカウンタppcが再生ピッチp
pwの値に達している時にはステップL11〜L18を
行う。このステップL11〜L18の処理は、次に続く
再生ピッチの周期での処理を行うために各種パラメータ
の値を更新するものである。まず、再生ピッチカウンタ
ppcを0とする(ステップL11)。次いで、新たな
再生ピッチppwを、キーボード31の押鍵で音高指定
されたキーに基づくピッチ比pr(=ノートピッチnp
/オリジナルピッチop)と切出し波形ピッチcwpと
を乗じることで求める(ステップL12)。次いで、切
出し波形ピッチcwpをホルマントシフト量fsvで除
算してエンベロープ窓の窓長wlを求める(ステップL
12)。次いで、オフセットosを0に設定する。
【0113】次に、窓長wlを再生ピッチppw以内に
制限する(ステップL13、L14)。すなわち、窓長
wlと再生ピッチppwとを比較し(ステップL1
3)、窓長wlが再生ピッチppwよりも大きい場合に
は、窓長wlを再生ピッチppwとする(ステップL1
4)。また、切出し波形ピッチcwpから(再生ピッチ
ppw×ホルマントシフト量fsv)を引いてオフセッ
トosを求める。後述するように、このオフセットos
はエンベロープ窓の中央付近で切出し波形を切り出せる
ようにするためのパラメータである。一方、窓長wlが
再生ピッチppw以下である場合には、このステップL
14の処理は行わない。以上により、窓長wlが再生ピ
ッチppwより大きくならないように制限をかける。
【0114】次いで、窓長wlの逆数を求め、これを歩
進率wrとする (ステップL15)。この歩進率wr
は、第1窓カウンタwc1、第2窓カウンタwc2を歩
進させるために使用する。また、識別フラグfの極性を
反転させる。このステップL14の処理は、ステップL
10おいて再生ピッチカウンタppcが再生ピッチpp
w以上になったときに行われるので、識別フラグFの反
転も、再生ピッチカウンタppcが再生ピッチppw以
上になったときに行われることになり、例えば図23、
図24の(c)に示されるように、再生ピッチカウンタ
ppcの周期で1と−1に反転する波形が得られる。
【0115】次に、識別フラグfの値を0と比較し、識
別フラグfが1であるか、−1であるかを判断する(ス
テップL16)。識別フラグfの値が1であることは識
別フラグfが−1から1に立ち上がったときを意味して
おり、この場合には、第1の処理系の第1アドレスカウ
ンタac1と第1窓カウンタwc1をそれぞれ「0」と
し、第1切出し開始アドレスfcsaを現切出し開始ア
ドレスccsaにオフセットosを足したものとする
(ステップL17)。
【0116】また、識別フラグfの値が−1であること
は識別フラグfが1から−1に立ち下がったことを意味
しており、この場合には、第2の処理系の第2アドレス
カウンタac2と第2窓カウンタwc2をそれぞれ
「0」とし、第2切出し開始アドレスscsaを現切出
し開始アドレスccsaにオフセットosを足したもの
とする(ステップL18)。
【0117】この場合、このステップL17とL18
は、ステップL13で再生ピッチカウンタppcが再生
ピッチppwを超えたと判定される毎に交互に実行され
るものであるから、第1アドレスカウンタac1と第2
アドレスカウンタac2は、図23の(d)、(e)の
ように再生ピッチppwの2倍長の周期で、かつ、お互
いに再生ピッチppwだけ位相の異なる変化をするもの
となる。また、第1切出開始アドレスfcsaは第1ア
ドレスカウンタac1の立下り部分で、第2切出し開始
アドレスscsaは第2アドレスカウンタac2の立下
り部分で、互いが再生ピッチppwだけ時間差を持った
タイミングで更新されることになる。
【0118】このステップL17またはL18の処理に
続いて、あるいはステップL10において再生ピッチカ
ウンタppcが再生ピッチppwに達していないと判断
されたときには、波形読出し処理を行う(ステップL1
9)
【0119】図29、図30はこの波形読出し処理を示
すフローチャートである。以下にこの波形読出し処理に
ついて詳細に説明する。
【0120】波形読出し処理 図29、30は波形読出し処理のフローチャートであ
り、同図中のステップN1〜N9は第1の処理系のため
の処理、ステップN10〜N18は第2の処理系のため
の処理であり、この二つの処理は時系列に行われるが、
処理の内容は実質的に同様な内容となっている。
【0121】図29に示すように、波形読出し処理で
は、まず第1窓カウンタwc1の値を歩進率wrだけ歩
進させる(ステップN1)。そして、歩進させた第1窓
カウンタwc1が1より小さいか、1以上であって2よ
り小さいか、あるいは2以上であるかを判定する(ステ
ップN2)。1より小さい場合には、第1窓カウンタw
c1の値を第1エンベロープ窓ew1とし(ステップN
3)、1以上であって2より小さい場合には、2から第
1窓カウンタwc1を減算した値を第1エンベロープ窓
ew1として(ステップN4) 、2以上のとき、第1エ
ンベロープ窓ew1の値を0とする(ステップN5)。
【0122】このステップN1〜N5は、例えば図23
(f) に示されるように、歩進率wrずつ値が増加する
鋸歯状波を作成し、これの値を波高値「1」で折り返す
ことによって、第1エンベロープ窓ew1を作成してい
る。但し、窓カウンタwc1が2を越えた場合には、ス
テップN5によって第1エンベロープ窓ew1の波高値
を「0」としている。即ち、ホルマントシフト量fsv
と切出し波形ピッチcwpとに基づいて定めた窓長wl
の逆数である歩進率wrずつ1まで増加し、その後、0
まで減少する三角波を第1のエンベロープ窓ew1の波
形として作成している。
【0123】また、ステップN3〜N5に続いて、第1
アドレスカウンタac1(読出しアドレスの歩進値)に
ホルマントシフト量fsvを乗算した値を、第1の波形
の第1切出し開始アドレスfcsaと加算して、第1の
処理系における波形データ(サンプリング値)の読出し
アドレス(以下、第1波形読出しアドレスと称する)w
ra1とする(ステップN6)。
【0124】また、この第1波形読出しアドレスwra
1を波形読出し終了アドレスweaと比較し(ステップ
N7)、波形読出し終了アドレスweaよりも大きけれ
ば、ゲート値g=0とする(ステップN8)。このゲー
ト値g=0の設定により、後述するように、出力レベル
はある傾斜をもって減衰し消音する。波形読出し終了ア
ドレスwea以下であれば、この第1波形読出しアドレ
スwra1を用いて波形メモリ7の波形データ記憶部か
ら波形データwdを読み出す(ステップN9)。このよ
うに第1波形読出しアドレスwra1はその歩進幅がホ
ルマントシフト量fsvによって変更されるので、結果
的には切出し波形の読出し速度が、ホルマントシフト量
fsvによって変更されている。これに続くステップN
10〜N18では上述と同じ処理を、第2の処理系につ
いても行う。
【0125】次いで、読み出した波形データの出力oに
乗じる出力エンベロープレベルoelの算出と、波形出
力woの算出を行う(ステップl19)。すなわち、出
力エンベロープレベルoelを、 出力エンベロープレベルoel=出力エンベロープレベ
ルoel+(ゲート値g×ベロシティレベルvl−出力
エンベロープレベルoel)×K で求める。この出力エンベロープレベルoe1は、波形
列の再生開始時に漸次に立ち上がり、波形再生途中では
1となり、波形再生が波形読出し終了アドレスweaに
達すると漸次に立ち下がるエンベロープ波形となる。な
お、Kは立上り/立下りの傾斜を決定するための係数で
ある。また、波形出力woは、 波形出力wo=波形データwd1×第1エンベロープ窓
ew1+波形データwd2×第2エンベロープ窓ew2 で求める。これは、第1の処理系で第1エンベロープ窓
ew1を用いて切り取った波形出力と、第2の処理系で
第2エンベロープ窓ew2を用いて求めた波形出力とを
足し合わせて再生波形とするものである。
【0126】最後に、最終のプレイ波形出力pwoを、 プレイ波形出力pwo=波形出力wo×出力エンベロー
プレベルoel により求める。従って、再生された波形列の出力レベル
は、波形列の再生開始時に係数Kに従う傾きで立ち上が
り、波形再生が波形読出し終了アドレスweaに達する
と係数Kに従う傾きで立ち下がり消音されるものにな
る。
【0127】以上に述べた実施例では、シラブル停止処
理、シラブル飛び越し処理等の指示をキーボードのアフ
タータッチ機構を用いて行ったが、もちろん本発明はこ
れに限られるものではなく、キーボード以外の他の操作
子を用いてこれらの制御を行うものであってもよい。例
えば中立位置から前後に揺らすことができるレバーを用
い、その中立位置では波形再生を通常処理で行い、前位
置ではシラブル停止処理、後位置ではシラブル飛び越し
処理を行うように構成する、あるいはボタンスイッチで
これらの処理を指示するなどである。
【0128】また上述の実施例では、波形再生の進行を
シラブル単位に停止・再開させたり、ジャンプさせたり
したが、本発明はこれに限られるものではなく、演奏等
の表現を面白くすることができる他の区切り位置であっ
てもよい。例えば単語毎に区切る、音楽の小節ごとに区
切るなどであってもよい。
【0129】また上述の実施例では、波形信号としてシ
ラブルを持つ言葉を想定したが、もちろん本発明はこれ
に限られるものではなく、通常の楽器演奏による音楽で
あってもよい。
【0130】また上述の実施例では、波形再生を行う手
段として、プレイ位置情報に基づいて波形再生の進行を
管理して所望の再生ピッチで波形再生できる手段を用い
たが、もちろん本発明はこれだけに限られるものではな
く、従来からある種々多々の波形再生手段が本発明にお
いても利用可能である。
【0131】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、波形の再生速度をピッチ、あるいはピッチとホルマ
ントを変化させずに変えることができる。また、波形の
再生の進行を例えばシラブル(音節)単位で停止・開始
させたり、次のシラブルまでジャンプさせるなど、演奏
者がリアルタイムでシラブル等の区切りの進行を制御で
き、演奏等の表現を一層豊富にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例としての波形発生装置
の全体的なブロック構成を示す図である。
【図2】実施例装置における波形メモリのパラメータ1
(ステータス領域)記憶部のデータ構成例を示す図であ
る。
【図3】実施例装置における波形メモリのパラメータ2
(シラブルマーク領域)記憶部のデータ構成例を示す図
である。
【図4】実施例装置における波形メモリのパラメータ3
(切出し開始アドレス領域)記憶部のデータ構成例を示
す図である。
【図5】実施例装置における波形メモリの波形データ記
憶部のデータ構成例を示す図である。
【図6】実施例装置におけるCPU側のMIDI情報レ
ジスタに設定される各種のパラメータを示す図である。
【図7】実施例装置におけるCPU側のレジスタに設定
される各種のパラメータを示す図である。
【図8】実施例装置におけるDSP側のキー情報レジス
タに設定される各種のパラメータを示す図である。
【図9】実施例装置におけるDSP側のレジスタに設定
される各種のパラメータを示す図である。
【図10】実施例装置におけるメインルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図11】実施例装置における録音モード処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図12】実施例装置における編集モード処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図13】実施例装置におけるプレイモード処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図14】実施例装置におけるプレイ処理ルーチン(1
/3)の詳細を示すフローチャートである。
【図15】実施例装置におけるプレイ処理ルーチン(2
/3)の詳細を示すフローチャートである。
【図16】実施例装置におけるプレイ処理ルーチン(3
/3)の詳細を示すフローチャートである。
【図17】実施例装置のプレイ処理ルーチンにおけるボ
イスモジュールへの割当て処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図18】実施例装置のプレイ処理ルーチンにおけるア
フタータッチ処理の詳細を示すフローチャートである。
【図19】実施例装置におけるCPU割込み処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図20】実施例装置におけるCPU割込み処理ルーチ
ンの演算処理で生成される各種信号波形のタイムチャー
トである。
【図21】実施例装置におけるDSPでのメインルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図22】実施例装置におけるDSPでのメインルーチ
ン中の「ボイスの発音開始処理」を示すフローチャート
である。
【図23】「読出し処理」の動作概要(ホルマント特性
変更なし、高域にピッチシフト)を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図24】「読出し処理」の動作概要(ホルマント特性
を低域にシフト)を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図25】実施例装置におけるDSPでのメインルーチ
ン中の読出し処理ルーチン(1/3)を示すフローチャ
ートである。
【図26】実施例装置におけるDSPでのメインルーチ
ン中の読出し処理ルーチン(2/3)を示すフローチャ
ートである。
【図27】実施例装置におけるDSPでのメインルーチ
ン中の読出し処理ルーチン(2/3)を示すフローチャ
ートである。
【図28】実施例装置のDSPメインルーチンにおける
読出し処理ルーチン中のシラブルフラグ処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図29】実施例装置のDSPメインルーチンにおける
読出し処理ルーチン中の波形読出し処理ルーチン(1/
2)を示すフローチャートである。
【図30】実施例装置のDSPメインルーチンにおける
読出し処理ルーチン中の波形読出し処理ルーチン(2/
2)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 操作子群 21 モード選択スイッチ 22 バンク選択スイッチ 23 ホルマントシフト操作子 24 時間圧伸操作子 25 ピッチ変調操作子 26 ホルマント変調操作子 27 ベロシティレベル変調操作子 3 キーボード装置 31 キーボード 32 変調レバー 4 ハードディスク装置 5 記憶部 6 DSP(ディジタル信号プロセッサ) 7 波形メモリ 8 A/D変換器 9 D/A変換器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の波形が時系列に並べられて成る波形
    列の波形データを記憶する記憶手段と、 音高情報を入力する音高情報入力手段と、 再生音高とは関係のない変化速度で変化する時間情報を
    発生する時間情報発生手段と、 該時間情報および該音高情報に対応し、かつ該時間情報
    の変化速度とは関係しない所望の読出し速度で該記憶手
    段から波形データを読み出す読出し手段を含み、該読み
    出される波形データを該音高情報入力手段の音高情報に
    対応した再生音高で再生する再生手段とを備えた波形発
    生装置。
  2. 【請求項2】該時間情報の変化速度を変える第1の制御
    情報を入力する第1制御情報入力手段をさらに備え、 該時間情報発生手段は、入力される該第1制御情報に応
    じて時間情報の変化速度を変える手段を備えた請求項1
    記載の波形発生装置。
  3. 【請求項3】該時間情報発生手段はカウンタで構成さ
    れ、入力される該第1制の制御情報に応じてカウンタの
    歩進量を変える請求項2記載の波形発生装置。
  4. 【請求項4】該読出し手段は、該時間情報で示される位
    置の少なくとも1周期の波形を含む波形区間を、該音高
    情報に対応した周期で、かつ該時間情報の変化速度とは
    関係しない所望の読出し速度で読み出すように構成さ
    れ、 該波形データをそのホルマントを維持したまま該再生音
    高に変換するよう構成された請求項1〜3のいずれかに
    記載の波形発生装置。
  5. 【請求項5】該再生手段は、2つの処理系を持ち、各処
    理系では該再生音高の2倍長に対応した周期で前記波形
    データの少なくとも1周期の波形を発生し、該2つの処
    理系の出力を最終的に足し合わせることで、該波形デー
    タを該再生音高に変換するものである請求項4記載の波
    形発生装置。
  6. 【請求項6】該波形列中の波形のホルマントを変更する
    変更情報を入力するホルマント変更情報入力手段を備
    え、 該読出し手段は、該変更情報がホルマントを低域側にシ
    フトするものであるときは該波形区間の読出し速度を遅
    く制御し、該変更情報がホルマントを高域側にシフトす
    るものであるときは該波形区間の読出し速度を速く制御
    するように構成された請求項4または5に記載の波形発
    生装置。
  7. 【請求項7】複数の波形が時系列に並べられて成る波形
    列の波形データを記憶する記憶手段と、 該波形データの再生速度を表す再生速度情報を入力する
    再生速度情報入力手段と、 音高情報を入力する音高情報入力手段と、 該再生速度情報に対応した再生速度で、かつ該音高情報
    に対応した音高で前記記憶手段の波形データを再生する
    再生手段とを備えた波形発生装置であって、 前記記憶手段には波形データとともに、該波形列の時間
    軸上の一以上の位置を示すマーク情報を記憶し、 前記再生手段は、該波形データの再生位置が該マーク情
    報の示す位置に達したら該波形データの再生位置の進行
    を抑制する制御を行う第1の制御手段を備えた波形発生
    装置。
  8. 【請求項8】前記再生手段は、該波形データの再生位置
    を表すものであって該再生速度情報に対応した変化速度
    で変化する時間情報を発生する時間情報発生手段と、該
    時間情報に対応する該波形列の波形データを前記記憶手
    段から読み出す読出し手段とを備え、該読み出される波
    形データを該音高情報入力手段の音高情報に対応した再
    生音高で再生するもので、 前記第1の制御手段は、該時間情報発生手段の時間情報
    が該マーク情報の示す位置に達したら該時間情報の進行
    を抑制する制御を行うものである請求項7記載の波形発
    生装置。
  9. 【請求項9】複数の波形が時系列に並べられて成る波形
    列の波形データを記憶する記憶手段と、 該波形データの再生速度を表す再生速度情報を入力する
    再生速度情報入力手段と、 音高情報を入力する音高情報入力手段と、 該再生速度情報に対応した再生速度で、かつ該音高情報
    に対応した音高で前記記憶手段の波形データを再生する
    再生手段とを備えた波形発生装置であって、 前記記憶手段には波形データとともに、該波形列の時間
    軸上の一以上の位置を示すマーク情報を記憶し、 再生位置の進行を制御するための第2の制御情報を入力
    する第2制御情報入力手段を備え、 前記再生手段は、該第2の制御情報に応じて該波形デー
    タの再生位置が該マーク情報の示す位置に達したら該波
    形データの再生位置の進行を抑制し、また該進行が抑制
    された状態を解除する制御を行う第2の制御手段を備え
    た波形発生装置。
  10. 【請求項10】前記再生手段は、該波形データの再生位
    置を表すものであって、該再生速度情報に対応した変化
    速度で変化する時間情報を発生する時間情報発生手段
    と、該時間情報に対応する該波形列の波形データを前記
    記憶手段から読み出す読出し手段とを備え、該読み出さ
    れる波形データを該音高情報入力手段の音高情報に対応
    した再生音高で再生するもので、 前記第2の制御手段は、該第2の制御情報に応じて該時
    間情報発生手段の時間情報が該マーク情報の示す位置に
    達したら該時間情報の進行を抑制し、また該進行が抑制
    された状態を解除する制御を行うものである請求項9記
    載の波形発生装置。
  11. 【請求項11】複数の波形が時系列に並べられて成る波
    形列の波形データを記憶する記憶手段と、 該波形データの再生速度を表す再生速度情報を入力する
    再生速度情報入力手段と、 音高情報を入力する音高情報入力手段と、 該再生速度情報に対応した再生速度で、かつ該音高情報
    に対応した音高で前記記憶手段の波形データを再生する
    再生手段とを備えた波形発生装置であって、 前記記憶手段には波形データとともに、該波形列の時間
    軸上の一以上の位置を示すマーク情報を記憶し、 再生位置の進行を制御するための第3の制御情報を入力
    する第3制御情報入力手段を備え、 前記再生手段は、該第3の制御情報に応じて該波形デー
    タの再生位置を該マーク情報の示す位置までジャンプす
    る制御を行う第3の制御手段を備えた波形発生装置。
  12. 【請求項12】前記再生手段は、該波形データの再生位
    置を表すものであって、該再生速度情報に対応した変化
    速度で変化する時間情報を発生する時間情報発生手段
    と、該時間情報に対応する該波形列の波形データを前記
    記憶手段から読み出す読出し手段とを備え、該読み出さ
    れる波形データを該音高情報入力手段の音高情報に対応
    した再生音高で再生するもので、 前記第3の制御手段は、該第3の制御情報に応じて該位
    置情報発生手段の位置情報を該マーク情報の示す位置ま
    でジャンプする制御を行うものである請求項11記載の
    波形発生装置。
  13. 【請求項13】該再生速度情報入力手段は、該波形デー
    タの再生速度を表す再生速度情報を時間経過に従ってリ
    アルタイムで順次入力するものである請求項7〜12の
    いずれかに記載の波形発生装置。
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