JPH10244595A - 光造形成形型 - Google Patents

光造形成形型

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JPH10244595A
JPH10244595A JP9048737A JP4873797A JPH10244595A JP H10244595 A JPH10244595 A JP H10244595A JP 9048737 A JP9048737 A JP 9048737A JP 4873797 A JP4873797 A JP 4873797A JP H10244595 A JPH10244595 A JP H10244595A
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JP
Japan
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mold
surface layer
layer
molding
stereolithography
Prior art date
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Pending
Application number
JP9048737A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Wada
清 和田
Norio Goto
典雄 後藤
Masahiko Ozawa
雅彦 小澤
Toshiro Endo
敏朗 遠藤
Masayuki Muranaka
昌幸 村中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光造形技術で成形型を作製してその型を用いて
射出成形を行う方法で、型の破損を防止し良好な成形品
を得ることのできる光造形成形型を提供する。 【解決手段】光造形成形型の表面に複数層の層を形成
し、その層の膜の材料を線膨張係数を徐々に変化させ、
成形樹脂の収縮による喰い付きでの密着力を低減し成形
樹脂の熱での表面層13sのひび割れ,剥離をできたの
で、型の破損を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光造形成形型に関
する。
【0002】
【従来の技術】複雑な形状の構造物を短時間で作成する
方法として、光造形方法が注目されている。光造形方法
は、特開昭56−144478号公報,特開昭63−1
41724号公報,特開平2−22035号公報,特開
平2−178022号公報等に記載されているように、
三次元CADのデータから等高線データを作成し、その
データに基づいて容器内の光硬化樹脂を硬化させて一層
ずつ積み重ねて所望の立体形状を作成する。
【0003】しかし、光造形で使用できる材料が光硬化
樹脂に限定されているため、造形物の強度,耐熱性に問
題があり、作成物を実用サンプルとして利用するには不
十分であることが多い。
【0004】そこで、光造形技術で作成した造形物を射
出成形用の型とし、実用と同じ成形材料を使用してサン
プルを作成する方法が特開平7−205157号公報,
特開平7−276507号公報等に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光造形成形型
は樹脂製であり、従来の金型材料として用いられている
金属の炭素鋼,ステンレス鋼やアルミニウム等と比較す
ると、射出成形等に使用するには強度不足であり、造形
型に突起部があると破損するという問題点があった。そ
の現象を図を用いて説明する。
【0006】光造形成形型の破損の説明図を図3に示
す。51,52は光造形で作製した光造形成形型であ
り、各々固定型42,可動型43に組み込まれている。
可動型光造形型52には突起部52aが存在している。
64は光造形成形型51,52に囲まれた空間で成形さ
れる樹脂が充填されるキャビティである。
【0007】図3(a)の初期状態の成形型に、射出成
形機(図示せず)よりスプル,ランナ,ゲート(いずれ
も図示せず)等を介して、溶融状態の成形樹脂65がキ
ャビティ64内に充填される。成形樹脂65は冷却され
ると収縮し、図3(b)に示すように突起部52aに喰
い付いて密着する。この密着力が成形品の付き出し時に
図3(c)に示すように抵抗力となり、この抵抗力によ
り図3(d)に示すように光造形成形型52の突起部5
2aを破損させることがある。破損した型で成形を継続
すると、破損した部分に成形樹脂が充填され、不要部分
が形成される。
【0008】光造形成形型を使用してサンプルを作成す
る最大のメリットは、短期間で成形品を作成できること
にあるが、型の破損が発生し補修を行わなければならな
いとなるとその効果は得られない。成形品を手直しする
ことも考えられるが、数量が多い場合には時間を要す
る。
【0009】したがって光造形型を用いた射出成形で
は、型の破損の発生を防止することが不可欠である。
【0010】本発明の目的は、良好な成形品を得られる
光造形成形型を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】光造形成形型の破損は、
冷却された樹脂と光造形成形型との密着力により発生す
るものであるから密着力を低減することにより防止でき
る。
【0012】ここで、密着力の要因は、造形状態での光
造形成形型の表面粗さや、樹脂である光造形直接型材料
の成形樹脂との親和性などである。
【0013】そこで、型の破損防止は光造形成形型の表
面に成形樹脂との親和性の小さい表面層を設け、またそ
の表面粗さを小さくすることにより達成できる。
【0014】しかしながら、本発明者らの実験によると
図4に示すように単に光造形成形型52の表面にメッキ
等で成形樹脂との不親和性の材料の膜を表面層53とし
て設けた場合、成形中に成形樹脂からの熱により型の温
度が上昇し、表面層53の線膨張係数と光造形成形型5
2の線膨張係数の差によって伸び量が異なり、表面層5
3にひび割れが発生したり剥離が生じるという問題点が
あることが判った。
【0015】この問題点は、光造形直接型に表面層を含
めて複数層の層を設けることとして、その層によって材
質の線膨張係数を徐々に変化させて、最終的に成形樹脂
との不親和性すなわち成形樹脂の離型性が良くてかつ表
面粗さの小さい表面層とすることで改善できる。すなわ
ち、線膨張係数の関係は、光造形成形型>第1層>(第
n層)>表面層、もしくは光造形成形型<第1層<(第
n層)<表面層である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光造形成形型を用
いた射出成形の一実施例を図により説明する。
【0017】図1は本発明の光造形成形型を用いた成形
型の一実施例を示す断面図である。成形型1は、固定型
2,可動型3,固定側取付板4,可動側取付板5,スペ
ーサブロック6,突出板7,突出ピン8から構成されて
いる。固定型2には固定側光造形成形型11が、可動型
3には可動側光造形成形型12が組み込まれている。固
定側光造形成形型11および可動側光造形成形型12
は、図示しない光造形装置で光硬化樹脂を硬化させて作
成したものである。本実施例では、固定側光造形型1
1,可動側光造形型12は各々2組組み込んでいる。
【0018】固定型2には、成形機14から射出される
溶融樹脂が通過するスプル21が設けてある。また可動
型3には同様に樹脂が流動するランナ22,ゲート23
が設けてある。そして固定側光造形成形型11と可動側
光造形成形型12に囲まれた空間は最終的に樹脂を成形
品形状に賦型するキャビティ24である。可動型2,ス
ペーサブロック6および可動側取付板5に囲まれた空間
は突出板7が成形品を突出ピン8により突き出す時に摺
動するための空間である。
【0019】ここで、光造形成形型12には図2に示す
ように破損を生じやすい突起部12aが存在している。
さらに光造形成形型12の表面には3層の膜13a,1
3b,13sが形成されている。光造形成形型12の材
質はウレタンアクリレートに無機物を添加したとし、光
造形成形型12に最も近い第1層の膜13aの材質を亜
鉛、次の第2層の膜13bの材質をアルミ、第3層であ
る表面層13sの膜の材質をニッケルとした。各々の層
の膜の厚さは50〜100ミクロンである。表面層に用
いたニッケルは、レンズ等の光学部品用の成形金型の表
面処理にも使用されており、成形樹脂の離型性に優れ、
表面粗さも小さく仕上げることが可能である。表面層1
3sの表面粗さは10μ以下になっている。
【0020】光造形成形型12と各層の膜13a,13
b,13sの材質の線膨張係数の関係は次の通りであ
る。光造形成形型>第1層>第2層>表面層。
【0021】以上のように構成された成形型を用いた射
出成形型の動作は次の通りである。
【0022】射出成形機31から溶融樹脂がスプル21
に注入される。注入された樹脂は、さらにランナ22,
ゲート23を通過しキャビティ24に充填される。その
後、冷却工程により充填された成形樹脂が冷却され、次
成形のための計量工程を経て、突出工程で成形品が突出
ピン7にて突出される。ここで樹脂成形品は光造形成形
型12の表面層13sに接しているが、成形樹脂と表面
層13sの膜の材料の親和性は小さく、また表面層13
sの表面粗さが小さいため、成形樹脂の型への密着力は
小さく、すなわち突出しの抵抗力が小さく突き出し時に
型破損は発生しない。また、成形時の成形樹脂の熱によ
る光造形成形型と各層の伸び量は、線膨張係数の大きい
光造形成形型12が最も大きく、その次に第1層13
a,第2層13bの順に小さくなり、表面層13sが最
も小さい。徐々に伸び量が小さくなり、隣接する層での
伸び量の変化が小さいため、ひび割れや剥離は生じなか
った。
【0023】このように、光造形成形型の表面に複数層
の層を形成し、その層の膜の材料を線膨張係数を徐々に
変化させたことにより、光造形成形型の破損が生じず、
長期間使用することができた。
【0024】本実施例では、光造形成形型の表面に形成
する層を3層としたが必ずしも3層必要ではなく2層で
あっても隣接する層の線膨張係数の差が小さくて表面層
での成形樹脂の離型性が良好であれば同様の効果が得ら
れる。また4層以上であっても差し支えない。
【0025】また型の破損が生じる突起部の存在する可
動側光造形成形型のみに複数層の層を形成しているが、
固定側光造形成形型にも形成するとさらに効果は大き
い。
【0026】光造形成形型の材料はウレタンアクリレー
ト系のほかに、エポキシアクリレート系の樹脂等や、そ
れらに充填剤を添加したものを用いることができる。ま
た、表面に構成する材質は、本実施例に使用した材質に
限らず、シリコーンのハードコート剤等種々の材質を選
択することが可能である。
【0027】なお、本実施例では2個取りの型構造とし
たが、1個取りでも多数個取りであっても本発明の本質
を損なうものではない。さらにキャビティ24を光造形
型11,12で構成したが、光造形成形型11,12の
いずれか一方が金属型であっても、また光造形型11,
12のいずれか一方もしくは両方が金属物との複合構造
であってもその効果に変わりはない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、光造形成形型の表面に
複数層の層を形成し、その層の膜の材料を線膨張係数を
徐々に変化させることにより、成形樹脂の収縮による喰
い付きでの密着力を低減するとともに成形樹脂の熱での
表面層のひび割れ,剥離をできたので、型の破損を防止
することができ良好な成形品を数多く得ることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光造形成形型を用いた成形型の一実施
例を示す断面図。
【図2】本発明の光造形成形型の一実施例を示す断面
図。
【図3】従来の光造形成形型を用いた射出成形での型破
損の一実施例を示す断面図。
【図4】従来の光造形成形型の問題点を示す断面図。
【符号の説明】
1…成形型、2…固定型、3…可動型、4…固定側取付
板、5…可動側取付板、6…スペースブロック、7…突
出板、8…突出ピン、11…固定側光造形成形型、12
…可動側光造形成形型、21…スプル、22…ランナ、
23…ゲート、24…キャビティ、31…圧力検出セン
サ。
フロントページの続き (72)発明者 小澤 雅彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 遠藤 敏朗 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 村中 昌幸 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光硬化樹脂を紫外線レーザで硬化させて積
    層することにより作製した光造形物の成形型において、
    前記光造形物の表面に、表面層を含め複数層の膜を形成
    することを特徴とする光造形成形型。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記光造形物と表面層
    の間に存在する層の線膨張係数が、光造形物に近い層か
    ら順に、表面層に近づくにしたがって、光造形物の線膨
    張係数に近い値から表面層の膜の線膨張係数に近づく光
    造形成形型。
JP9048737A 1997-03-04 1997-03-04 光造形成形型 Pending JPH10244595A (ja)

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JP9048737A JPH10244595A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 光造形成形型

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