JPH1025063A - スプリングバランサー - Google Patents
スプリングバランサーInfo
- Publication number
- JPH1025063A JPH1025063A JP18084796A JP18084796A JPH1025063A JP H1025063 A JPH1025063 A JP H1025063A JP 18084796 A JP18084796 A JP 18084796A JP 18084796 A JP18084796 A JP 18084796A JP H1025063 A JPH1025063 A JP H1025063A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- winding
- tool
- spring
- clutch mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2403/00—Power transmission; Driving means
- B65H2403/40—Toothed gearings
- B65H2403/48—Other
- B65H2403/481—Planetary
Landscapes
- Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工具を巻き取り繰り出し可能なスプリングバ
ランサーにおいて、巻き取り動作を緩速にて行うことが
できるようにする。 【解決手段】 ケーシング1内にワイヤーロープの巻き
取りドラムを内蔵する。この巻き取りドラム7にはワン
ウェイクラッチ機構Cを接続させて、巻き取りドラム7
が繰り出し方向に回転するときには、クラッチ機構Cを
空転させてブレーキ機構を構成するディスク12に回転
力が伝達されないようにする。一方、巻き取り方向に回
転するときには、クラッチ機構Cが働いてディスク12
に回転力が伝達されるようにする。ディスク12にはブ
レーキシュー19が圧接しているため、これによって巻
き取りドラム7の回転が制動されるため、ドラム7の巻
き取り動作は緩速にて行われる。
ランサーにおいて、巻き取り動作を緩速にて行うことが
できるようにする。 【解決手段】 ケーシング1内にワイヤーロープの巻き
取りドラムを内蔵する。この巻き取りドラム7にはワン
ウェイクラッチ機構Cを接続させて、巻き取りドラム7
が繰り出し方向に回転するときには、クラッチ機構Cを
空転させてブレーキ機構を構成するディスク12に回転
力が伝達されないようにする。一方、巻き取り方向に回
転するときには、クラッチ機構Cが働いてディスク12
に回転力が伝達されるようにする。ディスク12にはブ
レーキシュー19が圧接しているため、これによって巻
き取りドラム7の回転が制動されるため、ドラム7の巻
き取り動作は緩速にて行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスプリングバランサ
ーに関するものである。
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、工具類を吊り下げ支持してお
くためのスプリングバランサーと呼ばれる工場設備があ
る。このものは、工具に接続されているワイヤロープを
巻き取るためのドラムを内蔵しており、工具を使用する
ときにはワイヤロープを繰り出しつつ工具を手元に引き
寄せることができ、使用しないときにはこのドラムに弾
装されているばねによって工具を自動的に作業位置から
遠ざけることができるようになっている。
くためのスプリングバランサーと呼ばれる工場設備があ
る。このものは、工具に接続されているワイヤロープを
巻き取るためのドラムを内蔵しており、工具を使用する
ときにはワイヤロープを繰り出しつつ工具を手元に引き
寄せることができ、使用しないときにはこのドラムに弾
装されているばねによって工具を自動的に作業位置から
遠ざけることができるようになっている。
【0003】より具体的な構造を説明すると、ドラムの
回転軸にはばねが巻き付けられており、ドラムを巻き取
り方向に付勢している。このばねは、少なくとも工具の
重量に見合う弾発力が設定されているとともに、ワイヤ
ロープの繰り出し過程での弾発力の変動を解消するため
に、ドラムの外周面はテーパ面となっている。これによ
って、工具は常にばねの弾発力とバランスし、工具を軽
い操作力でもって上下させることができる。
回転軸にはばねが巻き付けられており、ドラムを巻き取
り方向に付勢している。このばねは、少なくとも工具の
重量に見合う弾発力が設定されているとともに、ワイヤ
ロープの繰り出し過程での弾発力の変動を解消するため
に、ドラムの外周面はテーパ面となっている。これによ
って、工具は常にばねの弾発力とバランスし、工具を軽
い操作力でもって上下させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術では、工具の戻し動作はドラムに弾装されている
ばねによって行われている。このばね力を設定する場合
には、少なくとも工具の重量を支えることができる程度
には設定されていなければならない。工具は必要に応じ
て変更され、種々重量のものを使用できるように、この
うちの最大重量のものに合わせてばね力の設定が行われ
る。
来技術では、工具の戻し動作はドラムに弾装されている
ばねによって行われている。このばね力を設定する場合
には、少なくとも工具の重量を支えることができる程度
には設定されていなければならない。工具は必要に応じ
て変更され、種々重量のものを使用できるように、この
うちの最大重量のものに合わせてばね力の設定が行われ
る。
【0005】そのような設定である場合、軽量の工具が
選択使用された場合には、工具重量とばね力の差が大き
くなる。したがって、工具の卷き取りの際には比較的大
きなばね力が作用し、作業者が工具を解放した途端、急
速に卷き取りがなされ、卷き取り装置側に対する衝撃等
が懸念される事態となる。
選択使用された場合には、工具重量とばね力の差が大き
くなる。したがって、工具の卷き取りの際には比較的大
きなばね力が作用し、作業者が工具を解放した途端、急
速に卷き取りがなされ、卷き取り装置側に対する衝撃等
が懸念される事態となる。
【0006】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開
発工夫されたものであり、その目的とするところは、工
具等に対して比較的大きなばね力が作用する場合にも緩
速に卷き取りが可能なスプリングバランサーを提供する
ことである。
発工夫されたものであり、その目的とするところは、工
具等に対して比較的大きなばね力が作用する場合にも緩
速に卷き取りが可能なスプリングバランサーを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、先端に工具等が接続されたワイ
ヤー等を巻き取りあるいは繰り出し可能なドラムと、こ
のドラムを巻き取り方向に付勢するばね部材と、前記ド
ラムが卷き取り方向に回転したときに、この卷き取りド
ラムに制動力を作用させるブレーキ機構とを備えてなる
ことを特徴とするものである。
めの請求項1の発明は、先端に工具等が接続されたワイ
ヤー等を巻き取りあるいは繰り出し可能なドラムと、こ
のドラムを巻き取り方向に付勢するばね部材と、前記ド
ラムが卷き取り方向に回転したときに、この卷き取りド
ラムに制動力を作用させるブレーキ機構とを備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0008】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、ブレーキ機構と前記ドラムとの間に、ドラ
ムの卷き取り方向の回転のみを前記ブレーキ機構に伝達
するワンウェィクラッチ機構を介在させてなることを特
徴とするものである。
のにおいて、ブレーキ機構と前記ドラムとの間に、ドラ
ムの卷き取り方向の回転のみを前記ブレーキ機構に伝達
するワンウェィクラッチ機構を介在させてなることを特
徴とするものである。
【0009】さらに請求項3の発明は、請求項2記載の
ものにおいて、前記ブレーキ機構は前記ワンウェイクラ
ッチ機構に回転可能に組み込まれたディスクに対し、付
勢手段によって常に圧接状態に保持されるブレーキシュ
ーが備えられていることを特徴とするものである。
ものにおいて、前記ブレーキ機構は前記ワンウェイクラ
ッチ機構に回転可能に組み込まれたディスクに対し、付
勢手段によって常に圧接状態に保持されるブレーキシュ
ーが備えられていることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の作用と効果】請求項1の発明の作用は以下のよ
うである。工具等を使用する場合には、工具等をばね部
材のばね力に抗しつつ引っ張ってやると、工具等はドラ
ム側から繰り出されて所望の作業場所での作業を可能に
する。この繰り出しの場合には、卷き取りドラムにブレ
ーキ機構の制動力は作用しない。
うである。工具等を使用する場合には、工具等をばね部
材のばね力に抗しつつ引っ張ってやると、工具等はドラ
ム側から繰り出されて所望の作業場所での作業を可能に
する。この繰り出しの場合には、卷き取りドラムにブレ
ーキ機構の制動力は作用しない。
【0011】一方、引き出されてきた工具等を解放する
と、卷き取りドラムがばね力によって卷き取り方向に回
転するため、ワイヤー等が卷き取られて工具等が復帰す
る。この場合には、ブレーキ機構の制動力がドラム側に
作用するようになっているため、ドラムの卷き取り動作
は制動される。したがって、工具等の復帰動作は緩速に
て行われる。
と、卷き取りドラムがばね力によって卷き取り方向に回
転するため、ワイヤー等が卷き取られて工具等が復帰す
る。この場合には、ブレーキ機構の制動力がドラム側に
作用するようになっているため、ドラムの卷き取り動作
は制動される。したがって、工具等の復帰動作は緩速に
て行われる。
【0012】請求項2の発明によれば、卷き取りドラム
が繰り出し方向に回転した場合には、ワンウェイクラッ
チ機構はドラム回転力をブレーキ機構に伝達しないた
め、ドラムに制動力は付加されない。しかし、工具の解
放によってドラムが卷き取り方向に回転した場合には、
ワンウェイクラッチ機構によってドラムの回転力がブレ
ーキ機構に伝達されるため、ドラムの卷き取り動作は制
動される。したがって、工具の復帰動作は緩速にて行わ
れる。
が繰り出し方向に回転した場合には、ワンウェイクラッ
チ機構はドラム回転力をブレーキ機構に伝達しないた
め、ドラムに制動力は付加されない。しかし、工具の解
放によってドラムが卷き取り方向に回転した場合には、
ワンウェイクラッチ機構によってドラムの回転力がブレ
ーキ機構に伝達されるため、ドラムの卷き取り動作は制
動される。したがって、工具の復帰動作は緩速にて行わ
れる。
【0013】請求項3の発明によれば、ワイヤー等の巻
き取りの際には、ディスクが回転するが、このディスク
にはブレーキシューが付勢手段によって圧接されている
ため、この間の摩擦力によってディスクの回転が制動さ
れ、ひいてはドラムの巻き取り速度が制限される。
き取りの際には、ディスクが回転するが、このディスク
にはブレーキシューが付勢手段によって圧接されている
ため、この間の摩擦力によってディスクの回転が制動さ
れ、ひいてはドラムの巻き取り速度が制限される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。図1はスプリングバランサ
ー全体を示すものである。図中1はケーシングであり、
ここにはスプリングバランサー全体を吊り下げるための
支持フック2が取り付けられている。ケーシング1は図
2に示されるように、円筒状の本体3と、この本体の後
部側開口を塞ぐ基盤22と、本体3の前部側開口を塞ぐ
円錐台状のカバー4とから構成されている。そして、ケ
ーシング1の内部にはその軸芯に沿って支軸5が設けら
れており、スプリングバランサーの内部機構を支持して
いる。この支軸5は、図示のものは中央部で二軸を接続
した構造となっており、一方側(リアシャフト5a)は
基盤22の中心部に固定され、他方側(フロントシャフ
ト5b)はカバー4の端面の中心に開口する軸孔6へと
通されている。
〜図5に基づいて説明する。図1はスプリングバランサ
ー全体を示すものである。図中1はケーシングであり、
ここにはスプリングバランサー全体を吊り下げるための
支持フック2が取り付けられている。ケーシング1は図
2に示されるように、円筒状の本体3と、この本体の後
部側開口を塞ぐ基盤22と、本体3の前部側開口を塞ぐ
円錐台状のカバー4とから構成されている。そして、ケ
ーシング1の内部にはその軸芯に沿って支軸5が設けら
れており、スプリングバランサーの内部機構を支持して
いる。この支軸5は、図示のものは中央部で二軸を接続
した構造となっており、一方側(リアシャフト5a)は
基盤22の中心部に固定され、他方側(フロントシャフ
ト5b)はカバー4の端面の中心に開口する軸孔6へと
通されている。
【0015】フロントシャフト5bにはワイヤーロープ
Wの巻き取りドラム7が回転可能に取り付けられてい
る。この巻き取りドラム7はカバー4の内側に収容され
ており、その外周面はカバー4の内面と適合するような
テーパー面7aとなっているが、テーパー面とすること
の意義については既に述べた通りである。また、ワイヤ
ーロープWはその一端をドラム7に結着させた状態でド
ラム7周面に巻き付けられており、カバー4の周面に開
口する通し孔8より外部に引き出されるようになってい
る。また、フロントシャフト5bにはスパイラルスプリ
ング9(本発明のばね部材に相当する)が巻き付けられ
ている。このスパイラルスプリング9の一端側は支軸5
に、他端側はドラム7にそれぞれ結着され、このスパイ
ラルスプリング9によってドラム7は巻き取り方向に付
勢されている。さらに、フロントシャフト5bの後端は
円形の連結板10の中心部へ通されるている。この連結
板10はドラム7の開口側を塞ぐようにして取り付けら
れ、これによって連結板10はドラム7と連動して回転
することができる。
Wの巻き取りドラム7が回転可能に取り付けられてい
る。この巻き取りドラム7はカバー4の内側に収容され
ており、その外周面はカバー4の内面と適合するような
テーパー面7aとなっているが、テーパー面とすること
の意義については既に述べた通りである。また、ワイヤ
ーロープWはその一端をドラム7に結着させた状態でド
ラム7周面に巻き付けられており、カバー4の周面に開
口する通し孔8より外部に引き出されるようになってい
る。また、フロントシャフト5bにはスパイラルスプリ
ング9(本発明のばね部材に相当する)が巻き付けられ
ている。このスパイラルスプリング9の一端側は支軸5
に、他端側はドラム7にそれぞれ結着され、このスパイ
ラルスプリング9によってドラム7は巻き取り方向に付
勢されている。さらに、フロントシャフト5bの後端は
円形の連結板10の中心部へ通されるている。この連結
板10はドラム7の開口側を塞ぐようにして取り付けら
れ、これによって連結板10はドラム7と連動して回転
することができる。
【0016】そして、連結板10の反対側の面の中心部
にはワンウェイクラッチ機構Cを構成する大径ギヤ11
がビス止めされ、連結板10と共転可能となっている。
ワンウェイクラッチ機構Cはリアシャフト5aに対して
遊転自在に組み付けられた円形のディスク12を有して
いる。ディスク12において連結板10と対向する側の
面には計3本の支柱13が同一円周上に等角度毎に立設
されている。また、各支柱13には円筒状に形成された
内筒14が回転不能な状態で密嵌され、その外側には外
筒15が嵌め込まれている。さらに、外筒15の先端に
はそれぞれ小径ギヤ16が取り付けられており、大径ギ
ヤ11と噛み合っている。 さらにまた、外筒15の内
周面には図4に示すようなラチェット歯17が周方向に
連続して設けられ、この実施の形態ではラチェット歯1
7は高さ方向に沿って形成されている。これに対し、内
筒14の外周面にはラチェット爪18が形成されてい
る。すなわち、ラチェット爪18とラチェット歯17と
の係合は、外筒15に対し図4に示す反時計周りの回転
(ドラム7がワイヤーロープWを繰り出す場合)は許容
するものの、時計周りの回転(ドラム7がワイヤーロー
プWを巻き取る場合)は拘束するようになっている。つ
まり、外筒15の回転が許容される場合には、各小径ギ
ヤ16は大径ギヤ11との噛み合いによってその場で定
置回転するため、ディスク12は回転しないが、外筒1
5の回転が拘束される場合には、各小径ギヤ16は大径
ギヤ11の回転に伴って大径ギヤ11の周りを公転し、
その結果ディスク12が回転することとなる。
にはワンウェイクラッチ機構Cを構成する大径ギヤ11
がビス止めされ、連結板10と共転可能となっている。
ワンウェイクラッチ機構Cはリアシャフト5aに対して
遊転自在に組み付けられた円形のディスク12を有して
いる。ディスク12において連結板10と対向する側の
面には計3本の支柱13が同一円周上に等角度毎に立設
されている。また、各支柱13には円筒状に形成された
内筒14が回転不能な状態で密嵌され、その外側には外
筒15が嵌め込まれている。さらに、外筒15の先端に
はそれぞれ小径ギヤ16が取り付けられており、大径ギ
ヤ11と噛み合っている。 さらにまた、外筒15の内
周面には図4に示すようなラチェット歯17が周方向に
連続して設けられ、この実施の形態ではラチェット歯1
7は高さ方向に沿って形成されている。これに対し、内
筒14の外周面にはラチェット爪18が形成されてい
る。すなわち、ラチェット爪18とラチェット歯17と
の係合は、外筒15に対し図4に示す反時計周りの回転
(ドラム7がワイヤーロープWを繰り出す場合)は許容
するものの、時計周りの回転(ドラム7がワイヤーロー
プWを巻き取る場合)は拘束するようになっている。つ
まり、外筒15の回転が許容される場合には、各小径ギ
ヤ16は大径ギヤ11との噛み合いによってその場で定
置回転するため、ディスク12は回転しないが、外筒1
5の回転が拘束される場合には、各小径ギヤ16は大径
ギヤ11の回転に伴って大径ギヤ11の周りを公転し、
その結果ディスク12が回転することとなる。
【0017】このディスク12はブレーキ機構の一部を
構成するものであり、その背面には円盤状に形成された
ブレーキシュー19が当接している。ブレーキシューは
リアシャフト5aに嵌合されており、さらにこのブレー
キシュー19の背面には図示3個のばね20が装着され
てブレーキシュー19をディスク12に押し当ててディ
スク12に制動力を付与するようにしている。各ばね2
0の取付けにあたり、基盤22の裏側にはばね押さえ2
1が取り付けられ、各ばね20は基盤22を通してばね
押さえ21とブレーキシュー19との間に介在されてい
る。
構成するものであり、その背面には円盤状に形成された
ブレーキシュー19が当接している。ブレーキシューは
リアシャフト5aに嵌合されており、さらにこのブレー
キシュー19の背面には図示3個のばね20が装着され
てブレーキシュー19をディスク12に押し当ててディ
スク12に制動力を付与するようにしている。各ばね2
0の取付けにあたり、基盤22の裏側にはばね押さえ2
1が取り付けられ、各ばね20は基盤22を通してばね
押さえ21とブレーキシュー19との間に介在されてい
る。
【0018】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果を具体的に説明する。工具を使用する場合に
は、スプリングバランサーによって吊り下げられている
位置から、手元へ引き寄せる。すると、ワイヤーロープ
Wが卷き取りドラム7から繰り出されるが、この場合に
は卷き取りドラム7の回転によって連結板10も回転
し、さらには大径ギヤ11が回転する。これによって、
大径ギヤ11に噛み合っている各小径ギヤ16も回転す
るが、このときには各小径ギヤ16を取り付けている外
筒15が図4に示す反時計周りに回転するため、ラチェ
ット爪18が各ラチェット歯17を順次乗り越えてゆく
ことができる。したがって、外筒15は支柱13周りに
回転するため、各小径ギヤ16はその位置で自転するこ
とになる。つまり、ワンウェイクラッチ機構Cは空転す
るわけである。したがって、ディスク12には卷き取り
ドラム7側からの回転力が伝達されず、逆にブレーキ機
構の制動力が卷き取りドラム7側に作用しないことにな
る。以上より、工具を使用する場合にはスパイラルスプ
リング9のばね力のみに抗して手元へ引き寄せることに
なる。
の作用効果を具体的に説明する。工具を使用する場合に
は、スプリングバランサーによって吊り下げられている
位置から、手元へ引き寄せる。すると、ワイヤーロープ
Wが卷き取りドラム7から繰り出されるが、この場合に
は卷き取りドラム7の回転によって連結板10も回転
し、さらには大径ギヤ11が回転する。これによって、
大径ギヤ11に噛み合っている各小径ギヤ16も回転す
るが、このときには各小径ギヤ16を取り付けている外
筒15が図4に示す反時計周りに回転するため、ラチェ
ット爪18が各ラチェット歯17を順次乗り越えてゆく
ことができる。したがって、外筒15は支柱13周りに
回転するため、各小径ギヤ16はその位置で自転するこ
とになる。つまり、ワンウェイクラッチ機構Cは空転す
るわけである。したがって、ディスク12には卷き取り
ドラム7側からの回転力が伝達されず、逆にブレーキ機
構の制動力が卷き取りドラム7側に作用しないことにな
る。以上より、工具を使用する場合にはスパイラルスプ
リング9のばね力のみに抗して手元へ引き寄せることに
なる。
【0019】工具の使用が完了して通常の吊り下げ位置
へ復帰させる場合には、作業者が工具を解放すると、卷
き取りドラム7がスパイラルスプリング9のばね力によ
って上記とは逆方向に回転するため、ワイヤーロープW
が卷き取られ、工具は吊り下げ位置へ復帰する。
へ復帰させる場合には、作業者が工具を解放すると、卷
き取りドラム7がスパイラルスプリング9のばね力によ
って上記とは逆方向に回転するため、ワイヤーロープW
が卷き取られ、工具は吊り下げ位置へ復帰する。
【0020】この間、卷き取りドラム7の回転と共に連
結板10が回転すると、大径ギヤ11も上記とは逆方向
に回転する。すると、これと噛み合っている各小径ギヤ
16も回転するが、このときには外筒15が図4に示す
時計周りに回転するため、ラチェット爪18とラチェッ
ト歯17との係合によって外筒15はロックされた状態
となっている。したがって、外筒15は回転が拘束され
ることになり、各小径ギヤ16は大径ギヤ11の周りを
公転することになる。これによって、ワンウェイクラッ
チ機構Cは卷き取りドラム7側の回転力を伝達してディ
スク12を回転させるが、ディスク12にはブレーキシ
ュー19が当接し、かつブレーキシュー19にはばね2
0によって圧接力が付与されているため、ディスク12
には制動力が作用する。こうして、ディスク12に制動
力が作用する結果、卷き取りドラム7も同様にして制動
されるため、卷き取りドラム7は緩速にて回転させられ
るわけである。
結板10が回転すると、大径ギヤ11も上記とは逆方向
に回転する。すると、これと噛み合っている各小径ギヤ
16も回転するが、このときには外筒15が図4に示す
時計周りに回転するため、ラチェット爪18とラチェッ
ト歯17との係合によって外筒15はロックされた状態
となっている。したがって、外筒15は回転が拘束され
ることになり、各小径ギヤ16は大径ギヤ11の周りを
公転することになる。これによって、ワンウェイクラッ
チ機構Cは卷き取りドラム7側の回転力を伝達してディ
スク12を回転させるが、ディスク12にはブレーキシ
ュー19が当接し、かつブレーキシュー19にはばね2
0によって圧接力が付与されているため、ディスク12
には制動力が作用する。こうして、ディスク12に制動
力が作用する結果、卷き取りドラム7も同様にして制動
されるため、卷き取りドラム7は緩速にて回転させられ
るわけである。
【0021】以上より、工具を解放した後は工具はゆっ
くりとスプリングバランサー側へ復帰するため、従来の
ような急速な復帰によって装置側に衝撃を与えるような
ことは未然に回避される。
くりとスプリングバランサー側へ復帰するため、従来の
ような急速な復帰によって装置側に衝撃を与えるような
ことは未然に回避される。
【0022】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0023】本実施形態では機械的なワンウェイクラ
ッチ機構Cを使用したが、電磁式のクラッチ機構を用い
てもよい。例えば、センサによって卷き取りドラム7の
回転方向を検出し、卷き取り方向である場合にのみブレ
ーキ機構側に回転力を伝達させるようにする、等が考慮
される。
ッチ機構Cを使用したが、電磁式のクラッチ機構を用い
てもよい。例えば、センサによって卷き取りドラム7の
回転方向を検出し、卷き取り方向である場合にのみブレ
ーキ機構側に回転力を伝達させるようにする、等が考慮
される。
【0024】本実施形態では卷き取りドラム7とブレ
ーキ機構との間にクラッチ機構を配置したが、これに代
えてブレーキシュー19をディスク12に対して接離さ
せるにしてもよい。つまり、ブレーキシュー19はドラ
ム7が繰り出し方向に回転している場合には、ディスク
12から離間した状態としておき、卷き取りドラム7が
卷き取り方向に回転した場合のみ、ブレーキシュー19
を圧接させて制動力が作用するように、ここにクラッチ
機構を設けるわけである。
ーキ機構との間にクラッチ機構を配置したが、これに代
えてブレーキシュー19をディスク12に対して接離さ
せるにしてもよい。つまり、ブレーキシュー19はドラ
ム7が繰り出し方向に回転している場合には、ディスク
12から離間した状態としておき、卷き取りドラム7が
卷き取り方向に回転した場合のみ、ブレーキシュー19
を圧接させて制動力が作用するように、ここにクラッチ
機構を設けるわけである。
【図1】スプリングバランサー全体を示す斜視図
【図2】内部機構を示す分解斜視図
【図3】組み付け状態を示す断面図
【図4】図3のIV-IV線断面図
【図5】図3のV-V線断面図
5…支軸 7…巻き取りドラム 12…ディスク 19…ブレーキシュー C…ワンウェイクラッチ機構 W…ワイヤーロープ
Claims (3)
- 【請求項1】 先端に工具等が接続されたワイヤー等を
巻き取りあるいは繰り出し可能なドラムと、 このドラムを巻き取り方向に付勢するばね部材と、 前記ドラムが卷き取り方向に回転したときに、この卷き
取りドラムに制動力を作用させるブレーキ機構とを備え
てなることを特徴とするスプリングバランサー。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、ブレーキ
機構と前記ドラムとの間に、ドラムの卷き取り方向の回
転のみを前記ブレーキ機構に伝達するワンウェィクラッ
チ機構を介在させてなることを特徴とするスプリングバ
ランサー。 - 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、前記ブレ
ーキ機構は前記ワンウェイクラッチ機構に回転可能に組
み込まれたディスクに対し、付勢手段によって常に圧接
状態に保持されるブレーキシューが備えられていること
を特徴とするスプリングバランサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18084796A JPH1025063A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | スプリングバランサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18084796A JPH1025063A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | スプリングバランサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025063A true JPH1025063A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16090406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18084796A Pending JPH1025063A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | スプリングバランサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1025063A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110529547A (zh) * | 2019-08-27 | 2019-12-03 | 嘉兴市光炬五金科技有限公司 | 一种弹簧平衡器 |
CN111776864A (zh) * | 2020-07-07 | 2020-10-16 | 夏秋兰 | 一种纺织线收卷用防超速装置 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP18084796A patent/JPH1025063A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110529547A (zh) * | 2019-08-27 | 2019-12-03 | 嘉兴市光炬五金科技有限公司 | 一种弹簧平衡器 |
CN111776864A (zh) * | 2020-07-07 | 2020-10-16 | 夏秋兰 | 一种纺织线收卷用防超速装置 |
CN111776864B (zh) * | 2020-07-07 | 2022-05-17 | 中山市圣迪服装有限公司 | 一种纺织线收卷用防超速装置 |
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