JPH10248852A - 超音波画像診断装置 - Google Patents

超音波画像診断装置

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JPH10248852A
JPH10248852A JP9059536A JP5953697A JPH10248852A JP H10248852 A JPH10248852 A JP H10248852A JP 9059536 A JP9059536 A JP 9059536A JP 5953697 A JP5953697 A JP 5953697A JP H10248852 A JPH10248852 A JP H10248852A
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ultrasonic
image
endoscope
data
observation
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JP9059536A
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Tomonao Kawashima
知直 川島
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の良好な超音波断層像を取得してその超
音波断層像から3次元データを構成することができると
ともに、その他の目的に使用する際にも操作性良く検査
を行うことができる超音波画像診断装置を提供する。 【解決手段】 挿入部3の先端硬質部4に内蔵した超音
波振動子7をDCモータ9により走査させて超音波断層
像を得る超音波内視鏡1を備えた超音波画像診断装置に
おいて、前記超音波内視鏡1の挿入部3の鉗子チャンネ
ル15に挿通して用いるものであってその先端部に位置
検出を行うための磁気センサ16を有する位置検出カテ
ーテル17と、前記磁気センサ16からの位置信号と前
記超音波内視鏡1からの連続する複数の超音波断層像と
を同期させて取得し3次元データを構成する超音波画像
処理部21とを備えた超音波画像診断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波画像診断装
置、より詳しくは、超音波振動子を走査させることによ
り超音波断層像を得る超音波画像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ラジアルスキャンとリニアスキャ
ンを組み合わせた例えばスパイラルスキャンなどの3次
元スキャンを行いながら、生体内へ超音波を送受波する
超音波画像診断装置が提案されている。
【0003】このような超音波画像診断装置の一例とし
ては、特開平6−30937号公報に記載のものが挙げ
られる。この超音波画像診断装置は、被検部位のエコー
データを、連続した複数の超音波断層像(本発明の実施
形態における図3参照)として取り込むものである。
【0004】しかし、このような超音波画像診断装置で
は、スパイラルスキャンを行う特別の超音波プローブや
特別の駆動装置が必要であるために、コストが嵩む要因
となっていた。
【0005】これに対応して、ラジアルスキャンを行う
汎用の超音波プローブや汎用の駆動装置を用いることに
より、上記特別な装置を要することなく、3次元画像を
構築することができる装置が提案されている。
【0006】こうして提案されている装置の内の例えば
特開平6−261900号公報に記載されているもの
は、超音波プローブの先端に磁場発生手段や磁場検出手
段の少なくとも一方を配設し、超音波プローブの移動に
伴って検出された位置座標および傾斜角データをもと
に、超音波断層像から3次元画像を構築する超音波画像
診断装置となっている。
【0007】また、特開平6−285069号公報に
は、超音波プローブの先端に加速度検出手段を配置し、
超音波プローブの移動に伴って検出された検出信号から
算出された位置に基づいて、超音波断層像から3次元画
像を構築する超音波画像診断装置が記載されている。
【0008】ところで、体腔内で用いられる超音波プロ
ーブは、一般に内視鏡の挿通部を介し、内視鏡の先端部
から突出させて超音波断層像を取得することが多い。何
故ならば、通常の内視鏡の先端部には、光学系と、光学
観察方向を所望の方向に変えることができる湾曲機構が
設けられているために、超音波プローブを光学系で観察
しながら所望の臓器まで挿入し、光学系で観察しながら
簡単に向きを変えることができるからである。
【0009】さらに、このように使用すると、超音波断
層像を観察して病変を確認した後に、超音波プローブを
挿通部から抜去し、鉗子などを挿入して各種の処置を行
うことができるためでもある。
【0010】また、内視鏡は、通常、超音波プローブよ
りも弾発性に富むために、腸、膵管、胆管などの複雑な
形状を呈する管腔内で、所望の領域の超音波断層像を取
得しようとする場合には、超音波プローブを内視鏡と共
に挿入するか、内視鏡を挿入した後で挿通部から超音波
プローブを挿入した方が、挿入に熟練を要せずに済むと
いう利点がある。
【0011】上述したような効果を得るために、特開平
7−51267号公報に記載されている装置では、超音
波プローブを内視鏡の挿通部を介して内視鏡の先端部か
ら突出させるとともに、挿通部入口に設けられたプロー
ブ進退手段の伸縮量から算出された超音波プローブの突
出量のデータに基づいて、超音波断層像から3次元画像
を構築するようになっている。
【0012】また、従来より、複数の超音波プローブを
切り換えて接続し、この切り換え動作により自動的にそ
の受信感度を設定することができる超音波画像診断装置
が提案されている。
【0013】このような超音波画像診断装置として、例
えば特開平2−99043号公報に記載されている装置
は、超音波プローブに設けられた半固定抵抗、スイッチ
群、ROM等の利得設定手段により設定された利得に基
づいて、超音波振動子の受信信号を増幅する可変利得増
幅器の利得を制御するようになっている。
【0014】このような構成により、単に超音波プロー
ブを観測装置に接続するだけで、振動子の励振周波数や
振動子の作り込みの際により生じる受信感度のバラツキ
を補正して、一定感度の受信信号を得ることができるも
のとなっている。
【0015】また、従来より、3次元画像を構築するな
どの各種の画像処理を行う超音波画像診断装置は、エコ
ーデータから超音波断層像を作成する部分と画像処理を
行う部分とは別体の筐体により構成されていることが多
い。何故ならば、超音波断層像による超音波検査のみを
必要とする使用者は、超音波断層像を作成する部分のみ
を購入することで、安価に装置を購入することができる
からである。
【0016】また、超音波断層像などのエコーデータか
らの画像を作成する部分と、内視鏡画像などのエコーデ
ータから得られる画像以外の画像を作成する部分も別体
の筐体で構成されていることが多いが、この理由も上述
と同様に、超音波検査のみ、あるいは内視鏡検査のみを
必要とする使用者は、それぞれに必要な部分のみを購入
することによって、安価に装置を入手することができる
ためである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−51267号公報に記載されているような、超
音波プローブを内視鏡の挿通部に挿入して超音波断層像
を得る超音波画像診断装置では、超音波プローブの外径
が内視鏡挿通部の内径以下に限定されるために、超音波
振動子の開口を大きくとることができなかった。そのた
めに、内視鏡の先端部に配設した超音波振動子を走査さ
せる超音波内視鏡に比べて、得られる超音波断層像の画
質が劣るという問題があった。
【0018】また、上記特開平6−261900号公報
または上記特開平6−285069号公報に記載されて
いるような装置は、広い意味での超音波プローブとして
超音波内視鏡も含むものであり、超音波内視鏡の先端
に、磁気センサや加速度センサのような位置検出手段を
配設した装置を含むものである。しかし、超音波内視鏡
の先端部に、常時、位置検出手段を配設すると、該先端
部が大きく重くなってしまう。そのために、例えば挿通
部に鉗子を挿入して生検を行うなどの、3次元画像を構
築するための検査とは異なる目的で検査をする際に、超
音波内視鏡の操作性を損なうという問題もあった。
【0019】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、画質の良好な超音波断層像を取得してその超音波
断層像から3次元データを構成することができるととも
に、その他の目的に使用する際にも操作性良く検査を行
うことができる超音波画像診断装置を提供することを目
的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による超音波画像診断装置は、挿通部と、
超音波振動子とを有し、前記超音波振動子を走査させる
ことにより超音波断層像を得る超音波内視鏡を備えた超
音波画像診断装置において、前記超音波内視鏡の挿通部
に挿通して用いるものであってカテーテル先端部に位置
検出手段を有する位置検出カテーテルと、前記位置検出
手段からの位置信号と前記超音波内視鏡からの連続する
複数の超音波断層像とを同期させて取得し3次元データ
を構成する3次元処理手段とを具備したものである。
【0021】従って、本発明による超音波画像診断装置
は、超音波内視鏡が超音波振動子を走査させることによ
り超音波断層像を得るとともに、前記超音波内視鏡の挿
通部に挿通された位置検出カテーテルがカテーテル先端
部に設けた位置検出手段により位置信号を出力し、3次
元処理手段が前記位置検出手段からの位置信号と前記超
音波内視鏡からの連続する複数の超音波断層像とを同期
させて取得し3次元データを構成する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図4は本発明の第1の実
施形態を示したものであり、図1は超音波画像診断装置
の超音波内視鏡と位置検出カテーテルの構成を示す図、
図2は超音波画像診断装置の超音波観測部と超音波画像
処理部の構成を示すブロック図、図3は連続する複数の
超音波断層像の画像データの一例を示す図、図4は3次
元データを基に構築された3次元画像の一例を示す図で
ある。
【0023】図1および図2に示すように、この超音波
内視鏡1は、手元側の操作部2から体腔内へ挿入するた
めの細長の挿入部3を延設してなり、一方、前記操作部
2の側部からは超音波ケーブル5を延設している。
【0024】上記操作部2は、手元側の側面に配設され
た複数の操作ボタン14や先端側の側面から一部突出し
て配設された鉗子口15aを有するとともに、内部にD
Cモータ9と、このDCモータ9の回転軸に一端が接続
されたフレキシブルシャフト8とを有している。
【0025】上記超音波ケーブル5内には、上記DCモ
ータ9に接続される信号線11が配設されている。
【0026】また、上記挿入部3内には上記鉗子口15
aに連通する挿通部としての鉗子チャンネル15が設け
られていて、その他端は該挿入部3の先端硬質部4に設
けられた突出口15bに連通している。
【0027】この挿入部3の先端硬質部4は、その先端
のキャップ6内に超音波振動子7を備えている。
【0028】この超音波振動子7は、上記フレキシブル
シャフト8の他端に取り付けられており、DCモータ9
により駆動されるようになっている。この超音波振動子
7から得られるエコー信号は、フレキシブルシャフト
8、DCモータ9、超音波ケーブル5内の信号線11、
超音波コネクタ12内の図示しない信号線を介して、超
音波観測部13に入力するようになっている。
【0029】このような超音波内視鏡1の鉗子チャンネ
ル15には、磁気センサ16を先端部に備えた位置検出
カテーテル17が、その入口である鉗子口15aから挿
通され、出口である突出口15bから突出されるように
なっている。
【0030】上記磁気センサ16により検出された位置
信号は、当該位置検出カテーテル17の位置信号ケーブ
ル18を介して、超音波画像処理部21に入力するよう
になっている。
【0031】なお、磁気センサ16の近傍となる先端硬
質部4、つまり上記キャップ6、鉗子チャンネル15の
突出口15b付近、フレキシブルシャフト8の先端部分
などは、当該磁気センサ16の周辺の磁場を擾乱するこ
とのないように、例えばチタン等の非磁性体により構成
されている。
【0032】また、超音波内視鏡1の外部であって、被
検体の外部となる位置には磁気ソース19が設けられて
いて、上記超音波画像処理部21内に接続されている。
【0033】上記超音波観測部13からの超音波断層像
の画像データは、観測モニタ22にリアルタイムに表示
されるとともに、上記超音波画像処理部21に設けられ
た記録部23に入力して記録されるようになっている。
【0034】また、上記磁気センサ16と磁気ソース1
9は、超音波画像処理部21に設けられた位置信号処理
部24に接続されていて、この位置信号処理部24によ
り算出された位置データは、上記記録部23に入力され
て上記画像データとともに記録されるようになってい
る。
【0035】上記記録部23の出力は、3次元処理部2
5に入力して所定の処理が施された後に、画像処理モニ
タ26により表示されるようになっている。
【0036】次に、このような実施形態の超音波画像診
断装置の作用について説明する。
【0037】超音波観測を行う際には、超音波内視鏡1
を被検体の体腔内に挿入して、DCモータ9を回転させ
ることにより、フレキシブルシャフト8の先端に取り付
けた超音波振動子7を回転駆動する。
【0038】これにより超音波振動子7は、先端硬質部
4の軸方向(挿入方向)に垂直な方向(つまりラジアル
方向)に超音波を放射状に送波すると共に、被検体の音
響インピーダンスの変化部分において反射された反射超
音波(エコー信号)を受信する。
【0039】このラジアルスキャンにより得られたエコ
ー信号は、超音波観測部13に入力され、超音波断層像
を構成する画像データに合成されて、リアルタイムで上
記観測モニタ22に表示される。
【0040】一方、この画像データは、記録部23にも
入力されて記録が行われる。つまり、超音波振動子7が
1回転分のラジアルスキャンを行うと、記録部23に
は、超音波観測部13から出力された超音波断層像1枚
分の画像データが記録されることになる。
【0041】一方、磁気ソース19は周囲の空間に磁場
を作り、磁気センサ16は、この磁場を感知して、磁場
に応じた電圧を位置信号として位置信号処理部24に出
力する。
【0042】位置信号処理部24は、得られた位置信号
から磁気センサ16の磁気ソース19に対する位置およ
び傾斜角を、当該磁気ソース19を原点とする位置デー
タ(X,Y,Z;ψ,φ,θ)としてリアルタイムで算
出する。
【0043】この位置データは、記録部23に入力され
て、上記超音波観測部13から超音波断層像1枚分の画
像データが入力されたときに、同期して記録される。
【0044】このような作用を繰り返すことによって、
超音波振動子7のラジアルスキャンにより得られる連続
する複数の超音波断層像の画像データが、それぞれに対
応した磁気センサ16の位置データと共に記録部23に
記録される。
【0045】つまり、使用者が、超音波振動子7をラジ
アルスキャンさせながら、超音波内視鏡1の先端を少し
ずつ移動させると、例えば図3に示すような連続する複
数の超音波断層像の画像データが、対応する位置データ
と共に記録部23に記録される訳である。
【0046】このとき上述したような構成により、超音
波内視鏡1の先端硬質部4が移動すると、磁気センサ1
6は該先端硬質部4と同じ方向に同じ距離だけ移動する
ために、磁気センサ16により得られた位置データは、
そのまま複数の超音波断層像の互いの位置および傾斜角
に係るデータとして扱って良い。
【0047】次に、上記3次元処理部25は、記録部2
3から複数の超音波断層像の画像データを得て、これら
の画像データの重複する部分には平均処理を施し、ま
た、超音波断層像同士の間には補間処理を施すことによ
り、ある1点を原点として(X,Y,Z)を座標とする
3次元データを構成する。
【0048】さらに、上記3次元処理部25は、断面設
定など公知の方法により、3次元データに基づいて図4
に示すような3次元画像を構築して、画像処理モニタ2
6に出力し、当該画像処理モニタ26は、このような3
次元画像を表示する。
【0049】図示のように、この3次元画像には、上記
座標系(X,Y,Z)が明示されており、原点が各座標
軸の交点として奥に設定されていて、関心領域の空間的
位置を容易に把握することができる。
【0050】このように、本実施形態においては、鉗子
チャンネル15が挿通部として、磁気センサ16が位置
検出手段として機能し、3次元処理部25を含む超音波
画像処理部21が3次元処理手段として機能するように
なっている。
【0051】このような第1の実施形態によれば、超音
波内視鏡が超音波振動子を走査させることにより超音波
断層像を取得し、鉗子チャンネルに挿通された位置検出
カテーテルが磁気センサにより位置信号を出力し、超音
波画像処理部が磁気センサからの位置信号と超音波内視
鏡からの連続する複数の超音波断層像とを同期させて取
得し3次元データを構成するようにしたために、画質の
良好な超音波断層像を取得して3次元データを構成する
ことができる。
【0052】また、特別な駆動装置や特別な超音波プロ
ーブを用いなくても、汎用の超音波内視鏡を用いて3次
元データを構成することができる。
【0053】さらに、超音波内視鏡を3次元データを構
成すること以外の目的に使用する際には、鉗子チャンネ
ルから位置検出カテーテルを抜去することができるため
に、操作性良く検査を行うことができる。
【0054】そして、3次元画像を観察した後に、鉗子
チャンネルから位置検出カテーテルを抜去して、例えば
鉗子等を挿入して生検など各種の処置を行うことができ
る。そのために、ルーチン検査の中で3次元データを構
成することができる。
【0055】また、上述したような特開平6−3093
7号公報に記載されているような装置では、手ぶれ、拍
動、呼吸性移動などの体動によるぶれによって歪みが3
次元画像に現れるが、このような歪みを補正することが
可能となる。
【0056】また、先端硬質部をチタン等の非磁性体に
より構成したために、磁気センサ周辺の磁場を擾乱する
ことがなく、正確に位置を検出することができる。
【0057】図5は本発明の第2の実施形態を示したも
のであり、超音波画像診断装置の構成を示すブロック図
である。この第2の実施形態において、上述の第1の実
施形態と同様である部分については同一の符号を付して
説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明す
る。
【0058】この実施形態は、上述の第1の実施形態に
おいて説明した磁気センサ16と磁気ソース19の空間
的位置を入れ替えたものである。すなわち、位置検出カ
テーテル17(図1参照)の先端部に磁気ソース19を
設けるとともに、外部に磁気センサ16を配設するよう
にしたものである。その他の構成については、上述した
第1の実施形態と同様である。
【0059】次に、このような第2の実施形態の作用に
ついて説明する。
【0060】位置信号処理部24は、磁気センサ16か
ら出力される位置信号に基づいて、磁気ソース19の位
置データをリアルタイムで算出する。
【0061】上述した第1の実施形態においては、位置
信号処理部24は、位置信号に基づいて磁気センサ16
の磁気ソース19に対する位置および傾斜角を、磁気ソ
ース19を原点とする位置データ(X,Y,Z;ψ,
φ,θ)としてリアルタイムで算出していた。
【0062】これに対してこの第2の実施形態では、磁
気センサ16と磁気ソース19の相対的位置関係が入れ
替わっているだけであるために、磁気ソース19の磁気
センサ16に対する位置データを同様に算出することが
できる。その他の作用は、上述した第1の実施形態と同
様である。
【0063】このように、本実施形態においては、磁気
ソース19が位置検出手段として機能している。
【0064】このような第2の実施形態によれば、上述
の第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができ
る。
【0065】図6は本発明の第3の実施形態を示したも
のであり、超音波画像診断装置の構成を示すブロック図
である。この第3の実施形態において、上述の第1,第
2の実施形態と同様である部分については同一の符号を
付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説
明する。
【0066】この実施形態は、上述の第1の実施形態で
説明した磁気センサ16と磁気ソース19の代わりに、
位置検出カテーテル17の先端部に加速度センサ28を
配設したものである。
【0067】また、超音波内視鏡1は、上記図4に示し
た操作ボタン14とほぼ同様の位置に位置信号処理開始
ボタン14aを備えており、この位置信号処理開始ボタ
ン14aは制御線を介して位置信号処理部24に接続さ
れている。その他の構成は上述した第1の実施形態と同
様である。
【0068】次に、このような第3の実施形態の作用に
ついて説明する。
【0069】位置信号処理部24は、位置信号処理開始
ボタン14aからの制御線を介した入力により、動作を
開始する。
【0070】加速度センサ28は、X方向,Y方向,Z
方向に加わる加速度を検出し、加速度に比例した電圧を
位置信号として位置信号処理部24に出力する。
【0071】位置信号処理部24は、X方向,Y方向,
Z方向の位置信号を時間で積分することにより、加速度
センサ28の速度を算出する。なお、このときの積分定
数は0とする。また、この速度をさらに時間で積分する
ことにより、位置データとして加速度センサ28の座標
(X,Y,Z)を算出する。このときの積分定数も0と
する。
【0072】上述では各積分定数を0にとったが、これ
は加速度センサ28が時刻0で原点にあって静止してい
たことを意味している。つまりこの場合には、位置信号
処理部24が算出する位置データは、超音波内視鏡1の
先端が時刻0で静止して原点にあった状態から変位した
量に相当するものとなる。
【0073】ところで、3次元データを構成するには、
連続する複数の超音波断層像間の相対的な位置関係が分
かれば良いために、時刻0および原点は任意にとること
ができる。
【0074】そこで実際の使用においては、使用者が超
音波内視鏡1の先端を静止させて位置信号処理開始ボタ
ン14aを押すことにより、位置信号処理部24の動作
を開始させる。すると、選出される位置データは、その
時刻(加速度センサ28の静止時刻)を0とし、その点
(加速度センサ28の静止点)を原点とする座標と一致
する。
【0075】また、位置信号処理部24による一連の処
理はリアルタイムで行われる。その他の作用は上述した
第1の実施形態と同様である。
【0076】このように、本実施形態においては、加速
度センサ28が位置検出手段として機能している。
【0077】このような第3の実施形態によれば、加速
度センサを用いることによって、上述の第1,第2の実
施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0078】図7から図11は本発明の第4の実施形態
を示したものであり、図7は超音波画像診断装置の構成
を示すブロック図、図8は超音波観測部と超音波画像処
理部の電源投入状態に対応する検知コードを示す図、図
9は断面表示メニューを選択したときに画像処理モニタ
上に表示される画像の一例を示す図、図10は立体表示
メニューを選択したときに画像処理モニタ上に表示され
る画像の一例を示す図、図11はキーパッドを備えたキ
ーボードを操作する状態を示す図である。
【0079】この第4の実施形態において、上述の第1
から第3の実施形態と同様である部分については同一の
符号を付して説明を省略し、主として異なる点について
のみ説明する。
【0080】この実施形態の超音波画像診断装置は、上
述の第1の実施形態で説明したような構成の他に、表示
メニューが可変となっている液晶タッチパネル34を備
えたキーボード33を有している。
【0081】また、超音波観測部13は、上記キーボー
ド33からの入力により構成各部の制御を行う観測制御
部31が設けられている。
【0082】一方、超音波画像処理部21は、上記キー
ボード33からの入力により記録部23や3次元処理部
25を含む構成各部の制御を行う画像処理制御部32が
設けられている。
【0083】上記観測制御部31からの制御線31a
は、画像処理制御部32に接続されていて、この画像処
理制御部32からの制御線32aが上記キーボード33
に接続されている。
【0084】これらの制御線31a,32aは、制御命
令の通信の他に、図8に示すような電源状態に係る2ビ
ットの検知コードを通信する目的にも使用される。
【0085】その他の構成は上述した第1の実施形態と
ほぼ同様である。
【0086】次に、このような第4の実施形態の作用に
ついて説明する。
【0087】超音波観測部13の観測制御部31は、電
源が投入されてオン状態のときには、制御線31aを介
して、超音波画像処理部21の画像処理制御部32へ、
検知コードとして「01」を出力する。
【0088】また、上記観測制御部31は、オフ状態の
ときには、検知コードとして「00」を出力する。
【0089】つまり、検知コードの下位1ビットは、超
音波観測部13の電源投入状態を検知するためのコード
であり、「1」はオン状態を、「0」はオフ状態をそれ
ぞれ表している。
【0090】一方、上記検知コードの上位1ビットは、
超音波画像処理部21の電源投入状態を検知するための
コードである。超音波画像処理部21の画像処理制御部
32は、観測制御部31から制御線31aを介して入力
した検知コードの値に対して、オン状態のときには「1
0」を、オフ状態のときには「00」を加算する。そし
て、その加算値は、制御線32aを介してキーボード3
3に出力される。
【0091】こうして得られた図8に示すような検知コ
ードによって、超音波観測部13と超音波画像処理部2
1の電源投入状態が、キーボード33に検知されること
になる。
【0092】超音波観測部13がオン状態であって、か
つ超音波画像処理部21がオフ状態となっているとき、
つまり上記検知コードが「01」であるときには、キー
ボード33の液晶タッチパネル34は、超音波観測部1
3の制御に必要なメニューのみを表示する。
【0093】これらのメニューの例としては、エコー信
号の増幅率を調整するゲイン、コントラスト、STC
(Sensitivity Time Control)や、超音波振動子7のラ
ジアルスキャンを制御するフリーズ、フリーズ解除など
がある。
【0094】これらのメニューの内から例えばフリーズ
を選択すると、所定の命令がコードとしてキーボード3
3から出力される。
【0095】このコードは、制御線32aと画像処理制
御部32と制御線31aを介してそのまま観測制御部3
1へ送られ、当該観測制御部31は、超音波ケーブル5
内の信号線11を介してDCモータ9を停止させる。こ
れによりラジアルスキャンが停止される。
【0096】もう一度、ラジアルスキャンを行いたいと
きには、液晶タッチパネル34に表示されたメニューの
内のフリーズ解除のメニューを選択すれば良い。なお、
このとき、画像処理制御部32は制御に関与しない。
【0097】一方、超音波観測部13がオフ状態であっ
て、かつ超音波画像処理部21がオン状態であるとき、
つまり上記検知コードが「10」であるときには、上記
液晶タッチパネル34は、超音波画像処理部21の制御
に必要なメニューのみを表示する。
【0098】これらのメニューの例としては、記録部2
3に記録された画像データと位置データから3次元デー
タを構成して、その3次元データを上記図4や図9に示
すような種々の態様によって画像処理モニタ26に表示
させるために必要な機能に係るメニューが挙げられる。
つまり例えば、図7に示すような「断面表示メニュー」
34aや「立体表示メニュー」34bは、このときに表
示されるメニューの一部である。
【0099】ここで、これらのメニューが選択されたと
きの3次元処理部25の作用の一例について説明する。
【0100】まず、上記液晶タッチパネル34上で、例
えば「断面表示メニュー」34aを選択した場合につい
て説明する。
【0101】このときには、3次元処理部25は、3次
元データを直交する切断線○,△,×,+により切断し
て、画像処理モニタ26上に図9に示すように表示す
る。
【0102】この図9に示す画像と上述の第1の実施形
態において説明した図4に示す3次元画像との関係を、
図10に示す。
【0103】図9において、上記切断線○,△,×,+
により切断して得られる断面(太枠で囲まれている範
囲)には、同一の記号○,△,×,+が付されている。
そして、図9に示したこれらの断面○,△,×,+を、
図10において3次元的に示している。
【0104】つまり断面×と断面+はどちらもXY平面
に平行であって、つまり互いに平行な断面となってい
る。また、断面○はYZ平面に平行な断面、断面△はZ
X平面に平行な断面であるために、これら断面○と断面
△は、上記断面×および断面+に垂直であって、かつ互
いに垂直な断面となっている。
【0105】こうして、切断線○,△,×,+は、それ
ぞれ断面○,△,×,+の位置を示している。
【0106】上述したような図9に示す各断面には、エ
コー信号の階調を有する画像データが表示されることに
なる。さらに、液晶タッチパネル34上には、各切断線
○,△,×,+を移動するメニューも表示されており、
この移動に連動して各断面は更新される。
【0107】次に、この状態からさらに上記液晶タッチ
パネル34上で「立体表示メニュー」34bを選択した
場合について説明する。
【0108】この場合には3次元処理部25は、上記選
択された断面に基づいて、画像処理モニタ26上に図4
に示すような3次元画像を表示する。
【0109】最後に、超音波観測部13がオン状態であ
って、かつ超音波画像処理部21がオン状態となってい
るとき、つまり上記検知コードが「11」であるときに
は、液晶タッチパネル34は、超音波観測部13と超音
波画像処理部21の制御に必要なメニューを両方表示す
る。
【0110】その他の作用は上述した第1の実施形態と
ほぼ同様である。
【0111】このように、3次元処理部25により構成
される3次元データの表現方法は、上記図4に示したよ
うな3次元画像以外に、図9に示すような、互いの位置
関係を明示する記号(マーカー)を付した複数の断面の
画像であっても良い。
【0112】上述したように、本実施形態においては、
磁気センサ16が位置検出手段として機能し、3次元処
理部25を含む超音波画像処理部21が画像処理手段と
して機能するようになっている。また、液晶タッチパネ
ル34がメニュー選択手段として、キーボード33が操
作卓としてそれぞれ機能している。
【0113】なお、本実施形態においては、操作卓とし
て液晶タッチパネル34を設けたキーボード33を用い
たが、液晶タッチパネル34を設けなくとも、電源がオ
フ状態の部分に対応したキーが効かないように構成して
も良い。
【0114】また、本実施形態においては、メニュー選
択手段として液晶タッチパネル34を用いたが、液晶を
用いていない他のデバイスであっても差し支えはない。
【0115】例えば図11は、上記第4の実施形態の変
形例を示したものである。
【0116】このキーボード36は、キーパッド37を
備えている。このキーパッド37は、図11(A)に示
すように、その領域を例えば縦横各3分割することによ
り合計9つの領域に分割されており、各領域には各機能
に対応したメニューが割り当てられている。
【0117】これら9分割された領域の内の、例えば切
断線○に割り当てられた領域を指などにより接触する
と、キーパッド37は、図9に示した切断線○を移動す
るモード(以下、トレースモード)に移行する。
【0118】そして、使用者は、キーパッド37上で図
11(B)の矢印で示されたように左右に指を動かす
と、図9において左右の内の指を動かした方向に切断線
○が移動し、その画像が画像処理モニタ26に表示され
る。
【0119】また、キーパッド37が図9に示された切
断線○を移動するモードに移行すると、画像処理モニタ
26上には、例えば「キーパッドはトレースモードであ
る。」というメッセージが出力される。
【0120】こうして、上記キーパッド37は、機能の
選択を行う役割と、画面上の切断線やカーソルなどを移
動する役割とを、モードを切り換えることにより使い分
けすることができるように構成されている。
【0121】なお、この変形例の場合には、キーパッド
37がメニュー選択手段として機能している。
【0122】また、本実施形態においては、別体の筐体
を有する複数の部分として、超音波観測部13と超音波
画像処理部21について説明したが、例えば、超音波断
層像などのエコーデータから画像を作成する部分と、X
線画像、MR(核磁気共鳴)画像、ビデオ内視鏡画像な
どのようにエコーデータから得られる画像以外の画像を
作成する部分との組み合わせであっても差し支えない。
【0123】このような第4の実施形態によれば、上述
の第1から第3の実施形態とほぼ同様の効果を奏すると
ともに、キーボードが、別体の筐体を有する複数の部
分、つまり、超音波観測部と超音波画像処理部の内の電
源がオン状態である部分を検知し、電源がオン状態であ
る部分の機能のみについて動作を可能にするように構成
したために、1つの操作卓により、別体の筐体を有する
複数の部分を制御することができ、操作性が向上する。
【0124】図12,図13は本発明の第5の実施形態
を示したものであり、図12は超音波内視鏡と超音波観
測部の構成の一例を示すブロック図、図13は超音波内
視鏡と超音波観測部の構成の他の例を示すブロック図で
ある。
【0125】この第5の実施形態において、上述の第1
から第4の実施形態と同様である部分については同一の
符号を付して説明を省略し、主として異なる点について
のみ説明する。
【0126】この超音波内視鏡1にはRAM41が設け
られており、信号線を介して超音波観測部13内の後述
する書き込み制御回路46と読み出し制御回路47に接
続されている。
【0127】一方、超音波観測部13は、超音波断層像
を観察する際に超音波振動子7を励振させるために電圧
パルスを印加するパルサー42と、上記超音波振動子7
からのエコー信号の出力先を後述する振動子感度補正部
44とアンプ48の何れかに切り換える切換器43と、
超音波振動子7の受信感度を補正する振動子感度補正部
44と、上記RAM41に記録されたデータを読み出す
ための読み出し制御回路47と、超音波振動子7からの
エコー信号増幅するアンプ48と、増幅されたエコー信
号をデジタル信号に変換するA/D変換器49と、デジ
タル信号が観測モニタ22に表示されるように座標変換
するデジタルスキャンコンバータ(図中、DSCと略記
する。)50と、座標変換された画像データを記憶する
フレームメモリ51と記憶された画像データを観測モニ
タ22に表示できるようアナログ信号に変換するD/A
変換器52とを備えて構成されている。
【0128】さらに、上記振動子感度補正部44は、受
信電圧検出回路45と、RAM41にデータを記録する
ための書き込み制御回路46とを有して構成されてい
て、上記切換器43の出力は受信電圧検出回路45に接
続されるようになっている。
【0129】また、上記フレームメモリ51は、観測モ
ニタ22と超音波画像処理部21に接続されている。
【0130】なお、上述した超音波内視鏡1と超音波観
測部13は、上記図2に示したような超音波コネクタ1
2を介して接続されており、超音波観測部13を他の超
音波内視鏡に接続することもできるようになっている。
【0131】次に、このような第5の実施形態の作用に
ついて説明する。
【0132】まず、超音波振動子7の受信感度を補正す
るための感度データを記録する。そのときには、切換器
43がエコー信号の出力先を振動子感度補正部44の受
信電圧検出回路45に切り換える。以下に、このときの
作用を説明する。
【0133】受信電圧検出回路45は、超音波振動子7
に基準となる電圧を印加し、図示しない被検体からのエ
コーの受信電圧をデジタルデータである感度データに変
換して、書き込み制御回路46に出力する。書き込み制
御回路46は、この感度データを超音波内視鏡1内のR
AM41に記録する。
【0134】次に、超音波断層像を観測モニタ22によ
り観察するときの作用について説明する。
【0135】このときには、切換器43がエコー信号の
出力先をアンプ48に切り換える。一方、読み出し制御
回路47は、上記RAM41から感度データを読み出し
て、この感度データに基づいてアンプ48の利得を決定
する。
【0136】アンプ48は、この決定された利得により
エコー信号を増幅する。この後、増幅されたエコー信号
は、A/D変換器49によりデジタル信号に変換され、
デジタルスキャンコンバータ50により座標変換された
後に、フレームメモリ51とD/A変換器52を介し
て、超音波断層像として観測モニタ22に出力される。
【0137】このように本実施形態では、超音波内視鏡
1が超音波プローブとして、アンプ48が可変利得増幅
器として、超音波観測部13が観測手段として、読み出
し制御回路47が利得制御手段として、RAM41が利
得設定手段および記憶手段として、書き込み制御回路4
6を含む振動子感度補正部44が書き込み手段としてそ
れぞれ機能するようになっている。
【0138】その他の作用については、上述した第1の
実施形態と同様である。
【0139】なお、本実施形態においては、被検体から
のエコーの受信電圧をデジタルデータである感度データ
に変換したが、これに限るものではなく、例えば図13
に示すように、外部にハイドロフォン53を設けて、こ
れを上記受信電圧検出回路45により受信するようにし
ても良い。この場合には、上記切換器43は不要とな
る。
【0140】そして、動作させる場合には、パルサー4
2が超音波振動子7に基準となる電圧を印加した後に、
上記ハイドロフォン53からの受信電圧を受信電圧検出
回路45により検出すれば良い。
【0141】また、本実施形態においては、振動子感度
補正部44を、検査治具として超音波観測部13とは別
体で設けても良い。このように構成すると、工場での出
荷時やあるいは出荷後の定期検査時に、この検査治具を
用いることにより、簡単にRAM41に感度データを記
録させることができる。
【0142】このような第5の実施形態によれば、上述
の第1から第4の実施形態とほぼ同様の効果を奏すると
ともに、超音波観測部が超音波内視鏡を選択的に接続
し、書き込み制御回路が超音波振動子の音響特性をRA
Mに記憶させ、読み出し制御回路が超音波観測部に超音
波プローブとしての超音波内視鏡を接続した状態でRA
Mに設定された利得に基づきアンプの利得を制御するよ
うに構成したために、単に超音波プローブを観測装置に
接続するだけで、経時変化も含む超音波振動子の受信感
度のバラツキを補正することができる。
【0143】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々の変形や応用が可能であることは勿論であ
る。
【0144】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0145】(1) 挿通部と、超音波振動子とを有
し、前記超音波振動子を走査させることにより超音波断
層像を得る超音波内視鏡を備えた超音波画像診断装置に
おいて、前記超音波内視鏡の挿通部に挿通して用いるも
のであって、カテーテル先端部に位置検出手段を有する
位置検出カテーテルと、前記位置検出手段からの位置信
号と前記超音波内視鏡からの連続する複数の超音波断層
像とを同期させて取得し3次元データを構成する3次元
処理手段と、を具備したことを特徴とする超音波画像診
断装置。
【0146】上記(1)の構成によれば、超音波内視鏡
が超音波振動子を走査させることにより超音波断層像を
得るとともに、前記超音波内視鏡の挿通部に挿通された
位置検出カテーテルがカテーテル先端部に設けた位置検
出手段により位置信号を出力し、3次元処理手段が前記
位置検出手段からの位置信号と前記超音波内視鏡からの
連続する複数の超音波断層像とを同期させて取得し3次
元データを構成する。
【0147】(2)上記3次元処理手段は、上記3次元
データに基づいて3次元画像を構築するものであること
を特徴とする付記(1)に記載の超音波画像診断装置。
【0148】上記(2)の構成によれば、3次元処理手
段が、該3次元データに基づいて3次元画像を構築す
る。
【0149】(3)上記位置検出手段は、磁場により位
置を検出する磁気センサであることを特徴とする付記
(1)または(2)に記載の超音波画像診断装置。
【0150】上記(3)の構成によれば、磁気センサが
磁場により位置を検出する。
【0151】(4)上記位置検出手段は磁場を発する磁
気ソースであって、この磁気ソースから発せられた磁場
を検出する磁気センサを備えたことを特徴とする付記
(1)または(2)に記載の超音波画像診断装置。
【0152】上記(4)の構成によれば、磁気ソースが
磁場を発し、磁気センサが磁気ソースから発せられた磁
場を検出することにより位置を検出する。
【0153】(5)上記位置検出カテーテル、及び上記
超音波内視鏡の先端部が、非磁性体により構成されてい
ることを特徴とする付記(3)または(4)に記載の超
音波画像診断装置。
【0154】(6)上記位置検出手段が、加速度により
位置を検出する加速度センサであることを特徴とする付
記(1)または(2)に記載の超音波画像診断装置。
【0155】上記(6)の構成によれば、加速度センサ
が加速度により位置を検出する。
【0156】付記(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、または(6)に記載の発明によれば、画質の良
好な超音波断層像を取得して、その超音波断層像から3
次元データを構成することができる。
【0157】また、特別な駆動装置や特別な超音波プロ
ーブを用いる必要なく、汎用の超音波内視鏡を用いて3
次元データを構成することができる。
【0158】さらに、3次元データを構成すること以外
の目的に使用する際には、挿通部から位置検出手段や位
置検出カテーテルを抜去することができるために、操作
性良く検査を行うことができる。
【0159】そして、3次元画像を観察した後に、挿通
部から位置検出カテーテルを抜去して、例えば鉗子等を
挿入して生検など各種の処置を行うことができる。その
ために、ルーチン検査の中で3次元データを構成するこ
とができる。
【0160】加えて、上記特開平6−30937号公報
に記載されているような装置では、手ぶれ、拍動や呼吸
性移動などの体動によるぶれによって、歪みが3次元画
像に現れるが、本発明によればこれも補正することがで
きる。
【0161】付記(5)に記載の発明によれば、上記効
果に加えて、位置検出カテーテル、及び超音波内視鏡の
先端部を非磁性体により構成したために、磁気センサ周
辺の磁場を擾乱することがなく、正確に位置を検出する
ことができる。
【0162】ところで、上記特開平2−99043号公
報に記載されているような装置は、特に利得設定手段が
再書き込みができないデバイスで構成されている場合に
は、一度設定された利得を再補正することができなかっ
た。一方、超音波振動子の受信感度は経時変化の影響を
受けるために、利得を再補正する必要がある。そのため
に、この装置では、一定感度の受信信号を得ることがで
きない可能性があるという問題があった。
【0163】そこで、本発明の第2の目的は、単に超音
波プローブを観測装置に接続するだけで、経時変化も含
む超音波振動子の受信感度のバラツキを補正することが
できる超音波画像診断装置を提供することにある。
【0164】この第2の目的を達成するために、以下の
付記(7)、(8)、(9)に示すように構成してい
る。
【0165】(7)超音波振動子を有する超音波プロー
ブと、上記超音波振動子による受信信号を増幅する可変
利得増幅器を備えており、上記超音波プローブを選択的
に接続する観測手段と、上記超音波プローブに設けられ
ていて、上記可変利得増幅器における利得を設定する利
得設定手段と、上記観測手段に上記超音波プローブを接
続した状態において上記利得設定手段により設定された
利得に基づき上記可変利得増幅器の利得を制御する利得
制御手段と、を具備した超音波画像診断装置において、
上記利得設定手段は上記超音波振動子の音響特性を記憶
する記憶手段を備え、さらに、この記憶手段に当該超音
波振動子の音響特性を記憶させる書き込み手段を備えた
ことを特徴とする超音波画像診断装置。
【0166】上記(7)の構成によれば、観測手段は超
音波プローブを選択的に接続し、書き込み手段が記憶手
段に超音波振動子の音響特性を記憶させ、利得設定手段
が記憶手段に記憶された音響特性により可変利得増幅器
における利得を設定し、利得制御手段が観測手段に超音
波プローブを接続した状態で利得設定手段により設定さ
れた利得に基づき可変利得増幅器の利得を制御する。
【0167】(8)上記記憶手段は、再書き込み可能な
メモリで構成されていることを特徴とする付記(7)に
記載の超音波画像診断装置。
【0168】(9)上記書き込み手段は、上記観測手段
とは別体で設けられていることを特徴とする付記(7)
または(8)に記載の超音波画像診断装置。
【0169】付記(7)、(8)、または(9)に記載
の発明によれば、単に超音波プローブを観測装置に接続
するだけで、経時変化も含む超音波振動子の受信感度の
バラツキを補正することができる。
【0170】付記(9)に記載の発明によれば、上記効
果に加えて、書き込み手段と観測手段とが別体で設けら
れているために、例えば工場での出荷時や出荷後の定期
検査時などに、この書き込み手段を用いることにより、
簡単に記憶手段に感度データを記録させることができ、
超音波振動子の受信感度のバラツキを補正することがで
きる。
【0171】ところで、超音波断層像を作成する部分と
画像処理を行う部分、あるいはエコーデータから画像を
作成する部分と、エコーデータから得られる画像以外の
画像を作成する部分とが別体の筐体で構成されているよ
うな超音波画像診断装置、すなわち、複数の部分が別体
の筐体で構成されている超音波画像診断装置では、各部
分がそれぞれ専用の操作卓を有していた。そのために、
例えば同一カートに複数の部分を収容して操作性を向上
させる場合には、同一カートに複数の操作卓が存在して
しまうことになり、結局、操作性の向上を達成すること
ができないという問題があった。
【0172】そこで、本発明の第3の目的は、1つの操
作卓により別体の筐体を有する複数の部分を制御するこ
とができ、操作性を向上させることができる超音波画像
診断装置を提供することにある。
【0173】この第3の目的を達成するために、以下の
付記(10)、(11)、(12)、(13)に示すよ
うに構成している。
【0174】(10)別体の筐体を有する複数の部分の
内、電源がオン状態である部分を検知して、該電源がオ
ン状態である部分の機能についてのみ動作を制御する操
作卓を具備したことを特徴とする超音波画像診断装置。
【0175】上記(10)の構成によれば、操作卓が、
別体の筐体を有する複数の部分の内、電源がオン状態で
ある部分を検知して、電源がオン状態である部分の機能
についてのみ動作を制御する。
【0176】(11)上記複数の部分は、エコーデータ
から超音波断層像を作成する観測手段と、該エコーデー
タに画像処理を施す画像処理手段とを有して構成されて
いることを特徴とする付記(10)に記載の超音波画像
診断装置。
【0177】(12)上記操作卓は、別体の筐体を有す
る複数の部分の内、電源がオン状態である部分の機能に
関するメニューを選択可能とするメニュー選択手段を有
するものであることを特徴とする付記(10)または
(11)に記載の超音波画像診断装置。
【0178】上記(12)の構成によれば、メニュー選
択手段が、別体の筐体を有する複数の部分の内、電源が
オン状態である部分の機能に関するメニューを選択可能
とする。
【0179】(13)上記メニュー選択手段は、選択可
能とされたメニューを表示するものであることを特徴と
する付記(12)に記載の超音波画像診断装置。
【0180】上記(13)の構成によれば、メニュー選
択手段が選択可能とされたメニューを表示する。
【0181】付記(10)、(11)、(12)、また
は(13)に記載の発明によれば、1つの操作卓によ
り、別体の筐体を有する複数の部分を制御することがで
きるために、操作性が向上する。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように本発明の超音波画像
診断装置によれば、画質の良好な超音波断層像を取得し
てその超音波断層像から3次元データを構成することが
でき、その他の目的に使用する際にも操作性良く検査を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の超音波画像診断装置
の超音波内視鏡と位置検出カテーテルの構成を示す図。
【図2】上記第1の実施形態の超音波画像診断装置の超
音波観測部と超音波画像処理部の構成を示すブロック
図。
【図3】上記第1の実施形態において、連続する複数の
超音波断層像の画像データの一例を示す図。
【図4】上記第1の実施形態において、3次元データを
基に構築された3次元画像の一例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態の超音波画像診断装置
の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第3の実施形態の超音波画像診断装置
の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第4の実施形態の超音波画像診断装置
の構成を示すブロック図。
【図8】上記第4の実施形態において、超音波観測部と
超音波画像処理部の電源投入状態に対応する検知コード
を示す図。
【図9】上記第4の実施形態の断面表示メニューを選択
したときに画像処理モニタ上に表示される画像の一例を
示す図。
【図10】上記第4の実施形態の立体表示メニューを選
択したときに画像処理モニタ上に表示される画像の一例
を示す図。
【図11】上記第4の実施形態において、キーパッドを
備えたキーボードを操作する状態を示す図。
【図12】本発明の第5の実施形態の超音波内視鏡と超
音波観測部の構成の一例を示すブロック図。
【図13】上記第5の実施形態の超音波内視鏡と超音波
観測部の構成の他の例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…超音波内視鏡(超音波プローブを兼ねる) 4…先端硬質部 6…キャップ 7…超音波振動子 13…超音波観測部(観測手段) 14a…位置信号処理開始ボタン 15…鉗子チャンネル 16…磁気センサ(位置検出手段) 17…位置検出カテーテル 19…磁気ソース(位置検出手段) 21…超音波画像処理部(3次元処理手段,画像処理手
段) 25…3次元処理部 28…加速度センサ(位置検出手段) 33,36…キーボード(操作卓) 34…液晶タッチパネル(メニュー選択手段) 37…キーパッド(メニュー選択手段) 41…RAM(利得設定手段,記憶手段) 44…振動子感度補正部(書き込み手段) 46…書き込み制御回路 47…読み出し制御回路(利得制御手段) 48…アンプ(可変利得増幅器) 53…ハイドロフォン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿通部と、超音波振動子とを有し、前記
    超音波振動子を走査させることにより超音波断層像を得
    る超音波内視鏡を備えた超音波画像診断装置において、 前記超音波内視鏡の挿通部に挿通して用いるものであっ
    て、カテーテル先端部に位置検出手段を有する位置検出
    カテーテルと、 前記位置検出手段からの位置信号と前記超音波内視鏡か
    らの連続する複数の超音波断層像とを同期させて取得し
    3次元データを構成する3次元処理手段と、 を具備したことを特徴とする超音波画像診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6685644B2 (en) 2001-04-24 2004-02-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Ultrasound diagnostic apparatus
JP2007175232A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Olympus Medical Systems Corp 超音波診断装置
JP2008054817A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Nagasaki Prefecture 超音波診断装置を用いた家畜の生体時肉判定法

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