JPH10258260A - 環境汚染物質処分場における遮蔽層の修復方法 - Google Patents
環境汚染物質処分場における遮蔽層の修復方法Info
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- JPH10258260A JPH10258260A JP6696797A JP6696797A JPH10258260A JP H10258260 A JPH10258260 A JP H10258260A JP 6696797 A JP6696797 A JP 6696797A JP 6696797 A JP6696797 A JP 6696797A JP H10258260 A JPH10258260 A JP H10258260A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表土掘削をほとんど行わずに、環境汚染物質
処分場における遮蔽層の修復を行う方法を提供する。 【解決手段】 汚染物質層である六価クロム汚染処理土
層2Aを遮蔽層3で覆い、その上を表土4で覆った環境
汚染物質処分場において、遮蔽層3に穴が開いて汚染物
質が外部に漏出する場合に、その漏出部分5の上流側
に、地表より表土4を貫通して汚染物質層2Aの上面に
達する薬剤注入井戸15を掘削し、その薬剤注入井戸1
5より、漏出部分に広がった段階で不透水化する薬剤を
注入して該薬剤を漏出部分の汚染物質層2Aの表面に広
がらせ、その後、薬剤注入井戸15を塞ぐことで、地上
から簡易的かつ迅速に漏出部分5を補修する。
処分場における遮蔽層の修復を行う方法を提供する。 【解決手段】 汚染物質層である六価クロム汚染処理土
層2Aを遮蔽層3で覆い、その上を表土4で覆った環境
汚染物質処分場において、遮蔽層3に穴が開いて汚染物
質が外部に漏出する場合に、その漏出部分5の上流側
に、地表より表土4を貫通して汚染物質層2Aの上面に
達する薬剤注入井戸15を掘削し、その薬剤注入井戸1
5より、漏出部分に広がった段階で不透水化する薬剤を
注入して該薬剤を漏出部分の汚染物質層2Aの表面に広
がらせ、その後、薬剤注入井戸15を塞ぐことで、地上
から簡易的かつ迅速に漏出部分5を補修する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、六価クロムや重金
属等の環境汚染物質の処分場における遮蔽層の修復方法
に関する。
属等の環境汚染物質の処分場における遮蔽層の修復方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】六価クロムや重金属等の環境汚染物質の
処分場の中に、図3(a)に示すようなものがある。こ
の処分場では、粘土層1の上に汚染物質処理土を山状に
堆積させて汚染処理土層(汚染物質層)2を形成した
後、汚染処理土層2を粘土による遮蔽層3で覆い、その
上を表土4で覆った構成としている。なお、図中10は
処分場に隣接する河川、11は河川と処分場との間に設
けられた遮水壁を示す。
処分場の中に、図3(a)に示すようなものがある。こ
の処分場では、粘土層1の上に汚染物質処理土を山状に
堆積させて汚染処理土層(汚染物質層)2を形成した
後、汚染処理土層2を粘土による遮蔽層3で覆い、その
上を表土4で覆った構成としている。なお、図中10は
処分場に隣接する河川、11は河川と処分場との間に設
けられた遮水壁を示す。
【0003】このような処分場において、図3(a)に
示すように、粘土による遮蔽層3の一部に穴が開き、内
部の汚染物質が雨水や地下水に漏出するような事態が発
生した場合、その漏出部分5の補修工事をしなければな
らない。
示すように、粘土による遮蔽層3の一部に穴が開き、内
部の汚染物質が雨水や地下水に漏出するような事態が発
生した場合、その漏出部分5の補修工事をしなければな
らない。
【0004】現状で考えられる補修の方法としては、ま
ず、図3(b)に示すように、漏出部分5を覆っている
表土4を掘削して撤去し、次いで図3(c)に示すよう
に、漏出部分5の汚染処理土層2の表面を粘土やシート
等の補修層7で塞ぎ、最後に図3(d)に示すように、
その上に表土4を被せるという方法が考えられる。
ず、図3(b)に示すように、漏出部分5を覆っている
表土4を掘削して撤去し、次いで図3(c)に示すよう
に、漏出部分5の汚染処理土層2の表面を粘土やシート
等の補修層7で塞ぎ、最後に図3(d)に示すように、
その上に表土4を被せるという方法が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、地表に構
造物がない場合、あるいは構造物があっても撤去できる
場合に限って採用することができる。しかし、撤去でき
ない構造物がある場合には採用できない。また、大きな
面積で表土掘削を行うので、その分のコストと工期がか
かる上、掘削に伴っての周辺環境の悪化の問題も生じる
ことになる。
造物がない場合、あるいは構造物があっても撤去できる
場合に限って採用することができる。しかし、撤去でき
ない構造物がある場合には採用できない。また、大きな
面積で表土掘削を行うので、その分のコストと工期がか
かる上、掘削に伴っての周辺環境の悪化の問題も生じる
ことになる。
【0006】本発明は、上記事情を考慮し、大きな面積
での表土掘削の必要がなく、地上構造物を撤去せずに工
事をすることができ、それにより、コストの低減と工期
の短縮を図れることはもちろん、周辺環境の悪化の問題
も解消することのできる、環境汚染物質処分場における
遮蔽層の修復方法を提供することを目的とする。
での表土掘削の必要がなく、地上構造物を撤去せずに工
事をすることができ、それにより、コストの低減と工期
の短縮を図れることはもちろん、周辺環境の悪化の問題
も解消することのできる、環境汚染物質処分場における
遮蔽層の修復方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の補修方
法は、汚染物質層を遮蔽層で覆い、その上を表土で覆っ
た環境汚染物質処分場において、遮蔽層に穴が開いて汚
染物質が外部に漏出する場合に、その漏出部分の上流側
に、地表より表土を貫通して汚染物質層の上面に達する
薬剤注入井戸を掘削し、その薬剤注入井戸より、漏出部
分に広がった段階で不透水化する薬剤を注入して該薬剤
を漏出部分の汚染物質層の表面に広がらせ、その後、前
記薬剤注入井戸を塞ぐことを特徴とする。
法は、汚染物質層を遮蔽層で覆い、その上を表土で覆っ
た環境汚染物質処分場において、遮蔽層に穴が開いて汚
染物質が外部に漏出する場合に、その漏出部分の上流側
に、地表より表土を貫通して汚染物質層の上面に達する
薬剤注入井戸を掘削し、その薬剤注入井戸より、漏出部
分に広がった段階で不透水化する薬剤を注入して該薬剤
を漏出部分の汚染物質層の表面に広がらせ、その後、前
記薬剤注入井戸を塞ぐことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、前記汚染物質が六価ク
ロムの場合、薬剤として、六価クロムと反応して結晶化
する二価の鉄塩を注入することを特徴とする。また、請
求項3の発明は、前記汚染物質が重金属の場合、第1の
薬剤として、酸化剤と反応することで結晶化する二価の
鉄塩を注入し、その後で、第2の薬剤として前記酸化剤
を注入することを特徴とする。
ロムの場合、薬剤として、六価クロムと反応して結晶化
する二価の鉄塩を注入することを特徴とする。また、請
求項3の発明は、前記汚染物質が重金属の場合、第1の
薬剤として、酸化剤と反応することで結晶化する二価の
鉄塩を注入し、その後で、第2の薬剤として前記酸化剤
を注入することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、補修部分以外の構成は図3と
同じであるから、全体図は省略する。
基づいて説明する。なお、補修部分以外の構成は図3と
同じであるから、全体図は省略する。
【0010】図1は第1実施形態の修復方法の説明のた
めに示す断面図である。この場合の汚染物質は六価クロ
ムであり、本修復方法では、不透水化処理層16を形成
するための注入薬剤として、二価の鉄塩を用いる。ここ
では例として、硫酸第一鉄(Fe SO4 ・7H2 O)を
用いる。
めに示す断面図である。この場合の汚染物質は六価クロ
ムであり、本修復方法では、不透水化処理層16を形成
するための注入薬剤として、二価の鉄塩を用いる。ここ
では例として、硫酸第一鉄(Fe SO4 ・7H2 O)を
用いる。
【0011】二価の鉄塩は、六価クロムと反応して三価
の鉄塩となり、結晶化して、不透水化する。従って、二
価の鉄塩を六価クロムの漏出部分5に注入すれば、六価
クロム汚染処理土層2Aから滲み出て来た六価クロムと
反応して、汚染処理土層2Aの表面に、三価の鉄塩から
なる不透水化処理層16を形成し、六価クロムの雨水と
の接触及び六価クロムの地下水への溶出を防止すること
ができる。
の鉄塩となり、結晶化して、不透水化する。従って、二
価の鉄塩を六価クロムの漏出部分5に注入すれば、六価
クロム汚染処理土層2Aから滲み出て来た六価クロムと
反応して、汚染処理土層2Aの表面に、三価の鉄塩から
なる不透水化処理層16を形成し、六価クロムの雨水と
の接触及び六価クロムの地下水への溶出を防止すること
ができる。
【0012】本修復方法を実施するに当たっては、ま
ず、地表面より表土4を貫通させて、薬剤注入井戸15
をボーリング掘削する。薬剤注入井戸15は、六価クロ
ム汚染処理土層2Aの上流側のできるだけ最上部に1
本、あるいは必要に応じた本数だけ設け、六価クロム汚
染処理土層2Aの上面に到達するまで掘削する。この場
合の薬剤注入井戸15の孔径は80mm程度の小径でよ
く、孔掘削したら、薬剤注入井戸15の中に、50mm
程度の直径の塩化ビニールパイプ(図示略)を挿入す
る。ストレーナーは設けない。
ず、地表面より表土4を貫通させて、薬剤注入井戸15
をボーリング掘削する。薬剤注入井戸15は、六価クロ
ム汚染処理土層2Aの上流側のできるだけ最上部に1
本、あるいは必要に応じた本数だけ設け、六価クロム汚
染処理土層2Aの上面に到達するまで掘削する。この場
合の薬剤注入井戸15の孔径は80mm程度の小径でよ
く、孔掘削したら、薬剤注入井戸15の中に、50mm
程度の直径の塩化ビニールパイプ(図示略)を挿入す
る。ストレーナーは設けない。
【0013】次いで、薬剤として前記の二価の鉄塩を一
定の圧力で注入する。六価クロム汚染処理土層2Aは一
般的に透水性が低いため、薬剤は六価クロム汚染処理土
層2Aの表面を舐めるように流れ下り、漏出部分5の全
体に広がる。そして、漏出部分5にて、六価クロムと化
学反応を起こして結晶化し、不透水化処理層16を形成
する。
定の圧力で注入する。六価クロム汚染処理土層2Aは一
般的に透水性が低いため、薬剤は六価クロム汚染処理土
層2Aの表面を舐めるように流れ下り、漏出部分5の全
体に広がる。そして、漏出部分5にて、六価クロムと化
学反応を起こして結晶化し、不透水化処理層16を形成
する。
【0014】この作業が終了したら、薬剤注入井戸15
を通して雨水が浸透してはいけないので、塩化ビニール
パイプは撤去し、コンクリート等の透水性の低い材料を
薬剤注入井戸15に注入して井戸15を塞ぐ。
を通して雨水が浸透してはいけないので、塩化ビニール
パイプは撤去し、コンクリート等の透水性の低い材料を
薬剤注入井戸15に注入して井戸15を塞ぐ。
【0015】なお、この補修方法は、補修状態を目で確
認することができないため、確実に漏出部分5を補修で
きたかどうかを、下流側に観測井戸を設けて定期的にモ
ニタリングするのが望ましい。
認することができないため、確実に漏出部分5を補修で
きたかどうかを、下流側に観測井戸を設けて定期的にモ
ニタリングするのが望ましい。
【0016】図2は第2実施形態の修復方法の説明のた
めに示す断面図である。この場合の汚染物質は重金属で
あり、本修復方法では、不透水化処理層18を形成する
ための注入薬剤として、第1、第2の二種の薬剤を用い
る。第1の薬剤は二価の鉄塩で、ここでは例として、硫
酸第一鉄(Fe SO4 ・7H2 O)を用いる。また、第
2の薬剤である酸化剤として、ここでは過酸化水素(H
2 O2 )を用いる。
めに示す断面図である。この場合の汚染物質は重金属で
あり、本修復方法では、不透水化処理層18を形成する
ための注入薬剤として、第1、第2の二種の薬剤を用い
る。第1の薬剤は二価の鉄塩で、ここでは例として、硫
酸第一鉄(Fe SO4 ・7H2 O)を用いる。また、第
2の薬剤である酸化剤として、ここでは過酸化水素(H
2 O2 )を用いる。
【0017】二価の鉄塩は、酸化剤と反応して三価の鉄
塩となり、結晶化して、不透水化する。従って、二価の
鉄塩を重金属の漏出部分5に注入し、その後で酸化剤を
注入すれば、重金属汚染処理土層2Bから滲み出て来た
重金属を覆うように、汚染処理土層2Bの表面に、三価
の鉄塩からなる不透水化処理層18を形成し、重金属の
雨水との接触及び地下水への溶出を防止することができ
る。
塩となり、結晶化して、不透水化する。従って、二価の
鉄塩を重金属の漏出部分5に注入し、その後で酸化剤を
注入すれば、重金属汚染処理土層2Bから滲み出て来た
重金属を覆うように、汚染処理土層2Bの表面に、三価
の鉄塩からなる不透水化処理層18を形成し、重金属の
雨水との接触及び地下水への溶出を防止することができ
る。
【0018】本修復方法を実施するに当たっては、ま
ず、地表面より表土4を貫通させて、第1の薬剤を注入
するための薬剤注入井戸15をボーリング掘削する。薬
剤注入井戸15は、重金属汚染処理土層2Bの上流側の
できるだけ最上部に1本、あるいは必要に応じた本数だ
け設け、重金属汚染処理土層2Bの上面に到達するまで
掘削する。また、同様に第2の薬剤を注入するための薬
剤注入井戸17を、表土4を貫通させてボーリング掘削
する。この第2の薬剤注入井戸17は、第1の薬剤注入
井戸15よりもやや下流側に設ける。この場合の薬剤注
入井戸15、17は第1実施形態と同様のものであり、
内部に塩化ビニールパイプを挿入し、ストレーナーは設
けない。
ず、地表面より表土4を貫通させて、第1の薬剤を注入
するための薬剤注入井戸15をボーリング掘削する。薬
剤注入井戸15は、重金属汚染処理土層2Bの上流側の
できるだけ最上部に1本、あるいは必要に応じた本数だ
け設け、重金属汚染処理土層2Bの上面に到達するまで
掘削する。また、同様に第2の薬剤を注入するための薬
剤注入井戸17を、表土4を貫通させてボーリング掘削
する。この第2の薬剤注入井戸17は、第1の薬剤注入
井戸15よりもやや下流側に設ける。この場合の薬剤注
入井戸15、17は第1実施形態と同様のものであり、
内部に塩化ビニールパイプを挿入し、ストレーナーは設
けない。
【0019】次いで、第1の薬剤として前記の二価の鉄
塩を、第1の薬剤注入井戸15より一定の圧力で注入す
る。重金属汚染処理土層2Bは一般的に透水性が低いた
め、薬剤は重金属汚染処理土層2Bの表面を舐めるよう
に流れ下り、漏出部分5の全体に広がる。次いで、第2
の薬剤として前記の酸化剤を、第2の薬剤注入井戸17
より一定の圧力で注入する。そうすると、漏出部分5に
おいて、二価の鉄塩と酸化剤が化学反応を起こして結晶
化し、不透水化処理層18を形成する。
塩を、第1の薬剤注入井戸15より一定の圧力で注入す
る。重金属汚染処理土層2Bは一般的に透水性が低いた
め、薬剤は重金属汚染処理土層2Bの表面を舐めるよう
に流れ下り、漏出部分5の全体に広がる。次いで、第2
の薬剤として前記の酸化剤を、第2の薬剤注入井戸17
より一定の圧力で注入する。そうすると、漏出部分5に
おいて、二価の鉄塩と酸化剤が化学反応を起こして結晶
化し、不透水化処理層18を形成する。
【0020】この作業が終了したら、薬剤注入井戸1
5、17を通して雨水が浸透してはいけないので、塩化
ビニールパイプは撤去し、コンクリート等の透水性の低
い材料を薬剤注入井戸15、17に注入して井戸15、
17を塞ぐ。この補修方法の場合も、第1実施形態と同
様に観測井戸を設けて定期的にモニタリングするのが望
ましい。
5、17を通して雨水が浸透してはいけないので、塩化
ビニールパイプは撤去し、コンクリート等の透水性の低
い材料を薬剤注入井戸15、17に注入して井戸15、
17を塞ぐ。この補修方法の場合も、第1実施形態と同
様に観測井戸を設けて定期的にモニタリングするのが望
ましい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表土掘削をほとんど行う必要がないので、地上から簡易
的かつ迅速に漏出部分を補修することができ、コストの
削減と工期の短縮が図れる。また、表土掘削、表土運搬
に伴う騒音、粉塵、交通渋滞等の周辺環境への影響も軽
減でき、ほぼ現状のままで工事を進められる。従って、
地上の施設を撤去して掘削できない箇所の修復に有効で
ある。
表土掘削をほとんど行う必要がないので、地上から簡易
的かつ迅速に漏出部分を補修することができ、コストの
削減と工期の短縮が図れる。また、表土掘削、表土運搬
に伴う騒音、粉塵、交通渋滞等の周辺環境への影響も軽
減でき、ほぼ現状のままで工事を進められる。従って、
地上の施設を撤去して掘削できない箇所の修復に有効で
ある。
【図1】 本発明の第1実施形態の説明に用いる断面図
である。
である。
【図2】 本発明の第2実施形態の説明に用いる断面図
である。
である。
【図3】 従来工法の説明図で、(a)、(b)、
(c)、(d)は工程順を示す図である。
(c)、(d)は工程順を示す図である。
2A 六価クロム汚染処理土層 2B 重金属汚染処理土層 3 粘土による遮蔽層 4 表土 5 漏出部分 15,17 薬剤注入井戸 16,18 不透水化処理層
Claims (3)
- 【請求項1】 汚染物質層を遮蔽層で覆い、その上を表
土で覆った環境汚染物質処分場において、 遮蔽層に穴が開いて汚染物質が外部に漏出する場合に、
その漏出部分の上流側に、地表より表土を貫通して汚染
物質層の上面に達する薬剤注入井戸を掘削し、その薬剤
注入井戸より、漏出部分に広がった段階で不透水化する
薬剤を注入して該薬剤を漏出部分の汚染物質層の表面に
広がらせ、その後、前記薬剤注入井戸を塞ぐことを特徴
とする環境汚染物質処分場における遮蔽層の修復方法。 - 【請求項2】 前記汚染物質が六価クロムの場合、薬剤
として六価クロムと反応して結晶化する二価の鉄塩を注
入することを特徴とする請求項1記載の環境汚染物質処
分場における遮蔽層の修復方法。 - 【請求項3】 前記汚染物質が重金属の場合、第1の薬
剤として酸化剤と反応することで結晶化する二価の鉄塩
を注入し、その後、第2の薬剤として酸化剤を注入する
ことを特徴とする請求項1記載の環境汚染物質処分場に
おける遮蔽層の修復方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6696797A JPH10258260A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 環境汚染物質処分場における遮蔽層の修復方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6696797A JPH10258260A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 環境汚染物質処分場における遮蔽層の修復方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10258260A true JPH10258260A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13331312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6696797A Withdrawn JPH10258260A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 環境汚染物質処分場における遮蔽層の修復方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10258260A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273368A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-24 | Shimizu Corp | 遮水層の補修方法 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP6696797A patent/JPH10258260A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273368A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-24 | Shimizu Corp | 遮水層の補修方法 |
JP4671074B2 (ja) * | 2001-03-19 | 2011-04-13 | 清水建設株式会社 | 遮水層の補修方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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