JPH10246143A - ガスエンジンの過回転防止装置 - Google Patents

ガスエンジンの過回転防止装置

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JPH10246143A
JPH10246143A JP9048285A JP4828597A JPH10246143A JP H10246143 A JPH10246143 A JP H10246143A JP 9048285 A JP9048285 A JP 9048285A JP 4828597 A JP4828597 A JP 4828597A JP H10246143 A JPH10246143 A JP H10246143A
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JP
Japan
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engine
speed
air
gas
gas engine
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Application number
JP9048285A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nojima
洋 野島
Masayuki Katabuchi
雅之 片渕
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Publication of JPH10246143A publication Critical patent/JPH10246143A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ガスエンジンの過回転防止装置に
関し、ドライバビリティを悪化させることなく、ガスエ
ンジンの過回転を防止できるようにする。 【解決手段】 ガスエンジン2の回転数を検出するエン
ジン回転数検出手段3と、エンジン回転数検出手段3か
らの検出情報に基づいてエンジン2の空燃比を制御する
制御手段50とをそなえ、エンジン回転数検出手段3に
よりエンジン2の回転数が所定回転数を越えたことが検
出されると、制御手段50により空燃比が希薄側に制御
されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮天然ガス(C
NG)等のガスを燃料として用いる、ガスエンジンの過
回転防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オットーサイクルエンジン
(一般的な4サイクルエンジン)では、エンジンの過回
転(オーバラン)を防止する手法として、エンジン回転
数が許容回転数の上限に達すると、燃料カットを行なう
ような制御が行なわれている。このような燃料カットに
よるオーバランの防止では、エンジンの許容回転数が、
常用回転域よりも十分に高い回転域にある場合には有効
である。
【0003】また、ディーゼルエンジンでは、通常の運
転においては吸気量が略一定であり、アクセルペダルの
踏み込み量に応じて燃料噴射量を決定することで出力制
御を行なっており、エンジンの過回転時にも、燃料噴射
量を低減することで出力の抑制を行ない、エンジンの過
回転(オーバラン)を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧縮天然ガ
ス(CNG)等の気体燃料を用いる比較的大排気量(例
えば4リットル以上)のガスエンジン(このようなガス
エンジンもオットーサイクルエンジンである)では、一
般的に図11に示すように、常用回転域と最大許容回転
数との差が少ないので、最大許容回転数近傍での運転が
比較的多い。このようなガスエンジンにおいて、エンジ
ン回転数が許容回転数の上限となった時に、図10
(a)に示すような従来の燃料噴射量の低減や燃料カッ
トを行なっても、この時のエンジン回転数と常用回転域
(通常使用するエンジン回転域)とが近いため、図10
(b)に示すようにエンジン回転数がハンチングしてし
まいドライバビリティが悪化するという課題がある。
【0005】なお、ディーゼルエンジンも常用回転域と
最大許容回転数との差が少ないが、燃料噴射量を低減す
ることでエンジン出力自体が抑制されるので、エンジン
回転数がハンチング等の現象が生じない。これに対し
て、オットーサイクルエンジンでは、吸気量を変更する
ことでエンジン出力を変更しているため、エンジンの過
回転時には、燃料噴射量だけを変更しても滑らかに出力
を抑制することができず、エンジン回転数がハンチング
してしまうのである。
【0006】なお、特開平7−119527号公報に
は、気体燃料エンジンの回転を制限する技術として、メ
インスロットル弁と直列にサブスロットル弁を設け、こ
のサブスロットル弁の開度を制御することで吸気流量を
低減してエンジンの出力を低減させるようにした技術が
開示されている。図12はその構成を示す模式図であ
り、エンジン回転速度検出手段によりエンジンの回転数
が所定回転速度(例えば許容回転速度)を越えたことが
検出されると、サブスロットル弁制御手段により、サブ
スロットル弁に連結されたアクチュエータ等の駆動手段
の作動が制御されて吸気通路が絞られるように構成され
ている。
【0007】しかしながら、このような技術では、吸気
通路内にメインスロットル弁とサブスロットル弁との2
つの弁機構を直列に設けなければならず、吸気通路、特
にスロットル近傍が大型化してしまい、コスト増を招く
という課題がある。また、スロットル近傍が大型化する
と、スペース効率が悪化し、車両への搭載性が良くない
という課題があった。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ドライバビリティを悪化させることなく、エ
ンジンの過回転を防止するようにした、ガスエンジンの
過回転防止装置を提供することを目的とし、さらには、
吸気通路のスロットル近傍の大型化やコスト増を招くこ
となくガスエンジンの過回転を防止するようにした、ガ
スエンジンの過回転防止装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のガスエンジンの過回転防止装置は、ガスエン
ジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、該
エンジン回転数検出手段からの検出情報に基づいて該ガ
スエンジンの空燃比を制御する制御手段とをそなえ、該
エンジン回転数検出手段により該ガスエンジンの回転数
が所定回転数を越えたことが検出されると、該制御手段
により該空燃比が希薄側に制御されるように構成されて
いることを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の本発明のガスエンジ
ンの過回転防止装置は、上記請求項1記載の構成に加え
て、該所定回転数が、該ガスエンジンの最大出力発生回
転数であって、該制御手段により該空燃比が希薄側に制
御されるときには、同時に該制御手段により該ガスエン
ジンの点火時期が遅角側に制御されるように構成されて
いることを特徴としている。
【0011】また、請求項3記載の本発明のガスエンジ
ンの過回転防止装置は、ガスエンジンの吸気通路に介装
されアクセルペダルと連動するスロットル弁と、該スロ
ットル弁に連結されたアクチュエータと、該ガスエンジ
ンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、該エ
ンジン回転数検出手段からの検出情報に基づいて該アク
チュエータの作動を制御する制御手段とをそなえ、該エ
ンジン回転数検出手段により該ガスエンジンの回転数が
所定回転数を越えたことが検出されると、該制御手段に
より該アクチュエータの作動が制御されて吸入空気量が
低減されるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態としてのガスエンジンの過回転防止装置について説
明する。 (a)第1実施形態の説明 まず、図1〜図3を用いて本発明の第1実施形態につい
て説明すると、図1はその全体構成を示す模式図、図2
はその空燃比制御特性を説明するためのマップであり、
図3はその作用を説明するための図である。
【0013】ここで、エンジン2は、オットーサイクル
エンジンであり、4行程で1回爆発するような4サイク
ルエンジンとして構成されている。本実施形態では、こ
のエンジン2は、燃料としてガスを用いるガスエンジン
であって、特にここでは、圧縮天然ガス(CNG)を用
いるCNGエンジンとして構成されている。圧縮天然ガ
スは、燃料タンクに高圧状態で蓄えられるようになって
おり、燃料タンク内の高圧ガスは、燃料供給路10及び
エンジン2の吸気通路22を通って、エンジン2の燃焼
室内に供給されるようになっている。そして、燃焼室内
に供給された燃料は点火プラグ21により点火され、そ
の後排気通路23に排出されるようになっている。
【0014】ところで、上述の燃料供給路10には、上
流側から燃料圧力レギュレータ16や燃料供給量制御装
置(ガスバルブ)18が介装されている。このうち燃料
圧力レギュレータ16には、燃料タンク内の高圧ガスの
残圧を検出するための残圧センサ16Aが内蔵されてお
り、ガスバルブ18には、ガス温度センサ18Aが内蔵
されている。
【0015】そして、燃料タンク内の高圧ガスは、この
燃料圧力レギュレータ16により所定圧力に調整された
後、ガスバルブ18を介して所定のタイミングで所定量
だけガス噴射ノズル20から吸気通路22内に噴射され
るようになっている。一方、上述の吸気通路22には、
ガス噴射ノズル20以外にも、エアクリーナ27,エア
フローセンサ24,メインスロットル26及びアイドル
回転状態変更調整手段としてのアイドルスピードコント
ロールバルブ(ISCV)28等が設けられている。
【0016】エアフローセンサ24は、吸入された空気
量を検出するものであり、ここでは吸気通路22内に生
じるカルマン渦の数を検出することで吸気流量を測定す
るカルマン渦式エアフローセンサが用いられている。ま
た、メインスロットル26には、図示はしないがスロッ
トルポジションセンサ(TPS)が設けられており、こ
のTPSによりスロットルバルブ26Aの開度が検出さ
れるようになっている。
【0017】また、アイドルスピードコントロールバル
ブ(ISCV)28は、ドライバがアクセルペダルから
足を離してスロットルバルブ26Aを全閉にした場合
に、エンジンストールを防止して安定したアイドル運転
を行なえるようにするために設けられたものであって、
このISCV28の開閉状態を制御することで、スロッ
トルバルブ26Aをバイパスする吸気量を調整するよう
になっている。
【0018】なお、このISCV28は、ここでは所定
の角度だけ段階的に回転するようなステップモータによ
り構成されており、ISCV28の開閉状態は、後述す
るコントローラ(制御手段)50からの制御信号に基づ
いて制御されるようになっている。また、符号30は、
リーン運転(理論空燃比よりも希薄な混合気によるエン
ジン運転)時に空燃比制御を行なうための吸入空気量制
御バルブ(エアコントロールバルブ又はACV)であ
る。
【0019】このACV30は、スロットルバルブ26
Aの上流側から分岐したバイパス通路22A内に設けら
れており、上述のISCV28により確保される吸気量
よりも大量の空気を取り入れるために設けられている。
ACV30は、例えばダイアフラム式の開閉弁として構
成されており、エンジン2の負圧が作用する所定箇所に
ACVソレノイド30Aを介して接続されている。そし
て、このACVソレノイド30Aをデューティ制御する
ことにより、ACV30の開度制御が行なわれるように
なっている。
【0020】また、エンジン2の排気通路23には、排
気ガス中の酸素濃度から空燃比を検出してコントローラ
50にフィードバックするリニアA/Fセンサ13や、
触媒25中の排気温度を検出する排気温度センサ15等
が設けられている。また、排気通路23には、排気ブレ
ーキ弁17も設けられており、ドライバがアクセルオフ
等の減速操作を行なうと、この排気ブレーキ弁17によ
り排気通路23が絞られるようになっている。
【0021】さらに、このエンジン2には、図示はしな
いが、シリンダヘッド部等から漏れた燃料ガスを吸気マ
ニホールドに還流させるためのPCV(ポジティブクラ
ンクケースベンチレーション=Positive Crankcase Ven
tilation )バルブも設けられている。さて、次にこの
第1実施形態における本発明の要部について説明する
と、このエンジン2にはエンジン回転数を検出するエン
ジン回転数センサ(エンジン回転数検出手段)3が設け
られている。このエンジン回転数センサ3は、制御手段
としてのコントローラ50に接続されており、コントロ
ーラ50では、このエンジン回転数センサ3からの情報
に基づいて、エンジン2の空燃比(A/F)を制御し、
これによりエンジン2のオーバランを防止するようにな
っている。
【0022】具体的には、上記エンジン回転数センサ3
によりエンジン2の回転数Neが所定回転数(ここで
は、エンジン2の最大出力発生回転数)N1 に達したこ
とが検出されると、コントローラ50では、空燃比を希
薄側に制御するようになっているのである。このため、
コントローラ50には、図2(a)に示すようなマップ
が記憶されている。図2(a)は、エンジン回転数Ne
とエンジン負荷とに応じた空気過剰率設定マップ(即
ち、空燃比設定マップ)であって、エンジン回転数Ne
が最大出力発生回転数N1 を越えると徐々に空気過剰率
λが大きくなるように設定されている。
【0023】なお、空気過剰率とは、理論空燃比に対す
る実空燃比の比率であり、エンジン2に吸入される混合
気の空燃比を理論空燃比(CNGエンジンの場合は、理
論空燃比=約16.8)で割った値である。そして、本
実施形態の場合には、図2(a)に示すように、最大出
力発生回転数(所定回転数)N1 から許容回転数Nmax
までの回転域を4段階に分け、それぞれの回転域に応じ
て空気過剰率λが設定されるようになっている。
【0024】すなわち、図2(a)に示すマップでは、
エンジン回転数Neが最大出力発生回転数N1 以下のと
きには、λ=1.0に設定され、理論空燃比でエンジン
2の運転が行なわれる。また、エンジン回転数が最大出
力発生回転数N1 からこの回転数N1 よりも高い回転数
N2 の間にあるときには、空気過剰率λ=1.2に設定
されるようになっており、この場合には、空燃比A/F
=16.8×1.2でエンジン2の運転が行なわれる。
【0025】同様に、エンジン回転数が回転数N2 から
この回転数N2 よりも高い回転数N3 の間にあるときに
は、空気過剰率λ=1.3(空燃比A/F=16.8×
1.3)に設定されるようになっており、また、エンジ
ン回転数が回転数N3 から許容回転数Nmax までの間に
あるときには、空気過剰率λ=1.4(空燃比A/F=
16.8×1.4)に設定されるようになっている。
【0026】また、エンジン回転数が許容回転数Nmax
を越えた場合には、燃料の供給を停止するように設定さ
れている。そして、上述のように、エンジン2の回転数
が最大出力発生回転数N1 を越えた場合に、空燃比A/
Fを徐々に希薄にしていくことにより、エンジン2の出
力を抑制してエンジン2の回転数の上昇を抑制し、オー
バラン(過回転)を防止するようになっているのであ
る。なお、ここでの空燃比の制御は、燃料噴射量と吸気
量との両方を制御することで実行されるようになってい
る。
【0027】ところで、空燃比A/Fを変更する場合、
単に空燃比を希薄側に制御するだけでは、失火が生じる
ことが考えられる。そこで、本実施形態では、このよう
な失火を防止すべく、上述のような空燃比制御と同時に
点火時期制御を行なうようになっている。このため、コ
ントローラ50には、図2(b)に示すようなマップも
記憶されている。図2(b)は、エンジン回転数Neと
エンジン負荷とに応じた点火時期補正マップであり、図
2(a)に示す空燃比設定マップと連係して、点火時期
を補正するようになっている。
【0028】すなわち、図2(b)に示すように、エン
ジン回転数Neが最大出力発生回転数N1 以下のときに
は、通常運転時の点火時期制御マップ(図示省略)にし
たがって点火時期制御が行なわれるようになっており、
エンジン回転数が最大出力発生回転数N1 からN2 の間
にあるときには、通常運転時の点火時期制御マップで設
定される点火時期に対して+2°の値を点火時期として
設定するようになっている。すなわち、この場合には、
通常運転時の点火時期に対して2°遅角させて点火時期
制御が設定されるようになっている。
【0029】また、同様に、エンジン回転数がN2 から
N3 の間にあるときには、点火時期を4°遅角させ、ま
た、エンジン回転数がN3 から許容回転数Nmax までの
間にあるときには、点火時期を6°遅角させるようにな
っている。そして、このような空燃比制御と点火時期制
御とを行なうことにより、エンジン2の回転数が最大出
力発生回転数N1 を越えても、ドライバビリティを損な
うことなく確実にエンジン2のオーバラン(過回転)を
防止することができるのである。
【0030】本発明の第1実施形態としてのガスエンジ
ンの過回転防止装置は、上述のように構成されているの
で、例えば以下のようにしてエンジン2の過回転防止が
実行される。まず、エンジン回転数センサ3によりエン
ジン2の回転数Neが最大出力発生回転数N1 を越えた
ことが検出されると、コントローラ50では、図2
(a)に示すような空気過剰率設定マップに基づいてエ
ンジン回転数に応じた空気過剰率λ(即ち、空燃比A/
F)を設定する。なお、このとき設定される空気過剰率
λは、通常運転時よりも希薄側の空気過剰率である。
【0031】そして、空気過剰率λが設定されると、コ
ントローラ50では、この設定空気過剰率λ、即ち設定
空燃比A/Fとなるように、ACVソレノイド30Aへ
の制御信号を設定する。そして、コントローラ50から
の制御信号にしたがってACVソレノイド30Aがデュ
ーティ制御されることにより、ACV30の開度が変更
されて、バイパス通路22Aを通る空気量が増大し、空
燃比A/Fが変更されるのである。なお、このときは所
望の空燃比となるように燃料供給量も変更される。
【0032】また、一旦空気過剰率λが設定されると、
ACVソレノイド30Aの作動状態及び燃料供給量は、
リニアA/Fセンサ13からの酸素濃度情報に基づいて
フィードバック制御される。また、このような空燃比制
御とともに点火時期制御も実行される。すなわち、エン
ジン回転数センサ3によりエンジン2の回転数Neが最
大出力発生回転数N1 を越えたことが検出されると、コ
ントローラ50により、図2(b)に示すような点火時
期補正マップに基づいてエンジン回転数に応じた点火時
期補正量が設定される。このとき、具体的にはエンジン
回転数の上昇にともない点火時期を遅角(リタード)さ
せるような点火時期の補正が行なわれる。
【0033】図3(a),(b)は、本発明のガスエン
ジンの過回転防止装置によるエンジン2の出力及びエン
ジン回転数の特性を示す図である。図3(a),(b)
に実線で示すように、エンジン回転数Neが最大出力回
転数となると、空燃比が希薄側に変更され、同時に点火
時期がリタードされるため、時間の経過とともに、エン
ジン回転数及び出力が滑らかに抑制され、エンジン2の
オーバランを防止することができるようになる。なお、
図中点線は、何らの制御を行なわない場合の特性を示し
ている。
【0034】また、このような空燃比制御や点火時期制
御を行なうことにより、回転ハンチングを伴うことなく
確実にエンジン2のオーバランを防止することができる
のである。特に、本実施形態のようなCNGエンジン2
では、常用回転域と許容回転数とが比較的近く、許容回
転数近傍での運転頻度が必然的に高くなってしまい、許
容回転数を越えてしまいやすいが、本装置では、エンジ
ン2の回転数Neが最高出力発生回転数N1 となると、
回転ハンチングを伴うことなく滑らかにエンジン回転数
が抑制されるので、ドライバビリティを悪化させること
もない。
【0035】ところで、上述のようなCNGエンジン2
は、従来よりバスやトラック等に用いられているディー
ゼルエンジンに代わるものとして期待されており、オー
バランの防止のための回転数制御もディーゼルエンジン
と同様の回転フィーリングとなるのが望ましい。なお、
一般にディーゼルエンジンでは、吸気量を略一定にして
アクセルペダルの踏み込み量に応じて燃料噴射量を決定
することで出力制御を行なっており、エンジンの過回転
時にも、燃料噴射量を低減することで出力の抑制を行な
うようになっている。このように、ディーゼルエンジン
では、燃料噴射量により出力が決定するので、エンジン
の過回転時に燃料噴射量を低減することにより出力が減
少してハンチング等を生じることなく回転数が抑制され
る。
【0036】一方、オットーサイクルエンジンでは、主
にアクセルペダルに連動するスロットル開度を変更し
て、吸気量を変更することで出力を変更しているため、
エンジン2の過回転時(即ち、スロットル開度が大きい
時)には、燃料噴射量だけを変更しても滑らかに出力を
抑制することができず、エンジン回転数がハンチングし
てしまうのである。
【0037】これに対して、本装置によれば、空燃比制
御や点火時期制御を行なうことにより、従来のディーゼ
ルエンジンと同様の特性でエンジン回転数を抑制できる
という利点があり、ドライバに違和感を与えることもな
いという利点がある。また、本装置は、従来のエンジン
2に対して制御ロジックを追加するだけでよく、機構的
な追加や変更をほとんど必要しないので、コスト増や重
量増もほとんどないという利点も有している。
【0038】また、特開平7−119527号公報等に
開示された技術では、吸気通路にサブスロットルを設け
ているが、本装置では、このようなサブスロットルを設
ける必要がなく、コストやスペース効率の点で優れてい
るという利点もある。さらに、本発明のガスエンジンの
過回転防止装置では、従来からの空燃比制御を利用する
ことにより、容易に実現することができるという利点も
ある。
【0039】なお、図2(a),(b)の各マップに示
す空気過剰率λ及び点火時期補正量の値は、その一例を
示すものであり、必ずしもこのような値に限定されるも
のではない。 (b)第2実施形態の説明 次に、本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの過
回転防止装置について、図4〜図9を用いて説明する。
【0040】この第2実施形態においても、上述の第1
実施形態と同様にエンジン2はオットーサイクルエンジ
ンであり、燃料に圧縮天然ガス(CNG)を用いるCN
Gエンジンとして構成されている。図4に示すように、
圧縮天然ガスは、燃料タンク4に高圧状態で蓄えられる
ようになっており、燃料タンク内の高圧ガスは、燃料供
給路10及びエンジン2の吸気通路22を通って、エン
ジン2の燃焼室内に供給されるようになっている。そし
て、燃焼室内に供給された燃料は点火プラグ21により
点火され、その後排気通路23に排出されるようになっ
ている。
【0041】燃料供給路10には、上流側から高圧用ガ
ス遮断弁8,燃料圧力レギュレータ16及び燃料供給量
制御装置(ガスバルブ)18が介装されている。このう
ち燃料圧力レギュレータ16には、燃料タンク内の高圧
ガスの残圧を検出するための残圧センサ16Aが内蔵さ
れており、ガスバルブ18には、ガス温度センサ18A
が内蔵されている。
【0042】そして、燃料タンク4内の高圧ガスは、こ
の燃料圧力レギュレータ16により所定圧力に調整され
た後、ガスバルブ18を介して所定のタイミングで所定
量だけガス噴射ノズル20から吸気通路22内に噴射さ
れるようになっている。また、ガス噴射ノズル20の上
流側には、エアクリーナ27及びエアフローセンサ24
が設けられている。エアフローセンサ24は、吸入され
た空気量を検出するものであり、ここでは吸気通路22
内に生じるカルマン渦の数を検出することで吸気流量を
測定するカルマン渦式エアフローセンサが用いられてい
る。
【0043】ところで、吸気通路22は、ガス噴射ノズ
ル20の下流側においてメインスロットル26と、エア
コントロールスロットル29との2方向に分岐してお
り、メインスロットル26には、アイドル回転状態変更
調整手段としてのアイドルスピードコントロールバルブ
(ISCV)28等が設けられている。アイドルスピー
ドコントロールバルブ(ISCV)28は、ドライバが
アクセルペダルから足を離してスロットルバルブ26A
を全閉にした場合に、エンジンストールを防止して安定
したアイドル運転を行なえるようにするために設けられ
たものであって、このISCV28の開閉状態を制御す
ることで、スロットルバルブ26Aをバイパスする吸気
量を調整するようになっている。
【0044】なお、このISCV28は、ここでは所定
の角度だけ段階的に回転するようなステップモータによ
り構成されており、ISCV28の開閉状態は、後述す
るコントローラ(制御手段)50からの制御信号に基づ
いて制御されるようになっている。また、メインスロッ
トル26には、図5に示すようなスロットルポジション
センサ(TPS)61が設けられており、このTPS6
1によりスロットル弁26Aの開度が検出されるように
なっている。
【0045】一方、エアコントロールスロットル29に
は、空燃比制御を行なうための吸入空気量制御バルブ
(エアコントロールバルブ又はACV)30や、このA
CV30をバイパスするためのバイパスバルブ30Cが
設けられている。このACV30には、バタフライ型の
スロットル弁30Bが取り付けられており、ACV30
の作動を制御することによりエアコントロールスロット
ル29内を流れる吸気の流量が調整されるようになって
いる。また、このACV30では、メインスロットル2
6のISCV28により確保される吸気量よりも大量の
吸気を取り入れることができるようになっている。
【0046】また、エンジン2の排気通路23には、触
媒25中の排気温度を検出する排気温度センサ15等が
設けられている。また、排気通路23には、排気ブレー
キ弁17も設けられており、ドライバがアクセルオフ等
の減速操作を行なうと、この排気ブレーキ弁17により
排気通路23が絞られるようになっている。
【0047】さらに、このエンジン2には、図示はしな
いが、シリンダヘッド部等から漏れた燃料ガスを吸気マ
ニホールドに還流させるためのPCV(ポジティブクラ
ンクケースベンチレーション=Positive Crankcase Ven
tilation )バルブも設けられている。さて、ここで第
2実施形態における本装置の要部について説明すると、
このエンジン2にはエンジン回転数を検出するエンジン
回転数センサ(エンジン回転数検出手段)3が設けられ
ており、このエンジン回転数センサ3は、制御手段とし
てのコントローラ50に接続されている。
【0048】そして、コントローラ50では、このエン
ジン回転数センサ3からの情報に基づいて、エンジン2
の過回転(オーバラン)を防止するようになっている。
具体的には、この第2実施形態では、スロットル弁26
Aを直接制御することによりエンジン2の出力制御を行
ない、オーバランを防止するようになっているのであ
る。
【0049】ここで、メインスロットル26に着目する
と、図5に示すように、スロットル弁26Aは、アクセ
ルレバー62を介してアクセルペダル63に接続されて
おり、アクセルペダル63の踏み込み量に応じてスロッ
トル弁26Aの開度が変化するようになっている。ま
た、このスロットル弁26Aには、図5に示すように、
スロットルレバー65を介してアクチュエータ64が連
結されている。このアクチュエータ64は、エンジン2
の負圧が作用する所定箇所にソレノイドバルブ(図示省
略)を介して接続されており、このソレノイドバルブを
デューティ制御することにより、制御室64bに所望の
大きさの負圧を作用させ、ロッド64aを軸方向に駆動
するようになっている。
【0050】例えば、この制御室64bに負圧が作用す
ると、リターンスプリング64cの付勢力に抗して、ロ
ッド64aが図中上方に駆動されるようになっている。
また、上記ソレノイドバルブをオフにすると、制御室6
4bに負圧が作用しなくなり、リターンスプリング64
cの付勢力により、ロッド64aが図中下方に駆動され
るようになっているのである。
【0051】また、ロッド64aの先端部(図中におい
ては下端部)は、上述のスロットルレバー65の一端に
接続されており、このスロットルレバー65の他端はス
ロットル弁26Aに接続されている。したがって、スロ
ットル弁26Aは、アクセルペダル63及びアクチュエ
ータ64の両方により駆動されることになるが、アクセ
ルペダル63とアクチュエータ64とはそれぞれ独立し
て作動するようになっており、アクチュエータ64によ
りスロットル弁26Aが駆動されても、アクセルペダル
63はスロットル弁26Aに連動しないようになってい
る。また、これと同様に、アクセルペダル63によりス
ロットル弁26Aが駆動されても、アクチュエータ64
はスロットル弁26Aに連動しないようになっている。
【0052】一方、本装置の制御系について着目する
と、図6に示すように、コントローラ50には、TPS
61により検出されたスロットル開度TP0 と、エアフ
ローセンサ24により検出された吸入空気量と、エンジ
ン回転数センサ3により検出されたエンジン回転数Ne
とが入力されるようになっており、コントローラ50で
は、これらの情報に基づいてアクチュエータ64及びガ
ス噴射ノズル20への制御信号を設定するようになって
いる。
【0053】すなわち、エンジン回転数センサ3によ
り、エンジン2の回転数Neが所定回転数(例えば、エ
ンジン2の最大出力発生回転数)N1 に達したことが検
出されると、コントローラ50により、アクチュエータ
64が駆動され吸入空気量が減少するようになってい
る。さらに、エンジン回転数Neが所定回転数N1 より
も高い所定回転数(例えば、許容回転数)N2 に達した
ことが検出されると、コントローラ50では、燃料噴射
を強制的にカットして、オーバランを防止するようにな
っている。
【0054】ここで、電子式燃料噴射装置をそなえたエ
ンジンでは、基本燃料噴射量は、コントローラ50によ
り吸入空気量に比例して設定されるので、スロットル弁
26Aを強制的に絞って吸入空気量を減少させることに
より、燃料噴射量を減少させることができ、出力を緩や
かに減少させることができるのである。このため、コン
トローラ50内では、以下のようにしてアクチュエータ
64によるスロットル開度制御を行なうようになってい
る。まず、エンジン2の回転数Neが所定回転数N1 以
下であれば、スロットル弁26Aの開度制御は行なわれ
ず、アクセルペダル63の踏み込み量に応じた開度とな
る。
【0055】また、エンジン回転数Neが所定回転数N
1 を越えたことが検出されると、下式により、スロット
ル開度目標値TPobj が設定される。 TPobj =TP0 ×KNe 上式において、TP0 は実スロットル開度であり、KNe
はエンジン回転数に応じて設定されるスロットル開度補
正係数(補正ゲイン)である。図8はコントローラ50
内に記憶された補正ゲインKNeのマップの一例である
が、このマップに示すように、補正ゲインKNeは、エン
ジン回転数Neに応じて設定されている。なお、目標ス
ロットル開度TPobj は、TPS61から実スロットル
開度TP0に基づいてフィードバック制御される。
【0056】また、エンジン回転数Neが所定回転数N
2 を越えたことが検出されると、コントローラ50では
燃料噴射停止信号が設定され、ガス噴射ノズル20から
の燃料噴射が停止されるようになっている。ところで、
図7は本装置におけるスロットル開度特性及びエンジン
2の出力特性を示すものである。ここで、図7を用い
て、スロットル開度及びエンジン出力の特性について簡
単に説明する。まず、エンジン回転数Neが所定回転数
N1 を越えると、上述のスロットル開度制御によりスロ
ットル開度が徐々に小さく設定され、エンジン2の出力
も所定回転数N1 を境に低下する。さらにエンジン回転
数がN1 よりも上昇してN2 に達すると燃料噴射制御が
実行され、出力が急激に低下するのである。
【0057】そして、このようにスロットル開度制御を
行なうことで、急激な出力トルク変動を回避することが
でき、ドライバビリティを損なうことなく、確実にエン
ジン2のオーバランを防止することができるのである。
本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの過回転防
止装置は、上述のように構成されているので、例えば図
9に示すようなフローチャートにしたがって制御が実行
される。
【0058】まず、ステップS1では、エンジン回転数
センサ3からの検出情報に基づいて、エンジン回転数N
eが所定回転数N1 以下か否かを判定する。そして、エ
ンジン回転数Neが所定回転数N1 以下であればリター
ンし、所定回転数N1 より大きければステップS2に進
む。ステップS2では、コントローラ50内に設けられ
たマップ(図8参照)に基づいて、エンジン回転数Ne
に応じた補正ゲインKNeを設定するとともに、現在の実
スロットル開度TP0 をTPS61から取り込んで、下
式により目標スロットル開度TPobj を設定する。
【0059】TPobj =TP0 ×KNe そして、このような目標スロットル開度TPobj となる
ようにアクチュエータ64が駆動される。次に、ステッ
プS3では、エンジン回転数Neが所定回転数N1 より
も高い所定回転数N2 以下であるか否かを判定し、エン
ジン回転数Neが所定回転数N2以下であればリターン
する。
【0060】一方、エンジン回転数Neが所定回転数N
2 より大きければ、ステップS4に進み、燃料カットが
実行された後リターンするのである。なお、エンジン回
転数がN2 以下の場合には、基本燃料噴射量はスロット
ル開度に応じて設定されるので、空燃比A/Fは略一定
となる。このように第2実施形態によれば、エンジン回
転数に応じて吸入空気量が制御されるので、エンジン回
転数が所定回転数N1 を越えると滑らかにエンジン出力
が抑制され、エンジン2のオーバランを確実に抑制する
ことができる。
【0061】また、このようにスロットル開度制御を行
なうことで、急激なトルク変動を回避することができ、
ドライバビリティを損なうこともないという利点があ
る。また、エンジン回転数が所定回転数N1 よりも高い
所定回転数N2 に達すると、燃料の噴射が停止されるの
で、確実にエンジン2を保護することができるという利
点がある。
【0062】また、1つのスロットル弁26Aをアクセ
ルペダル63とアクチュエータ64との両方に連結し、
それぞれ独立してスロットル弁26Aを制御するように
構成されているため、従来技術のようなサブスロットル
弁を設ける必要がないという利点がある。すなわち、従
来の技術では、アクセルペダルに連結されたメインスロ
ットル弁と直列にサブスロットル弁を設け、このサブス
ロットル弁にアクチュエータを連結して、アクチュエー
タの作動を制御することでサブスロットル弁の開度を制
御するような構成となっているが、このような構成で
は、スロットル弁を2つ設ける必要があり、スロットル
全体の大型化やコスト増を招いてしまう問題があった。
【0063】これに対して、本発明のガスエンジンの過
回転防止装置では、スロットル弁26Aが、従来のメイ
ンスロットル弁としての機能とサブスロットル弁として
の機能とを兼ね備えているので、メインスロットル26
の大型化やコスト増を招くこともない。また、上述のよ
うな構成によれば、サブスロットル弁を設けるような従
来の技術に対して、スロットル部分の長さを抑制するこ
とができるのでメインスロットル部分の容積を小さくで
きる。この場合、燃料を噴射ノズル20から吸気通路2
2へ燃料(ガス)を噴射するようなガスエンジンでは、
特にアクセル操作に対する応答性が向上し、空燃比制御
も精度良く行なえるという利点がある。また、空燃比制
御の精度向上にともない排気ガスの浄化性能も向上する
利点がある。
【0064】なお、図8のマップに示すスロットル開度
補正係数KNeの値は、その一例を示すものであり、必ず
しもこのような値に限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のガスエンジンの過回転防止装置によれば、エンジ
ン回転数検出手段によりガスエンジンの回転数が所定回
転数を越えたことが検出されると、制御手段により空燃
比が希薄側に制御されるのでエンジン回転数及び出力が
滑らかに抑制され、ガスエンジンの過回転を確実に防止
することができるようになる。このような空燃比制御を
行なうことにより、回転ハンチングを伴うことなくエン
ジンの過回転を防止することができるので、ドライバビ
リティを悪化させることがないという利点がある。
【0066】また、従来のガスエンジンに対して制御ロ
ジックを追加するだけでよく、機構的な追加や変更をほ
とんど必要としないので、コスト増や重量増もほとんど
ないという利点も有している。また、請求項2記載の本
発明のガスエンジンの過回転防止装置によれば、エンジ
ン回転数が最大出力発生回転数よりも高くなると、空燃
比が希薄側に制御されるので、最大出力発生回転数と許
容回転数とが比較的近いガスエンジンにおいて、回転ハ
ンチングの防止に有効である。また、空燃比が希薄側に
制御されるときには、同時に制御手段によりガスエンジ
ンの点火時期が遅角側に制御されるので、失火を防止す
ることができるという利点がある。
【0067】また、請求項3記載の本発明のガスエンジ
ンの過回転防止装置によれば、エンジン回転数が所定回
転数を越えると、エンジン回転数に応じて吸入空気量が
制御されるので、滑らかにエンジン出力が抑制され、ガ
スエンジンの過回転を確実に抑制することができる利点
がある。また、吸入空気量の制御を行なうことで、エン
ジン回転数抑制時の急激なトルク変動を回避することが
でき、ドライバビリティを損なうこともないという利点
がある。また、1つのスロットル弁をアクセルペダルと
アクチュエータとの両方に連結し、それぞれ独立してス
ロットル弁を制御できるように構成されているため、従
来技術のようなサブスロットル弁を設ける必要がなく、
これにより、スロットル部分の大型化やコスト増を招く
こともないという利点がある。また、これによりエンジ
ンの車両への搭載性も良くなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置における全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置における空気過剰率及び点火時期補正量
の設定例を示すマップである。
【図3】本発明の第1実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置における作用を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置における全体構成を示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置における要部構成を示す模式図である。
【図6】本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置の制御系について着目して示す図であ
る。
【図7】本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置における出力及びスロットル開度の特性
について示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置におけるスロットル開度補正係数の設定
例を示すマップである。
【図9】本発明の第2実施形態としてのガスエンジンの
過回転防止装置における動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図10】従来のガスエンジンの過回転防止装置につい
て説明するための図である。
【図11】従来のガスエンジンの過回転防止装置につい
て説明するための図である。
【図12】従来のガスエンジンの過回転防止装置につい
て説明するための図である。
【符号の説明】
2 ガスエンジン(CNGエンジン) 3 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手段) 4 燃料タンク 10 燃料供給路 13 リニアA/Fセンサ 15 排気温度センサ 16 燃料圧力レギュレータ 16A 残圧センサ 17 排気ブレーキ弁 18 ガスバルブ 18A ガス温度センサ 19 ディストリビュータ 20 ガス噴射ノズル 21 点火プラグ 22 吸気通路 23 排気通路 24 エアフローセンサ 25 触媒(触媒一体マフラ) 26 メインスロットル 26A スロットルバルブ(スロットル弁) 27 エアクリーナ 28 アイドルスピードコントロールバルブ(ISC
V) 29 エアコントロールスロットル 30 吸入空気量制御バルブ(エアコントロールバルブ
又はACV) 30A ACVソレノイド 30B ACV用スロットル弁 30C バイパスバルブ 50 制御手段としてのコントローラ(ECU) 61 スロットルポジションセンサ(TPS) 62 アクセルレバー 63 アクセルペダル 64 アクチュエータ 64a ロッド 64b 制御室 64c リターンスプリング 65 スロットルレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 43/00 301 F02D 43/00 301B 45/00 345 45/00 345F F02M 21/02 F02M 21/02 V 301 301J 311 311E F02P 5/15 F02P 5/15 M

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスエンジンの回転数を検出するエンジ
    ン回転数検出手段と、 該エンジン回転数検出手段からの検出情報に基づいて該
    ガスエンジンの空燃比を制御する制御手段とをそなえ、 該エンジン回転数検出手段により該ガスエンジンの回転
    数が所定回転数を越えたことが検出されると、該制御手
    段により該空燃比が希薄側に制御されるように構成され
    ていることを特徴とする、ガスエンジンの過回転防止装
    置。
  2. 【請求項2】 該所定回転数が、該ガスエンジンの最大
    出力発生回転数であって、該制御手段により該空燃比が
    希薄側に制御されるときには、同時に該制御手段により
    該ガスエンジンの点火時期が遅角側に制御されるように
    構成されていることを特徴とする、請求項1記載のガス
    エンジンの過回転防止装置。
  3. 【請求項3】 ガスエンジンの吸気通路に介装されアク
    セルペダルと連動するスロットル弁と、 該スロットル弁に連結されたアクチュエータと、 該ガスエンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出
    手段と、 該エンジン回転数検出手段からの検出情報に基づいて該
    アクチュエータの作動を制御する制御手段とをそなえ、 該エンジン回転数検出手段により該ガスエンジンの回転
    数が所定回転数を越えたことが検出されると、該制御手
    段により該アクチュエータの作動が制御されて吸入空気
    量が低減されるように構成されていることを特徴とす
    る、ガスエンジンの過回転防止装置。
JP9048285A 1997-03-03 1997-03-03 ガスエンジンの過回転防止装置 Pending JPH10246143A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001355487A (ja) * 2000-06-09 2001-12-26 Sanshin Ind Co Ltd 船外機用4サイクルエンジン
KR100353982B1 (ko) * 1999-10-11 2002-09-26 현대자동차주식회사 시엔 가스 차량의 고장 체크 시스템
JP2009168012A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Andreas Stihl Ag & Co Kg 内燃エンジンの作動方法
JP2012241691A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の燃料供給装置
JP6084674B1 (ja) * 2015-11-20 2017-02-22 株式会社ケーヒン 内燃機関制御装置

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