JPH10256625A - ガスレーザ装置 - Google Patents

ガスレーザ装置

Info

Publication number
JPH10256625A
JPH10256625A JP5151197A JP5151197A JPH10256625A JP H10256625 A JPH10256625 A JP H10256625A JP 5151197 A JP5151197 A JP 5151197A JP 5151197 A JP5151197 A JP 5151197A JP H10256625 A JPH10256625 A JP H10256625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pressure vessel
pressure
leak
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5151197A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sumino
努 角野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5151197A priority Critical patent/JPH10256625A/ja
Publication of JPH10256625A publication Critical patent/JPH10256625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は圧力容器からのガスの漏洩をレーザ特
性が劣化する前の漏洩の初期段階で検知することがで
き、しかも装置全体が格別に大きくなるおそれがないガ
スレーザ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】圧力容器22と、絶縁フランジ35との
間、およびこの絶縁フランジ35と放電部23の電極ホ
ルダ43との間の二重構造のOリング装着溝37,3
8、41,42にOリング45を装着し、かつ二重構造
のOリング装着溝37,38、41,42間に漏洩ガス
検知溝46,47を形成し、この検知溝46,47に漏
洩ガス検知手段48を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力容器内に大気
圧以外の圧力のガスが封入されたガスレーザ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスレーザ装置として例えばC
2 レーザ、エキシマレーザなどの横励起式のパルスガ
スレーザ装置が知られている。図3(A)は大気圧以上
のガスを用いるCO2 レーザ、エキシマレーザなどのパ
ルスガスレーザ装置1の概略構成を示すものである。こ
のガスレーザ装置1には放電励起用のレーザ媒質ガスを
封入する圧力容器2が設けられている。
【0003】この圧力容器2内には放電部3と、圧力容
器2内のガスを循環するための貫流ファン4とが配設さ
れている。ここで、放電部3には陰極と陽極とからな
り、レーザ媒質ガスを励起するための放電を発生させる
一対の主放電電極5a,5bと、そのエネルギーを蓄え
るコンデンサ6と、主放電電極5a,5bに励起放電を
生じさせる前に主放電電極5a,5b間に荷電粒子を供
給する予備電離電極7とがそれぞれ設けられている。な
お、主放電電極5a,5bは所定の間隔で離間対向配置
されている。
【0004】また、圧力容器2の外部には、放電回路8
が配設されている。この放電回路8には高電圧電源9、
充電用抵抗10、インダクタンス11、主コンデンサ1
2、高電圧スイッチ素子13がそれぞれ設けられてい
る。そして、放電回路8の主コンデンサ12から一対の
主放電電極5a,5bに電力を供給することにより、こ
れら主放電電極5a,5b間に励起放電を点弧させて主
放電を発生させ、その主放電によってガスレーザ媒質が
励起されてレーザ光が放出されるようになっている。
【0005】また、圧力容器2には上面が開口された容
器本体14が設けられている。この容器本体14の上面
開口部には略枠状の絶縁フランジ15を介して放電部3
が組込まれている。さらに、容器本体14の上面開口部
の周縁部位と絶縁フランジ15との接触面、および絶縁
フランジ15と放電部3との接触面にはそれぞれOリン
グ装着溝16が設けられている。これらのOリング装着
溝16には樹脂または金属のOリング17が装着され、
圧力容器2内が気密にシールされている。なお、圧力容
器2には図示しない圧力計が接続され、この圧力計によ
って圧力容器2内の圧力が測定されている。
【0006】また、特開平4−340780号公報には
図3(B)に示すように、圧力容器2の外側にさらに別
の圧力容器(圧力隔壁)18を配設して二重構造にする
ことにより、圧力容器2内の気密を確保する目的以外
に、内側の圧力容器2からガス漏洩が生じても外側の圧
力容器18で漏洩をとめる構造にしたガスレーザ装置が
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3(A)に示す上記
従来構成のガスレーザ装置にあってはOリング17の損
傷や、圧力容器2の容器本体14、絶縁フランジ15の
Oリング装着溝16の損傷により、圧力容器2内の気密
性が保持できなくなり、圧力容器2内のガスが大気側に
漏洩するおそれがある。このように圧力容器2内のガス
が漏洩した場合には圧力容器2内のガス圧力が低下し、
圧力容器2内に不純物が入込むおそれがあるため、レー
ザ出力の低下などレーザ発振特性が悪くなる問題があ
る。さらに、レーザガスが有害な場合は圧力容器2内の
ガスの漏洩によってガスレーザ装置1の構成要素を劣化
させるおそれがある。
【0008】また、圧力容器2内のガス漏洩は圧力容器
2に接続した圧力計の測定値の低下によって検知してい
る。しかしながら、圧力容器2内のガス圧力はガス温度
によって変化するため、正確な圧力値を把握することは
難しい問題がある。
【0009】さらに、容積が大きい圧力容器2内のガス
圧力を圧力計で測定し、圧力計の測定値の低下によって
圧力容器2内のガス漏洩を検知する構成になっているの
で、迅速に圧力容器2内のガス漏洩を検知することがで
きない問題がある。特に、漏洩の初期段階では圧力計の
測定値によって圧力容器2内のガス漏洩を判定すること
は困難である。
【0010】また、図3(B)に示すような二重圧力容
器方式の場合には内側の圧力容器2でガス漏洩があった
際に外側の圧力容器18で外部側へのガスの漏洩を止め
ることはできる。しかしながら、この場合には圧力計に
よるガス漏洩の判定ができるまで内側の圧力容器2から
のガスの漏洩が継続される問題があるので、この場合に
も内側の圧力容器2内のガス圧力が低下し、レーザ出力
の低下などレーザ発振特性が悪くなるとともに、圧力容
器2内のガスの漏洩によってガスレーザ装置1の構成要
素を劣化させるおそれもある。
【0011】さらに、ガスレーザ装置1に図3(B)に
示すような二重圧力容器(圧力容器2および圧力容器1
8)を使用した場合にはガスレーザ装置1全体の構造が
大きくなる問題もある。
【0012】なお、ガスレーザ装置1では予め定められ
た一定の使用期間毎に定期的に点検・保守を行うことが
一般的であるが、一定の使用期間内に圧力容器2内のガ
スのリークが発生した場合には、従来のガスレーザ装置
1では性能の低下を避けることができず、ガスレーザ装
置1の修理を行わざるをえない問題がある。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、圧力容器からのガスの漏洩をレーザ特
性が劣化する前の漏洩の初期段階で検知することがで
き、しかも装置全体が格別に大きくなるおそれがないガ
スレーザ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は大気圧
以上の圧力のガスを封入する圧力容器内に主放電電極が
対向配置され、これら主放電電極間に主コンデンサから
電力を供給して主放電を発生させる放電回路を備えたガ
スレーザ装置において、前記圧力容器を開閉可能に閉塞
する閉塞体と前記圧力容器との間の接合面に全周に亙り
形成された少なくとも二重構造のシール手段装着溝と、
前記各シール手段装着溝に装着された前記圧力容器内を
気密にシールするシール手段と、前記閉塞体と前記圧力
容器との間の接合面における前記2つのシール手段装着
溝間に形成された漏洩ガス検知溝と、この漏洩ガス検知
溝に設けられた前記圧力容器側から漏洩するガスを検知
する漏洩ガス検知手段とを具備したことを特徴とするガ
スレーザ装置である。そして、本請求項1の発明では圧
力容器内からガスが漏洩した場合にはその漏洩ガスが容
積が圧力容器よりも大幅に小さい漏洩ガス検知溝内に流
入した際に、漏洩ガス検知手段によって圧力容器側から
漏洩するガスが検知される。これにより、圧力容器から
のガス漏洩をレーザ特性の劣化が生じる前に検知できる
ようにしたものである。
【0015】請求項2の発明は前記漏洩ガス検知手段は
前記漏洩ガス検知溝に接続され、前記漏洩ガス検知溝内
のガス濃度を測定するガス検知器によって形成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載のガスレーザ装置であ
る。そして、本請求項2の発明では圧力容器内からガス
が漏洩した場合にはその漏洩ガスが漏洩ガス検知溝内に
流入した際に、ガス検知器によって漏洩ガス検知溝内の
ガス濃度を測定するようにしたものである。
【0016】請求項3の発明は前記漏洩ガス検知手段は
前記漏洩ガス検知溝に接続され、前記漏洩ガス検知溝内
を前記圧力容器内のガス圧力より低圧力にできる排気装
置を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガス
レーザ装置である。そして、本請求項3の発明では排気
装置によって漏洩ガス検知溝内を圧力容器内のガス圧力
より低圧力にすることにより、圧力容器内から漏洩した
漏洩ガスを迅速に漏洩ガス検知溝内に流入させるように
したものである。
【0017】請求項4の発明は前記漏洩ガス検知手段は
前記漏洩ガス検知溝に接続され、前記漏洩ガス検知溝内
を前記圧力容器内のガス圧力より高圧力にできるガス供
給手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
ガスレーザ装置である。そして、本請求項4の発明では
圧力容器内からガスが漏洩した場合にはその漏洩ガスが
漏洩ガス検知溝内に流入した際に、ガス供給手段によっ
て漏洩ガス検知溝内にガスを供給して漏洩ガス検知溝内
を圧力容器内のガス圧力より高圧力にするようにしたも
のである。
【0018】請求項5の発明は大気圧以上の圧力のガス
を封入する圧力容器内に主放電電極が対向配置され、こ
れら主放電電極間に主コンデンサから電力を供給して主
放電を発生させる放電回路を備え、ガスレーザ媒質を前
記主放電によって励起してレーザ光を出力するガスレー
ザ装置において、前記圧力容器を開閉可能に閉塞する閉
塞体と前記圧力容器との間の接合面に全周に亙り形成さ
れた少なくとも二重構造のシール手段装着溝と、前記各
シール手段装着溝に装着され、前記圧力容器内を気密に
シールするシール手段と、前記閉塞体と前記圧力容器と
の間の接合面における前記2つのシール手段装着溝間に
形成された漏洩ガス検知溝と、この漏洩ガス検知溝に設
けられ、前記圧力容器側から漏洩するガスを検知する漏
洩ガス検知手段と、前記漏洩ガス検知手段によって検知
された測定データに基いて前記圧力容器内のガスの排気
や、前記圧力容器内への前記ガスレーザ媒質以外のガス
の供給を制御するガス制御手段とを具備したことを特徴
とするガスレーザ装置である。そして、本請求項5の発
明では圧力容器内からガスが漏洩した場合にはその漏洩
ガスが容積が圧力容器よりも大幅に小さい漏洩ガス検知
溝内に流入した際に、漏洩ガス検知手段によって圧力容
器側から漏洩するガスが検知される。これにより、圧力
容器からのガス漏洩をレーザ特性の劣化が生じる前に検
知できる。さらに、漏洩ガス検知手段によって検知され
た測定データに基いてガス制御手段によって圧力容器内
のガスの排気や、前記圧力容器内へのガスレーザ媒質以
外のガスの供給を制御するようにしたものである。
【0019】請求項6の発明は前記シール手段はOリン
グであることを特徴とする請求項1または5に記載のガ
スレーザ装置である。そして、本請求項6の発明では閉
塞体と、圧力容器との間の接合面のシール手段装着溝に
装着されたOリングによって圧力容器内を気密にシール
するようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1および図2を参照して説明する。図1は本実施の形態
の例えばCO2 レーザ、エキシマレーザなどの横励起式
のガスレーザ装置21の概略構成を示すものである。こ
のガスレーザ装置21には放電励起用のガスレーザ媒質
を封入する圧力容器22が設けられている。
【0021】この圧力容器22内には放電部23と、圧
力容器22内のガスを循環するための貫流ファン24と
が配設されている。ここで、放電部23には陰極と陽極
とからなる一対の主放電電極25a,25bと、そのエ
ネルギーを蓄えるピーキングコンデンサ26と、主放電
電極25a,25bに励起放電を生じさせる前に主放電
電極25a,25b間に荷電粒子を供給する予備電離電
極27とがそれぞれ設けられている。なお、一対の主放
電電極25a,25bは所定の間隔で上下に離間対向配
置されている。
【0022】また、圧力容器22の外部には、放電回路
28が配設されている。この放電回路28には高電圧電
源29、充電用抵抗30、インダクタンス31、主コン
デンサ32、高電圧スイッチ素子33がそれぞれ設けら
れている。そして、放電回路28の主コンデンサ32か
ら一対の主放電電極25a,25bに電力を供給するこ
とにより、これら主放電電極25a,25b間に励起放
電を点弧させて主放電を発生させ、その主放電によって
ガスレーザ媒質が励起されてレーザ光が放出されるよう
になっている。
【0023】また、圧力容器22には上面が開口された
容器本体34が設けられている。この容器本体34の上
面開口部には略枠状の絶縁フランジ35を介して放電部
23が組込まれている。そして、容器本体34の上面開
口部は絶縁フランジ35および放電部23によって開閉
可能に閉塞され、絶縁フランジ35および放電部23に
よって圧力容器22を開閉可能に閉塞する閉塞体が形成
されている。
【0024】さらに、本実施の形態の容器本体34の上
面には開口部の周縁部位に絶縁フランジ35と接合され
る略矩形枠状の幅広の接合フランジ部36が形成されて
いる。この接合フランジ部36には図2に示すように全
周に亙り二重構造のOリング装着溝(シール手段装着
溝)37,38が形成されている。
【0025】また、絶縁フランジ35には外周部位に容
器本体34の接合フランジ部36と接合される略矩形枠
状の容器接合部39、この容器接合部39の内側には図
1に示すように断面形状が略クランク状に屈曲された内
側屈曲部40がそれぞれ形成されている。この内側屈曲
部40は図1に示すように容器本体34の上面開口部か
ら容器本体34の内部側に挿入されている。
【0026】また、絶縁フランジ35の内側屈曲部40
の略中央部位には放電部23の装着用の開口部40aが
形成されている。さらに、絶縁フランジ35の内側屈曲
部40の上面側(放電部23との接合面側)には図2に
示すように開口部40aの周囲に沿って全周に亙り二重
構造のOリング装着溝(シール手段装着溝)41,42
が形成されている。
【0027】また、放電部23には一方の主放電電極2
5aを支持する電極ホルダ43が設けられている。この
電極ホルダ43の外周部位には絶縁フランジ35の内側
屈曲部40の上面側に接合される平板状のフランジ接合
部44が形成されている。
【0028】また、容器本体34における接合フランジ
部36のOリング装着溝37,38および絶縁フランジ
35における内側屈曲部40のOリング装着溝41,4
2には樹脂または金属のOリング(シール手段)45が
それぞれ装着されている。そして、容器本体34の接合
フランジ部36と絶縁フランジ35の容器接合部39と
の間、および絶縁フランジ35の内側屈曲部40と放電
部23のフランジ接合部44との間はこれらのOリング
45によってそれぞれシールされ、その結果、圧力容器
22内が気密にシールされている。
【0029】また、容器本体34の接合フランジ部36
には内外の2つのOリング装着溝37,38間に漏洩ガ
ス検知溝46が形成されている。同様に、絶縁フランジ
35の内側屈曲部40にはOリング装着溝41,42間
に漏洩ガス検知溝47が形成されている。これらの漏洩
ガス検知溝46,47には圧力容器22側から漏洩する
ガスを検知する漏洩ガス検知手段48が設けられてい
る。
【0030】この漏洩ガス検知手段48には圧力容器2
2の外部に配設されたガス管路49が設けられている。
このガス管路49の中途部には2つの開閉バルブ50,
51が介設されている。さらに、2つの開閉バルブ5
0,51間の管路には一端部が漏洩ガス検知溝46に連
結された第1の連結管路52の他端部、および一端部が
漏洩ガス検知溝47に連結された第2の連結管路53の
他端部がそれぞれ連結されている。
【0031】また、ガス管路49における一方の開閉バ
ルブ50の側の端部にはガス検知器54を通して真空ポ
ンプ(排気装置)55が連結されている。ここで、ガス
検知器54は漏洩ガス検知溝46,47内のガス濃度を
測定するものである。さらに、真空ポンプ55は漏洩ガ
ス検知溝46,47内を真空排気して圧力容器22内の
ガス圧力より低圧力にするものである。
【0032】さらに、ガス管路49における他方の開閉
バルブ51の側の端部にはガス供給装置(ガス供給手
段)56が連結されている。このガス供給装置56はガ
ス管路49にガスを供給して漏洩ガス検知溝46,47
内を圧力容器22内のガス圧力より高圧力にするもので
ある。
【0033】また、圧力容器22にはガス供給管路57
および排気管路58の各一端部が連結されている。ここ
で、ガス供給管路57には圧力容器22内のガス媒体を
供給するガス供給装置59および開閉バルブ60がそれ
ぞれ連結されている。さらに、排気管路58には真空ポ
ンプ61および開閉バルブ62がそれぞれ連結されてい
る。
【0034】また、ガス検知器54および4つの開閉バ
ルブ50,51,60,62は圧力容器22内のガス制
御装置(制御手段)63にそれぞれ接続されている。さ
らに、この制御装置63には例えばガスレーザ装置21
の運転状態を表示する表示装置64が接続されている。
そして、ガス検知器54によって検知された測定データ
に基いて制御装置57によって4つの開閉バルブ50,
51,60,62の開閉動作が制御され、圧力容器22
内のガスの排気や、圧力容器22内へのガスレーザ媒質
以外のガスの供給を制御するとともに、表示装置64の
表示状態が制御されるようになっている。
【0035】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のガスレーザ装置21の使用時には通常は
開閉バルブ51,60,62は閉状態で保持され、開閉
バルブ50は開状態で保持される。この状態では、真空
ポンプ55によってガス管路49および第1の連結管路
52、第2の連結管路53を通して漏洩ガス検知溝4
6,47内が真空排気された真空状態で保持される。
【0036】また、ガスレーザ装置21の使用中、圧力
容器22の容器本体34の接合フランジ部36における
内側のOリング装着溝37内のOリング45か、または
Oリング装着溝37が損傷してガスリークが生じた場
合、或いは絶縁フランジ35の内側屈曲部40における
内側のOリング装着溝41内のOリング45か、または
Oリング装着溝41が損傷してガスリークが生じた場合
には漏洩ガスは漏洩ガス検知溝46,47内に流入され
る。このとき、ガス検知器54で測定される漏洩ガス検
知溝46,47内のガス濃度の変化によって漏洩ガスが
漏洩ガス検知溝46,47内に流入された状態が検知さ
れる。
【0037】このガス検知器54の測定データ(検知情
報)は制御装置63に送られる。そして、圧力容器22
内のガスが漏洩ガス検知溝46,47内に漏洩されたガ
ス漏洩状態が検知された時点で、制御装置63によって
開閉バルブ50が閉操作され、真空排気が停止される。
続いて、開閉バルブ51が開操作される。これにより、
ガス供給装置56から安全な希ガスが漏洩ガス検知溝4
6,47内に供給され、圧力容器22内のガス圧力と同
じ圧力、ないしはそれ以上の高圧力で封入される。
【0038】また、圧力容器22内のガスの漏洩状態の
検知時には制御装置63からの制御信号に基いて表示装
置64に圧力容器22内のガスの漏洩状態を示す表示が
行われる。このとき、表示装置64の表示と同時にブザ
ー等の警報装置を動作させる構成にしてもよい。
【0039】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、容器本体34の接合フランジ部
36および絶縁フランジ35の内側屈曲部40にそれぞ
れ二重構造のOリング装着溝37,38、41,42を
形成し、各Oリング装着溝37,38、41,42にO
リング45をそれぞれ装着することにより、圧力容器2
2内を気密にシールするとともに、容器本体34の2つ
のOリング装着溝37,38間に漏洩ガス検知溝46、
絶縁フランジ35の2つのOリング装着溝41,42間
に漏洩ガス検知溝47をそれぞれ形成し、これらの漏洩
ガス検知溝46,47に圧力容器22側から漏洩するガ
スを検知する漏洩ガス検知手段48を設けたので、容積
が小さい漏洩ガス検知溝46,47内に流入する微小量
の漏洩ガスによって圧力容器22内のガス漏洩を検知す
ることができる。そのため、圧力容器22からのガスの
漏洩の初期段階で圧力容器22内のガス漏洩を検知する
ことができるので、レーザ出力の低下などレーザ発振特
性が悪くなる前に確実に圧力容器22内のガス漏洩対策
を施すことができ、圧力容器22内のガスの漏洩によっ
てガスレーザ装置21の構成要素を劣化させることを防
止することができる。
【0040】また、本実施の形態では図3(B)に示す
従来例のように圧力容器2の外側にさらに別の圧力容器
(圧力隔壁)18を配設して二重構造にする必要がない
ので、ガスレーザ装置21全体が格別に大きくなるおそ
れがない。
【0041】さらに、本実施の形態では漏洩ガス検知溝
46,47の外側にOリング装着溝38,42がそれぞ
れ配設されているので、圧力容器22内のガスが漏洩ガ
ス検知溝46,47の内側のOリング装着溝37,41
のOリング45装着部を介して漏洩ガス検知溝46,4
7側に漏洩した際に、漏洩ガス検知溝46,47の外側
のOリング装着溝38,42のOリング45装着部によ
ってその漏洩ガスが圧力容器22の外部の大気中に放出
されることを確実に防止することができ、安全性を大幅
に向上させることができる。
【0042】また、圧力容器22内のガスが漏洩ガス検
知溝46,47内に漏洩されたガス漏洩状態が検知され
た際に、制御装置63によって開閉バルブ50が閉操作
され、真空排気が停止されるとともに、開閉バルブ51
が開操作されてガス供給装置56から安全な希ガス(例
えば、ヘリウムガス等)が漏洩ガス検知溝46,47内
に供給され、圧力容器22内のガス圧力と同じ圧力、な
いしはそれ以上の高圧力で封入されるガスレーザ装置2
1の自己修復機能を設けたので、圧力容器22内のガス
が外部の大気中に放出されることを一層確実に防止する
ことができる。そして、この場合には人的な修理なしに
ガスレーザ装置21自体で圧力容器22内のガス漏洩に
対する対応ができるので、ガスレーザ装置21の保守点
検作業を大幅に効率化することができる。
【0043】さらに、圧力容器22内のガス媒体として
例えばエキシマレーザのように腐食性の強いハロゲンガ
スを使用する場合、圧力容器22内からの漏洩ガスによ
り漏洩ガス検知溝46,47の外側のOリング装着溝3
8,42のOリング45への腐食の影響を小さくし、外
側のOリング45の損傷を軽減することができる。
【0044】また、圧力容器22内のガスが漏洩ガス検
知溝46,47内に漏洩されたガス漏洩状態が検知され
た際に、制御装置63によって開閉バルブ62を開操作
し、圧力容器22内のガスを排気管路58を通して圧力
容器22の外部の図示しない回収装置等に全て回収する
構成にしてもよい。
【0045】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、容器本体34の接合フランジ
部36に放電部23の電極ホルダ43のフランジ接合部
44を直接的に接合させ、上記実施の形態の絶縁フラン
ジ35を省略する構成にしてもよい。さらに、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できるこ
とは勿論である。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば圧力容器内から
ガスが漏洩した場合にその漏洩ガスが容積が圧力容器よ
りも大幅に小さい漏洩ガス検知溝内に流入した際に、漏
洩ガス検知手段によって圧力容器側から漏洩するガスが
検知されるようにしたので、圧力容器からのガスの漏洩
をレーザ特性が劣化する前の漏洩の初期段階で迅速に検
知することができ、しかも装置全体が格別に大きくなる
おそれがない。
【0047】請求項2の発明によれば圧力容器内からガ
スが漏洩した場合にはその漏洩ガスが漏洩ガス検知溝内
に流入した際に、ガス検知器によって漏洩ガス検知溝内
のガス濃度を測定するようにしたので、請求項1と同様
の効果がある。
【0048】請求項3の発明によれば排気装置によって
漏洩ガス検知溝内を圧力容器内のガス圧力より低圧力に
するようにしたので、圧力容器内から漏洩した漏洩ガス
を迅速に漏洩ガス検知溝内に流入させることができ、圧
力容器内からの漏洩ガスの検知を迅速に行うことができ
る。
【0049】請求項4の発明によれば圧力容器内からガ
スが漏洩した場合にはその漏洩ガスが漏洩ガス検知溝内
に流入した際に、ガス供給手段によって漏洩ガス検知溝
内にガスを供給して漏洩ガス検知溝内を圧力容器内のガ
ス圧力より高圧力にするようにしたので、請求項1と同
様の効果がある。
【0050】請求項5の発明によれば圧力容器内からガ
スが漏洩した場合にはその漏洩ガスが容積が圧力容器よ
りも大幅に小さい漏洩ガス検知溝内に流入した際に、漏
洩ガス検知手段によって圧力容器側から漏洩するガスが
検知されるようにしたので、請求項1と同様に圧力容器
からのガス漏洩をレーザ特性の劣化が生じる前に検知で
きる。さらに、本請求項では漏洩ガス検知手段によって
検知された測定データに基いて圧力容器内のガス制御手
段によって圧力容器内のガスの排気や、前記圧力容器内
へのガスレーザ媒質以外のガスの供給を制御するように
したので、安全性をさらに高めることができる。
【0051】請求項6の発明によれば閉塞体と、圧力容
器との間の接合面のシール手段装着溝に装着されたOリ
ングによって圧力容器内を気密にシールするようにした
ので、請求項1または5と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のガスレーザ装置の概略
構成図。
【図2】一実施の形態のガスレーザ装置の絶縁フランジ
の内外のOリング装着溝および漏洩ガス検知溝を示す平
面図。
【図3】(A)は従来のガスレーザ装置の概略構成図、
(B)は(A)とは別の従来のガスレーザ装置の概略構
成図。
【符号の説明】
22 圧力容器 23 放電部(閉塞体) 25a,25b 主放電電極 32 主コンデンサ 35 絶縁フランジ(閉塞体) 37,38、41,42 Oリング装着溝(シール手
段装着溝) 45 Oリング(シール手段) 46,47 漏洩ガス検知溝 48 漏洩ガス検知手段 54 ガス検知器 55 真空ポンプ(排気装置) 56 ガス供給装置(ガス供給手段) 63 制御装置(制御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧以上の圧力のガスを封入する圧力
    容器内に主放電電極が対向配置され、これら主放電電極
    間に主コンデンサから電力を供給して主放電を発生させ
    る放電回路を備えたガスレーザ装置において、 前記圧力容器を開閉可能に閉塞する閉塞体と前記圧力容
    器との間の接合面に全周に亙り形成された少なくとも二
    重構造のシール手段装着溝と、 前記各シール手段装着溝に装着された前記圧力容器内を
    気密にシールするシール手段と、 前記閉塞体と前記圧力容器との間の接合面における前記
    2つのシール手段装着溝間に形成された漏洩ガス検知溝
    と、 この漏洩ガス検知溝に設けられた前記圧力容器側から漏
    洩するガスを検知する漏洩ガス検知手段とを具備したこ
    とを特徴とするガスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記漏洩ガス検知手段は前記漏洩ガス検
    知溝に接続され、前記漏洩ガス検知溝内のガス濃度を測
    定するガス検知器によって形成されることを特徴とする
    請求項1に記載のガスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記漏洩ガス検知手段は前記漏洩ガス検
    知溝に接続され、前記漏洩ガス検知溝内を前記圧力容器
    内のガス圧力より低圧力にできる排気装置を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記漏洩ガス検知手段は前記漏洩ガス検
    知溝に接続され、前記漏洩ガス検知溝内を前記圧力容器
    内のガス圧力より高圧力にできるガス供給手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載のガスレーザ装
    置。
  5. 【請求項5】 大気圧以上の圧力のガスを封入する圧力
    容器内に主放電電極が対向配置され、これら主放電電極
    間に主コンデンサから電力を供給して主放電を発生させ
    る放電回路を備え、ガスレーザ媒質を前記主放電によっ
    て励起してレーザ光を出力するガスレーザ装置におい
    て、 前記圧力容器を開閉可能に閉塞する閉塞体と前記圧力容
    器との間の接合面に全周に亙り形成された少なくとも二
    重構造のシール手段装着溝と、 前記各シール手段装着溝に装着され、前記圧力容器内を
    気密にシールするシール手段と、 前記閉塞体と前記圧力容器との間の接合面における前記
    2つのシール手段装着溝間に形成された漏洩ガス検知溝
    と、 この漏洩ガス検知溝に設けられ、前記圧力容器側から漏
    洩するガスを検知する漏洩ガス検知手段と、 前記漏洩ガス検知手段によって検知された測定データに
    基いて前記圧力容器内のガスの排気や、前記圧力容器内
    への前記ガスレーザ媒質以外のガスの供給を制御するガ
    ス制御手段とを具備したことを特徴とするガスレーザ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記シール手段はOリングであることを
    特徴とする請求項1または5に記載のガスレーザ装置。
JP5151197A 1997-03-06 1997-03-06 ガスレーザ装置 Pending JPH10256625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5151197A JPH10256625A (ja) 1997-03-06 1997-03-06 ガスレーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5151197A JPH10256625A (ja) 1997-03-06 1997-03-06 ガスレーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10256625A true JPH10256625A (ja) 1998-09-25

Family

ID=12889039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5151197A Pending JPH10256625A (ja) 1997-03-06 1997-03-06 ガスレーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10256625A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208183A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Komatsu Ltd レーザ装置
JP2012065547A (ja) * 2011-12-02 2012-03-29 Ushio Inc 高電圧パルス発生装置及びこれを用いた放電励起ガスレーザ装置
RU2541707C2 (ru) * 2013-07-05 2015-02-20 Открытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт "Полюс" им. М.Ф. Стельмаха" (ОАО "НИИ "Полюс" им. М.Ф. Стельмаха") Способ контроля герметичности отсоединенных от вакуумного поста моноблочных газовых лазеров методом эмиссионного спектрального анализа
JP2015065410A (ja) * 2013-08-29 2015-04-09 ビアメカニクス株式会社 ガスレーザ発振器
WO2019207630A1 (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 ギガフォトン株式会社 レーザチャンバ、シール部材の製造方法、及び電子デバイスの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208183A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Komatsu Ltd レーザ装置
JP2012065547A (ja) * 2011-12-02 2012-03-29 Ushio Inc 高電圧パルス発生装置及びこれを用いた放電励起ガスレーザ装置
RU2541707C2 (ru) * 2013-07-05 2015-02-20 Открытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт "Полюс" им. М.Ф. Стельмаха" (ОАО "НИИ "Полюс" им. М.Ф. Стельмаха") Способ контроля герметичности отсоединенных от вакуумного поста моноблочных газовых лазеров методом эмиссионного спектрального анализа
JP2015065410A (ja) * 2013-08-29 2015-04-09 ビアメカニクス株式会社 ガスレーザ発振器
WO2019207630A1 (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 ギガフォトン株式会社 レーザチャンバ、シール部材の製造方法、及び電子デバイスの製造方法
US11349272B2 (en) 2018-04-23 2022-05-31 Gigaphoton Inc. Laser chamber, method for manufacturing seal member, and method for manufacturing electronic device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rottländer et al. Fundamentals of leak detection
JP5909213B2 (ja) 真空弁の外部シール構造
US8955370B1 (en) Detection of gas leakage
CN104756607A (zh) Euv辐射产生设备及其运行方法
JP2007271558A (ja) 漏れ検査装置
JPH10256625A (ja) ガスレーザ装置
US9807861B2 (en) Protecting a vacuum environment from leakage
US2819609A (en) Closure leak detection
JPH0795114B2 (ja) キャスク内のガス圧力の監視装置及びその使用方法
JP2001349799A (ja) リーク検査装置
JP3430979B2 (ja) 漏洩試験方法および漏洩試験装置
JP4061779B2 (ja) 漏れ量計測装置、および漏れ検査装置
JP4057896B2 (ja) 異常対応型ヘリウムリークディテクタ
JPH04268430A (ja) 漏れ検出装置
JPH0341996B2 (ja)
JP2007071545A (ja) 漏洩検査装置及び方法
JP2001235391A (ja) リーク検査装置
JP3385536B2 (ja) ガス供給源
JP2005190764A (ja) 燃料電池システムにおける気密試験方法
JP2001235387A (ja) リーク検査装置
JPH0674857A (ja) 電池の気密検査方法
JPS6228846B2 (ja)
JPH0758816B2 (ja) ガスレーザ装置におけるレーザ媒質ガス交換方法
JP2000352539A (ja) 気体圧力の測定値補正方法及び測定値補正装置、並びにそれを用いた密閉容器のエアリーク検出方法及び検出装置
JPH04340780A (ja) ガスレーザ装置