JPH10256037A - ソレノイド駆動回路 - Google Patents

ソレノイド駆動回路

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JPH10256037A
JPH10256037A JP9076661A JP7666197A JPH10256037A JP H10256037 A JPH10256037 A JP H10256037A JP 9076661 A JP9076661 A JP 9076661A JP 7666197 A JP7666197 A JP 7666197A JP H10256037 A JPH10256037 A JP H10256037A
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JP
Japan
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solenoid
circuit
solenoids
distribution line
drive
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JP9076661A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Adachi
恒夫 安達
Masuhiro Otsuka
益弘 大塚
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソレノイドに生じる誘起起電力から確実に故
障診断を行うようにしたソレノイド駆動回路を提供する
こと。 【解決手段】 高電圧VHを高圧用スイッチ素子8を介
して分配ライン7に与え、ソレノイドSL1〜SL4に
対応して設けられた分配スイッチ素子15〜18を介し
て高電圧VHによりソレノイドSL1〜SL4をオーバ
ードライブし、これにつづけて保持駆動、消磁駆動を連
続して行う構成において、高圧用スイッチ素子8のオフ
時にソレノイドSL1〜SL4に生じる誘起起電力の大
きさを分配スイッチ15〜18を介して分配ライン7で
検出し、その大きさが所定値に達したか否かを判別し
て、これを故障診断信号DGとした。消磁駆動時に分配
スイッチ素子15〜18はオフとなるのでこのときソレ
ノイドに生じる電圧が分配ライン7に回り込むことがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーバードライブ
駆動、保持駆動、消磁駆動を連続して行うことによりソ
レノイドのオン、オフ駆動を行い、オーバードライブ駆
動終了時にソレノイドに生じる誘起起電力から故障診断
を行うようにしたソレノイド駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平3−138434号公報
には、複数個の燃料噴射弁を備え、気筒別に燃料制御を
行う内燃機関のエンジン制御装置において、複数の燃料
噴射弁のそれぞれの電磁コイル逆起電圧を検出する手段
を設け、燃料噴射弁OFF時の逆起電圧波形を検出でき
る構成とし、燃料噴射弁のそれぞれの逆起電圧検出回路
の出力をOR回路で接続し、燃料噴射弁それぞれの逆ピ
ーク電圧波形に応じ、所定のパルスを形成する手段、こ
のパルス発生の有無により、燃料噴射弁が正常か否かを
診断する自己診断機能を設けた構成が開示されている。
一方、特開平8−306528号公報では、ソレノイド
弁の開閉弁時間を短縮させるため、ソレノイドに対して
オーバードライブ駆動、保持駆動、消磁駆動を連続して
行うようにしたソレノイド駆動回路において、開弁動作
時におけるオーバードライブ電流から保持電流への切り
替えの際に、ソレノイドに供給される電流のレベルを急
峻に立ち下げてソレノイドに誘起起電力を発生させ、こ
れをソレノイド駆動系の故障診断に用いることが提案さ
れている。この場合、閉弁時の誘起起電力の有無で故障
診断を行う上記従来技術、特開平3−138434号公
報による技術では、誘起起電力と消磁電流駆動電圧が区
別出来ぬ為、そのままでは使用できない。そこで、開弁
時のオーバードライブ電流から保持電流へ移行する際
に、急峻に電流を立ち下げて誘起電圧を発生させ、これ
を消磁駆動電源、または故障診断に用いることが考えら
れる。誘起起電力を消磁駆動電源に用いる技術は、前記
特開平8−306528号公報に詳述されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によると、閉弁時にソレノイドに流す消磁電流の
ため、故障診断出力には、オーバードライブ終了時のソ
レノイドの誘起起電力に対応した正規のパルスに加え
て、消磁駆動を行う際の回り込みパルスも出力されるこ
とになるが、各筒の診断信号を単純に論理和を取り故障
診断回路を1チャンネル化しているため、噴射信号が重
なると不都合が生ずる。
【0004】このことを図6乃至図8を参照して説明す
る。図6の(A)は気筒1の噴射信号FS1の波形図、
同図(B)は気筒1の噴射信号FS1に重なっている気
筒2の噴射信号FS2の波形図である。各波形図におい
て低レベル期間が噴射期間を示し、したがって、この場
合には気筒1への燃料噴射の終りと気筒2への燃料噴射
の始めとが重複している。このような状況下では、診断
出力信号DIGの波形は図6(C)のようになる。図6
(C)で、パルスP1Aは気筒1への燃料噴射のための
噴射弁がオーバードライブ駆動から保持駆動へ移行した
時に生じた正規パルス、パルスP1Bは気筒1への燃料
噴射のための噴射弁の消磁駆動を行う際に出力される回
り込みパルスである。同様に、パルスP2Aは気筒2へ
の燃料噴射のための噴射弁の駆動により生じた正規パル
ス、パルスP2Bは気筒2への燃料噴射のための噴射弁
の消磁駆動により生じた回り込みパルスである。この場
合には正規パルスP2Aと回り込みパルスP1Bとが接
近しているため分離困難となり、予定された処理に従っ
て故障診断を確実に行うことができないという問題を生
じる。
【0005】また、図7(A)乃至図7(C)に示され
るように、気筒1の噴射信号FS1と気筒2の噴射信号
FS2との重複の度合いがさらに増すと、正規パルスP
2Aと回り込みパルスP1Bとが完全に重なってしまう
状態が生じる。この場合には両パルスの分離は不可能と
なり、故障診断が不可能となってしまう。
【0006】図8(A)乃至図8(C)に示されるよう
に、気筒1の噴射信号FS1と気筒2の噴射信号FS2
との重複の度合いが一層増すと、正規パルスP2Aと回
り込みパルスP1Bとの順序が入れ替わってしまい、所
定の処理手順による故障診断が不可能となってしまう。
【0007】これらの不具合を解決するには、オーバー
ドライブのための制御信号を遅延回路を通すなどして時
間遅延させ、これにより正規パルスと回り込みパルスと
を分離して回り込みパルスをマスクする構成、又は個々
のチャンネルの制御信号でマスクする構成等も考えられ
る。しかし、いずれにしても、噴射期間の重複を起こさ
ないようなチャンネル間のみで診断回路を共有化し、診
断回路を複数化するか、又は回り込みパルスをマスクす
る論理回路を設ける、等の回路的な対策を施す必要があ
り、ハードウェア量が増大するという問題点があった。
さらに、従来では、複数のツェナーダイオードを用いて
誘起起電力の有無を判定しているため、判定レベルの筒
間ばらつきが発生するほか、高耐圧のツェナーダイオー
ドを複数用いる必要があるため、ハードウェアコストが
高くなるという問題も有している。
【0008】本発明の目的は、したがって、従来技術に
おける上述の問題点をハードウェア量を増大させること
なしに解決することができる、ソレノイドに生じる誘起
起電力から故障診断を行うようにしたソレノイド駆動回
路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、オーバードライブ用高電圧供給回路
と、分配ラインと、該高電圧供給回路の出力と該分配ラ
インとの間に設けられた高圧用スイッチ素子と、複数の
ソレノイドを選択的に前記分配ラインに接続することが
できるよう前記複数のソレノイドのそれぞれに対応して
設けられ対応するソレノイドの保持駆動に応答してオフ
とされる複数の分配スイッチ素子と、前記複数のソレノ
イドのそれぞれに対応して設けられ所要のタイミングで
保持駆動電流を供給するための複数の定電流供給回路
と、前記複数のソレノイドのそれぞれの駆動の開始、停
止を制御するための複数の制御信号に応答し前記高圧用
スイッチ素子、前記複数の分配スイッチ素子を制御して
前記複数のソレノイドのそれぞれを前記高電圧供給回路
からの高電圧によってオーバードライブした後前記定電
流供給回路からの電流によって保持駆動するための制御
回路とを備えて成る複数のソレノイドを相互に異なるタ
イミングで駆動するためのソレノイド駆動回路におい
て、前記オーバードライブ終了時に生じるソレノイド誘
起起電力による前記分配ラインの電位の変化が所定レベ
ルを越えたか否かを判別する判別手段と、該判別手段の
判別結果に応答して故障診断信号を出力する出力手段と
を備えた点にある。
【0010】1つの制御信号によりソレノイドの駆動開
始が指示されると、これに応答して制御回路によって高
圧用スイッチ素子が所定の一定時間だけオンとされる。
これと同時に、この制御信号によって制御されるべきソ
レノイドに対応して設けられた分配スイッチ素子もまた
制御回路によってオンとされ、高電圧供給回路から、オ
ーバードライブ用の高電圧が、高圧用スイッチ素子、分
配ライン及び分配スイッチ素子を介して所要のソレノイ
ドに印加され、ソレノイドがオーバードライブにより急
速に付勢される。
【0011】所定の一定時間が経過すると高圧用スイッ
チ素子が開かれ、高電圧供給回路から分配ラインが切り
離される。このときソレノイドに生じた逆誘起起電力が
オンとなっている対応する分配スイッチ素子を介して分
配ラインに電位変化を生じさせる。判別手段によってこ
の逆誘起起電力による分配ラインのレベルが所定レベル
を越えたか否かが判別され、この判別結果に従う故障診
断信号が出力手段から出力される。
【0012】上記分配スイッチ素子は、対応するソレノ
イドの保持駆動の際にオフとなる。したがって、ソレノ
イドの消磁駆動によりソレノイドに生じる前記逆誘起起
電力と同極性の誘起起電力による電圧が、分配ライン上
に生じることがない。すなわち、消磁駆動を行う際の回
り込みパルスが分配ライン上に発生するのを確実に防止
し、故障診断を確実に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。図1は、本発明
によるソレノイド駆動回路の実施の形態の一例を示す回
路図である。ソレノイド駆動回路1は、複数の電磁弁S
V1〜SV4の各ソレノイドSL1〜SL4を、相互に
異なるタイミングで連続的にオーバードライブ駆動、保
持駆動及び消磁駆動し、電磁弁SV1〜SV4をそれぞ
れ異なる所要のタイミングでオン、オフ駆動するための
回路である。
【0014】ソレノイド駆動回路1は、バッテリ等の直
流電源2の直流電圧Eを昇圧してオーバードライブ駆動
のための高電圧VHを得、この高電圧VHによる高圧エ
ネルギーをコンデンサ3に蓄積しておくための、昇圧充
電回路4を備えている。昇圧充電回路4から出力される
高電圧VHはダイオード5を介してコンデンサ3に印加
され、コンデンサ3の電圧は昇圧充電回路4にフィード
バックされ、コンデンサ3の電圧が所定の電圧に達した
ときに昇圧充電回路4がコンデンサ3の充電を止めるこ
とにより、コンデンサ3は高電圧VHに充電されてい
る。
【0015】後述する分配スイッチ15〜18はサイリ
スタであるため、導通制御は可能であるが、遮断は自己
制御不可能である。このため、コンデンサ3と昇圧充電
回路4とを含んで成るオーバードライブ用高電圧供給回
路6の出力と、分配ライン7との間には、高圧用スイッ
チ素子としてスイッチングトランジスタ8が設けられオ
ーバードライブのタイミング制御を行う。
【0016】スイッチングトランジスタ8のコレクター
エミッタ回路はオーバードライブ用高電圧供給回路6の
出力であるコンデンサ3の一端3Aと分配ライン7との
間に接続され、スイッチングトランジスタ8のベースに
はトランジスタ9、抵抗器10〜12から成る駆動回路
13が設けられており、後述する制御ユニットから供給
されるオーバードライブ駆動制御信号PKに応答してス
イッチングトランジスタ8のオン、オフが制御される。
なお、符号14で示されるのは、スイッチングトランジ
スタ8のベースとエミッタとの間に接続されたバイアス
抵抗器である。
【0017】スイッチングトランジスタ8がオンとなっ
たことにより分配ライン7上に生じたオーバードライブ
駆動用の高電圧をソレノイドSL1〜SL4のうちの所
要の1つに選択的に印加することができるようにするた
め、ソレノイドSL1〜SL4にそれぞれ対応してサイ
リスタ15〜18が分配スイッチ素子として設けられて
いる。サイリスタ15〜18は、各カソードが対応する
ソレノイドのホット側に接続され、各アノードが分配ラ
イン7に接続されている。そして、これらのサイリスタ
15〜18を選択的に導通制御するため、後述する制御
ユニットから点弧のための第1乃至第4トリガ制御信号
P1〜P4が各ゲートにそれぞれ印加されている。
【0018】ソレノイドSL1をコンデンサ3に蓄積さ
れた高電圧VHによる高圧エネルギーによってオーバー
ドライブ駆動した後、これにつづけてソレノイドSL1
の保持駆動及び消磁駆動を行うため、定電流源21、該
定電流源21からの電流出力をソレノイドSL1に供給
するのをオン、オフ制御するためのスイッチング回路2
2と、ソレノイドSL1のオーバードライブ駆動終了の
ためスイッチングトランジスタ8がオフになったことに
よりソレノイドSL1に生じる誘起起電力を消磁駆動の
ためのエネルギーとして蓄えておくためのコンデンサ2
3とが設けられている。
【0019】スイッチング回路22はスイッチングトラ
ンジスタ24を含み、後述する制御ユニットから供給さ
れる第1保持駆動制御信号H1に応答して定電流源21
とソレノイドSL1のホット側との間に設けられたスイ
ッチングトランジスタ24をオン、オフする回路であ
る。その回路構成は、スイッチングトランジスタ8をオ
ン、オフするための回路構成と全く同一であるから、そ
の回路構成の詳細について同様の説明をここで繰り返し
重複して行うのを省略する。
【0020】コンデンサ23の一端はアースされ、その
他端は逆流防止用のダイオード25を介してソレノイド
SL1のホット側に接続されている。そして、コンデン
サ23の他端とソレノイドSL1のホット側との間に
は、コンデンサ23に図示の極性に充電された消磁用電
荷をソレノイドSL1に流す電流路を与えるためのスイ
ッチ素子としてサイリスタ26が図示の極性にて接続さ
れている。サイリスタ26のゲートには、ソレノイドS
L1の消磁駆動開始タイミングにおいて後述する制御ユ
ニットから出力される第1消磁駆動制御信号R1が印加
され、これによりサイリスタ26がオンとなると、コン
デンサ23の充電電荷がソレノイドSL1に矢印X方向
に流れ、ソレノイドSL1の消磁駆動が行われる。
【0021】以上、ソレノイドSL1に対応して設けら
れた保持駆動及び消磁駆動のための回路構成について詳
しく説明したが、残りのソレノイドSL2〜SL4に対
応して設けられている保持駆動及び消磁駆動のための回
路構成も全く同様であるからそれらについては対応する
構成要素に同一の符号を付してそれらの説明は省略す
る。ここで、H2はソレノイドSL2の保持駆動のオ
ン、オフ制御のための第2保持駆動制御信号、H3はソ
レノイドSL3の保持駆動のオン、オフ制御のための第
3保持駆動制御信号、H4はソレノイドSL4の保持駆
動のオン、オフ制御のための第4保持駆動制御信号であ
る。R2はソレノイドSL2の消磁駆動のオン、オフ制
御のための第2消磁駆動制御信号、R3はソレノイドS
L23消磁駆動のオン、オフ制御のための第3消磁駆動
制御信号、R4はソレノイドSL4の消磁駆動のオン、
オフ制御のための第4消磁駆動制御信号である。
【0022】図2には、図1の各部において用いられる
各制御信号を、ソレノイド弁SV1〜SV4をそれぞれ
開閉制御するための第1乃至第4制御信号FS1〜FS
4に応答して出力するための制御ユニット30が示され
ている。第1乃至第4制御信号FS1〜FS4は、図3
に示されるように、それぞれの低レベル期間が対応する
ソレノイド弁の開弁期間を示している。制御ユニット3
0は、これらの第1〜第4制御信号FS1〜FS4を処
理し、第1乃至第4トリガ制御信号P1〜P4、第1乃
至第4保持駆動制御信号H1〜H4及び第1乃至第4消
磁駆動制御信号R1〜R4を出力する制御回路31と、
第1乃至第4トリガ制御信号P1〜P4の論理和をと
り、オーバードライブ駆動制御信号PKを出力するOR
ゲート32とから成っている。
【0023】図3を参照すると、第1トリガ制御信号P
1は、第1制御信号FS1の立下がりから所定時間だけ
高レベルとなる信号であり、この高レベル期間だけソレ
ノイドSL1に高電圧VHが印加されてオーバードライ
ブ駆動が実行され、開弁時間の短縮が図られることにな
る。第1保持駆動制御信号H1は、第1トリガ制御信号
P1が高レベルから低レベルに変化してから所定の一定
遅延時間td経過後に高レベルとなり、第1制御信号F
S1のレベルの立上がり時点において低レベルとなる信
号であり、この高レベルの期間だけソレノイドSL1が
一定電流による保持駆動状態とされる。第1消磁駆動制
御信号R1は、第1保持駆動制御信号H1のレベルが立
下がったことに応答してレベルが立上がり、所定の一定
時間だけ高レベルとなる信号であり、この高レベルの期
間だけソレノイドSL1の消磁駆動が実行され、閉弁時
間の短縮が図られる。オーバードライブ駆動制御信号P
Kは第1乃至第4トリガ制御信号P1〜P4のいずれか
が高レベルとなったときに同時に高レベル状態となる信
号である。なお、オーバードライブ駆動、保持駆動、消
磁駆動を連続して行うため、図3に示すような1組の制
御信号P1、H1、R1を出力する回路構成は公知であ
るから、図3においては第1及び第2制御信号FS1、
FS2に対応した2組のみを示し、他の2組については
図示するのを省略してある。
【0024】図1に戻ると、オーバードライブ駆動制御
信号PKによってスイッチングトランジスタ8が一旦オ
ンとなってからスイッチングトランジスタ8がオフとな
りいずれかのスイッチング回路22がオンとされるまで
の間に、このとき駆動されているソレノイドに生じた誘
起起電力により分配ライン7に生じた電位変化が所定レ
ベルを越えているか否かを判別して故障診断を行うため
の故障診断用の信号を出力するための回路がさらに設け
られている。
【0025】この回路は、いずれかのソレノイドに生じ
た誘起起電力により分配ライン7に生じた電位変化の絶
対値が所定レベルを越えているか否かを判別するための
回路を構成している定電圧ダイオード41と、定電圧ダ
イオード41を用いた判別結果に従って故障診断用の故
障診断信号を出力するため、トランジスタ42、逆流防
止用ダイオード43及び抵抗器44〜46から成る故障
診断信号出力回路47とを備えて成っている。この構成
によると、定電圧ダイオードのカソードには抵抗器4
4、45を介して一定直流電圧Vcが印加されているの
で、定電圧ダイオード41のアノードが所定電位−VZ
よりも低くなることにより定電圧ダイオード41に電流
が流れ、これにより抵抗器44に電流が流れてトランジ
スタ42がオンとなり、抵抗器46にも電流が流れる。
したがって、定電圧ダイオード41が導通状態となって
いる場合にのみ、すなわち、分配ライン7の電位が所定
電位−VZよりも低くなっている場合にのみ、出力端子
48の電位は、電圧Vcに等しくなり、故障診断用の故
障診断信号DGが出力される。
【0026】次に、図4を参照して、図1に示したソレ
ノイド駆動回路1の動作について説明する。時刻t1に
おいて第1制御信号FS1が高レベルから低レベルに変
化すると、オーバードライブ駆動制御信号PKによって
スイッチングトランジスタ8がオンとなると共に、第1
トリガ制御信号P1(図3参照)によりサイリスタ15
が点弧されてオンとなる。したがって、コンデンサ3に
蓄えられていた高電圧VHが分配ライン7を介してソレ
ノイドSL1に印加され、ソレノイドSL1のオーバー
ドライブ駆動が開始される。これによりコンデンサ3の
充電電荷がソレノイドSL1に流れ込むので、高電圧V
Hのレベルは時間の経過と共に低下する(図4(F)参
照)。分配ライン7の電位VPPは、時刻t1において
急激に上昇するが、その後、高電圧VHのレベル低下に
伴ってほぼ同電位で低下する。オーバードライブ電流が
ピークに達するとこの電圧は概ね零Vとなる。
【0027】時刻t3においてオーバードライブ駆動が
停止されると、ソレノイドSL1への通電が急激に停止
される結果、ソレノイドSL1に負の誘起起電力が生じ
る。このとき、スイッチングトランジスタ8はオフとな
るが、サイリスタ15は自己保持型スイッチであるた
め、そのゲートに印加されている第1トリガ制御信号P
1のレベルがアースレベルに戻っただけではオン状態を
維持したままである。ソレノイドSL1の誘起起電力に
よる電流の環流路は図1中符号Rで示されるようにな
り、これによりコンデンサ23が充電される。このとき
ソレノイドSL1の端子電圧はコンデンサ23の端子電
圧と略等しく、時間の経過と共にその絶対値が増加す
る。極性は図示の通りである。したがって、ソレノイド
SL1に生じた負の誘起起電力による分配ライン7の電
位VPPも負の方向に大きく変化しコンデンサ23の端
子電圧と略等しい。
【0028】分配ライン7の電位VPPが所定電位VZ
より小さくなると、定電圧ダイオード41が導通状態に
なる。図示の例では、時刻t4〜t5の間において定電
圧ダイオード41が導通状態となり、故障診断信号出力
回路47が作動し、出力端子48から故障診断信号DG
が出力される。
【0029】ところで、図1の構成によると、この後、
オーバードライブ電流はコンデンサ23の充電に使用さ
れるため急速に減少し、保持電流の値まで減少した時点
で第1保持駆動制御信号H1によりトランジスタ22が
オンとされ、ソレノイドSL1の端子電圧は正の所定の
値となり、保持電流を流す保持駆動が開始される。この
時点でサイリスタ15が逆バイアス状態となり、オフと
なるので、分配ライン7の電位VPPも正となり、故障
診断信号DGが非アクティブ状態に戻ることになる。分
配ライン7は高インピーダンス状態となるが、スイッチ
ングトランジスタ8の漏れ電流により高電圧VHの上昇
に伴って漸増することになる。
【0030】ソレノイドSL1の駆動終了時には、第1
保持駆動制御信号H1が非アクティブになると同時に、
第1消磁駆動制御信号R1がアクティブになり、サイリ
スタ26がオンとなる。ソレノイドSL1の電流は急速
に減少した後コンデンサ23により、駆動電流は逆方向
の消磁電流として流れる。この時、ソレノイドSL1の
端子電圧は再び大きく負になるが、サイリスタ15がす
でにオフになっているため、分配ライン7の電位VPP
は負にならない(図4(G))。したがって、ソレノイ
ドSL1の消磁を行っても故障診断信号DGがアクティ
ブになることがない。
【0031】以下、第2制御信号FS2に応答してソレ
ノイドSL2が同様にして駆動され、分配ライン7の電
圧VPPは図4(G)に示した変化を順次繰り返すこと
になる。
【0032】ソレノイド駆動回路1は以上のように、各
ソレノイド弁SV1〜SV4の各オーバードライブ駆動
が終了して保持駆動に移行した時点で故障診断信号DG
が一定時間だけアクティブになる構成である。オーバー
ドライブ駆動の期間は一定であるから、これらのソレノ
イド弁によって内燃機関への燃料噴射を制御しようとす
る場合、内燃機関を制御するコントロールユニットは、
各気筒の噴射開始から一定時間(オーバードライブ時
間)後に出力端子48から故障診断信号DGが出力され
るか否かをチェックすることによりソレノイド弁SV1
〜SV4の動作が正常に行われているか否かを確認する
ことができる。
【0033】ところで、図1に示した故障診断信号出力
回路47によって得られる故障診断信号DGのパルス幅
は第1〜第4制御信号FS1〜FS4のパルス幅に比べ
て非常に細いものとなる。このため、故障診断信号DG
の接続先であるコントロールユニットのノイズフィルタ
によってこのパルスが無くなる可能性があるほか、入出
力命令の実行周期に比べてパルス幅が短いと、入出力命
令によるレベル判定では確実にパルスを補足できないと
いう不具合を生じる可能性がある。このため、割り込み
などを用いざるを得ず、コントロールユニット側に新た
な制約を課すことになる。
【0034】図5には、このような不具合を生じさせる
ことのない、広いパルス幅の故障診断信号DGを得るこ
とができるようにした、故障診断用の信号を出力するた
めの分配ライン7の電位の変化に応答して別の回路構成
が示されている。図5に示した回路は、図1の回路と比
べて、抵抗器46に代えてワンショットマルチバイブレ
ータ49を設けた点でのみ異なっている。ワンショット
マルチバイブレータ49を調整することにより任意のパ
ルス幅の故障診断信号DGを出力端子48から得ること
ができる。したがって、これにより故障診断信号DGの
パルス幅の短い場合における上述の不具合を一挙に解決
することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、ソレノイ
ドの消磁駆動の際に発生する回り込みパルスをマスクす
るための特別の回路が不要となるのでハードウェアが小
規模で済む上、分配ライン上の電位の変化を検出するた
めの手段が単一のもので済むので各ソレノイドに対して
同一の品質の検出が可能となるので、ソレノイド間にお
ける故障診断のばらつきを無くすことができる。また、
故障診断のための回路は1回路分の故障診断ハードウェ
ア量でよいので、ハードウェア量を増大させることなし
に、故障診断を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるソレノイド駆動回路の実施の形態
の一例を示す回路図。
【図2】図1に示したソレノイド駆動回路のための制御
ユニットの構成を示すブロック図。
【図3】図2に示した制御ユニットの出力信号の波形を
示すタイムチャート。
【図4】図1に示したソレノイド駆動回路の動作を説明
するための各部の信号の波形図。
【図5】図1に示したソレノイド駆動回路の故障診断信
号を出力する回路の変形例を示す回路図。
【図6】従来の故障診断回路の問題点を説明するための
波形図。
【図7】従来の故障診断回路の問題点を説明するための
波形図。
【図8】従来の故障診断回路の問題点を説明するための
波形図。
【符号の説明】
1 ソレノイド駆動回路 3、23 コンデンサ 4 昇圧充電回路 6 オーバードライブ用高電圧供給回路 7 分配ライン 8 スイッチングトランジスタ 15〜18、26 サイリスタ 21 定電流源 22 スイッチング回路 41 定電圧ダイオード 47 故障診断信号出力回路 DG 故障診断信号 FS1〜FS4 第1〜第4制御信号 H1〜H4 第1〜第4保持駆動制御信号 P1〜P4 第1〜第4トリガ制御信号 PK オーバードライブ駆動制御信号 R1〜R4 第1〜第4消磁駆動制御信号 SL1〜SL4 ソレノイド SV1〜SV4 電磁弁 VH 高電圧 VPP 電位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 69/46 F02M 69/00 380F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバードライブ用高電圧供給回路と、 分配ラインと、 該高電圧供給回路の出力と該分配ラインとの間に設けら
    れた高圧用スイッチ素子と、 複数のソレノイドを選択的に前記分配ラインに接続する
    ことができるよう前記複数のソレノイドのそれぞれに対
    応して設けられ対応するソレノイドの保持駆動に応答し
    てオフとされる複数の分配スイッチ素子と、 前記複数のソレノイドのそれぞれに対応して設けられ所
    要のタイミングで保持駆動電流を供給するための複数の
    定電流供給回路と、 前記複数のソレノイドのそれぞれの駆動の開始、停止を
    制御するための複数の制御信号に応答し前記高圧用スイ
    ッチ素子、前記複数の分配スイッチ素子を制御して前記
    複数のソレノイドのそれぞれを前記高電圧供給回路から
    の高電圧によってオーバードライブした後前記定電流供
    給回路からの電流によって保持駆動するための制御回路
    とを備えて成る複数のソレノイドを相互に異なるタイミ
    ングで駆動するためのソレノイド駆動回路において、 前記オーバードライブ終了時に生じるソレノイド誘起起
    電力による前記分配ラインの電位の変化が所定レベルを
    越えたか否かを判別する判別手段と、 該判別手段の判別結果に応答して故障診断信号を出力す
    る出力手段とを備えたことを特徴とするソレノイド駆動
    回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009174599A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Rinnai Corp 電磁弁駆動回路の異常検出装置
DE102014206777A1 (de) 2013-04-09 2014-10-09 Denso Corporation Fehlererfassungsvorrichtung für eine kraftstoffinjektionseinrichtung

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