JPH10252900A - 磁気シール装置 - Google Patents

磁気シール装置

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Publication number
JPH10252900A
JPH10252900A JP9062852A JP6285297A JPH10252900A JP H10252900 A JPH10252900 A JP H10252900A JP 9062852 A JP9062852 A JP 9062852A JP 6285297 A JP6285297 A JP 6285297A JP H10252900 A JPH10252900 A JP H10252900A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic seal
magnetic
main body
rotating shaft
partition
Prior art date
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Pending
Application number
JP9062852A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Sakurai
仁 櫻井
Naohisa Osaka
尚久 大坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
Priority to JP9062852A priority Critical patent/JPH10252900A/ja
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で磁気シール性能を長期間にわた
り保持する。 【解決手段】 内部に充填してある磁性流体6により隔
壁101と回転軸102との間をシールする磁気シール
本体10と、フィン部材20とを備える。磁気シール本
体10は、減圧状態の密閉空間を形成する隔壁101と
この隔壁101を貫通する回転軸102との間に装着す
る。そして、フィン部材20は、磁気シール本体10の
外側で回転軸102と一体に回転するとともに、該回転
に伴い磁気シール本体10の外側に形成した空気溜り2
1を減圧するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空チャンバ等
の隔壁内に配設した回転体を、外部に設けたモータ等の
駆動源により回転駆動する装置(以下、密封型回転装置
という)に装着され、隔壁と回転軸との間にシール構造
を形成するためのシール装置に関し、特にマグネットの
磁力作用をもって内部に保持した磁性流体により、隔壁
と回転軸との間をシールする磁気シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】密封型回転装置は、X線発生装置、スパ
ッタリング装置、エッチング装置、半導体製造に用いら
れる単結晶引上げ装置、CVD、エピタキシャル成長装
置など、種々の産業分野において見受けられる。
【0003】この種の密封型回転装置では、回転軸の挿
入部におけるシール構造に関し、次のような条件を満足
しなければならない。まず、第1の条件として、高速回
転する回転軸の周面と隔壁との間を、回転軸に大きな負
荷をかけることなくシールすることである。次に、第2
の条件として、隔壁の内部は減圧状態となっており、大
気との間に圧力差が存在する環境下で、回転軸をシール
することが要求される。これらの条件を満たすシール装
置として、磁性流体を利用した磁気シール装置がある。
【0004】図3は磁気シール装置の本体構造例を示す
正面断面図である。同図に示す磁気シール装置(10)
は、外筒1と内筒2とをベアリング3を介して同軸状に
設けるとともに、これら各筒の中間部にポールピース4
と称する複数の中間部材を配設し、さらに各ポールピー
ス4の間にマグネット5を介装した概略構造となってい
る。
【0005】ポールピース4の先端部は内筒と対向して
おり、その先端面にV字溝が形成してある。このV字溝
内には、磁性流体6が充填してある。また、隣接するマ
グネット5は、それぞれ同極が対峙するように(例え
ば、NS−SN−NSの配列で)並べてあり、それら隣
接するマグネット5の間に相互に反発する磁力線を形成
している。この磁力線は、ポールピース4の先端から抜
けて、隣接するポールピース4の先端へと入る磁場を形
成する。この磁場の磁力作用をもって、V字溝内に充填
した磁性流体6が、ポールピース4の先端と内筒2との
間の微小空間に保持される。そして、外筒1を密封型回
転装置100の隔壁101に装着するとともに、内筒2
を回転軸102に取り付け、回転軸102と一体に回転
する内筒2をポールピース4の先端に保持された磁性流
体6により回転自在にシールする。
【0006】このような構成の磁気シール装置におい
て、磁性流体6が介在するシール部分の周速が10m/
secを越えるような高速回転で回転軸102を駆動し
た場合、発熱により磁性流体6の性能が低下してシール
性能が劣化する現象がみられる。磁性流体6の粘性が低
下すると、磁気シール装置の内側(すなわち、減圧状態
下にある隔壁101の内側)と外側(すなわち、大気
側)との圧力差により、磁性流体6が圧力の低い内側へ
徐々に吸い込まれ、内筒2とポールピース4の先端との
間のシール状態が破壊されるおそれがある。
【0007】この種のシール不良を回避するため、高速
回転に対応する従来の磁気シール装置には、図6および
図7に示すような排気機構が組み込まれていた。同図に
示す従来の排気機構は、磁気シール装置(10)の外側
部分にオイルシール200を用いて密閉空間を形成する
とともに、該密閉空間に真空配管201を介してロータ
リーポンプ202を連通し(図7参照)、このロータリ
ーポンプ202で密閉空間内の空気を排気して減圧状態
を形成する構造となっている。密閉空間を減圧すること
により、磁気シール装置の内側(すなわち、減圧状態下
にある隔壁101の内側)との間の圧力差が小さくな
り、磁性流体6の流動を抑制することができる。
【0008】また、オイルシール200は、接触する回
転軸102が比較的低速回転の場合は、乾式の構造とし
ても劣化が遅い。しかし、高速回転する回転軸102を
シールする場合は、オイルを循環供給して摩耗や発熱を
抑制する必要が生じてくる。このため、図7に示すよう
にオイル循環構造を排気機構と併せて組み込み、オイル
タンク203から配管204を介して密閉空間内にオイ
ルを循環供給する構造となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
磁気シール装置は、磁性流体6の流動を抑制するため
に、オイルシール200、ロータリーポンプ202、真
空配管201等を用いた大がかりな排気機構を組み込ん
であり、装置が大形で複雑であるばかりか設備コストも
高価格となる問題があった。この問題は、オイルシール
200の劣化対策を実現するためのオイル循環構造を組
み込めば、一層深刻なものとなる。
【0010】しかも、オイル循環構造を組み込んだ場
合、密閉空間内に供給したオイルが磁気シール装置の内
部側に浸透するおそれもある。その場合、磁性流体6に
よるシール性能が大幅に低下してしまう危険があった。
この発明は、このような従来の課題を解決するためにな
されたもので、簡易な構造で磁気シール性能を長期間に
わたり保持することができる磁気シール装置の提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、減圧状態の密閉空間を形成する隔壁とこ
の隔壁を貫通する回転軸との間に装着して、内部に充填
してある磁性流体により前記隔壁と回転軸との間をシー
ルする磁気シール本体と、この磁気シール本体の外側で
回転軸と一体に回転するとともに、その回転に伴い磁気
シール本体の外側に形成した空気溜りを減圧する外側減
圧手段とを備えている。
【0012】外側減圧手段は、回転軸との一体回転に伴
って空気溜りを減圧する構成であるため、ロータリーポ
ンプや真空配管といった大形で高価格な設備を必要とし
ない。この外側減圧手段で、磁気シール本体の外側に形
成した空気溜りを減圧することにより、磁気シール装置
の内外圧力差を小さくでき、磁性流体の流動を抑制する
ことができる。
【0013】外側減圧手段は、例えば、回転軸と一体に
回転する多数のフィンを備え、これらフィンの回転によ
り磁気シール本体の外部に形成した空気溜り内の気体を
排気する簡易な構成により、有効に磁性流体の流動を抑
制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の
実施形態を示す正面断面図である。同図において、10
0は本実施形態の磁気シール装置が組み込まれる密封型
回転装置である。この密封型回転装置100は、回転軸
102に装着された回転体103を、隔壁(真空チャン
バ)101の内部で高速回転させる構造となっている。
隔壁101の内部は、図示しない真空ポンプにより真空
排気され減圧状態(真空状態を含む)を形成している。
回転軸102は、隔壁101の外部に設けられた図示し
ない回転駆動源により回転駆動される。この回転軸10
2は、隔壁101を貫通しており、その貫通部分に本実
施形態の磁気シール装置が組み込んである。
【0015】本実施形態の磁気シール装置は、磁気シー
ル本体10と外側減圧手段としてのフィン部材20とで
構成してある。このうち磁気シール本体10は、図3に
示した一般的な磁気シール装置と同様の構造となってい
る。この磁気シール本体10は、隔壁101と回転軸1
02との間に設置され、回転軸102を磁性流体6によ
り回転自在にシールしている。フィン部材20は、磁気
シール本体10の外側(すなわち、大気側)で回転軸1
02に装着してあり、回転軸102と一体に回転する。
磁気シール本体10とフィン部材20との間には、隔壁
101に囲まれた空気溜り21が形成してある。
【0016】フィン部材20は、図2に示すように、基
台リング22の周面に多数のフィン23が形成され、さ
らにこれらフィン23の外端縁を補強リング24にろう
付けしただけの簡単な構造となっており、基台リング2
2を回転軸102に外嵌固定して回転軸102と一体に
回転するように組み付けられる。多数のフィン23は、
中心軸に対して所定角度の傾斜を設けて形成してあり、
回転軸102と一体に回転したとき、空気溜り21内の
気体をフィン部材20の外部へ排気する機能を有してい
る。
【0017】本実施形態の磁気シール装置は、上述した
ように簡単な構造をもって磁気シール本体10に充填し
てある磁性流体6の流動を抑制することができる。すな
わち、磁性流体6の流動は、前述したように減圧状態の
磁気シール本体10の内側(隔壁101の内部)と、大
気に接する外側との間の圧力差に起因して生じるため、
この圧力差を小さくすれば磁性流体6の流動を抑制する
ことができる。
【0018】そこで、回転軸102と一体にフィン部材
20を回転させ、同部材20に形成したフィン23の作
用により空気溜り21内の空気を排気する。これによ
り、磁気シール本体10の外側に形成された空気溜り2
1が減圧状態となり、隔壁101の内部との圧力差を小
さくすることができる。なお、この発明者らの実験によ
れば、通常の磁性流体6にあっては発熱により粘性が低
下した場合であっても、磁気シール本体10の内外圧力
差を0.5気圧程度に縮めれば、磁性流体6をポールピ
ース4(図3参照)の先端に保持しておくことができ
た。
【0019】図4,図5はこの発明の変形実施形態を示
す正面断面図である。図1に示した実施形態では、磁気
シール本体10とフィン部材20と別体構造としてあっ
たが、図4,図5に示す各変形実施形態では、これらの
構成要素を一体構造のユニットとしてある。すなわち、
図4,図5に示す各磁気シール装置は、磁気シール本体
10の内筒2を外側(図示右側)に延出し、この内筒2
に外側減圧手段としてのフィン部材20を外嵌固定した
構成となっている。このようなユニット構造とすること
で、輸送や保管等における取扱い、および密封型回転装
置への装着作業が容易となる利点がある。
【0020】また、図4に示す磁気シール装置は、磁気
シール本体10の外筒1を外側(図示右側)に延出する
ことで、磁気シール本体10とフィン部材20との間の
空間を外筒1で取り囲み、空気溜り21を形成してい
る。一方、図5に示す磁気シール装置は、フィン部材2
0の補強リング24を磁気シール本体10の近傍まで延
出することで、磁気シール本体10とフィン部材20と
の間の空間を補強リング24で取り囲み、空気溜り21
を形成している。このように空気溜り21を磁気シール
装置のユニット内に形成することで、組み込み対象とな
る隔壁の厚さや形状等を限定することなく、種々の密封
型回転装置へ装着可能となるため、適用範囲が広がる。
【0021】なお、この発明は上述の実施形態や変形実
施形態に限定されるものではない。例えば、磁気シール
本体は、図3に示した構造に限らず、内部に充填してあ
る磁性流体により隔壁と回転軸との間をシールする構造
であればよい。また、外側減圧手段は、図2に示した構
成のフィン部材に限らず、回転軸と一体に回転すること
により磁気シール本体の外側に形成した空気溜りを減圧
する構造であればよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の磁気シ
ール装置によれば、回転軸と一体に回転する外側減圧手
段の作用により、磁気シール本体の外側に形成した空気
溜りを減圧する簡易な構造をもって、磁気シール性能を
長期間にわたり保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す正面断面図である。
【図2】この発明の実施形態に係る磁気シール装置のフ
ィン部材を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施形態に係る磁気シール装置にお
ける磁気シール本体に採用した一般的な磁気シール装置
の構造を示す正面断面図である。
【図4】この発明の変形実施形態に係る磁気シール装置
を示す正面断面図である。
【図5】この発明の他の変形実施形態に係る磁気シール
装置を示す正面断面図である。
【図6】従来の磁気シール装置を説明するための正面断
面図ある。
【図7】同じく従来の磁気シール装置を説明するための
システム構成図である。
【符号の説明】
1:外筒 2:内筒 3:ベアリング 4:ポールピース 5:マグネット 6:磁性流体 10:磁気シール本体 20:フィン部材 21:空気溜り 22:基台リング 23:フィン 24:補強リング 101:隔壁 102:回転軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧状態の密閉空間を形成する隔壁とこ
    の隔壁を貫通する回転軸との間に装着して、内部に充填
    してある磁性流体により前記隔壁と回転軸との間をシー
    ルする磁気シール本体と、 この磁気シール本体の外側で前記回転軸と一体に回転す
    るとともに、該回転に伴い前記磁気シール本体の外側に
    形成した空気溜りを減圧する外側減圧手段とを備えたこ
    とを特徴とする磁気シール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気シール装置におい
    て、 前記外側減圧手段は、前記回転軸と一体に回転する多数
    のフィンを備え、これらフィンの回転により前記磁気シ
    ール本体の外部に形成した空気溜り内の気体を排気する
    ものであることを特徴とする磁気シール装置。
JP9062852A 1997-03-17 1997-03-17 磁気シール装置 Pending JPH10252900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9062852A JPH10252900A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 磁気シール装置

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JP9062852A JPH10252900A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 磁気シール装置

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JPH10252900A true JPH10252900A (ja) 1998-09-22

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ID=13212262

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JP9062852A Pending JPH10252900A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 磁気シール装置

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