JPH10258223A - 造粒体の製造方法 - Google Patents

造粒体の製造方法

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Publication number
JPH10258223A
JPH10258223A JP9036662A JP3666297A JPH10258223A JP H10258223 A JPH10258223 A JP H10258223A JP 9036662 A JP9036662 A JP 9036662A JP 3666297 A JP3666297 A JP 3666297A JP H10258223 A JPH10258223 A JP H10258223A
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JP
Japan
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powder
spherical
granulated
producing
superabsorbent polymer
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Pending
Application number
JP9036662A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Inamura
眞平 稲村
Mitsuhiro Matsushita
光宏 松下
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Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
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Publication date
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Priority to JP9036662A priority Critical patent/JPH10258223A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた医薬工業製品、肥料製品、食品製品、飼
料製品、農業製品、触媒製品、窯業製品、セラミック製
品、粉末冶金製品、洗剤製品、プラスチック製品、バイ
オ工業製品等、例えば触媒、軽量材料、防音材料、マイ
クロカプセル、軽量骨材等として好適に採用される軽量
で調整された粒径の造粒体の製造方法を提供する。 【解決手段】該造粒体は、吸水膨潤した高吸水性ポリマ
ーの球状粒子の表面に粉末体を接触させ、乾燥、又は更
に焼成することによって製造される。該造粒体1は、球
状の粉末体固形殻の内部に球状空間10を有してなるも
のであり、造粒体1を構成する粉末体は、有機質材料又
は無機質材料であってよく、無機質材料としてはセラミ
ック、金属等が好ましく用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な造粒体の製造方法
に関し、特に球状の殻の内部に球状空間(中空部)を有
してなる造粒体の製造方法に関する。より好ましくは本
発明は新規なセラミック造粒体の製造方法に関し、特に
球状の殻の内部に球状空間を有してなるセラミック造粒
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来造
粒体は、医薬工業分野、肥料工業分野、食品工業分野、
飼料工業分野、農業分野、触媒工業分野、色材工業分
野、窯業分野、セラミック工業分野、粉末冶金工業分
野、洗剤工業分野、化粧品工業分野、プラスチック工業
分野、バイオ工業分野等において広く使用されつつあ
る。そして、造粒体の製造方法には、転動造粒法、圧縮
型造粒法、撹拌型造粒法、押出し造粒法、破砕型造粒
法、流動層型造粒法、溶融造粒法、噴霧乾燥造粒法、液
相造粒法、真空凍結造粒法、液中造粒法等がある。
【0003】しかしながら、それら造粒法においては、
中空の造粒体(球状の固形殻の内部に球状空間を有して
なる造粒体)を得ることは容易でなく、わずかに噴霧乾
燥造粒法等により中空のものが得られている。本発明者
は、上記課題を解決すべく研究の結果、容易に任意粒径
の球状の固形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を
製造する方法を開発し、本発明を提案するに及んだ。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記課題を解決すべく鋭意研究の結果、粒径を自由にコン
トロールして内部に球状空間を有する造粒体を容易に取
得できる球状造粒体の製造方法を開発した。すなわち本
発明は、下記構成の造粒体及び塊状体の製造方法であ
る。 (1)吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子を粉末体に接
触させて、同吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子の全表
面に粉末層を形成させた後、それを乾燥させ、球状の固
形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を得ることを
特徴とする造粒体の製造方法。 (2)吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子を粉末体に接
触させて、同吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子の全表
面に粉末層を形成させた後、それを乾燥させ、その後高
温加熱して球状の固形殻の内部に球状空間を有してなる
造粒体を得ることを特徴とする造粒体の製造方法。 (3)粉末体が、無機質材料又は有機質材料であること
を特徴とする前記1又は2記載の造粒体の製造方法。 (4)粉末体が、結合剤を含むものであることを特徴と
する前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の造粒体
の製造方法。 (5)無機質材料がセラミック原料であることを特徴と
する前記3又は4記載の造粒体の製造方法。 (6)吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子をセラ
ミック原料粉末に接触させて、同吸水膨潤した高吸水性
ポリマーの球状粒子の全表面にセラミック原料粉末層を
形成させた後、それを乾燥させ、その後焼成して球状の
セラミック殻の内部に球状空間を有してなるセラミック
造粒体を得ることを特徴とする造粒体の製造方法。 (7)乾燥方法が、高周波誘電発熱式加熱装置内で誘電
加熱することによるものであることを特徴とする前記
(1)ないし(6)のいずれかに記載の造粒体の製造方
法。 (8)高温加熱方法が、高周波誘電発熱式加熱装置内で
誘電加熱することによるものであることを特徴とする前
記(2)ないし(6)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法。 (9)前記(1)ないし(8)のいずれかに記載の方法
により得られた造粒体を液体中に浸漬し、造粒体の殻に
液体を含浸させることを特徴とする造粒体の製造方法。 (10)液体が、金属塩溶液であることを特徴とする前
記(9)記載の造粒体の製造方法。 (11)前記(1)ないし(8)のいずれかに記載の方
法により得られた造粒体を固体微粉末の懸濁液に浸漬
し、乾燥して、造粒体の固形殻に固体微粉末を混在させ
た造粒体を得ることを特徴とする造粒体の製造方法。 (12)前記(1)ないし(11)のいずれかに記載の
方法により得られた造粒体を液体中に浸漬し、内部の球
状空間に液体を内蔵する造粒体を得ることを特徴とする
造粒体の製造方法。 (13)前記(1)ないし(11)のいずれかに記載の
方法により得られた造粒体をガス体中に放置し、内部の
球状空間にガス体を内蔵する造粒体を得ることを特徴と
する造粒体の製造方法。 (14)高吸水性ポリマーが、粉粒体であり、その粒径
が0.02〜3.0mmであることを特徴とする前記
(1)ないし(13)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法。 (15)吸水膨潤した高吸水性ポリマーが、小球状体で
あり、その粒径が0.2〜60.0mmであることを特
徴とする前記(1)ないし(14)のいずれかに造粒体
の製造方法。 (16)吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子が、
高吸水性ポリマー対水比が、1:50〜1:500であ
ることを特徴とする前記(1)ないし(15)のいずれ
かに記載の造粒体の製造方法。 (17)吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面
に粘結剤を被着し、さらにその表面に粉末を被着した
後、乾燥して球状の固形殻の内部に球状空間を有してな
る造粒体を製造することを特徴とする前記(1)ないし
(16)のいずれかに記載の造粒体の製造方法。 (18)吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面
に粘結剤を被着し、さらにその表面に粉末を被着した
後、乾燥し、その後焼成して球状の固形殻の内部に球状
空間を有してなる造粒体を製造することを特徴とする前
記(1)ないし(16)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法。 (19)吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面
に第1の粉末層を被着し、次いでその上に1ないし複数
の粉末層を被着した後、乾燥して球状の多層構造の固形
殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を製造すること
を特徴とする前記(1)ないし(18)のいずれかに記
載の造粒体の製造方法。 (20)吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面
に第1の粉末層を被着し、次いでその上に1ないし複数
の粉末層を被着した後、乾燥し、その後焼成して球状の
固形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を製造する
ことを特徴とする前記(1)ないし(18)のいずれか
に記載の造粒体の製造方法。 (21)2種以上の異種粉末からなる混合粉末を、吸水
膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面に被着した
後、乾燥して、異種粉末の結合体からなる球状の固形殻
の内部に球状空間を有してなる造粒体を製造することを
特徴とする前記(1)ないし(20)のいずれかに記載
の造粒体の製造法。 (22)2種以上の異種粉末からなる混合粉末を、吸水
膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面に被着した
後、乾燥し、その後焼成して、異種粉末の結合体からな
る球状の固形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を
製造することを特徴とする前記(1)ないし(20)の
いずれかに記載の造粒体の製造法。 (23)粉末が、粘土、粘土鉱物、シャモット、珪砂、
陶石、長石、アルミナ、マグネシア、ムライト、ジルコ
ニア、ゼオライト、フェライト,コーディエライト,ア
パタイト,炭素、珪素、高炉スラグ、シラス、フライア
ッシュ、窒化アルミニウム、炭化珪素、及び窒化珪素か
ら選ばれたセラミック原料又はセラミックの1種以上の
ものであることを特徴とする前記(1)ないし(22)
のいずれかに記載の造粒体の製造方法。 (24)粉末が、粘土、粘土鉱物、シャモット、珪砂、
陶石、長石、アルミナ、マグネシア、ムライト、ジルコ
ニア、ゼオライト、フェライト,コーディエライト,ア
パタイト,炭素、珪素、高炉スラグ、シラス、フライア
ッシュ、窒化アルミニウム、炭化珪素、及び窒化珪素か
ら選ばれたセラミック原料又はセラミックの1種以上の
ものと粘結剤との混合物であることを特徴とする前記
(1)ないし(22)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法。 (25)前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の
造粒体の多数を、集合・結合して塊状体となすことを特
徴とする多数の造粒体を結合した塊状体の製造方法。 (26)前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の
造粒体の多数を、焼結して塊状焼結体となすことを特徴
とする多数の造粒体を焼結した塊状焼結体の製造方法。 (27)
【0005】(27)粉末体が、医薬であることを特徴
とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造
粒体の製造方法、 (28)粉末体が、肥料であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (29)粉末体が、食品であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (30)粉末体が、セメントであることを特徴とする前
記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法、 (31)粉末体が、飼料であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (32)粉末体が、色材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (33)粉末体が、農薬であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (34)粉末体が、化粧料であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (35)粉末体が、酵素含有物であることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (36)粉末体が、界面活性剤であることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (37)粉末体が、半導体であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、
【0006】(38)粉末体が、金属であることを特徴
とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造
粒体の製造方法、 (39)粉末体が、多重カプセル構成物であることを特
徴とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の
造粒体の製造方法、 (40)粉末体が、サーメットであることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (41)粉末体が、塗料 コーティング材であることを
特徴とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載
の造粒体の製造方法、 (42)粉末体が、濾過材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (43)粉末体が、断熱材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (44)粉末体が、吸音材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (45)粉末体が、電波吸収材であることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (46)粉末体が、吸光材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (47)粉末体が、反射材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、
【0007】(48)粉末体が、交通標識表示材である
ことを特徴とする前記(1)ないし(24)のいずれか
に記載の造粒体の製造方法、
【0008】(49)粉末体が、ボールベアリングであ
ることを特徴とする前記(1)ないし(24)のいずれ
かに記載の造粒体の製造方法、 (50)粉末体が、バイオリアクターであることを特徴
とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造
粒体の製造方法、 (51)粉末体が、遠赤外線放射材であることを特徴と
する前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒
体の製造方法、 (52)粉末体が、電熱材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (53)粉末体が、軽量骨材であることを特徴とする前
記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法、 (54)粉末体が、球技材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (55)粉末体が、除湿材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (56)粉末体が、炉材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (57)粉末体が、エンジンルーム壁材であることを特
徴とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の
造粒体の製造方法、
【0009】(58)粉末体が、ガスタービンルーム壁
材であることを特徴とする前記(1)ないし(24)の
いずれかに記載の造粒体の製造方法、 (59)粉末体が、裏貼(ライニング)材であることを
特徴とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載
の造粒体の製造方法、 (60)粉末体が、通気口材であることを特徴とする前
記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法、 (61)粉末体が、土壌材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (62)粉末体が、生体材 バイオセラミックスである
ことを特徴とする前記(1)ないし(24)のいずれか
に記載の造粒体の製造方法、 (63)粉末体が、傾斜材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (64)粉末体が、アパタイトであることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (65)粉末体が、遅効性材料であることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (66)粉末体が、プラスチックであることを特徴とす
る前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体
の製造方法、 (67)粉末体が、感光材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、
【0010】(68)粉末体が、水素吸蔵材であること
を特徴とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記
載の造粒体の製造方法、 (69)粉末体が、楽器材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (70)粉末体が、音響 スピーカ材であることを特徴
とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造
粒体の製造方法、 (71)粉末体が、オゾン分解材であることを特徴とす
る前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体
の製造方法、 (72)粉末体が、ホウロウ材であることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (73)粉末体が、釉薬材であることを特徴とする前記
(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製造
方法、 (74)粉末体が、宇宙飛行材であることを特徴とする
前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の
製造方法、 (75)粉末体が、太陽炉材であることを特徴とする前
記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法、 (76)粉末体が、人工歯材であることを特徴とする前
記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法、 (77)粉末体が、タイル材であることを特徴とする前
記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法、
【0011】(78)粉末体が、顔料であることを特徴
とする前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造
粒体の製造方法、 (79)粉末体が、充填材料であることを特徴とする前
記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体の製
造方法、 (80)粉末体が、接着剤主成分であることを特徴とす
る前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体
の製造方法、 (81)粉末体が、超微粒子材料であることを特徴とす
る前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体
の製造方法、 (82)粉末体が、永久磁石材料であることを特徴とす
る前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体
の製造方法、及び (83)粉末体が、形状記憶材料であることを特徴とす
る前記(1)ないし(24)のいずれかに記載の造粒体
の製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明では、吸水膨潤した高吸水
性ポリマー粒子を粉末体に接触させて、同吸水膨潤した
高吸水性ポリマー粒子の全表面に粉末層を形成させた
後、それを乾燥させることにより、容易に任意粒径の中
空の造粒体、すなわち球状の固形殻の内部に球状空間を
有してなる造粒体を得ることができる。上記において、
通常高吸水性ポリマーは、粉粒体であり、その粒径が
0.02〜3.0mmの球状物であることが好ましい。
それらを水中に浸し吸水膨潤した高吸水性ポリマーは、
小球状体であり、その粒径が0.1〜60.0mmであ
ることかでき、0.2〜10mmであることが好まし
い。粒径はJIS規格の標準フルイを用いることにより
そのサイズを選別することができるので、高吸水性ポリ
マーとして適切な粒径のものを選ぶことにより、本発明
により製造される造粒体の球状の固形殻の内部の球状空
間を簡単かつ任意の大きさに調節することができる。
【0013】高吸水性ポリマーとしては、イオン性を有
する基をもつ水溶性の電解質ポリマーに、軽度の架橋結
合を導入した3次元網目構造のものが好ましく採用さ
れ、例えば、ポリアクリル酸塩系のもの、酢酸ビニル・
アクリル酸エステル共重合体ケン化物、デンプン・アク
リル酸グラフト重合体等が採用される。高吸水性ポリマ
ーとしては、例えば、デンプン−アクリロニトリルグラ
フト共重合体の加水分解物、デンプン−アクリル酸グラ
フト重合体の中和物、アクリル酸エステル−酢酸ビニル
共重合体のケン化物、架橋ポリビニルアルコール変性
物、部分中和ポリアクリル酸塩架橋体、架橋イソブチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、無水マレイン酸グラフト
ポリビニルアルコール架橋体、エチレン−ビニルアルコ
ール系重合体などが挙げられる。これらの高吸水性ポリ
マーは、架橋が均一なものでも、あるいは表面架橋化処
理を施したものでも、いずれも使用できる。高吸水性ポ
リマーとしては、例えば、特公昭49−43395号公
報、特公昭53−46199号公報、特公昭55−21
041号公報、特公昭53−13495号公報、特公昭
55−19243号公報、特公昭60−25045号公
報、特開昭54−20093号公報、特開昭55−84
304号公報、特開昭56−91837号公報、特開昭
56−93716号公報、特開昭56−161408号
公報、特開昭58−71907号公報、特開昭56−3
6504号公報、特開昭57−21405号公報、特開
昭61−87702号公報、特開昭61−157513
号公報、特開昭62−62807号公報、特開平2−4
9002号公報などに記載のもの、さらには特開昭58
−180233号公報、特開昭58−117222号公
報、特開昭58−42602号公報に開示のように加工
処理されたものなどが挙げられる。
【0014】そして、吸水膨潤した高吸水性ポリマーの
球状粒子は、高吸水性ポリマー対水比が、1:50〜
1:500であることが好ましい。吸水膨潤した高吸水
性ポリマーの球状粒子は、粉末体に接触させ、該高吸水
性ポリマーの球状粒子の表面に粉末層を形成させる。本
工程は、一般的には粉末体を板上に適当な厚さにして広
げ、その上に適当な大きさの該吸水膨潤した高吸水性ポ
リマーの球状粒子を投下して、転動して、その球状粒子
の表面に粉末体をまんべんなくまぶすことによりなし得
るが、こうした方法に限定されることなく実質的に同等
な処理であれば制限なく採用できる。ここで実質的に同
等な処理とは、該高吸水性ポリマーの表面に粉末層が形
成されるものを意味する。粉末層の厚さは、粉末体の種
類に応じて、また最終造粒体に求められる性状に応じて
適宜選択できる。本工程で用いる粉末体の量は、通常好
ましくは大量に用いて該高吸水性ポリマーの表面を充分
に被覆し得るようにする。
【0015】乾燥処理は、通常の乾燥処理のうちから選
択して用いることができるが、好ましくは赤外線、マイ
クロ波などを用いることができる。また、高周波誘電加
熱は、周波数2450MHz前後、電力180〜600
W、通電加熱時間10分〜60分間で実施されることが
好ましい。高周波誘電加熱装置は、バッチ式装置、ロー
ラーコンベヤー式装置、減圧式乾燥装置、高電界方式導
波管形乾燥装置などが挙げられる。高周波誘電加熱装置
は、東芝メカトロニクス(株)などから入手でき、赤外
線乾燥加熱装置は、(株)日立製作所、(株)東芝など
から入手できる。さらに、高周波誘電加熱されて乾燥さ
れて得られる球状の固形殻の内部に球状空間を有してな
る造粒体を焼成炉内で焼成することによって、焼結体と
することも好ましい。前記の乾燥された造粒体は、低温
でさらに乾燥したり、より高温で乾燥したり、さらには
低温で焼成したり、より高温で溶融焼成することもでき
る。本発明で使用される粉末体としては、有機質材料、
無機質材料、それらの混合物であることができる。該粉
末体には結合剤・粘結剤が配合されていてよい。結合剤
・粘結剤としては、該粉末材の種類に応じて選択するこ
とができ、当該分野で知られたものから選ぶことができ
るが、それらに特に限定されない。
【0016】なお、セラミック原料は、粘土であるこ
と、粘土鉱物、シャモット、珪砂、陶石、長石、アルミ
ナ、マグネシア、ムライト、フェライト,コーディエラ
イト,アパタイト,炭素、珪素、高炉スラグ、シラス、
フライアッシュ、炭化珪素、窒化アルミニウム、及び窒
化珪素から選ばれた1種以上のものと粘結剤との混合物
であることも好ましい。セラミック原料やセラミックと
しては、当該分野で公知のものあるいはそれらを改良し
て得られたものであれば特に限定されないが、例えば、
社団法人 日本化学会編、「化学便覧 応用編(改訂3
版)」、丸善株式会社、昭和55年3月15日発行;社
団法人 日本化学会編、「化学便覧 応用化学編」、丸
善株式会社、昭和61年;社団法人 日本化学会編、
「化学便覧応用化学編(第5版)」、丸善株式会社、平
成7年3月15日発行(第1分冊及び第2分冊)に記載
されたもの、さらにはそれらで引用している文献(参考
文献)に記載されたものであることができる。セラミッ
ク原料粉末としては、粒径数μm〜数100μmのもの
が好ましい。超微粉であってもよい。また、セラミック
原料粉末としては、高温で焼結されるものも用いること
ができて好ましく、例えば、通常1000〜2000℃
で焼結されるものが好適に使用できる。
【0017】上記〔1〕医薬、〔2〕肥料、〔3〕食
品、〔4〕セメント、〔5〕飼料、〔6〕色材、〔7〕
農薬、〔8〕化粧料、
〔9〕酵素含有物、〔10〕界面
活性剤、〔11〕半導体、〔12〕金属、〔13〕多重
カプセル構成物、〔14〕サーメット、〔15〕塗料
コーティング材、〔16〕濾過材、〔17〕断熱材、
〔18〕吸音材、〔19〕電波吸収材、〔20〕吸光
材、〔21〕反射材、〔22〕交通標識表示材、〔2
3〕ボールベアリング、〔24〕バイオリアクター、
〔25〕遠赤外線放射材、〔26〕電熱材、〔27〕軽
量骨材、〔28〕球技材、〔29〕除湿材、〔30〕炉
材、〔31〕エンジンルーム壁材、〔32〕ガスタービ
ンルーム壁材、〔33〕裏貼(ライニング)材、〔3
4〕通気口材、〔35〕土壌材、〔36〕生体材用バイ
オセラミックス材料、〔37〕傾斜材、〔38〕アパタ
イト、〔39〕遅効性材料、〔40〕プラスチック、
〔41〕感光材、〔42〕水素吸蔵材、〔43〕楽器
材、〔44〕音響用スピーカ材、〔45〕オゾン分解
材、〔46〕ホウロウ材料、〔47〕釉薬材料、〔4
8〕宇宙飛行材、〔49〕太陽炉材料、〔50〕人工歯
材料、〔51〕タイル材料、〔52〕顔料、〔53〕充
填材料、〔54〕接着剤主成分、〔55〕超微粒子材
料、〔56〕永久磁石材料、及び〔57〕形状記憶材料
からなる群から選ばれたいずれかのものとしては、当該
分野で公知のものあるいはそれらを改良して得られたも
のであれば特に限定されないが、例えば、社団法人 日
本化学会編、「化学便覧 応用編(改訂3版)」、丸善
株式会社、昭和55年3月15日発行;社団法人 日本
化学会編、「化学便覧 応用化学編」、丸善株式会社、
昭和61年;社団法人日本化学会編、「化学便覧 応用
化学編(第5版)」、丸善株式会社、平成7年3月15
日発行(第1分冊及び第2分冊)に記載されたもの、さ
らにはそれらで引用している文献(参考文献)に記載さ
れたものであることができる。
【0018】医薬としては、中枢神経系用薬、アレルギ
ー用薬(抗ヒスタミン剤)、循環器官用薬、呼吸器官用
薬、消化器官用薬、ホルモン剤、代謝性医薬品、抗悪性
腫瘍剤、抗生物質製剤、化学療法剤、麻薬などが挙げら
れる。中枢神経系用薬としては、例えば全身麻酔剤、催
眠鎮静剤、抗てんかん剤、解熱鎮痛消炎剤、鎮うん剤、
精神神経用薬、末梢神経系用薬、局所麻酔剤、骨格筋弛
緩剤、自律神経剤、鎮けい剤などがある。循環器官用薬
としては、例えば強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血圧降
下剤、血管収縮剤(昇圧剤)、血管拡張剤、動脈硬化用
剤、その他の循環器官用薬(脳代謝改善剤ほか)などが
ある。呼吸器官用薬としては、例えば鎮咳去痰剤、気管
支拡張剤などがある。消化器官用薬としては、例えば消
化性潰瘍用剤、健胃消化剤、制酸剤、利胆剤、整腸剤、
その他の消化器官用薬(鎮吐剤ほか)などがある。ホル
モン剤としては、例えば脳下垂体ホルモン剤、甲状腺ホ
ルモン剤、抗甲状腺剤、タンパク同化ステロイド剤、副
腎皮質ホルモン剤、男性ホルモン剤、女性ホルモン剤
(卵胞ホルモン,黄体ホルモン剤)、その他のホルモン
剤などがある。代謝性医薬品としては、例えばビタミン
剤、血液及び体液用薬、その他の代謝性医薬品(痛風治
療剤、糖尿病用剤)などがある。抗生物質製剤として
は、例えばペニシリン類、セファロスポリン類、アミノ
グリコシド類、マクロライド類、テトラサイクリン類、
クロラムフェニコール類、抗真菌性抗生物質、抗腫瘍性
抗生物質、その他の抗生物質などがある。化学療法剤と
しては、例えばサルファ剤、抗結核剤、抗ウイルス剤、
その他の化学療法剤などがある。
【0019】肥料としては、カリ肥料(例えば、天然カ
リウム塩あるいはカリウム鉱石、塩化カリウム、硫酸カ
リウムなど)、石灰肥料、苦土肥料、苦土石灰肥料、ケ
イ酸石灰肥料、ケイカル肥料、窒素肥料(例えば、塩化
アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、
炭酸アンモニウムなどのアンモニア系肥料、硝酸ナトリ
ウム、硝酸石灰、硝酸カリウム、石灰窒素など)、尿素
肥料(例えば、尿素、ウレアホルム、イソブチリデン二
尿素、クロトニリデン二尿素、ウレアゼット(Urea-
Z)、グリコールウリル(アセチレン尿素)、グアニル
尿素、オキサミド、ジフルフリリデン三尿素、トリアジ
ン系化合物などの緩効性窒素肥料、チオ尿素、ジシアン
ジアミドなどの硝酸化成抑制剤など)、リン酸肥料(例
えば、過リン酸石灰、苦土過リン酸、重過リン酸石灰、
沈殿リン酸石灰、副産リン肥、溶成苦土リン肥などの溶
成リン肥、脱フッ焼成リン酸三石灰などの焼成リン肥、
トーマスリン肥など)、有機質肥料(例えば、魚粕粉
末、骨粉、植物油粕粉末など)、石灰質肥料(例えば、
炭酸カルシウム、消石灰、生石灰など)、ケイ酸質肥料
(例えば、スラグ類(ケイカル肥料)など)、苦土肥料
(例えば、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウムな
ど)、マンガン質肥料(例えば硫酸マンガンなど)、複
合肥料(例えば、普通配合肥料、尿素配合肥料、塩基性
配合肥料などの配合肥料、低度化成肥料、高度化成肥料
などの化成肥料など)、微量要素混合肥料、農薬その他
の物質が混入された肥料、土壌改良剤などが混入された
肥料などが挙げられる。
【0020】食品としては、穀類、イモ及びデンプン
類、砂糖及び甘味類、油脂類、豆類、魚介類、獣鳥鯨肉
類、卵類、野菜類、果実類、キノコ類、藻類、嗜好飲料
類などをあげることができる。油脂としては、植物油脂
と動物油脂が挙げられ、植物油脂としては、大豆油、ナ
タネ油、米ヌカ油、綿実油、ゴマ油、ヒマワリ油、カラ
シ油、サフラワー油、トウモロコシ油、ベニバナ油、オ
リーブ油、ヤシ油、ラッカセイ油などが挙げられ、動物
油脂としては、牛,豚,ニワトリなどから得られる体
脂、牛乳,山羊乳などがら得られる乳脂、ニシン油、イ
ワシ油、サバ油、サンマ油、鯨油などが挙げられる。砂
糖などの糖類としては、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽
糖、乳糖、蜂蜜などの天然甘味料、水アメ、粉アメ、精
製ブドウ糖、異性化糖などの工業的に得られるデンプン
糖、マンニトールなどの糖アルコールなどが挙げられ
る。デンプン類としては、例えば、トウモロコシ、ジャ
ガイモ、カンショ、キャッサバ、コムギ、サゴなどから
得られるもの、デキストリン、変性デンプン、アミロー
ス、ペクチン、エステル化デンプン、エーテル化デンプ
ン、架橋デンプン、アルファデンプンなどが挙げられ
る。食品としては、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、
核酸類、タンパク加水分解物、旨味ペプチド、苦味ペプ
チド、甘味ペプチド、香辛料、有機酸、植物性色素、動
物性色素、合成色素なども挙げることができる。食品と
しては、さらに食品添加物、例えば、調味料、甘味料、
香料、着色料、酸化防止剤、着色防止剤、乳化剤、糊
料、保存料、漂白剤なども挙げられる。
【0021】セメントとしては、自硬性セメント、潜在
水硬性セメント、混合セメント、ポリマーセメント、レ
ジンコンクリートなどが挙げられる。自硬性セメントと
しては、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポル
トランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中康
熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメン
ト、白色ポルトランドセメントなどのポルトランドセメ
ント、アルミナセメント、急硬高強度セメント、膨張セ
メント、酸性リン酸塩セメント、コロイドセメント、焼
セッコウなどが挙げられる。潜在水硬性セメントとして
は、例えば石灰スラグセメント、高炉セメント、高硫酸
塩スラグセメント、キーンスセメントなどが挙げられ
る。混合セメントとしては、例えば石灰シリカセメン
ト、シリカセメント、フライアッシュセメントなどの石
灰ケイ酸系混合セメント、ケイ酸ナトリウムやケイ酸カ
リウム系セメント、水ガラス、オキシクロライドセメン
ト、リン酸セメントなどが挙げられる。セメントには、
各種の混和材料が配合されていることができ、こうした
混和材料としては、例えばAE剤、減水促進剤、減水遅
延剤、AE減水剤などの減水剤、高性能減水剤、遅延
剤、促進剤、急結剤、防水剤、起泡剤、発泡剤、増粘
剤、保水剤、防錆剤、水和熱低減剤、界面活性剤などが
挙げられる。遅延剤としては、糖類、オキシカルボン酸
塩、ポリハイドロキシ化合物、リグニンスルホン酸塩、
けいフッ化物などが挙げられる。ポリマーセメントとし
ては、例えばゴムラテックス系(スチレンブタジエンゴ
ム)セメント、熱可塑性樹脂エマルジョン系(エチレン
酢酸ビニル)セメント、アクリル系(ポリアクリル酸エ
ステル)セメントなどが挙げられる。レジンコンクリー
トとしては、例えば熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、フラン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル酸
エステル、メタアクリル酸エステルなどからなるものが
挙げられる。
【0022】飼料としては、家畜などの飼料、ペットな
どの飼料(例えば、犬用、猫用などの他、観賞魚、小
鳥、競争馬、動物園動物などのためのもの、養殖魚類な
どの飼料が挙げられる。飼料に用いられる原料として
は、例えば穀類、マメ類、イモ類、油粕類、ヌカ類、製
造粕類、動物質のもの(例えば魚粉、ホワイトフィッシ
ュミール、フィッシュソリュブル、肉粉、肉骨粉、フェ
ザーミール、蚕よう油粕、脱脂粉乳、乾燥ホエー、動物
性油脂など)、ビール酵母、トルラ酵母、スクリーニン
グペレット、アルファルファミール、ミカン皮、炭酸カ
ルシウム、塩化ナトリウム、リン酸二石灰、リン酸三石
灰などが挙げられる。飼料としては、さらに各種ビタミ
ン類、各種アミノ酸、ミネラル、抗生物質、抗菌物質、
酵素、防カビ剤、抗酸化剤、色素強化剤、甘味料、香
料、ホルモンなどを添加することができる。飼料として
は、鶏用配合飼料(例えば、ヒナ用飼料、ブロイラー用
飼料、成鶏用飼料、肉用種鶏用飼料など)、豚用飼料
(例えば、子豚育成用飼料、肉豚肥育用飼料、種豚育成
用飼料など)、牛用飼料(例えば、乳牛用飼料、若齢牛
育成用飼料、肉用牛肥育用飼料など)、七面鳥用飼料、
ウズラ用飼料、例えばウナギ、コイ、ニジマス、アユ、
マダイ、ハマチなどの養殖魚用飼料、実験動物用飼育な
どが挙げられる。
【0023】農薬としては、殺菌剤、殺虫剤、殺菌殺虫
剤、殺鼠剤、除草剤、植物生長調節剤、誘引剤、忌避
剤、化学不妊剤、補助剤などが挙げられる。農薬として
は、無機化合物、例えば銅剤、水銀剤、亜鉛剤、鉄剤、
硫黄剤、ヒ素剤、フッ素剤、リン剤、塩素剤、カルシウ
ム剤、アルカリ剤など;有機化合物、例えばニコチン
剤、ピレトリン剤、ロテノン剤、マシン油剤、有機硫黄
剤、有機水銀剤、有機塩素剤、有機リン剤、有機ヒ素
剤、ニトロ系剤、フェノール系剤、トリアジン系剤、キ
ノン系剤、抗生物質など;微生物又はその産生毒素など
が挙げられる。殺虫剤としては、ピレトリン類(天然ピ
レトリン、合成ピレスロイド及びその誘導体)、ロテノ
ン類、ニコチン、ノルニコチン、ネライヌトキシン、パ
ラチオン、マラチオン、ダイアジノン、トリクロルフォ
ン、フェニトロチオン、テップ、アセフェート、クロル
ピリホス、サリチオン、ジクロルボス、フエンチオン、
フェントエート、メチダチオン、EPN、ジスルホト
ン、メチルパラチオンなどの有機リン系殺虫剤、MIP
C、MTMC、MPMC、カーバリール、BPMC、プ
ロポキサーなどのカルバメート系殺虫剤、DDT、BH
C、アルドリン、ディルドリン、ヘプタクロール、エン
ドリン、クロールデンなどの有機塩素系殺虫剤、ジニト
ロフェノール系殺ダニ剤、クロロフェニル系殺ダニ剤
(例えば、クロロベンジレート、CPCBS、ジコホ
ル、ブロモプロピレートなど)、その他の殺ダニ剤、ヒ
素剤、殺線虫剤などが挙げられる。殺菌剤としては、例
えば抗生物質、重金属系殺菌剤(例えば、ボルドーなど
の含銅剤、有機水銀剤、有機スズ剤、有機ヒ素化合物な
ど)、硫黄系殺菌剤(例えば、無機硫黄剤、ジチオカル
バメート系殺菌剤、有機硫黄系殺菌剤など)、有機リン
系殺菌剤、芳香族系殺菌剤(例えば、PCP、DDC、
PCNB、ジクロン、TPNなど)、複素環式化合物殺
菌剤(例えば、キャプタン、トリアジン、キノメチオネ
ート、ベノミル、フサライド、フェナジン、ヒドロキシ
イソキサゾールなど)が挙げられる。酸化チタン、酸化
銀等の抗菌剤も好適に採用される。除草剤としては、例
えばフェノキシ系除草剤、フェノール系除草剤、ジフェ
ニルエーテル系除草剤、アニリン系除草剤、尿素系除草
剤、カルバメート系除草剤、アミド系除草剤、ニトリル
系除草剤、ビピリジリウム系除草剤、トリアジン系除草
剤、脂肪酸系除草剤、ジアジン系除草剤などが挙げられ
る。
【0024】化粧料としては、基礎化粧品用物、メイク
アップ化粧品用物、薬用化粧品用物、毛髪用化粧品用
物、口腔用化粧品用物、浴用化粧品用物、芳香品、香料
などが挙げられる。基礎化粧品としては、例えばクリー
ム、乳液、化粧水などが挙げられ、メイクアップ化粧品
としては、例えば白粉、口紅、ネイルエナメル、マスカ
ラ、アイシャドウなどのアイメイクアップ類などが挙げ
られ、薬用化粧品としては、日焼け止め製品、サンタン
製品、防臭化粧品などが挙げられる。毛髪用化粧品とし
ては、例えばシャンプー、コールドウェーブローショ
ン、染毛料、ポマード、ヘアーリキッドなどが挙げら
れ、口腔用化粧品としては、歯みがき、口腔清浄剤、消
臭剤などが挙げられる。
【0025】界面活性剤としては、陰イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界
面活性剤などが挙げられる。陰イオン界面活性剤として
は、例えば、セッケン、ロート油、硫酸エステル塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン
酸塩、N−アシルアミノ酸塩、Z−スルホコハク酸ジア
ルキル塩、N−(Z−スルホ)エチル−N−メチルアル
カンアミド塩などが挙げられる。陽イオン界面活性剤と
しては、例えばアルキルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、アルキ
ルピリジニウムブロミド、アルキルベンジルジメチルア
ンモニウムクロリドなどが挙げられる。非イオン界面活
性剤としては、例えば、アルキルポリオキシエチレンエ
ーテル、アルキルフェニルポリオキシエチレンエーテ
ル、アルキルカルボニルオキシポリオキシエチレン、
N,N−ジ(ポリオキシエチレン)アルカンアミド、脂
肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸多価アルコールポ
リオキシエチレンエーテル、脂肪酸ショ糖エステル、
N,N−ジ(アルカノール)アルカンアミド、ポリオキ
シアルキレンブロックコポリマーなどが挙げられる。界
面活性剤は、洗浄剤、湿潤剤、浸透剤、分散剤、凝集
剤、乳化剤、乳化破壊剤、可溶化剤、起泡剤、消泡剤、
平滑剤、減摩剤、柔軟剤、帯電防止剤、撥水剤、殺菌
剤、防錆剤などに用いられていることから、造粒体も同
様な用途が期待できる。
【0026】塗料としては、合成樹脂塗料、油性塗料、
酒精塗料、無機質塗料などが挙げられる。合成樹脂塗料
などに用いられる合成樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂などが挙げられ、熱可塑性樹脂としては、例
えば、熱可塑性アクリル樹脂のようなアクリル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、フッ化ビニリデ
ン樹脂のようなハロゲン化ビニル系樹脂、塩素化ポリプ
ロピレンのようなポリオレフィン系樹脂、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルアセタール・ブチラールのような
ポリビニルアルコール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチ
レンブタジエン系樹脂のようなエマルジョン系樹脂、高
分子ポリエステル、ナイロンなどが挙げられる。熱硬化
性樹脂としては、例えば、アルキド、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル、熱硬化性アクリル樹脂、メラニン樹
脂、尿素樹脂、ウレタンプレポリマー、シリコン中間
体、フェノール樹脂、キシレン樹脂、マレイン樹脂、ポ
リブタジエン、石油樹脂などが挙げられる。
【0027】半導体としては、公知のものあるいはそれ
を改良したものなど特に限定されないが、例えば単体半
導体、2種の元素を組み合わせた2元合金化合物半導
体、3種以上の元素(例えば、II−IV−V族、III 、
V、VII 族など)を組み合わせた多元合金化合物半導体
などが挙げられ、Si、Ge、SnなどのIV族元素、S
iCなどのIV−IV族元素の組み合わせ、Se、Teなど
のVI族元素、III −V族元素の組み合わせ(例えば、B
P、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、G
aAs、GaSb、InP、InAs、InSbな
ど)、II−VI族元素の組み合わせ(例えば、ZnO、Z
nS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdT
e、HgS、HgSe、HgTeなど)、IV−VI族元素
の組み合わせ(例えば、PbS、PbSe、PbTe、
SnTeなど)からなるものが挙げられる。半導体は拡
散法、イオン注入法、エピタキシャル成長法など、ドー
ピングなどにより必要に応じ不純物などが添加されてい
ることができる。
【0028】サーメットとしては、酸化物サーメット、
炭化物サーメット、ホウ化物サーメット、窒化物サーメ
ットなどが挙げられる。サーメットのセラミックス成分
としては、例えばTiC、WC、Cr32 、Al2
3 、SiO2 などを挙げることができるが、これには限
定されないで、セラミックスとして知られたもののうち
から用いることができる。サーミットに用いる金属とし
ては、特に限定されないが、例えば、Ni、Mo、F
e、Cr、Co、Ag、Cu、Snなどが挙げられ、さ
らにはCdO、ZnO、SnO2 などの各種の金属酸化
物なども挙げることができる。
【0029】本発明で好ましく得られるセラミック造粒
体は、球状のセラミック殻の内部に球状空間を有してな
るものであるが、これは吸水膨潤した高吸水性ポリマー
の球状粒子をセラミック原料粉末に接触させて、同吸水
膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子の全表面にセラミ
ック原料粉末層を形成させた後、それを乾燥させ、その
後焼成して得られる。セラミック原料粉末には、成形
時、乾燥時及び焼成時の形状維持及び強度保持ために、
低温時における形状・強度維持のためのカルボキシメチ
ルセルローズ、澱粉、水ガラス等の低温バインダ及び/
又は焼成時の形状・強度維持のための釉薬フリット、フ
ッ化カルシウム、ガラスフリット等の高温バインダを混
合することが好ましい。なお、バインダは必ずしも必要
でなく、バインダ無しでセラミック原料粉末のみを焼結
することもできる。焼結は、焼結適温であることが好ま
しく、それにより粒子同志が点接触で接合されるため、
焼結された球状のセラミック殻は多孔質、すなわち連通
細孔の多孔質殻壁となり、その球状の多孔質殻壁を介し
て内部の球状空間と外部との間に気体、液体の流通が実
現される。
【0030】この流通性は、通常連通性細孔を通して徐
々に流通されるため種々の機能効果を発揮させるもので
あり、種々の用途製品の提供を可能とする。例えば、内
部の球状空間に充填された気体、例えば殺菌性ガスの塩
素、反応性ガス等が徐々に流入・流出する。また、内部
の球状空間に充填された液体、例えば香料、アルカリ
液、酸液等のpH調整剤、殺菌剤液、金属塩溶液、有機
溶剤等が、徐々に流入・流出する。さらに、内部の球状
空間に充填された固体、例えば樟脳、固形香料、蝋材、
肥料等が徐々に放出される。土壌中に埋設された本発明
のセラミック造粒体中の肥料等は、雨水等の侵入によ
り、徐々に土壌中へ溶出し、長期持続性の肥料となる。
なお、内部の球状空間に液体、気体等を導入する方法
としては、例えば真空チャンバー内に本発明の造粒体を
入れ、内部の球状空間を真空とした後、その造粒体の周
囲を液体又は気体で包囲し、常圧に戻すことで容易に実
施することができる。 固体の導入は、真空チャンバー
内に入れた本発明の造粒体の周囲を高温加熱により液状
化した蝋、アルミニウム、錫等の金属で包囲し、常圧に
戻すことで容易に導入することができる。
【0031】また、球状のセラミック造粒体の殻が固体
微粉末を含むものも好ましい。例えば、触媒物質として
の酸化バナジウム、プラチナ、酸化マンガン、銀、酸化
チタン等を担持させ、自動車排気ガスの分解用の触媒と
することも好ましい。また、高性能減水剤、防錆剤等の
セメントモルタル用又はコンクリート用混和材料を充填
したものとすることも好ましい。セラミック造粒体は、
軽量骨材、土壌改良材料、球状空間又は/及び殻に発光
物質を含有してなる発光材料、燐光発生物質を含有して
なる燐光発生材料、ヨウ素、水銀、樟脳等の昇華性物質
を含有してなる昇華性物質放出材、香料を含有してなる
香料徐放性製品、蛋白分解酵素、澱粉分解酵素等の酵素
含有製品、各種バクテリア、細菌類を含有してなる細菌
類含有製品、殺菌剤を含有してなる殺菌剤含有製品、殺
虫剤を含有してなる殺虫剤製品であることも好ましい。
さらに、色材を含有してなる色材製品であることも好ま
しい。そしてまた、濾過材料としても利用でき、例えば
該セラミック造粒体を網製容器内に充填して、濾過材層
とし、その層を介して被濾過材料気体、液体、固体懸濁
液体等を濾過処理することも好ましい。その際、触媒を
担持したセラミック造粒体を濾過材料として用いれば、
SOx,NOx等の公害ガス及びタバコ煙霧等の微細粉
を含む気体を清浄化することができる。
【0032】アルミナ、トリア、マグネシア、ジルコニ
アなどを主な材料として耐熱性に優れたセラミック造粒
体は、耐熱構造材などとして有用である。炭素、炭化ケ
イ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、サイアロン、ム
ライト、コーディエライト、チタン酸アルミニウムなど
を主な材料として耐食性に優れたセラミック造粒体は、
構造体として有用である。チタン酸カリウム繊維、多孔
質ケイ酸カルシウム、ムライト質繊維、アルミナ繊維な
どを主な材料として断熱性に優れたセラミック造粒体
は、耐熱材、不燃材などとして有用である。ベリリア、
ダイヤモンド、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホ
ウ素などを主な材料として伝熱性に優れたセラミック造
粒体は、放熱材料などとして有用である。
【0033】アルミナ、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ
素、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、炭化
ケイ素、窒化チタン、ホウ化チタン、ホウ化ジルコニウ
ムなどを主な材料として硬質:耐摩性に優れたセラミッ
ク造粒体は、研磨材、研削材、切削材、耐摩耗材などと
して有用である。炭化ケイ素、窒化ケイ素、PSZ、ア
ルミナなどを主な材料として高強度性に優れたセラミッ
ク造粒体は、構造材料などとして有用である。強化ガラ
ス、黒鉛繊維、ウィスカーなどを主な材料として耐食性
に優れたセラミック造粒体は、機械部品などとして有用
である。Al23 、BeO、ダイヤモンド、Mg2
iO4 、MgSiO3 、コーディエライト、SiC、B
N、AlN、ムライト、SiO2 などを主な材料として
高絶縁性に優れたセラミック造粒体は、碍子点火栓、I
C基板パッケージ材などとして有用である。
【0034】チタン酸バリウム、チタン酸塩(Ba2
920)、(Zr,Sn)Ti4、Pb(Mg,N
b)O3 、Ba(Zn,Nb)O3 などを主な材料とし
て強誘電性に優れたセラミック造粒体は、コンデンサ
ー、レゾネーターなどとして有用である。PZT、水
晶、LiTaO3 、LiNbO3 、ZnO、Bi12Ge
20、PbTiO3 系、KTNなどを主な材料として圧
電性に優れたセラミック造粒体は、振動子、共振子フィ
ルター、遅延素子、着火素子、圧電トランスなどとして
有用である。
【0035】PZT、LiTaO3 、PbTiO3 など
を主な材料として焦電性に優れたセラミック造粒体は、
赤外線検出素子などとして有用である。PLZT、AD
P、KDP、LiTaO3 、LiNbO3 、KTP、B
aB24 などを主な材料として電気偏光特性に優れた
セラミック造粒体は、画像記憶素子、電気光学偏光素子
などとして有用である。SiC、LaCrO3 、MoS
2 、ZrO2 、炭素などを主な材料として抵抗発熱特
性に優れたセラミック造粒体は、抵抗発熱体などとして
有用である。マンガン−ニッケル−コバルト系酸化物、
ZrO2 、TiO2 、チタン酸バリウム固溶体、バナジ
ウム:チタン酸化物系などを主な材料として抵抗温度特
性に優れたセラミック造粒体は、サーミスター(NT
C)、加熱素子(PTC)、温度素子(CTR)などと
して有用である。
【0036】酸化亜鉛−ビスマス系、SiCなどを主な
材料として非線形抵抗特性に優れたセラミック造粒体
は、電圧安定素子、バリスターなどとして有用である。
SnO2 、ZnO、TiO2 、ZrO2 などを主な材料
として抵抗ガス性に優れたセラミック造粒体は、ガスセ
ンターなどとして有用である。MgCr24 −TiO
2 系、ZnO−Li2 O−V25 系、Li2 O−Fe
23 系などを主な材料として抵抗湿度特性に優れたセ
ラミック造粒体は、湿度センサーなどとして有用であ
る。B−P系、B−Y系などを主な材料として熱電能性
に優れたセラミック造粒体は、熱電能素子などとして有
用である。β−アルミナ、ジルコニア、NASICO
N、リチウム含有ガラスなどを主な材料としてイオン導
電性に優れたセラミック造粒体は、電池用固体電解質、
センサーなどとして有用である。
【0037】BaPb1x Bix3 、LiTi2
4 、Pbx Mo67 、(La,Ba)2 CuO4 、B
2 YCu37 、Bi2 Sr2 Ca2 Cu38 など
を主な材料として超伝導性に優れたセラミック造粒体
は、素子、ケーブル、マグネットなどとして有用であ
る。BaTiO3 、ZnTiO3 などを主な材料として
熱電子放射性に優れたセラミック造粒体は、二次電子放
射素子などとして有用である。LaB6 、TiCなどを
主な材料として二次電子放射性に優れたセラミック造粒
体は、熱陰極などとして有用である。γ−Fe23
Fe34 、Ba(Fe,Co,Ti)1219、Mn−
Znフェライト、Ni−Znフェライト、Niフェライ
トなどを主な材料として軟磁性に優れたセラミック造粒
体は、磁気テープ、磁性流体、磁心、磁気ヘッド、記憶
演算素子、磁歪振動子などとして有用である。SrO・
6F23 、BaO・6Fe23 などを主な材料とし
て硬磁性に優れたセラミック造粒体は、磁石類などとし
て有用である。各種フェライトなどを主な材料として電
波吸収性に優れたセラミック造粒体は、電波吸収体など
として有用である。
【0038】Al23 、MgO、Y23 などを主な
材料として透光性に優れたセラミック造粒体は、耐熱耐
食透光材などとして有用である。シリカ、フッ化物ガラ
スなどを主な材料として導光性に優れたセラミック造粒
体は、導光材などとして有用である。SnO2 、In2
3 、TiNなどを主な材料として光反射性に優れたセ
ラミック造粒体は、赤外線反射窓ガラス塗布材、耐熱光
反射太陽熱集光器などとして有用である。CaWO4
CsI、NaI、LiF、Ca10(PO46 (F,C
l)2 、Y23 、BaMg2 Al1627、CeMgA
1119、LaF3 :Yb、Er、Y22 S、Zn
O、ZnS、Zn2 SiO4 、Zn3 (PO42 、G
22 Sなどを主な材料として蛍光性に優れたセラミ
ック造粒体は、X線・紫外線励起蛍光体、赤外線励起蛍
光体、電力励起蛍光体などとして有用である。
【0039】CdS、PbS、InSb、HgCdTe
などを主な材料として光導電性、光起電力性に優れたセ
ラミック造粒体は、受光素子などとして有用である。A
23 :Cr、YAG:Nd、ガラス:Nd、BeA
24 、GaAs、GaP、GaAsP、GaAl
P、GaAlAsなどを主な材料として発光性に優れた
セラミック造粒体は、レーザーなどとして有用である。
GaAlAs、GaInAsP、GaAlAsSb、G
aInAs、GaInAsP、GaN、SiC、ZnS
などを主な材料として発光性に優れたセラミック造粒体
は、発光ダイオードなどとして有用である。BGO(B
4 Ge312)、NaIなどを主な材料として発光性
に優れたセラミック造粒体は、放射線検出用材料などと
して有用である。ZnS、CaS、SrS、ZnSeな
どを主な材料として発光性に優れたセラミック造粒体
は、エレクトロルミネッセンス材料などとして有用であ
る。BaTiO3 、SrTiO3 、WO3 、MoO3
TiO2 などを主な材料として着色性に優れたセラミッ
ク造粒体は、エレクトロクロミック材料などとして有用
である。
【0040】LiTaO3 、LiNbO3 、PLZT、
BSO(Bi12SiO20)、KTNなどを主な材料とし
て電気光学性に優れたセラミック造粒体は、電気光学変
調素子などとして有用である。LiTaO3 、LiNb
3 、PbMoO4 、TeO2 などを主な材料として音
響光学性に優れたセラミック造粒体は、音響光学偏向素
子などとして有用である。Y3 Fe512、Gd2 Bi
Fe512などを主な材料として磁気光学性に優れたセ
ラミック造粒体は、光磁気記録材料などとして有用であ
る。水晶、CaCO3 、TiO2 、雲母、セッコウ、C
dS、Gd2 (MoO4 3 などを主な材料として複屈
折性に優れたセラミック造粒体は、偏光材料などとして
有用である。アパタイト、アルミナ、炭素などを主な材
料として生体適合性に優れたセラミック造粒体は、人工
骨、人工歯などとして有用である。シリカ、アルミナ、
ゼオライトなどを主な材料として吸着性に優れたセラミ
ック造粒体は、固定化酵素担体などとして有用である。
【0041】アルミナ、コーディエライト、チタニア、
シリカ、ゼオライト、チタン酸カリウム、酸化バナジウ
ムなどを主な材料として触媒,担体性に優れたセラミッ
ク造粒体は、触媒担体、触媒などとして有用である。ア
ルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、炭化ホウ素、窒化ホ
ウ素、窒化ケイ素、窒化チタンなどを主な材料として耐
食性に優れたセラミック造粒体は、耐食材料などとして
有用である。酸化ウラン、炭化ウランなどを主な材料と
して核特性に優れたセラミック造粒体は、核燃料などと
して有用である。黒鉛、炭化ケイ素などを主な材料とし
て核特性に優れたセラミック造粒体は、核燃料被覆材な
どとして有用である。黒鉛、炭化ホウ素などを主な材料
として核特性に優れたセラミック造粒体は、減速材、反
射材などとして有用である。炭化ホウ素などを主な材料
として核特性に優れたセラミック造粒体は、制御材など
として有用である。黒鉛、炭化ケイ素、炭化ホウ素、窒
化ケイ素などを主な材料として核特性に優れたセラミッ
ク造粒体は、核融合炉材などとして有用である。固体リ
チウム化合物などを主な材料として核特性に優れたセラ
ミック造粒体は、核融合用トリチウム親物質などとして
有用である。
【0042】より詳しくは、本発明の上記各セラミック
造粒体は、以下のようにして製造できる。 (1)吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子をセラミック
原料粉末体に接触させて、同吸水膨潤した高吸水性ポリ
マー粒子の全表面にセラミック原料粉末層を形成させた
後、それを乾燥させ、その後焼成して球状のセラミック
殻の内部に球状空間を有してなるセラミック造粒体を得
ることを特徴とするセラミック造粒体の製造方法。 (2)吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子をセラ
ミック原料粉末体に接触させて、同吸水膨潤した高吸水
性ポリマーの球状粒子の全表面にセラミック原料粉末層
を形成させた後、それを乾燥させ、球状の固形殻の内部
に球状空間を有してなる未焼成セラミック造粒体を得る
ことを特徴とするセラミック造粒体の製造方法。 (3)粉末体が、接着性材料等の例えばメチルセルロー
ズ等の常温結合剤、例えば、フッ化カルシウム、ガラス
フリット等の高温結合剤等の結合剤を含むものであるこ
とを特徴とする前記(1)項又は(2)項に記載のセラ
ミック造粒体の製造方法、 (4)乾燥又は焼成方法が、高周波誘電発熱式加熱装置
内で誘電加熱することによるものであることを特徴とす
る前記(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のセラ
ミック造粒体の製造方法。 (5)前記(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の
方法により得られたセラミック造粒体を液体中に浸漬
し、セラミック造粒体の殻に液体を含浸させることを特
徴とするセラミック造粒体の製造方法。 (6)液体が、金属塩溶液であることを特徴とする
(6)項記載のセラミック造粒体の製造方法。
【0043】(7)前記(1)項ないし(4)項のいず
れかに記載の方法により得られたセラミック造粒体を触
媒物質等の固体微粉末の懸濁液に浸漬し、乾燥して、セ
ラミック造粒体の殻に固体微粉末を混在させたセラミッ
ク造粒体を得ることを特徴とするセラミック造粒体の製
造方法。 (8)前記(1)項ないし(7)項のいずれかに記載の
方法により得られたセラミック造粒体を液体中に浸漬
し、内部の球状空間に液体を内蔵するセラミック造粒体
(マイクロカプセル)を得ることを特徴とするセラミッ
ク造粒体の製造方法。(9)前記(1)項ないし(7)
項のいずれかに記載の方法により得られたセラミック造
粒体をガス体中に放置し、内部の球状空間にガス体を内
蔵するセラミック造粒体を得ることを特徴とするセラミ
ック造粒体の製造方法。 (10)高吸水性ポリマーが、粉粒体であり、その粒径
が0.02〜3.0mmであることを特徴とする(1)
項ないし(9)項のいずれかに記載のセラミック造粒体
の製造方法。 (11)吸水膨潤した高吸水性ポリマーが、小球状体で
あり、その粒径が0.2〜60.0mmであることを特
徴とする(1)項ないし(10)項のいずれかにセラミ
ック造粒体の製造方法。 (12)吸水膨潤した高吸水性ポリマーが、高吸水性ポ
リマー対水比が、1:50〜1:500であることを特
徴とする(1)項ないし(10)項のいずれかに記載の
セラミック造粒体の製造方法。
【0044】本発明で得られた球状の中空を有する造粒
体は、多孔質体として形成することが可能であり、該造
粒体を液体中に浸漬し、造粒体の殻に液体を含浸させる
ことができるし、該造粒体を固体微粉末の懸濁液に浸漬
し、乾燥して、造粒体の殻に固体微粉末を混在させた造
粒体を得ることもできるし、該造粒体を液体中に浸漬
し、内部の球状空間に液体を内蔵する造粒体を得ること
もできるし、該造粒体をガス体中に放置し、内部の球状
空間にガス体を内蔵する造粒体を得ることもできる。該
造粒体に含浸された成分や該造粒体に内蔵された成分
は、それを徐々に放出するようにすることが可能であ
る。好ましい場合、該造粒体を浸漬せしめる液体として
は、金属塩溶液などが挙げられる。本発明で得られた球
状の中空を有する造粒体は、より高温で焼結する、例え
ば、溶融焼結するなどして、その一部あるいは全部をガ
ラス質にまで変性させ、無孔質体として形成することも
可能である。さらに、上記方法によって得られた造粒体
は、雪だるま形成法(snow−ball法)を採用し
て、その表面に同一物質又は他物質を積層してもよい。
さらに造粒体の表面に別異の粉末層をコーティング形成
して、球状の多層構造の固形殻を有する造粒体となすこ
ともできる。本発明の造粒体は、その多数を、集合・結
合して塊状体となすことができ、こうして多数の造粒体
を結合した塊状体も提供される。さらに該造粒体の多数
を、焼結して塊状焼結体となして、多数の造粒体を焼結
した塊状焼結体を製造することもできる。
【0045】本発明では、吸水膨潤した高吸水性ポリマ
ーの球状粒子表面に粘結剤を被着し、さらにその表面に
粉末を被着した後、乾燥して球状壁を有する中空球体を
製造することもできる。また吸水膨潤した高吸水性ポリ
マーの球状粒子表面に第1の粉末を被着し、次いでその
上に第2の粉末を被着した後、乾燥して球状壁を有する
中空球体を製造することもできる。さらには2種以上の
異種粉末からなる混合粉末を、吸水膨潤した高吸水性ポ
リマーの球状粒子表面に被着した後、乾燥して、異種粉
末の結合体からなる球状壁を有する中空球体を製造する
こともできる。図1には本発明で得られた球状造粒体1
の外観を示してある。図2には図1で示された球状造粒
体1の断面が示されている。本図に示された例では、球
状造粒体1には多数の粉末が点接触状態で凝縮している
ことに起因する無数の連通孔があることがわかる。例え
ば、セラミック原料などを粉末体として用いて球状造粒
体1を構成すると、多孔質体として図2に示されるよう
な造粒体を得ることができる。したがって、図2の中心
部の球状の空間部10には液体やガス体を内蔵させるこ
とができるし、球状造粒体の部分に様々なものを含浸さ
せることもできることがわかる。図3には、図1及び図
2で示された球状造粒体1の複数(図示例では3個)を
集合・結合して塊状体(2)とした場合の代表的な形態
が示してある。図3では球状造粒体1は点接合3で互い
に結合して、塊状体を形成していることがわかる。こう
した塊状体2にはこれまた空隙部4が多数存在する構造
となることが理解できる。図4では、本発明で得られた
複層構造を有する球状造粒体の断面構造が示されてい
る。原理的には11,12の2層のみでなく、必要に応
じて複数の層を形成できる。形成される層はそれぞれ異
なる材料からなるものであってもよいし、同一の材料か
らなるものであってもよいし、部分的に異なる材料から
なるものであってもよい。図5では、本発明の球状造粒
体1を多数を結合せしめて構成された塊状体(集合体構
造体)2が示してある。また図6には、該構造体2の一
部を拡大して示してある。本図では多数の造粒体1・・
が集合・結合して、それらの間に連通性の大きな空隙部
(4)が多数存在する構造となっていることがわかる。
【0046】
【実施例】次に本発明のより具体的な実施の形態を実施
例によって説明するが、本発明はこれに限定されること
なく、当業者には様々な実施の形態があることが理解さ
れよう。 実施例1:粘土乾燥粉末50gを板上に厚さ5mmに広
げ、その上から下記粒径8mmの吸水膨潤した高吸水性
ポリマーの球状粒子30個を投下し、転動して、表面に
粘土粉末を満遍なくまぶし、殻が厚み1.5mmの含水
粘土粉末層を有する造粒体を得た。吸水膨潤した高吸水
性ポリマーの球状粒子の製法:粒径1.5mmのポリア
クリル酸塩系高吸水性ポリマーを150倍量の水に浸漬
し、粒径8mmの吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状
粒子を得る。次に前記内部が吸水膨潤した高吸水性ポリ
マーの球状粒子でその表面殻が含水粘土粉末層からなる
該造粒体を乾燥炉に入れて110℃で3時間乾燥した結
果、粒径6mm、殻厚1mm、中空内径4mmの造粒体
を取得した。その後、該乾燥造粒体を焼成炉に入れ、1
100℃で2時間焼成したところ、内部が中空の強固な
多孔質セラミック製造粒体が得られた。得られた造粒体
の嵩比重は0.78、吸水率は33%であった。
【0047】実施例2:粘土乾燥粉末100gを板上に
厚さ5mmに広げ、その上から実施例1で用いた粒径8
mmの吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子50個
を投下し、転動して、表面に粘土粉末を満遍なくまぶ
し、殻が厚み1.5mmの含水粘土粉末層を有する造粒
体を得た。次に該造粒体を誘電加熱装置(高周波出力:
180〜600W、2450MHzの電子レンジ)内に
移し、20分間通電加熱した。この通電加熱段階におい
て、吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子中の水分
が急速に蒸散すると共に、粘土粉末層殻が乾燥されて固
形化し、図1に示すような外観の造粒体が得られた。該
造粒体の断面は、図2に示すような構造である。その
後、該乾燥造粒体を、電気炉に入れ1150℃で、2時
間焼成した。焼成の結果得られた多孔質セラミック造粒
体は、内部が中空で、硬度及び強度も高い、軽量セラミ
ック造粒体であった。その嵩比重は0.6、耐熱温度は
1,300℃であった。
【0048】実施例3:粘土粉末50gに代えて、シャ
モット粉末25gと粘土25gの混合物を使用したほか
は、実施例1と同様にして乾燥し、得られた乾燥造粒体
をガス焼成炉内で1300℃で、2時間焼成した。焼成
の結果得られた球状セラミック造粒体は、内部が中空で
殻が多孔質の造粒体で、硬度及び強度も高く、軽量骨材
としても使用できるものとなった。その嵩比重は0.
5、耐熱温度は1,400℃であった。
【0049】実施例4:CuOとTiO2との混合焼結
剤3%含有のアルミナ仮焼物粉末50gを板上に厚さ5
mmに広げ、その上から前記実施例1で用意したものと
同じ粒径8mmの吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状
粒子50個を投下し、転動して、表面に前記アルミナ仮
焼物粉末を満遍なくまぶし、殻が厚み1.5mmの含水
アルミナ仮焼物粉末層を有する造粒体を得た。次に、前
記内部が吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子でそ
の表面殻が含水のアルミナ仮焼物粉末層からなる該造粒
体を乾燥炉に入れて110℃で2時間乾燥した結果、粒
径6mm、殻厚1mm、中空内径4mmの乾燥造粒体を
取得した。その後、該乾燥造粒体を焼成炉に入れ、15
00℃で2時間焼成したところ、内部が中空の強固なア
ルミナ質の多孔質セラミック製造粒体が得られた。焼成
の結果得られたアルミナ質の多孔質セラミック造粒体
は、高い耐熱温度を有し、硬度及び強度も高い、軽量セ
ラミック造粒体であった。
【0050】実施例5:MgO焼結剤3%含有のジルコ
ニア仮焼物粉末50gを板上に厚さ5mmに広げ、その
上から前記実施例1で用意したものと同じ粒径8mmの
吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子50個を投下
し、転動して、表面に前記ジルコニア仮焼物粉末を満遍
なくまぶし、殻が厚み1.5mmの含水ジルコニア仮焼
物粉末層を有する造粒体を得た。次に、前記内部が吸水
膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子でその表面殻が含
水のジルコニア仮焼物粉末層からなる該造粒体を乾燥炉
に入れて110℃で2時間乾燥した結果、粒径6mm、
殻厚1mm、中空内径4mmの乾燥造粒体を取得した。
その後、該乾燥造粒体を焼成炉に入れ、1650℃で
2時間焼成したところ、内部が中空の強固なジルコニア
質の多孔質セラミック製造粒体が得られた。焼成の結果
得られたジルコニア質の多孔質セラミック造粒体は、高
い耐熱温度を有し、硬度及び強度も高く、かつ靭性のあ
る軽量セラミック造粒体であった。
【0051】実施例6:Y2O3とCaOとの混合焼結
剤5%含有の窒化アルミニウム仮焼物粉末50gを板上
に厚さ5mmに広げ、その上から前記実施例1で用意し
たものと同じ粒径8mmの吸水膨潤した高吸水性ポリマ
ーの球状粒子50個を投下し、転動して、表面に前記窒
化アルミニウム仮焼物粉末を満遍なくまぶし、殻が厚み
1.5mmの含水窒化アルミニウム仮焼物粉末層を有す
る造粒体を得た。次に、前記内部が吸水膨潤した高吸水
性ポリマーの球状粒子でその表面殻が含水の窒化アルミ
ニウム仮焼物粉末層からなる該造粒体を乾燥炉に入れて
110℃で2時間乾燥した結果、粒径6mm、殻厚1m
m、中空内径4mmの乾燥造粒体を取得した。その後、
該乾燥造粒体を非酸化雰囲気焼成炉に入れ、1820℃
で2時間焼成したところ、内部が中空の強固な窒化アル
ミニウム質の多孔質セラミック製造粒体が得られた。焼
成の結果得られた窒化アルミニウム質の多孔質セラミッ
ク造粒体は、高い耐熱温度を有し、硬度及び強度も高
く、かつ熱伝導率が高い軽量セラミック造粒体であっ
た。
【0052】実施例7:実施例1で得られた球状セラミ
ック造粒体1000mlを、同種粘土を水に添加懸濁し
て得られた泥漿(粘土15%、水85%)1500ml
に1分間浸漬してから取り出し、次いでそれをサヤ(内
容積:15cm×15cm×15cm)に投入した後、
乾燥し、1100で2時間焼成した。焼成の結果、15
cm×15cm×4cmの多孔質セラミック板が得られ
た。該多孔質セラミック板は、実施例1で得られたもの
と同じ球状セラミック造粒体の多数が粒子同士が各接触
部において泥漿由来の薄い粘土焼結層を介して焼結され
て塊状体となったものであった。該多孔質セラミック板
は、各造粒体粒子間に形成された空隙部による通気性
と、各造粒体自身の多孔質の殻による通気性とを有して
いるため、通気性の良好な軽量セラミック板となった。
該板の嵩比重は0.89と実測された。該セラミック板
は、フィルタ、遮音板、断熱板等として好適に使用でき
るものであった。
【0053】実施例8:実施例1と同様にして、粘土乾
燥粉末50gを板上に厚さ5mmに広げ、その上から下
記粒径8mmの吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒
子30個を投下し、転動して、表面に粘土粉末を満遍な
くまぶし、殻が厚み1.5mmの含水粘土粉末層を有す
る造粒体を得た。次に前記内部が吸水膨潤した高吸水性
ポリマーの球状粒子でその表面殻が含水粘土粉末層から
なる該造粒体を乾燥炉に入れて110℃で3時間乾燥し
た結果、粒径6mm、殻厚1mm、中空内径4mmの未
焼成セラミック造粒体を取得した。該未焼成セラミック
造粒体を100×100×100容量のアルミナ磁器製
のサヤに厚み50mmに充填し、焼成炉に入れて、12
50℃で2時間焼成したところ、内部が中空の強固な殻
の多孔質セラミック製造粒体が点接合で焼結した通気性
の板状ブロックが得られた。該板状ブロックは、通気・
通液性が良好なもので、濾過板、吸音板として優れたも
のであった。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、粉末集合体よりなる球
状殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を、容易に製
造することができる。そして、製造時における吸水膨潤
した高吸水性ポリマーの粒径を調整することによって、
取得しようとする製品造粒体の粒径は任意に調整するこ
とができる。得られた球状殻の内部に球状空間を有して
なる造粒体は、優れた医薬工業製品、肥料製品、食品製
品、飼料製品、農業製品、触媒製品、窯業製品、セラミ
ック製品、粉末冶金製品、洗剤製品、プラスチック製
品、バイオ工業製品等として、例えば触媒、軽量材料、
防音材料、マイクロカプセル、軽量骨材等として使用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例で得られた球状造粒体の外観を示
す。
【図2】本発明実施例で得られた球状造粒体の断面構造
を示す。
【図3】本発明実施例で得られた球状造粒体が点接合で
互いに結合している塊状体の断面構造を示す。
【図4】本発明で得られた複層構造を有する球状造粒体
の断面構造を示す。
【図5】本発明実施例で得られた球状造粒体の多数を結
合せしめて集合体構造体としてある構造体の外観を示
す。
【図6】図5で示した構造体の一部の拡大図を示す。
【符号の簡単な説明】 1:球状造粒体, 2:塊状体, 3:点接合, 4:空隙部, 10:球状空間(中空部), 11:球状の多孔質殻壁, 12:第2の多孔質殻壁

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子を粉末
    体に接触させて、同吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子
    の全表面に粉末層を形成させた後、それを乾燥させ、球
    状の固形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を得る
    ことを特徴とする造粒体の製造方法。
  2. 【請求項2】吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子を粉末
    体に接触させて、同吸水膨潤した高吸水性ポリマー粒子
    の全表面に粉末層を形成させた後、それを乾燥させ、そ
    の後高温加熱して球状の固形殻の内部に球状空間を有し
    てなる造粒体を得ることを特徴とする造粒体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】粉末体が、無機質材料又は有機質材料であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の造粒体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】粉末体が、結合剤を含むものであることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の造粒体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】無機質材料がセラミック原料であることを
    特徴とする請求項3又は4記載の造粒体の製造方法。
  6. 【請求項6】吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子
    をセラミック原料粉末に接触させて、同吸水膨潤した高
    吸水性ポリマーの球状粒子の全表面にセラミック原料粉
    末層を形成させた後、それを乾燥させ、その後焼成して
    球状のセラミック殻の内部に球状空間を有してなるセラ
    ミック造粒体を得ることを特徴とする造粒体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】乾燥方法が、高周波誘電発熱式加熱装置内
    で誘電加熱することによるものであることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載の造粒体の製造方
    法。
  8. 【請求項8】高温加熱方法が、高周波誘電発熱式加熱装
    置内で誘電加熱することによるものであることを特徴と
    する請求項2ないし6のいずれかに記載の造粒体の製造
    方法。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の方法
    により得られた造粒体を液体中に浸漬し、造粒体の殻に
    液体を含浸させることを特徴とする造粒体の製造方法。
  10. 【請求項10】液体が、金属塩溶液であることを特徴と
    する請求項9記載の造粒体の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1ないし8のいずれかに記載の方
    法により得られた造粒体を固体微粉末の懸濁液に浸漬
    し、乾燥して、造粒体の固形殻に固体微粉末を混在させ
    た造粒体を得ることを特徴とする造粒体の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11のいずれかに記載の
    方法により得られた造粒体を液体中に浸漬し、内部の球
    状空間に液体を内蔵する造粒体を得ることを特徴とする
    造粒体の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項1ないし11のいずれかに記載の
    方法により得られた造粒体をガス体中に放置し、内部の
    球状空間にガス体を内蔵する造粒体を得ることを特徴と
    する造粒体の製造方法。
  14. 【請求項14】高吸水性ポリマーが、粉粒体であり、そ
    の粒径が0.02〜3.0mmであることを特徴とする
    請求項1ないし13のいずれかに記載の造粒体の製造方
    法。
  15. 【請求項15】吸水膨潤した高吸水性ポリマーが、小球
    状体であり、その粒径が0.2〜60.0mmであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに造粒体
    の製造方法。
  16. 【請求項16】吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒
    子が、高吸水性ポリマー対水比が、1:50〜1:50
    0であることを特徴とする請求項1ないし15のいずれ
    かに記載の造粒体の製造方法。
  17. 【請求項17】吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒
    子表面に粘結剤を被着し、さらにその表面に粉末を被着
    した後、乾燥して球状の固形殻の内部に球状空間を有し
    てなる造粒体を製造することを特徴とする請求項1ない
    し16のいずれかに記載の造粒体の製造方法。
  18. 【請求項18】吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒
    子表面に粘結剤を被着し、さらにその表面に粉末を被着
    した後、乾燥し、その後焼成して球状の固形殻の内部に
    球状空間を有してなる造粒体を製造することを特徴とす
    る請求項1ないし16のいずれかに記載の造粒体の製造
    方法。
  19. 【請求項19】吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒
    子表面に第1の粉末層を被着し、次いでその上に1ない
    し複数の粉末層を被着した後、乾燥して球状の多層構造
    の固形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を製造す
    ることを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記
    載の造粒体の製造方法。
  20. 【請求項20】吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒
    子表面に第1の粉末層を被着し、次いでその上に1ない
    し複数の粉末層を被着した後、乾燥し、その後焼成して
    球状の固形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を製
    造することを特徴とする請求項1ないし18のいずれか
    に記載の造粒体の製造方法。
  21. 【請求項21】2種以上の異種粉末からなる混合粉末
    を、吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面に被
    着した後、乾燥して、異種粉末の結合体からなる球状の
    固形殻の内部に球状空間を有してなる造粒体を製造する
    ことを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに記載
    の造粒体の製造法。
  22. 【請求項22】2種以上の異種粉末からなる混合粉末
    を、吸水膨潤した高吸水性ポリマーの球状粒子表面に被
    着した後、乾燥し、その後焼成して、異種粉末の結合体
    からなる球状の固形殻の内部に球状空間を有してなる造
    粒体を製造することを特徴とする請求項1ないし20の
    いずれかに記載の造粒体の製造法。
  23. 【請求項23】粉末が、粘土、粘土鉱物、シャモット、
    珪砂、陶石、長石、アルミナ、マグネシア、ムライト、
    ジルコニア、ゼオライト、フェライト,コーディエライ
    ト,アパタイト,炭素、珪素、高炉スラグ、シラス、フ
    ライアッシュ、窒化アルミニウム、炭化珪素、及び窒化
    珪素から選ばれたセラミック原料又はセラミックの1種
    以上のものであることを特徴とする請求項1ないし22
    のいずれかに記載の造粒体の製造方法。
  24. 【請求項24】粉末が、粘土、粘土鉱物、シャモット、
    珪砂、陶石、長石、アルミナ、マグネシア、ムライト、
    ジルコニア、ゼオライト、フェライト,コーディエライ
    ト,アパタイト,炭素、珪素、高炉スラグ、シラス、フ
    ライアッシュ、窒化アルミニウム、炭化珪素、及び窒化
    珪素から選ばれたセラミック原料又はセラミックの1種
    以上のものと粘結剤との混合物であることを特徴とする
    請求項1ないし22のいずれかに記載の造粒体の製造方
    法。
  25. 【請求項25】請求項1ないし24のいずれかに記載の
    造粒体の多数を、集合・結合して塊状体となすことを特
    徴とする多数の造粒体を結合した塊状体の製造方法。
  26. 【請求項26】請求項1ないし24のいずれかに記載の
    造粒体の多数を、焼結して塊状焼結体となすことを特徴
    とする多数の造粒体を焼結した塊状焼結体の製造方法。
  27. 【請求項27】粉末体が、〔1〕医薬、〔2〕肥料、
    〔3〕食品、〔4〕セメント、〔5〕飼料、〔6〕色
    材、〔7〕農薬、〔8〕化粧料、〔9〕酵素含有物、
    〔10〕界面活性剤、〔11〕半導体材料、〔12〕金
    属材料、〔13〕多重カプセル構成物、〔14〕サーメ
    ット材料、〔15〕塗料用コーティング材、〔16〕濾
    過材、〔17〕断熱材、〔18〕吸音材、〔19〕電波
    吸収材、〔20〕吸光材、〔21〕反射材、〔22〕交
    通標識表示材、〔23〕ボールベアリング材料、〔2
    4〕バイオリアクター材料、〔25〕遠赤外線放射材、
    〔26〕電熱材、〔27〕軽量骨材材料、〔28〕球技
    材材料、〔29〕除湿材、〔30〕炉材、〔31〕エン
    ジンルーム壁材、〔32〕ガスタービンルーム壁材、
    〔33〕裏貼(ライニング)材、〔34〕通気口材、
    〔35〕土壌材、〔36〕生体材用バイオセラミックス
    材料、〔37〕傾斜材、〔38〕アパタイト、〔39〕
    遅効性材料、〔40〕プラスチック、〔41〕感光材、
    〔42〕水素吸蔵材、〔43〕楽器材、〔44〕音響用
    スピーカ材、〔45〕オゾン分解材、〔46〕ホウロウ
    材、〔47〕釉薬材、〔48〕宇宙飛行材、〔49〕太
    陽炉材、〔50〕人工歯材、〔51〕タイル材、〔5
    2〕顔料、〔53〕充填材料、〔54〕接着剤主成分、
    〔55〕超微粒子材料、〔56〕永久磁石材料、及び
    〔57〕形状記憶材料からなる群から選ばれたいずれか
    のものであることを特徴とする請求項1ないし24のい
    ずれかに記載の造粒体の製造方法。
  28. 【請求項28】造粒体が、〔1〕医薬、〔2〕肥料、
    〔3〕食品、〔4〕セメント、〔5〕飼料、〔6〕色
    材、〔7〕農薬、〔8〕化粧料、〔9〕酵素含有物、
    〔10〕界面活性剤、〔11〕半導体材料、〔12〕金
    属材料、〔13〕多重カプセル構成物、〔14〕サーメ
    ット材料、〔15〕塗料用コーティング材料、〔16〕
    濾過材材料、〔17〕断熱材、〔18〕吸音材、〔1
    9〕電波吸収材、〔20〕吸光材、〔21〕反射材、
    〔22〕交通標識表示材、〔23〕ボールベアリング、
    〔24〕バイオリアクター、〔25〕遠赤外線放射材、
    〔26〕電熱材、〔27〕軽量骨材、〔28〕球技材、
    〔29〕除湿材、〔30〕炉材、〔31〕エンジンルー
    ム壁材、〔32〕ガスタービンルーム壁材、〔33〕裏
    貼(ライニング)材、〔34〕通気口材、〔35〕土壌
    材、〔36〕生体材用バイオセラミックス材料、〔3
    7〕傾斜材、〔38〕アパタイト材料、〔39〕遅効性
    材料、〔40〕プラスチック材料、〔41〕感光材、
    〔42〕水素吸蔵材、〔43〕楽器材、〔44〕音響用
    スピーカ材料、〔45〕オゾン分解材、〔46〕ホウロ
    ウ材料、〔47〕釉薬材料、〔48〕宇宙飛行材、〔4
    9〕太陽炉材料、〔50〕人工歯材料、〔51〕タイル
    材料、〔52〕顔料、〔53〕充填材料、〔54〕接着
    剤主成分材料、〔55〕超微粒子材料、〔56〕永久磁
    石材料、及び〔57〕形状記憶材料からなる群から選ば
    れたいずれかのものであることを特徴とする請求項1な
    いし24のいずれかに記載の造粒体の製造方法。
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