JPH10249370A - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JPH10249370A
JPH10249370A JP9074538A JP7453897A JPH10249370A JP H10249370 A JPH10249370 A JP H10249370A JP 9074538 A JP9074538 A JP 9074538A JP 7453897 A JP7453897 A JP 7453897A JP H10249370 A JPH10249370 A JP H10249370A
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚水中の有機物を積極的に分解するので堆積
物の除去作業が不要であるし、汚水を高純度に浄化する
ことができる。大気中の細菌を利用することによりこれ
らの管理を不要にできる。 【解決手段】 3基の消化槽1、21、31と分解消滅
槽41は直列に接続してある。消化槽1を構成し、汚水
流入管3と処理水流出管4が接続してある槽本体2内は
仕切り板5によって乱流室6と静水室7に画成してあ
る。乱流室6内には多孔木片チップを投入し、かつ散気
エアを噴出するようにしてある。分解消滅槽41は地中
を掘削して形成した処理室42内に多孔木片チップを充
填したチップ充填層43が形成してある。チップ充填層
43には多孔管からなる反応筒44が挿設してあり、反
応筒44は消化槽31の処理水排出管40と接続してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屎尿、食品工場か
らの排水、魚介類加工場からの排水等といった有機物を
含む汚水を分解して浄化水に生成するための汚水処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の汚水処理装置は、沈殿槽内で汚水
中の有機物を沈殿させることにより水分と有機物に分離
し、処理水を濾過等の手段によって浄化する方法が採ら
れている。また、他の汚水処理装置として特殊な細菌を
利用して有機物を分解することにより汚水を浄化する方
法のものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術の汚水処理装置にあっては、処理槽内で汚水中の有
機物を沈殿させて水分から分離し、水分のみを浄化する
ようにしているため、処理槽内に有機物が次第に堆積す
ることになり、やがて処理能力が低下するという欠点が
ある。このため、容積の大きい処理槽を用いる必要があ
るために設備費が嵩むという欠点や、堆積した有機物を
定期的に除去するための維持費が掛るという欠点もあ
る。また、特殊な細菌を使用する処理方法では、細菌の
管理が面倒であるという欠点がある。
【0004】本発明は上述した従来技術の諸欠点に鑑み
なされたもので、有機物を積極的に分解するので堆積物
の除去作業が不要であるし、従来技術と比較して汚水を
高純度に浄化することができ、また大気中の細菌を利用
するのでこれらの管理が容易である汚水処理装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された請求項1に係る本発明の手段は、消化
槽と分解消滅槽とからなる汚水処理装置であって、前記
消化槽は汚水流入口と処理水流出口を有する槽本体内に
仕切り板を設けることにより該槽本体内を前記汚水流入
口に連通する乱流室と下方が該乱流室に連通し、上方が
前記処理水流出口に連通する静水室とに画成し、前記乱
流室内には散気エア噴出手段を設けると共に、所望量の
多孔木片チップを投入した構成とし、前記処理水流出口
から処理水が供給される前記分解消滅槽は壁部により画
成された処理室内に多孔木片チップを充填してチップ充
填層を形成し、軸方向上端が開口し、周面に多数の透孔
を形成した中空管からなる複数の反応管を該チップ充填
層に挿設し、該各反応管は前記消化槽の処理水流出口に
供給管を介して接続し、かつ前記処理室内の浄化水を外
部に排出する浄化水排出手段を設けた構成からなる。
【0006】また、請求項2に係る本発明の手段は、消
化槽と分解消滅槽とからなる汚水処理装置であって、前
記消化槽は汚水流入口と処理水流出口を有する槽本体内
に仕切り板を設けることにより該槽本体内を前記汚水流
入口に連通する乱流室と下方が該乱流室に連通し、上方
が前記処理水流出口に連通する静水室とに画成し、前記
乱流室内には散気エア噴出手段を設けると共に、所望量
の多孔木片チップを投入した構成とし、前記処理水流出
口から処理水が供給される前記分解消滅槽は壁部により
画成した処理室内に多孔木片チップを充填してチップ充
填層を形成し、軸方向上端が開口し、周面に多数の透孔
を形成した中空管からなる複数の反応管を該チップ充填
層に挿設し、該各反応管は前記消化槽の処理水流出口に
供給管を介して接続し、前記処理室内の浄化水を外部に
排出する浄化水排出手段を設けた構成とし、かつ前記消
化槽は該分解消滅槽のチップ充填層内に挿設した構成か
らなる。
【0007】そして、前記各消化槽の槽本体には該槽本
体内を所望の温度に保つための加温手段を設けた構成に
するとよい。こうすることにより、平均気温が10℃を
下回る日が連続する寒冷地にあっても有機物の分解に関
与する細菌を活発に活動させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。図1ないし図5は第1の実施の形態
を示す。図において、1、21、31は汚水処理装置を
構成する第1、第2、第3の3基の消化槽を示す。2は
該第1の消化槽1を構成し、繊維強化プラスチックによ
り成型した槽本体で、該槽本体2は平面略長方形の底部
2Aと、該底部2Aの側縁から立ち上がった前、後壁部
2B、2Cおよび一対の側壁部2D、2Dと、天板部2
Eと、該天板部2Eに設けた蓋部2F、2Fとから箱形
に形成してある。そして、前記前壁部2Bの上端側には
汚水流入口となる汚水流入管3が設けてあり、後壁部2
Cの上端側には処理水流出口となる処理水流出管4が設
けてある。そして、上述した槽本体2は蓋部2Fを地表
Aに露出した状態で、地中Bに埋設してある。
【0009】5は前記処理水流出管4側に位置して槽本
体2内に垂直に設けた仕切り板を示す。該仕切り板5は
上方に溢流穴5Aを有しており、その下端5Bは底部2
Aから離間した状態になっている。そして、仕切り板5
によって槽本体2内は汚水流入管3に連通する乱流室6
と、処理水流出管4に連通し、下方側が該乱流室6と連
通している静水室7とに画成してある。8、8、・・・
は前記乱流室6側の底部2A上に側壁部2D、2D間に
上向きに傾斜させて配設した誘導板で、一の誘導板8は
底部2Aと前壁部2Bの角隅に斜め上向きに設け、他の
一対の誘導板8、8は略逆V字状に乱流室6の中央に設
けてあり、該各誘導板8によって汚水を矢示イ方向に流
動させるようにしてある。他方、9は静水室7に位置し
て底部2Aと後壁部2Cの角隅に斜め上向きに傾斜させ
て配設した戻し板を示し、該戻し板9は静水室7側に流
入した汚水中の有機物を乱流室6側に戻すものである。
【0010】10は散気供給装置を示し、該散気供給装
置10は乱流室6内で細菌を活発に活動させるために必
要な溶存酸素を汚水中に供給し、また汚水を環流させな
がら後述する多孔木片チップ15と接触させるためのも
のである。散気供給装置10は底部2Aに略逆V字状に
設けた一対の誘導板8、8の両側に位置して底板2A上
に誘導板8と平行に配設され、上向きのエア噴出孔11
A、11A、・・・を有するエア噴出管11、11と、
該各エア噴出管11と接続されたエア供給管12と、該
エア供給管12にエアを供給すべく地上Aに設置したエ
ア供給ポンプ13とから構成してある。
【0011】更に、14は槽本体2の前壁部2Bおよび
側壁部2D、2Dの3面に沿って略コ字状に設けた面状
ヒータを示す。該面状ヒータ14は通電時には20〜3
0℃の温度を保ちながら発熱する温度保持型のもので、
平均気温が10℃を下回る日が連続する寒冷地にあって
も槽本体2内の温度を16℃以上に保持することによ
り、有機物の分解に関与する細菌を活発に活動させるた
めのものである。
【0012】15、15、・・・は乱流室6に位置して
槽本体2内に投入した多数の多孔木片チップで、該多孔
木片チップ15は乱流室6の容積の10〜20%程投入
してある。
【0013】次に、21は前記第1の消化槽1に処理水
流出管4を介して接続された第2の消化槽を示す。該第
2の消化槽21は第1の消化槽1と基本的構成は同一で
あるが、槽本体2に面状ヒータ14を設けていない点が
異なる。
【0014】31は前記第2の消化槽21に処理水流出
管4を介して接続された第3の消化槽を示す。該消化槽
31は第1および第2の消化槽1、21の槽本体2と同
様に底部32Aと、前、後壁部32B、32Cおよび一
対の側壁部32D、32Dと、天板部32Eと、該天板
部32Eに設けた蓋部32F、32Fとから箱形に形成
した槽本体32を含んで構成してある。33は上方に溢
流穴33Aを有し、該槽本体32内の中央寄りに位置し
て垂設した仕切り板で、該仕切り板33により槽本体3
2内は乱流室34と静水室35に画成してある。36は
該仕切り板33と後壁部32Cとの間に位置して底部3
2Aに立設した中間仕切り板を示し、該中間仕切り板3
6によって槽本体32内には上部が静水室35と連通し
た処理水排出室37が画成してあり、静水室35内に位
置して該中間仕切り板36と底部32Aには戻し板38
が斜め上向きの状態で配設してある。39は前記処理水
排出室37内の下方に設置した吐出ポンプを示す。該吐
出ポンプ39には先端40Aが消化槽31外に伸長する
処理水排出管40が接続してあり、該処理水排出管40
を介して処理水を後述する分解消滅槽41に供給するよ
うになっている。
【0015】かくして、本実施の形態では、第1、第
2、第3の3基の消化槽1、21、31は処理水流出管
4、4を介して直列に接続することにより、汚水を処理
する構成にしてある。そして、各消化槽1、21、31
内では噴出エアによって汚水と多孔木片チップ15群を
環流させながらランダムに接触させることにより有機物
を細菌によって効率的に分解し、汚水中のCOD、BO
Dの値およびSSの量を可及的に低減して分解消滅槽4
1の負担を少なくするものである。
【0016】次に、本実施の形態に係る分解消滅槽41
について説明する。42は該分解消滅槽41を構成する
処理室を示し、該処理室42は地中Bを掘削することに
より底面42Aと、前、後壁42B、42Cと、側壁4
2D、42Dとによって立方体状に画成したものからな
っている。43は前記処理室42内に形成したチップ充
填層で、該チップ充填層43は多孔木片チップを処理室
42内のほぼ上端まで充填したものからなっており、チ
ップ充填層43には汚水中の有機物を分解するための好
気性、嫌気性および好嫌気性の細菌、例えば酢酸菌、シ
ュードモナス菌、枯草菌、納豆菌、乳酸菌、大腸菌、プ
ロピオン酸菌、酵母菌等の空気中に存在している細菌が
混入している。
【0017】44、44、・・・は前記チップ充填層4
3に挿設した6本の反応筒を示す。該各反応筒44は軸
方向両端が開口した中空の塩化ビニル製筒体44Aと、
該筒体44Aの周面に多数の透孔44B、44B、・・
・を形成したものからなっており、下端を底面42Aか
ら約50cm離間させた状態でチップ充填層43に挿入
してある。45は第3の消化槽31の処理水を各反応筒
44に供給するための供給管を示し、該供給管45は基
端が吐出管40と接続し、先端が閉塞した供給本管45
Aと、該供給本管45に接続された分岐管45B、45
B、・・・とから構成してあり、各分岐管45Bはその
先端側が反応筒44の上端側に挿入されており、反応筒
44内に汚水を供給する構成にしてある。
【0018】46は処理室42内の浄化水を外部の排水
溝、貯水池等に排出する浄化水排出手段としてのエアリ
フトを示し、該エアリフト46は多孔管からなり、処理
室42内の後壁42Cに沿って縦方向に挿設された集水
管47と、下端48Aの流入口を該集水管47内の下端
側に位置して挿装され、L字状に屈曲した上端側48B
が処理室42の外側に伸長した排水管48と、該排水管
48に下側開口が連通し、排水管48に沿って処理室4
2の外側に伸長した給気管49と、地上に設置されて該
給気管49に加圧エアを供給するエアポンプ50とから
構成してある。
【0019】本実施の形態に係る汚水処理装置は上述の
構成からなり、浄化すべき汚水は汚水流入管3を介して
第1の消化槽1に流入する。消化槽1内では散気供給装
置10のエア供給ポンプ13から各エア噴出孔11Aを
介して散気エアが上方に向けて噴出されており、汚水は
誘導板8に誘導されて図中矢示イ方向に還流し、この間
に無数の多孔木片チップ15と接触する。そして、溶存
酸素により活動が活発な細菌によって汚水中の有機物は
分解される。また、槽本体2は面状ヒータ14によって
細菌の活動し易い20〜30℃に加温することにより、
有機物の細菌による分解は促進できる。やがて処理水は
乱流室6から散気エアの影響を受けない静水室7に流入
し残留している有機物が沈殿することにより一次処理水
の浮遊物がある程度除去される。沈殿する有機物は戻し
板9に案内されて乱流室6に戻り、分解される。他方、
一次処理水は処理水流出管4を介して第2の消化槽21
に流入する。そして、第2の消化槽21においても第1
の消化槽1内での処理と同様の分解処理が行なわれ、二
次処理水は第3の消化槽31に送られて同様の分解処理
が行われる。
【0020】第3の消化槽31で浄化された三次処理水
が一定量に達すると、吐出ポンプ39が作動して処理水
排出管40を介して供給管45側に送られ、各反応筒4
4内に放出される。反応筒44内に放出された三次処理
水は各透孔44Bおよび下端の開口から種々の細菌が繁
殖しているチップ充填層43内に浸透し、処理水中に残
存している有機物はチップ充填層43内で細菌により水
と炭酸ガスに分解される。またチップ充填層43を形成
している各多孔木片チップは多孔質であるから、処理水
はチップ充填層43を流動する間に濾過される。この結
果、第1の消化槽1から第2、第3の消化槽を経て分解
消滅槽41によって最終的に処理されることにより、汚
水中の不純物は約4〜5ppmにまで除去される。ちな
みに、汚水の通常基準値は約30ppmである。分解消
滅槽41に滞留する浄化水はエアリフト46によって外
部の排水溝、貯水池等に放出する。
【0021】なお、本実施の形態では3基の消化槽1、
21、31を用いたが、処理すべき汚水の汚染状況に応
じて1基用いても4基用いてもよいものである。
【0022】次に、第2の実施の形態を図6ないし図9
に基づき詳述する。なお、前述した第1の実施の形態の
構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して援用
し、その説明を省略する。図において、61は消化槽、
62は該消化槽61を構成し、繊維強化プラスチックに
より成型した槽本体で、該槽本体62は八角形の底部6
2Aと、該底部62Aの側縁から立ち上がった八面の壁
部62B、62B、・・・とから八角形の有底筒体に構
成してあり、1の壁部62Bの上端側には汚水流入管3
が設けてある。
【0023】63は前記汚水流入管3の下方に位置して
前記槽本体62の底部62Aと壁部62Bの角隅に斜め
上向きに設けた誘導板、64は汚水流入管3に対向する
他側の壁部62Bから槽本体62内に平面略コ字型の筒
状に画成したポンプ室で、該ポンプ室64は前面板64
Aと、一対の側面板64B、64Bと、該各側面板64
Bの上端側に形成した略L字状の切り欠き64Cとから
形成してある。そして、ポンプ室64の底部には吐出ポ
ンプ39が設置してあり、吐出ポンプ39には先端40
Aが後述する分解消滅槽69側に伸長する処理水排出管
40が接続してある。
【0024】65、65は槽本体62内を乱流室66と
静水室67に画成する仕切り板を示す。該仕切り板65
はポンプ室64の両側面板64Bと壁部62Bとの間に
立設してあり、その下端は65Aは底面62Aから離間
させることによって乱流室66と静水室67は連通して
おり、上端側には溢流穴65Bが形成してある。また、
68、68は前記各仕切り板65の下方に位置して底部
62Aと壁部62Bの角隅に斜め上向きに設けた戻し板
で、該各戻し板68は第1の実施の形態と同様の作用を
行なうものである。そして、前記乱流室66には多孔木
片チップ15が乱流室66の容積の10〜20%程投入
してある。なお、槽本体62の壁部62B、62B、・
・・に面状ヒータ14を周設することが望ましいこと
は、第1の実施の形態と同様である。
【0025】本実施の形態による消化槽61は上述の構
成からなるが、次に分解消滅槽69について説明する。
70は該分解消滅槽69を構成する処理室を示し、該処
理室70は地中Bを底面70Aと周壁70Bとからなる
直径約1,900mm、深さ約1,650mmの円筒状
に掘削することによって形成してある。そして、処理室
70内の中央には前記消化槽61が設置してある。71
は消化槽61を埋設するように前記処理室70内に形成
したチップ充填層で、該チップ充填層71は前述した多
孔木片チップを処理室70内のほぼ上端まで充填したも
のからなっている。72、72、・・は消化槽61の外
側に等間隔に離間してチップ充填層71に挿設した4本
の反応筒を示し、該各反応筒72は第1の実施の形態の
反応筒44と同様の構成からなるが、直径および長さは
小さい寸法に設定してある。
【0026】73は前記反応筒72、72、・・に消化
槽61の処理水を供給するための供給管で、該供給管7
3は略C字状に屈曲させて各反応筒72の上端側に接続
してあり、中間位置で処理水排出管40と接続してあ
る。また、処理室70には、浄化水を外部の排水溝、貯
水池等に排出するエアリフト46が設けてある。
【0027】本実施の形態に係る汚水処理装置は上述し
た構成からなり、その作用は第1の実施の形態と実質的
に異なるところはないので作用の説明は省略する。本実
施の形態の特徴は、消化槽61を分解消滅槽69内に挿
設した構成にすることにより汚水処理装置を小型化した
ことにある。これにより、広い設置場所は必要としない
ので設置場所の自由度があるし、汚水処理量の少ない個
人住宅等に使用するのに好適である。
【0028】なお、第1および第2の実施の形態では消
化槽1、21、31、61の槽本体2、32、62を繊
維強化プラスチックで成形したが、コンクリート、鋼板
等によって成形してもよい。また、処理室42、70は
地中Bを掘削して形成したが、繊維強化プラスチック、
コンクリート、鋼板等で箱体に形成してもよい。また、
地中Bを掘削して処理室を形成する場合、内面にシート
を展着した構成にしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 (1)汚水は消化槽と分解消滅槽によって処理するよう
に構成したから、汚水を従来の処理装置による場合と比
較して高純度に浄化することができる。 (2)消化槽内では散気エアによって汚水中に酸素を溶
解することにより細菌の活動を活性化し、また汚水と多
孔木片チップを還流させながら接触するように構成した
から、有機物を効率よく確実に分解することができる。 (3)分解消滅槽内では多孔木片チップを充填して形成
したチップ充填層に汚水を浸透させることにより汚水中
の有機物を効率よく分解できるし、汚水を濾過すること
ができ、高い純度に浄化することができる。 (4)汚水中の有機物の分解には大気中に存在している
細菌を利用するから、管理が容易である。 (5)消化槽の槽本体に加温手段を設け、槽本体内を細
菌が活動し易い温度に保つようにしたから、有機物を速
やかに分解することができる。 (6)消化槽を分解消滅槽内に設ける構成にしたから汚
水処理装置全体を小型化することができ、広い設置場所
を必要としないし、汚水処理量の少ない個人住宅等に設
置するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態に
係り、図1は汚水処理装置の内部構成を示す平面図であ
る。
【図2】第1および第2の消化槽の断面図である。
【図3】第3の消化槽の断面図である。
【図4】分解消滅槽の縦断面図である。
【図5】分解消滅槽の一部を破断にして示す斜視図であ
る。
【図6】図6ないし図9は第2の実施の形態に係り、図
6は汚水処理装置の平面図である。
【図7】消化槽の一部を破断にして示す全体構成図であ
る。
【図8】図6中のVIII−VIII矢示方向断面図で
ある。
【図9】図6中のIX−IX矢示方向断面図である。
【符号の説明】
1、21、31、61 消化槽 2、32、62 槽本体 3 汚水流入管 4 処理水流出口 5、33、65 仕切り板 6、34、66 乱流室 7、35、67 静水室 10 散気供給装置 14 面状ヒータ 41、69 分解消滅槽 42、70 処理室 43、71 チップ充填層 44、72 反応筒 45 供給管 46 エアリフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消化槽と分解消滅槽とからなる汚水処理
    装置であって、前記消化槽は汚水流入口と処理水流出口
    を有する槽本体内に仕切り板を設けることにより該槽本
    体内を前記汚水流入口に連通する乱流室と下方が該乱流
    室に連通し、上方が前記処理水流出口に連通する静水室
    とに画成し、前記乱流室内には散気エア噴出手段を設け
    ると共に、所望量の多孔木片チップを投入した構成と
    し、前記処理水流出口から処理水が供給される前記分解
    消滅槽は壁部により画成した処理室内に多孔木片チップ
    を充填してチップ充填層を形成し、軸方向上端が開口
    し、周面に多数の透孔を形成した中空管からなる複数の
    反応管を該チップ充填層に挿設し、該各反応管は前記消
    化槽の処理水流出口に供給管を介して接続し、かつ前記
    処理室内の浄化水を外部に排出する浄化水排出手段を設
    けた構成としてなる汚水処理装置。
  2. 【請求項2】 消化槽と分解消滅槽とからなる汚水処理
    装置であって、前記消化槽は汚水流入口と処理水流出口
    を有する槽本体内に仕切り板を設けることにより該槽本
    体内を前記汚水流入口に連通する乱流室と下方が該乱流
    室に連通し、上方が前記処理水流出口に連通する静水室
    とに画成し、前記乱流室内には散気エア噴出手段を設け
    ると共に、所望量の多孔木片チップを投入した構成と
    し、前記処理水流出口から処理水が供給される前記分解
    消滅槽は壁部により画成した処理室内に多孔木片チップ
    を充填してチップ充填層を形成し、軸方向上端が開口
    し、周面に多数の透孔を形成した中空管からなる複数の
    反応管を該チップ充填層に挿設し、該各反応管は前記消
    化槽の処理水流出口に供給管を介して接続し、前記処理
    室内の浄化水を外部に排出する浄化水排出手段を設けた
    構成とし、かつ前記消化槽は該分解消滅槽のチップ充填
    層内に挿設した状態で配置したことを特徴とする汚水処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記消化槽の槽本体には該槽本体内を所
    望の温度に保つための加温手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の汚水処理装置。
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