JPH1025681A - 製紐糸の連結部構造 - Google Patents

製紐糸の連結部構造

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JPH1025681A
JPH1025681A JP8181749A JP18174996A JPH1025681A JP H1025681 A JPH1025681 A JP H1025681A JP 8181749 A JP8181749 A JP 8181749A JP 18174996 A JP18174996 A JP 18174996A JP H1025681 A JPH1025681 A JP H1025681A
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cord
thread
thermoplastic resin
resin
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JP8181749A
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Shigeru Nakanishi
滋 中西
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YOTSUAMI KK
YOTSUAMI Ltd
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YOTSUAMI KK
YOTSUAMI Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B7/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
    • D07B7/16Auxiliary apparatus
    • D07B7/169Auxiliary apparatus for interconnecting two cable or rope ends, e.g. by splicing or sewing
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/10Rope or cable structures
    • D07B2201/1096Rope or cable structures braided

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  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】美麗且つ機能性に優れ、安全で、各種分野に利
用できる製紐糸の連結部構造を提供する。 【解決手段】天然繊維、合成繊維または金属繊維からな
る製紐糸、もしくは前記天然繊維、合成繊維および金属
繊維の単独もしくは任意の割合で複合化された糸条の任
意の本数割合で組み合わされてなる製紐糸2の長さ方向
全長に亘って熱可塑性の樹脂で被覆し、この製紐糸2の
端末部3から、任意の長さだけ離れた部分で、この製紐
糸2に被覆された前記熱可塑性樹脂の被覆層1を剥離切
除して、熱可塑性の樹脂でもって被覆された一方の製紐
糸2の端末部3を、他方の製紐糸2の前記被覆層1が剥
離切除された部分4の内側の空洞部に差し込み、また熱
可塑性の樹脂でもって被覆された他方の製紐糸2の端末
部3を、一方の製紐糸2の前記被覆層1が剥離切除され
た部分4の内側の空洞部に差し込み、両方の製紐糸2,
2同志を互いに連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製紐糸の連結部構造
に関し、詳しくは製紐糸同志の連結を容易に行なえ、美
麗且つ機能性に優れ、飾り紐、コード類、各種の産業用
紐類およびロープ、釣糸、漁業用の枝縄仕掛け部、延縄
ロープ類、スリングベルトなどの連結を必要とされる分
野に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製紐からなる各種の釣糸、紐、ロ
ープまたはスリングベルト同志などを連結する場合、例
えば端部に連結用の金具を取り付け、一方の製紐糸の端
部の連結用金具と他方の製紐糸の端部の連結用金具とを
互いに連結することにより行なっている。
【0003】このように、連結用金具によって繋がれた
製紐糸を延縄漁業の分野で使用した場合、連結用金具が
製紐糸から突出しているので、操業中に、高速で延縄が
展張されたり、巻き上げられたりする際に、連結用金具
が手などに当たり大怪我をする危険性があった。
【0004】そこで、連結用金具を使用せずに、一方の
製紐糸の端末部を、他方の製紐糸の端末部から離れた位
置で他方の製紐糸の内側の空洞部に差し込み、また他方
の製紐糸の端末部を、一方の製紐糸の端末部から離れた
位置で一方の製紐糸の内側の空洞部に差し込み、本体側
製紐糸からの端末部の抜け外れを防止するために、差し
込み部の上から別途細い糸で結束して両方の製紐糸同志
を互いに連結することも考えられるが、このようにして
も差し込まれた端末部が解除されて本体側製紐糸の表面
にフィラメントが突出する。操業中に、高速で延縄が展
張されたり、巻き上げられたりする際に、この突出した
フィラメントが剛性を有しているため、巻き上げ機(ラ
インホーラー)に引っ掛かり、しばしば操業を中止しな
ければならないことがある。また、突出したフィラメン
トが手に刺さり大怪我をする危険があるので、漁師は常
にこの突出したフィラメントを鋏でカットしなければな
らず、操業上大きな負担が発生するなどの欠点がある。
【0005】また、本発明者らは既にこの出願より以前
に製紐糸同志を容易に連結できる連結部構造を提案して
いる。即ち、この製紐糸の連結部構造は、端末部に袋状
スリーブもしくはチューブ、ホットメルト接着剤およ
び、それらからなる糸条またはテープ類を加熱溶融接着
せしめて、製紐糸の端末部のばらけを防止し、一方の製
紐糸の端末部を他方の製紐糸の被覆されていない部分の
内側の空洞部に差し込むとともに、他方の製紐糸の端末
部を一方の製紐糸の被覆されていない部分の内側の空洞
部に差し込んで製紐糸同志を互いに連結する構成である
が、使用される製紐糸は長さ方向に何も樹脂加工されて
いないので任意の長さで切断して使用する場合に、切断
の端部がばらけやすく、製紐糸の端末部に袋状スリーブ
もしくはチューブ、ホットメルト接着剤および、それら
からなる糸条またはテープ類を加熱溶融接着せしめる作
業を迅速にしなければ、ばらける部分が大きくなり端末
部に被覆する作業が困難であるという問題がある。
【0006】また、長さ方向の表面に何も樹脂加工され
ていないので、戸外で使用する産業用の場合、特に漁業
用として使用する場合、製紐糸の編み組織間に水分が入
り込み、その結果、水切れが悪いために、水分含有率が
大きくなり、巻き上げ作業が非常に困難である。また、
前述のように表面に何も樹脂加工されていないので、擦
れに対して弱く、耐摩耗性が低下し耐久性が悪く、早期
に取り替えなくてはならず経済的に大きな負担となるな
どの問題がある。さらに、この製紐糸は各糸条にモノフ
ィラメント糸を使用しているが、モノフィラメント糸を
使用すればマルチフィラメント糸よりも水切れが良く、
且つ水流抵抗も小さくなるが、モノフィラメント糸を用
いた製紐でも、やはり凹凸が存在するために、例えば、
漁業資材として使用する延縄に1本の太いモノフィラメ
ント糸を使用する場合に比較して、水流抵抗がはるかに
大きくなる問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、美麗且つ機能性に優れ、安全で、
飾り紐、各種の産業用紐類およびロープ、釣糸、漁業用
の延縄ロープ類、スリングベルトなどの連結を必要とさ
れる分野に利用できる製紐糸の連結部構造を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
に鑑み鋭意研究した結果、従来の多くの問題を著しく改
善した製紐糸の連結部構造を発明するに至った。
【0009】即ち本発明は、天然繊維、合成繊維または
金属繊維からなる製紐糸、もしくは前記天然繊維、合成
繊維および金属繊維の単独もしくは任意の割合で複合化
された糸条の任意の本数割合で組み合わされてなる製紐
糸の長さ方向全長に亘って熱可塑性の樹脂で被覆し、こ
の製紐糸の端末部から、任意の長さだけ離れた部分で、
この製紐糸に被覆された前記熱可塑性樹脂の被覆層を剥
離切除して、熱可塑性の樹脂でもって被覆された一方の
製紐糸の端末部を、他方の製紐糸の前記被覆層が剥離切
除された部分の内側の空洞部に差し込み、また熱可塑性
の樹脂でもって被覆された他方の製紐糸の端末部を、一
方の製紐糸の前記被覆層が剥離切除された部分の内側の
空洞部に差し込み、両方の製紐糸同志を互いに連結して
なることを要旨とするものである。
【0010】以下に、本発明を詳細に説明すると、本発
明の製紐糸に用いる繊維としては、天然繊維、合成繊維
または金属繊維からなる糸条であれば、何れの繊維でも
良いが、実用的な強力と取り扱い易さを考慮すれば、合
成繊維が最も相応しく、例えば、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリオレフィン、ポリアリレートなどの合成樹脂か
ら生産されるマルチフィラメント糸、モノフィラメント
糸またはモノマルチフィラメント糸(使用目的の剛性を
考慮して、モノフィラメント糸を複数本集合した糸条を
言う)である。
【0011】金属繊維としてはステンレスおよび、各種
合金からなる金属繊維が挙げられる。これらの繊維を単
独で用いるか、または任意の組み合わせで用いて製紐し
ても良い。
【0012】さらには、高強力の合成繊維または金属繊
維からなる長繊維糸条で製紐する場合は製紐糸間に樹脂
が流れ込むために十分な接着効果が得られるが、太いモ
ノフィラメント糸を用いる場合には、使用する本数が少
なくなり且つ長繊維糸条の表面が滑らかであるため、そ
の表面に後で熱可塑性の樹脂で被覆する場合に、繊維と
樹脂の接着性が必ずしも良好とは言えない場合がある、
このような場合には、接着性を向上させるために天然繊
維もしくは合成繊維からなる紡績糸を併用すると製紐糸
の表面に生じる短繊維でアンカー効果が発現し、一層の
接着強力が得られる。
【0013】勿論のことであるが、これらの場合に、タ
スラン加工を初めとするいろいろな長繊維加工糸を用い
ても同様の効果が得られる。一般的には製紐糸の種類に
はシングルブレードとダブルブレードの2タイプがあ
り、打ち方本数では8本打ち、12本打ち、16本打ち
などの角打ち、丸打ちで製紐糸を作成できる。本発明の
製紐糸には、表面に樹脂加工を施した後、剥離切除し
て、長さ方向に圧縮応力を加えて収縮させて、製紐糸の
直径を太くして、中にできる空洞部分に、同じ樹脂で被
覆されている端末部を挿入するためシングルブレードタ
イプの製紐糸が特に好ましい。
【0014】本発明で使用する熱可塑性の樹脂とは塩化
ビニル、塩化ビニリデン、ウレタン、アクリル、エチレ
ン酢ビ共重合体、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、およびこれらの樹脂の共重合体な
どが挙げられる。
【0015】次いで、図1に示すように長さ方向の全長
に熱可塑性樹脂の被覆層1を設けた製紐糸2の端末部3
から、任意の長さだけ離れた部分で、この製紐糸2に被
覆された前記熱可塑性樹脂の被覆層1を剥離切除して製
紐糸2を任意の長さに亘って露出させた後(図2参
照)、一方の製紐糸2の端末部3を、他方の製紐糸2の
前記被覆層1が剥離切除された部分4の内側の空洞部に
差し込み、また熱可塑性の樹脂でもって被覆された他方
の製紐糸2の端末部3を、一方の製紐糸2の前記被覆層
1が剥離切除された部分4の内側の空洞部に差し込み、
両方の製紐糸2,2同志を互いに連結している(図3参
照)。図3において、5は差し込み部である。差し込む
長さは端末部が抜けない程度であれば良いが、収縮と圧
縮が繰り返されても抜けない長さを十分得るには数cm
程度は必要である。
【0016】ところで、一方の製紐糸2の端末部3を、
他方の製紐糸2の前記被覆層1が剥離切除された部分4
の内側の空洞部に、また他方の製紐糸2の端末部3を、
一方の製紐糸2の前記被覆層1が剥離切除された部分4
の内側の空洞部に差し込む際、差し込まれる側の製紐糸
2に長さ方向に圧縮応力を加えて収縮して直径を大きく
して、編み目のピッチが緩んだ部分A点からB点までの
被覆層1が剥離切除された部分4の内側の空洞部に端末
部3を差し込み挿入するのである。
【0017】本発明製紐糸の端末部は熱可塑性樹脂で被
覆されていて、本体側製紐糸の内側に接するため摩擦係
数が非常に大きくなり、その結果滑りにくくなるので、
本体側製紐糸の長さ方向に圧縮応力が加わり、収縮して
直径が大きくなり、編み目のピッチが緩んでも差し込ま
れた端末部は抜け出ることはなく、安心して種々の分野
で使用できる。
【0018】さらに、本発明において、図3に示す差し
込み挿入部CおよびDに袋状スリーブまたはチューブを
被覆、収縮させて設けても良い。本発明の製紐糸は長さ
方向の全長が熱可塑性樹脂で被覆されることになるの
で、あたかも1本のモノフィラメント状となり水流抵
抗、水切れ良さ、耐摩耗性が一段と向上することにな
る。例えば、延縄として用いる場合、長距離に亘って製
紐しただけで張設すると一般的に製紐糸の表面が凹凸に
なっているため、水流抵抗が大きくなり、海流に流され
て、目的とする位置から大きくずれてしまう。そのた
め、製紐糸の長さ方向の全長を樹脂で被覆し、あたかも
1本のモノフィラメント糸の如く加工し、水流抵抗を小
さくすることが肝要である。
【0019】また、ラインホールで巻き上げるとき延縄
を保持する接圧が、一般的に各糸条がマルチフィラメン
ト糸からなる延縄では120〜130kg/cm2 、モ
ノフィラメント糸からなる延縄では80〜90kg/c
2 である。それに比較して、本発明による延縄では5
0〜60kg/cm2 であり、巻き上げ動力が小さくて
良く、作業性が大いに改善される。
【0020】さらに、本発明は合成繊維としてモノフィ
ラメント糸からなる製紐糸を要旨としている。これは一
定の太さの製紐糸を作成する場合、マルチフィラメント
糸だけで組み合わせて、熱可塑性の樹脂で被覆しても、
作成した製紐糸は柔らかいものである。本発明の製紐糸
は使用目的が多岐に亘っているので、例えばこの製紐糸
を延縄漁業で枝ハリスとして使用する場合、本発明の製
紐糸を構成する主要な心材の繊維がマルチフィラメント
糸だけで製紐されていれば、柔軟性が勝ってしまうた
め、延縄本体の幹縄からの枝別れが迅速にできず、目的
とする水深に速やかに付設することが困難であり、適切
な漁期を逸してしまうので、枝ハリスには適度な剛性が
不可欠である。さらに、太い製紐糸を作成する場合に
は、前述したとおり、8本打ち、16本打ちなどのよう
に製紐機で使用できる本数が限られているので、1本当
たりの糸状の太さが太くなってしまう。このため、目的
とする剛性が得られにくい。本発明者らは特にこれらの
点にも留意して、本発明を完成なし得たものであり、そ
の結果、水切れや耐摩耗性が一段と改良された。
【0021】要約すれば、本発明は、この出願より以前
に提案した前述の製紐糸の端末部を製紐後に袋状スリー
ブ、チューブまたはホットメルト接着剤および、それら
からなる糸条またはテープ類を被覆処理してなるものに
さらに改良を進めたものである。即ち、製紐後引き続い
て製紐糸の長さ方向の全長に熱可塑性樹脂で被覆してあ
り、製紐糸同志を互いに連結する場合に、端末部を差し
込む部分の樹脂を剥離除去すれば良く、他の部材を全く
必要とせず、如何なる場所であっても容易に作業でき、
大幅な作業性の向上が認められるものであり、製紐品を
使用する産業界に大いに貢献するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1 本発明の製紐糸を作成するにあたり、先ずナイロン繊維
4200d/700fマルチフィラメント糸の12本を
用いて製紐して、この製紐糸の長さ方向の全長に亘って
熱可塑性樹脂である塩化ビニル樹脂を、ダイス型コーテ
ィング機を用いて被覆コーティングした。そして、各製
紐糸の一方の端末部から16cmの長さのところから8
cmの長さのところの間の部分において被覆されている
塩化ビニル樹脂を剥離切除した。次いで、一方の製紐糸
の塩化ビニル樹脂で被覆コーティングされたままの端末
部を、他方の製紐糸の前記塩化ビニル樹脂を剥離切除し
た部分に差し込み、また他方の製紐糸の塩化ビニル樹脂
で被覆コーティングされたままの端末部を、一方の製紐
糸の前記塩化ビニル樹脂を剥離切除した部分に差し込ん
で2本の製紐糸を連結する。そして、2本の製紐糸の他
端側を(株)島津製作所製のオートグラフ試験器にセッ
トし、引張強力を測定して、その数値で評価した。
【0023】比較例1 比較例1として、本発明の実施の形態1と同じナイロン
繊維4200d/700fマルチフィラメント糸を12
本用いて製紐して、この製紐糸には何も樹脂を被覆する
ことなく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空洞
部に差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸の
空洞部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に供
した。
【0024】実施の形態2 ナイロン樹脂からなる4400dのモノフィラメント糸
を12本用いて製紐して、この製紐糸の長さ方向の全長
に熱可塑性樹脂である塩化ビニル樹脂を、ダイス型コー
ティング機を用いて被覆コーティングした。そして、各
製紐糸の一方の端末部から16cmの長さのところから
8cmの長さのところの間の部分において被覆されてい
る塩化ビニル樹脂を剥離切除した。次いで、一方の製紐
糸の塩化ビニル樹脂で被覆コーティングされたままの端
末部を、他方の製紐糸の前記塩化ビニル樹脂を剥離切除
した部分に差し込み、また他方の製紐糸の塩化ビニル樹
脂で被覆コーティングされたままの端末部を、一方の製
紐糸の前記塩化ビニル樹脂を剥離切除した部分に差し込
んで2本の製紐糸を連結する。そして、2本の製紐糸の
他端側を(株)島津製作所製のオートグラフ試験器にセ
ットし、引張強力を測定して、その数値で評価した。
【0025】比較例2 比較例2として、本発明の実施の形態2と同じナイロン
樹脂からなる4400dのモノフィラメント糸を12本
用いて製紐して、この製紐糸には何も樹脂を被覆するこ
となく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空洞部
に差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸の空
洞部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に供し
た。相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部はモ
ノフィラメントの剛性のため、製紐がばらけて相手側の
製紐糸の外側に突出した。
【0026】実施の形態3 ポリエステル樹脂からなる5500dのモノフィラメン
ト糸を12本用いて製紐して、この製紐糸の長さ方向の
全長に熱可塑性樹脂であるウレタン樹脂を、ダイス型コ
ーティング機を用いて被覆コーティングした。そして、
各製紐糸の一方の端末部から16cmの長さのところか
ら8cmの長さのところの間の部分において被覆されて
いるウレタン樹脂を剥離切除した。次いで、一方の製紐
糸のウレタン樹脂で被覆コーティングされたままの端末
部を、他方の製紐糸の前記ウレタン樹脂を剥離切除した
部分に差し込み、また他方の製紐糸のウレタン樹脂で被
覆コーティングされたままの端末部を、一方の製紐糸の
前記ウレタン樹脂を剥離切除した部分に差し込んで2本
の製紐糸を連結する。そして、2本の製紐糸の他端側を
(株)島津製作所製のオートグラフ試験器にセットし、
引張強力を測定して、その数値で評価した。
【0027】比較例3 比較例3として、本発明の実施の形態3と同じポリエス
テル樹脂からなる5500dのモノフィラメント糸を1
2本用いて製紐して、この製紐糸には何も樹脂を被覆す
ることなく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空
洞部に差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸
の空洞部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に
供した。相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部
はモノフィラメントの剛性のため、製紐がばらけて相手
側の製紐糸の外側に突出した。
【0028】実施の形態4 ポリエステル樹脂からなる8300dのモノフィラメン
ト糸を8本用いて製紐して、この製紐糸の長さ方向の全
長に熱可塑性樹脂であるウレタン樹脂を、ダイス型コー
ティング機を用いて被覆コーティングした。そして、各
製紐糸の一方の端末部から16cmの長さのところから
8cmの長さのところの間の部分において被覆されてい
るウレタン樹脂を剥離切除した。次いで、一方の製紐糸
のウレタン樹脂で被覆コーティングされたままの端末部
を、他方の製紐糸の前記ウレタン樹脂を剥離切除した部
分に差し込み、また他方の製紐糸のウレタン樹脂で被覆
コーティングされたままの端末部を、一方の製紐糸の前
記ウレタン樹脂を剥離切除した部分に差し込んで2本の
製紐糸を連結する。そして、2本の製紐糸の他端側を
(株)島津製作所製のオートグラフ試験器にセットし、
引張強力を測定して、その数値で評価した。
【0029】比較例4 比較例4として、本発明の実施の形態4と同じポリエス
テル樹脂からなる8300dのモノフィラメント糸を1
2本用いて製紐して、この製紐糸には何も樹脂を被覆す
ることなく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空
洞部に差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸
の空洞部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に
供した。相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部
はモノフィラメントの剛性のため、製紐がばらけて相手
側の製紐糸の外側に突出した。
【0030】実施の形態5 ナイロン繊維からなる4200d/700fマルチフィ
ラメント糸を6本と、ナイロン樹脂からなる4400d
のモノフィラメントを6本用いて、交互に配列して製紐
し、この製紐糸の長さ方向の全長に熱可塑性樹脂である
塩化ビニル樹脂を、ダイス型コーティング機を用いて被
覆コーティングした。そして、各製紐糸の一方の端末部
から16cmの長さのところから8cmの長さのところ
の間の部分において被覆されている塩化ビニル樹脂を剥
離切除した。次いで、一方の製紐糸の塩化ビニル樹脂で
被覆コーティングされたままの端末部を、他方の製紐糸
の前記塩化ビニル樹脂を剥離切除した部分に差し込み、
また他方の製紐糸の塩化ビニル樹脂で被覆コーティング
されたままの端末部を、一方の製紐糸の前記塩化ビニル
樹脂を剥離切除した部分に差し込んで2本の製紐糸を連
結する。そして、2本の製紐糸の他端側を(株)島津製
作所製のオートグラフ試験器にセットし、引張強力を測
定して、その数値で評価した。
【0031】比較例5 比較例5として、本発明の実施の形態5と同じナイロン
繊維からなる4200d/700fマルチフィラメント
糸を6本と、ナイロン樹脂からなる4400dのモノフ
ィラメントを6本用いて、交互に配列して製紐し、この
製紐糸には何も樹脂を被覆することなく、一方の製紐糸
の端末部を他方の製紐糸の空洞部に差し込み、他方の製
紐糸の端末部を一方の製紐糸の空洞部に差し込んで2本
の製紐糸を連結し、同試験に供した。相手側の製紐糸の
空洞部に差し込まれた端末部はモノフィラメントの剛性
のため、製紐がばらけて相手側の製紐糸の外側に突出し
た。
【0032】実施の形態6 ナイロン樹脂からなる4400d/10f(440d/
fのモノフィラメント糸を10本集合した糸)のモノマ
ルチフィラメント糸を12本用いて製紐して、この製紐
糸の長さ方向の全長に熱可塑性樹脂である塩化ビニル樹
脂を、ダイス型コーティング機を用いて被覆コーティン
グした。そして、各製紐糸の一方の端末部から16cm
の長さのところから8cmの長さのところの間の部分に
おいて被覆されている塩化ビニル樹脂を剥離切除した。
次いで、一方の製紐糸の塩化ビニル樹脂で被覆コーティ
ングされたままの端末部を、他方の製紐糸の前記塩化ビ
ニル樹脂を剥離切除した部分に差し込み、また他方の製
紐糸の塩化ビニル樹脂で被覆コーティングされたままの
端末部を、一方の製紐糸の前記塩化ビニル樹脂を剥離切
除した部分に差し込んで2本の製紐糸を連結する。そし
て、2本の製紐糸の他端側を(株)島津製作所製のオー
トグラフ試験器にセットし、引張強力を測定して、その
数値で評価した。
【0033】比較例6 比較例6として、本発明の実施の形態6と同じナイロン
樹脂からなる4400d/10f(440d/fのモノ
フィラメント糸を10本集合した糸)のモノマルチフィ
ラメント糸を12本用いて製紐して、この製紐糸には何
も樹脂を被覆することなく、一方の製紐糸の端末部を他
方の製紐糸の空洞部に差し込み、他方の製紐糸の端末部
を一方の製紐糸の空洞部に差し込んで2本の製紐糸を連
結し、同試験に供した。
【0034】表1に本発明の実施の形態1〜6と比較例
1〜6までの引張試験の結果を示しており、この表から
も本発明の実施の形態の製紐糸は本来有している強力が
十分に発揮できるのに対し、比較例の製紐糸は本来有し
ている強力を発揮する前に差し込み端末部が抜け出てし
まい実用に供し得ないことが分かる。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、製紐糸同
志の連結を容易に行なえ、美麗且つ機能性に優れ、飾り
紐、各種の産業用紐類およびロープ、釣糸、漁業用の延
縄ロープ類、スリングベルトなどの連結を必要とされる
分野に利用できるものであり、以上に述べた如く、各利
用分野で有益な効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製紐糸に熱可塑性樹脂を被覆した状態
を示す要部拡大図
【図2】本発明の製紐糸の樹脂被膜部を剥離切除した状
態を示す要部拡大図
【図3】本発明の製紐糸同志の連結状態を示す要部拡大
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂の被覆層 2 製紐糸 3 端末部 4 被覆層が剥離切除された部分 5 差し込み部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維、合成繊維または金属繊維から
    なる製紐糸、もしくは前記天然繊維、合成繊維および金
    属繊維の単独もしくは任意の割合で複合化された糸条の
    任意の本数割合で組み合わされてなる製紐糸の長さ方向
    全長に亘って熱可塑性の樹脂で被覆し、この製紐糸の端
    末部から、任意の長さだけ離れた部分で、この製紐糸に
    被覆された前記熱可塑性樹脂の被覆層を剥離切除して、
    熱可塑性の樹脂でもって被覆された一方の製紐糸の端末
    部を、他方の製紐糸の前記被覆層が剥離切除された部分
    の内側の空洞部に差し込み、また熱可塑性の樹脂でもっ
    て被覆された他方の製紐糸の端末部を、一方の製紐糸の
    前記被覆層が剥離切除された部分の内側の空洞部に差し
    込み、両方の製紐糸同志を互いに連結してなることを特
    徴とする製紐糸の連結部構造。
JP8181749A 1996-07-11 1996-07-11 製紐糸の連結部構造 Pending JPH1025681A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105780556A (zh) * 2016-05-09 2016-07-20 巨力索具股份有限公司 一种多股纤维绳索具
JP2023150090A (ja) * 2022-03-31 2023-10-16 前田工繊株式会社 吊りロープを具備した土木工事用袋体

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CN105780556A (zh) * 2016-05-09 2016-07-20 巨力索具股份有限公司 一种多股纤维绳索具
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