JPH1024663A - 昇華性インクリボンの印刷方法とその装置 - Google Patents

昇華性インクリボンの印刷方法とその装置

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JPH1024663A
JPH1024663A JP8182069A JP18206996A JPH1024663A JP H1024663 A JPH1024663 A JP H1024663A JP 8182069 A JP8182069 A JP 8182069A JP 18206996 A JP18206996 A JP 18206996A JP H1024663 A JPH1024663 A JP H1024663A
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JP
Japan
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plate cylinder
cylinder roll
ink
printing
roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP8182069A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Abe
敏幸 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の印刷装置を大幅に変更せずに、濃度む
らなどの転写不良の発生を効果的に防止可能な昇華性イ
ンクリボン印刷装置を提供する。 【解決手段】 版胴ロール1と圧胴ロール2でポリエス
テルフィルム3を挟持し、版胴ロール1に供給したイン
クを版胴ロール1の彫刻部分以外ではドクタ刃5で除去
し、彫刻部分のインクをポリエステルフィルム3に転写
し印刷を行う昇華性インクリボンの印刷装置で、ドクタ
刃5と版胴ロール1との接触線10と、版胴ロール1の
軸芯11を結ぶ直線12が、軸芯を通る水平基準線13
と55°〜65°の角度になるようドクタ刃5が版胴ロ
ール1に対接され、彫刻部分にインクが充填された版胴
ロール1の印刷位置への移動距離が短縮され、インクの
乾燥防止の雰囲気条件が設定され、彫刻部分でのインク
の乾燥を防止し、長いフィルム長にわたって濃度むらな
どの転写不良のない印刷を行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華性インクリボ
ンの印刷方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の昇華性インクリボンの印刷装置
は、図2に示すように、銅材の円柱体の表面にハードク
ロムメッキを施した版胴ロール1と、EPTで形成され
た圧銅ロール2とに、ポリエステルフィルム3が挟持保
持されており、版胴ロール1の周面に印刷パターン情報
が彫刻形成されている。そして、版胴ロール1の周面
に、版胴ロール1の周面に転移されるインクの内で、彫
刻部分以外に位置するインクを掻き取るドクタ刃5が対
接配置されている。この従来の印刷装置では、圧胴ロー
ル2と版胴ロール1とが、図2の矢印θ1θ2方向にそ
れぞれ回転され、この回転によってポリエステルフィル
ム3が、同図で矢印Y方向に移送され、版胴ロール1の
周面に図示せぬインク供給手段によりインク7が転移供
給され、供給されたインク7の胴版ロール1の周面に形
成された彫刻部分以外に存在するインク7が、ドクタ刃
5によって掻き落とされる。そして、版胴ローラ1の回
転に伴って、彫刻部分のインク7が、移送されるポリエ
ステルフィルム3に、版胴ロール1と圧胴ロール1との
ポリエステルフィルム3の挟持部において転写され、ポ
リエステルフィルム3に彫刻部分に対応する印刷が10
0m/min程度の印刷速度で行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の昇華性イ
ンクリボンの印刷装置で印刷を行う場合には、インクの
塗りむらがなく表面が均一に印刷され、かすれによる濃
度むらや縦筋濃度むらがない状態で印刷が仕上がること
が望ましい。従来の昇華性インクリボンの印刷装置で
は、10000mm以上の長さの印刷を続けると、版胴
ロール1の彫刻部分のインクが乾燥固化して、インク詰
まり状態になり、インクの転写不良が生じて、濃度むら
や縦筋濃度むらが生じることがある。このインクの乾燥
には、温度及び湿度の雰囲気条件、版胴ロール1の回転
速度、ドクタ刃5を含む構成部品の配置条件、版胴ロー
ル1に供給されたインクの転写位置までの移動長などの
各種の要因が複雑に影響している。
【0004】この場合、版胴ロール1近傍の温度及び湿
度の雰囲気条件、構成部品の配置条件などを大幅に変更
して、版胴ロール1の彫刻部分でのインクの乾燥を防止
することも考えられるが、そのようにすると従来の装置
を大幅に改造する必要があり、製造コスト上でも問題が
生じる。
【0005】本発明は、前述したような昇華性インクリ
ボンの印刷装置での印刷の現状に基づいてなされたもの
であり、その第1の目的は、従来行われている印刷方法
を大幅に変更せずに、濃度むらなどの転写不良の発生を
効果的に防止可能な昇華性インクリボン印刷方法を提供
することにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、従来の印刷
装置を大幅に変更せずに、濃度むらなどの転写不良の発
生を効果的に防止可能な昇華性インクリボン印刷装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、版胴ロールと圧胴ロールと
でフィルムを挟持し、前記版胴ロールに転移させたイン
クに対して、前記版胴ロールの彫刻部分以外のインクを
ドクタ刃により掻き落とし、前記彫刻部分のインクを前
記フィルムに転写させることにより、印刷を行う昇華性
インクリボンの印刷方法であり、前記ドクタ刃と前記版
胴ロールとの接触線と、前記版胴ロールの軸芯を結ぶ直
線が、前記軸芯を通る水平基準線に対して、55°〜6
5°の角度範囲になるように、前記ドクタ刃が前記版胴
ロールに対接されて、前記掻き落としが行われることを
特徴とするものである。
【0008】同様に前記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、版胴ロールと圧胴ロールとでフィルム
を挟持し、前記版胴ロールに転移させたインクに対し
て、前記版胴ロールの彫刻部分以外のインクをドクタ刃
により掻き落とし、前記彫刻部分のインクを前記フィル
ムに転写させることにより、印刷を行う昇華性インクリ
ボンの印刷装置であり、前記ドクタ刃が、前記版胴ロー
ルとの接触線と、前記版胴ロールの軸芯を結ぶ直線が、
前記軸芯を通る水平基準線に対して、55°〜65°の
角度範囲になるように、前記版胴ロールに対接されてい
ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を昇華性インクリ
ボンの印刷装置の一実施の形態に基づいて、図1及び表
1を参照して説明する。図1は本実施の形態の要部の構
成を示す説明図、表1は本実施の形態の印字効果を示す
評価表である。
【0010】本実施の形態では、図1に示すように、ド
クタ刃5の版胴ロール1の周面との接線10と、版胴ロ
ール1の軸芯11とを結ぶ直線12と、版胴ロール1の
軸芯11を通る基準水平線13とのなす角θが、55°
≦θ≦65°の範囲に設定されている。また、本実施の
形態で使用されるインクは、染料にスチリル系染料、ア
ントラキノン系染料、インドアニン系染料の一つが選択
され、選択された染料にバインダーとして、ブチラール
系樹脂、またはブチラール系樹脂とシリコン系樹脂の混
合樹脂が加えられ、さらに、添加剤として球状シリコン
を含むブチラール系樹脂分散液、或いは、ベンゾグアミ
ン粒子を含むブチラール系樹脂分散液が添加され、全体
をメチルエチルケトンまたはトルエンを溶剤として溶か
して製造されている。本実施の形態のその他の部分の構
成は、すでに説明した従来の昇華性インクリボンの印刷
装置と同一なので、重複する説明は行わない。
【0011】このような構成の本実施の形態では、版胴
ロール1に供給されるインクが、版胴ロール1の彫刻部
分以外では、ドクタ刃5により除去されて印刷位置に搬
送されるが、ドクタ刃5の配置位置により、インクが印
刷状態にセットされた彫刻部分が、印刷位置に達するま
での距離が短縮され、また、ドクタ刃5の配置位置によ
って、インクの乾燥を防止する雰囲気条件が形成される
ために、長い印刷長にわたり高品質の印刷が長時間行わ
れる。本実施の形態により、ドクタ刃5の設定角度を変
更して、各設定角度において、印刷長10000mm、
30000mm、50000mm、80000mmにわ
たって標準印刷パターンの印刷を行い、得られた印刷結
果を標準見本と比較して5段階の印刷評価を行ったとこ
ろ、表1に示すような評価結果が得られた。
【0012】
【表1】
【0013】表1での5段階の評価の判定基準は、以下
の通りである。 1;かすれ、むら、筋は存在しない、2;時折薄いかす
れ、むらが存在するが筋は存在しない、3;常に薄いか
すれ、むらが存在するが、筋は存在しない、4;かす
れ、むら、筋が許容限度内で存在する、5;かすれ、む
ら、筋が許容限度の境界レベルで存在し、使用目的によ
つては許容される。
【0014】ところで、表1で(a)に示すドクタ刃5
の角度55°〜65°の範囲が本実施の形態の設定角度
範囲であり、(b)に示すドクタ刃5の角度35°〜5
5°の範囲が従来の装置での設定角度範囲であるが、表
1から明らかなように、従来は印刷長が10000mm
を越えると、判定基準は3となっていたが、本実施の形
態でドクタ刃の角度を60°〜65°に設定すると、印
刷長が50000mmでも判定基準は2を保持してい
る。
【0015】このように、本実施の形態によると、従来
の装置に対して、大幅な改作や構成部品の配置の変更な
どを行わず、ドクタ刃5の版胴ロール1との接線と、版
胴ロール1の軸芯とを結ぶ直線が、版胴ロール1の軸芯
を通る水平線となす角が、55°〜65°となるよう
に、ドクタ刃5の対接位置を変更することにより、版胴
ロール1の彫刻部分以外のインクが、ドクタ刃5によっ
て除去されてから、彫刻部分が印刷位置に達するまでの
距離が短縮され、また、ドクタ刃5のこの条件での配置
によって、インクの乾燥を防止する雰囲気条件が形成さ
れるために、高品質での印刷が可能な印刷長を大幅に延
長することが可能になる。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、版胴ロー
ルと圧胴ロールとでフィルムを挟持し、版胴ロールに転
移させたインクに対して、版胴ロールの彫刻部分以外の
インクをドクタ刃により掻き落とし、彫刻部分のインク
をフィルムに転写させることにより、印刷を行う昇華性
インクリボンの印刷方法において、ドクタ刃と版胴ロー
ルとの接触線と、版胴ロールの軸芯を結ぶ直線が、軸芯
を通る水平基準線に対して、55°〜65°の角度範囲
になるように、ドクタ刃が版胴ロールに対接されるの
で、不要部分のインクが掻き落され、彫刻部分のみにイ
ンクが充填された版胴ロールの印刷位置までの移動距離
が短縮され、ドクタ刃の設定位置によりインクの乾燥防
止の雰囲気条件が設定され、彫刻部分でのインクの乾燥
を防止して、長いフィルム長にわたって濃度むらなどの
転写不良のない印刷を行うことが可能になる。請求項2
記載の発明によると、版胴ロールと圧胴ロールとでフィ
ルムを挟持し、版胴ロールに転移させたインクに対し
て、版胴ロールの彫刻部分以外のインクをドクタ刃によ
り掻き落とし、彫刻部分のインクをフィルムに転写させ
ることにより、印刷を行う昇華性インクリボンの印刷装
置において、ドクタ刃と版胴ロールとの接触線と、版胴
ロールの軸芯を結ぶ直線が、軸芯を通る水平基準線に対
して、55°〜65°の角度範囲になるように、ドクタ
刃が版胴ロールに対接配置されているので、不要部分の
インクが掻き落とされ、彫刻部分のみにインクが充填さ
れた版胴ロールの印刷位置までの移動距離が短縮され、
ドクタ刃の設定位置によりインクの乾燥防止の雰囲気条
件が設定され、彫刻部分でのインクの乾燥を防止して、
長いフィルム長にわたって濃度むらなどの転写不良のな
い印刷を行う昇華性インクリボンの印刷装置を提供する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の要部の構成を示す説明
図である。
【図2】昇華性インクリボンの印刷装置の要部の構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
1……版胴ロール、2……圧胴ロール、3……ポリエス
テルフィルム、5……ドクタ刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴ロールと圧胴ロールとでフィルムを
    挟持し、前記版胴ロールに転移させたインクに対して、
    前記版胴ロールの彫刻部分以外のインクをドクタ刃によ
    り掻き落とし、前記彫刻部分のインクを前記フィルムに
    転写させることにより、印刷を行う昇華性インクリボン
    の印刷方法であり、 前記ドクタ刃と前記版胴ロールとの接触線と、前記版胴
    ロールの軸芯を結ぶ直線が、前記軸芯を通る水平基準線
    に対して、55°〜65°の角度範囲になるように、前
    記ドクタ刃が前記版胴ロールに対接されて、前記掻き落
    としが行われることを特徴とする昇華性インクリボンの
    印刷方法。
  2. 【請求項2】 版胴ロールと圧胴ロールとでフィルムを
    挟持し、前記版胴ロールに転移させたインクに対して、
    前記版胴ロールの彫刻部分以外のインクをドクタ刃によ
    り掻き落とし、前記彫刻部分のインクを前記フィルムに
    転写させることにより、印刷を行う昇華性インクリボン
    の印刷装置であり、 前記ドクタ刃が、前記版胴ロールとの接触線と、前記版
    胴ロールの軸芯を結ぶ直線が、前記軸芯を通る水平基準
    線に対して、55°〜65°の角度範囲になるように、
    前記版胴ロールに対接されていることを特徴とする昇華
    性インクリボンの印刷装置。
JP8182069A 1996-07-11 1996-07-11 昇華性インクリボンの印刷方法とその装置 Pending JPH1024663A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6453141B2 (en) 2000-01-06 2002-09-17 Minolta Co., Ltd. Liquid material supply device that maintains viscosity of the liquid at a fixed level
JP2008148631A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo 食品インジケータ、及び印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6453141B2 (en) 2000-01-06 2002-09-17 Minolta Co., Ltd. Liquid material supply device that maintains viscosity of the liquid at a fixed level
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