JPH10259886A - 高圧ホース - Google Patents
高圧ホースInfo
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- JPH10259886A JPH10259886A JP6635597A JP6635597A JPH10259886A JP H10259886 A JPH10259886 A JP H10259886A JP 6635597 A JP6635597 A JP 6635597A JP 6635597 A JP6635597 A JP 6635597A JP H10259886 A JPH10259886 A JP H10259886A
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Abstract
て、自重等により負荷される引張り力による伸びを小さ
く抑えた高圧ホースを提供する。 【解決手段】 鋼線スパイラル補強層の外側に、層間ゴ
ム層を介して、編組角度が88°〜104°で編組され
た鋼線からなる鋼線編組層を少なくとも一層以上形成す
る。また、鋼線編組層の鋼線の太さを、鋼線スパイラル
補強層の鋼線より細くする。
Description
補強層を有する高圧ホースに関し、特に、ホースに負荷
される引張り力に対する伸びを小さく抑えた高圧ホース
に関するものである。
る高圧ホースは油圧機器等に広く使われており、ホ─ス
の長さも長短色々で、長いものは30m以上、なかには
100m以上あるものもあり、仕様も様々で、狭いスペ
ースに曲げて使用するものや、垂直に垂らすようにして
使用するもの等があった。
加した高圧ホース、例えば、鋼線スパイラル補強層の内
側に鋼線編組層を設け、且つ、鋼線スパイラル補強層の
外側に糸編組層を設けた高圧ホース(特開昭59ー73
684)も知られていた。
従来のホースにおいては、特に、長尺で垂直に使用され
る高圧ホースにおいては、ホースの自重やホース内の流
体の重さ等により引張り力が負荷されることがあり、そ
の場合ホースが大きく伸び、その状態で繰り返し加圧さ
れると加圧の度にホースがもとの長さに戻るように収縮
し、その圧力変動のためホースは大きく揺動し、使用困
難な状態となることがよくあった。
ホースを吊るして使用するような場合においては、ホー
スの自重と内部の流体の重さだけでもホースはかなりの
引張り力を受けて、無加圧状態ではホースは伸ばされ、
加圧すると元の状態に戻ろうとするため、ホースは縮む
ことになる。従って、圧力変動によるホースの伸縮は大
きくなり、それにともない揺動も大きく、ほとんど使用
出来ない状態となることさえあった。
ているホースでは、ワイヤースパイラル補強層の内側に
ワイヤー編組層を設け、ワイヤースパイラル補強層の外
側に糸編組層を設けているが、ワイヤースパイラル層の
内側にワイヤー編組層を設けた場合は、このワイヤー編
組層の役割は、ワイヤースパイラル層のワイヤが内面ゴ
ムに食い込むのを防止するためと、内面ゴムを透過した
ガス体が内面ゴムとワイヤースパイラル層との間にたま
るのを防止する役割のものである。
般の静止角度(109.5°)近辺で編組されているた
め、ホースに引張り荷重がかかった場合、このワイヤー
編組は容易に角度変化を起こしホースは容易に伸びてし
まうと言う問題がある。また、ワイヤースパイラル層の
外側に糸編組層を設ける場合としては、この糸編組層の
役割は、ホース内(内面ゴム及びスパイラル層)を透過
したガス体をこの糸を介して外部に放出させるためのも
のである。
め、一般に静止角度付近で編組している。また糸である
ことから引張り荷重に対し、糸自体も伸びることからホ
ースは容易に伸びてしまうと言う問題があった。この発
明は、従来のこのような課題に着目してなされたもの
で、高圧ホースが引張り力を受けてもホースの伸びを小
さく抑えることができ、繰り返し加圧されても、ホース
長さの伸縮が小さく、ホースの揺動も少なく、しかも、
ホースの曲げ力を小さく抑えることができる高圧ホース
を提供することを目的とする。
めに、この発明の高圧ホースにおいては、内面層と外面
層の間に少なくとも1層以上のスパイラル構造の鋼線ス
パイラル補強層を有し、その鋼線スパイラル補強層の外
側に、層間ゴム層を介して、編組角度が88°〜104
°で編組された鋼線からなる少なくとも1層以上の鋼線
編組層を形成している。
を構成する鋼線の太さを、鋼線スパイラル補強層を構成
する鋼線より細くしている。以上詳述したように、鋼線
編組層の編組角度、及び鋼線の太さを限定することによ
り、柔軟性を損なうことなく、引張り荷重に対して伸び
難い高圧ホースを得ることが出来る。このような効果
は、ホースが長ければ長い程大きな効果を奏するもので
ある。特に、垂直に取付けられた状態で使用される場合
には、更に効果を発揮する。例えば、50m,100m
と垂直に吊り下げて使用することも可能である。
明の実施形態を説明する。図1は、この発明の高圧ホー
スの実施の形態を示す一部切欠側面図であり、内面層1
の外側に繊維層6を介して4層の鋼線スパイラル補強層
31、32、33、34がスパイラルに交互に反対向き
に巻回されて積層されており、該補強層の間には、層間
ゴム41、42、43が、補強層同志の接触を避けるた
めに介在させてある。
外側には、層間ゴム44を介して、鋼線編組層51が編
組されている。鋼線編組層51の外側には外面層2が形
成されている。前記内面層1および外面層2は、ゴム等
の可撓性材からなり、内面層1は耐油性等の内部を通る
流体におかされない材質であり、外面層2は、外的条件
から補強層等を保護するもので、耐候性、耐油性、耐外
傷性等に優れた材質である。繊維層6は、鋼線スパイラ
ル補強層31の鋼線が内面層1に食い込まないように施
したもので、平織布や編組糸等からなる。
補強層同志、または補強層34と鋼線編組層51が接触
して摩擦により鋼線が破損するのを防止するもので、ゴ
ム等の可撓性材からなる。なお、繊維層6、層間ゴム4
1、42、43、44は高圧ホースの使用条件、また
は、代替手段によっては、特に施さなくてもよい。
3、34の鋼線は、ホースに内圧をかけた時にホースの
長さおよび径が変化しないような角度で、交互に反対向
きに巻回されている。例えば、ホース軸方向から約10
9.5°の角度で巻回される。また各補強層で角度を変
え、各層の相互作用で寸法を安定させることもできる。
4°であり、この範囲の角度において、この発明の高圧
ホースは柔軟性を保持し、且つ、ホースの伸びを小さく
抑えることができる。なお、鋼線編組層は、図1では1
層であるが、高圧ホースが受ける引張り力に応じて複数
層を施す。図2は、ホースにかかる引張り力とホースの
伸び率が鋼線編組層の有無および編組角度αによて変化
することを示している。図2によれば、鋼線編組層の無
い従来の高圧ホースに比べ、鋼線編組層を有するホース
は伸び率が非常に低いことは明白であるが、鋼線編組層
を有する高圧ホースであっても、編組角度αによって伸
び率は変化し、伸び率が小さくて好ましい状態を示し得
る編組角度は104°以下である。
すもので、編組角度αによって、ホースの曲げ半径に対
する曲げ力は変化する。鋼線編組層の無い従来のホース
に対し鋼線編組層を有するホースの曲げ力は大きくなる
が、編組角度αが88°以上であれば曲げ力はさほど大
きくならず、使用の上で障害にはならない。ホースの曲
げ力、すなはち柔軟性は、編組角度の外に使用する鋼線
の太さにも影響される。
めには、鋼線編組層を構成する鋼線の太さを、鋼線スパ
イラル補強層を構成する鋼線より細くするとよく、鋼線
編組層を構成する鋼線の太さを、鋼線スパイラル補強層
を構成する鋼線の太さの90%以下、80%以下、70
%以下、60%以下、50%以下にしていくにしたがっ
てより柔軟性を増してくる。
およびホース内の流体の重さである場合が多い。従っ
て、より大きい自重が負荷される要因はホースの長さと
ホースの使用状態にあり、ホースが長いほど自重と流体
の重さは大きく、ホースの取り付け状態が垂直に近づく
程、すなはちホースと水平面とのなす角度が大きくなる
ほど自重と流体の重さによる引張り力は大きくなる。
が長い時ほど大きく、30m以上、50m以上、100
m以上となるほど大きな効果を奏する。また、その効果
は、ホースの水平面となす角度が大きい時ほど大きく、
45度以上、50度以上、60度以上、70度以上、8
0度以上となるほど大きく、90度で最も大きい効果を
奏する。
層の層数が6層であり、鋼線編組層の有無または層数、
および、鋼線編組層の編組角度が表1の通りである実施
例、比較例、および、従来例の高圧ホースを製作し、引
張り力に対するホースの伸び率、および、ホースの曲げ
半径に対する曲げ力を測定した。
示し、図3にホースの曲げ半径に対する曲げ力を示す。
また、表1に伸び率および曲げ力の評価を示す。 (以下余白)
れているので、ホースの曲げ力を小さく抑えた上で、高
圧ホースが引張り力を受けた時のホースの伸びを小さく
し、繰り返し加圧を受けた時のホース長さの伸縮を小さ
く、ホースの揺動を少なく抑えることが出来る効果があ
る。
な効果を奏し、ホースと水平面とのなす角度が大きい時
ほど効果は大きく、垂直に使用される時最も大きな効果
を奏する。
る。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 内面層と外面層の間にスパイラル構造の
鋼線スパイラル補強層を有する長尺状の高圧ホースにお
いて、前記鋼線スパイラル補強層の外側に、層間ゴムを
介して、編組角度が88°〜104°である鋼線編組層
を少なくとも1層以上形成した高圧ホース。 - 【請求項2】 前記鋼線編組層を構成する鋼線が、鋼線
スパイラル補強層を構成する鋼線より細い請求項1に記
載の高圧ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6635597A JPH10259886A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 高圧ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6635597A JPH10259886A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 高圧ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10259886A true JPH10259886A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13313472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6635597A Pending JPH10259886A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 高圧ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10259886A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2466262A (en) * | 2008-12-18 | 2010-06-23 | Technip France Sa | Subsea umbilical |
JP2013002568A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Bridgestone Corp | 高圧ホース |
CN115785543A (zh) * | 2021-05-10 | 2023-03-14 | 宁波舜龙胶管有限公司 | 钢丝编织高压胶管的橡胶外层胶及其制备方法和应用、钢丝编织高压胶管及其制备方法 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP6635597A patent/JPH10259886A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2466262A (en) * | 2008-12-18 | 2010-06-23 | Technip France Sa | Subsea umbilical |
JP2013002568A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Bridgestone Corp | 高圧ホース |
CN115785543A (zh) * | 2021-05-10 | 2023-03-14 | 宁波舜龙胶管有限公司 | 钢丝编织高压胶管的橡胶外层胶及其制备方法和应用、钢丝编织高压胶管及其制备方法 |
CN115785543B (zh) * | 2021-05-10 | 2024-01-26 | 宁波舜龙胶管有限公司 | 钢丝编织高压胶管的橡胶外层胶及其制备方法和应用、钢丝编织高压胶管及其制备方法 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070821 |
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A521 | Written amendment |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20071029 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20080118 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |