JPH10245731A - 難燃性2層構造糸及びそれからなる布帛 - Google Patents

難燃性2層構造糸及びそれからなる布帛

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JPH10245731A
JPH10245731A JP6001197A JP6001197A JPH10245731A JP H10245731 A JPH10245731 A JP H10245731A JP 6001197 A JP6001197 A JP 6001197A JP 6001197 A JP6001197 A JP 6001197A JP H10245731 A JPH10245731 A JP H10245731A
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JP
Japan
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fiber
weight
flame
yarn
retardant
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JP6001197A
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Toshimitsu Mori
利光 森
Akio Yoshida
明夫 吉田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風合い、吸湿性及び難燃性に優れた2層構造
糸を提供する。 【解決手段】 アンチモン化合物を主体とする難燃剤を
6〜50重量%含有するハロゲン含有繊維Aが32.5
〜56重量%とセルロース系繊維Bが67.5〜44重
量%で構成される2層構造糸であって、内層が前記ハロ
ゲン含有繊維Aからなり、外層が前記ハロゲン含有繊維
Aと前記セルロース系繊維Bを混合した繊維Cからな
り、前記繊維Cにおける繊維Aと繊維Bとの重量比、A
/Bが10/90〜20/80であり、前記2層構造糸
における内層と外層の重量比、内層/外層が25/75
〜45/55であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性2層構造糸
及び布帛に関し、更に詳しくは、コットン、麻、あるい
はレーヨン等のセルロース系繊維とハロゲン含有繊維と
からなる、風合い、吸湿性等に優れるとともに、難燃性
にも優れた2層構造糸及び該2層構造糸からなる布帛に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複数種の繊維を芯鞘の多層構造
とする紡績糸に関しては、数多くの提案がなされてい
る。例えば、特開平6−2239号では、セルロース系
繊維であるコットンなど可燃性繊維を鞘部にし、芯部を
難燃剤を含有するハロゲン含有繊維あるいは、その他の
難燃繊維とする2層構造難燃性の紡績糸を用いた難燃性
布帛が提案されている。しかしながら、一般的に2層構
造糸の外層部にセルロース系繊維のような可燃性繊維を
使用した場合、着炎すると布帛表面の可燃性繊維が燃え
広がるといった問題により炭化面積が大きくなることか
ら、防炎試験で残炎が広がり、不合格となるケースもし
ばしば見られ、安定的な難燃性を有する布帛は得難いと
いう問題がある。
【0003】また、特公平4−18050号に開示され
ているように、セルロース系繊維であるコットンなどの
可燃性繊維と、難燃剤を含有するハロゲン含有繊維とを
混紡あるいは、交織、交編により難燃性複合体布帛を得
る方法も数多く実用化されている。しかし、混紡、ある
いは交織、交編では、本来セルロース系繊維が有してい
る吸湿性や風合いといった特徴が充分に発揮され難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、本来
セルロース系繊維が有している吸湿性や風合いといった
特徴を損なうことなく、高度な難燃性を付与した混紡糸
及び布帛を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、セルロース系
繊維の吸湿性、風合いといった特徴を充分に発揮させ、
且つ高度な難燃性を付与するために、単に2種の繊維を
それぞれ芯鞘構造とするのではなく、内層部を難燃剤を
含有するハロゲン含有繊維とし、外層部はセルロース系
繊維を主体として内層部と同じハロゲン含有繊維との混
紡による繊維とすることにより、セルロース系繊維本来
の優れた吸湿性や風合いを損なうことなく、且つ着炎し
た場合に表面の可燃性繊維が燃え広がるといった問題も
解消され、高度な難燃性能を発揮することを見出し本発
明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明の第1は、アンチモン化合
物を主体とする難燃剤を6〜50重量%含有するハロゲ
ン含有繊維Aが32.5〜56重量%とセルロース系繊
維Bが67.5〜44重量%で構成される2層構造糸で
あって、内層が前記ハロゲン含有繊維Aからなり、外層
が前記ハロゲン含有繊維Aと前記セルロース系繊維Bを
混合した繊維Cからなり、前記繊維Cにおける繊維Aと
繊維Bとの重量比、A/Bが10/90〜20/80で
あり、前記2層構造糸における内層と外層の重量比、内
層/外層が25/75〜45/55であることを特徴と
する難燃性2層構造糸を、本発明の第2は、上記難燃性
2層構造糸からなることを特徴とする難燃性布帛を、そ
れぞれ内容とするものである。
【0007】本発明の難燃性2層構造糸からなる布帛
は、カーテン等のインテリアは45°ミクロバーナー
法、寝具は45°メセナミン金網法による燃焼試験に合
格する難燃性を有し、かつ触感、風合い、吸湿性などの
セルロース系繊維本来の特徴を、セルロース系繊維をハ
ロゲン含有繊維よりも多く外層表面に出すことにより、
高度に発揮するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性2層構造糸は、ア
ンチモン化合物を主体とする難燃剤6〜50重量%を含
有するハロゲン含有繊維32.5〜56重量%、セルロ
ース系繊維67.5〜44重量%からなるものである
が、実際には、前記2種の繊維の混紡比率は、最終製品
に要求される難燃性、触感、風合い、吸湿性などの性能
を考慮しつつ、前記の範囲で適宜決定されるものであ
る。
【0009】本発明に用いられるハロゲン含有繊維Aと
しては、モダクリル繊維、ポリクラール繊維などが挙げ
られ、これらは単独又は組み合わせて用いられる。本発
明においては、このハロゲン含有繊維の重合体として
は、好ましくは、アクリロニトリル30〜70重量%、
ハロゲン含有単量体70〜30重量%、及びこれらと共
重合可能な他の単量体0〜10重量%よりなる共重合
体、より好ましくは、アクリロニトリル40〜70重量
%、ハロゲン含有単量体60〜30重量%、及びこれら
と共重合可能な他の単量体0〜5重量%よりなる共重合
体で構成される。
【0010】前記ハロゲン含有単量体としては、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、臭化ビニルなどが挙げられ、ま
た、前記共重合可能な単量体としては、メタクリルスル
ホン酸、アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、及び
それらの塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモ
ニウム塩など)などのスルホン酸基を含有する単量体な
どが挙げられる。これらは1種又は2種以上組み合わせ
て用いられる。アクリロニトリルが30重量%未満では
耐熱性が不十分となり、また、アクリロニトリルが70
重量%を越えると難燃性が不十分となる傾向がある。共
重合可能な単量体は必要に応じて使用されるが、10重
量%を越えると紡糸性が低下する傾向がある。
【0011】また、本発明においては、2層構造糸中に
3重量%以上の難燃剤を含有することが望ましく、3重
量%未満では難燃性が不十分となる傾向がある。例えば
該2層構造糸中にハロゲン含有繊維Aが50重量%を占
める場合、ハロゲン含有繊維A中には難燃剤が6重量%
以上含有されていることが必要であり、また2層構造糸
中にハロゲン含有繊維Aが30重量%を占める場合、ハ
ロゲン含有繊維A中には難燃剤が10重量%以上含有さ
れていることが必要となる。
【0012】2層構造糸中に難燃剤を3重量%以上含有
させるためには、ハロゲン含有繊維A中に、6〜50重
量%の難燃剤を予め含有させておくことが必要である。
6重量%未満では難燃性が十分でなく、50重量%を越
えると繊維の製造工程での問題(例えばノズルの閉塞、
昇圧)や、物性の著しい低下による紡績工程でのトラブ
ル(繊維損傷の増大による短繊維の脱落、糸品質悪化)
が生じてくるからである。前記難燃剤としてはアンチモ
ン化合物を主体とするものが好適で、アンチモン化合物
としては特に酸化アンチモンが好適である。酸化アンチ
モンとしては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモンな
どが挙げられ、これらは1種又は2種以上組み合わせて
用いられる。
【0013】上記のように、難燃剤としてはアンチモン
化合物が好適であるが、もちろんアンチモン化合物とア
ンチモン化合物以外の難燃剤を併用しても差し支えな
い。この場合、アンチモン化合物以外の難燃剤として
は、有機臭素系化合物、錫、ジルコニウム、アルミニウ
ムなどの酸化物又は水酸化物などが挙げられ、これらは
単独又は2種以上組み合わせて用いられるが、少なくと
もアンチモン化合物はハロゲン含有繊維A中に6重量%
以上存在することが好ましい。
【0014】本発明に用いられるセルロース系繊維Bと
しては、木綿、麻、ビスコースレーヨンなどが挙げら
れ、これらは1種又は2種以上組み合わせて用いられ
る。
【0015】本発明の2層構造糸を作るための精紡機と
しては、村田機械製作所のMJS機に代表される結束紡
績方式の構造等を有する精紡機が好適であるが、鞘繊維
のカバーリング性を高め、より芯鞘構造を精度良くする
ためには、芯繊維を粗糸で、鞘繊維を練条スライバーで
共にバックローラーより供給する方法が望ましいが、精
紡方法としてはこれに限定されるものではない。
【0016】本発明による2層構造糸は、ハロゲン含有
繊維Aが32.5〜56重量%とセルロース系繊維Bが
67.5〜44重量%で構成される。Aが32.5重量
%未満では高度な難燃性を維持することが困難であり、
また56重量%を越えると必然的にBの比率が低くなる
ことから、セルロース系繊維の吸湿性、触感といった特
徴を充分に発揮することが困難になる。さらに内層と外
層の重量比、内層/外層が25/75〜45/55と
し、外層部のカバーリング性を良くし良好な芯鞘構造を
得るためには、内層部のハロゲン含有繊維Aの単繊維デ
ニールは細い方が良いので、0.5〜5デニール(d)
の範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは1〜2
デニール(d)である。
【0017】2層構造糸の外層部にセルロース系繊維の
ような可燃性繊維を使用した場合、着炎によって布帛表
面の可燃性繊維が燃え広がるといった現象を防止すると
ともに、高度な難燃性を維持するために、単にハロゲン
含有繊維A、セルロース系繊維B2種の繊維をそれぞれ
芯鞘構造とするのではなく、内層部をアンチモン化合物
を主体とする難燃剤を6〜50重量%含有するハロゲン
含有繊維Aとし、外層部を該ハロゲン含有繊維Aとセル
ロース系繊維BとをA/B=10/90〜20/80の
混合重量比で均一に混紡した繊維Cとする。このような
構成とすることにより、ハロゲン含有繊維Aが32.5
〜56重量%とセルロース系繊維Bが67.5〜44重
量%の構成比率での単なる混紡糸とは異なり、糸表面の
80〜90%がセルロース系繊維である、高度な難燃性
能とセルロース系繊維の特徴である風合い、吸湿性等を
兼ね備えた2層構造糸が得られる。以上の性能、特徴を
発揮するためには、外層繊維となるAとBの両繊維が均
一に混綿されていることが必要であり、混紡方法として
は混打綿工程での混綿方式、あるいは練条工程でのスラ
イバーミックス方式のどちらでもよい。
【0018】本発明の2層構造糸からなる布帛を製造す
るにあたっては、特に限定はなく、通常の織機、編み機
が使用できるが、本発明の目的である高度な難燃性を付
与した布帛を得るためには、前記2層構造糸をタテ糸及
びヨコ糸に使用した織物とすることが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例の記載に先立って、各種特性の評価方
法を示す。
【0020】(1)難燃性 最終の仕上がった布帛を消防法に規定される方法で防炎
試験を行い、合格、不合格を評価した。カーテン等は、
45°ミクロバーナー法で未洗濯、水洗い洗濯後及びド
ライクリーニング後燃焼試験を行い、残炎秒数、残じん
秒数、炭化面積を測定した。寝具類は、45°メセナミ
ン金網法で炭化長を測定し、合格基準最大70mm以下、
平均50mm以下を満たすものを合格「○」、これを越え
るものを不合格「×」とした。
【0021】(2)吸水性 JIS L 1096 A法(滴下法)により、試験片
の布に滴下した水滴が吸収され、鏡面反射しなくなるま
での時間により相対的な比較をした。この場合、鏡面反
射しなくなるまでの時間が5秒以下のものを「〇」、5
秒を越えて10秒以下のものを「△」、10秒を越える
ものを「×」とした。
【0022】(3)風合い 官能テストにより、最終商品の触感の良好なものを
「〇」、やや不良のものを「△」とした。
【0023】(4)プリント加工における柄(染料捺
染)の鮮明さ 肉眼により評価し、鮮明なものを「〇」、ややにじみが
見られ不鮮明なものを「△」とした。
【0024】実施例1、2、比較例1〜3 アクリロニトリル(AN)52.5重量%、塩化ビニリ
デン(VDC)46.5重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダ(3S)1.0重量%を使用して重合を行い、表1
に示す組成の樹脂を得た。続いてこの樹脂をアセトンに
溶解し、三酸化アンチモン(Sb2 3 )を樹脂に対し
26重量%添加し、紡糸原液(a)を得た。
【0025】
【表1】
【0026】この紡糸原液(a)を通常の湿式紡糸法で
紡糸し、得られた単繊維繊度2デニールのトウを38mm
にカットした。このアンチモン含有モダクリル繊維をハ
ロゲン含有繊維Aとして内層繊維に、同じアンチモン含
有モダクリル繊維と、セルロース系繊維Bとしての木綿
とを表2に示す混合重量比で混紡した繊維を外層繊維と
し、村田機械製作所のMJS機を用い、内層繊維は粗糸
で、外層繊維は練条機で2種の繊維をスライバーミック
スした練条スライバーを共にバックローラーより供給す
る方法で番手30/1及び10/1の2層構造糸を作製
した。
【0027】また、比較例1及び比較例2として、同じ
アンチモン含有モダクリル繊維と木綿を用い、表2に示
す構成比率の2層構造糸を単にアンチモン含有モダクリ
ル繊維を内層繊維、木綿を外層繊維とした番手30/
1、10/1の2層構造糸を同様の紡績方法で作製し
た。さらに比較例3として、アンチモン含有モダクリル
繊維と木綿を通常の混綿方法で混紡した紡績糸を加え
た。これらの紡績糸の30/1をタテ糸に10/1をヨ
コ糸に使用し、表3に示す織物を作製した。得られた織
物からプリントカーテンを作製し、特性を評価した。評
価結果を表3に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】難燃性については、水洗い洗濯後の織物を
45°ミクロバーナー法で防炎試験した結果、緊張法の
1分加熱及びタルマセ法では、バーナーの加熱で対流が
起こり、その勢いで可燃性ガスが飛んでしまい、残炎が
発生せず炭化面積も広がらず、実施例1、2、比較例1
〜3のいずれも合格したが、緊張法の3秒加熱では、外
層繊維を木綿とした比較例1、2は、表面に残炎が残っ
て自己消火せずゆっくり燃え広がり全焼に至るケースが
あり、不合格が出たのに対し、外層繊維にアンチモン含
有モダクリル繊維を混紡した実施例1、2は、安定的に
直に消火し、難燃性において差が認められた。風合いに
ついては、比較例3の通常の混紡糸が、やや不良である
のに対し、実施例1、2及び比較例1、2の木綿が表面
に出たものは、共に木綿100%に近い良好な風合いと
なった。吸水性については、吸水速度を計測し、その結
果を表3に示したが、実施例1、2は、比較例1、2と
略同等で、比較例3の通常の混紡糸よりは速く、有意差
が認められた。また、プリント加工による柄の鮮明さに
ついては、比較例3の通常の混紡糸によるものは、アン
チモン含有モダクリル繊維が表面に多く出るために染料
のにじみが見られ他と比べ柄の鮮明さで劣っていた。
【0031】実施例3、比較例4、5 アクリロニトリル(AN)52.5重量%、塩化ビニリ
デン(VDC)46.5重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダ(3S)1.0重量%を使用して重合を行い、表1
に示す組成の樹脂を得た後、アセトンに溶解し、3酸化
アンチモン(Sb2 3 )を樹脂に対し11重量%添加
し、紡糸原液(b)を得た。次に、前記紡糸原液(b)
から得られた単繊維繊度1.5デニールのトウを38mm
にカットした。このアンチモン含有モダクリル繊維をハ
ロゲン含有繊維Aとして内層繊維に、同じアンチモン含
有モダクリル繊維と、セルロース系繊維Bとしての木綿
とを表4に示す混合重量比で混紡した繊維を外層繊維と
し、村田機械製作所のMJS機を用い、内層繊維は粗糸
で、外層繊維は練条機で2種の繊維をスライバーミック
スした練条スライバーを共にバックローラーより供給す
る方法で番手20/1及び15/1の2層構造糸を作製
した。
【0032】また、比較例4として、同じアンチモン含
有モダクリル繊維と木綿を用い、表4に示す構成比率で
単にアンチモン含有モダクリル繊維を内層繊維、木綿を
外層繊維とした2層構造糸を同様の紡績方法で作製し
た。さらに比較例5として、アンチモン含有モダクリル
繊維と木綿を通常の混綿方法で混紡した紡績糸を加え
た。これらの紡績糸の内20/1をタテ糸に、15/1
を通常の撚糸で双糸にしたものをヨコ糸に使用し、表5
に示す織物を作製した。得られた織物を精練漂白し、起
毛、シャーリング、巾出しセットの一連の仕上げ加工を
施し、寝具用としての起毛シーツを作製した。この起毛
シーツの特性評価結果を表5に示す。
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】難燃性については、45°メセナミン金網
法で防炎試験をした結果、実施例3と比較例5は外層表
面にアンチモン含有モダクリル繊維が出ていることから
燃焼が広がらず、炭化長は合格基準を満たしたのに対
し、比較例4は炭化面積が大きく不合格となった。ま
た、別のテストとして布帛表面に着炎し炎の伝播の状態
を調べる表面フラッシュテストを実施した結果、実施例
3と比較例5は良好な結果となったが、比較例4は炎の
伝播が大きく、外層表面にでているアンチモン含有モダ
クリル繊維の量による差が確認できた。風合いについて
は、比較例5の通常の混紡糸によるものが、やや不良で
あるのに対し、実施例3及び比較例4の木綿が外層表面
に出たものは、共に木綿100%のものと略同程度に柔
らかく、良好な風合いであった。吸水速度の評価でも比
較例5の通常の混紡糸よりは、実施例3及び比較例4の
方が速く、寝具として好ましい結果を示した。
【0036】実施例4、比較例6 実施例4は、前記実施例3と同様のアンチモン含有モダ
クリル繊維と木綿を使用し、前記と同様の紡績方法で表
6に示す混合重量比の番手20/1の2層構造糸を作製
した。また比較例6として、同じアンチモン含有モダク
リル繊維と木綿を用い、表6に示す構成比率で単にアン
チモン含有モダクリル繊維を内層繊維、木綿を外層繊維
とした2層構造糸を同様の紡績方法で作製した。これら
の紡績糸をタテ糸及びヨコ糸に使用し、表6に示す織物
を作製した。得られた織物に一連の仕上げ加工を施し、
通常のシーツを作製した。この評価結果を表7に示す。
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】難燃性については、45°メセナミン金網
法で防炎試験をした結果、実施例4は、炭化長は合格基
準を満たしたのに対し、比較例6は炭化面積が大きく不
合格であった。風合いは、実施例4、比較例6共に良好
であり有意差は見られなかった。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の難燃性2層構造
糸及びそれからなる布帛は、表面に位置する外層繊維が
セルロース系繊維を主体としてなるため、吸湿性、触感
といったセルロース系繊維の特徴を高度に発揮するとと
もに、優れた難燃性を有しているので、インテリアある
いは寝具などの難燃商品としての要望に巾広く応えるこ
とができるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチモン化合物を主体とする難燃剤を
    6〜50重量%含有するハロゲン含有繊維Aが32.5
    〜56重量%とセルロース系繊維Bが67.5〜44重
    量%で構成される2層構造糸であって、内層が前記ハロ
    ゲン含有繊維Aからなり、外層が前記ハロゲン含有繊維
    Aと前記セルロース系繊維Bを混合した繊維Cからな
    り、前記繊維Cにおける繊維Aと繊維Bとの重量比、A
    /Bが10/90〜20/80であり、前記2層構造糸
    における内層と外層の重量比、内層/外層が25/75
    〜45/55であることを特徴とする難燃性2層構造
    糸。
  2. 【請求項2】 ハロゲン含有繊維Aが、アクリロニトリ
    ル30〜70重量%、ハロゲン含有ビニル系単量体70
    〜30重量%及びこれらと共重合可能なビニル系単量体
    0〜10重量%よりなる請求項1記載の難燃性2層構造
    糸。
  3. 【請求項3】 2層構造糸中におけるアンチモン化合物
    を主体とする難燃剤の含有量が3重量%以上である請求
    項1又は2記載の難燃性2層構造糸。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の難
    燃性2層構造糸からなることを特徴とする難燃性布帛。
JP6001197A 1997-02-26 1997-02-26 難燃性2層構造糸及びそれからなる布帛 Withdrawn JPH10245731A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132520A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Interior Ota Co Ltd 消火カーテン

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132520A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Interior Ota Co Ltd 消火カーテン

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