JPH10247501A - 固体電解質型燃料電池の燃料極の形成方法 - Google Patents

固体電解質型燃料電池の燃料極の形成方法

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JPH10247501A
JPH10247501A JP9060094A JP6009497A JPH10247501A JP H10247501 A JPH10247501 A JP H10247501A JP 9060094 A JP9060094 A JP 9060094A JP 6009497 A JP6009497 A JP 6009497A JP H10247501 A JPH10247501 A JP H10247501A
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fuel electrode
film
powder
electrolyte
interface
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JP9060094A
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Takaharu Nakayama
貴晴 中山
Hiroaki Tajiri
浩昭 田尻
Hiroyuki Nagayama
博之 永山
Masanobu Aizawa
正信 相沢
Haruo Nishiyama
治男 西山
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Kyushu Electric Power Co Inc
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Toto Ltd
Kyushu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼成の際に生じる電解質と燃料極との界面の
応力を小さくでき、かつ還元の際の体積収縮によっても
構造変化の小さいSOFCの燃料極の形成方法を提供す
る。 【解決手段】 BET値が1〜10m2 /gの範囲にあ
る燃料極粉体であって、この粉体を100MPaの圧力
下で1分間保持して成形した試料のセルの焼成条件にお
ける線収縮率が5〜25%の範囲にあるものを使用する
ことにより、電解質と接触するように厚さが5〜50μ
mの界面側の燃料極膜を成膜する。次に、BET値が
0.5〜5m2 /gの範囲にある燃料極粉体であって、
この粉体を100MPaの圧力下で1分間保持して成形
した試料のセルの焼成条件における線収縮率が0.3〜
20%の範囲にあるものを使用することにより、上記界
面側の燃料極膜と接触するように厚さが20〜200μ
mの表面側の燃料極膜を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体電解質型燃
料電池の燃料極の形成方法に関する。特には、NiO/
YSZの焼成応力を低減し、かつ焼結が良好に進むよう
に成膜条件を制御した固体電解質型燃料電池(以下、
「SOFC」ともいう。)の燃料極の形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の固体電解質型燃料電池の燃料極の
形成方法としては、特開平4−121968号に開示さ
れているものがある。この公報に開示されている固体電
解質型燃料電池は、電解質板を酸素極と燃料極で両面か
ら挟み、酸素極側に空気を供給すると共に燃料極側に燃
料ガスを供給するようにしてあるものを1セルとし、各
セルをセパレータを介して多層に積層する構成としたも
のである。
【0003】上記燃料極は、その微細構造を異にした3
種の多孔質の燃料極膜から構成されており、その微細構
造が段階的に変化するように、電解質板に接触する方か
らセパレータの方へ密から粗の順序で燃料極膜を積層さ
せたものである。即ち、燃料極は、電解質板の側が緻密
な膜により形成され、表面側が粗孔を有する膜により形
成されている。
【0004】また、他の従来の固体電解質型燃料電池の
燃料極の形成方法としては、特開平3−155050号
に開示されているものがある。この公報に開示されてい
る固体電解質型燃料電池は、固体電解質を酸素極と燃料
極で両面から挟む構成としている。この燃料極は、燃料
電極微小粒子からなる薄膜層と、粒径が該薄膜層より大
きい燃料電極粒子を用いた厚膜層とから構成されてい
る。上記固体電解質には薄膜層が直接接触するように形
成され、この薄膜層の上には厚膜層が形成される。即
ち、燃料極は、固体電解質との界面での粒径が小さい電
極により構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
固体電解質型燃料電池の燃料極としてNiOとYSZの
酸化物を使用する場合は、NiOを電極として機能させ
るためにはNiOを還元処理する必要がある。この還元
処理を行うと、NiOの体積が収縮するので、この収縮
の際に応力が生じ、この応力により燃料極にクラックが
発生する。このクラック等の発生の程度は、NiO/Y
SZの焼結状態によって大きく左右される。
【0006】すなわち、燃料極を強固に焼結させ過ぎる
と、燃料極を焼成する際において、固体電解質の熱膨張
率と燃料極のそれとの差により生じる応力によって固体
電解質及びこれと燃料極との界面にクラックが発生し易
くなる。これとは反対に、燃料極の焼結が不足している
と、燃料極を還元処理する際において、NiOの体積収
縮により生じる応力によって燃料極及びこれと固体電解
質との界面にクラックが発生し易くなる。
【0007】したがって、燃料極の焼成の際及び燃料極
の還元処理の際に生じる応力を低減し、かつ発電特性を
良好に保つには、上記従来の固体電解質型燃料電池の燃
料極の形成方法のように、燃料極について固体電解質
(電解質板)との界面における気孔径や粒径を制御する
だけでは不十分である。
【0008】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、原料粉末の収縮率(焼
結性)や膜厚などによって焼結状態を制御することによ
り、焼成の際に生じる電解質と燃料極との界面の応力を
小さくし、かつ還元の際の体積収縮によっても構造変化
の小さいSOFCの燃料極の形成方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の固体電解質型燃料電池の燃料極は、a)B
ET値が1〜10m2 /g、b)100MPaの圧力下
で1分間保持して成形した粉体を、セルの焼成条件に同
一条件で焼成した場合における線収縮率が5〜25%、
の両条件を満たす燃料極粉体を用いて、電解質膜上に、
厚さ5〜50μmの界面側の燃料極膜を成膜する工程
と、 a)BET値が0.5〜5m2 /g、b)100MPa
の圧力下で1分間保持して成形した粉体を、セルの焼成
条件に同一条件で焼成した場合における線収縮率が0.
3〜20%、の両条件を満たす燃料極粉体を用いて、上
記界面側の燃料極膜上に、厚さ20〜200μmの表面
側の燃料極膜を成膜する工程と、を具備することを特徴
とする。
【0010】また、本発明の固体電解質型燃料電池の燃
料極の形成方法は、上記燃料極の成膜をスラリーコート
法によって行うことを特徴とする。
【0011】界面側の燃料極膜については、BET値が
1〜10m2 /gの範囲にあり、セルの焼成条件におけ
る線収縮率が5〜25%の範囲にある燃料極粉体を使用
し、成膜時の膜厚を5〜50μmとする。表面側の燃料
極膜については、BET値が0.5〜5m2 /gの範囲
にあり、セルの焼成条件における線収縮率が0.3〜2
0%の範囲にある燃料極粉体を使用し、成膜時の膜厚を
20〜200μmとする。このように焼結状態等を制御
することにより、燃料極を焼成する際において、固体電
解質の熱膨張率と燃料極のそれとの差により生じる応力
を小さくでき、且つ、燃料極を還元処理する際におい
て、NiOの体積収縮により生じる応力を小さくでき
る。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、この発明の一実
施例によるSOFCの燃料極の形成方法につて説明す
る。 (1)原料粉末の作製:仮焼温度でコントロールするこ
とにより、種々のBET値を有するNiO/YSZ混合
粉末を半液相法によって作製した。
【0013】(1.1) 半液相法原料の調整:種々のBET
値を有するYSZ粉末と硝酸ニッケル水溶液をNiO/
YSZ重量比が50/50となるように混合し、十分に
撹拌した。
【0014】(1.2) 乾燥:上述のYSZ粉末と硝酸ニッ
ケル水溶液の混合物の撹拌を行いながらホットスターラ
にて120℃×5時間の乾燥を行い混合溶液を固化し
た。
【0015】(1.3) 熱分解:乾燥により固化した混合物
に300℃×15時間の熱処理を行った。これにより、
硝酸成分を除去し、NiOとYSZが均一に分散された
粉末とした。
【0016】(1.4) 粉砕(解砕):上記のNiOとYS
Zとが均一に分散された粉末は凝集粉末であるため、こ
の粉末に機械式の粉砕機あるいはボールミル等の粉砕処
理を行った。
【0017】(1.5) BET値調整:使用用途に合ったB
ET値を有するNiO/YSZ均一混合粉末とするた
め、800℃から1650℃間での温度にて熱処理を行
った。
【0018】上記半液相法によって種々のBET値のN
iO/YSZ混合粉末が得られた。これらの粉末の焼結
性を以下のように測定し、その結果を図1に示してい
る。
【0019】上記NiO/YSZ混合粉末に重量比で5
%に相当する量の10%ポリビニルアルコール水溶液を
よく混合し、これを乾燥処理し、100MPaの圧力下
で1分間保持して成形し、この成形体を燃料極としての
成膜体を焼成する場合と同じ条件(1300〜1500
℃)で焼成した。この焼成による収縮率(焼結性)とB
ET値との関係は図1に示す通りであり、図1から分か
るように、BET値と焼成収縮との間には相関がある。
つまり、BET値が大きいものほど焼成収縮率が大きく
なる傾向にある。特に、BET値が2〜3m2 /gの間
で収縮率の上昇が急激なものとなっており、BET値が
3m2 /gを超えると、BET値の増加に伴う収縮率の
上昇が緩やかなものとなっている。
【0020】(2)成膜・焼成:上記半液相法によって
得られた種々のBET値、焼成収縮率を有するNiO/
YSZ混合粉末それぞれを、有機溶剤、分散剤としての
ポリカルボン酸エステル、消泡剤としての高分子界面活
性剤、そして有機バインダーとを混合してスラリーを作
製した。これらのスラリーを、それぞれ緻密YSZ電解
質膜上にディッピングによりスラリーコートし、さらに
その上に上記種々のBET値、焼成収縮率を有する粉末
により作製したスラリーをスラリーコートした。これら
を乾燥後1300〜1500℃で焼成した。このように
種々のBET値、収縮率を有する成膜体を成膜し、その
外観を評価した。
【0021】(3)還元、導電率測定:上記焼成により
得られた、YSZ電解質膜と直接接触するように形成さ
れた界面側の燃料極膜及びその上に形成された表面側の
燃料極膜を、H2 10%含有N2 雰囲気、1,000 ℃×1
0Hrで還元した。その後、四端子法により導電率を測定
した。
【0022】図2(a)、(b)は、上記外観評価及び
導電率の測定の結果から、成膜体不良率と電解質側及び
表面側の収縮率との関係を示す図である。図2(a)か
ら分かるように、YSZ電解質膜と直接接触するように
形成された界面側の燃料極膜の焼成収縮率(電解質側の
収縮率)が5%以上25%未満である場合は成膜体不良
率が0%であった。従って、電解質側の収縮率は5〜2
5%の範囲内にある必要があり、これに対応する燃料極
膜のBET値は1〜10m2 /gである。
【0023】図2(b)から分かるように、上記界面側
の燃料極膜の上に形成された表面側の燃料極膜の焼成収
縮率(表面側の収縮率)が0.3%以上20%以下であ
る場合は成膜体不良率が0%であった。従って、表面側
の収縮率は0.3〜20%の範囲内にある必要があり、
これに対応する燃料極膜のBET値は0.5〜5m2
gである。
【0024】次に、界面側の燃料極膜の膜厚と表面側の
燃料極膜の膜厚をそれぞれ変化させて、成膜体不良につ
いて検査した。これについて説明する。
【0025】上記半液相法によって得られたBET値が
2.6m2 /gのNiO/YSZ混合粉末及びBET値
が9.0m2 /gのNiO/YSZ混合粉末それぞれ
を、有機溶剤、分散剤としてのポリカルボン酸エステ
ル、消泡剤としての高分子界面活性剤、そして有機バイ
ンダーとを混合してスラリーを作製した。BET値が
2.6m2 /gの粉末により作製したスラリーを、緻密
YSZ電解質膜上にディッピングによりスラリーコート
し、その上にBET値が9.0m2 /gの粉末により作
製したスラリーをスラリーコートした。これらを乾燥後
1300〜1500℃で焼成した。
【0026】上記のように成膜した成膜体の厚さを変化
させて、その試料外観を検査し、成膜体不良率を測定し
た結果を図3に示している。
【0027】図3(a)から分かるように、界面側の燃
料極膜の膜厚(電解質側の膜厚)が50μm以下である
場合は成膜体不良率が0%であった。従って、電解質側
の膜厚は50μm以下である必要があるが、この膜厚が
薄過ぎると導電性が低下するため、界面側の燃料極膜と
しては少なくても5μmの膜厚が必要である。つまり、
界面側の燃料極膜の膜厚は5〜50μmの範囲内にある
必要がある。また、図3(b)から分かるように、表面
側の燃料極膜の膜厚(表面側の膜厚)が200μm以下
である場合は成膜体不良率が0%であった。従って、表
面側の膜厚は200μm以下である必要があるが、この
膜厚が薄過ぎると導電性が低下するため、表面側の燃料
極膜としては少なくても20μmの膜厚が必要である。
つまり、表面側の燃料極膜の膜厚は20〜200μmの
範囲内にある必要がある。
【0028】図2に示す成膜体不良率と電解質側及び表
面側の収縮率との関係、図3に示す成膜体不良率と電解
質側及び表面側の膜厚との関係から以下のように考察で
きる。
【0029】YSZ電解質膜と直接接触するように形成
された界面側の燃料極膜(電解質側)では、BET値が
1.0m2 /g以下(図2(a)に示す収縮率が5%以
下)の場合には、粒径が大きな粉体となるため、より多
くの電解質とNiと気相との三相界面を形成するのに不
利であり、また、成膜体の焼結性が弱いため、電解質膜
との密着性が弱くなり、その結果、SOFCの運転耐久
性が劣るものとなり易い。この反対に、BET値が10
2 /g以上(図2(a)に示す収縮率が25%以上)
の場合には、原料粉末の焼結が進み易いため、燃料極膜
の焼成の際に燃料極膜自体が剥離したり、燃料極膜にク
ラックが発生し易く、場合によっては空気極支持体まで
クラックが進展する可能性もある。従って、電解質側で
は、BET値が1.0m2 /g以下又は10m2 /g以
上のNiO/YSZ混合粉末を使用することは好ましく
ない。
【0030】一方、表面側の燃料極膜では、図2(b)
及び図3(b)からも分かるように、電気抵抗を小さく
するために膜厚を厚くする必要があるので、成膜を容易
にするには電解質側よりもBET値、焼結性(収縮率)
を低くする必要がある。
【0031】以上の説明より、焼成によって生ずる電解
質と燃料極膜との界面の応力を小さくし、かつ還元時の
体積収縮によっても構造変化の小さい安定な燃料極を作
製するには、燃料極膜における界面およびバルク(表面
を含む)の焼結状態を原料粉体の収縮率(焼結性)や膜
厚などによって細かく制御する必要があるといえる。
【0032】すなわち、次のようにSOFCの燃料極を
成膜する必要がある。まず、BET値が1〜10m2
gの範囲にある燃料極粉体であって、この粉体を100
MPaの圧力下で1分間保持して成形した試料のセルの
焼成条件における線収縮率が5〜25%の範囲にある燃
料極粉体を準備し、この燃料極粉体を用いて、電解質と
接触するように厚さが5〜50μmの界面側の燃料極膜
を成膜する。この後、BET値が0.5〜5m2 /gの
範囲にある燃料極粉体であって、この粉体を100MP
aの圧力下で1分間保持して成形した試料のセルの焼成
条件における線収縮率が0.3〜20%の範囲にある燃
料極粉体を準備し、この燃料極粉体を用いて、上記界面
側の燃料極膜と接触するように厚さが20〜200μm
の表面側の燃料極膜を成膜する。
【0033】上記のように燃料極を成膜すると、燃料極
を焼成する際において、固体電解質の熱膨張率と燃料極
のそれとの差により生じる応力を小さくすることができ
る。これによって、固体電解質及びこれと燃料極との界
面にクラックが発生することを防止できる。これととも
に、燃料極を還元処理する際においても、NiOの体積
収縮により生じる応力を小さくし、この体積収縮によっ
ても燃料極膜の構造変化を小さくできる。これによっ
て、燃料極及びこれと固体電解質との界面にクラックが
発生することも防止できる。
【0034】尚、上述した燃料極の形成方法により形成
された、電解質側の膜厚が30μm、表面側の膜厚が1
80μmである燃料極膜をSOFCセルに成膜して15
00℃で焼成し、特性の良好であるセルを作製した。こ
のセルの発電評価としては、11%加湿窒素水素混合ガ
ス雰囲気で、水素燃料利用率40%、酸化剤としては空
気を用いて1000℃で運転して発電特性を調べた結
果、0.5W/cm2 の高い発電出力が得られた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
BET値が1〜10m2 /gの範囲にあり、セルの焼成
条件における線収縮率が5〜25%の範囲にある燃料極
粉体を界面側の燃料極膜に使用し、BET値が0.5〜
5m2 /gの範囲にあり、セルの焼成条件における線収
縮率が0.3〜20%の範囲にある燃料極粉体を表面側
の燃料極膜に使用している。したがって、焼成の際に生
じる電解質と燃料極との界面の応力を小さくでき、かつ
還元の際の体積収縮によっても構造変化の小さいSOF
Cの燃料極の形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NiO/YSZ混合粉末のBET値と焼成(1
500℃×5hr)による収縮率との関係を示すグラフで
ある。
【図2】図2(a)は、電解質側の燃料極膜における成
膜体不良率と収縮率との関係を示すグラフであり、図2
(b)は、表面側の燃料極膜における成膜体不良率と収
縮率との関係を示すグラフである。
【図3】図3(a)は、電解質側の燃料極膜の膜厚と成
膜体不良率との関係を示すグラフであり、図3(b)
は、表面側の燃料極膜の膜厚と成膜体不良率との関係を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田尻 浩昭 福岡市南区塩原2丁目1番47号 九州電力 株式会社総合研究所内 (72)発明者 永山 博之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 相沢 正信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 西山 治男 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)BET値が1〜10m2 /g、b)
    100MPaの圧力下で1分間保持して成形した粉体
    を、セルの焼成条件に同一条件で焼成した場合における
    線収縮率が5〜25%、の両条件を満たす燃料極粉体を
    用いて、電解質膜上に、厚さ5〜50μmの界面側の燃
    料極膜を成膜する工程と、 a)BET値が0.5〜5m2 /g、b)100MPa
    の圧力下で1分間保持して成形した粉体を、セルの焼成
    条件に同一条件で焼成した場合における線収縮率が0.
    3〜20%、の両条件を満たす燃料極粉体を用いて、上
    記界面側の燃料極膜上に、厚さ20〜200μmの表面
    側の燃料極膜を成膜する工程と、 を具備することを特徴とする固体電解質型燃料電池の燃
    料極の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記燃料極の成膜をスラリーコート法に
    よって行うことを特徴とする請求項1記載の固体電解質
    型燃料電池の燃料極の形成方法。
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