JPH10254356A - 表示体の無反射表示構造 - Google Patents

表示体の無反射表示構造

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Publication number
JPH10254356A
JPH10254356A JP9055004A JP5500497A JPH10254356A JP H10254356 A JPH10254356 A JP H10254356A JP 9055004 A JP9055004 A JP 9055004A JP 5500497 A JP5500497 A JP 5500497A JP H10254356 A JPH10254356 A JP H10254356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelengths
reflectance
transparent glass
antireflection film
low
Prior art date
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Pending
Application number
JP9055004A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Masuda
朗 増田
Tetsuo Konagaya
哲夫 小長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
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  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 展示中の絵や写真を観賞する際に、展示品を
収めた額縁の透明ガラスの光反射を無くしてスッキリし
た鑑賞が行える表示体の無反射表示構造を得る。 【解決手段】 透明ガラス6の表裏面に施される反射防
止膜10と、絵7などの表示体を照らす照明手段4との
それぞれの分光特性を相反させ、反射防止膜10におい
て高反射率となる波長に対し、照明手段4の分光特性を
選択して光照射率を低下させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示体の無反射表示
構造に関し、とりわけ、表示体の前面に透明ガラスを配
置した表示体の無反射表示構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、美術館等において、展示中の絵や
写真などの展示品が観賞者の手で触れられないようにし
たり埃が付着しないようにして、展示品を保護するため
に、図9に示すように絵や写真30などを入れた額縁3
1に透明ガラス32を取り付けている。また、絵や写真
を観賞者に効果的に見せるために例えば額縁31の上方
に白色や橙色などの照明器具35を取り付けて、この照
明器具35で展示中の絵や写真30に光を照射してい
る。
【0003】しかしながら、透明ガラス32は、図10
に示すように可視光(波長380nm〜770nm)の
範囲で反射率が高いので、観賞者の姿36や照明器具3
5の光が透明ガラス32に写ったり反射したりして展示
品の観賞の妨げになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解消するた
めに、透明ガラスに反射防止膜を施して透明ガラスの反
射率を低下させる方法が知られている。図11、図12
のグラフに一般的な反射防止膜の分光特性を示す。図1
1、図12のグラフにおいて縦軸は反射防止膜の反射率
(%)を示し、横軸は波長(nm)を示す。図11なお
ける反射防止膜の分光特性は、波長400nm〜700
nmの範囲で反射率が低く、波長400nm以下と波長
700nm以上の範囲で反射率が高くなる。一方、図1
2における反射防止膜30の分光特性は、波長500n
m以上の範囲で反射率が低く、波長500nm以下の範
囲で反射率が高くなる。
【0005】しかし、図11、図12のグラフに示すよ
うに、これまでは透明ガラスに反射防止膜を施した場合
でも、可視光の波長(380nm〜770nm)全域を
低反射率に設定することができない。したがって、観賞
者の姿などが透明ガラスに写ったりして展示品の観賞を
妨げるという問題は依然として解消されなかった。本発
明は上記事情に鑑みなされたもので、展示中の絵や写真
を保護することができるとともに、ライティングなどの
演出を加えた方法において展示品をスッキリ見易くでき
る表示体の無反射表示構造を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る表示体の無反射表示構造は、反射防止膜
を施し、表示体前面に設置した透明ガラスと、該ガラス
面に向かって光照射する照明手段とを具備し、前記反射
防止膜及び照明手段のそれぞれの分光特性を相反するも
ので選択したことを特徴とするものである。また、照明
手段は、照明灯を備えると共に該照明灯の前面にフィル
タを配置し、該フィルタで前記照明手段の分光特性を得
ることを特徴としてもよい。
【0007】上記構成によれば、反射防止膜と照明手段
とのそれぞれの分光特性を相反させることにより、反射
防止膜が高反射率となる波長において、照明手段の光照
射率を低下させることができる。したがって、反射防止
膜の高反射率の範囲でも反射光量を少量にすることがで
きる。また、フィルタを使用すれば、照明手段の分光特
性を反射防止膜の分光特性に対し容易に相反させること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示体の無反
射表示構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明に係る表示体の無反射表示構造
の一実施形態を示す断面図、図2は図1の無反射表示構
造に使用する反射防止膜の分光特性を示すグラフ、図3
は図1の無反射表示構造における照明灯の分光特性を示
すグラフである。
【0009】図1に示す表示体の無反射表示構造1は、
図示しない紐で壁2に掛けられた額縁3内の絵(表示
体)7を照明する照明手段4を備える。額縁3は、枠体
5と、枠体5内に配置した透明ガラス6と、透明ガラス
6とともに絵7を挟持する押え板8と、押え板8を枠体
5に係止する係止具9とからなる。透明ガラス6は表裏
の両面に反射防止膜10を施したもので、この反射防止
膜10は、透明ガラス6の屈折率よりも低屈折率の物質
を、真空蒸着法などで透明ガラス6の表裏面に被覆処理
したものである。この物質を透明ガラス6の表裏面に被
覆処理することにより透明ガラス6の反射率を低下させ
ることができる。
【0010】この物質としては、例えば屈折率が1.3
91のMgF2 や、屈折率が1.339のNa3 AlF
6 等が知られており、反射防止膜10は、これらのうち
の1物質を透明ガラス6に被覆処理したものである。反
射防止膜10の分光特性を図2のグラフに示す。図2の
グラフにおいて縦軸は反射防止膜10の反射率(%)を
示し、横軸は波長(nm)を示す。反射防止膜10の分
光特性は、波長400nm〜700nmの範囲で反射率
が低く、波長400nm以下と波長700nm以上の範
囲で反射率が高くなる。
【0011】照明手段4は、壁部2に取り付けたアーム
15を壁部2から前方に延出し、アーム15の先端に照
明灯16を取り付けたものである。照明灯16から投光
した光は反射防止膜10に到達する。
【0012】照明灯16の分光特性を図3のグラフに示
す。図3のグラスにおいて縦軸は照明灯16の発光率
(%)を示し、横軸は波長(nm)を示す。照明灯16
の分光特性は、波長400nm〜700nmの範囲で発
光率が高く、波長400nm以下と波長700nm以上
の範囲で発光率が低くなる。すなわち、照明灯16の分
光特性は、反射防止膜10の反射率が高い波長で発光率
が低く、反射防止膜10の反射率が低い波長で発光率が
高くなるように選択される。
【0013】次に、本発明に係る表示体の無反射表示構
造の作用を説明する。先ず、波長400nm以下と波長
700nm以上の範囲の可視光について説明する。照明
灯16から投光された光は透明ガラス6面の反射防止膜
10に到達する。その際、波長400nm以下と波長7
00nm以上の範囲の可視光は少量のみが投光される。
したがって、波長400nm以下と波長700nm以上
の範囲の可視光が、反射防止膜10で反射されたとして
も、その反射光量はごく僅かである。
【0014】次に、波長400nm〜700nmの範囲
の可視光について説明する。照明灯16から投光された
光は透明ガラス6面の反射防止膜10に到達する。その
際、波長400nm〜波長700nmの範囲の可視光は
殆ど透明ガラス6面に到達する。しかし、波長400n
m〜波長700nmの範囲では反射防止膜10の反射率
が低いので、反射防止膜10で吸収されて反射される反
射光量は少量となる。
【0015】即ち、図4に示すように、可視光の波長3
80nm〜770nmは全域において、反射防止膜10
で反射する可視光の光量が均一化された少量になり、透
明ガラスは展示中の絵7を観賞する際の妨げにならな
い。一方、照明灯16から投光した光は、透明ガラス6
を介して絵7を照らすので、演出効果を加えながら絵7
をスッキリ見えるようにする。
【0016】次に、本発明に係る表示体の無反射表示構
造の他の実施形態を説明する。図5は本発明に係る表示
体の無反射表示構造の他の実施形態を示す断面図、図6
は図5の無反射表示構造に使用する反射防止膜の分光特
性を示すグラフ、図7は図5の無反射表示構造における
照明手段の分光特性を示すグラフである。なお、この実
施形態における表示体の無反射表示構造では、照明手段
にフィルタを使用したことを除けば、先の実施形態のも
のと実質的に同じである。したがって、同一部材及び同
一箇所には同一符号を付けて説明を省略する。この表示
体の無反射表示構造29では、図5に示すように、照明
手段4はアーム15の先端の照明灯16の前面にフィル
タ31を配置して構成されている。したがって、照明灯
16から投光した光はフィルタ31を介して反射防止膜
30に到達する。
【0017】反射防止膜30の分光特性を図6のグラフ
に示す。図6のグラフにおいて縦軸は反射防止膜30の
反射率(%)を示し、横軸は波長(nm)を示す。反射
防止膜30の分光特性は、波長500nm以上の範囲で
反射率が低く、波長500nm以下の範囲で反射率が高
くなる。
【0018】一方、フィルタ31の分光特性を図7のグ
ラフに示す。図7のグラフにおいて縦軸はフィルタ31
の透過率(%)を示し、横軸は波長(nm)を示す。フ
ィルタ31の分光特性は、波長500nm以上の範囲で
透過率が高く、波長500nm以下の範囲で透過率が低
くなる。すなわち、フィルタ31の分光特性は、反射防
止膜30の反射率が高い波長で透過率が低く、反射防止
膜30の反射率が低い波長で透過率が高くなるように選
択される。
【0019】次に、この表示体の無反射表示構造の作用
について説明する。先ず、波長500nm以上の範囲の
可視光について説明する。照明灯16から投光された光
はフィルタ31を通過して透明ガラス6面の反射防止膜
30に到達する。投光された光がフィルタ31を通過す
る際に、波長500nm以上の可視光はフィルタ31を
殆ど透過する。しかし、波長500nm以上の光は、反
射防止膜30の反射率が低いので透明ガラ6を通過する
一方、反射防止膜30で反射される反射光量は少量であ
る。
【0020】次に、波長500nm以下の可視光につい
て説明する。照明灯16から投光された光はフィルタ3
1を通過して透明ガラス6面の反射防止膜30に到達す
る。投光された光がフィルタ31を通過する際に、波長
500nm以下の可視光は殆どが吸収されて少量のみが
フィルタ31を通過する。したがって、波長500nm
以下の可視光が、反射防止膜30で反射されたとして
も、その反射光量はごく僅かである。
【0021】即ち、図8に示すように、可視光の波長3
80nm〜770nmは全域において、反射防止膜30
で反射する可視光の光量が均一化されて少量になり、透
明ガラス6は展示中の絵7を観賞する際の妨げにならな
い。一方、照明灯16から投光した光は、フィルタ31
透明ガラス6を介して絵7を照らすので、演出効果を加
えながら絵7をスッキリ見えるようにする。
【0022】前記実施形態ではフィルタを用いて照明手
段の分光特性を調整する場合について説明したが、これ
に限らず、さらに照明灯とフィルタとの組み合わせによ
り分光特性を調整することもできる。また、反射防止膜
と相反する所望の分光特性を照明灯のみにより得てフィ
ルタを省略する構成とすることもできる。
【0023】
【効果】以上記載したように、本発明に係る表示体の無
反射表示構造によれば、反射防止膜と照明手段とのそれ
ぞれの分光特性を相反させることにより、反射防止膜が
高反射率となる波長においては、照明手段の光発光率あ
るいは透過率を低下させる。したがって、反射防止膜の
高反射率の範囲でも反射光量を少量にすることができ
る。その結果、反射防止膜を施した透明ガラスを額縁に
使用すれば、展示品を保護することができ、さらに額縁
に収納した絵や写真などを観賞する際に、反射光による
観賞の妨げを防止でき、ガラスの存在を感じさせないで
スキッリ見える展示を可能にするまた、照明手段にフィ
ルタを使用すれば、反射防止膜の分光特性に相反する照
明手段の分光特性を容易に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示体の無反射表示構造の一実施
形態を示す断面図である。
【図2】図1の無反射表示構造に使用する反射防止膜の
分光特性を示すグラフである。
【図3】図1の無反射表示構造に使用する照明手段の分
光特性を示すグラフである。
【図4】図1の無反射表示構造での反射光量を示すグラ
フである。
【図5】本発明に係る表示体の無反射表示構造の他の実
施形態を示す断面図である。
【図6】図5の無反射表示構造に使用する反射防止膜の
分光特性を示すグラフである。
【図7】図5の無反射表示構造に使用するフィルタの分
光特性を示すグラフである。
【図8】図5の無反射表示構造での反射光量を示すグラ
フである。
【図9】従来の表示体の無反射表示構造を示す斜視図で
ある。
【図10】従来の表示体の反射光量を示したグラフであ
る。
【図11】従来の表示体の無反射表示構造に使用した反
射防止膜の分光特性を示すグラフである。
【図12】従来の表示体の無反射表示構造に使用した反
射防止膜の分光特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1、29 表示体の無反射表示構造 3 額縁 4 照明手段 6 透明ガラス 7 絵 16 照明灯 10、30 反射防止膜 31 フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射防止膜を施し、表示体前面に設置し
    た透明ガラスと、該ガラス面に向かって光照射する照明
    手段とを具備し、前記反射防止膜及び照明手段のそれぞ
    れの分光特性を相反するもので選択したことを特徴とす
    る表示体の無反射表示構造。
  2. 【請求項2】 前記照明手段は、照明灯を備えると共に
    該照明灯の前面にフィルタを配置し、該フィルタで前記
    照明手段の分光特性を得ることを特徴とする請求項1記
    載の表示体の無反射表示構造。
JP9055004A 1997-03-10 1997-03-10 表示体の無反射表示構造 Pending JPH10254356A (ja)

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JP9055004A JPH10254356A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 表示体の無反射表示構造

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JP9055004A JPH10254356A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 表示体の無反射表示構造

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JPH10254356A true JPH10254356A (ja) 1998-09-25

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ID=12986521

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JP (1) JPH10254356A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014194460A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Dainippon Printing Co Ltd 不透明板、表示板、及び表示システム
CN106875868A (zh) * 2015-12-14 2017-06-20 四川新力光源股份有限公司 一种模块化灯箱组件

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JP2014194460A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Dainippon Printing Co Ltd 不透明板、表示板、及び表示システム
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