JPH10250064A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH10250064A
JPH10250064A JP5584897A JP5584897A JPH10250064A JP H10250064 A JPH10250064 A JP H10250064A JP 5584897 A JP5584897 A JP 5584897A JP 5584897 A JP5584897 A JP 5584897A JP H10250064 A JPH10250064 A JP H10250064A
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pulse
nozzle
drive signal
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裕明 荒川
Etsuichi Maekawa
悦一 前川
Katsuaki Komatsu
克明 小松
Osamu Murata
修 村田
Yutaka Aoki
豊 青木
Tatsuro Oishi
辰郎 大石
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクや画像形成時間を無駄にすることな
く、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避する
ことが可能なインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 駆動信号により液体収容室に圧力を加え
てノズル先端から液滴を吐出するヘッド17Y〜17K
と、画像形成領域内で画像データに応じた画素毎の駆動
信号を生成するドライブ手段16a〜16dとを備え、
このドライブ手段16a〜16dは、インク吐出を行わ
ない画素に対してノズルから液滴を吐出させずにノズル
先端の液体表面を振動させるためのパルスを含んだ駆動
信号を生成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関し、コンピュータ等からの画像データをイン
クの吐出により記録するハードコピー装置として利用で
きるインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2値の階調データによって記録を
行うプリンタでは、記録用のヘッドに設けられた複数の
各記録素子で、2値データに応じてON/OFFの記録
を行っていた。
【0003】例えば、インクジェットプリンタでは、複
数の吐出ノズルを有するプリントヘッドで各ノズルが1
回吐出を行う分の画像データを毎回ヘッドの駆動ICへ
転送し、この転送された画像データによりインク吐出を
行い画像形成を行っていた。
【0004】図15はヘッドに供給する駆動信号波形と
吐出ノズルにおける液滴の吐出の様子を模式的に示す説
明図である。この図15に示すように、駆動信号波形に
よって、ピエゾ素子等で構成された吐出ノズルが膨張し
(→)、この後収縮して()インク液滴を吐出
し、再度元の状態に戻る()というプロセスを繰り返
すものである。
【0005】近年、各種プリンタで階調記録が行われる
ようになり、インクジェットプリンタにおいても他のプ
リンタと同様に行われるようになった。階調記録の1つ
として、吐出ノズル径を小さくして、インク液滴1個の
大きさを小さくし、1画素に対して吐出するドットの数
を変化させる方法がある。この方法によれば、吐出させ
るドット数を変えることにより、吐出時のドットの大き
さを変えるのと同等の効果が得られる。
【0006】また、印画速度を上げるため、すぐに重ね
打ちがされてもインク同士が混じり合わないように、速
乾性があるインクが用いられるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
吐出ノズル径が小さくなり、速乾性のインクが用いられ
るようになると、インクの吐出直後から急激に吐出ノズ
ルのインク表面の乾燥が始まる。
【0008】このため、次のインク吐出までの時間が長
い場合には、駆動信号を与えても吐出が行われない、あ
るいは、吐出が行われても速度,軌道が不安定となって
正常な液滴が得られない、といった問題も生じている。
この結果、形成された画像にかすれを伴うことになり、
画像品質の低下を招く。
【0009】このような問題を回避するために、所定の
周期で画像形成領域以外でインクの吐出を行うようにし
た装置も存在するが、インクが無駄になり、また、画像
形成領域以外で行う必要があるために時間を要するとい
った新たな問題が生じることになる。
【0010】本願発明は、このような問題を解決するも
のであり、インクや画像形成時間を無駄にすることな
く、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避する
ことが可能なインクジェットプリンタを提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、課題を解決する
手段としての発明は、以下に説明するものである。 (1)請求項1記載の発明は、駆動信号により液体収容
室に圧力を加えてノズル先端から液滴を吐出するヘッド
と、画像形成領域内で画像データに応じた画素毎の駆動
信号を生成するドライブ手段とを備え、このドライブ手
段は、インク吐出を行わない画素に対してノズルから液
滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を振動させるた
めのパルスを含んだ駆動信号を生成することを特徴とす
るインクジェットプリンタである。
【0012】すなわち、インクジェットプリンタの発明
では、インク吐出を行わない画素に対してノズルから液
滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を振動させるた
めのパルスを含んだ駆動信号を生成するようにしてい
る。
【0013】このような駆動信号によって画像形成領域
内でインク液滴を吐出しない画素に対しても液滴表面を
振動させることにより、各画素毎にインク液滴の吐出の
如何にかかわらずノズルから液滴を吐出させずにノズル
先端のインク表面が振動する状態に保たれるため、イン
クの乾燥が防止されることになる。
【0014】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0015】(2)請求項2記載の発明は、駆動信号に
より液体収容室に圧力を加えてノズル先端から液滴を吐
出するヘッドと、画像データに応じた画素毎の駆動信号
を生成すると共に、画像形成領域以外でノズルから液滴
を吐出させずにノズル先端の液体表面を振動させるため
のパルスを含んだ駆動信号を生成するドライブ手段と、
を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタであ
る。
【0016】このインクジェットプリンタの発明におい
て、画像形成領域以外では、ノズルから液滴を吐出させ
ずにノズル先端の液体表面を振動させるためのパルスを
含んだ駆動信号をドライブ手段が生成している。
【0017】このような駆動信号により、画像形成領域
以外で、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先端のイ
ンク表面が振動する状態に保たれるため、インクの乾燥
が防止されることになる。
【0018】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0019】(3)請求項3記載の発明は、駆動信号に
より液体収容室に圧力を加えてノズル先端から液滴を吐
出するヘッドと、画素毎に階調を表現するための複数ビ
ットの画像データに応じた複数パルスの駆動信号を生成
する際に、複数パルスのうちの第1パルスが残余のパル
スより大きい電力となる駆動信号を生成するドライブ手
段と、を備えたことを特徴とするインクジェットプリン
タである。
【0020】このインクジェットプリンタの発明におい
て、複数ビットの画像データに応じた複数パルスの駆動
信号を生成する際に、第1パルスが他のパルスより大き
い電力になる駆動信号をドライブ手段が生成している。
【0021】このような駆動信号により、各画素でノズ
ルからインク液滴を吐出する最初のパルスが大きい電力
であるため、確実なインク液滴の吐出が実現される。従
って、インクや画像形成時間を無駄にすることなく、吐
出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避することが
可能なインクジェットプリンタを実現できる。
【0022】(4)請求項4記載の発明は、駆動信号に
より液体収容室に圧力を加えてノズル先端から液滴を吐
出するヘッドと、ノズルから液滴を吐出させずにノズル
先端の液体表面を振動させるためのパルスを含み、画素
毎に階調を表現するための複数ビットの画像データに応
じた複数パルスであって、複数パルスのうちの第1パル
スが残余のパルスより大きい電力となる駆動信号を生成
するドライブ手段と、を備えたことを特徴とするインク
ジェットプリンタである。
【0023】このインクジェットプリンタの発明におい
て、画像データに応じた駆動信号を生成する際に、ノズ
ルから液滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を振動
させるためのパルスを含んだ駆動信号をドライブ手段が
生成している。
【0024】このような駆動信号により、各画素毎にイ
ンク液滴の吐出の如何にかかわらず、ノズルから液滴を
吐出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態に
保たれるため、インクの乾燥が防止されることになる。
【0025】また、このインクジェットプリンタの発明
において、複数ビットの画像データに応じた複数パルス
の駆動信号を生成する際に、第1パルスが他のパルスよ
り大きい電力になる駆動信号をドライブ手段が生成して
いる。
【0026】このような駆動信号により、各画素でノズ
ルからインク液滴を吐出する最初のパルスが大きい電力
であるため、確実なインク液滴の吐出が実現される。従
って、インクや画像形成時間を無駄にすることなく、吐
出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避することが
可能なインクジェットプリンタを実現できる。
【0027】(5)請求項5記載の発明は、前述した請
求項1,2または4に記載のインクジェットプリンタに
おいて、ドライブ手段は、ノズルから液滴を吐出させず
にノズル先端の液体表面を振動させるためのパルスの電
力を環境条件により制御することを特徴とするインクジ
ェットプリンタである。
【0028】このインクジェットプリンタの発明におい
て、画像データに応じた駆動信号を生成する際に、環境
条件に従って、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先
端の液体表面を振動させるためのパルスを含んだ駆動信
号をドライブ手段が生成している。
【0029】このように環境条件に従って電力を制御し
た駆動信号により、各画素毎にインク液滴の吐出の如何
にかかわらず、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先
端のインク表面が振動する状態に保たれるため、インク
の乾燥が防止されることになる。そして、この振動状態
が環境により制御されるため、温度や湿度によって変化
するインクの粘性などに応じて、インクの乾燥が効率良
く防止されることになる。
【0030】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0031】(6)請求項6記載の発明は、前述した請
求項3または4に記載のインクジェットプリンタにおい
て、ドライブ手段は、複数ビットの画像データに応じた
複数パルスの電力を環境条件により制御することを特徴
とするインクジェットプリンタである。
【0032】このインクジェットプリンタの発明におい
て、複数ビットの画像データに応じた複数パルス(第1
パルスと残余のパルス)の駆動信号を生成する際に、環
境条件に従ってドライブ手段がパルスの電力を制御して
いる。
【0033】このような駆動信号により、各画素でノズ
ルからインク液滴を吐出する最初のパルスや残余のパル
スが大きい電力になるよう制御されるため、確実なイン
ク液滴の吐出が実現できると共に、吐出されるインク液
滴も常に同速度・同液滴量に制御が可能である。
【0034】そして、このパルスの電力が環境により制
御されるため、温度や湿度によって変化するインクの粘
性などに応じて、インクの吐出が安定して行われること
になる。
【0035】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0036】(7)請求項7記載の発明は、前述した請
求項5または6に記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記環境条件は、温度または湿度の少なくとも一方
であることを特徴とするインクジェットプリンタであ
る。
【0037】すなわち、このインクジェットプリンタの
発明では、前記請求項5の振動状態の制御、または、請
求項6の第1パルスの状態の制御を行う際の環境条件と
して、温度または湿度の少なくとも一方を用いるように
している。
【0038】このように温度または湿度の少なくとも一
方に従って電力を制御した駆動信号により、各画素毎に
インク液滴の吐出の如何にかかわらず、ノズルから液滴
を吐出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態
に保たれるため、インクの乾燥が防止されることにな
る。そして、この振動状態が環境により制御されるた
め、温度や湿度によって変化するインクの粘性などに応
じて、インクの乾燥が安定して行われることになる。
【0039】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0040】(8)請求項8記載の発明は、前記請求項
1,2または4記載のインクジェットプリンタにおい
て、ドライブ手段は、画像データに応じた画素毎の駆動
信号を生成する際に、ノズルから液滴を吐出させずにノ
ズル先端の液体表面を振動させるためのパルスを、画像
データに応じて液滴を吐出させるパルスの前に配置する
ことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0041】このインクジェットプリンタの発明におい
て、画像データに応じた駆動信号を生成する際に、ノズ
ルから液滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を振動
させるためのパルスを、画像データに応じたパルスの前
に位置するようにして駆動信号を生成している。
【0042】このように振動させるためのパルスを前に
位置させることで、各画素毎にインク液滴の吐出直前に
ノズル先端のインク表面を振動する状態に保つことがで
き、印画中も確実なインク液滴の吐出が実現される。
【0043】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0044】(9)請求項9記載の発明は、前記請求項
1,2または4記載のインクジェットプリンタにおい
て、ドライブ手段は、画像データに応じた画素毎の駆動
信号を生成する際に、ノズルから液滴を吐出させずにノ
ズル先端の液体表面を振動させるためのパルスを、画像
データに応じて液滴を吐出させるパルスの後に配置する
ことを特徴とするインクジェットプリンタである。
【0045】このインクジェットプリンタの発明におい
て、画像データに応じた駆動信号を生成する際に、ノズ
ルから液滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を振動
させるためのパルスを、画像データに応じたパルスの後
に位置するようにして駆動信号を生成している。
【0046】このように振動させるためのパルスを後に
位置させることで、各画素毎に定められた時間の中で、
画像データに応じたパルス以外の余分な時間を用いるこ
とが可能になり、また、次の画素のインク液滴の吐出前
にノズル先端のインク表面を振動する状態に保つことが
でき、確実なインク液滴の吐出が実現される。
【0047】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照しつつ説明する。 <インクジェットプリンタの機械的構成>まず、図3を
参照してインクジェットプリンタ1の主要部の機械的構
成を説明する。
【0049】キャリッジ2は後述するヘッド17とヘッ
ドドライバ16を納めた樹脂性のケースである。キャリ
ッジ2に納められたヘッドドライバ16はICで構成し
てあり、キャリッジ2から引き出されたフレキシブルケ
ーブル5で制御基板9と接続されている。
【0050】キャリッジ2はキャリッジ駆動機構6によ
って図中矢印Xで示した主走査方向に往復移動される。
キャリッジ駆動機構6は、モータ6a、プーリ6b、歯
付きベルト6c、ガイドレール6dを含んで構成されて
いて、キャリッジ2は歯付きベルト6cに固着されてい
る。
【0051】モータ6aによりプーリ6bが回転する
と、歯付きベルト6cに固着されたキャリッジ2は図中
矢印Xの方向に沿って移動させられる。ガイドレール6
dは互いに平行な2本の円柱で、かつキャリッジ2の挿
通穴を貫通していてキャリッジ2が滑走するようにして
ある。
【0052】このため歯付きベルト6cはキャリッジ2
の自重では撓まないし、キャリッジ2の往復移動の方向
は一直線上となる。モータ6aの回転方向を逆転すれば
キャリッジ2が移動する向きを変更でき、回転数を変更
すればキャリッジ2の移動速度を変更することも可能で
ある。
【0053】インクカートリッジ4は内部にインクタン
クを有している。インクタンクのインク供給口はインク
カートリッジ4をキャリッジ2にセットしてインク供給
パイプと接続されると開口し、接続が解除されると閉鎖
され、ヘッド17にインクが供給される。
【0054】キャリッジ2にはインクカートリッジ4の
取り付け部が設けてあり、吐出用のY、M、C、Kの各
色のインクを納めたインクカートリッジを着脱できるよ
うになっている。本実施の形態では4色のうちK(黒)
のインクタンクだけを別のカートリッジに納め、他の3
色のインクタンクは一つのカートリッジに納めた。
【0055】フレキシブルケーブル5はデータ転送手段
にかかり、可撓性を有するフィルムに、データ信号線、
電源線等を含む配線パターンをプリントしたもので、キ
ャリッジ2と制御基板9との間でデータを転送し、キャ
リッジ2の移動に追従する。
【0056】エンコーダ7は樹脂の透明なフィルムに所
定の間隔で目盛りをつけたもので、この目盛りをキャリ
ッジ2に設けた光センサにより検出して、キャリッジ2
の移動速度を検知する。
【0057】紙搬送機構8は図中矢印Yで示した副走査
方向に記録紙Pを搬送させる機構で、搬送モータ8a、
搬送ローラー対8b、8cを含んで構成される。搬送ロ
ーラー対8bと搬送ローラー対8cは搬送モータ8aに
より駆動されて、図示せぬギア列によって略等しいが搬
送ローラー対8cが極わずかに速い周速で回転するロー
ラー対である。
【0058】記録紙Pは給紙機構(図示せず)から送り
出されてから一定速度で回転させられている搬送ローラ
ー対8bに挟持され、給紙ガイド(図示せず)によって
副走査方向に搬送の向きを修正させられたうえで搬送ロ
ーラー対8cに挟持されて搬送される。
【0059】搬送ローラー対8cの周速は搬送ローラー
対8bよりも極わずか速いので、記録紙Pは弛みを発生
させずに記録部を通過する。また記録紙Pが副走査方向
に移動する速度は一定の速度に設定する。
【0060】このようにして記録紙Pを副走査方向に一
定速度で移動させつつ、キャリッジ2を主走査方向に一
定速度で移動させ、ヘッド17から吐出したインクを付
着させて記録紙Pの片面の所定範囲に画像を記録する。
【0061】<インクジェットプリンタ全体の電気的構
成>次に、インクジェットプリンタの電気的構成を説明
する。図1は本発明の実施の形態例のインクジェットプ
リンタの全体構成の一例を示すブロック図である。ま
た、図2は図1の主要部を詳細に示すブロック図であ
る。
【0062】図1において、破線で示された制御基板9
はインクジェットプリンタ1全体の制御を行う制御手段
としてのCPU11が実装されており、先に説明したと
おりフレキシブルケーブル5によってキャリッジ2のヘ
ッドドライバ16と接続されている。
【0063】ページメモリ12は、インクジェットプリ
ンタ1自体を周辺機器として利用するパーソナルコンピ
ュータ等から受け取った画像データを記憶するものであ
る。ページメモリ12の記憶容量は、パーソナルコンピ
ュータ等の扱う階調画像データのビット数、ドット数、
信号の転送速度、CPUの処理速度等によって決めれば
よい。
【0064】ラインメモリ13a及び13bは、記録紙
Pに記録する際に主走査方向に一列に並べて記録される
各画素の画像データを記憶するラインメモリとして使用
していて、各画像データは数ビットの階調データでペー
ジメモリ12から転送される。本実施例では6ビット処
理のラインメモリ13a及び13bを2個パラレルに使
用しているが、12ビット処理の一つのラインメモリで
構成してもよい。
【0065】ページメモリ12からのデータ信号線(デ
ータBUS)は12ビットで、各ラインメモリ13に6
ビットずつ分岐している。ラインメモリ13a及び13
bの画像データはフレキシブルケーブル5を介してヘッ
ドドライバ16に転送される。
【0066】インタフェース14a及び14bは、外部
のパーソナルコンピュータとデータの授受を行う手段で
あり、各種シリアルインタフェース,各種パラレルイン
タフェースのいずれかで構成される。
【0067】ヘッドドライバ16a〜16dはICで構
成されており、この実施の形態例ではYMCKの4色に
ついて各色毎に1個設けられている。各ヘッドドライバ
はそれぞれ128ビット×3のシフトレジスタに接続さ
れ、ラインメモリ13a及び13bからの画像データは
一旦このシフトレジスタに格納される。このシフトレジ
スタについては後述する。
【0068】尚、ヘッドドライバ16は一色当たり複数
個としてもよいし、一個のICに4色分のドライバをパ
ッケージすればより小型化が可能となる。ヘッドドライ
バ16は3ビットのデータ信号線を有し、この信号線に
よってヘッドドライバ16をシリアルに接続すると前段
のシフトレジスタに格納しきれなかった画像データは後
段のシフトレジスタに格納されるように構成できる。
【0069】本発明の記録手段に係る4色のヘッド17
Y,17M,17C,17Kは、それぞれが128個の
吐出ノズル(以下、単にノズルという)を備えており、
各ヘッドを構成するノズルは複数のラインを同時に記録
できるように副走査方向に並べて配置されている。
【0070】本実施の形態では、イエロー(Y)の画像
データはラインメモリ13aから3ビットのデータ信号
線でヘッドドライバ16aへ転送される。そしてヘッド
ドライバ16aに転送されたイエローの128個の画像
データは並列的に処理されて、ヘッド17Yによる記録
が実行される。
【0071】以下同様にマゼンタ(M)の画像データは
ラインメモリ13aからヘッドドライバ16bへ転送さ
れヘッド17Mで記録が実行される。シアン(C)の画
像データはラインメモリ13bからヘッドドライバ16
cに転送されてヘッド17Cによる記録が実行される。
ブラック(K)の画像データはラインメモリ13bから
ヘッドドライバ16eに転送されてヘッド17Kによる
記録が実行される。尚、これらヘッドドライバ16の詳
しい動作は後述する。
【0072】ANDゲート18は、エンコーダ7の検出
した情報を基にキャリッジ2が一往復移動を開始して往
路上で所定の位置に達した時点で、インク吐出を開始さ
せるためのTRGIN信号を制御回路23を介してヘッ
ドドライバ16に出力する。ヘッドドライバ16はこの
TRGIN信号を受けて駆動信号を送出し、ヘッド17
によるインクの吐出を行う。
【0073】ヘッドドライバ16a〜16dのそれぞれ
は、128ビットのデータ信号線によってヘッド17Y
〜17Kのそれぞれのノズルに設けられた電気機械変換
素子に駆動信号を供給し、この駆動信号を受けて電気機
械変換素子が変形することにより各色のヘッド内のイン
クが吐出される。尚、電気機械変換素子としては種々の
ものがあるが、本実施の形態ではピエゾ素子を例に説明
する。
【0074】一般にインクジェットプリンタはノズルよ
り駆動信号に応じてインク液滴が吐出され、記録が行わ
れる。順次インク液滴は記録紙P上に記録され、液滴数
に応じた面積の記録が可能となり、階調記録が行える。
【0075】また、ピエゾ素子の駆動電圧を高めること
でノズルヘッド17から吐出された液滴の速度は高める
ことができる。これを利用して、各吐出の印加電圧を各
パルス毎に徐々に高めれば、順次吐出されたインク滴が
記録紙P上でより近い位置に記録することができ、より
高画質な階調記録が可能となる。
【0076】さらに、駆動信号はインクジェットプリン
タ1の周辺の環境に応じて異なる波形を用いることで、
安定した画質を得ることができる。本実施の形態ではサ
ーミスタ19でヘッド17近辺の温度を測定し、測定し
た温度に応じて波形を変更する構成とした。この構成に
より、温度によりインク粘度が変化した場合でも、これ
に対応してヘッドを駆動することができる。なお、湿度
条件等も駆動信号の波形を変更する為のパラメータにす
ればより好ましい。
【0077】駆動信号の波形はこのようにインクを一滴
吐出する毎に、また環境によっても波形を変える必要が
あるので、駆動信号の様々な波形を駆動波形発生回路1
5内のラインメモリ(図示せず)にディジタルデータと
して記憶してある。このラインメモリは、SRAM等を
用いて構成できる。
【0078】ラインメモリは、パルスごとに印加電圧を
徐々に高めた駆動信号の波形データを各温度条件毎に記
憶させてある。本実施の形態では色当たり3ビット(8
階調)のデータを出力するので、ラインメモリに記憶し
た波形データは基本波形の振幅を徐々に大きくして8回
くりかえす波形をディジタルデータ化したものである。
また、このラインメモリは、後述するメニスカス駆動の
ためのパルスの波形を記憶させてある。
【0079】尚、ここでは3ビット(8階調)を例にし
ているが、これ以外にすることも可能であり、各データ
のビット数(階調数)やラインメモリのデータを連動さ
せて変更すればよい。
【0080】CPU11は、サーミスタ19で検出した
温度条件に最適の波形データを算出して駆動波形発生回
路15へ送る。駆動波形発生回路15では、この駆動信
号の波形データをD/A変換によりアナログの波形に復
調,増幅し、ヘッドドライバ16a〜16dへ出力す
る。
【0081】<インクジェットプリンタのドライバの電
気的構成>次に図2のヘッドドライバの詳細を示すブロ
ック図によって説明する。尚、ここでは、ヘッドドライ
バ16aとヘッド17Yとの構成を示すが、ヘッドドラ
イバ16b〜16dとヘッド17M〜17Kについても
同様な構成になっている。
【0082】本実施の形態のヘッドドライバ16は、シ
フトレジスタ31、ラッチ32、デジタルコンパレータ
33、選択ゲート34、レベルシフタ35、ドライバ3
6、カウンタ37等を含んで構成される。
【0083】本実施の形態では1画素あたり8階調から
なる画像データを処理するために、ヘッドドライバ16
を構成する各手段は3ビットに対応する構成となってい
る。ラインメモリ13から1画素が複数ビット、ここで
は3ビットからなる階調画像データが、画素単位でシリ
アルにヘッドドライバ16aへ転送されてくる。図2で
は、第一番目の3ビットの画素データDAT0、DAT
1、DAT2が3ビットのデータ信号線を転送されてい
る状態を示した。
【0084】シフトレジスタ31はノズルヘッド17で
の1回の吐出に相当する数の画素の画像データを記憶で
きる容量を持っている。本実施の形態では副走査方向に
並んだ128画素分の画像データを記憶する。キャリッ
ジ2が記録に適した位置に達すると、制御回路23はL
OAD信号を出力し、ラッチ32はこのLOAD信号を
受けるとシフトレジスタ31から並列に出力された画像
データをラッチする。
【0085】デジタルコンパレータ33は本発明の比較
手段にかかり、ラッチ32がラッチした画像データの値
とカウンタ37のカウント値との大小の比較を行う。本
例では、画像データを1画素3ビットとしているため、
3ビットカウンタとした。この比較手段であるカウンタ
は、画像データのビット数に対応したものを適宜用いれ
ばよい。
【0086】デジタルコンパレータ33は、画像データ
の値がカウント信号から1を引いた値以上のときはHi
レベルを出力し、画像データの値がカウント信号から1
を引いた値未満のときはLowレベルを出力し、出力の
状態は比較結果が変わるまでは前の状態を維持する。こ
のデジタルコンパレータ33により、複数ビットの並列
データをシリアルデータである1ビットの連続したデー
タに変換する。
【0087】選択ゲート34は、ヘッド17の各ノズル
を奇数番目、偶数番目の2組に分けて、順次駆動する為
の切替えを行う。選択ゲート34はアンドゲートを12
8個パラレルにして、入力端子の一方に各デジタルコン
パレータ33の出力端子を接続し、他方の入力端子は制
御回路に接続してある。
【0088】ここで、X、Yは記録を行うヘッド17の
ノズルを選択的に用いるための選択信号であり、制御回
路23より出力される。本実施の形態では、選択信号
X、Yを用いて記録手段を奇数番目、偶数番目の2組に
分けて、交互に駆動、つまり吐出する。
【0089】この駆動法により1画素分、つまり最大で
16個のインク滴を打つ毎に、隣のノズルよりインク吐
出が行われる。これは、各ノズルにより吐出特性が異な
る場合、全てのノズルを連続して使用すると画像にスジ
ムラ等が生じることを考慮するもので、前述のような交
互に吐出させる駆動方式によりスジムラ等を抑制するこ
とができる。この例では、奇数、偶数の2組としたが、
2組以上にノズルヘッド17を分けてもよい。
【0090】レベルシフタ35は選択ゲートの出力であ
る駆動信号をピエゾの駆動に必要な電源電圧迄にレベル
シフトする。レベルシフタ35の出力がHiの状態のと
き、ドライバ36より駆動信号が出力される。一方レベ
ルシフタ35の出力がLowの状態になると駆動信号が
出力されない。
【0091】そして、ドライバ36には、前述した駆動
波形発生回路15からの駆動信号波形が供給されてお
り、上記レベルシフタ35からのHi/Lowに応じ
て、駆動信号波形に従った駆動信号を出力する。
【0092】ドライバ36aの出力端子は、ヘッド17
Yの対応した各ノズルのピエゾ素子に接続され、ドライ
バ36より駆動信号が与えられると、接続されたノズル
のピエゾ素子によりインクを吐出し、駆動信号が与えら
れない場合は、この端子に接続されたノズルのピエゾ素
子によるインクの吐出は行われない。
【0093】[第1の実施の形態例] <インクジェットプリンタの動作説明(駆動信号の発
生)>図4は全8階調でインクの吐出を行う際の駆動信
号の発生を説明するタイミングチャートである。
【0094】3ビットカウンタ37は、カウンタ信号C
NT(図4(b))を受けて順次増加する3ビットのア
ップカウンタで、本発明のカウント信号に係るカウント
信号DC0〜DC2を出力する。またリセット信号RS
T(図4(a))によって3ビットカウンタ37でのカ
ウント値は0にリセットされる。
【0095】図4(f)に示す吐出信号CMPはデジタ
ルコンパレータ33の出力である。ここで、デジタルコ
ンパレータ33は、画像データの値がカウント信号から
1を引いた値(これをカウント値とする)以上のときは
Hiレベルを出力し、画像データの値がカウント信号か
ら1を引いた値未満のときはLowレベルを出力し、出
力の状態は比較結果が変わるまでは前の状態を維持す
る。
【0096】尚、ここでは画像データの値が例えば4で
あったときのCMPの波形を示してある(図4
(f))。ここで、図5のタイムチャートを参照して駆
動信号の発生の様子を更に詳細に説明する。
【0097】一例として、ラッチ32にラッチされたあ
る一つの画素の画像データの値が0であったとする。こ
の時、この画素の濃度は0である。3ビットカウンタ3
7のCNT=1の時の出力であるカウント値0と画像デ
ータの値0をデジタルコンパレータ33で比較すると、
画像データ値=カウント値なので、デジタルコンパレー
タ33の出力は、Highレベルとなる。
【0098】そして、CNT=2の時の出力であるカウ
ント値1と画像データの値0をデジタルコンパレータ3
3で比較すると、画像データ値<カウント値なので、デ
ジタルコンパレータ33の出力は、Lowレベルとな
る。以後、CNTが3〜8まで変化しても画像データ値
はカウント値未満なので、デジタルコンパレータ33の
出力は、Lowレベルのまま遷移する(図5(d))。
【0099】一方、ドライバ36には、図6(a)に示
す駆動信号波形が供給されている。この駆動信号波形
は、インクを吐出させずにメニスカスを振動させる(メ
ニスカス駆動)パルスを1発と、階調0〜階調7に対応
するインクを吐出させるパルス7発で構成されている。
【0100】本実施の形態例では、インクを吐出させず
にメニスカスを振動させるために、、メニスカス駆動パ
ルスの振幅(電圧)V1 と吐出パルスの振幅(電圧)V
2 とを、V1 <V2 としている。そして、このV1 は、
インクを吐出させずにメニスカス駆動を十分行えるよう
に設定する。
【0101】従って、階調0の吐出信号CMP(図5
(d))と駆動信号波形(図6(a))とにより、ドラ
イバ36は図6(b)に示すような駆動信号(メニスカ
ス駆動パルスのみ)を出力する。
【0102】これにより、インクが吐出されない、つま
り、階調0の場合でもメニスカス駆動が行われて、各画
素毎にインク液滴の吐出の如何にかかわらず、ノズルか
ら液滴を吐出させずにノズル先端のインク表面が振動す
る状態に保たれるため、インクの乾燥が防止されること
になる。
【0103】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0104】このようにインク吐出を行わない画素で、
メニスカス駆動パルスを与えることにより、インク液滴
が吐出される直前のメニスカス駆動によりノズル先端の
インク表面が振動する状態に保たれるため、インクの乾
燥が防止されることになる。
【0105】そして、階調1の吐出信号CMP(図5
(e))と駆動信号波形(図6(a))とにより、ドラ
イバ36は図6(c)に示すような駆動信号(メニスカ
ス駆動パルス+吐出パルス(1発))を出力する。
【0106】また、同様にして、階調2〜階調7の吐出
信号CMP(図5(f)〜(k))と駆動信号波形(図
6(a))とにより、ドライバ36は図6(d)〜
(f)に示すような駆動信号(メニスカス駆動パルス+
吐出パルス(2〜7発))を出力する。
【0107】尚、階調1〜階調7のときは、必ずしもメ
ニスカス駆動パルスを与えなくともよい。また、並列3
ビットの画像データを比較手段で比較することにより、
0発吐出(吐出せずにメニスカス駆動のみ)からメニス
カス駆動+7発吐出までの8通りの吐出信号を得て、1
画素を8階調で記録する。
【0108】8番目のカウンタ信号から所定のタイミン
グが経過すると、制御回路23から3ビットカウンタ3
7にリセット信号RSTが出力されて、カウント値DC
0〜2はリセットされる。またリセット信号RSTによ
り、次の画素の1番目の吐出信号に係る比較が開始され
るようになっている。
【0109】以上のように、各画素毎にインク液滴の吐
出の如何にかかわらず、各画素毎にノズルから液滴を吐
出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態に保
たれるため、インクの乾燥が防止されることになる。
【0110】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。尚、この第1の実施の形態例では、各画素の期間
において吐出パルス以外にメニスカス駆動パルスを設け
ることを特徴としているので、1ビットの画像データの
場合にも適用することが可能である。
【0111】[第2の実施の形態例]以上の第1の実施
の形態例の説明では、画像形成領域内の階調0の画像デ
ータについてメニスカス駆動パルスをドライバ36から
出力する場合について説明したが、画像形成領域以外で
も同様にしてメニスカス駆動パルスを出力することが可
能である。
【0112】例えば、図7に示すように、記録紙Pの画
像形成領域内でメニスカス駆動パルスを出力すると共
に、画像形成領域外でもメニスカス駆動パルスのみを
出力させる。
【0113】このようにすることで、画像形成領域外で
の吐出ノズルの乾燥を有効に防止でき、画像形成領域の
印刷開始点や各ラインの開始点において良好なインク液
滴の吐出を行うことが可能になる。
【0114】また、キャリッジ戻りにおいて、単に戻
り動作だけであればメニスカス駆動パルスのみをドライ
バ36から出力させる。単なる戻り動作でなく印刷を実
行する場合には上述した第1の実施の形態例と同様な動
作をさせるようにする。
【0115】尚、この第2の実施の形態例では、画像形
成領域外においてメニスカス駆動パルスを設けることを
特徴としているので、画像形成領域内が1ビットの画像
データの場合にも適用することが可能である。
【0116】[第3の実施の形態例]図8はインク液滴
の確実な吐出を目的とした駆動信号波形の他の例を示す
波形図である。
【0117】この図8(a)に示すように、各画素でノ
ズルからインク液滴を吐出する最初のパルスを大きい電
力とする例として、吐出パルスの1発目の振幅V3 を、
2発目以降の振幅V2 より大きく設定している。このよ
うなパルスにより、確実なインク液滴の吐出が実現され
る。
【0118】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現す
ることができる。
【0119】尚、ここでパルスの電力とは、図15にお
いてハッチングにより示したように、パルス波形の面積
に相当するものである。このパルスの電力を変えるに
は、パルスの電圧,電流,波形のうちの少なくとも1つ
を変更すればよい。すなわち、パルスの電力を大きくす
るには、これらのうちの少なくとも1つが大きくなるよ
うに制御することで、パルス波形の面積を大きくすれば
よい。
【0120】[第4の実施の形態例]図9はインク液滴
の確実な吐出を目的とした駆動信号波形の他の例を示す
波形図である。
【0121】この図9(a)に示すように、振幅V1 の
メニスカス駆動パルスを設けると共に、吐出パルスの1
発目の振幅V3 を2発目以降の振幅V2 より大きく設定
することで、メニスカス駆動に加えて、各画素でノズル
からインク液滴を吐出する最初のパルスが大きい電力で
あるという2つの理由のため、印画中も確実なインク液
滴の吐出が実現される。
【0122】すなわち、第4の実施の形態例のインクジ
ェットプリンタの発明において、画像データに応じた駆
動信号を生成する際に、ノズルから液滴を吐出させずに
ノズル先端の液体表面を振動させるためのパルスを含ん
だ駆動信号をドライブ手段が生成している。
【0123】このような駆動信号により、各画素毎にイ
ンク液滴の吐出の如何にかかわらず、ノズルから液滴を
吐出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態に
保たれるため、インクの乾燥が防止されることになる。
【0124】また、この第4の実施の形態例のインクジ
ェットプリンタの発明において、複数ビットの画像デー
タに応じた複数パルスの駆動信号を生成する際に、第1
パルスが他のパルスより大きい電力、ここでは1つの例
として高い電圧になる駆動信号をドライブ手段が生成し
ている。
【0125】このような駆動信号により、各画素でノズ
ルからインク液滴を吐出する最初のパルスが大きい電力
であるため、確実なインク液滴の吐出が実現される。従
って、インクや画像形成時間を無駄にすることなく、吐
出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避することが
可能なインクジェットプリンタを実現できる。
【0126】[第5の実施の形態例]以上の第1,第
2,第4の実施の形態例において用いるメニスカス駆動
パルスの電力について、環境に応じて変更することで、
安定した動作を得ることができる。
【0127】本実施の形態例ではサーミスタ19でヘッ
ド17近辺の温度を測定し、測定した温度に応じてCP
U11がメニスカス駆動パルスの振幅V1 を決定し、電
力を変更する構成とした。
【0128】この構成により、環境温度によりインク粘
度が変化した場合でも、これに対応してメニスカス駆動
を実行することができる。尚、インクの乾燥を防止する
ために、温度以外の条件(湿度や気圧、ヘッド内のイン
ク圧、インクの粘性など)を用いることも可能である。
【0129】すなわち、このメニスカス駆動の振動状態
が環境条件により制御されるため、温度や湿度によって
変化するインクの粘性などに応じて、インクの乾燥が安
定して行われることになる。
【0130】[第6の実施の形態例]以上の第3〜第4
の実施の形態例において用いる第1発目の電力の大きい
パルスについて、環境に応じてこの電力を変更すること
で、安定した動作を得ることができる。
【0131】本実施の形態例ではサーミスタ19でヘッ
ド17近辺の温度を測定し、測定した温度に応じてCP
U11がメニスカス駆動パルスの振幅V3 を決定し、電
力を変更する構成とした。
【0132】この構成により、環境温度によりインク粘
度が変化した場合でも、これに対応して確実なインク液
滴の吐出を実行することができる。尚、インクの乾燥を
防止するために、温度以外の条件(湿度や気圧、ヘッド
内のインク圧、インクの粘性など)を用いることも可能
である。
【0133】すなわち、この第1発目のパルスの振幅が
環境条件により制御されるため、温度や湿度によって変
化するインクの粘性などに応じて、確実なインク液滴の
吐出が実現されることになる。
【0134】[第7の実施の形態例]以上の第1,第
2,第4の実施の形態例において用いるメニスカス駆動
パルスは、1画素の期間内において、画像データに応じ
た吐出パルスの前に配置してある。
【0135】このように、画像データに応じた駆動信号
を生成する際に、メニスカス駆動パルスを吐出パルスの
前に位置させることで、各画素毎にインク液滴の吐出直
前にノズル先端のインク表面を振動する状態に保つこと
ができ、印画中も確実なインク液滴の吐出が実現され
る。
【0136】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0137】[第8の実施の形態例]以上の第1,第
2,第4の実施の形態例において用いるメニスカス駆動
パルスを、1画素の期間内において、画像データに応じ
た吐出パルスの後に配置させるようにする。
【0138】このように、画像データに応じた駆動信号
を生成する際に、メニスカス駆動パルスを吐出パルスの
後に位置させることで、各画素毎に定められた時間の中
で、画像データに応じたパルス以外の余分な時間を用い
ることが可能になり、また、次の画素のインク液滴の吐
出前にノズル先端のインク表面を振動する状態に保つこ
とができ、確実なインク液滴の吐出が実現される。
【0139】尚、各画素のための時間は、モータのジッ
タ等の各種変動や機器の個体差によっても問題が生じな
いように余分な時間が生じるように定められている。そ
して、この余分な時間は吐出パルスの後に次の画素の開
始までに生じるものであるため、メニスカス駆動パルス
を吐出パルスの後に配置することで時間の無駄がなくな
る。また、ここでは余分の時間を用いるため、1画素に
要する時間を増やす必要もない。
【0140】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0141】そして、この余分の時間を用いて、複数発
のメニスカス駆動パルスを出力することが可能になる。
このため、吐出ノズルの乾燥を確実に防止することが可
能になる。
【0142】この実施の形態例では、ドライバ36に
は、図10(a)に示す駆動信号波形が供給されてい
る。この駆動信号波形は、階調0〜階調7に対応するイ
ンクを吐出させるパルス7発と、メニスカスを振動させ
る(メニスカス駆動)パルスを少なくとも1発と、で構
成されている。
【0143】ここで、メニスカス駆動パルスの振幅(電
圧)については既に説明した実施の形態例と同じ様に、
インクを吐出させずにメニスカス駆動を十分行えるよう
に設定する。
【0144】そして、デジタルコンパレータ33で生成
され、駆動波形発生回路15からの信号に基づいてドラ
イバ36により吐出パルスの後に付加信号が付与された
吐出信号(図11(d)〜(k))と、前記駆動信号波
形(図10(a))とにより、ドライバ36は図10
(b)〜(f)に示すような駆動信号(吐出パルス+メ
ニスカス駆動パルス)を出力する。
【0145】8番目のカウンタ信号から所定のタイミン
グが経過すると、制御回路23から3ビットカウンタ3
7にリセット信号RSTが出力されて、カウント値DC
0〜2はリセットされる。またリセット信号RSTによ
り、次の画素の1番目の吐出信号に係る比較が開始され
るようになっている。
【0146】以上のように、各画素毎にインク液滴の吐
出の如何にかかわらず、各画素毎にノズルから液滴を吐
出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態に保
たれるため、インクの乾燥が防止されることになる。
【0147】また、以上のように振動させるためのパル
スを吐出パルスの後に位置させることで、各画素毎に定
められた時間の中で、画像データに応じたパルス以外の
余分な時間を用いることが可能になり、また、次の画素
のインク液滴の吐出前にノズル先端のインク表面を振動
する状態に保つことができ、確実なインク液滴の吐出が
実現される。
【0148】従って、ラインメモリに格納する駆動信号
波形として、1画素期間内に複数のメニスカス駆動パル
スを設けておくことで、実際に吐出パルスの後に生じた
時間に応じて1発または複数発のメニスカス駆動パルス
を出力することが可能になる。
【0149】尚、この第8の実施の形態例では、各画素
の期間において吐出パルス以外にメニスカス駆動パルス
を設けることを特徴としているので、1ビットの画像デ
ータの場合にも適用することが可能である。
【0150】また、この第8の実施の形態例は、吐出パ
ルスの1発目の振幅を大きくする第3の実施の形態例と
組合わせることが可能であり、このように組合わせた場
合には第3の実施の形態例の効果と第8の実施の形態例
の効果の相乗効果により、インクの乾燥防止,確実なイ
ンク液滴吐出の効果が更に高まる。
【0151】[第9の実施の形態例]この第9の実施の
形態例では、以上の実施の形態例で説明したメニスカス
駆動パルスを、1画素の期間内において、画像データに
応じた吐出パルスの前と後とに配置させるようにする。
【0152】まず、メニスカス駆動パルスを吐出パルス
の前に位置させることで、各画素毎にインク液滴の吐出
直前にノズル先端のインク表面を振動する状態に保つこ
とができ、印画中も確実なインク液滴の吐出が実現され
る。
【0153】そして、メニスカス駆動パルスを吐出パル
スの後に位置させることで、各画素毎に定められた時間
の中で、画像データに応じたパルス以外の余分な時間を
用いることが可能になり、また、次の画素のインク液滴
の吐出前にノズル先端のインク表面を振動する状態に保
つことができ、確実なインク液滴の吐出が実現される。
【0154】従って、インクや画像形成時間を無駄にす
ることなく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を
回避することが可能なインクジェットプリンタを実現で
きる。
【0155】この実施の形態例では、ドライバ36に
は、図12(a)に示す駆動信号波形が供給されてい
る。この駆動信号波形は、メニスカスを振動させる(メ
ニスカス駆動)パルス1発と、階調0〜階調7に対応す
るインクを吐出させるパルス7発と、メニスカスを振動
させる(メニスカス駆動)パルスを少なくとも1発と、
で構成されている。
【0156】そして、画像の無い部分(インク吐出を行
わない画素)では、階調0の信号を与えることにより、
インクを吐出させずにメニスカスを振動させる。ここ
で、メニスカス駆動パルスの振幅(電力)については既
に説明した実施の形態例と同じ様に、インクを吐出させ
ずにメニスカス駆動を十分行えるように設定する。
【0157】そして、デジタルコンパレータ33で生成
され、駆動波形発生回路15からの信号に基づいてドラ
イバ36により吐出パルスの前と後とに付加信号が付与
された吐出信号と、前記駆動信号波形(図12(a))
とにより、ドライバ36は図12(b)〜(f)に示す
ような駆動信号(メニスカス駆動パルス+吐出パルス+
メニスカス駆動パルス)を出力する。
【0158】以上のように、各画素毎にインク液滴の吐
出の如何にかかわらず、各画素毎にノズルから液滴を吐
出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態に保
たれるため、インクの乾燥が防止されることになる。
【0159】また、以上のように振動させるためのパル
スを吐出パルスの前と後とに位置させることで、各画素
毎に定められた時間の中で、該当する画素及び次の画素
のインク液滴の吐出前にノズル先端のインク表面を振動
する状態に保つことができ、印画中も確実なインク液滴
の吐出が実現される。
【0160】尚、この第9の実施の形態例では、各画素
の期間において吐出パルス以外にメニスカス駆動パルス
を設けることを特徴としているので、1ビットの画像デ
ータの場合にも適用することが可能である。
【0161】また、この第9の実施の形態例は、吐出パ
ルスの1発目の振幅を大きくする第3の実施の形態例と
組合わせることが可能であり、このように組合わせた場
合には第3の実施の形態例の効果と第9の実施の形態例
の効果の相乗効果により、インクの乾燥防止,確実なイ
ンク液滴吐出の効果が更に高まる。
【0162】[その他の実施の形態例]上述した第
1,第2,第4乃至第9の各実施の形態例におけるメニ
スカス駆動パルスは、吐出パルスと略相似形状であり、
振幅が異なったものであった(図13(a))。
【0163】しかし、このメニスカス駆動パルスは、イ
ンク液滴を吐出させるものではなくメニスカス駆動のた
めであるので、他の波形にすることも可能である。例え
ば、図13(b)のように半サイクルとすることも可能
であり、メニスカス駆動の効果が得られる。また、図1
3(c)のように、1サイクルを折り返した単一極性と
することも可能であり、メニスカス駆動の効果が得られ
る。
【0164】尚、第1,第2,第4の実施の形態例のみ
ならず、第8の実施の形態例におけるメニスカス駆動パ
ルスについても同様な波形とすることが可能であり、同
様な効果が得られる。
【0165】[その他の実施の形態例]また、第2の
実施の形態例で、画像形成領域以外でメニスカス駆動パ
ルスを出力する場合には、吐出パルスと略相似形なメニ
スカス駆動パルス(図14(a)),上記メニスカス駆
動パルスを折り返して単一極性としたメニスカス駆動パ
ルス(図14(b)),吐出パルスと略相似形で間欠的
なメニスカス駆動パルス(図14(c)),上記吐出パ
ルスと略相似形なメニスカス駆動パルスの半サイクル分
のメニスカス駆動パルス(図14(d)),のように各
種の変形が可能である。
【0166】この場合も、インク液滴を吐出させるもの
ではなくメニスカス駆動のためであるので、有効なメニ
スカス駆動が行える範囲で、各種の波形の変形や、周期
の変更が可能である。
【0167】[その他の実施の形態例]尚、図2に示
したブロック図において、ラッチ32を省略することが
可能である。すなわち、ヘッド17によるインク吐出動
作を開始するにあたり、まず、CLKINに同期してD
ATA0〜DATA2が第1のメモリ(128ビット×
3シフトレジスタ)に順次入力される。128個のレジ
スタに全て入力が終わった段階でCLKINの入力を停
止し、レジスタの内容を固定する。
【0168】この状態で、上記第1のメモリは、前述の
第2のメモリと同じ状態になる。すなわち、各3ビット
のレジスタは、カウンタ37のカントアップ出力D0〜
D2の出力と順次比較され、選択ゲートへ入力される。
この期間がヘッドからのインク吐出期間となる。
【0169】レジスタ内のデータが比較器により、パラ
レル−シリアル変換を終了した段階で、この第1メモリ
へのデータ入力、つまりCLKINが解除され、次のデ
ータが入力可能な状態となる。
【0170】この例では、第1のメモリにデータ入力を
行っている期間は、ヘッド17からインクの吐出はでき
ないが、このデータ入力を行っている期間、つまり転送
時間が、インク吐出期間に比較して充分短い場合は、第
2のメモリを有しないでほぼ同じ効果を期待することが
できる。
【0171】[その他の実施の形態例]また、ヘッド
17を主走査方向に沿って印刷幅に配列するラインヘッ
ドとすることも可能であり、以上のような本発明の各実
施の形態例の動作をさせることが可能である。
【0172】[その他の実施の形態例]以上の各実施
の形態例では、Y,M,C,Kの4色のインクを用いる
インクジェットプリンタを例にして説明したが、これ以
外の色を用いる場合や、単色のみを用いる場合、更に他
の階調数を用いる場合にも、各実施の形態例で示した構
成及び動作によって確実なインク液滴吐出とインク乾燥
防止を図ることが可能である。
【0173】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この明細書
に記載の各発明によれば以下のような効果が得られる。
【0174】(1)請求項1記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、インク吐出を行わない画素に対してノ
ズルから液滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を振
動させるためのパルスを含んだ駆動信号を生成するよう
にしている。
【0175】このような駆動信号によって画像形成領域
内でインク液滴を吐出しない画素に対しても液滴表面を
振動させることにより、各画素毎にインク液滴の吐出の
如何にかかわらずノズルから液滴を吐出させずにノズル
先端のインク表面が振動する状態に保たれるため、イン
クの乾燥が防止されることになる。従って、インクや画
像形成時間を無駄にすることなく、吐出ノズルの乾燥に
よる画像への悪影響を回避することが可能なインクジェ
ットプリンタを実現できる。
【0176】(2)請求項2記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、画像形成領域以外では、ノズルから液
滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を振動させるた
めのパルスを含んだ駆動信号をドライブ手段が生成して
いる。
【0177】このような駆動信号により、画像形成領域
以外で、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先端のイ
ンク表面が振動する状態に保たれるため、インクの乾燥
が防止されることになる。従って、インクや画像形成時
間を無駄にすることなく、吐出ノズルの乾燥による画像
への悪影響を回避することが可能なインクジェットプリ
ンタを実現できる。
【0178】(3)請求項3記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、複数ビットの画像データに応じた複数
パルスの駆動信号を生成する際に、第1パルスが他のパ
ルスより大きい電力になる駆動信号をドライブ手段が生
成している。
【0179】このような駆動信号により、各画素でノズ
ルからインク液滴を吐出する最初のパルスが大きい電力
であるため、確実なインク液滴の吐出が実現される。従
って、インクや画像形成時間を無駄にすることなく、吐
出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避することが
可能なインクジェットプリンタを実現できる。
【0180】(4)請求項4記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、画像データに応じた駆動信号を生成す
る際に、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先端の液
体表面を振動させるためのパルスを含んだ駆動信号をド
ライブ手段が生成している。
【0181】このような駆動信号により、各画素毎にイ
ンク液滴の吐出の如何にかかわらず、ノズルから液滴を
吐出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態に
保たれるため、インクの乾燥が防止されることになる。
また、このインクジェットプリンタの発明において、複
数ビットの画像データに応じた複数パルスの駆動信号を
生成する際に、第1パルスが他のパルスより大きい電力
になる駆動信号をドライブ手段が生成している。
【0182】このような駆動信号により、各画素でノズ
ルからインク液滴を吐出する最初のパルスが大きい電力
であるため、確実なインク液滴の吐出が実現される。従
って、インクや画像形成時間を無駄にすることなく、吐
出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避することが
可能なインクジェットプリンタを実現できる。
【0183】(5)請求項5記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、画像データに応じた駆動信号を生成す
る際に、環境条件に従って、ノズルから液滴を吐出させ
ずにノズル先端の液体表面を振動させるためのパルスを
含んだ駆動信号をドライブ手段が生成している。
【0184】このように環境条件に従って電力を制御し
た駆動信号により、各画素毎にインク液滴の吐出の如何
にかかわらず、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先
端のインク表面が振動する状態に保たれるため、インク
の乾燥が防止されることになる。そして、この振動状態
が環境により制御されるため、温度や湿度によって変化
するインクの粘性などに応じて、インクの乾燥が効率良
く防止されることになる。従って、インクや画像形成時
間を無駄にすることなく、吐出ノズルの乾燥による画像
への悪影響を回避することが可能なインクジェットプリ
ンタを実現できる。
【0185】(6)請求項6記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、複数ビットの画像データに応じた複数
パルス(第1パルスと残余のパルス)の駆動信号を生成
する際に、環境条件に従ってドライブ手段がパルスの電
力を制御している。
【0186】このような駆動信号により、各画素でノズ
ルからインク液滴を吐出する最初のパルスや残余のパル
スが大きい電力になるよう制御されるため、確実なイン
ク液滴の吐出が実現できると共に、吐出されるインク液
滴も常に同速度・同液滴量に制御が可能である。
【0187】そして、このパルスの電力が環境により制
御されるため、温度や湿度によって変化するインクの粘
性などに応じて、インクの吐出が安定して行われること
になる。従って、インクや画像形成時間を無駄にするこ
となく、吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避
することが可能なインクジェットプリンタを実現でき
る。
【0188】(7)請求項7記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、前記請求項5の振動状態の制御、また
は、請求項6の複数パルスの状態の制御を行う際の環境
条件として、温度または湿度の少なくとも一方を用いる
ようにしている。
【0189】このように温度または湿度の少なくとも一
方に従って電力を制御した駆動信号により、各画素毎に
インク液滴の吐出の如何にかかわらず、ノズルから液滴
を吐出させずにノズル先端のインク表面が振動する状態
に保たれるため、インクの乾燥が防止されることにな
る。そして、この振動状態が環境により制御されるた
め、温度や湿度によって変化するインクの粘性などに応
じて、インクの乾燥が安定して行われることになる。従
って、インクや画像形成時間を無駄にすることなく、吐
出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避することが
可能なインクジェットプリンタを実現できる。
【0190】(8)請求項8記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、画像データに応じた駆動信号を生成す
る際に、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先端の液
体表面を振動させるためのパルスを、画像データに応じ
たパルスの前に位置するようにして駆動信号を生成して
いる。
【0191】このように振動させるためのパルスを前に
位置させることで、各画素毎にインク液滴の吐出直前に
ノズル先端のインク表面を振動する状態に保つことがで
き、印画中にも確実なインク液滴の吐出が実現される。
従って、インクや画像形成時間を無駄にすることなく、
吐出ノズルの乾燥による画像への悪影響を回避すること
が可能なインクジェットプリンタを実現できる。
【0192】(9)請求項9記載のインクジェットプリ
ンタの発明では、画像データに応じた駆動信号を生成す
る際に、ノズルから液滴を吐出させずにノズル先端の液
体表面を振動させるためのパルスを、画像データに応じ
たパルスの後に位置するようにして駆動信号を生成して
いる。
【0193】このように振動させるためのパルスを後に
位置させることで、各画素毎に定められた時間の中で、
画像データに応じたパルス以外の余分な時間を用いるこ
とが可能になり、また、次の画素のインク液滴の吐出前
にノズル先端のインク表面を振動する状態に保つことが
でき、確実なインク液滴の吐出が実現される。従って、
インクや画像形成時間を無駄にすることなく、吐出ノズ
ルの乾燥による画像への悪影響を回避することが可能な
インクジェットプリンタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタ1全体の回路構成を示
す回路ブロック図である。
【図2】ヘッドドライバの構成を詳細に示すブロック図
である。
【図3】インクジェットプリンタの主要部を示す斜視図
である。
【図4】全8階調の吐出を行う駆動信号の発生を説明す
るタイミングチャートである。
【図5】全8階調としたときの階調記録におけるタイミ
ングチャートである。
【図6】メニスカス駆動パルスを1発と、階調0〜階調
7に対応するインクを吐出させるパルス7発で構成され
る駆動信号波形の一例を示す波形図である。
【図7】画像形成領域内と画像形成領域外とをキャリッ
ジ2の移動方向と共に示す模式図である。
【図8】階調0〜階調7に対応するインクを吐出させる
パルス7発で構成される駆動信号波形の一例を示す波形
図である。
【図9】メニスカス駆動パルスを1発と、階調0〜階調
7に対応するインクを吐出させるパルス7発で構成され
る駆動信号波形の一例を示す波形図である。
【図10】階調0〜階調7に対応するインクを吐出させ
るパルス7発と、少なくとも1発のメニスカス駆動パル
スと、で構成される駆動信号波形の一例を示す波形図で
ある。
【図11】全8階調としたときの階調記録におけるタイ
ミングチャートである。
【図12】1発のメニスカス駆動パルスと、階調0〜階
調7に対応するインクを吐出させるパルス7発と、少な
くとも1発のメニスカス駆動パルスと、で構成される駆
動信号波形の一例を示す波形図である。
【図13】メニスカス駆動パルスを1発と、階調0〜階
調7に対応するインクを吐出させるパルス7発で構成さ
れる駆動信号波形の他の例を示す波形図である。
【図14】メニスカス駆動パルスで構成される駆動信号
波形の他の波形例を示す波形図である。
【図15】インクジェットプリンタの原理を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 キャリッジ 5 フレキシブルケーブル 7 エンコーダ 9 制御基板 11 CPU 12 ページメモリ 13 ラインメモリ 14 インタフェース 15 駆動波形発生回路 16 ヘッドドライバ 17 ヘッド 19 サーミスタ 20 ROM 23 制御回路 31 シフトレジスタ 32 ラッチ 33 デジタルコンパレータ 34 選択ゲート 35 レベルシフタ 36 ドライバ 37 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 修 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 青木 豊 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 大石 辰郎 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号により液体収容室に圧力を加え
    てノズル先端から液滴を吐出するヘッドと、 画像形成領域内で画像データに応じた画素毎の駆動信号
    を生成するドライブ手段とを備え、 このドライブ手段は、インク吐出を行わない画素に対し
    てノズルから液滴を吐出させずにノズル先端の液体表面
    を振動させるためのパルスを含んだ駆動信号を生成する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 駆動信号により液体収容室に圧力を加え
    てノズル先端から液滴を吐出するヘッドと、 画像データに応じた画素毎の駆動信号を生成すると共
    に、画像形成領域以外でノズルから液滴を吐出させずに
    ノズル先端の液体表面を振動させるためのパルスを含ん
    だ駆動信号を生成するドライブ手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 駆動信号により液体収容室に圧力を加え
    てノズル先端から液滴を吐出するヘッドと、 画素毎に階調を表現するための複数ビットの画像データ
    に応じた複数パルスの駆動信号を生成する際に、複数パ
    ルスのうちの第1パルスが残余のパルスより大きい電力
    となる駆動信号を生成するドライブ手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 駆動信号により液体収容室に圧力を加え
    てノズル先端から液滴を吐出するヘッドと、 ノズルから液滴を吐出させずにノズル先端の液体表面を
    振動させるためのパルスを含み、画素毎に階調を表現す
    るための複数ビットの画像データに応じた複数パルスで
    あって、複数パルスのうちの第1パルスが残余のパルス
    より大きい電力となる駆動信号を生成するドライブ手段
    と、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記ドライブ手段は、ノズルから液滴を
    吐出させずにノズル先端の液体表面を振動させるための
    パルスの電力を環境条件により制御することを特徴とす
    る請求項1,2または4のいずれかに記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記ドライブ手段は、複数ビットの画像
    データに応じた複数パルスの電力を環境条件により制御
    することを特徴とする請求項3または4のいずれかに記
    載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記環境条件は、温度または湿度の少な
    くとも一方であることを特徴とする請求項5または6の
    いずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記ドライブ手段は、画像データに応じ
    た画素毎の駆動信号を生成する際に、ノズルから液滴を
    吐出させずにノズル先端の液体表面を振動させるための
    パルスを、画像データに応じて液滴を吐出させるパルス
    の前に配置することを特徴とする請求項1,2または4
    のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記ドライブ手段は、画像データに応じ
    た画素毎の駆動信号を生成する際に、ノズルから液滴を
    吐出させずにノズル先端の液体表面を振動させるための
    パルスを、画像データに応じて液滴を吐出させるパルス
    の後に配置することを特徴とする請求項1,2または4
    のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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