JP3179232U - 応急救援用寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】震災や火災や事故などの災害発生時において、被災者などの要援護者に非難場所で休眠する場を迅速に確保し、寒い季節や夜間などの長時間に亘る低温環境から身体を守るための応急救援用寝具を提供する。
【解決手段】敷き布団部1の上側に、中央部で頭部から足部方向に開閉自在な上掛け部2を寝袋状に設けると共に敷き布団部1の上側頭部領域には頭載せピロースペース部3を上掛け部2の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成してなり、敷き布団部1には蓄熱性発泡芯材を内包するように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、震災や火災や事故などの災害発生時において、被災者などの要援護者に避難場所で休眠する場を迅速に確保し、寒い季節や夜間などの長時間に亘る低温環境から身体を守るための応急救援用寝具に関する。
従来より、簡易寝具としていろいろな寝袋が開発され利用されている。しかし、従来の寝袋は、健康体の人が登山やキャンプなど野外活動やレジャー用に使用することを想定したものが殆どであった。そのため寝袋は。軽くて折り畳める等持ち運びが便利で、組み立て易いなどの利便性を重視するものが多く、保温性については使用時の寒さの程度が事前に想定されていて、それに応じて必要な防寒機能を備えた仕様のものが用意されている。そこで利用者はその使用目的と使用する季節に適合する仕様の寝袋を選定して使用するというのが実情である。すなわち、従来の寝袋の場合、使用時期の気候や夜間の低温環境などが想定されているので、それに対応できる程度の保温性を備えるように設計されている。そのため想定をこえた寒さ対策としては、懐炉、湯たんぽ、ヒーターなどの補助熱源を別途用意して併用するというのが一般的である。また、寝具としての寝心地についても野外活動やレジャー用として想定される要請に適合するように設計されているに過ぎない。
しかし、震災や火災や事故などの災害は、何時、何処で、どの様な災害になるかを想定することができない。そのため災害発生時には、想定外の失われた破壊環境のもとで、健康体の被災者だけでなく高齢者やケガ人や病人などの弱い要援護者であっても安眠できる場を迅速に確保し、長時間に亘る低温環境から身体を護るようにすることが要請されている。このような災害発生時における想定外の悪環境においても安眠できる要請を十分考慮した応急救援用寝具を事前に準備しておくことが必要であるが、これまでそのような発想で対応できる応急救援用寝具はほとんど開発されてこなかった。
本考案は、震災や火災や事故などの災害発生時に使用できる応急救援用寝具を鋭意、研究開発したものである。つまり、災害発生時には、避難場所などで多くの人がざこ寝したり、十分な寝場所が確保できない状態であったり、暑さ寒さなどの気温変化に充分に対応できる設備が整っていなかったり、充分な保温機能をもった寝具が用意されていなかったり、電気、ガス、水道などの生活に必要なインフラさえも整っていないことも多い。このように災害発生時には、生活環境や就眠環境が整っていない状態にある場合がほとんどである。しかも、災害発生時には、一定の割合で高齢者やケガ人や病人等の体の弱い被災者や要救援者が存在する。これら弱い要救援者を護るためには、健康体の一般人向け以上に使い易く、暖かくて、寝心地の良い簡易寝具を迅速に用意する必要があるが、そのような寝具一式を揃えるには多くの時間と努力が必要であり、現実にはそのような対応ができないのが現状である。
本考案は、東日本大震災などでの経験を踏まえて、災害時における避難場所での利用を想定し、悪い環境でも要救援者が安眠するための場を迅速に確保し、取扱が簡単で、弱者でも夜間などの低温環境からも身を護ることが出来、しかも使い心地の良い応急救援用寝具を具現化せんとするものである。
すなわち応急救援用寝具は、基本的に次のような技術的課題を解決することが求められているのである。
第1に、組立てなどの事前準備を必要とせず、子供や高齢者などが初めて使用する誰でもが素早く簡単に使える簡易仕様であること。
第2に、床面の温度の影響を軽減し、体を包み込むことで体温を蓄熱して保温性を高めることができるようにすること。
第3に、適度の硬さとクッション性を確保した快適性と、透湿撥水性の高い素材の使用によって身体への負担が少なく長時間の利用でも使い心地が良い寝具にすること。
以上のように、本考案は、災害発生時の悪い環境下でも、利便性と快適性と緊急対応性を備えていて、たとえ弱い被災者や要援護者であっても安眠できる機能を備えた応急救援用寝具を提供せんとするのが目的である。
本考案は、上記の目的を達成するため次のような手段を備えるようにしたものである。
実用新案登録を受けようとする第1考案は、敷き布団部の上側に、中央部で頭部から足部方向に開閉自在な上掛け部を寝袋状に設けると共に、敷き布団部の上側頭部領域には頭載せピロースペース部を上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成してなり、敷き布団部には蓄熱性発泡芯材を内包するように構成したことを特徴とする応急救援用寝具である。
当該第1考案は、蓄熱性発泡芯材を内包するように構成した敷き布団部の上側に、中央部で頭部から足部方向に縦向きに開閉自在な上掛け部を寝袋状に設けた構成と、敷き布団部の上側頭部領域に頭載せピロースペース部を上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成した点が特徴である。このような構成にしたことにより、寝袋状の上掛け部の中央部を縦向きに開成して寝袋内に身体を入れて頭部を頭載せピロースペース部の上に載せ、その上で上掛け部を首元まで閉成しただけで、当該頭部は上掛け部の頭部領域の開口とそれをカバーする頭部載せるピロースペース部の開口とに挟まれた間から外部に出した状態となり、肩口からの冷気の進入を防ぐとこができ、保温性の高い状態を保持することができるようにしたものである。
また、本考案は、敷き布団部に蓄熱性発泡芯材を内包するように構成した点が特徴である。これによって、利用者自身の体温を効率的に蓄熱することができるので、保温性が高くなるうえ、当該蓄熱性発泡芯材の介在により適度な硬さとクッション性が確保できるので使い心地が良く長時間の利用に適している。
更に本考案は、敷き布団部と上掛け部を一体に形成する寝袋状にしたので事前に一式の寝具を揃えたり組み立てなどをする必要がないだけでなく、寝袋状の上掛け部の中央部を縦向きに開成して寝袋内に身体を入れて閉成するだけで使用できるので、初めて使用する人でも素早く簡単に使うことができるものである。
実用新案登録を受けようとする第2考案は、敷き布団部の上側に、中央部で頭部から足部方向に開閉自在な上掛け部を寝袋状に設けると共に、敷き布団部の上側頭部領域には頭載せピロースペース部が上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成している。前記敷き布団部は、敷き布団形状のポリエステル固綿芯材の上面にカーボン素材を練り込んだポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材を積層してなる蓄熱性発泡芯材を、ポリエステル製の透湿撥水性生地で被覆内包するように構成している。
前記上掛け部は、中綿を、ポリエステル製の透湿撥水性生地で被覆しキルティングを施した部材で出来ている。また、前記頭載せピロースペース部は、中綿を、ポリエステル製の透湿撥水性生地で被覆しキルティングを施した部材で出来ている。本考案は、以上のような点を特徴とする第1考案記載の応急救援用寝具である。
当該第2考案は、基本的な第1考案に係る応急救援用寝具に具体的な素材を特定することにより簡易仕様と保温性と使い心地について具現化したものである。
即ち、本考案の基本構成は、敷き布団部の上側に、中央部で頭部から足部方向に開閉自在な上掛け部を寝袋状に設けると共に、敷き布団部の上側には頭載せピロースペース部を上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成されている。このため、寝袋状の上掛け部の中央部を縦向きに開成して寝袋内に身体を入れて頭部を頭載せピロースペース部の上に載せ、そのうえで上掛け部を首元まで閉成することにより当該頭部は上掛け部の頭部領域の開口とそれをカバーするピロースペース部の開口とに挟まれた間から外部に出した状態で利用することができる。このように本考案は、誰でもそのまま簡単に利用でき、しかも頭部を除く身体が完全に包み込まれ、肩口からの冷気の進入をも防ぐとこができるので、保温性の高い状態で利用することができる。
また敷き布団部は、敷き布団形状のポリエステル固綿芯材の上面にカーボン素材を練り込んだポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材を積層してなる蓄熱性発泡芯材を、下面がポリエステル製の透湿撥水性生地で、上面がポリエステル製の平織生地を用いて被覆内包するように構成してあるのが特徴である。
前記蓄熱性発泡芯材は、敷き布団形状のポリエステル固綿芯材の上面にカーボン素材を練り込んだポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材を積層してなるものである。
当該ポリエステル固綿芯材は、ポリエステル綿を圧縮成形したマット状のものであり、ほこりが出にくく洗えるものであり、温度影響遮断効果と適度の弾力性がある。
当該ポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材は、独立気泡構造発泡体なので優れた断熱性があるうえカーボン素材が練り込まれているので、体温の蓄熱性に極めて優れている。しかも当該芯材は、軽くて適度に硬く凹凸構造をしているので寝ている時に腰や背骨への負担を軽減する効果もある。更に当該素材は、耐候性、耐薬品性、加工性があるので長期間使用する寝具の芯材として好適なものである。
本考案の蓄熱性発泡芯材は、上記のような特性のあるポリエステル固綿芯材とポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材とが積層された状態に構成されているので、次のような相乗効果もある。
一般には、敷き布団を床面に直接敷くことによって敷き布団に蓄熱された空気が敷き布団の下面に下がり、床面の冷気との温度差により結露してジトジトするという難点が生じることが知られている。このため、普通はベットのように敷き布団の下側に空間を設けるような構成にしたり、通気性を確保するように構成している。しかし、避難場所のような場所では、そのよう余裕がなく、敷き布団を床面に直接敷くことが多い。そこで本考案では、例え敷き布団を床面に直接敷いたとしても、敷き布団の下面が結露してジトジトすることがないように考慮したものである。蓄熱性発泡芯材として蓄熱力の高いポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材を用いてはいるが、当該素材は極めて低い熱伝導率を有しているため、敷き布団に蓄熱された熱が敷き布団の下面にまでは伝わらず床面の冷気との温度差が生ずることがない。そのうえ、下側に温度影響遮断効果の優れたポリエステル固綿芯材床面を配してあるので、床面の冷気が就寝中に蓄熱された高いポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材の温度を低減させるようなこともない。叙上のように、敷き布団に蓄熱性と温度影響遮断性に優れた蓄熱性発泡芯材を内包することにより、高い体温の蓄熱・保温性を有するとともに床面の温度の影響を軽減して快適な保温性を確保するようにしたものである。更に当該蓄熱性発泡芯材には適度のクッション性と適度な硬さをも保持させるようにしたものである。
当該蓄熱性発泡芯材を被覆する敷き布団の生地として、蒸れることなく快適で外部からの水分を弾くポリエステル製の透湿撥水性生地で構成したので、蓄熱保温性の効率を高め、透湿撥水性に富んだ常に心地よい肌触りの寝具を具現化している。
更に、上掛け部と頭載せピロースペース部は、柔らかく軽い中綿を、ポリエステル製の透湿撥水性生地を用いて被覆しキルティングを施してなる構成部材で形成されている。従って上掛け部と頭載せピロースペース部についても、軽くて保温性と透湿性に優れている心地よい肌触りの寝具を具現化しているのである。
尚、上掛け部の中央部を頭部から足部方向に大きく開閉自在に構成してあるので利用者は、寝具に入り易く、しかも内側からも外側からも開閉できるようにしたので、誰でも使い易いものである。
更にまた、敷き布団部の上側頭部領域に上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成した頭載せピロースペース部のスペース内には衣類などの手荷物を入れることにより高さを調整ができる枕代わりに利用することができるようにした。
叙上のように本考案は、第1に、敷き布団部と上掛け部と頭載せピロースペース部とが寝袋状に一体に構成されているので、事前に組合せたり一式の寝具を揃えたりする手間の必要がなく、また使用に際して利用者は、上掛け部の中央部を開いて身体を入れ、頭部を頭載せピロースペース部に載せたうえ、首元まで閉めるだけで簡単に利用できるので、高齢者や病人などの弱い要援護者や初めて使用する者でも、簡単に使用することができるものである。
第2に、本考案は、敷き布団部に温度影響遮断性と適度の弾力性があるポリエステル固綿芯材と、蓄熱性に優れしかも軽くて適度に硬く凹凸構造をしているポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材を積層してなる蓄熱性発泡芯材を内包しているので、高い蓄熱・保温性を有すると同時に床面の温度の影響を軽減してジメジメするのを防ぎ、常に快適な保温性を維持する機能を有する。同時に、適度のクッション性と硬さを保持させたので、利用者の就眠時に腰や背骨への負担を軽減する効果もあり、寝心地の良い寝具を具現化したものである。
第3に、本考案は、敷き布団部に高い体温の蓄熱・保温性を有する蓄熱性発泡芯材を内包させるとともに、寝袋状に構成し、更に頭部だけを外に出して身体をほぼ完全に被覆するような使い方ができるので、蓄熱保温された熱が肩口などから逃げることもなく効率の良い利用者の保温を維持することが出来る。
第4に、本考案は、高い体温の蓄熱・保温性を有する蓄熱性発泡芯材を被覆する敷き布団の生地は、透湿撥水性生地と通気性に優れた平織生地を用いているので高い蓄熱・保温性を維持できるとともに、気温や湿度の変化による影響を低減して、常に快適で肌触りの良い寝具を具現化したものである。
本考案は、敷き布団部の上側に中央部で頭部から足部方向にリバーシブルファスナーにより開閉自在な上掛け部を寝袋状に設けると共に、敷き布団部の上側頭部領域には頭載せピロースペース部を上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成している。そのうえ当該敷き布団部は、矩形の敷き布団形状のポリエステル固綿芯材の上面に一回り小さいカーボン素材を練り込んだポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材を積層してなる蓄熱性発泡芯材を、下面がポリエステル製の透湿撥水性生地で、上面がポリエステル製の平織生地を用いて被覆内包するように構成してなる。当該敷き布団部には、その長尺辺を4分割する横キルティングを施して折り畳み可能にする。
前記上掛け部は、中綿の表面を、ポリエステル製の透湿撥水性生地を用いて被覆しキルティングを施してなる素材を用いて、右上掛け部材と、右部材と対称形体に構成し外側辺と足部側辺を敷き布団部の側辺部に固着し、中央側辺には、リバーシブルファスナーを固着して寝袋状に構成する。この寝袋状の空間は、胸部領域が広く足部領域にいくに従って狭くなるように構成する。
前記頭載せピロースペース部は、敷き布団部の上側頭部領域に頭載せピロースペース部を上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成されている。当該頭載せピロースペース部は、中綿の表面を、ポリエステル製の透湿撥水性生地を用いて被覆しキルティングを施してなる構成部材を用いて形成されている。当該頭載せピロースペース部の横幅は敷き布団部の横幅より少し大きく形成し、敷き布団部の頭部辺部と左右側辺部に固着して袋状に形成したとき、当該頭載せピロースペース内に枕が収納できる程度のスペースが形成できるようにする。本件考案は、上記のように構成する応急救援用寝具である。
以下、本考案にかかる応急救援用寝具を図示実施例に基づいて説明する。
図1は、本考案に係る応急救援用寝具の斜視図であり、図2は、当該応急救援用寝具の使用状態を示す平面図である。図示したように応急救援用寝具は、敷き布団部1の上側に上掛け部2を寝袋状に設け、更に、敷き布団部1の上側頭部領域に頭載せピロースペース部3を設けたものである。当該上掛け部2は、右上掛け部材2aと左上掛け部材2bとに分割されており、その中央部で頭部から足部方向にリバーシブルファスナー4により開閉自在に構成されている。従って当該ファスナー4を閉成することにより当該上掛け部2と敷き布団部1との間に身体を入ることのできる袋状の空間が出来ていて寝袋状となっている。
また敷き布団部1の上側頭部領域には頭載せピロースペース部3が設けられているが、当該ピロースペース部3は、前記上掛け部2の頭部領域をカバーするように重複しながら敷き布団部1に固着されていて、その足部側辺だけが開口する袋状に構成されている。その結果、上掛け部2における縦向きの開口と頭載せピロースペース部3の横向き開口が交差するように構成されている。
そのため、本考案に係る応急救援用寝具を使用すると、第2図に示したように、利用者は、頭部だけを外に出して身体はすっぽり寝袋の中に入り、ピロースペース部3に頭をのせて枕代わりとして就眠することが出来る。その結果、肩口から保温された熱が逃げることがなく、利用者の就眠中の身体の保温を効率よく確保することができる。
以下、本考案に係る応急救援用寝具の具体的な構成を説明する。図3は、応急救援用寝具の平面図である。図中1は、応急救援用寝具を構成する上掛け部2であり、それは右上掛部材2aと左上掛部材2bとが分かれるように出来ており、リバーシブルファスナー4によって中央部で頭部から足部方向に開閉自在に構成されている。しかも当該上掛け部2の左右外側辺と足部外側辺の3方が敷き布団部の外側辺に固着されていて、袋状になっている。
図4は当該応急救援用寝具の全体構造を示す縦断説明図である。図示のように上掛け部2の外側辺が敷き布団部1の外側辺に固着することによって寝袋状に構成されているが、その寝袋状の空間Aは、胸部領域が広く足部領域にいくに従って次第に狭くなるように構成されている。
図5(イ)に示すように上掛け部2は、右上掛け部材2aと、左上掛け部材2bと、リバーシブルファスナー4とから構成されている。当該左右の上掛け部材2a、2bは、図5(ロ)(ハ)に示すようにポリエステル製中綿5の表面を、ポリエステル製の透湿撥水性生地6を用いて被覆されている。更に上掛け部2にはポリエステル製中綿5は偏在しないようにキルティング7が施こされている。
図6は、頭載せピロースペース部3の説明図である。それは図6(ロ)(ハ)に示すようにポリエステル製中綿5の表面を、ポリエステル製の透湿撥水性生地6を用いて被覆しキルティング7を施してなる構成部材を用いている。当該頭載せピロースペース部3は、その横幅が敷き布団部1の横幅より少し大きく形成されており、敷き布団部1の頭部辺と左右側辺が固着されていて足部側辺だけが開口する袋状構成になっている。当該頭載せピロースペース部3は、袋状に形成したとき、当該頭載せピロースペース3内に枕が収納できる程度のスペースが形成できるようにする。
図7は、敷き布団部1の説明図である。当該敷き布団部1は蓄熱性発泡芯材8をポリエステル製の透湿撥水性生地6で被覆内包するように構成してなるものである。
当該蓄熱性発泡芯材8は、図8や図7(ハ)に示すように敷き布団部1の形状に適合するように形成されたポリエステル固綿芯材8aの上面に一回り小さいカーボン素材を練り込んだポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材8bを積層してなるものである。
当該ポリエステル固綿芯材8aは、ポリエステル綿を圧縮成形した平板状のものであり、温度影響遮断効果と適度の弾力性がある。
また当該ポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材8bは、例えば商品名「フォームエースサーモ」(登録商標)等が好適である。この商品素材は、独立気泡構造発泡体なので優れた断熱性があるうえ蓄熱性のあるカーボン素材が練り込まれているので、体温の蓄熱性に極めて優れている。しかも軽くて適度に硬くその上面は凹凸構造をしているので寝ている時に腰や背骨への負担が軽減される効果もあるし、耐候性、耐薬品性、加工性があるので、長期間使用する寝具の芯材として適したものである。
尚、当該敷き布団部1には、その長尺辺を4分割する横キルティング7が施されており4つ折りに折り畳むことができるように構成されている。
本考案に係る応急救援用寝具の斜視図である。 応急救援用寝具の仕様状態を示す平面図である。 応急救援用寝具の平面図である。 当該応急救援用寝具の構造を示す縦断説明図である。 上掛け部を構成する部材を示す説明図で、(イ)は上掛け部の構成部材を示す平面図であり、(ロ)は左上掛け部材の側面図であり、(ハ)は当該左上掛け部材の縦断側面図である。 頭載せピロースペース部の説明図で、(イ)はピロースペース部の平面図であり、(ロ)はピロースペース部の側面図であり、(ハ)はピロースペース部の縦断平面図である。 敷き布団部の説明図で、(イ)は敷き布団部の平面図であり、(ロ)は敷き布団部の側面図であり、(ハ)は敷き布団部の断面図である。 蓄熱性発泡芯材の説明図で、(イ)は蓄熱性発泡芯材の平面図であり、(ロ)は蓄熱性発泡芯材の縦断側面図である。
1:敷き布団部
2:上掛け部
2a:右上掛部材
2b:左上掛部材
3:ピロースペース部
4:リバーシブルファスナー
5:ポリエステル製中綿
6:ポリエステル製の透湿撥水性生地
7:キルティング
8:蓄熱性発泡芯材
8a:ポリエステル固綿芯材
8b:ポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材

Claims (2)

  1. 敷き布団部の上側に、中央部で頭部から足部方向に開閉自在な上掛け部を寝袋状に設けると共に、敷き布団部の上側頭部領域には頭載せピロースペース部を上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成してなり、敷き布団部には蓄熱性発泡芯材を内包するように構成したことを特徴とする応急救援用寝具。
  2. 敷き布団部の上側に、中央部で頭部から足部方向に開閉自在な上掛け部を寝袋状に設けると共に、敷き布団部の上側頭部領域には頭載せピロースペース部が上掛け部の頭部領域をカバーしながらその足部側辺が開口する袋状に構成してなり、
    前記敷き布団部は、敷き布団形状のポリエステル固綿芯材の上面にカーボン素材を練り込んだポリエチレン独立気泡構造発泡体芯材を積層してなる蓄熱性発泡芯材を、ポリエステル製の透湿撥水性生地で被覆内包するように構成してなり、
    前記上掛け部は、中綿を、ポリエステル製の透湿撥水性生地で被覆しキルティングを施してなり、
    前記頭載せピロースペース部は、中綿を、ポリエステル製の透湿撥水性生地で被覆しキルティングを施してなることを特徴とする請求項1記載の応急救援用寝具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019097102A1 (es) * 2017-11-17 2019-05-23 Cagigal Agueero Carolina Saco de dormir para camas

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