JPH10248950A - 身体防護シート及び収納カバーから構成される防災用具と身体防護方法 - Google Patents

身体防護シート及び収納カバーから構成される防災用具と身体防護方法

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JPH10248950A
JPH10248950A JP9058220A JP5822097A JPH10248950A JP H10248950 A JPH10248950 A JP H10248950A JP 9058220 A JP9058220 A JP 9058220A JP 5822097 A JP5822097 A JP 5822097A JP H10248950 A JPH10248950 A JP H10248950A
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Tatsuo Kobayashi
辰男 小林
Mikio Kobayashi
幹男 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 災害からの緊急避難時に、全身を保護する身
体覆、傷者運搬用担架、防災頭巾、あるいは持ち出し袋
等多目的に活用でき、平時にも多目的な使用が可能な防
災用具と身体防護方法の提供。 【解決手段】 耐炎性、保温性、防水性を有するシート
表面の上下端及び左右端にそれぞれファスナー等の開閉
具を設け着脱自在とし、シート裏面には担架把手と腕通
し7を兼ねる分割した帯8上に担架固定バンド及び開閉
器具を取り付け、中央部に左右端と平行に2本以上均等
に配置し、帯の上部及びシートの上端には、それぞれ紐
通し11の内部に紐12を設けた構造からなるシートの
裏面に着用の位置を示す人の姿図を印したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震や火災からの
避難時、体に羽織って全身を保護する身体覆いとして、
或いは、傷病者を運ぶ担架として、また、避難所で寝袋
として、さらに防災頭巾、持ち出し袋等として非常時に
実務的かつ軽便、多目的に活用できるほか、平常時にも
しまい込むことなく敷物、炬燵敷、ソファーカバー、
枕、クッション及び雨合羽、防炎防水品の梱包材など多
目的に身の回りで常時活用することに着目した身体防護
シート及び収納カバーから構成される防災用具と身体防
護方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、地震や火災からの避難時に身体を
保護するものとして火災時には、濡れたシーツや毛布を
体に羽織って熱を遮り、避難する方法が一般的に知られ
ているが、シーツや毛布では耐火性に乏しく避難の途中
に脱落したり、手が使えない不自由さがあった。
【0003】また、地震時には頭部を保護するものとし
て防災頭巾が普及しているが、落下物から頭部の保護を
主目的とするものであり、火災等の緊急避難時に迅速、
安全に広く全身を熱や炎から保護するものとしては、期
待できない問題があった。
【0004】また、これまでの防災頭巾等は、日常使用
することが乏しいため、どこに置いたか忘れて緊急時に
迅速、有効に活用できない問題があった。
【0005】さらに、地震や火災で傷病者が発生した場
合には、運ぶものとして担架或いは戸板を代替として用
いているが、一般家庭では担架を設置していることは稀
であり、また、最近戸板の変わりにシャッターを使用す
る住宅が増えており、戸板が容易に確保できない問題が
あった。また、避難場所等では、寒さから身体を保護す
るため寝具が必要となるが、寝具を持って、地震や火災
等の災害からの緊急時の避難は困難であり問題があっ
た。
【0006】このようなことから、災害発生の緊急避難
時には、身体を防護する濡れたシーツや毛布、防災頭
巾、担架、寝具をすべて持ち出す暇がない状況である。
【0007】また、従来、防災用具として、一枚のシー
ト状のものを、折り畳むことによって、防災頭巾やバッ
ク或いはクッションとして兼用出来るものは考案されて
いる(例えば、実願平7−3597号公報参照、実開昭
63−84252号公報参照、実開昭56−13883
0号公報参照)。
【0008】しかしながら、震災及び火災発生時に、防
災頭巾として、また全身を覆う避難用具として、傷病者
を運ぶ担架として、或いは寝袋、雨合羽として、さらに
は非常持ち出し袋として活用できるとともに、平常時に
おいても収納カバーに収納し、枕、クッション、座布団
として、また、一枚シートとして敷物、炬燵敷、ソファ
カバー、防炎防水品の梱包材等として多目的な活用と機
能を有する防災用具は、これまでに存在しない状況であ
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の実情に鑑み開発されたもので、その目的とすると
ころは、シートに付属物を取り付けた身体防護シートと
身体防護シート又は毛布を収納するカバーから構成され
るもので、身体防護シートは火災からの避難時に身体に
羽織って熱を遮り防護するものとして、また傷病者を安
全に運ぶ担架として、あるいは寝袋、雨合羽として、さ
らには平素は敷物、炬燵敷、ソファカバー、防炎防水品
の梱包材として活用し、収容カバーは持ち出し袋として
活用し、また身体防護シート又は毛布を収納カバーに収
納することにより、震災発生時に防災頭巾として頭部を
保護し、平常時は枕、クッション、座布団として活用す
ることで、震災や火災発生時及び平常時に多目的な活用
が適えられる構造を有する身体防護シート及び収納カバ
ーから構成される防災用具と身体防護方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために鋭意試作、検討した結果、以下の発明から
なる身体防護シート及び収納カバー及び身体防護方法を
提供するに至った。
【0011】耐炎性、保温性、防水性を有するシート表
面の上下端及び左右端にファスナー又はホックの開閉器
具(5)を取り付けて上下端及び左右端をそれぞれ着脱
自在とし、シートの裏面には左右に離間した位置に一対
の腕通し(7)を設け、配置した腕通し(7)の上部に
は第一紐通し(11)とその内部には紐(12)を設
け、シート裏面の上端に沿って一連に第二紐通し(1
3)とその内部には紐(14)を設け、シート裏面には
着用者が腕を通す位置を示した人の姿図(15)を印し
たことを特徴とする身体防護シートを提供するに至っ
た。
【0012】また、耐炎性、保温性、防水性を有するシ
ート表面の上下端及び左右端にファスナー又はホックの
開閉器具(5)を取り付けて上下端及び左右端をそれぞ
れ着脱自在とし、シート裏面には、担架把手を兼ねる腕
通し(7)に分割した帯(8)上に担架用固定バンド
(9)及び面ファスナー又はホックの開閉器具(10)
を取り付け一体化したものを、中央部に左右端と平行と
なるよう2個以上均等に配置し、配置した帯(8)の上
部の中央部には、第一紐通し(11)とその内部には紐
(12)を設け、シート裏面の上端に沿って一連に第二
紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、シー
ト裏面には着用者が腕を通す位置を示した人の姿図(1
5)を印したことを特徴とする身体防護シートを提供す
るに至った。
【0013】また、耐炎性、保温性、防水性を有するほ
ぼ四辺形のシート表面の上下端及び左右端にファスナー
又はホックの開閉器具(5)を取り付けて上下端及び左
右端をそれぞれ着脱自在とし、シートの裏面には、左右
に離間した位置に一対の腕通しを設け、配置した腕通し
(7)の上部には、第一紐通し(11)とその内部には
紐(12)を設け、シート裏面の上端に沿って一連に第
二紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、シ
ート裏面には着用者が腕を通す位置を示した人の姿図
(15)を印した身体防護シートを火災からの避難時、
人の姿図(15)に合わせて分割した腕通し(7)に腕
を通し、身体防護シートを羽織り、次に腕通し(7)上
部の紐(12)を引いて肩に掛け、更にシート上部を頭
部に被りシート上端の紐(14)を引くとともに、シー
ト表面の左右端の開閉器具(5)を閉じることにより、
全身を炎や熱から防護する身体覆いとして又は身体防護
シートの上下端の開閉器具(5)を閉じ、左右端のいず
れかの開閉器具(5)を閉じ袋状を形成し、袋内に人が
入り寝袋として使用する身体防護方法を提供するに至っ
た。
【0014】また、耐炎性、保温性、防水性を有するシ
ート表面の上下端及び左右端にファスナー又はホックの
開閉器具(5)を取り付けて上下端及び左右端をそれぞ
れ着脱自在とし、シート裏面には、担架把手を兼ねる腕
通し(7)に分割した帯(8)上に担架用固定バンド
(9)及び面ファスナー又はホックの開閉器具(10)
を取り付け一体化したものを、中央部に左右端と平行と
なるよう2個以上均等に配置し、配置した帯(8)の上
部の中央部には、第一紐通し(11)とその内部には紐
(12)を設け、シート裏面の上端に沿って一連に第二
紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、シー
ト裏面には着用者が腕を通す位置を示した人の姿図(1
5)を印した身体防護シートを火災からの避難時、人の
姿図(15)に合わせて分割した帯(8)の腕通し
(7)に腕を通し、身体防護シートを羽織り、次に帯
(8)上部の紐(12)を引いて肩に掛け、更にシート
上部を頭部に被りシート上端の紐(14)を引くととも
に、シート表面の左右端の開閉器具(5)を閉じること
により、全身を炎や熱から防護する身体覆いとして又は
傷病者発生時、傷病者をシート表面に寝かせ、上下端の
開閉器具(5)を閉じ傷病者の保温を図り、シート裏面
の担架用固定バンド(9)を帯(8)からはずし、シー
ト裏面に沿って回し面ファスナー又はホックの開閉器具
(10)に閉じ傷病者を固定し、担架把手を兼ねる腕通
し(7)を把手として使用し、応急的な担架として又
は、身体防護シートの上下端の開閉器具(5)を閉じ、
左右端のいずれかの開閉器具(5)を閉じ袋状を形成
し、袋内に人が入り寝袋として使用する身体防護方法を
提供するに至った。
【0015】また、上辺と後辺が連接され、前辺と下辺
が開口した略四辺形に折り重ねられたカバー本体に一対
の前辺の縁部及び下辺の縁部に沿ってその内側にそれぞ
れ折り返し(17a、17b)を設け、折り畳んだ請求
項1又は2記載の身体防護シート又は毛布を収納できる
構造とし、折り返しを設けた前辺には開閉可能となるフ
ァスナー(18)と辺中央部で重ね合わせた部分を繋ぐ
開閉可能なベルト(19)を設け、折り返しを設けた下
辺には、前記ファスナーの終点部(18a)とファスナ
ー終点部(18b)に至る間に紐(20)を設け、その
紐(20)の中間部を取り出すための穴(21)を折り
返し(17b)に設けたことを特徴とする収納カバーを
提供するに至った。
【0016】また、上辺と後辺が連接され、前辺と下辺
が開口した略四辺形に折り重ねられたカバー本体に一対
の前辺の縁部及び下辺の縁部に沿ってその内側にそれぞ
れ折り返し(17a、17b)を設け、折り畳んだ請求
項1又は2記載の身体防護シート又は毛布を収納できる
構造とし、折り返しを設けた前辺には開閉可能となるフ
ァスナー(18)と辺中央部で重ね合わせた部分を繋ぐ
開閉可能なベルト(19)を設け、折り返しを設けた下
辺には、前記ファスナーの終点部(18a)とファスナ
ー終点部(18b)に至る間に紐(20)を設け、その
紐(20)の中間部を取り出すための穴(21)を折り
返し(17b)に設けた収納カバーのファスナー(1
8)を閉じ袋状を形成し、穴(21)から紐(20)を
取り出し引くことで巾着状の袋として又は折り畳んだ請
求項1、2記載の身体防護シート又は毛布を収納し、頭
部に被りベルト(19)を締め付けることにより防災頭
巾として使用する身体防護方法を提供するに至った。
【0017】
【作用】上記手段により、身体防護シートは火災時等の
災害からの避難時に身体に羽織って熱を遮り防護するも
のとして、また傷病者を運ぶ担架として、あるいは寝
袋、雨合羽として、さらに平常時は敷物、炬燵敷、ソフ
ァカバーとして活用する。
【0018】一方の収容カバーは、貴重品等の持ち出し
袋として活用するほか、身体防護シートを収納カバーに
収納することにより、震災発生時に防災頭巾として頭部
を保護し、さらに、平常時は枕、クッション、座布団と
しての機能を有し、震災や火災発生時及び平常時におい
ても多目的に活用できる構造であって身体防護シートと
収納カバーから構成される防災用具及び身体防護方法を
提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について実施
例にもとづき図を参照して説明する。
【0020】図1は、身体防護シートに耐炎性、保温
性、防水性を確保させるため、防炎繊維又は防炎処理を
施した布地とした表地(1)と、防炎繊維又は防炎処理
を施した繊維の不織布からなる中綿(2)をキルティン
グ加工したもの(3)に、防炎繊維又は防炎処理を施し
た布地(4a)の一面にアルミ粉末ゴム(4b)をコー
ティングした布地(4)を裏地とした構造であることを
示している。
【0021】本発明での防炎繊維又は防炎処理を施した
布地或いは中綿としては、限界酸素指数28〜33が好
適である。
【0022】裏地のゴムコーティングについては、ゴム
の種類、接着方法について制限するものでなく、日本工
業規格(JIS)K6328 ゴム引布 衣料用ゴム引
布2種の規格に適合したものが好適である。
【0023】表地の目付は、100〜300g/m
中綿は100〜300g/m、裏地はゴム量が50〜
150g/mと布地100〜300g/mが望まし
く、全体として350〜1050g/mがそれぞれ望
ましい。
【0024】表地と中綿のキルティング加工(3)につ
いては、中綿の偏りを防ぐのであれば、形状、間隔につ
いては特に制限しない。
【0025】図2は、身体防護シートの表面の実施例を
示したもので、四辺形のシート表面の上下端にファスナ
ー、面ファスナー又はホックのいずれかの開閉器具
(5)を取り付けることにより着脱を自在とし、そして
右端又は左端はシート端の上半分と下半分が相互に着脱
自在となるよう左端及び右端にファスナー、面ファスナ
ー又はホックのいずれかの開閉器具(5)を取り付け、
上下端と右端又は左端の開閉器具(5)を閉鎖した場合
袋状を形成する構造とする。
【0026】身体防護シートの表面に、身体防護シート
を羽織った際に着用者が誰だか判るように町会名、住
所、氏名等を記入する目印(6)を取り付けても良く、
大きさ、形状、記入内容については特に制限しない。
【0027】図3は、身体防護シートの裏面に、左右に
離間した位置に一対の腕通し(7)を設け、着用の際に
脱落防止を図る構造である。
【0028】次に、配置した腕通し(7)の上部には第
一紐通し(11)とその内部には紐(12)を設け、紐
(12)は第一紐通し(11)よりも長いものとし、手
で引くことができる構造である。
【0029】次に、シート裏面の上端に沿って一連に第
二紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、紐
(14)は第二紐通し(13)よりも長いものとし、手
で引くことができる構造である。
【0030】次に、シート裏面には、身体防護シートを
迅速に間違いなく羽織ることができるように腕通し
(7)に腕を通した人の姿図(15)を印した構造であ
る。
【0031】図4は、身体防護シートの裏面に設けた3
個連の担架把手を兼ねる腕通し(7)から構成される帯
(8)とその帯(8)上に設けた担架用固定バンド
(9)の上端は帯(8)に固定し下端は帯(8)から面
ファスナー又はホックの開閉器具(10)により取りは
ずし可能とした構造である。
【0032】図5は、身体防護シートの裏面に、3個連
の担架把手を兼ねる腕通し(7)から構成される帯
(8)を中央部に左右端と平行となるよう4個均等に配
置した構造である。
【0033】次に、配置した帯(8)の上部の中央部に
は、第一紐通し(11)とその内部には紐(12)を設
け、紐(12)は第一紐通し(11)よりも長いものと
し、手で引くことができる構造である。
【0034】次に、シート裏面の上端に沿って一連に第
二紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、紐
(14)は第二紐通し(13)よりも長いものとし、手
で引くことができる構造である。
【0035】次に、シート裏面には、身体防護シートを
迅速に間違いなく羽織ることができるように腕通し
(7)に腕を通した人の姿図(15)を印した構造であ
る。
【0036】図6は、火災からの避難時、人の姿図(1
5)に合わせて左右に離間した位置に一対の腕通し
(7)に腕を通し、身体防護シートを羽織り、次に帯
(8)上部の紐(12)を引いて肩に掛け、更にシート
上部を頭部に被りシート上端の紐(14)を引く、そし
てシート表面の左右端の開閉器具(5)を閉じることに
より、全身を炎や熱から防護し避難する際の身体防護方
法を示すものである。
【0037】図7は、傷病者発生時、傷病者をシート表
面に寝かせ、上下端の開閉器具(5)を閉じ傷病者の保
温を図り、シート裏面の担架用固定バンド(9)を帯
(8)から外し、シート裏地に沿って傷病者に回して締
めつけ、帯(8)上の開閉器具(10)に固定し傷病者
の転落防止を図り、担架把手を兼ねる腕通し(7)を担
架把手とし、また、担架把手を兼ねる腕通し(7)に竹
竿(16)を通し、長柄部としてもよく、傷病者を安全
な場所又は医療機関へ搬送する際の応急的な担架とする
際の身体防護方法を示すものである。
【0038】図8は、身体防護シートの上下端の開閉器
具(5)を閉じ、左右端のいずれかの開閉器具(5)を
閉じ袋状を形成し、袋内に人が入り寝袋として使用する
際の身体防護方法を示すものである。
【0039】図9は、身体防護シートを収納カバーに収
納するための折り畳み方法の例を示したものである。広
げたシートをAの次にBに沿って折り四つ折りにしたも
のを更にCに沿って二つ折りしたものである。
【0040】図10は、収納カバーの実施例の正面図で
ある。上辺と後辺が連接され、前辺と下辺が開口した四
辺形に折り重ねられたカバー本体に一対の前辺の縁部及
び下辺の縁部に沿ってその内側にそれぞれ折り返し(1
7a、17b)を設ける。折り返し(17a、17b)
の幅は、下辺の2分の1から3分の1が、収納し易く或
いは取り出しに好適である。
【0041】次に、折り返しを設けた前辺には開閉可能
となるファスナー(18)を設けている。
【0042】次に、前辺中央部には重ね合わせた部分を
繋ぐ開閉可能なベルト(19)を設けている。
【0043】次に、折り返しを設けた下辺には、ファス
ナーの終点部(18a)とファスナー終点部(18b)
に至る間に紐(20)を設け、その紐(20)の中間部
を取り出すための穴(21)を折り返し(17b)に設
けている。
【0044】図11は、収納カバーに身体防護シートを
収納したものに、ファスナー(18)を設けた開口部を
正面として頭部を入れ、ベルト(19)を締め付けるこ
とにより、防災頭巾としての身体防護方法を示すもので
ある。
【0045】図12は、収納カバーの開口部に設けたフ
ァスナー(18)を閉じて袋状とし、紐(20)を引く
ことにより巾着状の袋となり、非常時の持ち出し袋とし
ての活用方法を示すものである。
【0046】図13は、平常時において身体防護シート
を広げて敷物として使用するなかで、ソファーカバーと
しての活用方法を示すものである。
【0047】図14は、身体防護シートを収納カバーに
収納してファスナー(18)を閉じて平常時にクッショ
ン、座布団、枕として使用するなかで、クッションとし
ての活用方法を示すものである。
【0048】図15は、身体防護シートの裏面を表にし
て体に被り、雨合羽として活用方法を示すものである。
【0049】
【発明の効果】本発明は、防災に係る者が経験と知識や
実験等により考案したものであって、災害等の緊急時の
ほか、日常の身近なところにおいても多目的かつ軽便に
活用できることを特徴として、以下に記載されるような
効果を奏する。
【0050】平常時は身体防護シートを収納カバーに収
納し、枕、クッション、座布団として、また一枚シート
としては、敷物、炬燵敷、ソファカバーなど身の回りで
の活用が図られるほか、地震や火災等の災害時には即座
に簡便に使用でき、身の安全を図ることが可能となっ
た。
【0051】また、地震や火災時には、身体防護シート
を体に羽織った場合、腕通し、紐及び開閉機構を設ける
ことにより脱落防止と活動性をもたせ、全身の防護を容
易に図り避難することが可能となった。
【0052】また、身体防護シートに担架用固定バン
ド、担架把手、開閉器具を設けたことにより傷病者の転
落防止や保温を図り安全かつ迅速に搬送する応急的な担
架としての活用が可能となった。
【0053】また、身体防護シートの上下端及び左右端
に開閉機構を設けたことにより袋状を形成し避難場所で
の寝袋としての活用が可能となった。
【0054】また、収納カバーのファスナーを閉じて袋
状とし、紐を引くことにより巾着状の袋としての活用が
可能となった。
【0055】また、収納カバーに身体防護シート又は毛
布を収納したものに頭部を入れてベルトを締めることに
より、防災頭巾として活用が可能となった。
【0056】また、降水対応として、身体防護シートの
裏面にゴム層を設けたことから裏面を表にして羽織るこ
とで雨合羽の代用としてまた、家財に被せることで防炎
防水シートとしても活用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】身体防護シートの断面図である。
【図2】身体防護シート表面の実施例を示す図である。
【図3】身体防護シート裏面の実施例を示す図である。
【図4】身体防護シート裏面の帯の実施例を示す図であ
る。
【図5】身体防護シート裏面の実施例を示す図である。
【図6】身体防護シートを羽織って避難する場合の実施
例を示す図である。
【図7】身体防護シートを使用し担架としての実施例を
示す図である。
【図8】身体防護シートを使用し寝袋としての実施例を
示す図である。
【図9】身体防護シートの折り畳み方法の実施例を示す
図である。
【図10】収納カバーの実施例を示す正面図である。
【図11】防災頭巾としての実施例を示す図である。
【図12】巾着袋としての実施例を示す図である。
【図13】身体防護シートのソファーカバーの実施例を
示す図である。
【図14】身体防護シートのクッションとしての実施例
を示す図である。
【図15】身体防護シートの雨覆いとしての実施例を示
す図である。
【符号の説明】
1 表地 2 中綿 3 キルティング加工 4a 布地 4b アルミ粉末混入ゴム 4 裏地 5 開閉器具 6 目印 7 担架把手を兼ねる腕通し 8 帯 9 担架用固定ベルト 10 開閉器具 11 第一紐通し 12 紐 13 第二紐通し 14 紐 15 人の姿図 16 竹竿 17a 折り返し 17b 折り返し 18 ファスナー 18a ファスナー終端部 18b ファスナー終端部 19 ベルト 20 紐 21 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A62B 17/00 A62B 17/00 17/04 17/04 // A41D 3/00 A41D 3/00 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐炎性、保温性、防水性を有するシート
    表面の上下端及び左右端にファスナー又はホックの開閉
    器具(5)を取り付けて上下端及び左右端をそれぞれ着
    脱自在とし、シートの裏面には左右に離間した位置に一
    対の腕通し(7)を設け、配置した腕通し(7)の上部
    には第一紐通し(11)とその内部には紐(12)を設
    け、シート裏面の上端に沿って一連に第二紐通し(1
    3)とその内部には紐(14)を設け、シート裏面には
    着用者が腕を通す位置を示した人の姿図(15)を印し
    たことを特徴とする身体防護シート。
  2. 【請求項2】 耐炎性、保温性、防水性を有するシート
    表面の上下端及び左右端にファスナー又はホックの開閉
    器具(5)を取り付けて上下端及び左右端をそれぞれ着
    脱自在とし、シートの裏面には、担架把手を兼ねる腕通
    し(7)に分割した帯(8)上に担架用固定バンド
    (9)及び面ファスナー又はホックの開閉器具(10)
    を取り付け一体化したものを、中央部に左右端と平行と
    なるよう2個以上均等に配置し、配置した帯(8)の上
    部の中央部には、第一紐通し(11)とその内部には紐
    (12)を設け、シート裏面の上端に沿って一連に第二
    紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、シー
    ト裏面には着用者が腕を通す位置を示した人の姿図(1
    5)を印したことを特徴とする身体防護シート。
  3. 【請求項3】 耐炎性、保温性、防水性を有するほぼ四
    辺形のシート表面の上下端及び左右端にファスナー又は
    ホックの開閉器具(5)を取り付けて上下端及び左右端
    をそれぞれ着脱自在とし、シートの裏面には、左右に離
    間した位置に一対の腕通し(7)を設け、配置した腕通
    し(7)の上部には、第一紐通し(11)とその内部に
    は紐(12)を設け、シート裏面の上端に沿って一連に
    第二紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、
    シート裏面には着用者が腕を通す位置を示した人の姿図
    (15)を印した身体防護シートを火災からの避難時、
    人の姿図(15)に合わせて左右に離間した一対の腕通
    し(7)に腕を通し、身体防護シートを羽織り、次に腕
    通し(7)上部の紐(12)を引いて肩に掛け、更にシ
    ート上部を頭部に被りシート上端の紐(14)を引くと
    ともに、シート表面の左右端の開閉器具(5)を閉じる
    ことにより、全身を炎や熱から防護する身体覆いとして
    又は身体防護シートの上下端の開閉器具(5)を閉じ、
    左右両端のいずれかの開閉器具(5)を閉じ袋状を形成
    し、袋内に人が入り寝袋として使用する身体防護方法。
  4. 【請求項4】 耐炎性、保温性、防水性を有するシート
    表面の上下端及び左右端にファスナー又はホックの開閉
    器具(5)を取り付けて上下端及び左右端をそれぞれ着
    脱自在とし、シートの裏面には、担架把手を兼ねる腕通
    し(7)に分割した帯(8)上に担架用固定バンド
    (9)及び面ファスナー又はホックの開閉器具(10)
    を取り付け一体化したものを、中央部に左右端と平行と
    なるよう2個以上均等に配置し、配置した帯(8)の上
    部の中央部には、第一紐通し(11)とその内部には紐
    (12)を設け、シート裏面の上端に沿って一連に第二
    紐通し(13)とその内部には紐(14)を設け、シー
    ト裏面には着用者が腕を通す位置を示した人の姿図(1
    5)を印した身体防護シートを火災からの避難時、人の
    姿図(15)に合わせて分割した帯(8)の腕通し
    (7)に腕を通し、身体防護シートを羽織り、次に帯
    (8)上部の紐(12)を引いて肩に掛け、更にシート
    上部を頭部に被りシート上端の紐(14)を引くととも
    に、シート表面の左右端の開閉器具(5)を閉じること
    により、全身を炎や熱から防護する身体覆いとして又は
    傷病者の発生時、傷病者をシート表面に寝かせ、上下端
    の開閉器具(5)を閉じ傷病者の保温を図り、裏面の担
    架用固定バンド(9)を帯(8)からはずし、裏面に沿
    って回し面ファスナー又はホックの開閉器具(10)に
    閉じ傷病者を固定し、担架把手を兼ねる腕通し(7)を
    把手として使用し、応急な担架として又は、身体防護シ
    ートの上下端の開閉器具(5)を閉じ、左右端のいずれ
    かの開閉器具(5)を閉じ袋状を形成し、袋内に人が入
    り寝袋として使用する身体防護方法。
  5. 【請求項5】 上辺と後辺が連接され、前辺と下辺が開
    口した略四辺形に折り重ねられたカバー本体に一対の前
    辺の縁部及び下辺の縁部に沿ってその内側にそれぞれ折
    り返し(17a、17b)を設け、折り畳んだ請求項1
    又は2記載の身体防護シート又は毛布を収納できる構造
    とし、折り返しを設けた前辺には開閉可能となるファス
    ナー(18)と辺中央部で重ね合わせた部分を繋ぐ開閉
    可能なベルト(19)を設け、折り返しを設けた下辺に
    は、前記ファスナーの終点部(18a)とファスナー終
    点部(18b)に至る間に紐(20)を設け、その紐
    (20)の中間部を取り出すための穴(21)を折り返
    し(17b)に設けたことを特徴とする収納カバー。
  6. 【請求項6】 上辺と後辺が連接され、前辺と下辺が開
    口した略四辺形に折り重ねられたカバー本体に一対の前
    辺の縁部及び下辺の縁部に沿ってその内側にそれぞれ折
    り返し(17a、17b)を設け、折り畳んだ請求項1
    又は2記載の身体防護シート又は毛布を収納できる構造
    とし、折り返しを設けた前辺には開閉可能となるファス
    ナー(18)と辺中央部で重ね合わせた部分を繋ぐ開閉
    可能なベルト(19)を設け、折り返しを設けた下辺に
    は、前記ファスナーの終点部(18a)とファスナー終
    点部(18b)に至る間に紐(20)を設け、その紐
    (20)の中間部を取り出すための穴(21)を折り返
    し(17b)に設けた収納カバーのファスナー(18)
    を閉じ袋状を形成し、穴(21)から紐(20)を取り
    出し引くことで巾着状の袋として又は折り畳んだ請求項
    1又は2記載の身体防護シート又は毛布を収納し、頭部
    に被りベルト(19)を締め付けることにより防災頭巾
    として使用する身体防護方法。
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