JPH10254939A - 機構設計支援装置およびその方法 - Google Patents

機構設計支援装置およびその方法

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JPH10254939A
JPH10254939A JP9061309A JP6130997A JPH10254939A JP H10254939 A JPH10254939 A JP H10254939A JP 9061309 A JP9061309 A JP 9061309A JP 6130997 A JP6130997 A JP 6130997A JP H10254939 A JPH10254939 A JP H10254939A
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model
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models
cad
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JP9061309A
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Inventor
Chie Sekimoto
本 千 絵 關
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CADシステムによる機構設計での部品モデ
ルの配置および組立作業の効率化を図ることができる機
構設計支援装置およびその方法を提供する。 【解決手段】 CADシステム1を用いて複数の部品モ
デルの機構設計を行う際に、機構設計支援装置10は、
組立判定処理部16により組立対象となる一対の部品モ
デルのうちの一方の部品モデルの組合せ部の形状特徴の
決定に対応させて他方の部品モデルの組合せ部の形状特
徴を決定し、組立部品移動方向拘束処理部18により一
方の部品モデルの移動方向を制限する。また、組立対象
となる一対の部品モデルの配置が終了したことを検出し
て、干渉判定処理部19により配置済みの他の部品モデ
ルとの干渉の有無を判定し、かつ組立部品間機構接続要
素生成部20によりこの一対の部品モデル間の接続関係
を表す機構接続要素を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCAD(computer a
ided design )システムによる機構設計を支援する機構
設計支援装置およびその方法に係り、とりわけCADシ
ステムによる機構設計での部品モデルの配置および組立
作業の効率化を図る機構設計支援装置およびその方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、利用者からの指示に基づいて
3次元の製品モデルを対話的に設計するためのシステム
として、部品モデルの作成、配置および組立作業を実行
するCAD装置と、部品モデルの組立状況等を表示させ
るディスプレイと、ディスプレイ上の表示を参照しなが
ら各種の指示やデータ入力等を行うためのタブレットや
キーボード、マウス等の入力装置とを備えた3次元CA
Dシステムが知られている。
【0003】このような従来の3次元CADシステムに
おいては、複数の部品モデルをディスプレイ上の所定位
置に配置する際に利用者が部品モデルの配置位置の詳細
な座標値をキーボード等から入力している。
【0004】また、3次元CADシステムを用いて複数
の部品モデルの配置および組立作業を行った後、全ての
組立てが終了した製品モデルに対して各部品モデル間の
干渉の有無をチェックしている。そして、この干渉チェ
ックの段階で部品モデル間の干渉が検出された場合に
は、再び3次元CADシステムによる構造設計に戻って
干渉を回避するための設計変更を行っている。
【0005】さらに、3次元CADシステムを用いて複
数の部品モデルの配置および組立作業を行った後、3次
元CADシステムにより作成されるCADモデルとは別
に機構解析用のモデルを作成して各部品モデル間の機構
動作を検証している。具体的には、部品モデルの中から
利用者が必要と判断したものを機構解析用のソフトウェ
アに読み込むとともに、読み込まれた部品モデルの配置
位置をキーボード等による座標値の入力によって適宜変
化させながら動作解析シミュレーションを行っている。
そして、このシミュレーションの過程で動作不良等の問
題が発生した場合には、再び3次元CADシステムによ
る構造設計に戻ってCADモデルおよび機構解析用モデ
ルの設計変更を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の3次元CADシステムにおいては、部品モデルをディ
スプレイ上の所定位置に配置する際に利用者が部品モデ
ルの配置位置の詳細な座標値をキーボード等から入力し
ている。また、3次元CADシステムを用いて複数の部
品モデルの配置および組立作業を行った後、全ての組立
てが終了した製品モデルに対して各部品モデル間の干渉
の有無をチェックしている。さらに、3次元CADシス
テムを用いて複数の部品モデルの配置および組立作業を
行った後、CADモデルとは別に機構解析用のモデルを
作成して各部品モデル間の機構動作を検証している。
【0007】しかしながら、従来の3次元CADシステ
ムでは、部品モデルをディスプレイ上の所定位置に配置
する際に利用者が部品モデルの配置位置の詳細な座標値
をキーボード等から入力しなければならないので、利用
者の作業負担が大きく、このため円滑な作業進行を妨げ
る要因ともなっている。
【0008】また、部品モデルの組立てが全て終了した
後に各部品モデル間の干渉の有無をチェックしているの
で、干渉を回避するためになされた一つの部品モデルの
配置位置の変更によって他の部品モデルとの間に新たな
干渉が生じる可能性が高い。なお実際には、干渉が複数
箇所で生じているということが一般的であるので、干渉
を回避するための設計変更には多大な作業時間を要し、
このため作業効率の向上の妨げとなっている。
【0009】さらに、同一の製品モデルに対してCAD
モデルとは別に機構解析用のモデルを作成しなければな
らないので、製品モデルの動作解析も含めた機構設計全
体の作業に必要以上の時間がかかっている。
【0010】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、CADシステムによる機構設計での部品モ
デルの配置および組立作業の効率化を図ることができる
機構設計支援装置およびその方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、CADシステ
ムによる複数の部品モデルの機構設計を支援する機構設
計支援装置において、CADシステムから各部品モデル
の部品形状および形状特徴を含む部品作成CADデータ
を読み込む部品作成CADデータ読込手段と、前記部品
作成CADデータ読込手段により読み込まれた部品作成
CADデータに基づいて、組立対象となる一対の部品モ
デルのうちの一方の部品モデルの組合せ部の形状特徴の
決定に対応させて他方の部品モデルの組合せ部の形状特
徴を決定する組立判定手段と、前記組立判定手段により
決定された結果に基づいて前記一対の部品モデルのうち
のいずれかの部品モデルの移動方向を制限する組立部品
移動方向拘束手段とを備えたことを特徴とする機構設計
支援装置を提供する。
【0012】また本発明は、CADシステムによる複数
の部品モデルの機構設計を支援する機構設計支援装置に
おいて、CADシステムから各部品モデルの部品組立順
番および組立結合点を含む部品組立CADデータを読み
込む部品組立CADデータ読込手段と、前記部品組立C
ADデータ読込手段により読み込まれた部品組立CAD
データに基づいて前記部品モデルの配置位置を仮決定す
る部品位置決め手段と、前記部品モデルの配置位置の仮
決定が終了したことを検出する検出手段と、この検出手
段の検出結果に基づいて、既に配置済みの前記部品モデ
ルと配置位置が仮決定した前記部品モデルとの干渉の有
無を判定する干渉判定手段とを備えたことを特徴とする
機構設計支援装置を提供する。
【0013】さらに本発明は、CADシステムによる複
数の部品モデルの機構設計を支援する機構設計支援方法
において、各部品モデルの部品形状および形状特徴を含
む部品作成CADデータに基づいて、組立対象となる一
対の部品モデルのうちの一方の部品モデルの組合せ部の
形状特徴の決定に対応させて他方の部品モデルの組合せ
部の形状特徴を決定する工程と、この工程により決定さ
れた結果に基づいて前記一対の部品モデルのうちのいず
れかの部品モデルの移動方向を制限する工程とを備えた
ことを特徴とする機構設計支援方法を提供する。
【0014】さらにまた本発明は、CADシステムによ
る複数の部品モデルの機構設計を支援する機構設計支援
方法において、各部品モデルの部品組立順番および組立
結合点を含む部品組立CADデータに基づいて部品モデ
ルの配置位置を仮決定する工程と、前記部品モデルの配
置位置の仮決定が終了したことを検出する検出工程と、
この検出工程の検出結果に基づいて、既に配置済みの前
記部品モデルと配置位置が仮決定した前記部品モデルと
の干渉の有無を判定する工程とを備えたことを特徴とす
る機構設計支援方法を提供する。
【0015】本発明によれば、CADシステムにより複
数の部品モデルの機構設計を行う際に、組立対象となる
一対の部品モデルのうちの一方の部品モデルの組合せ部
の形状特徴の決定に対応させて他方の部品モデルの組合
せ部の形状特徴を決定するとともに、このようにして決
定された結果に基づいて一対の部品モデルのうちのいず
れかの部品モデルの移動方向を制限しているので、ディ
スプレイ等の表示装置上に表示された部品モデルをマウ
ス等の入力装置を用いて対話的な操作で配置することが
可能となり、このため利用者の作業負担を軽減して作業
効率を向上させることができる。
【0016】また、組立対象となる一対の部品モデルの
配置が終了した際に、CADシステムから読み込まれた
配置済みの他の部品モデルの部品組立順番および組立結
合点を含む部品組立CADデータに基づいて一対の部品
モデルのうちのいずれかの部品モデルと配置済みの他の
部品モデルとの干渉の有無を判定しているので、部品モ
デルの組立てが全て終了した後に大幅な設計変更が必要
となる事態を回避することができ、このため作業時間を
短縮して作業効率を向上させることができる。
【0017】さらに、組立対象となる一対の部品モデル
の配置が終了した際に、これら一対の部品モデル間の接
続関係を表す機構解析用のデータを生成しているので、
CADモデルを作成すると同時に機構解析用のモデルを
作成することができ、このため製品モデルの動作解析も
含めた機構設計全体の作業に要する時間を短縮すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1および図2は本発明に
よる機構設計支援装置およびその方法の一実施の形態を
示す図である。
【0019】図1に示すように、機構設計支援装置10
は、利用者からの指示に基づいて部品モデルの作成、配
置および組立作業を対話的に実行するCADシステム1
に接続されている。
【0020】ここでCADシステム1は、部品モデルの
作成作業を実行する部品作成CAD装置2と、部品モデ
ルの配置および組立作業を実行する部品組立CAD装置
3とを備えている。また、部品作成CAD装置2および
部品組立CAD装置3にはそれぞれディスプレイ等の表
示装置4と、表示装置4上の表示を参照しながら各種の
指示やデータ入力等を行うための入力装置5とが接続さ
れ、利用者からの指示等に基づいて部品モデルの作成、
配置および組立作業を対話的に実行できるようになって
いる。なお入力装置5としてはタブレットやキーボー
ド、マウス等の各種の装置を用いることができる。
【0021】また機構設計支援装置10は、CADシス
テム1の部品作成CAD装置2により生成された部品モ
デルの部品形状、形状特徴および形状作成履歴を含む部
品作成CADデータを読み込む部品作成CADデータ読
込装置(部品作成CADデータ読込手段)11と、CA
Dシステム1の部品組立CAD装置3により生成された
部品モデルの部品組立順番、組立結合点および組立履歴
を含む部品組立CADデータを読み込む部品組立CAD
データ読込装置(部品組立CADデータ読込手段)12
とを備えている。
【0022】ここで、部品作成CAD装置2から読み込
まれる部品作成CADデータのうち、「部品形状」は部
品モデルの外形形状等を表すデータであり、「形状特
徴」は部品モデルの構造および機能を特定するための特
徴部分を表すデータであり、「形状作成履歴」は部品モ
デルを作成するまでの作業過程を表すデータである。な
お、部品モデルの形状特徴としては例えば、シャフトで
あれば中心軸を表すデータ、歯車であれば中心軸や歯部
等を表すデータが該当する。
【0023】一方、部品組立CAD装置3から読み込ま
れる部品組立CADデータのうち、「部品組立順番」は
複数の部品モデルの組立ての順番を表すデータであり、
「組立結合点」は部品モデル間の組合せ部の結合位置を
表すデータであり、「組立履歴」は部品モデルの配置お
よび組立作業の過程を表すデータである。
【0024】なお、部品作成CADデータ読込装置11
および部品組立CADデータ読込装置12には入力デー
タ処理部13が接続され、CADシステム1から読み込
まれた部品作成CADデータおよび部品組立CADデー
タは適宜データファイル14に格納されるようになって
いる。
【0025】さらに機構設計支援装置10は、CADシ
ステム1の部品組立CAD装置3との間で命令やデータ
等の入出力を行うためのインタフェース部15を備えて
おり、このインタフェース部15には、組立対象となる
一対の部品モデルの組合せ部に関連する形状特徴を決定
する組立判定処理部(組立判定手段)16と、組立判定
処理部16により決定された結果に基づいて一対の部品
モデルのうちのいずれかの部品モデルの移動方向を制限
する組立部品移動方向拘束処理部(組立部品移動方向拘
束手段)18と、データファイル14に格納された配置
済みの他の部品モデルの部品組立CADデータに基づい
て組立対象となる一対の部品モデルと配置済みの他の部
品モデルとの干渉の有無を判定する干渉判定処理部(干
渉判定手段)19と、組立対象となる一対の部品モデル
間の接続関係を表す機構解析用の機構接続要素を設定す
る組立部品間機構接続要素生成部(機構解析用データ生
成手段)20と、部品モデルの組立結果を表示装置4上
に表示させるための組立結果出力処理部21とが接続さ
れている。なお、組立判定処理部16には組立対象とな
る一対の部品モデルの組立判定結果をインタフェース部
15を介してCADシステム1の表示装置4上に表示さ
せる組立判定結果出力処理部17が接続されている。
【0026】図1において、利用者は、CADシステム
1の部品作成CAD装置2を利用して組立てに必要とさ
れる複数の部品モデルを作成するとともに、部品組立C
AD装置3を利用して、表示装置4上に表示された部品
モデルをマウス等の入力装置5を用いて適宜選択、移動
および配置することにより、複数の部品モデルの配置お
よび組立作業を進める。なお、入力装置5としてマウス
が用いられる場合には、部品モデルの選択は例えばマウ
スボタンのクリックまたはダブルクリック操作により行
い、部品モデルの移動はマウスボタンを押しながらマウ
スを移動させるいわゆるドラッグ操作により行うように
するとよい。
【0027】そして、このような部品モデルの配置およ
び組立作業に伴って入力装置5から入力される指示やデ
ータは部品組立CAD装置3において処理されるととも
に、この部品組立CAD装置3にインタフェース部15
を介して接続された組立判定処理部16、組立部品移動
方向拘束処理部18、干渉判定処理部19、組立部品間
機構接続要素生成部20および組立結果出力処理部21
が適宜呼び出されて必要な処理がなされ、また組立判定
結果出力処理部17、組立部品移動方向拘束処理部1
8、干渉判定処理部19、組立部品間機構接続要素生成
部20および組立結果出力処理部21により処理された
結果はインタフェース部15を介して部品組立CAD装
置3に返される。なお、図1には明示されていないが、
機構設計支援装置10には、部品組立CADデータに基
づいて部品モデルの配置位置を仮決定する部品位置決め
手段と、部品モデルの配置位置の仮決定が終了したこと
を検出する検出手段が含まれている。
【0028】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について、図3に示す製品モデルの機構設計を
例として図1乃至図7により具体的に説明する。
【0029】ここで、図3に示す製品モデルは例えばコ
ピー機等の一部を想定したものであり、このような製品
モデルは、シャフト30、歯車31、歯車32、下箱3
3、板状部材38および上箱40の各部品モデルに対し
て、(1)シャフト30に歯車31を通し、(2)歯車
31に歯車32をかみ合わせ、(3)下箱33の底部3
4の凹部35に板状部材38の凸部39をはめ合わせ、
(4)下箱33の側部36の凹部37にシャフト30を
はめ合わせ、(5)下箱33に上箱40をはめ合わせる
という作業を順次行うことにより組み立てられる。
【0030】まず、CADシステム1に接続された機構
設計支援装置10は、CADシステム1により生成され
た部品モデルの部品形状、形状特徴および形状作成履歴
を含む部品作成CADデータを部品作成CADデータ読
込装置11により読み込み、入力データ処理部13を介
してデータファイル14に格納する(図2のステップ1
01参照)。
【0031】また機構設計支援装置10は、図3に示す
製品モデルに関連する配置済みの部品モデルがある場合
には、CADシステム1により生成された配置済みの部
品モデルの部品組立順番、組立結合点および組立履歴を
含む部品組立CADデータを部品組立CADデータ読込
装置12により読み込み、入力データ処理部13を介し
てデータファイル14に格納する(図2のステップ10
2参照)。
【0032】このようにして製品モデルの組立てに必要
なデータが機構設計支援装置10のデータファイル14
に格納された状態で、利用者は、CADシステム1の部
品組立CAD装置3を利用して、表示装置4上に表示さ
れた部品モデルをマウス等の入力装置5を用いて適宜選
択、移動および配置することにより、シャフト30、歯
車31、歯車32、下箱33、板状部材38および上箱
40の組立てを行う。
【0033】ここでまず、図1乃至図4により、図3に
示す製品モデルにおいてシャフト30に歯車31を通す
作業について説明する。
【0034】このような作業を行う場合、利用者はま
ず、入力装置5を用いて表示装置4上に表示された部品
モデルの中から基準モデルとしてシャフト30を選択す
る(ステップ103)。このような選択がなされると、
組立判定処理部16により、シャフト30に対応する部
品形状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品作成C
ADデータがデータファイル14から読み出される(ス
テップ104)。
【0035】また同様に、利用者が入力装置5を用いて
表示装置4上に表示された部品モデルの中から配置モデ
ルとして歯車31を選択すると(ステップ105)、組
立判定処理部16により、歯車31に対応する部品形
状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品作成CAD
データがデータファイル14から読み出される(ステッ
プ106)。
【0036】ここで、このようにして選択されたシャフ
ト30および歯車31は、表示装置4上のサブウィンド
ウ内に表示される(ステップ107)。
【0037】次に、利用者は表示装置4上のサブウィン
ドウ内に表示されたシャフト30と歯車31とを組み合
わせるため、入力装置5を用いて組合せ部の配置モデル
側の形状特徴として歯車31の中心軸31aを選択する
(ステップ108、図4(a)参照)。このような選択
がなされた場合には、組立判定処理部16により、以下
のような手順に従って組合せ部の基準モデル側の形状特
徴としてシャフト30の中心軸30aが選択される。
【0038】すなわち、図3および図4に示すシャフト
30のように中心軸が1つしかない場合(ステップ10
9)には、配置モデル側の形状特徴を選択した時点で基
準モデル側の形状特徴が特定され、配置モデルである歯
車31の中心軸31aは自動的にシャフト30の中心軸
30a上の所定位置に配置される(ステップ113、図
4(b)参照)。なお、この配置結果は、組立判定結果
出力処理部17により表示装置4上のサブウィンドウ内
に表示される(ステップ114)。
【0039】そして、このような表示結果に基づいて利
用者がこれらの形状特徴の組合せを正しいと判断し、入
力装置5からその旨の入力を行った場合(ステップ11
5)には、組立部品移動方向拘束処理部18により、配
置モデルである歯車31の移動方向(自由度)が図4
(b)に示すようにシャフト30の中心軸30aの軸方
向A1 と、中心軸30a回りの回転方向A2 という2方
向にのみ制限される(ステップ112)。なお、ステッ
プ115において利用者がこれらの形状特徴の組合せを
正しくないと判断した場合には、歯車31の中心軸31
aに対応する基準モデル側の形状特徴を利用者が入力装
置5を用いて直接入力することになる。
【0040】これに対し、クランクシャフトのように複
数の中心軸が存在する場合(ステップ109)には、利
用者は入力装置5を用いて表示装置4のサブウィンドウ
内で歯車31を自由に移動させる(ステップ110)。
なお、このときの歯車31の自由度は6である。このよ
うにして歯車31を移動させている間、組立判定処理部
16により、歯車31の中心軸31aと一致または近接
するシャフトの中心軸が検出され、このようにして検出
された中心軸は組立判定結果出力処理部17により表示
装置4上のサブウィンドウ内で通常の表示色とは異なる
別色で表示される。
【0041】ここで、利用者が表示装置4上のサブウィ
ンドウ内で別色で表示されたシャフトの中心軸を入力装
置5を用いて選択すると、基準モデル側の形状特徴が特
定され(ステップ111)、組立部品移動方向拘束処理
部18により、配置モデルである歯車31の移動方向
(自由度)が、選択された中心軸の軸方向と、中心軸回
りの回転方向という2方向にのみ制限される(ステップ
112)。
【0042】その後、利用者は、シャフト30と歯車3
1とが表示されている表示装置4上のサブウィンドウを
参照しながら移動方向が制限された歯車31を入力装置
5を用いて所望の配置位置まで移動させ(ステップ11
6)、この配置位置を入力装置5を用いて仮決定する
(ステップ117)。
【0043】このようにして歯車31の配置位置が仮決
定されると、干渉判定処理部19は、データファイル1
4から配置済みの他の部品モデルの部品組立CADデー
タを読み出し、この読み出された部品組立CADデータ
に基づいて歯車31とシャフト30や配置済みの他の部
品モデルとの干渉の有無を判定する(ステップ11
8)。
【0044】そして、ステップ118において歯車31
とシャフト30や配置済みの他の部品モデルとの間に干
渉があると判断された場合には、ステップ116に戻っ
て歯車31を再配置する。
【0045】これに対し、ステップ118において歯車
31とシャフト30や配置済みの他の部品モデルとの間
に干渉がないと判断された場合には、組立部品間機構接
続要素生成部20により、組立対象となるシャフト30
と歯車31とが機構解析上一体のものとして扱われるこ
とを表す機構解析用の機構接続要素を、シャフト30お
よび歯車31の部品作成CADデータのうちの例えば形
状特徴の属性の一つとして設定するとともに、シャフト
30と歯車31との組立てに関する部品組立順番、組立
結合点および組立履歴からなる部品組立CADデータを
データファイル14に格納する(ステップ119)。な
お、シャフト30と歯車31との間に機構接続要素が設
定されると、シャフト30と歯車31とは機構解析上一
体のものとして扱われるので、例えばシャフト30の座
標値を変更した場合でも歯車31はシャフト30との結
合が維持された状態でシャフト30とともに移動する。
【0046】なお、このようにしてシャフト30に歯車
31を通した組立結果は、組立結果出力処理部21によ
り表示装置4上に表示される。
【0047】その後、組み立てるべき全ての部品モデル
の配置および組立作業が終了したか否かを判断し(ステ
ップ120)、組み立てるべき部品モデルが残っている
場合にはステップ103に戻って他の部品モデルの配置
および組立作業を続ける。なお、図3に示す製品モデル
の場合には、組み立てるべき部品モデルが残っているの
で、ステップ103に戻って歯車31に歯車32をかみ
合わせる作業を行う。
【0048】次に、図1乃至図3、および図5により、
図3に示す製品モデルにおいて歯車31に歯車32をか
み合わせる作業について説明する。
【0049】このような作業を行う場合、利用者はま
ず、入力装置5を用いて表示装置4上に表示された部品
モデルの中から基準モデルとして歯車31を選択する
(ステップ103)。このような選択がなされると、組
立判定処理部16により、歯車31に対応する部品形
状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品作成CAD
データがデータファイル14から読み出される(ステッ
プ104)。
【0050】また同様に、利用者が入力装置5を用いて
表示装置4上に表示された部品モデルの中から配置モデ
ルとして歯車32を選択すると(ステップ105)、組
立判定処理部16により、歯車32に対応する部品形
状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品作成CAD
データがデータファイル14から読み出される(ステッ
プ106)。
【0051】ここで、このようにして選択された歯車3
1および歯車32は、表示装置4上のサブウィンドウ内
に表示される(ステップ107)。
【0052】次に、利用者は表示装置4上のサブウィン
ドウ内に表示された歯車31と歯車32とを組み合わせ
るため、入力装置5を用いて組合せ部の配置モデル側の
形状特徴として歯車32の歯部を選択する(ステップ1
08、図5(a)参照)。なお、歯部はモジュール、歯
数および歯面の方向という属性により特定される。この
ような選択がなされた場合には、歯車32の歯部とかみ
合う組合せ部の基準モデル側の形状特徴は歯車31の歯
部しかないと判断され(ステップ109)、組立判定処
理部16により、配置モデルである歯車32は自動的に
歯車31とかみ合う所定位置に配置される(ステップ1
13、図5(b)参照)。なお、この配置結果は、組立
判定結果出力処理部17により表示装置4上のサブウィ
ンドウ内に表示される(ステップ114)。
【0053】そして、このような表示結果に基づいて利
用者がこれらの形状特徴の組合せを正しいと判断し、入
力装置5からその旨の入力を行った場合(ステップ11
5)には、組立部品移動方向拘束処理部18により、配
置モデルである歯車32の移動方向が歯車31と歯車3
2とのかみ合いを維持できる範囲で拘束される。すなわ
ち歯車32の移動方向(自由度)は、図5(b)に示す
ように歯車31の中心軸方向B1 と、歯車31とかみ合
ったまま歯車31のまわりを動く方向B2 という2方向
にのみ制限される(ステップ112)。
【0054】その後、利用者は、歯車31と歯車32と
が表示されている表示装置4上のサブウィンドウを参照
しながら移動方向が制限された歯車32を入力装置5を
用いて所望の配置位置まで移動させ(ステップ11
6)、この配置位置を入力装置5を用いて仮決定する
(ステップ117)。
【0055】このようにして歯車32の配置位置が仮決
定されると、干渉判定処理部19は、データファイル1
4から配置済みの他の部品モデルの部品組立CADデー
タを読み出し、この読み出された部品組立CADデータ
に基づいて歯車32と歯車31や配置済みの他の部品モ
デルとの干渉の有無を判定する(ステップ118)。
【0056】そして、ステップ118において歯車32
と歯車31や配置済みの他の部品モデルとの間に干渉が
あると判断された場合には、ステップ116に戻って歯
車32を再配置する。
【0057】これに対し、ステップ118において歯車
32と歯車31や配置済みの他の部品モデルとの間に干
渉がないと判断された場合には、組立部品間機構接続要
素生成部20により、組立対象となる歯車31と歯車3
2とは、歯車同士の噛み合わせであるとして扱われるこ
とを表す機構解析用の機構接続要素を、歯車31および
歯車32の部品作成CADデータのうちの例えば形状特
徴の属性の一つとして設定するとともに、歯車31と歯
車32との組立てに関する部品組立順番、組立結合点お
よび組立履歴からなる部品組立CADデータをデータフ
ァイル14に格納する(ステップ119)。なお、歯車
31と歯車32との間に機構接続要素が設定されると、
歯車31と歯車32とは噛み合わせ関係を備えた一体的
な歯車とみなすことができ機構解析上一体のものとして
扱われるので、例えば一方の歯車31のモジュール値等
を変更した場合でも他方の歯車32のモジュール値等は
これに合わせて変更される。
【0058】なお、このようにして歯車31に歯車32
をかみ合わせた組立結果は、組立結果出力処理部21に
より表示装置4上に表示される。
【0059】ここで、図3に示す製品モデルの場合に
は、この時点でまだ組み立てるべき部品モデルが残って
いるので(ステップ120)、ステップ103に戻って
板状部材38の凸部39を下箱33の底部34の凹部3
5にはめ合わせる作業を行う。
【0060】次に、図1乃至図3、および図6により、
図3に示す製品モデルにおいて板状部材38の凸部39
を下箱33の底部34の凹部35にはめ合わせる作業に
ついて説明する。
【0061】このような作業を行う場合、利用者はま
ず、入力装置5を用いて表示装置4上に表示された部品
モデルの中から基準モデルとして下箱33の底部34を
選択する(ステップ103)。このような選択がなされ
ると、組立判定処理部16により、底部34に対応する
部品形状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品作成
CADデータがデータファイル14から読み出される
(ステップ104)。
【0062】また同様に、利用者が入力装置5を用いて
表示装置4上に表示された部品モデルの中から配置モデ
ルとして板状部材38を選択すると(ステップ10
5)、組立判定処理部16により、板状部材38に対応
する部品形状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品
作成CADデータがデータファイル14から読み出され
る(ステップ106)。
【0063】ここで、このようにして選択された底部3
4および板状部材38は、表示装置4上のサブウィンド
ウ内に表示される(ステップ107)。
【0064】次に、利用者は表示装置4上のサブウィン
ドウ内に表示された底部34と板状部材38とを組み合
わせるため、入力装置5を用いて組合せ部の配置モデル
側の形状特徴として板状部材38の一つの凸部39の中
心軸39aを選択する(ステップ108)。このような
選択がなされた場合には、組立判定処理部16により、
組合せ部の基準モデル側の形状特徴として底部34の凹
部35の中心軸35aが選択される。
【0065】ここで、底部34には複数の凹部35が存
在するので(ステップ109)、利用者は入力装置5を
用いて表示装置4のサブウィンドウ内で板状部材38を
自由に移動させる(ステップ110)。なお、このとき
の板状部材38の自由度は6である。このようにして板
状部材38を移動させている間、組立判定処理部16に
より、板状部材38の凸部39の中心軸39aと一致ま
たは近接する底部34の凹部35の中心軸35aが検出
され、このようにして検出された凹部35の中心軸35
aは組立判定結果出力処理部17により表示装置4上の
サブウィンドウ内で通常の表示色とは異なる別色で表示
される(図6(b)参照)。
【0066】ここで、利用者が表示装置4上のサブウィ
ンドウ内で別色で表示された凹部35の中心軸35aを
入力装置5を用いて選択すると、基準モデル側の形状特
徴が特定され(ステップ111)、組立部品移動方向拘
束処理部18により、配置モデルである板状部材38の
移動方向(自由度)が図6(c)に示すように底部34
の凹部35の中心軸方向C1 と、凹部35の中心軸35
a回りの回転方向C2という2方向にのみ制限される
(ステップ112)。
【0067】その後、利用者は、底部34と板状部材3
8とが表示されている表示装置4上のサブウィンドウを
参照しながら移動方向が制限された板状部材38を入力
装置5を用いて面34aおよび面38aが接触するまで
移動させ(ステップ116)、この配置位置を入力装置
5を用いて仮決定する(ステップ117)。
【0068】このようにして板状部材38の配置位置が
仮決定されると、干渉判定処理部19は、データファイ
ル14から配置済みの他の部品モデルの部品組立CAD
データを読み出し、この読み出された部品組立CADデ
ータに基づいて板状部材38と底部34や配置済みの他
の部品モデルとの干渉の有無を判定する(ステップ11
8)。
【0069】そして、ステップ118において例えば板
状部材38と底部34との間に干渉があると判断された
場合には、ステップ116に戻って板状部材38を再配
置する。
【0070】これに対し、ステップ118において板状
部材38と底部34や配置済みの他の部品モデルとの間
に干渉がないと判断された場合には、組立部品間機構接
続要素生成部20により、組立対象となる底部34と板
状部材38とが機構解析上一体のものとして扱われるこ
とを表す機構解析用の機構接続要素を、底部34および
板状部材38の部品作成CADデータのうちの例えば形
状特徴の属性の一つとして設定するとともに、底部34
と板状部材38との組立てに関する部品組立順番、組立
結合点および組立履歴からなる部品組立CADデータを
データファイル14に格納する(ステップ119)。な
お、底部34と板状部材38との間に機構接続要素が設
定されると、底部34と板状部材38とは機構解析上一
体のものとして扱われるので、例えば底部34の凹部3
5の位置や内径の大きさを変更した場合でも対応する板
状部材38の凸部39の位置や外径の大きさはこれに合
わせて変更される。
【0071】なお、このようにして底部34の凹部35
に板状部材38の凸部39をはめ合わせた組立結果は、
組立結果出力処理部21により表示装置4上に表示され
る。
【0072】ここで、図3に示す製品モデルの場合に
は、この時点でまだ組み立てるべき部品モデルが残って
いるので(ステップ120)、ステップ103に戻って
歯車31が通されたシャフト30を下箱33の側部36
の凹部37にはめ合わせる作業、および下箱33に上箱
40をはめ合わせる作業を行う。なお、シャフト30を
下箱33の側部36の凹部37にはめ合わせる作業は、
上述した底部34の凹部35に板状部材38の凸部39
をはめ合わせる作業と基本的に同様であるので、ここで
の説明は省略する。
【0073】次に、図1乃至図3、および図7により、
図3に示す製品モデルにおいて部品モデル30,31,
32,38が取り付けられた下箱33に上箱40をはめ
合わせる作業について説明する。なお、下箱33は上面
のない器状の箱であり、上箱40は底面のない蓋状の箱
である。
【0074】このような作業を行う場合、利用者はま
ず、入力装置5を用いて表示装置4上に表示された部品
モデルの中から基準モデルとして下箱33を選択する
(ステップ103)。このような選択がなされると、組
立判定処理部16により、下箱33に対応する部品形
状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品作成CAD
データがデータファイル14から読み出される(ステッ
プ104)。
【0075】また同様に、利用者が入力装置5を用いて
表示装置4上に表示された部品モデルの中から配置モデ
ルとして上箱40を選択すると(ステップ105)、組
立判定処理部16により、上箱40に対応する部品形
状、形状特徴および形状作成履歴を含む部品作成CAD
データがデータファイル14から読み出される(ステッ
プ106)。
【0076】ここで、このようにして選択された下箱3
3および上箱40は、表示装置4上のサブウィンドウ内
に表示される(ステップ107)。
【0077】次に、利用者は表示装置4上のサブウィン
ドウ内に表示された下箱33と上箱40とを組み合わせ
るため、入力装置5を用いて組合せ部の配置モデル側の
形状特徴として上箱の一つの内側面41(図7(a)中
で点線のハッチが付された面)を選択する(ステップ1
08)。このような選択がなされた場合には、組立判定
処理部16により、組合せ部の基準モデル側の形状特徴
として下箱33の外側面36aが選択される。
【0078】ここで、下箱33には複数の外側面36a
が存在するので(ステップ109)、利用者は入力装置
5を用いて表示装置4のサブウィンドウ内で上箱40を
自由に移動させる(ステップ110)。なお、このとき
の上箱40の自由度は6である。このようにして上箱4
0を移動させている間、組立判定処理部16により、上
箱40の内側面41と一致または近接する下箱33の外
側面36aが検出され、このようにして検出された外側
面36aは組立判定結果出力処理部17により表示装置
4上のサブウィンドウ内で通常の表示色とは異なる別色
で表示される(図7(b)参照)。
【0079】ここで、利用者が表示装置4上のサブウィ
ンドウ内で別色で表示された下箱33の外側面36aを
入力装置5を用いて選択すると、基準モデル側の形状特
徴が特定され(ステップ111)、組立部品移動方向拘
束処理部18により、配置モデルである上箱40の移動
方向(自由度)が図7(b)に示すように下箱33の外
側面36aと上箱40の内側面41とが接触したまま摺
動する方向D1 ,D2(図7(b)参照)にのみ制限さ
れる(ステップ112)。
【0080】その後、利用者は、下箱33と上箱40と
が表示されている表示装置4上のサブウィンドウを参照
しながら移動方向が制限された上箱40を入力装置5を
用いて所望の配置位置まで移動させ(ステップ11
6)、この配置位置を入力装置5を用いて仮決定する
(ステップ117)。
【0081】このようにして歯車31の配置位置が仮決
定されると、干渉判定処理部19は、データファイル1
4から配置済みの他の部品モデルの部品組立CADデー
タを読み出し、この読み出された部品組立CADデータ
に基づいて上箱40と下箱33や配置済みの他の部品モ
デルとの干渉の有無を判定する(ステップ118)。
【0082】そして、ステップ118において上箱40
と下箱33や配置済みの他の部品モデルとの間に干渉が
あると判断された場合には、ステップ116に戻って歯
車31を再配置する。
【0083】これに対し、ステップ118において上箱
40と下箱33や配置済みの他の部品モデルとの間に干
渉がないと判断された場合には、組立部品間機構接続要
素生成部20により、組立対象となる下箱33と上箱4
0とが機構解析上一体のものとして扱われることを表す
機構解析用の機構接続要素を、下箱33および上箱40
の部品作成CADデータのうちの例えば形状特徴の属性
の一つとして設定するとともに、下箱33と上箱40と
の組立てに関する部品組立順番、組立結合点および組立
履歴からなる部品組立CADデータをデータファイル1
4に格納する(ステップ119)。なお、下箱33と上
箱40との間に機構接続要素が設定されると、下箱33
と上箱40とは機構解析上一体のものとして扱われるの
で、例えば下箱33の外形寸法を変更した場合でも対応
する上箱40の外形寸法はこれに合わせて変更される。
【0084】なお、このようにして下箱33に上箱40
をはめ合わせた組立結果は、組立結果出力処理部21に
より表示装置4上に表示される。
【0085】ここで、図3に示す製品モデルの場合に
は、下箱33に上箱40をはめ合わせる作業が終了した
際に全ての部品モデルの配置および組立作業が終了し
(ステップ120)、これにより干渉チェック済みでか
つ機構解析用の機構接続要素が設定された製品モデルが
完成する。なお、部品モデルの配置および組立作業を進
めていく過程で部品組立CADデータの一つとして組立
履歴を順次格納しているので、この組立履歴を用いるこ
とにより、部品モデルの組立ての途中であっても所望の
組立段階まで戻って部品モデルの配置位置や寸法を変更
することができる。また、このような方法による変更後
においては、既に組み立てられた変更後の組立て分につ
いては自動的に再現させることができる。
【0086】このように本実施の形態によれば、CAD
システム1の部品組立CAD装置3を用いて複数の部品
モデルの機構設計を行う際に、機構設計支援装置10の
組立判定処理部16により、組立対象となる一対の部品
モデルのうちの一方の部品モデルの組合せ部の形状特徴
の決定に対応させて他方の部品モデルの組合せ部の形状
特徴を決定するとともに、組立部品移動方向拘束処理部
18により、組立判定処理部16により決定された結果
に基づいて一対の部品モデルのうちのいずれかの部品モ
デルの移動方向を制限しているので、表示装置4上に表
示された部品モデルを入力装置5を用いて対話的な操作
で配置することが可能となり、このため利用者の作業負
担を軽減して作業効率を向上させることができる。
【0087】また、組立対象となる一対の部品モデルの
配置が終了したことを検出して、干渉判定処理部19に
より、配置済みの他の部品モデルの部品組立順番、組立
結合点および組立履歴を含む部品組立CADデータに基
づいて一対の部品モデルのうちのいずれかの部品モデル
と配置済みの他の部品モデルとの干渉の有無を逐次判定
しているので、部品モデルの組立てが全て終了した後に
大幅な設計変更が必要となる事態を回避することがで
き、このため作業時間を短縮して作業効率を向上させる
ことができる。
【0088】さらに、組立対象となる一対の部品モデル
の配置が終了したことを検出して、組立部品間機構接続
要素生成部20により、一対の部品モデル間の接続関係
を表す機構解析用の機構接続要素を設定しているので、
CADモデルを作成すると同時に機構解析用のモデルを
作成することができ、このため製品モデルの動作解析も
含めた機構設計全体の作業に要する時間を短縮すること
ができる。
【0089】なお、上述した実施の形態において、部品
作成CADデータ読込装置11、部品組立CADデータ
読込装置12、入力データ処理部13、インタフェース
部15、組立判定処理部16、組立判定結果出力処理部
17、組立部品移動方向拘束処理部18、干渉判定処理
部19、組立部品間機構接続要素生成部20、組立結果
出力処理部21、部品位置決め手段および検出手段はい
ずれもワークステーション等のコンピュータ上で稼働す
るプログラムモジュールとして実現することができる。
ここで、このような複数のプログラムモジュールを含む
プログラムは、コンピュータ上のメモリやハードディス
ク等の内部記憶装置、およびフレキシブルディスクやC
D−ROM等の外部記憶装置のような機械読み取り可能
な各種の記録媒体に格納され、コンピュータ上のCPU
(中央演算処理装置)から逐次読み出されて実行される
ことにより上述したような機能を実現する。
【0090】また、上述した実施の形態においては、機
構設計支援装置10内にCADシステム1から読み込ま
れた部品作成CADデータおよび部品組立CADデータ
を格納するためのデータファイル14を設けているが、
このようなデータファイルを機構設計支援装置10内に
設けることなく、CADシステム1内に設けられた部品
作成CADデータおよび部品組立CADデータ用のファ
イルから直接データの入出力を行うようにしてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ィスプレイ等の表示装置上に表示された部品モデルをマ
ウス等の入力装置を用いて対話的な操作で配置すること
が可能となり、このため利用者の作業負担を軽減して作
業効率を向上させることができる。
【0092】また、部品モデルの組立てが全て終了した
後に大幅な設計変更が必要となる事態を回避することが
でき、このため作業時間を短縮して作業効率を向上させ
ることができる。
【0093】さらに、CADモデルを作成すると同時に
機構解析用のモデルを作成することができ、このため製
品モデルの動作解析も含めた機構設計全体の作業に要す
る時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機構設計支援装置の一実施の形態
を示す機能ブロック図。
【図2】図1に示す機構設計支援装置における処理手順
を説明するためのフローチャート。
【図3】本発明による機構設計の対象となる製品モデル
の一例を示す図。
【図4】図3に示す装置においてシャフトに歯車を通す
作業を説明するための図。
【図5】図3に示す装置において歯車同士をかみ合わせ
る作業を説明するための図。
【図6】図3に示す装置において凹凸部同士をはめ合わ
せる作業を説明するための図。
【図7】図3に示す装置において下箱に上箱(蓋)をは
め合わせる作業を説明するための図。
【符号の説明】
1 CADシステム 2 部品作成CAD装置 3 部品組立CAD装置 4 表示装置 5 入力装置 10 機構設計支援装置 11 部品作成CADデータ読込装置 12 部品組立CADデータ読込装置 13 入力データ処理部 14 データファイル 15 インタフェース部 16 組立判定処理部 17 組立判定結果出力処理部 18 組立部品移動方向拘束処理部 19 干渉判定処理部 20 組立部品間機構接続要素生成部 21 組立結果出力処理部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CADシステムによる複数の部品モデルの
    機構設計を支援する機構設計支援装置において、 CADシステムから各部品モデルの部品形状および形状
    特徴を含む部品作成CADデータを読み込む部品作成C
    ADデータ読込手段と、 前記部品作成CADデータ読込手段により読み込まれた
    部品作成CADデータに基づいて、組立対象となる一対
    の部品モデルのうちの一方の部品モデルの組合せ部の形
    状特徴の決定に対応させて他方の部品モデルの組合せ部
    の形状特徴を決定する組立判定手段と、 前記組立判定手段により決定された結果に基づいて前記
    一対の部品モデルのうちのいずれかの部品モデルの移動
    方向を制限する組立部品移動方向拘束手段とを備えたこ
    とを特徴とする機構設計支援装置。
  2. 【請求項2】CADシステムによる複数の部品モデルの
    機構設計を支援する機構設計支援装置において、 CADシステムから各部品モデルの部品組立順番および
    組立結合点を含む部品組立CADデータを読み込む部品
    組立CADデータ読込手段と、 前記部品組立CADデータ読込手段により読み込まれた
    部品組立CADデータに基づいて前記部品モデルの配置
    位置を仮決定する部品位置決め手段と、 前記部品モデルの配置位置の仮決定が終了したことを検
    出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて、既に配置済みの前
    記部品モデルと配置位置が仮決定した前記部品モデルと
    の干渉の有無を判定する干渉判定手段とを備えたことを
    特徴とする機構設計支援装置。
  3. 【請求項3】前記部品モデルの配置が終了したことを検
    出して、これら部品モデル間の接続関係を表す機構解析
    用のデータを生成する機構解析用データ生成手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項1または2記載の機構
    設計支援装置。
  4. 【請求項4】CADシステムによる複数の部品モデルの
    機構設計を支援する機構設計支援方法において、 各部品モデルの部品形状および形状特徴を含む部品作成
    CADデータに基づいて、組立対象となる一対の部品モ
    デルのうちの一方の部品モデルの組合せ部の形状特徴の
    決定に対応させて他方の部品モデルの組合せ部の形状特
    徴を決定する工程と、 この工程により決定された結果に基づいて前記一対の部
    品モデルのうちのいずれかの部品モデルの移動方向を制
    限する工程とを備えたことを特徴とする機構設計支援方
    法。
  5. 【請求項5】CADシステムによる複数の部品モデルの
    機構設計を支援する機構設計支援方法において、 各部品モデルの部品組立順番および組立結合点を含む部
    品組立CADデータに基づいて部品モデルの配置位置を
    仮決定する工程と、 前記部品モデルの配置位置の仮決定が終了したことを検
    出する検出工程と、 この検出工程の検出結果に基づいて、既に配置済みの前
    記部品モデルと配置位置が仮決定した前記部品モデルと
    の干渉の有無を判定する工程とを備えたことを特徴とす
    る機構設計支援方法。
  6. 【請求項6】前記部品モデルの配置が終了した際に、こ
    れら部品モデル間の接続関係を表す機構解析用のデータ
    を生成する工程をさらに備えたことを特徴とする請求項
    4または5記載の機構設計支援方法。
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