JPH10256904A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JPH10256904A
JPH10256904A JP9054458A JP5445897A JPH10256904A JP H10256904 A JPH10256904 A JP H10256904A JP 9054458 A JP9054458 A JP 9054458A JP 5445897 A JP5445897 A JP 5445897A JP H10256904 A JPH10256904 A JP H10256904A
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JP
Japan
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voltage
circuit
vco
correction
control voltage
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JP9054458A
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English (en)
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Tomohide Maruyama
智秀 丸山
Hiroshi Ando
浩 安藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 VCOに与える制御電圧を補正して基準電圧
(設計値)に一致させることにより、VCOの構成部品
の精度のばらつきや、温度偏差による発振周波数のずれ
を抑制する。 【解決手段】 ループフィルタ40からVCO10に与
える制御電圧Vc が基準電圧Vref と一致しない場合
は、補正電圧生成回路50から出力される補正電圧Va
が、VCO10内のバリキャップ15dのカソード側に
印加され、制御電圧Vc を基準電圧Vref に近付け、該
制御電圧Vc を一定に保つような動作をする。これによ
り、VCO10の構成部品の精度のばらつきや、温度偏
差に起因する制御電圧Vc のばらつきが自動的に補正さ
れ、該制御電圧Vc が設計値である基準電圧Vref と一
致し、PLL回路としての特性のばらつきが抑制され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、携帯電話
機等の局部発振回路として使用される周波数シンセサイ
ザを構成するためのPLL(Phase Locked Loop )回
路、特にこの制御電圧自動補正技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、例えば周波数シンセサイザを構
成するための従来のPLL回路の一例を示す構成ブロッ
ク図である。このPLL回路は、制御電圧Vc によって
発振周波数が変化する電圧制御発振器(以下、「VC
O」という)1と、VCO1の出力信号Vout と基準信
号との位相を比較してこの位相差に応じた任意の周波数
の信号を出力するPLL制御用の集積回路(以下、「P
LLIC」という)2と、PLLIC2の出力信号から
不要周波数成分を取り除いてVCO1に与える制御電圧
Vc を生成するループフィルタ3とを備えている。VC
O1は、帰還回路にコイルとコンデンサ及び可変容量ダ
イオード(以下、「バリキャップ」という)による共振
回路を使用したLC発振回路により構成され、制御電圧
Vc によってバリキャップのキャパシタンス値(容量
値)が変化することによって発振周波数が変化するよう
になっている。この種のPLL回路では、VCO1の出
力信号Vout と基準信号との位相がPLLIC2によっ
て比較され、この位相差に応じた信号からループフィル
タ3によって不要周波数成分が取り除かれ、該ループフ
ィルタ3から出力される制御電圧Vc によってVCO1
の発振周波数が変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PLL回路では、VCO1を構成するコンデンサ、コイ
ル、及びバリキャップ等の部品の精度のばらつきや、温
度偏差によって該VCO1の発振周波数が設計値からず
れてしまい、この結果、周波数を調整するPLLIC2
からの制御電圧Vc にもばらつきが生じる。制御電圧V
c にばらつきが生じると、最悪の場合、PLL回路の制
御電圧Vc によって制御できないほどVCO1の発振周
波数が変化するという問題があり、これを比較的簡単な
回路構成で解決することが困難であった。本発明は、前
記課題を解決し、制御電圧Vc を自動的に補正して基準
電圧(設計値)に一致させることが可能なPLL回路を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1の発明は、PLL回路にお
いて、制御電圧によって発振周波数が変化し、該発振周
波数が補正電圧によって調整されるVCOと、基準信号
と前記VCOの出力信号との位相を比較してこの位相差
に応じた信号を出力する位相比較手段と、前記位相比較
手段の出力信号から不要周波数成分を取り除いて前記V
COに与える前記制御電圧を生成するループフィルタ
と、基準電圧と前記制御電圧とを比較してこの電圧差を
零にするような前記補正電圧を生成して前記VCOに与
える補正電圧生成回路とを備えている。
【0005】請求項2の発明は、請求項1のPLL回路
において、前記VCOは、入力電圧を増幅する増幅回路
と、コイル及び前記制御電圧の印加によってキャパシタ
ンス値が変化する第1の可変容量ダイオードを有し、前
記増幅回路の出力電圧を該増幅回路の入力側に帰還する
共振回路と、前記コイルに接続され、前記補正電圧の印
加によって該コイルのインダクタンス値を相殺するよう
に作用する第2の可変容量ダイオードとを備えている。
前記位相比較手段は、前記基準信号と前記VCOの出力
信号との位相を比較してこの位相差に応じた電圧を出力
する位相比較器と、前記位相比較器の出力電圧に基づき
所定周波数の電圧を出力して前記ループフィルタに与え
るチャージポンプ回路とを備えている。さらに、前記補
正電圧生成回路は、演算増幅器(以下、「オペアンプ」
という)または差動増幅器を用いて構成している。
【0006】本発明によれば、以上のようにPLL回路
を構成したので、基準信号とVCOの出力信号との位相
が位相比較手段で比較され、この位相差に応じた信号か
らループフィルタによって不要周波数成分が取り除か
れ、制御電圧が生成される。この制御電圧により、VC
Oの発振周波数が変化する。ループフィルタで生成され
た制御電圧は、補正電圧生成回路によって基準電圧と比
較され、この電圧差が零になるような補正電圧が該補正
電圧生成回路で生成され、VCOに与えられる。この補
正電圧によってVCOの発振周波数が調整される。これ
により、制御電圧が自動的に基準電圧(設計値)に一致
する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
PLL回路の回路図である。このPLL回路は、例え
ば、携帯電話機等の局部発振回路として使用される周波
数シンセサイザを構成するための回路であり、制御電圧
Vc によって発振周波数が変化し、この発振周波数が補
正電圧Va によって調整されるVCO10を備えてい
る。VCO10は、制御電圧Vc を入力する入力端子1
1、補正電圧Vaを入力する入力端子12、及び出力信
号Vout を出力する出力端子13を有し、この出力端子
13に位相比較手段(例えば、PLLIC)30の入力
側が接続されている。PLLIC30は、VCO10の
発振周波数を任意の周波数に調整して出力信号S30を
出力する回路であり、この出力側にループフィルタ40
の入力側が接続されている。ループフィルタ40は、出
力信号S30から不要周波数成分を取り除いて制御電圧
Vc を出力する回路であり、抵抗及びコンデンサ等によ
って構成されている。ループフィルタ40の出力側に
は、VCO10の入力端子11が接続されると共に、補
正電圧生成回路50の入力側が接続されている。補正電
圧生成回路50は、基準電圧Vref と制御電圧Vc とを
比較してこの電圧差を零にするような補正電圧Va を生
成する回路であり、この出力側がVCO10の入力端子
12に接続されている。
【0008】ここで、VCO10は、発振用のNPN型
トランジスタ18を有する増幅回路の帰還回路に、コン
デンサ及びコイルによる共振回路を使用した電圧制御型
のLC発振回路で構成されている。VCO10の入力端
子11には、高調波成分を除去するための抵抗14a,
14b及びコンデンサ14cからなる低域フィルタ(以
下、「LPF」という)の入力側が接続されている。L
PFの出力側には、トランジスタ18のコレクタ電圧を
該トランジスタ18のベース側に帰還するための共振回
路が接続されている。共振回路は、第1のバリキャップ
15a及びコンデンサ15bの直列回路とこれらに並列
接続されたコイル15cとを有する共振用の回路と、コ
イル15cの一端に接続された第2のバリキャップ15
d及びコンデンサ15eからなる発振周波数補正用の回
路とで、構成されている。LPFを構成する抵抗14b
の一端には、バリキャップ15aのカソードが接続さ
れ、このバリキャップ15aのアノードがコンデンサ1
5bを介してグランドに接続されている。バリキャップ
15aのカソードには、結合コンデンサ17aの一端が
接続され、この他端がコイル15cを介してバリキャッ
プ15dのカソードに接続されている。バリキャップ1
5dのアノードには、負の電源電圧−Vccが印加される
と共に、コンデンサ15eを介してグランドに接続され
ている。バリキャップ15dのカソードは、抵抗16
a,16c及びコンデンサ16bからなるLPFを介し
て、入力端子12に接続されている。コンデンサ17a
の他端は、結合コンデンサ17bを介してトランジスタ
18のベースに接続されている。
【0009】トランジスタ18のコレクタには、正の電
源電圧Vccが印加され、該コレクタとベースとの間に、
バイアス抵抗19aが接続され、さらに該トランジスタ
18のベースが、バイアス抵抗19bを介してグランド
に接続されている。抵抗19a,19bによって電源電
圧Vccが分割され、この分割された電圧がトランジスタ
18のベースに与えられるようになっている。トランジ
スタ18のベースとエミッタとの間には、結合コンデン
サ20が接続され、さらに該トランジスタ18のコレク
タが、結合コンデンサ21を介してグランドに接続され
ている。トランジスタ18のコレクタ電圧は、コンデン
サ21を介して共振回路側に帰還され、該共振回路の出
力がトランジスタ18のベース側へ送られるようになっ
ている。トランジスタ18のエミッタとグランドとの間
には、バイパスコンデンサ22とエミッタ抵抗23とが
並列に接続されている。バイパスコンデンサ22は、交
流的にエミッタ抵抗23をバイパスするためのものであ
り、さらにエミッタ抵抗23は、トランジスタ18の出
力を安定化させるためのものである。トランジスタ18
のエミッタは、結合コンデンサ24を介して出力端子1
3に接続されている。一方、補正電圧生成回路50は、
ループフィルタ40から出力される制御電圧Vc の高調
波成分を除去する抵抗51a及びコンデンサ51bから
なるLPFを有し、このLPFの出力側にコンパレータ
(電圧比較器)として動作するオペアンプ52の+入力
端子が接続されている。オペアンプ52の−入力端子に
は、基準電圧Vref が印加される。オペアンプ52は、
正の電源電圧Vcc及び負の電源電圧−Vccとによって駆
動される回路であり、このオペアンプ52の出力端子
に、分圧抵抗53a,53bを介してVCO10の入力
端子12が接続されている。
【0010】図3は、図1中のPLLIC30の一例を
示す構成図である。このPLLIC30では、水晶発振
器等の基準発振器31から出力される発振信号を固定分
周器32で分周し、該固定分周器32から出力される基
準信号Sref を位相比較器34に与える。VCO10の
出力信号Vout は、分周比設定信号Sa で分周比が設定
される可変分周器33によって分周され、該可変分周器
33から出力される比較信号S33が位相比較器34に
与えられる。位相比較器34の出力側には、正の電源電
圧Vccとグランドとの間に直列接続された2個のスイッ
チ35a,35bからなるチャージポンプ回路35が接
続されている。位相比較器34では、基準信号Sref と
比較信号S33とを比較し、2個のスイッチ35a,3
5bのいずれかをオン状態にする。スイッチ35aのみ
がオン状態のときには、ループフィルタ40へ電荷を供
給(チャージ)し、スイッチ35bのみがオン状態のと
きには、ループフィルタ40の電荷を放電(ポンプ)す
る。
【0011】図4はバリキャップ15a,15dのカソ
ード・アノード間の端子間電圧とこのバリキャップ15
a,15dのキャパシタンス値との関係を示す図、及び
図5はバリキャップ15a,15dのキャパシタンス値
とVCO10の発振周波数との関係を示す図である。こ
れらの図4及び図5を参照しつつ、図1及び図3のPL
L回路の動作を説明する。VCO10の出力信号Vout
がPLLIC30に与えられると、このPLLIC30
では、出力信号Vout と基準信号Sref との位相を比較
してこの位相差に応じた出力信号S30をループフィル
タ40へ出力する。即ち、PLLIC30では、位相比
較器34によって基準信号Sref と比較信号S33とを
比較し、位相の進み、遅れによってチャージポンプ35
内の2個のスイッチ35a,35bのいずれか一方をオ
ン状態にする。スイッチ35aのみがオン状態のときに
は、ループフィルタ40へ電荷を供給し、スイッチ35
bのみがオン状態のときにはループフィルタ40の電荷
を放電する。
【0012】ループフィルタ40では、PLLIC30
の出力信号S40から不要周波数成分を取り除いて制御
電圧Vc を生成し、この制御電圧Vc をVCO10の入
力端子11及び補正電圧生成回路50の入力側に与え
る。VCO10内のバリキャップ15a,15dは、こ
のアノード・カソード間に印加される電圧に応じてキャ
パシタンス値を変化させるような素子である。そのた
め、PLLIC30の動作としては、VCO10の入力
端子11に入力する制御電圧Vc を変化させることによ
り、バリキャップ15aのキャパシタンス値を変化させ
てトランジスタ18の発振周波数を任意の値に調整す
る。本実施形態では、VCO10内のコイル15cのイ
ンダクタンス値を相殺するためのバリキャップ15d
と、このバリキャップ15dのキャパシタンス値を変化
させるための入力端子12とを設け、該入力端子12に
入力される補正電圧Va を変化させ、バリキャップ15
dのキャパシタンス値を変化させることで、VCO10
の発振周波数を調整するようにしている。
【0013】VCOの入力端子12に入力される補正電
圧Va は、補正電圧生成回路50で生成される。この補
正電圧生成回路50を構成するオペアンプ52は、コン
パレータとして動作する。つまり、基準電圧Vref とル
ープフィルタ40から出力された制御電圧Vc とをオペ
アンプ52で比較し、次式(1)のような電圧を出力す
る。 Vc >Vref のとき、オペアンプ52の出力電圧=+Vcc Vc =Vref のとき、オペアンプ52の出力電圧=0V Vc <Vref のとき、オペアンプ52の出力電圧=−Vcc ・・・(1) オペアンプ52の出力電圧は、分圧抵抗53a,53b
によって適切な値に分圧され、補正電圧Va として入力
端子12からVCO10に印加される。
【0014】ここで、(a)Vc >Vref のときの動
作、(b)Vc <Vref のときの動作、及び(c)Vc
=Vref のときの動作について考える。 (a) Vc >Vref のときの動作 補正電圧生成回路50において、分圧抵抗53aの抵抗
値をR53a、分圧抵抗53bの抵抗値をR53bとす
ると、補正電圧生成回路50の出力電圧は、次式(2)
に従い、正の電源電圧Vccを抵抗53a,53bで分圧
した値となる。この値が補正電圧Va であり、VCO1
0の入力端子12に印加される。 Va =+Vcc×R53b/(R53a+R53b) ・・・(2) 従って、Vcc>0であるから、Va >0であり、正電圧
がVCO10内のバリキャップ15dのカソードに入力
されることになる。図4及び図5に示すように、正電圧
を印加されたバリキャップ15dは、キャパシタンス値
が減少し、この結果、VCO10の発振周波数が上昇す
る。一方、PLLIC30の動作としては、VCO10
の発振周波数を一定に保つような働きをするため、制御
電圧Vc を下げて、正の補正電圧Va の印加による発振
周波数の上昇を抑えようとする。つまり、バリキャップ
15dに補正電圧Va を印加することにより、基準電圧
Vref よりも高い制御電圧Vc を下げる方向に動作す
る。
【0015】(b) Vc <Vref のときの動作 Vc <Vref のときは、前記と同様に考えると、Va <
0となり、バリキャップ15dのカソードには負電圧が
印加されることになる。ここで、バリキャップ15dの
アノードには、負の電源電圧−Vccが印加されているた
め、該バリキャップ15dのカソードに、Va (=−V
cc×R53b/(R53a+R53b))を印加して
も、アノードに対するカソードの電位は必ず0V以上と
なり、逆バイアスにはならない。しかし、バリキャップ
15dのカソードに負の電圧Va を印加することによ
り、該バリキャップ15dの端子間電圧が下がるので、
該バリキャップ15dのキャパシタンス値が上がり、こ
の結果、VCO10の発振周波数が下がることになる。
従って、PLLIC30はVCO10の発振周波数を一
定に保つために、制御電圧Vc を上げる動作をするの
で、補正電圧Va の印加によって基準電圧Vrefよりも
低い制御電圧Vc が上昇する方向に動作する。 (c) Vc =Vref のときの動作 Vc =Vref のときは、Va =0Vとなり、VCO10
の発振周波数の補正が行われない。従って、Vc =Vre
f が保たれる。このような(a)〜(c)の動作によ
り、VCO10の出力端子13から所定の発振周波数の
出力信号Vout が出力され、PLLIC30へ与えられ
る。この出力信号Vout は、例えば、増幅器で増幅され
て局部発振の出力信号等として外部へ出力される。
【0016】以上のように、本実施形態では、次のよう
な利点がある。VCO10に入力される制御電圧Vc が
基準電圧Vref と一致しないときは、補正電圧生成回路
50で生成された補正電圧Va がVCO10内のバリキ
ャップ15dのカソードに印加され、自動的に制御電圧
Vc が基準電圧Vref に近付き、該制御電圧Vc を一定
に保つような動作が行われる。そのため、VCO10の
構成部品の精度のばらつきや、温度偏差に起因する制御
電圧Vc のばらつきが補正され、該制御電圧Vc が設計
値である基準電圧Vref と一致することで、PLL回路
としての特性のばらつきを抑制できる。
【0017】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(i)〜(iii)のようなものがある。 (i) VCO10は、電圧可変型のLC発振回路で構
成したが、このLC発振回路は図1以外の回路構成に変
更してもよい。例えば、トランジスタ18はPNP型ト
ランジスタ、あるいは電界効果トランジスタ(FET)
等で構成してもよい。また、発振周波数を変える手段と
してバリキャップ15a,15dを用いたが、これ以外
の容量可変手段を用いてもよい。さらに、LC発振回路
以外の発振回路を用い、制御電圧Vc によって発振周波
数を変えるような構成にしてもよい。この場合、周波数
可変手段は、その発振回路に応じて適宜選定すればよ
い。 (ii) PLLIC30は、図3の回路で構成したが、
可変分周器33が不要なときには、これを省略してもよ
い。また、図1のPLL回路は、周波数シンセサイザを
構成するための回路であるが、周波数シンセサイザ以外
の回路にも本発明のPLL回路を適用できる。 (iii) 補正電圧生成回路50において、オペアンプ5
2をコンパレータとして使用したが、基準電圧Vccと制
御電圧Vc との差分に相当する電圧を出力するような差
動増幅器等を使用してもよい。差動増幅器を使用する場
合、この入出力を図1の回路に代えて適宜変更すればよ
い。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のう
ちの請求項1の発明によれば、発振周波数が補正電圧に
よって調整されるVCOと、その補正電圧を生成する補
正電圧生成回路とを設けたので、VCOの構成部品の精
度のばらつきや、温度偏差に起因する制御電圧のばらつ
きを補正し、その制御電圧を設計値である基準電圧と一
致させることができる。これにより、PLL回路として
の特性のばらつきを的確に抑制することができる。請求
項2の発明によれば、VCOを、コイル及び可変容量ダ
イオードを有する電圧制御型のLC発振回路で構成し、
位相比較器及びチャージポンプ回路を用いて位相比較手
段を構成し、さらに演算増幅器または差動増幅器を用い
て補正電圧生成回路を構成したので、比較的簡単な回路
構成で、特性のばらつきを抑制できるPLL回路を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すPLL回路の回路図で
ある。
【図2】従来のPLL回路を示す構成ブロック図であ
る。
【図3】図1中のPLLIC30の構成図である。
【図4】バリキャップの端子間電圧とキャパシタンス値
との関係を示す図である。
【図5】バリキャップのキャパシタンス値と発振周波数
との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 VCO 15a,15d バリキャップ 15b,15e コンデンサ 15c コイル 18 発振用トランジスタ 30 PLLIC 34 位相比較器 35 チャージポンプ回路 40 ループフィルタ 50 補正電圧生成回路 52 オペアンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧によって発振周波数が変化し、
    該発振周波数が補正電圧によって調整される電圧制御発
    振器と、 基準信号と前記電圧制御発振器の出力信号との位相を比
    較してこの位相差に応じた信号を出力する位相比較手段
    と、 前記位相比較手段の出力信号から不要周波数成分を取り
    除いて前記電圧制御発振器に与える前記制御電圧を生成
    するループフィルタと、 基準電圧と前記制御電圧とを比較してこの電圧差を零に
    するような前記補正電圧を生成して前記電圧制御発振器
    に与える補正電圧生成回路とを、備えたことを特徴とす
    るPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧制御発振器は、入力電圧を増幅
    する増幅回路と、コイル及び前記制御電圧の印加によっ
    てキャパシタンス値が変化する第1の可変容量ダイオー
    ドを有し、前記増幅回路の出力電圧を該増幅回路の入力
    側に帰還する共振回路と、前記コイルに接続され、前記
    補正電圧の印加によって該コイルのインダクタンス値を
    相殺するように作用する第2の可変容量ダイオードとを
    備え、 前記位相比較手段は、前記基準信号と前記電圧制御発振
    器の出力信号との位相を比較してこの位相差に応じた電
    圧を出力する位相比較器と、前記位相比較器の出力電圧
    に基づき所定周波数の電圧を出力して前記ループフィル
    タに与えるチャージポンプ回路とを備え、 前記補正電圧生成回路は、演算増幅器または差動増幅器
    を用いて構成したことを特徴とする請求項1記載のPL
    L回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7482882B2 (en) 2005-01-20 2009-01-27 Fujitsu Limited Voltage control oscillation circuit and adjusting method for the same

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