JPH10252724A - 拡張リベット - Google Patents

拡張リベット

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JPH10252724A
JPH10252724A JP10075197A JP10075197A JPH10252724A JP H10252724 A JPH10252724 A JP H10252724A JP 10075197 A JP10075197 A JP 10075197A JP 10075197 A JP10075197 A JP 10075197A JP H10252724 A JPH10252724 A JP H10252724A
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JP
Japan
Prior art keywords
slit
rear end
end side
sleeve body
rivet
Prior art date
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Pending
Application number
JP10075197A
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English (en)
Inventor
Masanori Endou
誠敬 遠藤
Kazuichi Ikuta
一一 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakai and Co Ltd
Original Assignee
Wakai and Co Ltd
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Publication date
Application filed by Wakai and Co Ltd filed Critical Wakai and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リベット体のスリーブやスリットの長さが締
め付け部材の合計厚さを制約するという課題を解決す
る。 【解決手段】 軸方向にスリットを有する円筒状の拡張
スリーブ体と、先端に拡径したボス部を有したボルト体
が拡張スリーブ体の筒穴に挿入されて成る拡張リベット
において、拡張スリーブ体1は先端側へ開口するスリッ
ト2と後端側へ開口するスリット2´を有し、後端側へ
開口したスリット2´によって分割されたスリーブ体の
後端側の端部の内、ネジ締め方向に対向する側の端部で
スリーブ体の後端方向へ向けて徐々に拡張する傾斜爪8
を形成したリベット体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は複数の金属板を重ね合わ
せて接合、または金属板に器材を取り付けるために用い
るファスナーに関し、特に裏面に手や工具を入れること
ができない中空状の箇所で、表側からの作業のみで接合
できるリベットに関する。
【0002】
【従来の技術】裏面に工具を入れることができる場合は
一端に頭部を有するリベットを先端と頭部側から押圧し
てカシメる方法が一般的であるが、中空状の箇所では表
側からの作業になるため筒状の軸部を有する本体にピン
を挿入したブラインドタイプのリベットが使用された
り、スリット(割り溝)で分割されて拡張することがで
きる筒状の拡張スリーブをボルトまたはナットの回転に
より引き付けて圧縮変形させるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高強度を必要とする接
合においては、ボルトまたはナットの回転力によって筒
状の拡張スリーブを拡張変形させるものが用いられるこ
とが多いが、本発明ではそのような、拡張スリーブを拡
張変形させるリベット体において生じる課題、すなわち
拡張スリーブ自体の長さや、スリーブに形成したスリッ
トの長さ、さらに詳しく述べるとスリット未形成部分の
長さが締め付け部材の厚さに比べてかなり短くなければ
2枚の金属板を圧着して接合することはできず、このよ
うにリベット体のスリーブの長さが締め付け部材の合計
厚さを制約するという課題に着目したものである。
【0004】この課題によって、使用者は締め付け部材
の合計厚さによってさまざまな長さのスリーブあるいは
スリット形成長さを有する複数の種類のリベット体を用
意しなければならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明はナットを回転して先端に拡
径したボス部を有したボルト体を引き寄せる拡張リベッ
トにおいて、拡張スリーブ体は先端側へ開口するスリッ
トと後端側へ開口するスリットを有し、後端側へ開口し
たスリットによって分割されたスリーブ体の後端側の端
部の内、ネジ締め方向(一般に右回転)に対向する側の
端部でスリーブ体の後端方向へ向けて徐々に拡張する傾
斜爪を形成した構成を採用したものである。
【0006】請求項2の発明はボルトを回転して、先端
に螺合したボスナットを引き寄せる拡張リベットにおい
て、拡張スリーブ体は先端側へ開口するスリットと後端
側へ開口するスリットを有し、後端側へ開口したスリッ
トによって分割されたスリーブ体の後端側の端部の内、
ネジ締め方向に対向する側の端部でスリーブ体の後端方
向へ向けて徐々に拡張する傾斜爪を形成した構成を採用
したものである。
【0007】請求項3の発明は円筒状の拡張スリーブ体
の先端側スリットの端部が先端方向へ向けて徐々に広が
り溝状となった開口部を形成し、ボルト体の先端に形成
したボス部はその後端側が拡張スリーブ体の先端側スリ
ット開口部に嵌合するテーパ状の傾斜面を有する構成を
採用したものである。
【0008】請求項4の発明は円筒状の拡張スリーブ体
の先端側スリットの端部が先端方向へ向けて徐々に広が
り溝状となった開口部を形成し、ボルト体の先端に螺合
したボスナットはその後端側が拡張スリーブ体の先端側
スリット開口部に嵌合するテーパ状の傾斜面を有する構
成を採用したものである。
【0009】請求項5の発明は拡張スリーブ体に設けた
スリットが先端側へ開口したスリットと後端側へ開口し
たスリットは中間に接続部を介してほぼ直線状に位置す
る構成を採用したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0011】図1において、軸方向にスリット2を有す
る円筒状の拡張スリーブ体1と、先端に拡径したボス部
3を有したボルト体4が拡張スリーブ体1の筒穴に挿入
されて成る拡張リベットであり、このボルト体4の後端
にはナット5や用途に応じたさまざまな固定手段が螺合
される。
【0012】拡張スリーブ体1は先端側へ開口するスリ
ット2と後端側へ開口するスリット2´を有し、先端側
スリット2の端部が先端方向へ向けて徐々に広がり溝状
となった開口部7を形成し、後端側へ開口したスリット
2´によって分割されたスリーブ体の後端側の端部の
内、ネジ締め方向(一般に右回転)に対向する側の端部
でスリーブ体の後端方向へ向けて徐々に拡張する傾斜爪
8を形成し、ボルト体4の先端に形成したボス部3はそ
の後端側が拡張スリーブ体の先端側スリット開口部7に
嵌合するテーパ状の傾斜面9を有するリベット体であ
る。
【0013】傾斜爪8は図5において示すように、挿入
穴11の径よりも大きくなるように外方に拡張している
ため、本発明のリベット体を締め付け部材10,10´
にあらかじめ設けた挿入穴11、11´に挿入すると、
傾斜爪8の後端側がその挿入穴の内壁面に強く接するよ
うになり、図2に示すように、スリーブ体1の全長を挿
入穴11に完全に挿入することができないか、傾斜爪8
を強く圧して縮径して全長を挿入することとなる。
【0014】使用にあたっては、図2において示すよう
に、まず本発明のリベット体を締め付け部材10,10
´にあらかじめ設けた挿入穴11、11´に挿入する。
【0015】図示の例では、ボルト体4の後端には一般
的な六角ナット5が軽く螺合された状態で挿入され、つ
づいてこのナット5を電動レンチなどの工具で回転させ
ると図3に示すようにボルト体4は引き寄せられてボス
部3のテーパ状の傾斜面9がスリーブ体1のスリット2
を先端側から押し広げる。
【0016】この時、回転するナット5の運動を受けて
ボルト体4も回転しようとし、さらにスリーブ体1も回
転しようとする。
【0017】従来、図6に示すようなコンクリート用ア
ンカーとして知られる公知のスリーブ付きアンカー体の
場合は、コンクリートなどの部材内部が詰まっているた
めに、アンカーを穴に挿入した後で、スリーブ体を押し
込むことによってスリーブ先端の拡張を生じさせコンク
リート内壁面と密着させて「空転」を防止しているが、
本発明が対象とする中空状態の部材の場合は、スリーブ
先端は空間に位置して、そのような密着状態を得ること
はできないためにスリーブ体の「空転」を生じて、スリ
ットを拡張させる作用に移行できない。
【0018】本発明のリベット体の場合は、スリットの
後端に回転方向へ対向する傾斜爪8を有しているため、
挿入穴11の内壁に強く接して噛み合い状となって空転
を防止し、ナットの回転運動を筒体の拡張に転ずること
ができる。
【0019】スリット2が先端側から押し広げられると
筒体の拡張によって、2つの締め付け部材10,10´
は密着し、同時に、図2に示すように後端の一部が締め
付け部材表面から突出していたスリーブ体1は前進し
て、図3に示すように全長が部材内に強制的に引き込ま
れる。
【0020】ナット5の回転とスリーブ体1の拡張がつ
づく状況において、図示のような厚みを有する締め付け
部材の場合は、スリーブ体1の接続部6は破断し2つの
締め付け部材の圧着に十分な拡張が実現され、あるいは
図示していないが接続部6を越える程に厚い締め付け部
材に使用する場合は先端側のみの部分的な拡張で圧着で
きるために接続部6は破断に至らず、薄い部材、厚い部
材いずれの場合でも作用して広い範囲の厚さの部材に使
用することができる。
【0021】従来、コンクリート用アンカーとして知ら
れる公知のアンカー体の場合は、スリットの長さがスリ
ーブ体の中間部分で終了しており、本発明の対象とする
板状の締め付け部材に用いるとスリーブの拡張は中間で
終り、板状の部材を締め付けることはできなかった。
【0022】このようにして、本発明のリベット体に螺
合したナット5を回転させると図3に示すように、2つ
の締め付け部材10,10´を密着させて作業は完了す
る。
【0023】他の実施形態を図4において示しており、
軸方向にスリット2を有する円筒状の拡張スリーブ体1
と、このスリーブ体の内径よりも大きい外径を有し後端
にテーパ状の傾斜面を有するボスナット12を、スリー
ブ体の筒穴に挿入されたボルト13の先端に螺合して成
る。
【0024】拡張スリーブ体1は先端側へ開口するスリ
ット2と後端側へ開口するスリット2´を有し、先端側
スリット2の端部が先端方向へ向けて徐々に広がり溝状
となった開口部7を形成し、後端側へ開口したスリット
2´によって分割されたスリーブ体の後端側の端部の
内、ネジ締め方向(一般に右回転)に対向する側の端部
でスリーブ体の後端方向へ向けて徐々に拡張する傾斜爪
8を形成し、ボルトの先端に螺合したボスナット12は
その後端側が拡張スリーブ体の先端側スリット開口部7
に嵌合するテーパ状の傾斜面14を有するリベット体で
ある。
【0025】使用にあたっては、図1に示す実施形態の
リベット体と同様であるが、この図4に示す実施形態の
リベット体の場合は、ボルトの頭部を工具で回転させる
と、ボスナット12が引き寄せられて、ボスナット12
のテーパ状の傾斜面14がスリーブ体1のスリット2を
先端側から押し広げる。
【0026】
【発明の効果】複数の金属板を重ね合わせて接合、また
は金属板に器材を取り付ける作業において、ボルトまた
はナットの回転力によって筒状の拡張スリーブを拡張変
形させるリベット体を用いる場合、本発明のリベット体
によると、拡張スリーブ自体の長さや、スリーブに形成
したスリットの長さに関わりなく、より広い範囲の厚さ
を有する締め付け部材の接合に使用でき、リベット体の
スリーブの長さが締め付け部材の合計厚さを制約すると
いう課題を解決した。
【0027】本発明のスリーブは金属平板をプレス製法
によってスリットなど外形を打ち抜き、傾斜爪を折り曲
げ成型した後、同製法で筒状に巻き込むなどによって量
産容易であり、そのような製法を採用する場合は、スリ
ットのひとつはスリーブの全長にわたって割れた形状と
なる場合がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリベット体の実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明のリベット体を部材に挿入した状態を示
す正面図である。
【図3】本発明のリベット体を締め付けた状態を示す正
面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図図である。
【図5】図1のA−A線断面図であり、部材に設けた下
穴を示している。
【図6】従来のスリットを有するアンカー体を示す正面
図である。
【符号の説明】
1.拡張スリーブ体 2.先端側スリット 2´.後端側スリット 3.ボス部 4.ボルト体 5.ナット 6.接続部 7.開口部 8.傾斜爪 9.テーパ状の傾斜面 12.ボスナット 13.ボルト 14.テーパ状の傾斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向にスリットを有する円筒状の拡張
    スリーブ体と、先端に拡径したボス部を有したボルト体
    が拡張スリーブ体の筒穴に挿入されて成る拡張リベット
    において、拡張スリーブ体は先端側へ開口するスリット
    と後端側へ開口するスリットを有し、後端側へ開口した
    スリットによって分割されたスリーブ体の後端側の端部
    の内、ネジ締め方向に対向する側の端部でスリーブ体の
    後端方向へ向けて徐々に拡張する傾斜爪を形成したリベ
    ット体である。
  2. 【請求項2】 軸方向にスリットを有する円筒状の拡張
    スリーブ体と、このスリーブ体の内径よりも大きい外径
    を有し後端にテーパ状の傾斜面を有するボスナットを、
    スリーブ体の筒穴に挿入されたボルトの先端に螺合して
    成る拡張リベットにおいて、拡張スリーブ体は先端側へ
    開口するスリットと後端側へ開口するスリットを有し、
    後端側へ開口したスリットによって分割されたスリーブ
    体の後端側の端部の内、ネジ締め方向に対向する側の端
    部でスリーブ体の後端方向へ向けて徐々に拡張する傾斜
    爪を形成したリベット体である。
  3. 【請求項3】 円筒状の拡張スリーブ体の先端側スリッ
    トの端部が先端方向へ向けて徐々に広がり溝状となった
    開口部を形成し、ボルト体の先端に形成したボス部はそ
    の後端側が拡張スリーブ体の先端側スリット開口部に嵌
    合するテーパ状の傾斜面を有する請求項1に記載のリベ
    ット体である。
  4. 【請求項4】 円筒状の拡張スリーブ体の先端側スリッ
    トの端部が先端方向へ向けて徐々に広がり溝状となった
    開口部を形成し、ボルト体の先端に螺合したボスナット
    はその後端側が拡張スリーブ体の先端側スリット開口部
    に嵌合するテーパ状の傾斜面を有する請求項2に記載の
    リベット体である。
  5. 【請求項5】 先端側へ開口したスリットと後端側へ開
    口したスリットは中間に接続部を介してほぼ直線状に位
    置することを特徴とする請求項1から4に記載のリベッ
    ト体である。
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