JPH10250423A - シートスライド装置のロック機構 - Google Patents

シートスライド装置のロック機構

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Publication number
JPH10250423A
JPH10250423A JP7064997A JP7064997A JPH10250423A JP H10250423 A JPH10250423 A JP H10250423A JP 7064997 A JP7064997 A JP 7064997A JP 7064997 A JP7064997 A JP 7064997A JP H10250423 A JPH10250423 A JP H10250423A
Authority
JP
Japan
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interlock
slide
slide lock
seat
lock mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP7064997A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Kuragano
賢太郎 倉賀野
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドロック機構とインターロック部材を
改良し、インターロックを解除してもスライドロック域
でロック穴の影響を受けないようにする。 【解決手段】 スライドロック機構41を、複数のスラ
イドロック穴43とスライドロックラッチ47とから構
成し、インターロック部材53を、インターロック用係
止部81とラッチ部57を有するインターロックレバー
61とから構成する。前記スライドロック穴43を固定
レール22の下部水平面に所定間隔をおいて設ける。イ
ンターロック用係止部81を、固定レール22の前記ス
ライドロック穴43を設けた面とは異なる平面である内
側に垂設した縦壁部80に設ける。前記インターロック
レバー61を、一端に設けたラッチ部がインターロック
穴43に側方から係止されるように付勢した状態で摺動
部材23側に揺動自在に枢支する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートスライド装置
のロック機構に関し、更に詳細に説明すると、車両床面
の前方より後方に亘って固定レールが設けられ、該固定
レールに沿って前後移動する摺動部材が設けられ、該摺
動部材に車両用シートが連結され、前記固定レールと摺
動部材間にスライドロック機構とインターロック部材が
設けられ、該インターロック部材のロック状態でシート
を着座不可能な範囲に移動できないように構成するシー
トスライド装置のロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワンボックスカー等においては、
乗員積載と荷物積載とを併用しているため、平均的なシ
ート個数と荷物積載スペースとが設けられている。そし
て、運転席及び助手席以外は、着脱式シートを設ける場
合と移動式シートを設ける場合とがあった。
【0003】例えば荷物が多い場合に、着脱式シートを
設けたものにおいては、シートを取外し、また移動式シ
ートを設けたものにおいてはシートを前方に移動して、
荷物スペースを確保するようにしていた。このようなシ
ート装置としては実開平4−131533号公報、実公
平6−11226号公報等がある。
【0004】然し乍ら、着脱式シートは取外し作業が煩
雑であり、多大の労力が必要であった。また、移動式シ
ートは固定レール上を移動してシート同士を折畳み状態
とさせた場合にも荷物積載用スペース増大の効率が悪い
ものであった。然も、該移動式シートにおいては着座姿
勢でスライドロックを操作した場合に他のシートとの間
に乗員が挟まれる等の問題もあった。
【0005】更に、実開平4−131533号公報、実
公平6−11226号公報等に示される車両用シート装
置においては、シートクッションを跳上げた状態でのみ
スライドロックを解除する構造となっていることから、
通常の着座状態では前後位置調整が煩雑となる欠点があ
った。
【0006】このため、シートの着座可能な範囲と、着
座不可能な範囲とを前記固定レールに設け、前記摺動部
材にインターロック部材を設け、該インターロック部材
のロック状態で、シートを着座不可能な範囲に移動でき
ないように構成したシートスライド装置のロック機構が
従来既に提案されている。
【0007】このような従来のシートスライド装置のロ
ック機構は、図5(a),(b)に夫々示すように、ス
ライドロック機構1とインターロック部材2とを備えて
いる。前記スライドロック機構1は車両床面の前方より
後方に亘って設けられた固定レール3の上部水平片3a
にスライドロック穴5を設け、摺動部材側にスライドロ
ックラッチ7のラッチ爪8を下方から上方に向けて付勢
し、スライドロックラッチ7のラッチ爪8を固定レール
3の上部水平片3aのスライドロック穴5に係止させて
いる。
【0008】また、前記インターロック部材2は、図5
(b)に示すように、前記固定レール3の底部である下
部水平片3bに設けられたインターロック穴3cと、前
記摺動部材側に設けられたインターロックラッチ9のラ
ッチ爪9aとから構成している。そして、このインター
ロックラッチ9のラッチ爪9aを上方から下方に向けて
付勢し、インターロックラッチ9のラッチ爪9aをイン
ターロック穴3cに係止させている。
【0009】また、図6に示すスライドロック機構1は
車両床面の前方より後方に亘って設けられた固定レール
3の下部水平片3bにロックプレート4を固着し、スラ
イドロック穴5を固定レール3の下部水平片3b及びロ
ックプレート4に形成し、摺動部材側にスライドロック
ラッチ7のラッチ爪8を上方から下方に向けて付勢し、
スライドロックラッチ7のラッチ爪8を固定レール3の
下部水平片3bのスライドロック穴5に係止させてい
る。
【0010】また、インターロック部材2は、前記固定
レール3の側部側であるロックプレート4の側部側のイ
ンターロック穴4bと、前記摺動部材側に設けられた前
記インターロック穴4bに係止されるインターロックラ
ッチ9のラッチ爪9aとから形成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述した従
来のシートスライド装置では、シートの着座可能な範囲
と、着座不可能な範囲とを前記固定レール3に設け、前
記摺動部材にインターロック部材2を設け、シートの着
座可能な範囲以外ではインターロック部材2により着座
不可能にする機構が必要となり、スライドロック機構1
とインターロック部材2とは異なる位置に設けられてい
るため、部品点数及び加工工数が増大し、組付作業が煩
雑となり、コストアップとなる欠点があった。
【0012】このため、本出願人は、特願平7−276
936号により、スライドロック機構とインターロック
部材とを固定レールの同一面上に形成し、部品点数及び
加工工数を減少させ、組付作業が容易で経済性に優れ、
荷物積載用スペース増大効率を上げることができるシー
トスライド装置のロック機構を提案している。
【0013】即ち、図7に示す如く、車両用シート11
はシートクッション12とシートバック13とを備え、
シートバック13はリクライニング機構15により前後
傾動可能に構成されている。前記シートクッション12
の下部には脚部17が設けられ、この脚部17を介して
可動レールとなる摺動部材23に着脱自在に取付けられ
ている。
【0014】前後スライド機構21は、車両床面の前方
から後方に延びる左右一対の長尺な固定レール22と、
この左右一対の固定レール22上に前後移動可能に嵌合
して取付けられている前記左右一対の摺動部材23とか
ら構成されている。前記固定レール22は、図8に示す
ように、正面略四角形で上部の中央に開口部22aが形
成されている。この固定レール22には摺動部材23が
前後動可能に嵌合し、車両用シート11の着座可能な範
囲と、それ以外の着座不可能な範囲とが設けられてい
る。
【0015】前記摺動部材23は、図8に示すように、
略逆L字状に屈折された板材25a,25aの垂直片同
士を対向させて形成された本体部25と、本体部25の
前後位置にシャフト27により支持された左右一対のロ
ーラ29とを有している。尚、図8中25bは板材25
a,25aの水平部両端に設けた脚部17の固定用穴で
ある。
【0016】また、図7に示す如く、固定レール22と
摺動部材23間には、スライドロック機構41とインタ
ーロック部材53とが設けられ、前記スライドロック機
構41は操作レバー45を操作することにより、ロック
解除状態とすることができ、またインターロック部材5
3はシートバック13を前傾またはシートを跳上げるこ
とにより、ロック解除状態とすることができる。
【0017】前記スライドロック機構41は前記固定レ
ール22の下部水平面に設けた複数のスライドロック穴
43と、前記摺動部材23に設けられ前記スライドロッ
ク穴43に係止されるスライドロックラッチ47の2つ
のラッチ爪とから形成されている。前記スライドロック
ラッチ47は摺動部材23の本体部25の板材25a,
25aの垂直片間に形成された凹部に上下動可能に挿入
されている。前記スライドロックラッチ47は、例えば
図7に示すように、操作レバー45に連結されたワイヤ
ー49に直接連結されている。
【0018】前記インターロック部材53は前記固定レ
ール22の下部水平面に設けたインターロック穴55
と、前記摺動部材23に設けられ前記インターロック穴
55に係止されるインターロックラッチ57とから形成
されている。前記インターロック部材53は摺動部材2
3の本体部25の板材25a,25aの垂直片間に形成
された凹部に上下動可能に挿入されている。尚、前記イ
ンターロックラッチ57は、図7に示すように、ワイヤ
ー59によりリクライニング機構15側に連結され、シ
ートバック13を倒伏したときに上方に移動し、インタ
ーロック穴55から外れて、ロック解除されるように構
成されている。
【0019】ここで、上述したスライドロック機構41
において、スライドロックラッチ47は、図示しない付
勢手段により固定レール22側のスライドロック穴43
に係止する方向に付勢されている。また、インターロッ
ク部材53は、前記固定レール22の下部水平面に前記
スライドロック穴43と並べた状態で形成したインター
ロック穴55に対し、インターロックラッチ57が係止
されるように図示しない付勢手段により付勢されてい
る。
【0020】前記スライドロック穴43とインターロッ
ク穴55とは、図8及び図9(a),(b)に示すよう
に、固定レール22の下部水平面という同一面上に並べ
て形成しているが、スライドロックラッチ47のラッチ
爪とインターロックラッチ57の幅を異なる大きさで形
成することにより、スライドロックラッチ47のラッチ
爪がインターロック穴55に係入したり、これとは逆に
インターロックラッチ57がスライドロック穴43に係
入したりすることがないようになっている。
【0021】このような構成によれば、スライドロック
機構41のスライドロック穴43とインターロック部材
53のインターロック穴55とを固定レール22の下部
水平面という同一面に形成しているので、部品点数及び
加工工数を減少させ、組付作業が容易で経済性に優れ、
荷物積載用スペース増大効率を上げることができるシー
トスライド装置のロック機構を得ることができる。
【0022】然し乍ら、このような構成によれば、次の
ような不具合があった。即ち、インターロック部材53
のインターロック穴55が、スライドロック穴43と同
一軌跡上にあることから、図9(a),(b)に示すよ
うに、インターロック53を解除し、シート11全体を
前後にスライド動作させた時にインターロックラッチ5
7が固定レール22におけるスライドロック穴43の一
部に引っ掛かり、干渉音を生じるという問題があった。
また、このスライド動作時に摺動抵抗が増大し、スライ
ド動作に影響するという問題もあった。
【0023】また、上述した構造によれば、スライドロ
ック機構41とインターロック部材53とを摺動部材
(可動レール)23の長手方向に並べて配設しており、
夫々のロック部分がレールの長手方向で設定されること
から、摺動部材23側の可動レール(アッパーまたはラ
ンナーレール)が長くなり、摺動部材23側の重量が重
くなり、コスト高を招く原因となっている。
【0024】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、スライドロック機構とインターロック部材の構
造を改良し、インターロックをフリー状態としてもスラ
イドロック域でロック穴の影響を受けず、干渉音を生じ
たり、摺動部材側の摺動抵抗が増大したりすることがな
く、然も部品点数及び加工工数を減少させ、組付作業が
容易で経済性に優れ、荷物積載用スペース増大効率を上
げることができるシートスライド装置のロック機構を得
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のシートスライド装置のロック機構は、車両床面の前方
から後方に亘って固定レールが設けられ、該固定レール
に沿って前後移動する摺動部材が設けられ、該摺動部材
にシートが連結され、固定レールと摺動部材間にスライ
ドロック機構とインターロック部材を設け、該インター
ロック部材のロック状態でシートを着座不可能な範囲に
移動できないように構成しているシートスライド装置の
ロック機構において、スライドロック機構を、固定レー
ルに設けた複数のスライドロック穴と、摺動部材側に設
けられ前記スライドロック穴に係止されるスライドロッ
クラッチとから構成し、インターロック部材を、固定レ
ールの前記スライドロック穴とは異なる平面上に設けた
インターロック用係止部と、摺動部材側に設けられイン
ターロック用係止部に係止されるラッチ部を有するイン
ターロックレバーとから構成したことを特徴とする。
【0026】また、本発明の請求項2に記載のシートス
ライド装置のロック機構は、スライドロック機構を構成
する複数のスライドロック穴を固定レールの下部水平面
に所定間隔をおいて設けると共に、インターロック部材
を構成するインターロック用係止部を、前記固定レール
の内側に垂設した縦壁部に設けたことを特徴とする。
【0027】更に、本発明の請求項3に記載のシートス
ライド装置のロック機構は、スライドロック機構を構成
するスライドロックラッチを、常時はスライドロック穴
に係止されるように付勢した状態で摺動部材側に昇降自
在に設けると共に、インターロック部材を構成するイン
ターロックレバーを、一端に設けたラッチ部がインター
ロック用係止部に側方から係止されるように付勢した状
態で摺動部材側に揺動自在に枢支したことを特徴とす
る。
【0028】本発明によれば、インターロックレバーの
ラッチ部がスライドロック機構のスライドロック穴を形
成した部分を通過することはなくなり、干渉音のような
問題はなくなり、また摺動抵抗も少なくてよく、スライ
ド動作時に影響することはない。更に、インターロック
用係止部の位置をスライドロック穴の位置とは関わりな
く、任意の位置に設定できることから、摺動部材上での
スライドロック機構、インターロック部材の付設が容易
に行なえ、長手方向に長くなるという問題を解消するこ
とができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明に係るシー
トスライド装置のロック機構の実施の形態を示すもので
あり、これらの図において前述した図7乃至図9と同一
または相当する部分には同一番号を付して詳細な説明は
省略する。
【0030】ここで、本発明を適用する車両用シート1
1としては、脚部17が横方向に折畳み可能で摺動部材
23と着脱自在なものであっても、また脚部17と摺動
部材23とが固定状態にある固定式のものであってもよ
い。更に、この種の車両用シート11は、車両床面の前
方から後方に亘って設けた長尺な固定レール22上に順
次複数個設けることができるものであるが、本実施の形
態では1つの車両用シート11につき説明する。
【0031】前記前後スライド機構21は、車両床面の
前方より後方に延びる左右一対の固定レール22と、こ
の左右一対の固定レール22に前後移動可能に嵌合して
取付けられている前記左右一対の摺動部材23とから構
成されるが、本実施の形態では片側のみを図示して説明
する。また、固定レール22は、図4に示すように、そ
の前後及び側部のレッグ24により車両床面に固着され
る。そして、この固定レール22には摺動部材23が前
後動可能に嵌合し、車両用シート11の着座可能な範囲
と、それ以外の着座不可能な範囲とが設けられている。
【0032】前記スライドロック機構41を構成するス
ライドロックラッチ47は、図4に示すように摺動部材
23の本体部25の板材25a,25aの垂直片間に形
成された凹部48に上下動可能に挿入されている。前記
スライドロックラッチ47に係合孔47bが形成され、
略L字状の第1のリンク部材51の一端の係合片51a
がスライドロックラッチ47の係合孔47bに係合して
いる。
【0033】図4に示す如く、第1のリンク部材51は
枢支ピン61aにより摺動部材23の本体部25に枢支
されている。尚、図1に示した前記スライドロックラッ
チ47は、操作レバー45に連結されたワイヤー49に
直接連結されている。このように、前記操作レバー45
に連結されるワイヤー49に第1のリンク部材51を介
在させるものに限定されるものではない。尚、前記第1
のリンク部材51と摺動部材23の本体部25との間に
はラッチスプリング62が設けられ、スライドロックラ
ッチ47が常時スライドロック穴43方向に付勢してい
る。然し、これに限らず、スライドロックラッチ47を
直接ロック穴43方向に付勢する付勢手段を設けてもよ
い。
【0034】前記インターロック部材53は、固定レー
ル22の前記スライドロック穴43を設けた下部水平面
とは異なる平面上即ち固定レール22の上部中央の開口
部22a部分において内側に垂設した垂設片による縦壁
部80に設けたインターロック用係止部としての切欠き
81と、摺動部材23側に設けられインターロック用係
止部(切欠き81)に係止されるラッチ部57を一端に
有するインターロックレバー61とから構成している。
【0035】前記インターロックレバー61は、図1乃
至図4に示すように、摺動部材23の本体部25の板材
25a,25aの垂直片間で枢支ピン61aを中心とし
て揺動自在な状態で枢支されている。このインターロッ
クレバー61の他端部61bと一方の板材25aとの間
には、このインターロックレバー61を常時はラッチ部
57が前記切欠き81に係止される方向に付勢するコイ
ルスプリング63が設けられている。
【0036】更に、このインターロックレバー61の他
端部61bにはワイヤー59を介して操作レバー86が
連結され、図2(a),(b)に示すように、この操作
レバー86の回動操作により前記ラッチ部57を付勢力
に抗して切欠き81から外し、ロック解除することがで
きるように構成されている。
【0037】尚、スライドロックラッチ47とインター
ロックレバー61の付勢手段は図4に示すものに限定さ
れるものではなく、適宜の変形例が考えられる。また、
図中符号65はラッチガイド、67はランナーガイド、
69はモールである。
【0038】このような構成によれば、インターロック
レバー61のロック解除状態(フリー状態)では、図2
(b)に示すようにラッチ部57が固定レール22の縦
壁部80の下縁に沿って摺動し、切欠き81に対応した
ときにコイルスプリング63の付勢力で係入することに
より図2(a)に示すインターロック状態となる。ま
た、このインターロックを解除するには、操作レバー8
6を操作し、付勢力に抗してインターロックレバー61
を回動させるとよい。
【0039】特に、シート11の後方への移動時には、
切欠き81に設けたテーパ面を設けているから、スライ
ド動作時の力でロック状態を乗り越えてフリー状態とす
ることが容易に行える。勿論、このようなテーパ面は必
要に応じて設けるとよく、無くてもよい。
【0040】このような本実施の形態での構成によれ
ば、インターロックレバー61のラッチ部57がスライ
ドロック機構41のスライドロック穴43を形成した部
分(固定レール22の下部水平面)を摺動状態で通過す
ることはなくなり、従来のような干渉音のような問題は
なくなり、また摺動抵抗も少なくてよく、スライド動作
時に影響することはない。
【0041】更に、インターロック用係止部となる切欠
き81の位置をスライドロック穴43の位置とは関わり
なく、固定レール22上での任意の位置に設定できるこ
とから、摺動部材23上でのスライドロック機構41、
インターロック部材53の付設位置の設定が容易に然も
適切な位置で行え、特に長手方向に長くなるという問題
を解消することができる。
【0042】また、本実施の形態では、インターロック
部材53を固定レール22の内側への縦壁部80を利用
し、レール内部に設けているから、特別な配設スペース
は不要で、レイアウト上で有利である。
【0043】尚、本発明は上述した実施の形態で説明し
た構造には限定されず、各部の形状、構造等を必要に応
じて適宜変形、変更することは自由である。要するに、
車室床面に沿って前方から後方にかけて配設した長尺な
固定レール22に沿って車両用シート11をスライド移
動可能に配設し、しかも通常のシートスライド調整と荷
物室を形成するためのスライド動作とを選択的に行うに
あたって、スライドロック機構41とインターロック部
材53とを設ける際に採用するとよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシート
スライド装置のロック機構によれば、スライドロック機
構を構成する固定レールに設けた複数のスライドロック
穴とは異なる位置に、インターロック部材を構成するイ
ンターロック用係止部を設けることにより、インターロ
ックをフリー状態としてシートを移動させても、スライ
ド動作域でインターロックラッチがスライドロック穴に
影響を受けることがない。即ち、シートのスライド動作
時において、このインターロック部材を構成するインタ
ーロックレバーのラッチ部が、スライドロック機構のス
ライドロック穴上を摺動して通過することがなくなり、
従来問題となっていた干渉音の発生を防ぎ、更に摺動抵
抗の増加という問題も解消することができる。
【0045】また、本発明によれば、インターロック穴
の位置をスライドロック穴の位置とは関わりなく、任意
の位置に設定できることから、摺動部材上でのスライド
ロック機構、インターロック部材の付設が容易に行な
え、長手方向に長くなるという問題を解消することがで
きる。従って、可動側のレールの長さは最小限でよく、
軽量化を図り、またコスト低減も図れる。
【0046】更に、本発明によれば、インターロック部
材を、シートのスライドレール部内に設けることができ
るから、省スペースで、レイアウト上からも有利となる
シートスライド装置のロック機構を得ることができる。
そして、このような本発明によれば、部品点数及び加工
工数を減少させ、組付作業が容易で経済性に優れ、また
ロック機構のロックオン,ロックオフの作動を簡易迅速
且つ確実に行え、荷物積載用スペース増大効率を上げる
ことができるシートスライド装置のロック機構を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートスライド装置のロック機構
を適用した車両用シートの要部構造を拡大して示す分解
斜視図。
【図2】本発明に係るシートスライド装置のロック機構
を適用した車両用シートにおいてインターロック部材の
動作を説明するための図であって、(a)はインターロ
ックのロック状態での側面図、(b)はインターロック
を解除したフリー状態での側面図。
【図3】本発明に係るシートスライド装置のロック機構
を適用した車両用シートにおいて、図2(a)における
III−III線断面図。
【図4】本発明に係るシートスライド装置のロック機構
を適用した車両用シートにおいて、シートスライド装置
を示す分解斜視図。
【図5】従来のシートスライド装置のロック機構を示す
もので、(a)はスライドロック機構の断面図、(b)
はインターロック部材の断面図。
【図6】従来のシートスライド装置のロック機構を示す
断面図。
【図7】従来のシートスライド装置のロック機構を適用
した車両用シートの側面図。
【図8】図7における従来のシートスライド装置のロッ
ク機構を説明するための分解斜視図。
【図9】図7、図8における従来のシートスライド装置
のロック機構を示し、(a)はスライドロック、インタ
ーロックが共にロック状態であるときの側面図、(b)
はスライドロック、インターロックが共にロック解除さ
れシート前方にスライド動作されているときの側面図。
【符号の説明】
11 車両用シート 15 リクライニング機構 17 脚部 21 前後スライド機構 22 固定レール 23 摺動部材(可動レール) 25 本体部 29 ローラ 41 スライドロック機構 43 スライドロック穴 45 操作レバー 47 スライドロックラッチ 49 ワイヤー 53 インターロック部材 57 インターロックラッチ(ラッチ部) 59 ワイヤー 61 インターロックレバー 80 固定レールの縦壁部 81 インターロック用係止部(切欠き)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両床面の前方から後方に亘って固定レ
    ールが設けられ、該固定レールに沿って前後移動する摺
    動部材が設けられ、該摺動部材にシートが連結され、前
    記固定レールと摺動部材間にスライドロック機構とイン
    ターロック部材を設け、該インターロック部材のロック
    状態でシートを着座不可能な範囲に移動できないように
    構成しているシートスライド装置のロック機構におい
    て、 前記スライドロック機構を、前記固定レールに設けた複
    数のスライドロック穴と、前記摺動部材側に設けられ前
    記スライドロック穴に係止されるスライドロックラッチ
    とから構成し、 前記インターロック部材を、前記固定レールの前記スラ
    イドロック穴とは異なる平面上に設けたインターロック
    用係止部と、前記摺動部材側に設けられ前記インターロ
    ック用係止部に係止されるラッチ部を有するインターロ
    ックレバーとから構成したことを特徴とするシートスラ
    イド装置のロック機構。
  2. 【請求項2】 スライドロック機構を構成する複数のス
    ライドロック穴を固定レールの下部水平面に所定間隔を
    おいて設けると共に、 インターロック部材を構成するインターロック用係止部
    を、前記固定レールの内側に垂設した縦壁部に設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置の
    ロック機構。
  3. 【請求項3】 スライドロック機構を構成するスライド
    ロックラッチを、常時はスライドロック穴に係止される
    ように付勢した状態で摺動部材側に昇降自在に設けると
    共に、 インターロック部材を構成するインターロックレバー
    を、一端に設けたラッチ部がインターロック用係止部に
    側方から係止されるように付勢した状態で摺動部材側に
    揺動自在に枢支したことを特徴とする請求項2に記載の
    シートスライド装置のロック機構。
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