JPH10253384A - 軌道上アライメント検出装置 - Google Patents

軌道上アライメント検出装置

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JPH10253384A
JPH10253384A JP6031897A JP6031897A JPH10253384A JP H10253384 A JPH10253384 A JP H10253384A JP 6031897 A JP6031897 A JP 6031897A JP 6031897 A JP6031897 A JP 6031897A JP H10253384 A JPH10253384 A JP H10253384A
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satellite
alignment
laser
laser irradiator
gimbal mechanism
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JP6031897A
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Yasushi Sotoguchi
靖 外口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道上にて変動する観測センサのアライメン
ト角度を軌道上で検出する装置を得る。 【解決手段】 人工衛星に搭載して、地球表面あるいは
宇宙空間を観測する観測センサ5に取り付けた反射ミラ
ー6に対して、人工衛星の基準から単波長のレーザ光を
照射するためのレーザ光照射装置2と、照射された1部
のレーザ光を反射させるためのハーフミラー4と、上記
ハーフミラー4からの反射光と上記反射ミラー6からの
反射光を合波して干渉縞を形成させるための受光部7
と、当該干渉縞の密度と方向を計測することによりアラ
イメント角度を検出するオンボード計算機8を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星に搭載して
軌道上にて継続的にアライメントを計測するアライメン
ト検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、人工衛星におけるアライメン
ト誤差体系である。図において30は人工衛星の基準に
対する観測センサ軸のアライメント角度を定義するもの
であり、アライメントは時間的変動のない31のバイア
ス成分と、軌道上にて時間的に変動する32のランダム
成分に分類される。時間的変動のない上記バイアス成分
は、33の人工衛星組立誤差と、34の地上重力下にお
ける人工衛星の歪みおよび35の不確定量から構成され
る。特に35の不確定量は上記34の人工衛星の重力歪
みを解析的に計算した際に生ずる38の解析誤差と、上
記33を地上で光学式でアライメント測定を実施した際
に生ずる39の測定誤差及び上記地上で実施したアライ
メント測定データが、人工衛星の打ち上げ環境および人
工衛星平均温度の地上と軌道上での差異等による環境変
化の中でアライメントが変化してしまう量である40の
アライメント保持精度により構成される。一方ランダム
成分31は人工衛星の展開構造物等の柔軟構造体が軌道
上で振動することにより、その先端に搭載された観測セ
ンサ軸が人工衛星の基準軸に対して変動してしまう量で
ある36の構造物の振動と、軌道上での人工衛星に対す
る太陽光、地球赤外輻射、アルベドといった外部熱入力
の変化に起因する構造体の熱膨張、熱収縮により発生す
る量である33の熱変形成分に分類される。
【0003】次に従来のアライメント角検出方法につい
て説明する。従来のアライメント角検出は、地上での測
定および重力歪み解析のみにより実施していた。地上に
おけるアライメント測定風景を図16に示す。図におい
て、41の人工衛星を42のロータリテーブルに設置し
て、アライメント測定要求のある機器に取付けられた図
示していない光学キューブを43のセオドライトにより
コリメーションすることにより、測定を行うものであ
る。図17に光学キューブとセオドライトの関係を示
す。人工衛星41に搭載された観測センサ5に取り付け
られた光学キューブ44にセオドライト43から発せら
れるコリメーション光を反射させる。反射したコリメー
ション光はセオドライト43視野内にコリメーション像
46として捉えられる。上記46のコリメーション像と
上記セオドライト43視野中心にある45の十字リティ
クルを合致させた時、上記43のセオドライト光軸は上
記光学キューブ44の法線に一致する。この時の上記セ
オドライト44に具備されたエンコーダにより、アライ
メント角度を算出するものである。この時のアライメン
ト測定設備の精度及びコリメーション像46と上記セオ
ドライト43視野中心にある十字リティクル45の一致
度および上記光学キューブ44の製造精度が、測定誤差
として残る。一方、重力歪み解析は、上記地上でのアラ
イメント測定データを軌道上無重力状態でのデータに補
正する為に実施するものである。解析は人工衛星の構造
数学モデルを作成し、モデル上にて各部位に重力加速度
を負荷した場合の変位により算出する。このとき、上記
構造数学モデルの精度が、解析誤差として残る。さら
に、軌道上において発生する構造物の振動、熱変形につ
いては、時間的に変動する量を軌道上での人工衛星の実
体に合わせて解析的に検出することは非常に困難であ
る。したがって、上記膨潤変形、熱変形については、最
大変形量を解析により算出して、これを不確定量として
の最大誤差幅とし見積もっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のアライメント角
検出方法では、地上で最終的に実施する測定以降に人工
衛星が遭遇する打上げ環境等によるアライメント変化を
確定することが出来ない。また、軌道上において発生す
る熱変形については、時間的に変動する量を解析的に検
出することが非常に困難である。したがって、上記熱変
形については、最大変形量を解析により算出して、これ
を最大誤差幅としていた。よって、地上で最終的に取得
した測定データに対して、軌道上での高いアライメント
決定精度を確保することが出来なかった。よって、最終
的に取得された観測データが、どこを指向しているデー
タであるのかを決定する精度を向上させることが出来な
かった。
【0005】人工衛星に搭載する観測センサが展開構造
物等の柔軟構造の先端に搭載される場合、上記アライメ
ント不確定量に加えて、展開の再現性や、柔軟構造物の
振動によりアライメント決定精度は低下する問題があっ
た。従って、高精度なアライメント決定精度要求を有す
る観測センサは、上記展開構造物等の柔軟構造の先端に
搭載することは不可能であった。
【0006】この発明は上記のような課題を改善する為
になされたものであり、軌道上にて継続的にアライメン
トを検出することにより、アライメント決定精度の向上
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による軌道上
アライメント検出装置は、地上での測定及び解析に起因
するバイアス誤差および、人工衛星の軌道上での熱変形
によるアライメント角度変動をリアルタイムで検出する
ために、衛星の基準に取り付ける単波長レーザ光照射装
置と、レーザ光を通過するハーフミラーと、観測センサ
の基準に取り付ける反射ミラーと、上記ハーフミラーか
らの反射光と上記反射ミラーからの反射光を合波して受
光する装置と生成された干渉縞密度分布を、アライメン
ト角度にオンボードで換算し、観測データを補正するこ
とを可能とする装置を具備したものである。
【0008】第2の発明による軌道上アライメント検出
装置は、展開構造物等の柔軟構造物の先端に取り付けら
れた観測センサに対して、展開の再現性に起因するバイ
アス誤差および、柔軟構造物の振動に起因するアライメ
ント角度変動をリアルタイムで検出するために、衛星の
基準に取り付ける第1の2軸ジンバル機構に搭載する第
1の単波長のレーザ照射装置を搭載し、観測センサの基
準上に搭載した第2の2軸ジンバル機構に搭載する第2
の単波長のレーザ照射装置と、上記2つのジンバル機構
に具備されるエンコーダの出力角度よりアライメント角
度にオンボードで換算し、観測データを補正することを
可能とする装置を具備したものである。
【0009】第3の発明による軌道上アライメント検出
装置は、地上での測定及び解析に起因するバイアス誤差
および、人工衛星の軌道上での熱変形によるアライメン
ト角度変動をリアルタイムで検出するために、衛星の基
準に取り付ける単波長レーザ光照射装置と、レーザ光を
通過するハーフミラーと、観測センサの基準に取り付け
る反射ミラーと、上記ハーフミラーからの反射光と上記
反射ミラーからの反射光を合波して受光する装置と生成
された干渉縞密度分布を、アライメント角度を時刻歴で
検出し地上に伝送することにより、地上にて観測データ
の補正を可能とする装置を具備したものである。
【0010】第4の発明による軌道上アライメント検出
装置は、展開構造物等の柔軟構造物の先端に取り付けら
れた観測センサに対して、展開の再現性に起因するバイ
アス誤差および、柔軟構造物の振動に起因するアライメ
ント角度変動をリアルタイムで検出するために、衛星の
基準に取り付ける第1の2軸ジンバル機構に搭載する第
1の単波長のレーザ照射装置を搭載し、観測センサの基
準上に搭載した第2の2軸ジンバル機構に搭載する第2
の単波長のレーザ照射装置と、上記2つのジンバル機構
に具備されるエンコーダの出力角度よりアライメント角
度を時刻歴で検出した地上に伝送することにより、地上
にて観測データの補正を可能とする装置を具備したもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による、
軌道上でのアライメント角度をリアルタイムに検出する
装置の構成を示す図であり、図において1は単色光光
源、2はレーザ光照射装置、3はハーフミラーA、4は
ハーフミラーB、5は観測センサ、5aは観測センサの
画像処理部、6は反射ミラー、7は受光部、8はオンボ
ード計算機である。図2は4のハーフミラーBと6の反
射ミラーとの相対角度が、光路差として現れることを示
したもので、9はハーフミラーB通過光、10はハーフ
ミラーB反射光である。図3は9のハーフミラーB通過
光が6の反射ミラーに到達する様および、10のハーフ
ミラーB反射光が7の受光部に到達する様を示したもの
で、上記9のハーフミラーB通過光および11のハーフ
ミラーB反射光を縦波として表したものである。図4は
6の反射ミラーにより反射した11の反射ミラー反射光
が4のハーフミラーBを通過して7の受光部に到達する
様を示したものである。図5は10のハーフミラーB反
射光と11の反射ミラー反射光が合波されて7の受光部
に到達する様を示したものである。図6は7の受光部に
現れる像を示すものであり、12は当該受光部に現れた
干渉縞である。図7は衛星構体上に6の観測センサと軌
道上アライメント検出装置を搭載した図を示すものであ
り、13aは熱変形の小さい状態の衛星構体を示す。図
8は図7と同様に衛星構体上に6の観測センサと軌道上
アライメント検出装置を搭載した図を示すものであり、
13bは熱変形の大きい状態の衛星構体を示す。
【0012】次に動作について、図1〜6を用いて説明
する。まず光源から発生する単色光は、ハーフミラーA
3によりハーフミラーB4および観測センサ5に取付け
られた反射ミラー6に向けて照射される。照射された単
色光の一部はハーフミラーB4により反射して、ハーフ
ミラーA3を通過して受光部7に投影される。残りはハ
ーフミラーB4を通過して反射ミラー6に到達する。到
達した単色光は反射ミラー6により反射して、ハーフミ
ラーB4およびハーフミラーA3を通過して受光部7に
投影される。この時反射ミラー6とハーフミラーB4と
の間の微小な相対角度がある場合、ハーフミラーB4に
より反射した単色光と反射ミラー6により反射した単色
光の間に光路長の差が生じて、受光部7上に投影される
2つの光に位相差が発生し、干渉縞12が現れる。この
干渉縞12は反射ミラー6とハーフミラーB4との間の
相対角度に対応して、縞の密度および向きが変化する。
反射ミラー6とハーフミラーB4との間の傾き角度が大
きくなるほど受光部7に現れる干渉縞12の密度は高く
なり、縞の直角方向がハーフミラーB4に対する反射ミ
ラー6の傾き方向となる。
【0013】この発明は上記に説明した干渉縞の特性を
利用したもので、図1に示したアライメント検出装置を
衛星構体上に取り付けることにより、図7および図8に
示すように衛星構体13aが熱膨張により衛星構体13
bのように変形した場合、観測センサ5に取り付けた反
射ミラー6とアライメント検出装置に具備するハーフミ
ラーB4との相対角度の変化に応じて受光部7に現れる
干渉縞12の密度および向きが変化する。図7の(b)
と図8の(b)を例にとると、衛星構体が変形すること
により干渉縞の密度および向きが変化している。密度が
高くなったことにより、反射ミラー6とハーフミラーB
4との相対角度が大きくなったことを示し、縞の向き1
2aはハーフミラーB4に対する反射ミラー6の傾き方
向をあらわしている。この密度及び向きを計測して、図
1に示したオンボード計算機8によりリアルタイムでア
ライメント角に換算し、アライメント決定精度を向上さ
せるものである。また、第1の発明はオンボードで決定
したアライメント角を観測センサに配信することによ
り、観測センサの光軸等の基準軸を制御することも可能
とするものである。さらに、干渉縞12を発生させるた
めの単色光の波長は、予測される軌道上のアライメント
最大変動量および要求されるアライメント決定精度に応
じて任意に選択可能である。
【0014】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2を示すものである。図において、5は観測センサ、
5aは観測センサ画像処理部、14は衛星構体、15は
柔軟構造物、16は単波長レーザ照射装置A、17は単
波長レーザ照射装置B、18は単波長レーザA、19は
単波長レーザB、20aは2軸ジンバル機構Aのエンコ
ーダ出力角度、20bは2軸ジンバル機構Bのエンコー
ダ出力角度を示す。また、図10は単波長レーザ照射装
置A16および単波長レーザ照射装置B17の構成図を
示す。図において、21は単波長光源、22は焦点調節
機構、23はハーフミラー、24は受光部であり、25
は単波長レーザ照射装置の角度を制御する2軸ジンバル
機構、25aはエンコーダを具備した第1駆動軸、25
bは同じくエンコーダを具備した第2駆動軸である。
【0015】次に動作について、図9および図10を用
いて説明する。衛星構体軸に対して取り付けた単波長レ
ーザ照射装置A16より照射した単波長レーザ光A18
を柔軟構造物15の先端に取り付けられた観測センサ5
上に、観測センサ軸に対して取り付けた単波長レーザ照
射装置B17の受光部24の中心に投影するように単波
長レーザ照射装置B17が具備する2軸ジンバル機構2
5を図示していない計算機により制御する。同時に単波
長レーザ照射装置B17より照射した単波長レーザ光B
19を単波長レーザ照射装置A16の受光部24の中心
に投影するように単波長レーザ照射装置A16が具備す
る2軸ジンバル機構25を図示していない計算機により
制御する。単波長レーザ照射装置A16の受光部24お
よび単波長レーザ照射装置B17の受光部24のそれぞ
れ中心にレーザ光が投影されている状態にて、単波長レ
ーザ照射装置A16が具備する2軸ジンバル機構25が
具備するエンコーダ出力角20aと、単波長レーザ照射
装置B17が具備する2軸ジンバル機構25が具備する
エンコーダ出力角20bをオンボード計算機8に送り、
エンコーダ出力角20aとエンコーダ出力角20bとの
差をとることにより、衛星の基準軸に対する観測センサ
軸のアライメント角を算出する。
【0016】人工衛星の打上げ後の最初の段階におけ
る、単波長レーザ照射装置A16および単波長レーザ照
射装置B17の相互捕捉および追尾制御手順について、
図10〜図12を用いて説明する。図11は相互の単波
長レーザ照射装置を初期設定データをもとに相対させた
図で、この場合は互いの受光部にレーザ光を投影できな
いケースである。図12は互いの受光部にレーザ光を導
き入れる手順を示す。図11のように互いの受光部にレ
ーザ光を投影できない場合は、図10に示した焦点調節
機構21により徐々に照射するレーザ光を広げることに
より、図12のSTEP1に示すように互いの受光部に
拡散したレーザ光を導き入れる。このあと図12のST
EP2に示すように2軸ジンバル機構25を駆動して受
光部のほぼ中心に拡散したレーザ光を受けるよう制御す
る。さらに図12のSTEP3に示すように再び焦点調
節機構21により拡散したレーザ光を徐々に収束させる
ことにより、互いの受光部にレーザ光を導き入れる。追
尾中にレーザ光を見失った場合においても、上記のよう
な手順にて再捕捉して追尾制御を再開することが可能で
ある。
【0017】この発明は、以上のように衛星構体側およ
び観測センサ側に搭載した2軸ジンバル機構を具備する
レーザ光照射装置を相互に制御することにより、それぞ
れのエンコーダ出力から、観測センサのアライメント角
を決定する方式であり、軌道上にて柔軟構造物が振動し
ている状態においてもオンボード計算機によりリアルタ
イムでアライメント角に換算し、アライメント角を検出
することを可能としている。また、第2の発明はオンボ
ードで決定したアライメント角を観測センサに配信する
ことにより、観測センサの光軸等の基準軸を制御するこ
とも可能とするものである。さらに、ここでは単波長の
レーザ光で説明したが、アライメント決定精度上許容さ
れる場合には、白色光を使用することも可能である。
【0018】実施の形態3.図13はこの発明の実施の
形態3による、軌道上でのアライメント角度を地上に伝
送する装置の構成を示す図であり、図において1は単色
光光源、2はレーザ光照射装置、3はハーフミラーA、
4はハーフミラーB、5は観測センサ、5aは観測セン
サ画像処理部、6は反射ミラー、7は受光部である。こ
れらは、実施の形態1で説明した図1と同じ構成/機能
であり、26は衛星基準時刻発生器、27はデータハン
ドリング装置、28は送信機、29は地上受信機であ
る。
【0019】次に動作について、図13を用いて説明す
る。受光部7で結像した干渉縞はデータハンドリング装
置27に送られ、上記データハンドリング装置27にて
縞密度及び縞方向の情報に分解される。一方、上記デー
タハンドリング装置は衛星基準時刻発生器より時刻情報
を入手する。ここで、上記データハンドリング装置は、
縞密度及び縞方向の情報を時刻情報とともに送信機28
により地上受信機29に向けて伝送される。地上に伝送
された縞密度及び縞方向は、図示されていない地上計算
機によりアライメント角に換算され、別途伝送される観
測センサの画像データを時刻情報をもとに補正すること
を可能とする。
【0020】この発明は実施の形態1と同様に干渉縞の
特性を利用したもので、図13に示したアライメント検
出装置を衛星構体上に取り付け、干渉縞の情報を時刻情
報とともに地上に伝送することを特徴としており、干渉
縞の情報をアライメント角に換算する時間を省くことに
より、急激な熱変形等のアライメント変動発生に対し
て、計算遅れによる誤差を小さくしてアライメント決定
精度を向上させるものである。
【0021】実施の形態4.図14はこの発明の実施の
形態4を示すものである。図において、5は観測セン
サ、5aは観測センサ画像処理部、14は衛星構体、1
5は柔軟構造物、16は単波長レーザ照射装置A、17
は単波長レーザ照射装置B、18は単波長レーザA、1
9は単波長レーザBを示す。これらは、実施の形態1で
説明した図9と同じ構成/機能であり、26は衛星基準
時刻発生器、27はデータハンドリング装置、28は送
信機、29は地上受信機である。
【0022】次に動作について、図14を用いて説明す
る。衛星構体軸に対して取り付けた単波長レーザ照射装
置A16より照射した単波長レーザ光A18を柔軟構造
物15の先端に取り付けられた観測センサ13上に、観
測センサ軸に対して取り付けた単波長レーザ照射装置B
17の受光部24の中心に投影するように単波長レーザ
照射装置B17が具備する2軸ジンバル機構25を図示
していない計算機により制御する。同時に単波長レーザ
照射装置B17より照射した単波長レーザ光B19を単
波長レーザ照射装置A16の受光部24の中心に投影す
るように単波長レーザ照射装置A16が具備する2軸ジ
ンバル機構25を図示していない計算機により制御す
る。単波長レーザ照射装置A16の受光部24および単
波長レーザ照射装置B17の受光部24のそれぞれ中心
にレーザ光が投影されている状態にて、それぞれの単波
長レーザ照射装置が具備する2軸ジンバル機構25が具
備するエンコーダ出力をデータハンドリング装置27に
導き、一方で衛星基準時刻発生器26より入手した時刻
情報をあわせて、送信機28により地上受信機29に向
けて伝送される。地上に伝送された上記二つの2軸ジン
バル機構25が具備するエンコーダ出力は、図示されて
いない地上計算機によりアライメント角に換算され、別
途伝送される観測センサの画像データを時刻情報をもと
に補正することを可能とする。
【0023】この発明は、実施の形態2と同様に衛星構
体側および観測センサ側に搭載した2軸ジンバル機構を
具備するレーザ光照射装置を相互に制御することによ
り、それぞれのエンコーダ出力を時刻情報とともに地上
に伝送することを特徴としており、干渉縞の情報をアラ
イメント角に換算する時間を省くことにより、急激な柔
軟構造物の振動によるアライメント変動発生に対して、
計算遅れによる誤差を小さくしてアライメント決定精度
を向上させるものである。
【0024】
【発明の効果】第1の発明によれば、衛星に搭載して地
球表面あるいは宇宙空間を観測するセンサに対して、衛
星の基準から単波長のレーザ光をハーフミラーを介して
センサ基準に取り付けた反射ミラーに対して照射し、上
記ハーフミラーからの反射光と、上記反射ミラーからの
反射光を合波して干渉縞を形成させ、当該干渉縞の密度
を計測することにより、従来の技術では検出出来なかっ
た衛星構体の熱変形等の時間的に変動するアライメント
角度をオンボード計算機によりリアルタイムで検出する
ことが可能であるという効果がある。また、オンボード
で決定したアライメント角を観測センサに配信すること
により、観測センサの光軸等の基準軸を制御することも
可能とする効果がある。さらに、干渉縞の形成に光の波
長を使用しているため、その波長に応じて高精度なアラ
イメント決定が可能であるという効果がある。これによ
り、人工衛星に搭載した高精度な観測センサによる精密
な観測が可能になる。
【0025】また、第2の発明によれば、衛星に柔軟構
造物を介して搭載する観測センサに対して、衛星の基準
上に搭載した第1の2軸ジンバル機構に第1の単波長の
レーザ照射装置を搭載して、観測センサの基準上に搭載
した第2の2軸ジンバル機構に搭載した第2の単波長の
レーザ照射装置を搭載して、上記第1のレーザ照射装置
から発するレーザ光を上記第2のレーザ照射装置にて受
光し、同時に上記第2のレーザ照射装置から発するレー
ザ光を上記第1のレーザ照射装置にて受光し、双方の光
軸を一致させるよう、上記第1の2軸ジンバル機構およ
び第2の2軸ジンバル機構を駆動させ、第1及び第2に
具備したエンコーダの出力角度を計測することにより、
従来の技術では検出出来なかった柔軟構造物の振動等の
時間的に変動するアライメント角度をオンボード計算機
によりリアルタイムで検出することが可能であるという
効果がある。また、オンボードで決定したアライメント
角を観測センサに配信することにより、観測センサの光
軸等の基準軸を制御することも可能とする効果がある。
さらに、柔軟構造物の展開再現性についても、この発明
により、軌道上にて柔軟構造物に振動等の時間的に変動
するアライメント角度と合わせて決定することが出来る
という効果がある。これにより、人工衛星に搭載した高
精度な観測センサによる精密な観測が可能になる。
【0026】さらに、第3の発明によれば、第1の発明
による干渉縞の密度および方向を計測し、計測データを
衛星の基準時刻信号とともに地上に伝送して、干渉縞情
報からのアライメント角算出計算時間を省くことによ
り、急激なアライメント変動発生に対しての計算遅れに
よる誤差を小さくして、アライメント決定精度を向上さ
せる効果がある。
【0027】さらに、第4の発明によれば、第2の発明
による相互に追尾する2つの2軸ジンバル機構に具備さ
れるエンコーダ角を計測し、計測データを衛星の基準時
刻信号とともに地上に伝送して、相互に追尾する2つの
2軸ジンバル機構に具備されるエンコーダ角からのアラ
イメント角算出計算時間を省くことにより、急激なアラ
イメント変動発生に対しての計算遅れによる誤差を小さ
くして、アライメント決定精度を向上させる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す軌道上アライ
メント検出装置の構成例を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の相対角度と光路差
の関係を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のハーフミラー通過
光と反射光を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の反射ミラー反射光
を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の合波を示す図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態1の干渉縞の形成例を
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1の衛星構体熱変形の
小さい状態を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1の衛星構体熱変形の
大きい状態を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2を示す軌道上アライ
メント検出装置の構成例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態2のレーザ光照射装
置の構成例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2の相互のレーザ光
照射装置の捕捉前を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態2の相互のレーザ光
照射装置の捕捉手順を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態3を示す軌道上アラ
イメント検出装置の構成例を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態4を示す軌道上アラ
イメント検出装置の構成例を示す図である。
【図15】 人工衛星のアライメント誤差体系の例を示
す図である。
【図16】 従来のアライメント測定風景を示す図であ
る。
【図17】 従来のアライメント測定の原理を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 単色光光源、2 レーザ光照射装置、3 ハーフミ
ラーA、4 ハーフミラーB、5 観測センサ、5a
観測センサ画像処理部、6 反射ミラー、7受光部、8
オンボード計算機、13a 衛星構体、13b 衛星
構体、14衛星構体、15 柔軟構造物、16 単波長
レーザ照射装置A、17 単波長レーザ照射装置B、2
1 単波長光源、22 焦点調節機構、23 ハーフミ
ラー、24 受光部、25 2軸ジンバル機構、25a
第1駆動軸、25b 第2駆動軸、26 衛星基準時
刻発生装置、27 データハンドリング装置、28送信
機、29 地上受信機、41 人工衛星、42 ロータ
リテーブル、43セオドライト、44 光学キューブ、
45 十字リティクル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星に搭載して地球表面あるいは宇宙空
    間を観測するセンサに対して、衛星の基準から単波長の
    レーザ光をハーフミラーを介してセンサ基準に照射する
    装置と、上記センサ基準に取り付けた反射ミラーと、上
    記ハーフミラーからの反射光と上記反射ミラーからの反
    射光を合波して干渉縞を形成させ、当該干渉縞の密度と
    方向を計測する装置と、当該干渉縞の密度と方向よりア
    ライメント角度をオンボードで検出する装置を具備した
    ことを特徴とする軌道上アライメント検出装置。
  2. 【請求項2】 衛星に柔軟構造物を介して搭載して、地
    球表面あるいは宇宙空間を観測するセンサに対して、衛
    星の基準上に搭載した第1の2軸ジンバル機構に具備し
    た第1の単波長のレーザ照射装置と、観測センサの基準
    上に搭載した第2の2軸ジンバル機構に具備した第2の
    単波長のレーザ照射装置と、上記第1のレーザ照射装置
    から発するレーザ光を上記第2のレーザ照射装置にて受
    光し、同時に上記第2のレーザ照射装置から発するレー
    ザ光を上記第1のレーザ照射装置にて受光し、双方の光
    軸を一致させるよう、上記第1の2軸ジンバル機構およ
    び第2の2軸ジンバル機構を駆動させる制御装置と、第
    1及び第2の2軸ジンバル機構に具備したエンコーダの
    出力角度によりアライメント角度をオンボードで検出す
    る装置を具備したことを特徴とする軌道上アライメント
    検出装置。
  3. 【請求項3】 衛星に搭載して地球表面あるいは宇宙空
    間を観測するセンサに対して、衛星の基準から単波長の
    レーザ光をハーフミラーを介してセンサ基準に照射する
    装置と、上記センサ基準に取り付けた反射ミラーと、上
    記ハーフミラーからの反射光と上記反射ミラーからの反
    射光を合波して干渉縞を形成させ、当該干渉縞の密度と
    方向を計測する装置と、計測された干渉縞の密度と方向
    のデータを時刻信号とともに地上に伝送する機能を具備
    したことを特徴とする軌道上アライメント検出装置。
  4. 【請求項4】 衛星に柔軟構造物を介して搭載して、地
    球表面あるいは宇宙空間を観測するセンサに対して、衛
    星の基準上に搭載した第1の2軸ジンバル機構に具備し
    た第1の単波長のレーザ照射装置と、観測センサの基準
    上に搭載した第2の2軸ジンバル機構に具備した第2の
    単波長のレーザ照射装置と、上記第1のレーザ照射装置
    から発するレーザ光を上記第2のレーザ照射装置にて受
    光し、同時に上記第2のレーザ照射装置から発するレー
    ザ光を上記第1のレーザ照射装置にて受光し、双方の光
    軸を一致させるよう、上記第1の2軸ジンバル機構およ
    び第2の2軸ジンバル機構を駆動させる制御装置と、第
    1及び第2の2軸ジンバル機構に具備したエンコーダの
    出力角度を時刻信号とともに地上に伝送する機能を具備
    することを特徴とした軌道上アライメント検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004233073A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Kazuo Machida 飛行物体の位置認識方法および位置認識システム
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JP2007101491A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Mitsutoyo Corp 変位センサ
JP2015155826A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 多摩川精機株式会社 2軸ジンバルの零点調整装置及び方法
KR102076224B1 (ko) * 2018-09-14 2020-02-11 국방과학연구소 다중 센서를 구비하는 광학 시스템의 광축 정렬 장치

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