JPH09256287A - 製紐糸の連結部構造 - Google Patents

製紐糸の連結部構造

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JPH09256287A
JPH09256287A JP8068863A JP6886396A JPH09256287A JP H09256287 A JPH09256287 A JP H09256287A JP 8068863 A JP8068863 A JP 8068863A JP 6886396 A JP6886396 A JP 6886396A JP H09256287 A JPH09256287 A JP H09256287A
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thread
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tube
string
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JP8068863A
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Shigeru Nakanishi
滋 中西
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YOTSUAMI KK
YOTSUAMI Ltd
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YOTSUAMI KK
YOTSUAMI Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B7/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
    • D07B7/16Auxiliary apparatus
    • D07B7/169Auxiliary apparatus for interconnecting two cable or rope ends, e.g. by splicing or sewing
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/10Rope or cable structures
    • D07B2201/1096Rope or cable structures braided

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  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】美麗且つ機能性に優れ、安全で、飾り紐、各種
の産業用紐類およびロープ、釣糸、漁業用の延縄ロープ
類、スリングベルトなどの連結を必要とされる分野に利
用できる製紐糸の連結部構造を提供する。 【解決手段】製紐糸1の端末部に、袋状スリーブ2もし
くはチューブ3を製紐糸1の長さ方向に任意の長さで被
覆装着し、一方の製紐糸1の袋状スリーブ2もしくはチ
ューブ3が被覆されている端末部を、他方の製紐糸1の
袋状スリーブ2もしくはチューブ3が被覆されている端
末部から離れた位置で他方の製紐糸1の内側の空洞部に
差し込み、また他方の製紐糸1の袋状スリーブ2もしく
はチューブ3が被覆されている端末部を、一方の製紐糸
1の袋状スリーブ2もしくはチューブ3が被覆されてい
る端末部から離れた位置で一方の製紐糸1の内側の空洞
部に差し込み、両方の製紐糸1,1同志を互いに連結し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製紐糸の連結部構
造、詳しくは製紐糸同志の連結を容易に行なえ、美麗且
つ機能性に優れ、飾り紐、各種の産業用紐類およびロー
プ、釣糸、漁業用の延縄ロープ類、スリングベルトなど
の連結を必要とされる分野に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製紐からなる各種の釣糸、紐、ロ
ープまたはスリングベルト同志を連結する場合、例えば
端部に連結用の金具を取り付け、一方の製紐糸の端部の
連結用金具と他方の製紐糸の端部の連結用金具とを互い
に連結することにより行なっている。
【0003】このように、連結用金具によって繋がれた
製紐糸を延縄漁業の分野で使用した場合、連結用金具が
製紐糸から突出しているので、操業中に、高速で延縄が
展張されたり、巻き上げられたりする際に、連結用金具
が手などに当たり大怪我をする危険性があった。
【0004】そこで、連結用金具を使用せずに、一方の
製紐糸の端末部を、他方の製紐糸の端末部から離れた位
置で他方の製紐糸の内側の空洞部に差し込み、また他方
の製紐糸の端末部を、一方の製紐糸の端末部から離れた
位置で一方の製紐糸の内側の空洞部に差し込み、本体側
製紐糸からの端末部の抜け外れを防止するために、差し
込み部の上から別途細い糸で結束して両方の製紐糸同志
を互いに連結することも考えられるが、このようにして
も差し込まれた端末部が解除されて本体側製紐糸の表面
にフィラメントが突出する。操業中に、高速で延縄が展
張されたり、巻き上げられたりする際に、この突出した
フィラメントが剛性を有しているため、巻き上げ機(ラ
インホーラー)に引っ掛かり、しばしば操業を中止しな
ければならないことがある。また、突出したフィラメン
トが手に刺さり大怪我をする危険があるので、漁師は常
にこの突出したフィラメントを鋏でカットしなければな
らず、操業上大きな負担が発生するなどの欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、美麗且つ機能性に優れ、安全で、
飾り紐、各種の産業用紐類およびロープ、釣糸、漁業用
の延縄ロープ類、スリングベルトなどの連結を必要とさ
れる分野に利用できる製紐糸の連結部構造を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の欠点
に鑑み鋭意研究した結果、従来の多くの欠点を著しく改
善した製紐糸を発明するに至った。
【0007】即ち本発明は、合成繊維または金属繊維か
らなる製紐糸、もしくは前記合成繊維および金属繊維の
任意の本数割合で組み合わされてなる製紐糸の端末部
に、袋状スリーブもしくはチューブを製紐糸の長さ方向
に任意の長さで被覆装着し、一方の製紐糸の袋状スリー
ブもしくはチューブが被覆されている端末部を、他方の
製紐糸の袋状スリーブもしくはチューブが被覆されてい
る端末部から離れた位置で他方の製紐糸の内側の空洞部
に差し込み、また他方の製紐糸の袋状スリーブもしくは
チューブが被覆されている端末部を、一方の製紐糸の袋
状スリーブもしくはチューブが被覆されている端末部か
ら離れた位置で一方の製紐糸の内側の空洞部に差し込
み、両方の製紐糸同志を互いに連結してなることを要旨
とするものである。また本発明は、合成繊維がモノフィ
ラメント糸からなることを要旨とするものである。また
本発明は、製紐糸の端末部に被覆される袋状スリーブも
しくはチューブが加熱処理により収縮する素材からなる
ことを要旨とするものである。また本発明は、製紐糸の
端末部に被覆される袋状スリーブが水により収縮する素
材からなることを要旨とするものである。また本発明
は、製紐糸の端末部に被覆されるチューブの内側にホッ
トメルト接着剤層を設け、このホットメルト接着剤層を
加熱処理により製紐糸およびチューブに溶融接着させて
なることを要旨とするものである。さらに、本発明は、
合成繊維または金属繊維からなる製紐糸、もしくは前記
合成繊維および金属繊維の任意の本数割合で組み合わさ
れてなる製紐糸の端末部に、ホットメルト接着剤からな
る糸条またはテープを被覆し、この糸条またはテープを
加熱処理により製紐糸に溶融接着させて製紐糸の端末部
に膨らみ部を形成し、一方の製紐糸の膨らみ部が形成さ
れている端末部を、他方の製紐糸の膨らみ部が形成され
ている端末部から離れた位置で他方の製紐糸の内側の空
洞部に差し込み、また他方の製紐糸の膨らみ部が形成さ
れている端末部を、一方の製紐糸の膨らみ部が形成され
ている端末部から離れた位置で一方の製紐糸の内側の空
洞部に差し込み、両方の製紐糸同志を互いに連結してな
ることを要旨とするものである。
【0008】以下に、本発明を詳細に説明すると、本発
明の製紐糸に用いる繊維としては、天然繊維は勿論のこ
と使用可能であるが、実用的な強力を考慮すれば、合成
繊維が最も相応しく、例えば、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリオレフィンなどの合成樹脂から生産されるマル
チフィラメントまたはモノフィラメント繊維である。金
属繊維としてはステンレスおよび、各種合金からなる金
属繊維が上げられる。これらの繊維を単独で用いるか、
または合成繊維と金属繊維の任意の組み合わせで製紐し
ても良い。一般的には製紐糸の種類にはシングルブレー
ドとダブルブレードの2タイプがあり、打ち型本数では
8本打ち、12本打ち、16本打ちなどの角打ち、丸打
ちで製紐糸を作成できる。本発明の製紐糸には長さ方向
に圧縮応力を加えると収縮して直径が大きくなり、中に
空洞部分ができるシングルブレードタイプの製紐糸が特
に好ましい。
【0009】次いで、図1に示すように上記の製紐糸1
の端末部に、少なくとも製紐糸1の直径以上の内径を有
する袋状スリーブ2を被せるか、または図2に示すよう
に上記の製紐糸1の端末部に、少なくとも製紐糸1の直
径以上の内径を有するチューブ3を被せ、この袋状スリ
ーブ2またはチューブ3を加熱処理により収縮させて端
末部の製紐糸の糸条のばらけを防止する。このように端
末部に袋状スリーブ2またはチューブ3が被覆装着され
た製紐糸1,1同志を連結するに際し、一方の製紐糸1
の端末部の先端を、他方の製紐糸1の長さ方向に圧縮応
力を加えて収縮して直径を大きくして編み目のピッチが
緩んだ部分より、他方の製紐糸1の空洞部分に差し込
む。また、他方の製紐糸1の端末部の先端を、一方の製
紐糸1の長さ方向に圧縮応力を加えて収縮して直径を大
きくして編み目のピッチが緩んだ部分より、一方の製紐
糸1の空洞部分に差し込む。図3に製紐糸1,1同志を
連結した状態を示し、4は差し込み部である。差し込む
長さは端末部が抜けない程度であれば良いが、収縮と圧
縮が繰り返されても抜けない長さを十分得るには数cm
程度は必要である。本発明に使用される袋状スリーブま
たはチューブは収縮して製紐糸の編み目に入り込み、い
わゆるアンカー効果を発現して、滑りを防止する。本発
明の袋状スリーブまたはチューブの熱処理により収縮す
る素材としては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ウレタ
ン、アクリル、エチレン−酢ビ、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが使用される。
また、本発明に使用する袋状スリーブの水により収縮す
る素材としては、水分吸収して著しく収縮するビニロン
糸が使用される。また、製紐糸の端末部に、ホットメル
ト接着剤からなる糸条またはテープを被覆し、この糸条
またはテープを加熱処理により製紐糸に溶融接着させて
製紐糸の端末部に膨らみ部を形成するようにしても良
い。なお、製紐糸の端末部に接着剤を直接塗布すること
も考えられるが、接着剤の硬化時間を考慮すれば実用的
では無い。さらに、製紐糸をモノフィラメント糸または
金属繊維を用いて作った場合には剛性が強いため、製紐
しても反発力が大きいので、これらの端末部に被覆する
チューブの内側にホットメルト接着剤層を有したものは
加熱処理で外側のチューブが収縮すると同時に、内側の
ホットメルト接着剤が溶融接着するのでより効果的であ
る。
【0010】本発明の、端末部に袋状スリーブもしくは
チューブを被覆して、連結する相手側の製紐糸に差し込
んで製紐糸同志を連結した場合、被覆している袋状スリ
ーブもしくはチューブが相手側製紐糸の内側に接するた
め、摩擦係数が非常に大きくなり、その結果滑りにくく
なるので、相手側製紐糸の長さ方向に圧縮応力が加わ
り、収縮して直径が大きくなり、編み目のピッチが緩ん
でも差し込まれた端末部は抜け出ることはないので安心
して種々の分野で使用できる。この場合特に、使用する
袋状スリーブもしくはチューブの材質としては収縮後も
軟質状態であるものが好適である。
【0011】特に、端末部を袋状スリーブもしくはチュ
ーブで被覆することにより端末部がばらけず、端末部を
差し込む作業が楽となる。さらに、端末部を袋状スリー
ブもしくはチューブで被覆することにより、製紐糸をモ
ノフィラメントまたは金属繊維を使用して作った場合で
も、端末部がばらけて、差し込まれた製紐糸の外側部に
突出することが無いので、その突出した部分をカットす
る手間が省けるだけで無く、怪我をする心配がないので
安心して使用できるなどの多くの利点が得られる。
【0012】なお、製紐糸の端末部に、ホットメルト接
着剤からなる糸条またはテープを被覆し、この糸条また
はテープを加熱処理により製紐糸に溶融接着させて製紐
糸の端末部に膨らみ部を形成した場合でも同様の効果が
得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0014】実施の形態1 本発明の製紐糸を作成するにあたり、先ずナイロン繊維
の4200d/ 720fマルチフィラメント糸の12本を用い
て製紐して、2本の各製紐糸の一方の端末部に熱収縮す
るポリエチレン製のチューブを5cmの長さ被覆して、
80℃〜90℃の温度で加熱処理して収縮せしめた。そ
の結果、端末部より5cmの間はチューブがナイロン繊
維の製紐糸に密着して、端末部がばらけたり、解けたり
しない。次いで、一方の製紐糸のチューブにより被覆さ
れた端末部を他方の製紐糸の空洞部に被覆された端末部
の長さ分である5cm以上を差し込み、他方の製紐糸の
チューブにより被覆された端末部を一方の製紐糸の空洞
部に被覆された端末部の長さ分である5cm以上を差し
込んで2本の製紐糸を連結する。そして、2本の製紐糸
の他端側を(株)島津製作所製のオートグラフ試験器に
セットし、引張強力を測定して、その数値で評価した。
【0015】比較例1 比較例1として、本発明の実施の形態1と同じナイロン
繊維の4200d/ 720fマルチフィラメント糸の12本を
用いて製紐して、この製紐糸の端末部には何も被覆する
ことなく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空洞
部に差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸の
空洞部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に供
した。
【0016】実施の形態2 ナイロン樹脂からなる4400dのモノフィラメントを12
本用いて製紐して、2本の各製紐糸の一方の端末部に熱
収縮するポリエチレン製のチューブを5cmの長さ被覆
して、80℃〜90℃の温度で加熱処理して収縮せしめ
た。その結果、端末部より5cmの間はチューブがナイ
ロンモノフィラメントに密着して、端末部がばらけた
り、解けたりしない。次いで、一方の製紐糸のチューブ
により被覆された端末部を他方の製紐糸の空洞部に被覆
された端末部の長さ分である5cm以上を差し込み、一
方の製紐糸のチューブにより被覆された端末部を他方の
製紐糸の空洞部に被覆された端末部の長さ分である5c
m以上を差し込んで2本の製紐糸を連結する。そして、
2本の製紐糸の他端側を(株)島津製作所製のオートグ
ラフ試験器にセットし、引張強力を測定して、その数値
で評価した。
【0017】比較例2 比較例2として、本発明の実施の形態2と同じナイロン
樹脂からなる4400dのモノフィラメントを12本を用い
て製紐して、この製紐糸の端末部には何も被覆すること
なく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空洞部に
差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸の空洞
部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に供し
た。相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部はモ
ノフィラメントの剛性のために、製紐がばらけて相手側
の製紐糸の外側に突出した。
【0018】実施の形態3 ポリエステル樹脂からなる5500dのモノフィラメントを
12本用いて製紐して、2本の各製紐糸の一方の端末部
に熱収縮するポリエチレン製のチューブを7cmの長さ
被覆して、80℃〜90℃の温度で加熱処理して収縮せ
しめた。その結果、端末部より7cm間はポリエステル
モノフィラメントに密着して、端末部がばらけたり、解
けたりしない。次いで、一方の製紐糸のチューブにより
被覆された端末部を他方の製紐糸の空洞部に被覆された
端末部の長さ分である7cm以上を差し込み、他方の製
紐糸のチューブにより被覆された端末部を一方の製紐糸
の空洞部に被覆された端末部の長さ分である7cm以上
を差し込んで2本の製紐糸を連結する。そして、2本の
製紐糸の他端側を(株)島津製作所製のオートグラフ試
験器にセットし、引張強力を測定して、その数値で評価
した。
【0019】比較例3 比較例3として、本発明の実施の形態3と同じポリエス
テル樹脂からなる5500dのモノフィラメントを12本用
いて製紐して、この製紐糸の端末部には何も被覆するこ
となく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空洞部
に差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸の空
洞部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に供し
た。相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部はモ
ノフィラメントの剛性のために、製紐がばらけて相手側
の製紐糸の外側に突出した。
【0020】実施の形態4 ポリエステル樹脂からなる8300dのモノフィラメントを
8本用いて製紐して、2本の各製紐糸の一方の端末部
に、250 dのビニロン糸を8本用いて直径5mmに製紐
したスリーブを4cmの長さ被覆して、水中に浸漬して
収縮せしめた。その結果、端末部より4cmの間はスリ
ーブがポリエステルモノフィラメントに密着して、端末
部はばらけたり、解けたりしない。次いで、一方の製紐
糸のスリーブにより被覆された端末部を他方の製紐糸の
空洞部に被覆された端末部の長さ分である4cm以上を
差し込み、他方の製紐糸のスリーブにより被覆された端
末部を一方の製紐糸の空洞部に被覆された端末部の長さ
分である4cm以上を差し込んで2本の製紐糸を連結す
る。そして、2本の製紐糸の他端側を(株)島津製作所
製のオートグラフ試験器にセットし、引張強力を測定し
て、その数値で評価した。
【0021】比較例4 比較例4として、本発明の実施の形態4と同じポリエス
テル樹脂からなる8300dのモノフィラメントを8本用い
て製紐して、この製紐糸の端末部には何も被覆すること
なく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空洞部に
差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸の空洞
部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に供し
た。相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部はモ
ノフィラメントの剛性のために、製紐がばらけて相手側
の製紐糸の外側に突出した。
【0022】実施の形態5 ナイロン繊維からなる4200d/ 720fマルチフィラメン
ト糸を6本と、ナイロン樹脂からなる4400dのモノフィ
ラメントを6本用いて、交互に配列して製紐し、2本の
各製紐糸の一方の端末部に熱収縮するポリエチレン製の
チューブを5cmの長さ被覆して、80℃〜90℃の温
度で加熱処理して収縮せしめた。その結果、端末部より
5cmの間はチューブが製紐糸に密着して、端末部がば
らけたり、解けたりしない。次いで、一方の製紐糸のチ
ューブにより被覆された端末部を他方の製紐糸の空洞部
に被覆された端末部の長さ分である5cm以上を差し込
み、他方の製紐糸のチューブにより被覆された端末部を
一方の製紐糸の空洞部に被覆された端末部の長さ分であ
る5cm以上を差し込んで2本の製紐糸を連結する。そ
して、2本の製紐糸の他端側を(株)島津製作所製のオ
ートグラフ試験器にセットし、引張強力を測定して、そ
の数値で評価した。
【0023】比較例5 比較例5として、ナイロン繊維からなる4200d/ 720f
マルチフィラメント糸を6本と、ナイロン樹脂からなる
4400dのモノフィラメントを6本用いて、交互に配列し
て製紐し、この製紐糸の端末部には何も被覆することな
く、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空洞部に差
し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸の空洞部
に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に供した。
相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部はモノフ
ィラメントの剛性のために、製紐がばらけてモノフィラ
メントのみが相手側の製紐糸の外側に突出した。
【0024】実施の形態6 ポリエステル樹脂からなる 11000dのモノフィラメント
を12本用いて製紐して、内側にホットメルト接着剤層
を有し熱収縮するポリエチレン製のチューブを2本の各
製紐糸の一方の端末部に7cmの長さ被覆するととも
に、100℃〜110℃の温度で加熱処理して収縮およ
び溶融接着せしめた。その結果、端末部より7cm間は
ポリエステルモノフィラメントに密着して、端末部がば
らけたり、解けたりしない。次いで、一方の製紐糸のチ
ューブにより被覆された端末部を他方の製紐糸の空洞部
に被覆された端末部の長さ分である7cm以上を差し込
み、他方の製紐糸のチューブにより被覆された端末部を
一方の製紐糸の空洞部に被覆された端末部の長さ分であ
る7cm以上を差し込んで2本の製紐糸を連結する。そ
して、2本の製紐糸の他端側を(株)島津製作所製のオ
ートグラフ試験器にセットし、引張強力を測定して、そ
の数値で評価した。
【0025】比較例6 比較例6として、本発明の実施の形態6と同じポリエス
テル樹脂からなる 11000dのモノフィラメントを12本
を用いて製紐して、この製紐糸の端末部には何も被覆す
ることなく、一方の製紐糸の端末部を他方の製紐糸の空
洞部に差し込み、他方の製紐糸の端末部を一方の製紐糸
の空洞部に差し込んで2本の製紐糸を連結し、同試験に
供した。相手側の製紐糸の空洞部に差し込まれた端末部
はモノフィラメントの剛性のために、製紐がばらけて相
手側の製紐糸の外側に突出した。
【0026】表1に本発明の実施の形態1〜6と比較例
1〜6までの引張試験の結果を示しており、この表から
も本発明の実施の形態の製紐糸の連結部構造は本来有し
ている強力が十分に発揮できるのに対し、比較例の製紐
糸の連結部構造は本来有している強力を発揮する前に差
し込み端末部が抜け出てしまい実用に供し得ないことが
分かる。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、製紐糸同
志の連結を容易に行なえ、美麗且つ機能性に優れ、飾り
紐、各種の産業用紐類およびロープ、釣糸、漁業用の延
縄ロープ類、スリングベルトなどの連結を必要とされる
分野に利用できるものであり、以上に述べた如く、各利
用分野で有益な効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製紐糸の端末部に袋状スリーブを被せ
た状態を示す要部拡大図
【図2】本発明の製紐糸の端末部にチューブを被せた状
態を示す要部拡大図
【図3】本発明の2本の製紐糸の連結状態を示す要部拡
大図
【符号の説明】
1 製紐糸 2 袋状スリーブ 3 チューブ 4 差し込み部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維または金属繊維からなる製紐
    糸、もしくは前記合成繊維および金属繊維の任意の本数
    割合で組み合わされてなる製紐糸の端末部に、袋状スリ
    ーブもしくはチューブを製紐糸の長さ方向に任意の長さ
    で被覆装着し、一方の製紐糸の袋状スリーブもしくはチ
    ューブが被覆されている端末部を、他方の製紐糸の袋状
    スリーブもしくはチューブが被覆されている端末部から
    離れた位置で他方の製紐糸の内側の空洞部に差し込み、
    また他方の製紐糸の袋状スリーブもしくはチューブが被
    覆されている端末部を、一方の製紐糸の袋状スリーブも
    しくはチューブが被覆されている端末部から離れた位置
    で一方の製紐糸の内側の空洞部に差し込み、両方の製紐
    糸同志を互いに連結してなることを特徴とする製紐糸の
    連結部構造。
  2. 【請求項2】 合成繊維がモノフィラメント糸からなる
    請求項1記載の製紐糸の連結部構造。
  3. 【請求項3】 製紐糸の端末部に被覆される袋状スリー
    ブもしくはチューブが加熱処理により収縮する素材から
    なることを特徴とする請求項1記載の製紐糸の連結部構
    造。
  4. 【請求項4】 製紐糸の端末部に被覆される袋状スリー
    ブが水により収縮する素材からなることを特徴とする請
    求項1記載の製紐糸の連結部構造。
  5. 【請求項5】 製紐糸の端末部に被覆されるチューブの
    内側にホットメルト接着剤層を設け、このホットメルト
    接着剤層を加熱処理により製紐糸およびチューブに溶融
    接着させてなることを特徴とする請求項1記載の製紐糸
    の連結部構造。
  6. 【請求項6】 合成繊維または金属繊維からなる製紐
    糸、もしくは前記合成繊維および金属繊維の任意の本数
    割合で組み合わされてなる製紐糸の端末部に、ホットメ
    ルト接着剤からなる糸条またはテープを被覆し、この糸
    条またはテープを加熱処理により製紐糸に溶融接着させ
    て製紐糸の端末部に膨らみ部を形成し、一方の製紐糸の
    膨らみ部が形成されている端末部を、他方の製紐糸の膨
    らみ部が形成されている端末部から離れた位置で他方の
    製紐糸の内側の空洞部に差し込み、また他方の製紐糸の
    膨らみ部が形成されている端末部を、一方の製紐糸の膨
    らみ部が形成されている端末部から離れた位置で一方の
    製紐糸の内側の空洞部に差し込み、両方の製紐糸同志を
    互いに連結してなることを特徴とする製紐糸の連結部構
    造。
  7. 【請求項7】 合成繊維がモノフィラメント糸からなる
    請求項6記載の製紐糸の連結部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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