JPH10245015A - 低温殺菌設備における緊急停止時の容器内容物品質保証装置 - Google Patents

低温殺菌設備における緊急停止時の容器内容物品質保証装置

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JPH10245015A
JPH10245015A JP9048630A JP4863097A JPH10245015A JP H10245015 A JPH10245015 A JP H10245015A JP 9048630 A JP9048630 A JP 9048630A JP 4863097 A JP4863097 A JP 4863097A JP H10245015 A JPH10245015 A JP H10245015A
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Etsuo Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、殺菌領域で緊急停止した容器
内容物の過殺菌による品質低下を防止する。 【解決手段】 殺菌領域Sを上流域Suと下流Sdとに
2分割して切り替え自在な上流ノズル14Auと下流ノ
ズル14Abを配置し、搬送コンベヤ3の停止時間が殺
菌時間の1/2〜1の範囲では、上流側ノズル14Au
からのみ加熱水を所定時間散布した後再起動し、搬送コ
ンベヤ3の停止時間が殺菌時間の1.0以上となると、
冷却水槽11Bから冷却水を加熱水ノズル11a,11
bに導入して強制冷却した後、再起動するコントローラ
39を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料水や薬液など
の殺菌兼用のボトリングラインまたは殺菌ラインにおい
て、ライン停止時に殺菌温度領域の品質低下を防止する
ことができる低温殺菌設備における緊急停止時の容器内
容物品質保証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば牛乳やジュースなど内容
物の低温殺菌兼用のボトリングラインでは、殺菌温度
(たとえば90℃)に加熱した状態で容器に飲料を充填
し、この殺菌温度を所定時間保持するために殺菌領域で
加熱水を一定時間容器にシャワーして殺菌温度を保持
し、その後段階的に低温の冷却水を容器にシャワーして
常温または保存冷却温度まで冷却することが行われてい
る。
【0003】しかし、容器の搬送ラインに故障が生じて
搬送ラインを停止する必要がある場合、殺菌領域で必要
な殺菌時間以上に飲料が加熱されると、過殺菌状態とな
り内容物の品質が低下する。このため、これを防止する
装置として、たとえば特許第2507701号公報に
は、ボトリングラインの冷却側から順次冷却ノズルを移
動させつつ冷却水の温度を制御するものが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のもの
は、全体が大形化して装置および制御が複雑になるとい
う問題があった。
【0005】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して、簡単な構造で未殺菌および過殺菌に
よる容器内容物の品質の低下を防止できる低温殺菌設備
における緊急停止時の容器内容物品質保証装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、内容物が充填された
容器を搬送する搬送ラインに、加熱水ノズルから殺菌用
加熱水を容器に散布して内容物を所定の殺菌温度に所定
の殺菌時間保持する殺菌領域と、この殺菌領域の下流側
で冷却水ノズルから殺菌用加熱水より低温の冷却水を容
器に散布して内容物を冷却する冷却領域とを備えた容器
内容物の低温殺菌装置であって、殺菌領域が上流側から
下流側に複数に分割された複数の流域にそれぞれ配設さ
れた加熱水ノズルと、殺菌領域に配置された殺菌用水槽
から加熱水をそれぞれ加熱水ノズルに供給する加熱水供
給手段と、各加熱水ノズルへの加熱水の供給を停止可能
な加熱水切り替え手段と、冷却領域に配置された冷却用
水槽から冷却水を各加熱水ノズルに供給可能な強制冷却
水供給手段と、搬送ラインの停止時間をカウントするタ
イマーの信号に基づいて前記加熱水供給手段、加熱水切
り替え手段および強制冷却水供給手段の操作信号を出力
するコントローラとを具備し、前記コントローラは、搬
送ラインの停止時間が殺菌時間以内のときは、加熱水切
り替え手段を操作して殺菌領域の上流側の加熱水ノズル
から所定時間加熱水を散布させた後、搬送ラインを再起
動させ、停止時間が殺菌時間を越えると、強制冷却水供
給手段を作動して各加熱水ノズルから冷却水を散布する
ように構成したものである。
【0007】上記構成によれば、搬送ラインの停止が殺
菌時間以内の場合には、加熱時間の短い上流側の容器内
容物を充分に加熱すると共に、加熱水の散布時間が長い
殺菌領域の下流側に停止した容器内容物の加熱を中断し
て過殺菌を防止し、少なくとも殺菌時間の2倍を越えな
い範囲で殺菌領域の容器内容物を加熱して冷却領域に排
出するので、容器内容物が殺菌時間不足となったり、ま
た過殺菌となって品質が低下することもない。しかも殺
菌領域を複数に分割することにより、よりきめ細かい温
度制御が可能となり、内容物の品質低下を高精度で防止
できる。また、停止時間が殺菌時間を越えた場合には、
強制冷却を施した後排出するので、殺菌領域に停止した
容器の内容物が過殺菌となり品質が低下するのを未然に
防止することができる。さらに、冷却水は、加熱領域に
隣接する冷却水槽を利用するので、構成や配管も簡単で
容易に実施できる。
【0008】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る緊急停止時
の容器内容物品質保証装置を備えた低温殺菌設備の実施
の形態を図1,図2に基づいて説明する。
【0009】この低温殺菌設備は、たとえば内容物であ
る飲料を所定の低温殺菌温度に加熱して容器に充填した
後に、飲料を所定の低温殺菌温度、たとえば90℃に所
定の殺菌時間、ここでは5分間だけ保持し、その後、段
階的に冷却するものである。すなわち図1に示すよう
に、容器供給コンベヤ1と容器排出コンベヤ2の間に、
搬送ラインLを形成する容器搬送コンベヤ3が配設され
ており、この搬送ラインLに沿って上流側から殺菌領域
Sと第1冷却領域C1から第6冷却領域C6がそれぞれ
形成されている。そして殺菌領域Sには散水加熱装置4
Aが配置されるとともに、第1〜第6冷却領域C1〜C
6には第1〜第6散水冷却装置4B〜4Gがそれぞれ配
設され、また殺菌領域Sと第1冷却領域C1にわたって
本発明にかかる品質保証装置5が設けられている。
【0010】散水加熱装置4Aは、図2にも示すよう
に、殺菌領域Sに配設された加熱水槽11Aと、加熱水
槽11Aの加熱却水を散水ポンプ12Aにより加熱水供
給管13Aを介して供給する加熱水ノズル14Au,1
4Adとを具備し、搬送コンベヤ装置3により搬送され
る容器(図示せず)に散布して内容物をたとえば90℃
の殺菌温度に所定時間たとえば5分間保持するように構
成される。また加熱水槽11Aには、主蒸気管15から
蒸気開閉弁16Aが介装された蒸気供給管17Aが接続
されて加熱水槽11Aに加熱蒸気を導入し加熱すること
ができると共に、主清水管18から清水開閉弁19Aが
介装された清水供給管20Aが接続されて加熱水槽11
Aに低温の清水が供給され加熱水を冷却することができ
る。そして、加熱水槽11Aに設置された水温計21A
の信号に基づいて温度コントローラ(図示せず)により
蒸気開閉弁16Aと清水開閉弁19Aが操作されて、加
熱水槽11Aの加熱水の温度が所定の温度に維持され
る。22Aは排水管である。
【0011】また、第1〜第6冷却領域C1〜C6に配
設された第1〜第6散水冷却装置4B〜4Gは同一構成
で、オーバーフロー水を低温の下流側から高温の上流側
に流下する第1〜第6冷却水槽11B〜11Gと、これ
ら散水ポンプ12B〜12Gにより冷却水供給管13B
〜13Gを介して第1〜第6冷却水槽11B〜11Gの
冷却水が供給される第1〜第6冷却水ノズル14B〜1
4Gとをそれぞれ具備し、搬送コンベヤ装置3により搬
送される容器(図示せず)に順次散布して冷却するする
ように構成される。また、第1〜第6冷却水槽11B〜
11Gには、主蒸気管15から蒸気開閉弁16B〜16
Fが介装された蒸気供給管17B〜17Gがそれぞれ接
続されて加熱蒸気が供給されると共に、主清水管18か
ら清水開閉弁19B〜19Gが介装された清水供給管2
0B〜20Gがそれぞれ接続されて清水が供給され、第
1〜第6冷却水槽11B〜11Gに設置された水温計2
1B〜21Gの信号に基づいて温度コントローラ(図示
せず)により蒸気開閉弁16B〜16Gおよび清水開閉
弁19B〜19Gがそれぞれ操作されて、第1〜第6冷
却水槽11B〜11Gの冷却水の温度をそれぞれ所定の
温度に維持するように構成される。22B〜22Gは排
水管、23は冷却水供給管13Bに殺菌剤を供給する殺
菌装置である。
【0012】加熱水槽11Aと第1冷却水槽11Bの間
には加熱水槽11Aおよび第1冷却水槽11Bからオー
バーフローした水を受け入れるオーバーフロー水槽24
が並設されている。
【0013】前記品質保証装置5は、上流と下流で分離
された上流域Suと下流域Sdに加熱水ノズルを構成す
る上流加熱水ノズル14Auと下流加熱水ノズル14A
dとが配設され、逆止弁31が介装された加熱水供給管
13Aが途中で分岐されて上流加熱水ノズル14Auお
よび下流加熱水ノズル14Adに接続されている。そし
て、下流加熱水ノズル14Adへの分岐管に加熱水切り
替え手段である加熱選択弁32が介装されて、加熱水槽
11Aの加熱水を散水ポンプ12Aにより上流加熱水ノ
ズル14Auと下流加熱水ノズル14Ad、または上流
加熱水ノズル14Auにのみ供給切り替え可能に構成さ
れる。また、第1冷却水槽11Bの冷却水供給管13B
と加熱水供給管13Aとの間に強制冷却水供給手段が介
装されており、この強制冷却水供給手段は、冷却水供給
管13Bと加熱水供給管13Aとを接続する強制冷却水
管34と、この強制冷却水管34に介装された強制冷却
弁33Aと、この接続部下流側の冷却水供給管13Bに
介装された強制冷却弁33Bとで構成され、第1冷却水
槽11Bの冷却水を上流加熱水ノズル14Auと下流加
熱水ノズル14Adから散水して殺菌領域Sの容器を強
制冷却することができる。上流加熱水ノズル14Auと
下流加熱水ノズル14Adの下方には排水トレイ35が
配置され、排水を加熱水槽11Aまたは第1冷却水槽1
1Bに排出するトレイ排水管36に排水選択弁37A,
37Bが介装されている。さらに、搬送コンベヤ3の停
止時間を検出する過殺菌防止用のタイマー38のカウン
ト時間に基づいて、加熱選択弁32、強制冷却弁33
A,33Bおよび排水選択弁37A,37Bを操作する
過殺菌防止用のコントローラ39が配設される。
【0014】上記構成において、内容物が低温殺菌温度
である90℃で充填された容器が容器供給コンベヤ1か
ら容器搬送コンベヤ3に入荷されて搬送ラインLに沿っ
て搬送される。そして殺菌領域Sでは加熱水ノズル14
Au,14Adから約90℃の加熱水が容器に散布され
て内容物が殺菌温度である90℃に5分間保持されて殺
菌される。次いで容器が第1冷却領域C1に入ると、冷
却水ノズル14Bから約52℃の冷却水が容器に散布さ
れて内容物の冷却が開始される。そして第2〜第6冷却
領域C2〜C7では、冷却水ノズル14C〜14Fから
順次低温の冷却水が容器に散布されて内容物が冷却され
る。
【0015】上記充填殺菌作業中に何らかの事故により
容器搬送コンベヤ3が非常停止されると、加熱水ノズル
14Au,14Adおよび冷却水ノズル14C〜14F
からの散水が続行されるとともに、タイマー38が起動
されて搬送ラインLの停止時間がカウントされる。そし
て容器搬送コンベヤ3の非常停止が解除されると、タイ
マー38のカウント時間に応じてコントローラ39から
制御信号が品質保証装置5に出力される。
【0016】すなわち、図3に示すように、搬送コンベ
ヤ3の停止時間が殺菌時間の約1/2に相当する2.5
分以内の場合には、加熱水ノズル14Au,14Adお
よび第1〜第3冷却水ノズル14B〜14Dは、停止状
態から連続して通常運転状態と同様に加熱水および冷却
水がそれぞれ散水された状態で搬送コンベヤ3が再起動
される。
【0017】また、搬送コンベヤ3の停止時間が殺菌時
間の約1/2に相当する2.5分から必要殺菌時間に相
当する5.0分の範囲内の場合には、加熱選択弁32が
閉じられて上流加熱水ノズル14Auからのみ加熱水が
必要殺菌時間の約1/2に相当する約2.5分間散布さ
れ、低温殺菌領域Sの下流側の容器内容物の過殺菌が防
止される。同時に第1〜第3冷却水ノズル14B〜14
Dから冷却水がそれぞれ容器に散布される。この時、容
器内容物が過冷却になる場合には、下流側の第4冷却水
ノズル14E〜14Gの散水が停止される。そして2.
5分後に搬送コンベヤ3が起動されて元の状態に復帰さ
れる。
【0018】さらに、搬送コンベヤ3の停止時間が殺菌
時間に相当する5.0分以上になると、強制冷却弁33
Aが開放されるとともに強制冷却弁33Bが閉止され
て、第1冷却水槽11Bの冷却水(約52℃)が上流加
熱水ノズル14Auおよび下流加熱水ノズル14Adか
ら所定時間、殺菌領域Sに散布されて容器内容物が強制
冷却され、これにより過殺菌が防止される。このときの
散布水は、第1冷却水槽11Bに戻されて循環利用さ
れ、第1冷却水槽11Bの水温52℃をキープするため
に清水開閉弁19Bが開かれて清水が導入される。また
第1〜第6冷却水ノズル14B〜14Gからの散水冷却
は停止される。そして冷却完了後、加熱水ノズル14A
uおよび14Adから散水が停止された状態で搬送コン
ベヤ3が起動され、第1〜第6冷却水ノズル14B〜1
4Gからの散水が再起動されて通常運転に復帰される。
【0019】なお、搬送コンベヤ3の停止時間が5.0
分を大幅に越えた場合には、容器搬送コンベヤ3の再起
動時に、容器供給コンベヤ1から容器の供給を停止して
搬送ラインL上の容器を排出し処理する。
【0020】上記実施の形態によれば、搬送コンベヤ3
の停止時間が殺菌時間の1/2以下のときは、そのまま
容器を搬送して加熱水および冷却水を散布し、容器内容
物の過殺菌および未殺菌を防止する。また搬送コンベヤ
3の停止時間が殺菌時間の1/2〜1の範囲のときは、
殺菌領域Sを加熱時間の短い上流側と加熱時間の長い下
流側に分けて短い側の上流域Suの容器にのみ、殺菌時
間の1/2だけ加熱水を散布して加熱し、下流域Sdの
容器内容物の過殺菌を防止する。さらに、搬送コンベヤ
3の停止時間が殺菌時間を越えるときは、殺菌領域Sの
容器を強制冷却することにより容器内容物の過殺菌を防
止する。したがって、搬送コンベヤ3の停止時間に対応
して加熱または冷却を制御して容器内容物を必要殺菌時
間の2倍を越えない範囲で処理するので、搬送ラインL
の緊急停止時における容器内容物の未殺菌および過殺菌
を未然に防止できて内容物の品質の低下を防止すること
ができる。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の請求項1記
載の発明によれば、搬送ラインの停止が殺菌時間以内の
場合には、加熱時間の短い上流側の容器内容物を充分に
加熱すると共に、加熱水の散布時間が長い殺菌領域の下
流側に停止した容器内容物の加熱を中断して過殺菌を防
止し、少なくとも殺菌時間の2倍を越えない範囲で殺菌
領域の容器内容物を加熱して冷却領域に排出するので、
容器内容物が殺菌時間不足となったり、また過殺菌とな
って品質が低下することもない。しかも殺菌領域を複数
に分割することにより、よりきめ細かい温度制御が可能
となり、内容物の品質低下を高精度で防止できる。ま
た、停止時間が殺菌時間を越えた場合には、強制冷却を
施した後排出するので、殺菌領域に停止した容器の内容
物が過殺菌となり品質が低下するのを未然に防止するこ
とができる。さらに、冷却水は、加熱領域に隣接する冷
却水槽を利用するので、構成や配管も簡単で容易に実施
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内容物保証装置の実施の形態を示
す構成図である。
【図2】同内容物保証装置を有する低温殺菌設備の構成
図である。
【図3】同内容物保証装置の動作を示す図表である。
【符号の説明】
3 搬送コンベヤ 4A 散水加熱装置 4B〜4G 第1〜第6散水冷却装置 5 品質保証装置 11A 加熱水槽 11B〜11F 第1〜第6冷却水槽 12A〜12G 散水ポンプ 14Au,14Ad 加熱水ノズル 14B〜14G 第1〜第6冷却水ノズル 32 加熱選択弁 33A,33B 強制冷却弁 34 強制冷却水管 38 タイマー 39 コントローラ L 搬送ライン S 殺菌領域 Su 上流域 Sd 下流域 C1〜C6 第1〜第6冷却領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物が充填された容器を搬送する搬送ラ
    インに、加熱水ノズルから殺菌用加熱水を容器に散布し
    て内容物を所定の殺菌温度に所定の殺菌時間保持する殺
    菌領域と、この殺菌領域の下流側で冷却水ノズルから殺
    菌用加熱水より低温の冷却水を容器に散布して内容物を
    冷却する冷却領域とを備えた低温殺菌設備における緊急
    停止時の容器内容物品質保証装置であって、 殺菌領域が上流側から下流側に複数に分割された複数の
    流域にそれぞれ配設された加熱水ノズルと、殺菌領域に
    配置された殺菌用水槽から加熱水をそれぞれ加熱水ノズ
    ルに供給する加熱水供給手段と、各加熱水ノズルへの加
    熱水の供給を停止可能な加熱水切り替え手段と、冷却領
    域に配置された冷却用水槽から冷却水を各加熱水ノズル
    に供給可能な強制冷却水供給手段と、搬送ラインの停止
    時間をカウントするタイマーの信号に基づいて前記加熱
    水供給手段、加熱水切り替え手段および強制冷却水供給
    手段の操作信号を出力するコントローラとを具備し、 前記コントローラは、搬送ラインの停止時間が殺菌時間
    以内のときは、加熱水切り替え手段を操作して殺菌領域
    の上流側の加熱水ノズルから所定時間加熱水を散布させ
    た後、搬送ラインを再起動させ、停止時間が殺菌時間を
    越えると、強制冷却水供給手段を作動して各加熱水ノズ
    ルから冷却水を散布するように構成したことを特徴とす
    る低温殺菌設備における緊急停止時の容器内容物品質保
    証装置。
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