JPH10245385A - Ucs1025化合物 - Google Patents
Ucs1025化合物Info
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- JPH10245385A JPH10245385A JP33953597A JP33953597A JPH10245385A JP H10245385 A JPH10245385 A JP H10245385A JP 33953597 A JP33953597 A JP 33953597A JP 33953597 A JP33953597 A JP 33953597A JP H10245385 A JPH10245385 A JP H10245385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- ucs1025
- culture
- medium
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた抗菌および抗腫瘍作用を有する化合物
を提供する。 【解決手段】 式(I) (式中、R は水素原子または水酸基を表わす。)で表さ
れるUCS1025 化合物、化学的に等価な互変異性体または
それらの薬理学的に許容される塩。
を提供する。 【解決手段】 式(I) (式中、R は水素原子または水酸基を表わす。)で表さ
れるUCS1025 化合物、化学的に等価な互変異性体または
それらの薬理学的に許容される塩。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌および抗腫瘍
作用を有し、抗菌剤および抗腫瘍剤として有用であるUC
S1025 化合物、これと化学的に等価な互変異性体または
それらの薬理学的に許容される塩に関する。
作用を有し、抗菌剤および抗腫瘍剤として有用であるUC
S1025 化合物、これと化学的に等価な互変異性体または
それらの薬理学的に許容される塩に関する。
【0002】
【従来の技術】式(IV)
【0003】
【化2】
【0004】で表される、ZG−1494αなどいくつ
かの化合物が報告されている[ジャーナル・オブ・アン
タイバイオティクス(Journal of Antibiotics), 49, 96
7-973(1996)]。
かの化合物が報告されている[ジャーナル・オブ・アン
タイバイオティクス(Journal of Antibiotics), 49, 96
7-973(1996)]。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た抗菌および抗腫瘍作用を有する化合物を提供すること
にある。
た抗菌および抗腫瘍作用を有する化合物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(I)
(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R は水素原子または水酸基を表わ
す。)で表され、抗菌および抗腫瘍作用を有するUCS102
5 化合物、これと化学的に等価な互変異性体またはそれ
らの薬理学的に許容される塩が提供される。
す。)で表され、抗菌および抗腫瘍作用を有するUCS102
5 化合物、これと化学的に等価な互変異性体またはそれ
らの薬理学的に許容される塩が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
式(I)中、R が水素原子で表わされる化合物をUCS102
5A、R が水酸基で表わされる化合物をUCS1025Bと称す
る。UCS1025Aは、例えばケト型(I)a 、エノール型
(II)aおよびカルボキシル型(III)aの三種類
の化合物の平衡混合物として存在し、その組成比は溶媒
や温度等の条件によって様々に変化する。
式(I)中、R が水素原子で表わされる化合物をUCS102
5A、R が水酸基で表わされる化合物をUCS1025Bと称す
る。UCS1025Aは、例えばケト型(I)a 、エノール型
(II)aおよびカルボキシル型(III)aの三種類
の化合物の平衡混合物として存在し、その組成比は溶媒
や温度等の条件によって様々に変化する。
【0010】
【化4】
【0011】本発明は、上記のような化学的に等価な互
変異性体または立体異性体が存在し得るが、それら異性
体またはそれら異性体のいかなる比率の混合物も本発明
に包含される。
変異性体または立体異性体が存在し得るが、それら異性
体またはそれら異性体のいかなる比率の混合物も本発明
に包含される。
【0012】UCS1025 化合物の物理化学的性質は、以下
に示すとおりである。上記のように本発明化合物は互変
異性体の混合物として存在するため、その混合比はサン
プルの取得条件ならびに測定条件により変化し、一定で
はない。以下に示すデータは実施例に示す方法により取
得したサンプルに関するものである。1H−核磁気共鳴
スペクトルおよび13C−核磁気共鳴スペクトルに関して
は各互変異性体のシグナルを区別して観測することが可
能であったので、データは互変異性体ごとに分けて記
す。なお、物理化学的性質は以下の機器により測定し
た。 融点:柳本製作所 ミクロ融点測定装置 旋光度:日本分光工業 DIP-370 デジタル旋光計 FAB マススペクトルおよび高分解能FAB マススペクト
ル:日本電子 JMS-HX110/HX110A質量分析装置 紫外部吸収スペクトル:島津製作所 UV-2200 紫外分光
光度計 赤外部吸収スペクトル:日本電子 JIR-RFX3001 赤外分
光光度計 核磁気共鳴スペクトル:日本電子 JNM-α400 核磁気共
鳴装置
に示すとおりである。上記のように本発明化合物は互変
異性体の混合物として存在するため、その混合比はサン
プルの取得条件ならびに測定条件により変化し、一定で
はない。以下に示すデータは実施例に示す方法により取
得したサンプルに関するものである。1H−核磁気共鳴
スペクトルおよび13C−核磁気共鳴スペクトルに関して
は各互変異性体のシグナルを区別して観測することが可
能であったので、データは互変異性体ごとに分けて記
す。なお、物理化学的性質は以下の機器により測定し
た。 融点:柳本製作所 ミクロ融点測定装置 旋光度:日本分光工業 DIP-370 デジタル旋光計 FAB マススペクトルおよび高分解能FAB マススペクト
ル:日本電子 JMS-HX110/HX110A質量分析装置 紫外部吸収スペクトル:島津製作所 UV-2200 紫外分光
光度計 赤外部吸収スペクトル:日本電子 JIR-RFX3001 赤外分
光光度計 核磁気共鳴スペクトル:日本電子 JNM-α400 核磁気共
鳴装置
【0013】UCS1025Aの物理化学的データ 性状:無色針状結晶 融点:135 〜137 ℃ 旋光度:[α]D 28=30.1°(c=0.1, CH3OH) 分子式:C20H25NO5 FAB マススペクトル:m/z 360[M+H]+ 高分解能FAB マススペクトル: 実測値 360.1799 理論値 360.1811 (C20H26NO5 として) 紫外吸収スペクトル (CH3OH):λmax (ε) 260 (7,10
0)nm 赤外吸収スペクトル (KBr):νmax 3440, 2920, 2850,
1790, 1670, 1445, 1415, 1385, 1320, 1235, 1160, 11
10, 1020, 970 cm-1 1 H−核磁気共鳴スペクトル: ケト型:δ(CDCl3) 5.59 (1H, ddd, J=2.6, 4.7, 9.8H
z), 5.41 (1H, br d,J=9.8Hz), 4.754 (1H, s), 4.746
(1H, s), 4.05 (1H, s), 3.84 (1H, ddd, J=5.9, 9.3,
12.0Hz), 3.36 (1H, ddd, J=5.3, 9.8, 12.0Hz), 3.25
(1H, dd, J=2.1, 9.3Hz), 3.18 (1H, dd, J=5.4, 11.2H
z), 2.91 (1H, m), 2.74 (1H, m), 2.56 (1H, m), 1.77
(5H, m), 1.51 (1H, m), 1.33 (2H, m), 1.09 (1H,
m), 0.89(1H, m), 0.79 (3H, d, J=7.1Hz) ppm エノール型:δ(CDCl3) 11.88 (1H, br s), 5.55 (1H,
ddd, J=2.7, 4.2, 10.0Hz), 5.39 (1H, br d, J=10.0H
z), 5.29 (1H, s), 3.93 (1H, m), 3.45 (1H,m), 3.30
(1H, dd, J=4.4, 10.0Hz), 2.70 (1H, m), 2.68 (1H,
m), 2.56 (1H,m), 2.50 (1H, m), 1.88 (1H, br d, J=1
2.9Hz), 1.77 (4H, m), 1.58 (1H, m), 1.33 (2H, m),
1.13 (1H, m), 1.00 (3H, d, J=6.8Hz), 0.91 (1H, m)
ppm カルボキシル型:δ[100mM リン酸バッファー(pH 6):
D2O =4 :1, v/v]7.83 (1H, s), 5.44 (1H, d, J=9.8
Hz), 3.58 (1H, dt, J=10.9, 8.7Hz), 3.40(1H, dd, J=
5.9, 11.2Hz), 3.24 (1H, ddd, J=3.0, 9.4, 10.9Hz),
2.99 (1H, dd, J=1.5, 7.0Hz), 2.46-2.55 (1H, m), 2.
46-2.55 (1H, m), 2.36-2.41 (1H, m), 1.61-1.81 (5H,
m), 1.45 (1H, m), 1.22-1.35 (2H, m), 0.98 (1H,
m), 0.80 (1H, m), 0.63 (3H, d, J=7.1Hz) ppm13 C−核磁気共鳴スペクトル:δ(CDCl3) ケト型:208.5 (s), 174.5 (s), 167.1 (s), 130.7
(d), 130.4 (d), 101.0(s), 80.3 (d), 66.4 (d), 58.8
(d), 47.7 (d), 42.2 (d), 41.8 (t), 36.8 (d), 32.9
(t), 30.2 (d), 30.0 (t), 29.9 (t), 26.52 (t), 26.
46 (t), 17.6 (q) ppm エノール型:192.7 (s), 131.6 (d), 130.3 (d), 102.1
(s), 100.7 (s), 81.3 (d), 48.8 (d), 47.6 (d), 44.
4 (t), 42.7 (d), 36.0 (d), 34.8 (d), 33.1 (t), 31.
5 (t), 30.4 (t), 26.7 (t), 26.5 (t), 17.9 (q) ppm 溶解性:メタノール、酢酸エチル、クロロホルム、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)に可溶、ヘキサンに難溶 呈色試薬:ヨード試薬、硫酸エタノール試薬、リンモリ
ブデン酸/硫酸セリウム試薬に陽性 薄層クロマトグラフィー Rf値;0.39 薄層;シリカゲル TLC(Merck 社製) 展開溶媒;ヘキサン:アセトン( 2:1 、v/v ) Rf値;0.80 薄層;シリカゲル TLC(Merck 社製) 展開溶媒;酢酸エチル:酢酸(99:1 、v/v )
0)nm 赤外吸収スペクトル (KBr):νmax 3440, 2920, 2850,
1790, 1670, 1445, 1415, 1385, 1320, 1235, 1160, 11
10, 1020, 970 cm-1 1 H−核磁気共鳴スペクトル: ケト型:δ(CDCl3) 5.59 (1H, ddd, J=2.6, 4.7, 9.8H
z), 5.41 (1H, br d,J=9.8Hz), 4.754 (1H, s), 4.746
(1H, s), 4.05 (1H, s), 3.84 (1H, ddd, J=5.9, 9.3,
12.0Hz), 3.36 (1H, ddd, J=5.3, 9.8, 12.0Hz), 3.25
(1H, dd, J=2.1, 9.3Hz), 3.18 (1H, dd, J=5.4, 11.2H
z), 2.91 (1H, m), 2.74 (1H, m), 2.56 (1H, m), 1.77
(5H, m), 1.51 (1H, m), 1.33 (2H, m), 1.09 (1H,
m), 0.89(1H, m), 0.79 (3H, d, J=7.1Hz) ppm エノール型:δ(CDCl3) 11.88 (1H, br s), 5.55 (1H,
ddd, J=2.7, 4.2, 10.0Hz), 5.39 (1H, br d, J=10.0H
z), 5.29 (1H, s), 3.93 (1H, m), 3.45 (1H,m), 3.30
(1H, dd, J=4.4, 10.0Hz), 2.70 (1H, m), 2.68 (1H,
m), 2.56 (1H,m), 2.50 (1H, m), 1.88 (1H, br d, J=1
2.9Hz), 1.77 (4H, m), 1.58 (1H, m), 1.33 (2H, m),
1.13 (1H, m), 1.00 (3H, d, J=6.8Hz), 0.91 (1H, m)
ppm カルボキシル型:δ[100mM リン酸バッファー(pH 6):
D2O =4 :1, v/v]7.83 (1H, s), 5.44 (1H, d, J=9.8
Hz), 3.58 (1H, dt, J=10.9, 8.7Hz), 3.40(1H, dd, J=
5.9, 11.2Hz), 3.24 (1H, ddd, J=3.0, 9.4, 10.9Hz),
2.99 (1H, dd, J=1.5, 7.0Hz), 2.46-2.55 (1H, m), 2.
46-2.55 (1H, m), 2.36-2.41 (1H, m), 1.61-1.81 (5H,
m), 1.45 (1H, m), 1.22-1.35 (2H, m), 0.98 (1H,
m), 0.80 (1H, m), 0.63 (3H, d, J=7.1Hz) ppm13 C−核磁気共鳴スペクトル:δ(CDCl3) ケト型:208.5 (s), 174.5 (s), 167.1 (s), 130.7
(d), 130.4 (d), 101.0(s), 80.3 (d), 66.4 (d), 58.8
(d), 47.7 (d), 42.2 (d), 41.8 (t), 36.8 (d), 32.9
(t), 30.2 (d), 30.0 (t), 29.9 (t), 26.52 (t), 26.
46 (t), 17.6 (q) ppm エノール型:192.7 (s), 131.6 (d), 130.3 (d), 102.1
(s), 100.7 (s), 81.3 (d), 48.8 (d), 47.6 (d), 44.
4 (t), 42.7 (d), 36.0 (d), 34.8 (d), 33.1 (t), 31.
5 (t), 30.4 (t), 26.7 (t), 26.5 (t), 17.9 (q) ppm 溶解性:メタノール、酢酸エチル、クロロホルム、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)に可溶、ヘキサンに難溶 呈色試薬:ヨード試薬、硫酸エタノール試薬、リンモリ
ブデン酸/硫酸セリウム試薬に陽性 薄層クロマトグラフィー Rf値;0.39 薄層;シリカゲル TLC(Merck 社製) 展開溶媒;ヘキサン:アセトン( 2:1 、v/v ) Rf値;0.80 薄層;シリカゲル TLC(Merck 社製) 展開溶媒;酢酸エチル:酢酸(99:1 、v/v )
【0014】UCS1025Bの物理化学的データ 性状:無色針状結晶 融点:221 〜223 ℃ 旋光度:[α]D 28=-31.8°(c=0.1, CH3OH) 分子式:C20H25NO6 FAB マススペクトル:m/z 376[M+H]+ 高分解能FAB マススペクトル: 実測値 376.1757 理論値 376.1760 (C20H26NO6 として) 紫外吸収スペクトル:末端吸収を示すのみである。
【0015】赤外吸収スペクトル (KBr):νmax 3205,
2925, 2875, 1805, 1720, 1670, 1410, 1325, 1300, 11
75, 1130, 1040 cm-1 1 H−核磁気共鳴スペクトル:δ(CDCl3) 5.54 (1H, dd
d, J=2.4, 4.6, 9.8Hz), 5.36 (1H, br d, J=9.8Hz),5.
13 (1H, s), 4.36 (1H, s), 3.83 (1H, ddd, J=6.7, 9.
3, 12.0Hz), 3.46 (1H, ddd, J=4.4, 9.8, 12.0Hz), 3.
43 (1H, s), 3.21 (2H, m), 2.94 (1H, m), 2.78 (1H,
m), 2.64 (1H, dddd, J=1.7, 4.4, 9.0, 13.7Hz), 1.80
(1H, m), 1.74(1H, m), 1.72 (2H, m), 1.63 (1H, m),
1.38 (1H, m), 1.30 (2H, m), 1.13 (1H, m), 1.05 (1
H, m), 0.89 (3H, d, J=7.1Hz) ppm13 C−核磁気共鳴スペクトル:δ(CDCl3) 207.7 (s),
173.7 (s), 168.6 (s), 131.1 (d), 130.4 (d), 100.7
(s), 85.0 (s), 83.5 (d), 53.7 (d), 46.9 (d), 42.2
(d), 41.2 (t), 38.7 (d), 33.2 (t), 31.2 (d), 29.31
(t), 29.28 (t), 26.7 (t), 26.4 (t), 17.5 (q) ppm 溶解性:メタノール、酢酸エチル、クロロホルムおよび
DMSOに可溶、ヘキサンに難溶 呈色試薬:ヨード試薬、硫酸エタノール試薬およびリン
モリブデン酸/硫酸セリウム試薬に陽性 薄層クロマトグラフィー: Rf 値;0.28 薄層;シリカゲル TLC(Merck 社製) 展開溶媒;ヘキサン:アセトン( 2:1 、v /v ) UCS1025 化合物の生物活性について、以下の試験例で説
明する。
2925, 2875, 1805, 1720, 1670, 1410, 1325, 1300, 11
75, 1130, 1040 cm-1 1 H−核磁気共鳴スペクトル:δ(CDCl3) 5.54 (1H, dd
d, J=2.4, 4.6, 9.8Hz), 5.36 (1H, br d, J=9.8Hz),5.
13 (1H, s), 4.36 (1H, s), 3.83 (1H, ddd, J=6.7, 9.
3, 12.0Hz), 3.46 (1H, ddd, J=4.4, 9.8, 12.0Hz), 3.
43 (1H, s), 3.21 (2H, m), 2.94 (1H, m), 2.78 (1H,
m), 2.64 (1H, dddd, J=1.7, 4.4, 9.0, 13.7Hz), 1.80
(1H, m), 1.74(1H, m), 1.72 (2H, m), 1.63 (1H, m),
1.38 (1H, m), 1.30 (2H, m), 1.13 (1H, m), 1.05 (1
H, m), 0.89 (3H, d, J=7.1Hz) ppm13 C−核磁気共鳴スペクトル:δ(CDCl3) 207.7 (s),
173.7 (s), 168.6 (s), 131.1 (d), 130.4 (d), 100.7
(s), 85.0 (s), 83.5 (d), 53.7 (d), 46.9 (d), 42.2
(d), 41.2 (t), 38.7 (d), 33.2 (t), 31.2 (d), 29.31
(t), 29.28 (t), 26.7 (t), 26.4 (t), 17.5 (q) ppm 溶解性:メタノール、酢酸エチル、クロロホルムおよび
DMSOに可溶、ヘキサンに難溶 呈色試薬:ヨード試薬、硫酸エタノール試薬およびリン
モリブデン酸/硫酸セリウム試薬に陽性 薄層クロマトグラフィー: Rf 値;0.28 薄層;シリカゲル TLC(Merck 社製) 展開溶媒;ヘキサン:アセトン( 2:1 、v /v ) UCS1025 化合物の生物活性について、以下の試験例で説
明する。
【0016】試験例1:各種細菌に対する抗菌作用 UCS1025A化合物およびUCS1025B化合物の各種細菌に対す
る抗菌活性を測定した。抗菌活性はバクトトリプトン
(Difco 社製)3g/L、肉エキス 3g/L、酵母エキス 1g/
L、グルコース1g/Lおよび寒天 16g/Lの組成からなる培
地(pH7 )を用いて寒天希釈法により測定した。抗菌活
性は最小生育阻止濃度(MIC )で示した。
る抗菌活性を測定した。抗菌活性はバクトトリプトン
(Difco 社製)3g/L、肉エキス 3g/L、酵母エキス 1g/
L、グルコース1g/Lおよび寒天 16g/Lの組成からなる培
地(pH7 )を用いて寒天希釈法により測定した。抗菌活
性は最小生育阻止濃度(MIC )で示した。
【0017】結果を第1表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】試験例2:ヒト乳癌MCF-7 、ヒト膀胱癌T
24、ヒト類表皮癌A431およびヒト腎癌ACHN細胞に対する
増殖阻害 96穴マイクロタイタープレート(Nunc#167008 )にMCF-
7 およびT24の場合1×103 個/ウェル、A431およびACH
Nの場合1.5 ×103 個/ウェルの細胞を分注し、5%炭酸
ガスインキュベータ内で37℃、24時間培養した。その
後、30mMのUCS1025A化合物およびUCS1025B化合物を段階
的に希釈し、それぞれをウェルに50μl ずつ添加した。
このときの各溶液の終濃度は最高で 100μM となる。さ
らに37℃、72時間、5%炭酸ガスインキュベータ内で培養
した。培養終了5時間前に終濃度1mg/mlとなるように培
養培地中に溶解した MTT[3-(4,5-dimethylthiazo-2-y
l)-2,5-diphenyltetrazolium bromide 、 Sigma社]を5
0μl/ウェルずつ分注した。培養終了後、DMSOを 150μl
/ウェルずつ分注し、プレートミキサーで激しく撹拌
し、MTT-ホルマザンの結晶を完全に溶解した。その後、
マイクロプレート分光光度計M-SPmax250(和光純薬社
製)で550nm の吸光度を測定した。細胞増殖抑制活性は
50%増殖阻止濃度IC50で示した。
24、ヒト類表皮癌A431およびヒト腎癌ACHN細胞に対する
増殖阻害 96穴マイクロタイタープレート(Nunc#167008 )にMCF-
7 およびT24の場合1×103 個/ウェル、A431およびACH
Nの場合1.5 ×103 個/ウェルの細胞を分注し、5%炭酸
ガスインキュベータ内で37℃、24時間培養した。その
後、30mMのUCS1025A化合物およびUCS1025B化合物を段階
的に希釈し、それぞれをウェルに50μl ずつ添加した。
このときの各溶液の終濃度は最高で 100μM となる。さ
らに37℃、72時間、5%炭酸ガスインキュベータ内で培養
した。培養終了5時間前に終濃度1mg/mlとなるように培
養培地中に溶解した MTT[3-(4,5-dimethylthiazo-2-y
l)-2,5-diphenyltetrazolium bromide 、 Sigma社]を5
0μl/ウェルずつ分注した。培養終了後、DMSOを 150μl
/ウェルずつ分注し、プレートミキサーで激しく撹拌
し、MTT-ホルマザンの結晶を完全に溶解した。その後、
マイクロプレート分光光度計M-SPmax250(和光純薬社
製)で550nm の吸光度を測定した。細胞増殖抑制活性は
50%増殖阻止濃度IC50で示した。
【0020】結果を第2表に示す。
【0021】
【表2】
【0022】次に、UCS1025 化合物の製造法について説
明する。UCS1025 は、アクレモニウム属またはフミコー
ラ属に属しUCS1025 生産能を有する微生物を培地に培養
し、培養物中にUCS1025 化合物を生成蓄積させ、該培養
物からUCS1025 化合物を採取することによって製造され
る。
明する。UCS1025 は、アクレモニウム属またはフミコー
ラ属に属しUCS1025 生産能を有する微生物を培地に培養
し、培養物中にUCS1025 化合物を生成蓄積させ、該培養
物からUCS1025 化合物を採取することによって製造され
る。
【0023】UCS1025 化合物生産能を有する微生物とし
ては、アクレモニウム属やフミコーラ属に属し、UCS102
5 化合物生産能を有する菌株であればいずれの菌株でも
用いることができる。またこれらの菌株を人工的変異方
法、例えば紫外線照射、X 線照射、変異誘起剤処理など
によって変異させた変異株または自然的に変異した変異
株でも、 UCS1025化合物生産能を有するものであれば本
発明に用いることができる。具体的に好適な例として、
アクレモニウム・スピーシーズ(Acremonium sp.)KPC
7629-19 株やフミコーラ・スピーシーズ(Humicola s
p.)KPC 7781-6株があげられる。
ては、アクレモニウム属やフミコーラ属に属し、UCS102
5 化合物生産能を有する菌株であればいずれの菌株でも
用いることができる。またこれらの菌株を人工的変異方
法、例えば紫外線照射、X 線照射、変異誘起剤処理など
によって変異させた変異株または自然的に変異した変異
株でも、 UCS1025化合物生産能を有するものであれば本
発明に用いることができる。具体的に好適な例として、
アクレモニウム・スピーシーズ(Acremonium sp.)KPC
7629-19 株やフミコーラ・スピーシーズ(Humicola s
p.)KPC 7781-6株があげられる。
【0024】本発明者らは、土壌より新たに分離したア
クレモニウム(Acremonium)に属する糸状菌KPC 7629-1
9 株やフミコーラ(Humicola)に属する糸状菌KPC 7781
-6株が、抗菌および抗腫瘍作用を有するUCS1025 化合物
を生産することを見い出した。
クレモニウム(Acremonium)に属する糸状菌KPC 7629-1
9 株やフミコーラ(Humicola)に属する糸状菌KPC 7781
-6株が、抗菌および抗腫瘍作用を有するUCS1025 化合物
を生産することを見い出した。
【0025】本発明化合物を生産する代表菌株 (KPC 76
29-19)は、土壌より分離したもので、その菌学的性質は
次のとおりである。
29-19)は、土壌より分離したもので、その菌学的性質は
次のとおりである。
【0026】1.肉眼的観察 麦芽エキス寒天培地を用いて、25℃で培養したとき、集
落の直径は培養 7日目で16〜21mm、培養14日目で28〜31
mmに達する。集落の表面中央は灰褐色を呈し、周囲はベ
ージュ色あるいは灰白色を呈する。集落裏面中央は赤褐
色を呈し、その周囲は灰茶褐色を呈する。また、培地中
にオレンジ色の色素を産生する。
落の直径は培養 7日目で16〜21mm、培養14日目で28〜31
mmに達する。集落の表面中央は灰褐色を呈し、周囲はベ
ージュ色あるいは灰白色を呈する。集落裏面中央は赤褐
色を呈し、その周囲は灰茶褐色を呈する。また、培地中
にオレンジ色の色素を産生する。
【0027】バレイショ・ブドウ糖寒天培地を用いて、
25℃で培養したとき、集落の直径は培養 7日目で約15m
m、培養14日目で約25mmに達する。集落の表面中央は放
射状の皺状となり、クリーム色から茶褐色を呈し、周囲
は灰色を呈する。集落裏面中央部は淡褐色から茶褐色を
呈し、その周囲は灰白色を呈する。本菌の至適生育温度
は11〜31℃で、23℃付近で最も良好に生育する。生育し
うるpHは3〜10で、pH6 前後で最も良好に生育する。
25℃で培養したとき、集落の直径は培養 7日目で約15m
m、培養14日目で約25mmに達する。集落の表面中央は放
射状の皺状となり、クリーム色から茶褐色を呈し、周囲
は灰色を呈する。集落裏面中央部は淡褐色から茶褐色を
呈し、その周囲は灰白色を呈する。本菌の至適生育温度
は11〜31℃で、23℃付近で最も良好に生育する。生育し
うるpHは3〜10で、pH6 前後で最も良好に生育する。
【0028】2.光学顕微鏡的観察 バレイショ・ブドウ糖寒天培地を用いて、25℃で 2週間
培養したときの本菌の光学顕微鏡による観察結果は、以
下のとおりである。菌糸は隔壁を有し、平滑でよく分岐
する。分生子は、菌糸から側生あるいは頂生するフィア
ライドから形成される。フィアライドは菌糸から単生
し、無色、平滑で、錐状を呈し、基部は幅1.5〜2.5 μm
、先端に向かうに従い徐々に細くなり、先端の幅は0.5
〜1.5 μm を呈する。フィアライドの長さは10〜35μm
で、その基部に隔壁を有する。フィアライド先端部から
は、分生子が内生出芽的、フィアロ型に形成され、通
常、フィアライド先端部には分生子の粘球が形成され
る。分生子は、亜球形から楕円形で、無色、平滑、長さ
2.5〜4.5 μm 、幅1.7〜2.5 μm である。また、球形か
ら亜球形で、直径2.5〜5.5 μm の厚膜胞子を形成す
る。
培養したときの本菌の光学顕微鏡による観察結果は、以
下のとおりである。菌糸は隔壁を有し、平滑でよく分岐
する。分生子は、菌糸から側生あるいは頂生するフィア
ライドから形成される。フィアライドは菌糸から単生
し、無色、平滑で、錐状を呈し、基部は幅1.5〜2.5 μm
、先端に向かうに従い徐々に細くなり、先端の幅は0.5
〜1.5 μm を呈する。フィアライドの長さは10〜35μm
で、その基部に隔壁を有する。フィアライド先端部から
は、分生子が内生出芽的、フィアロ型に形成され、通
常、フィアライド先端部には分生子の粘球が形成され
る。分生子は、亜球形から楕円形で、無色、平滑、長さ
2.5〜4.5 μm 、幅1.7〜2.5 μm である。また、球形か
ら亜球形で、直径2.5〜5.5 μm の厚膜胞子を形成す
る。
【0029】本菌株は上述したアナモルフのみ観察さ
れ、テレオモルフは観察されない。以上の菌学的性質よ
り、本菌の分類学的位置を「ザ・ジェネラ・オブ・ファ
ンジャイ・スポルレイティング・イン・ピュア・カルチ
ャー 第2版 (The Genera of Fungi Sporulating in
Pure Culture, 2nd ed., Cramer, Vaduz, J. A. von Ar
x, 1974 ) 」に従って検索した結果、本菌は糸状不完全
菌類のアクレモニウム (Acremonium) 属に属することが
明らかとなった。本発明者らは本菌株を「アクレモニウ
ム・スピーシーズ KPC 7629-19 (Acremonium sp. KPC
7629-19)」と命名し、平成8年9月26日付で通商産業
省工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県つくば市
東一町目1番3号)に受託番号FERM BP−567
3として寄託した。なお、アクレモニウム属菌に関して
は、ウォルター・ガムス (Walter Gams)著の「セファロ
スポリウム−アールティゲ・シメルピルツェ(ヒフォミ
セテス)(Cephalosporium-artige Schimmelpilze (Hyph
omycetes) 」(Gustav Fischer Verlag, Stuttgart, 197
1 ) に詳しく述べられている。
れ、テレオモルフは観察されない。以上の菌学的性質よ
り、本菌の分類学的位置を「ザ・ジェネラ・オブ・ファ
ンジャイ・スポルレイティング・イン・ピュア・カルチ
ャー 第2版 (The Genera of Fungi Sporulating in
Pure Culture, 2nd ed., Cramer, Vaduz, J. A. von Ar
x, 1974 ) 」に従って検索した結果、本菌は糸状不完全
菌類のアクレモニウム (Acremonium) 属に属することが
明らかとなった。本発明者らは本菌株を「アクレモニウ
ム・スピーシーズ KPC 7629-19 (Acremonium sp. KPC
7629-19)」と命名し、平成8年9月26日付で通商産業
省工業技術院生命工学工業技術研究所(茨城県つくば市
東一町目1番3号)に受託番号FERM BP−567
3として寄託した。なお、アクレモニウム属菌に関して
は、ウォルター・ガムス (Walter Gams)著の「セファロ
スポリウム−アールティゲ・シメルピルツェ(ヒフォミ
セテス)(Cephalosporium-artige Schimmelpilze (Hyph
omycetes) 」(Gustav Fischer Verlag, Stuttgart, 197
1 ) に詳しく述べられている。
【0030】また本発明化合物を生産するもう一方の代
表菌株 (KPC 7781-6) も、土壌より分離したもので、そ
の菌学的性質は次のとおりである。
表菌株 (KPC 7781-6) も、土壌より分離したもので、そ
の菌学的性質は次のとおりである。
【0031】1.肉眼的観察 麦芽エキス寒天培地を用いて、25℃で培養したとき、集
落の直径は培養 7日目で40〜50mm、培養14日目で63〜75
mmに達する。集落の表面はやや緑色がかった灰白色から
灰色を呈し、周囲は黒褐色を呈する。集落裏面は黒褐色
を呈し、その周囲がクリーム色を呈することもある。
落の直径は培養 7日目で40〜50mm、培養14日目で63〜75
mmに達する。集落の表面はやや緑色がかった灰白色から
灰色を呈し、周囲は黒褐色を呈する。集落裏面は黒褐色
を呈し、その周囲がクリーム色を呈することもある。
【0032】バレイショ・ブドウ糖寒天培地を用いて、
25℃で培養したとき、集落の直径は培養7 日目で39〜46
mm、培養14日目で65〜70mmに達する。集落の表面中央は
白色を呈し、周囲は黒褐色を呈する。集落裏面は黒褐色
を呈し、その中央部がベージュ色を呈することもある。
本菌の至適生育温度は11〜33℃で、27℃付近で最も良好
に生育する。生育しうるpHは3〜12で、pH6 前後で最も
良好に生育する。
25℃で培養したとき、集落の直径は培養7 日目で39〜46
mm、培養14日目で65〜70mmに達する。集落の表面中央は
白色を呈し、周囲は黒褐色を呈する。集落裏面は黒褐色
を呈し、その中央部がベージュ色を呈することもある。
本菌の至適生育温度は11〜33℃で、27℃付近で最も良好
に生育する。生育しうるpHは3〜12で、pH6 前後で最も
良好に生育する。
【0033】2.光学顕微鏡的観察 麦芽エキス寒天培地を用いて、25℃で2 週間培養したと
きの本菌の光学顕微鏡による観察結果は以下のとおりで
ある。菌糸は隔壁を有し、平滑でよく分岐する。分生子
は、菌糸あるいは短い分生子柄から形成される。分生子
は外生出芽的、アレウロ型で、分生子形成細胞の頂端に
単生する。成熟した分生子は、単細胞、球形から亜球
形、淡褐色から暗褐色を呈し、平滑で直径6.5〜9.5 μm
である。稀に棍棒形または広棍棒形の分生子および二
細胞性の分生子を形成する。
きの本菌の光学顕微鏡による観察結果は以下のとおりで
ある。菌糸は隔壁を有し、平滑でよく分岐する。分生子
は、菌糸あるいは短い分生子柄から形成される。分生子
は外生出芽的、アレウロ型で、分生子形成細胞の頂端に
単生する。成熟した分生子は、単細胞、球形から亜球
形、淡褐色から暗褐色を呈し、平滑で直径6.5〜9.5 μm
である。稀に棍棒形または広棍棒形の分生子および二
細胞性の分生子を形成する。
【0034】本菌株は上述したアナモルフのみ観察さ
れ、テレオモルフは観察されない。以上の菌学的性質よ
り、本菌の分類学的位置を「ザ・ジェネラ・オブ・ファ
ンジャイ・スポルレイティング・イン・ピュア・カルチ
ャー 第2版 (The Genera of Fungi Sporulating in
Pure Culture, 2nd ed., Cramer, Vaduz, J. A. von Ar
x, 1974 ) 」に従って検索した結果、本菌は糸状不完全
菌類のフミコーラ (Humicola) 属に属することが明らか
となった。本発明者らは本菌株を「フミコーラ・スピー
シーズ KPC 7781-6 (Humicola sp. KPC 7781-6) 」と
命名し、平成8年9月26日付で通商産業省工業技術院
生命工学工業技術研究所に受託番号FERM BP−5
674として寄託した。
れ、テレオモルフは観察されない。以上の菌学的性質よ
り、本菌の分類学的位置を「ザ・ジェネラ・オブ・ファ
ンジャイ・スポルレイティング・イン・ピュア・カルチ
ャー 第2版 (The Genera of Fungi Sporulating in
Pure Culture, 2nd ed., Cramer, Vaduz, J. A. von Ar
x, 1974 ) 」に従って検索した結果、本菌は糸状不完全
菌類のフミコーラ (Humicola) 属に属することが明らか
となった。本発明者らは本菌株を「フミコーラ・スピー
シーズ KPC 7781-6 (Humicola sp. KPC 7781-6) 」と
命名し、平成8年9月26日付で通商産業省工業技術院
生命工学工業技術研究所に受託番号FERM BP−5
674として寄託した。
【0035】本発明の UCS1025化合物生産菌の培養に際
しては、通常の糸状菌の培養法が適用される。培地とし
ては、微生物の資化し得る炭素源、窒素源、無機物など
を程よく含有する培地であれば合成培地、天然培地いず
れでも使用できる。
しては、通常の糸状菌の培養法が適用される。培地とし
ては、微生物の資化し得る炭素源、窒素源、無機物など
を程よく含有する培地であれば合成培地、天然培地いず
れでも使用できる。
【0036】炭素源としては、グルコース、澱粉、デキ
ストリン、マンノース、フルクトース、シュクロース、
ラクトース、キシロース、アラビノース、マンニトー
ル、糖蜜などが単独または組合せて用いられる。さら
に、菌の資化能によっては炭化水素、アルコール類、有
機酸なども用いられる。
ストリン、マンノース、フルクトース、シュクロース、
ラクトース、キシロース、アラビノース、マンニトー
ル、糖蜜などが単独または組合せて用いられる。さら
に、菌の資化能によっては炭化水素、アルコール類、有
機酸なども用いられる。
【0037】窒素源としては、塩化アンモニウム、硝酸
アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、尿
素、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コー
ン・スチープ・リカー、大豆粉、カザミノ酸などが単独
または組合せて用いられる。そのほか、必要に応じて塩
化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、リン酸二水素カリウム、リン酸マグネシウ
ム・8水塩、硫酸第一鉄、塩化カルシウム、硫酸マンガ
ン、硫酸亜鉛、硫酸銅などの無機塩類を加える。さら
に、使用菌の生育や UCS1025化合物の生産を促進する微
量成分を適当に添加することができる。
アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、尿
素、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コー
ン・スチープ・リカー、大豆粉、カザミノ酸などが単独
または組合せて用いられる。そのほか、必要に応じて塩
化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、リン酸二水素カリウム、リン酸マグネシウ
ム・8水塩、硫酸第一鉄、塩化カルシウム、硫酸マンガ
ン、硫酸亜鉛、硫酸銅などの無機塩類を加える。さら
に、使用菌の生育や UCS1025化合物の生産を促進する微
量成分を適当に添加することができる。
【0038】培養法としては、液体培養法、特に深部攪
拌培養法が適している。培養は、16〜37℃、好ましくは
25〜32℃の温度で、pH 4〜10、好ましくはpH 6〜8 で
行われ、培地のpH調整にはアンモニア水や炭酸アンモニ
ウム溶液などが用いられる。培養は通常1〜9日で完了す
るが、UCS1025 化合物が培養液中および菌体中に生成蓄
積され、培養物中の生成量が最大に達したときに培養を
停止することが好ましい。
拌培養法が適している。培養は、16〜37℃、好ましくは
25〜32℃の温度で、pH 4〜10、好ましくはpH 6〜8 で
行われ、培地のpH調整にはアンモニア水や炭酸アンモニ
ウム溶液などが用いられる。培養は通常1〜9日で完了す
るが、UCS1025 化合物が培養液中および菌体中に生成蓄
積され、培養物中の生成量が最大に達したときに培養を
停止することが好ましい。
【0039】培養物中に蓄積した UCS1025化合物を培養
物から単離精製するに際しては、通常の微生物代謝産物
を培養物から単離精製するために常用される方法に従っ
て行われる。例えば、培養物を濾過により培養濾液と菌
体とに分け、菌体からクロロホルム、アセトンなどの溶
剤で菌体成分を抽出する。ついで、抽出液と培養濾液と
を併せて、ポリスチレン系吸着剤、例えばダイヤイオン
HP−20 (三菱化学社製)などに通塔して活性成分を
吸着させ、ついでメタノール、アセトンなどで溶出す
る。溶出液を濃縮し、オクタデシル基結合型シリカゲル
(ODS) によるカラムクロマトグラフィー、高速液体クロ
マトグラフィー、シリカゲルによるカラムクロマトグラ
フィーなどにより、UCS1025 化合物を得る。なお、培
養、単離精製操作中の UCS1025化合物の検出は、薄層ク
ロマトグラフィー、ついでヨード試薬を用いることによ
り行うことができる。
物から単離精製するに際しては、通常の微生物代謝産物
を培養物から単離精製するために常用される方法に従っ
て行われる。例えば、培養物を濾過により培養濾液と菌
体とに分け、菌体からクロロホルム、アセトンなどの溶
剤で菌体成分を抽出する。ついで、抽出液と培養濾液と
を併せて、ポリスチレン系吸着剤、例えばダイヤイオン
HP−20 (三菱化学社製)などに通塔して活性成分を
吸着させ、ついでメタノール、アセトンなどで溶出す
る。溶出液を濃縮し、オクタデシル基結合型シリカゲル
(ODS) によるカラムクロマトグラフィー、高速液体クロ
マトグラフィー、シリカゲルによるカラムクロマトグラ
フィーなどにより、UCS1025 化合物を得る。なお、培
養、単離精製操作中の UCS1025化合物の検出は、薄層ク
ロマトグラフィー、ついでヨード試薬を用いることによ
り行うことができる。
【0040】UCS1025化合物またはこれと化学的に等価
な互変異性体の薬理学的に許容される塩は、薬理学的に
許容される金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加
塩、アミノ酸付加塩を包含する。金属塩としてはリチウ
ム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、
マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属
塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等があげられ、アンモニウ
ム塩としてはアンモニウム、テトラメチルアンモニウム
等の塩があげられ、有機アミン付加塩としてはモルホリ
ン、ピペリジン等の付加塩、アミノ酸付加塩としてはグ
リシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、リジン等の付加塩があげられる。
な互変異性体の薬理学的に許容される塩は、薬理学的に
許容される金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加
塩、アミノ酸付加塩を包含する。金属塩としてはリチウ
ム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、
マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属
塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等があげられ、アンモニウ
ム塩としてはアンモニウム、テトラメチルアンモニウム
等の塩があげられ、有機アミン付加塩としてはモルホリ
ン、ピペリジン等の付加塩、アミノ酸付加塩としてはグ
リシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、リジン等の付加塩があげられる。
【0041】UCS1025 化合物または化学的に等価な互変
異性体の塩を取得したい場合には、UCS1025 化合物また
は化学的に等価な互変異性体の塩が得られる時はそのま
ま精製すればよく、また遊離の形で得られる時は適当な
溶媒に溶解または懸濁し、塩基を加え、塩を形成させれ
ばよい。また、UCS1025 化合物、化学的に等価な互変異
性体またはそれらの薬理学的に許容される塩は、水ある
いは各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、
それら付加物も本発明に包含される。
異性体の塩を取得したい場合には、UCS1025 化合物また
は化学的に等価な互変異性体の塩が得られる時はそのま
ま精製すればよく、また遊離の形で得られる時は適当な
溶媒に溶解または懸濁し、塩基を加え、塩を形成させれ
ばよい。また、UCS1025 化合物、化学的に等価な互変異
性体またはそれらの薬理学的に許容される塩は、水ある
いは各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、
それら付加物も本発明に包含される。
【0042】以下に本発明の実施例を示す。
【0043】
実施例1 アクレモニウム・スピーシーズ KPC 7629-19
株によるUCS1025AおよびUCS1025Bの製造 第一種培地および第二種培地としては、グルコース100g
/L、マッシュポテトの素30g/L 、酵母エキス5g/Lを組成
とする培地(pH6.5) を用いた。種菌一白金耳を300ml容
三角フラスコに入れた第一種培地50mlに植菌し、25℃で
144 時間振盪培養を行った。この第一種培養液50mlを2L
容三角フラスコに入った300mlの第二種培地に15mlずつ
合計6本に植菌し、25℃で48時間振盪培養した。得られ
た第二種培養液を、30L 容タンクに入れた主発酵培地18
Lに900ml ずつ2本(合計36L)植菌し、25℃で162時間通
気撹拌培養(回転数300rpm 、通気量18L/分)を行った。
主発酵培地としては、グルコース20g/L、マッシュポテ
トの素20g/L、ペプトン5g/L、リン酸二水素カリウム5g/
L、リン酸マグネシウム・8水塩0.5g/Lを組成とする培
地(pH6.0) を用いた。
株によるUCS1025AおよびUCS1025Bの製造 第一種培地および第二種培地としては、グルコース100g
/L、マッシュポテトの素30g/L 、酵母エキス5g/Lを組成
とする培地(pH6.5) を用いた。種菌一白金耳を300ml容
三角フラスコに入れた第一種培地50mlに植菌し、25℃で
144 時間振盪培養を行った。この第一種培養液50mlを2L
容三角フラスコに入った300mlの第二種培地に15mlずつ
合計6本に植菌し、25℃で48時間振盪培養した。得られ
た第二種培養液を、30L 容タンクに入れた主発酵培地18
Lに900ml ずつ2本(合計36L)植菌し、25℃で162時間通
気撹拌培養(回転数300rpm 、通気量18L/分)を行った。
主発酵培地としては、グルコース20g/L、マッシュポテ
トの素20g/L、ペプトン5g/L、リン酸二水素カリウム5g/
L、リン酸マグネシウム・8水塩0.5g/Lを組成とする培
地(pH6.0) を用いた。
【0044】得られた発酵培養液30Lに濾過助剤(ラヂ
オライト#600、昭和化学工業社製)を10% の割合で
添加後、遠心濾過機により濾過を行った。培養濾液と菌
体とを分別し、培養濾液をダイヤイオンHP−20を2L
充填したカラムに通塔して活性成分を吸着させた。40%
メタノール水溶液6Lで不純物を溶出後、メタノール6Lで
活性成分を溶出した。活性画分を減圧下で濃縮し400ml
とした。これに等量の酢酸エチルを加え活性成分を抽出
した。抽出物を減圧下で濃縮乾固すると、褐色の油状物
質が得られた。この油状物質をシリカゲルカラム(ワコ
ーゲルC−200、和光純薬社製)を用い、ヘキサン−
酢酸エチル混合溶液で展開した。ヘキサン/ 酢酸エチル
(7:3 、v/v ) 溶液で不純物を溶出後、ヘキサン/酢酸
エチル(6:4-5:5、v/v)溶液で活性成分を溶出した。活
性画分を濃縮乾固すると、淡褐色の油状物質が得られ
た。これをシリカゲルカラム(LiChroprep Si 60、Merc
k 社製)を用い、ヘキサン−アセトン混合溶液で展開し
た。ヘキサン/アセトン(86:14、v/v ) 溶液で不純物
を溶出後、ヘキサン/アセトン(84:16-82:18、v/v)溶
液でUCS1025Aの画分を溶出した。さらに、ヘキサン/ア
セトン(80:20-75:25、v/v)溶液でUCS1025Bの画分を溶
出した。UCS1025AおよびUCS1025Bの両画分とも4℃で 3
日間放置することにより、それぞれ結晶化させた。析出
した結晶を集め乾燥することにより、UCS1025Aが131mg
、そしてUCS1025Bが4.8mg 得られた。
オライト#600、昭和化学工業社製)を10% の割合で
添加後、遠心濾過機により濾過を行った。培養濾液と菌
体とを分別し、培養濾液をダイヤイオンHP−20を2L
充填したカラムに通塔して活性成分を吸着させた。40%
メタノール水溶液6Lで不純物を溶出後、メタノール6Lで
活性成分を溶出した。活性画分を減圧下で濃縮し400ml
とした。これに等量の酢酸エチルを加え活性成分を抽出
した。抽出物を減圧下で濃縮乾固すると、褐色の油状物
質が得られた。この油状物質をシリカゲルカラム(ワコ
ーゲルC−200、和光純薬社製)を用い、ヘキサン−
酢酸エチル混合溶液で展開した。ヘキサン/ 酢酸エチル
(7:3 、v/v ) 溶液で不純物を溶出後、ヘキサン/酢酸
エチル(6:4-5:5、v/v)溶液で活性成分を溶出した。活
性画分を濃縮乾固すると、淡褐色の油状物質が得られ
た。これをシリカゲルカラム(LiChroprep Si 60、Merc
k 社製)を用い、ヘキサン−アセトン混合溶液で展開し
た。ヘキサン/アセトン(86:14、v/v ) 溶液で不純物
を溶出後、ヘキサン/アセトン(84:16-82:18、v/v)溶
液でUCS1025Aの画分を溶出した。さらに、ヘキサン/ア
セトン(80:20-75:25、v/v)溶液でUCS1025Bの画分を溶
出した。UCS1025AおよびUCS1025Bの両画分とも4℃で 3
日間放置することにより、それぞれ結晶化させた。析出
した結晶を集め乾燥することにより、UCS1025Aが131mg
、そしてUCS1025Bが4.8mg 得られた。
【0045】実施例2 フミコーラ・スピーシーズ KP
C 7781-6株によるUCS1025Aの製造 種菌として、フミコーラ・スピーシーズKPC 7781-6株を
用いてUCS1025Aを製造した。種培地としては、グルコー
ス100g/L、マッシュポテトの素30g/L、酵母エキス5g/L
を組成とする培地(pH6.5) を用いた。種菌一白金耳を30
0ml容三角フラスコに入れた種培地50mlに植菌し、25℃
で72時間振盪培養を行った。得られた培養液を、300ml
容三角フラスコに入れた主発酵培地50mlに2.5mlずつ40
本(合計2L) 植菌し、25℃で216時間振盪培養を行った。
主発酵培地としては、グルコース20g/L、マッシュポテ
トの素20g/L 、ペプトン5g/L、リン酸二水素カリウム5g
/L、リン酸マグネシウム・8水塩0.5g/Lを組成とする培
地(pH6.0) を用いた。
C 7781-6株によるUCS1025Aの製造 種菌として、フミコーラ・スピーシーズKPC 7781-6株を
用いてUCS1025Aを製造した。種培地としては、グルコー
ス100g/L、マッシュポテトの素30g/L、酵母エキス5g/L
を組成とする培地(pH6.5) を用いた。種菌一白金耳を30
0ml容三角フラスコに入れた種培地50mlに植菌し、25℃
で72時間振盪培養を行った。得られた培養液を、300ml
容三角フラスコに入れた主発酵培地50mlに2.5mlずつ40
本(合計2L) 植菌し、25℃で216時間振盪培養を行った。
主発酵培地としては、グルコース20g/L、マッシュポテ
トの素20g/L 、ペプトン5g/L、リン酸二水素カリウム5g
/L、リン酸マグネシウム・8水塩0.5g/Lを組成とする培
地(pH6.0) を用いた。
【0046】得られた発酵培養液2Lに濾過助剤(ラヂオ
ライト#600、昭和化学工業社製)を10% の割合で添
加後、吸引濾過機により濾過を行った。培養濾液と菌体
とを分け、分別した菌体にメタノール1Lを加えて充分に
撹拌抽出し、再度吸引濾過機により濾過した。得られた
メタノール抽出液を減圧下で濃縮し、さらに水を加え1L
とした。これと培養濾液とをそれぞれダイヤイオンHP
−20を充填したカラムに通塔し、メタノールで活性成
分を溶出した。各々の活性画分を合わせ減圧下で濃縮
し、さらに水を加え5Lとした。これをダイヤイオンHP
−20ssを充填したカラムに通塔し、水−メタノール
混合溶液で展開した。水/メタノール(3:7 、v/v)溶液
で不純物を溶出後、水/メタノール(2:8- 0:1 、v/v
) で活性成分を溶出した。活性画分を減圧下で濃縮乾
固すると、褐色の油状物質が得られた。この油状物質を
シリカゲルカラム(ワコーゲルC−200、和光純薬社
製)を用い、クロロホルム−メタノール−酢酸混合溶液
で展開した。クロロホルム/メタノール/酢酸(1000 :
10:1 、v/v/v)溶液で不純物を溶出後、クロロホルム/
メタノール/酢酸(980:20:2 、v/v/v)溶液で活性成分
を溶出した。活性画分を濃縮乾固すると、淡褐色の油状
物質が得られた。これを再度シリカゲルカラム(ワコー
ゲルC−200、和光純薬社製)を用い、ヘキサン−ア
セトン混合溶液で展開した。ヘキサン−アセトン(9:1
、v/v)溶液で不純物を溶出後、ヘキサン−アセトン
(8:2 、v/v)溶液で活性成分を溶出した。活性画分を濃
縮乾固し、このサンプルのFAB マススペクトル解析、H
PLC解析、TLC解析を行った。その結果、活性成分
はUCS1025Aと同一であることが判明した。種菌として、
フミコーラ・スピーシーズ KPC 7781-6 株を用いてもUC
S1025Aの製造は可能であることが示された。
ライト#600、昭和化学工業社製)を10% の割合で添
加後、吸引濾過機により濾過を行った。培養濾液と菌体
とを分け、分別した菌体にメタノール1Lを加えて充分に
撹拌抽出し、再度吸引濾過機により濾過した。得られた
メタノール抽出液を減圧下で濃縮し、さらに水を加え1L
とした。これと培養濾液とをそれぞれダイヤイオンHP
−20を充填したカラムに通塔し、メタノールで活性成
分を溶出した。各々の活性画分を合わせ減圧下で濃縮
し、さらに水を加え5Lとした。これをダイヤイオンHP
−20ssを充填したカラムに通塔し、水−メタノール
混合溶液で展開した。水/メタノール(3:7 、v/v)溶液
で不純物を溶出後、水/メタノール(2:8- 0:1 、v/v
) で活性成分を溶出した。活性画分を減圧下で濃縮乾
固すると、褐色の油状物質が得られた。この油状物質を
シリカゲルカラム(ワコーゲルC−200、和光純薬社
製)を用い、クロロホルム−メタノール−酢酸混合溶液
で展開した。クロロホルム/メタノール/酢酸(1000 :
10:1 、v/v/v)溶液で不純物を溶出後、クロロホルム/
メタノール/酢酸(980:20:2 、v/v/v)溶液で活性成分
を溶出した。活性画分を濃縮乾固すると、淡褐色の油状
物質が得られた。これを再度シリカゲルカラム(ワコー
ゲルC−200、和光純薬社製)を用い、ヘキサン−ア
セトン混合溶液で展開した。ヘキサン−アセトン(9:1
、v/v)溶液で不純物を溶出後、ヘキサン−アセトン
(8:2 、v/v)溶液で活性成分を溶出した。活性画分を濃
縮乾固し、このサンプルのFAB マススペクトル解析、H
PLC解析、TLC解析を行った。その結果、活性成分
はUCS1025Aと同一であることが判明した。種菌として、
フミコーラ・スピーシーズ KPC 7781-6 株を用いてもUC
S1025Aの製造は可能であることが示された。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、抗菌および抗腫瘍作用
を有する UCS1025化合物、これと化学的に等価な互変異
性体またはそれらの薬理学的に許容される塩を提供する
ことができる。
を有する UCS1025化合物、これと化学的に等価な互変異
性体またはそれらの薬理学的に許容される塩を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12P 17/18 C12R 1:645) (72)発明者 安藤 勝彦 東京都町田市旭町1−17−8 (72)発明者 我妻 勉 静岡県駿東郡長泉町下土狩1179 (72)発明者 秋永 士朗 静岡県駿東郡長泉町下土狩1134−6 (72)発明者 大内 弘造 埼玉県蓮田市桜台2−2−9 (72)発明者 川崎 秀紀 茨城県土浦市荒川沖西区2−403−1−303
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子または水酸基を表わす。)で表さ
れるUCS1025 化合物、これと化学的に等価な互変異性体
またはそれらの薬理学的に許容される塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33953597A JP3920430B2 (ja) | 1996-12-18 | 1997-12-10 | Ucs1025化合物 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-337765 | 1996-12-18 | ||
JP33776596 | 1996-12-18 | ||
JP12097 | 1997-01-06 | ||
JP9-120 | 1997-01-06 | ||
JP33953597A JP3920430B2 (ja) | 1996-12-18 | 1997-12-10 | Ucs1025化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10245385A true JPH10245385A (ja) | 1998-09-14 |
JP3920430B2 JP3920430B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=27274306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33953597A Expired - Fee Related JP3920430B2 (ja) | 1996-12-18 | 1997-12-10 | Ucs1025化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3920430B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009113660A1 (ja) * | 2008-03-14 | 2009-09-17 | アステラス製薬株式会社 | 環状化合物を生産する微生物 |
US8598115B2 (en) | 2008-03-14 | 2013-12-03 | Astellas Pharma Inc. | Cyclic compound and salt thereof |
-
1997
- 1997-12-10 JP JP33953597A patent/JP3920430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009113660A1 (ja) * | 2008-03-14 | 2009-09-17 | アステラス製薬株式会社 | 環状化合物を生産する微生物 |
JPWO2009113660A1 (ja) * | 2008-03-14 | 2011-07-21 | アステラス製薬株式会社 | 環状化合物を生産する微生物 |
US8241872B2 (en) | 2008-03-14 | 2012-08-14 | Astellas Pharma Inc. | Microorganism producing cyclic compound |
JP5275337B2 (ja) * | 2008-03-14 | 2013-08-28 | アステラス製薬株式会社 | 環状化合物を生産する微生物 |
US8598115B2 (en) | 2008-03-14 | 2013-12-03 | Astellas Pharma Inc. | Cyclic compound and salt thereof |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3920430B2 (ja) | 2007-05-30 |
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