JPH10244398A - 粉末成形機 - Google Patents

粉末成形機

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JPH10244398A
JPH10244398A JP6213097A JP6213097A JPH10244398A JP H10244398 A JPH10244398 A JP H10244398A JP 6213097 A JP6213097 A JP 6213097A JP 6213097 A JP6213097 A JP 6213097A JP H10244398 A JPH10244398 A JP H10244398A
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JP
Japan
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cylinder
punch
cylinders
hydraulic
die
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Application number
JP6213097A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Ebata
和尋 江端
Toshiyuki Fukuhara
俊之 福原
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の外形をバランスよく構成できる多段粉
末成形機を得ること。 【解決手段】 ダイス21と,下降して粉末80を加圧
する上パンチ11と,上昇して加圧する複数の下パンチ
221〜223と,上パンチを昇降させる上部昇降手段
10と,下パンチをそれぞれ昇降させる複数の油圧又は
空気圧式の昇降手段を有する下部昇降手段20とを有し
ており,下部昇降手段は,シリンダーと,シリンダーロ
ッドに対して直角の方向に延設され下パンチを上部に取
り付けるパンチプレート241〜243とを有する。シ
リンダーのセットは,ダイスの中心軸の周りに対称形に
配置された複数のシリンダー231〜236からなるセ
ットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,段付き形状の成形品を加圧成形
する粉末成形機に関する。
【0002】
【従来技術】粉末をプレスして所定の形状に成形する粉
末成形機において,面が平らでないいわゆる段付きの形
状に成形する場合,段付き部を成形する下パンチは複数
必要となる。そして,各下パンチを別個のシリンダーに
より個々に操作して段付き部を形成する。即ち,例えば
三段に段差のある成形品を加工する場合には,図11に
示すように,ダイス91の中に粉末を充填し,三つの下
パンチ931〜933と上パンチ92により上下より粉
末を加圧する(特開平5−146896号公報参照)。
【0003】そして,上パンチ92は上部に固定された
上部シリンダー921に操作されて所定の加圧力により
下降する。一方,第1の下パンチ931は,第1パンチ
プレート934を介して第1油圧シリンダー941によ
り所定の加圧力で上昇し,第2の下パンチ932は,第
1油圧シリンダー941のピストン942に穿設された
貫通穴の中を通る中継部品935,936を介して第2
油圧シリンダー943により所定の加圧力で上昇する。
また,第3の下パンチ933は,第2油圧シリンダー9
43のピストン944に穿設さられた貫通穴の中を通っ
て中継部品937〜939を介してプレス本体910に
固定されている。
【0004】そして,ダイス91は,上ブロック911
及びガイドシヤフト912を介して下ブロック913に
連結されており,プレス本体910の下部に固定されて
いる下部シリンダー945により,第1〜第3パンチ9
31〜933とは独立に移動可能である。上記のよう
に,ダイス91と下パンチ931〜933との間に相対
運動を生じさせるシリンダー941,943,945及
び上記中継部品等は,コアロッド949の周りに上下方
向に配置されている。
【0005】そして,各油圧シリンダー941,94
3,945は,以下に述べるように制御される。本装置
9の制御部は,図12に示すように,制御用コンピュー
ター951,サーボアンプ952,油圧サーボ弁95
3,油圧シリンダー921,941,943,945,
および上記油圧シリンダー921,941,943,9
45のロッドの位置を検出するリニアセンサー955と
を有する。同図において,符号956は油圧源であり,
油圧サーボ弁953,油圧シリンダー921,941,
943,945に油圧を供給する。
【0006】そして,成形品の形状に対応して制御用コ
ンピューター951から発せられる指令値xoとリニア
センサー955から出力される油圧シリンダー921,
941,943,945のロッドの位置信号x1とを比
較し,サーボアンプ952を介して油圧サーボ弁953
を操作し,油圧シリンダー921,941,943,9
45を駆動し,所定の形状に成形する。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の多
段粉末成形機9には,次のような問題点がある。その第
一点は,精度の高い成形品,特に大型の高精度の成形品
を得ようとすると,装置が大型になり,設置上の制約が
大きくなることである。すなわち,大型の成形品を精度
よく成形するためには,応答特性を良好にし油圧シリン
ダーのパワーを大きくする必要があり,これを成形段数
に対応した数だけ設けるため全体が大型になる。
【0008】特に,大型のものでは装置の高さが高くな
るという点が問題である。例えば,クラッチハブ,カム
シャフトプーリ,タービンハブ等を成形する場合には,
200トン程度のプレスの加圧力が必要であるが,成形
機が約6.5〜7.0mの高さとなる。そのため,通常
の製造工場に粉末成形機を設置する場合には,約2.0
〜2.5m程度の地下ピットを設けて地上の高さを抑制
し,装置がセットされている。そのため,工場のレイア
ウトの変更などに対して柔軟性がなく,柔軟に製造ライ
ンを構築する妨げとなっている。
【0009】第2の問題点は,充分な成形精度が得にく
いことである。即ち,図11,図12に示す構成と制御
方式により成形を実施した場合に,上下のパンチ92,
931〜933の加圧動作により粉末が固まっていく過
程の中で,油圧シリンダー921,941,943,9
45の受ける負荷が短時間の内に大幅に増加するように
なり,制御用コンピューター951の指令に対するパン
チ92,931〜933の動作の遅れが大きくなる。換
言すれば,指令に対する応答速度が変化し精度が悪化す
るということである。
【0010】その結果,パンチ92,931〜933が
最終目標位置まで到達する時間が予定より長くかかった
り,また一定の速度で動作させながら成形したいといっ
た成形条件に対して,その条件通りに成形できないとい
う事態が発生する。また,成形精度を妨げる他の要因と
して,作動油の温度変化による成形精度の低下の問題が
ある。例えば連続運転をした場合に,作動油の温度(粘
度)が変化し,油圧シリンダーの操作位置が当初より変
化して,誤差を生じさせる。
【0011】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであり,装置の外形形状を特定の方向にが大
型化することなくバランスよく構成することができると
共に成形精度を高めることのできる多段粉末成形機を提
供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】本発明は,粉末を段差のある形状に
圧縮成形する粉末成形機であって,成形する粉末を収容
するダイスと,ダイスの粉末収容部に向かって下降し加
圧する上パンチと,ダイスの粉末収容部において上昇し
加圧する複数の下パンチと,上記上パンチを昇降させる
油圧又は空気圧式の上部昇降手段と,上記下パンチを昇
降させる複数の油圧又は空気圧式のシリンダーを有する
下部昇降手段とを有しており,上記下部昇降手段は,上
下方向に進退するロッドを有するシリンダーと,上記シ
リンダーロッドに対して直角の方向に延設され上記下パ
ンチを上部に取り付けると共に上記シリンダーに駆動さ
れて昇降するパンチプレートとを有しており,単一の下
パンチを駆動するためのシリンダーのセットは,ダイス
の中心軸に設けられた単数のシリンダーからなるセット
またはダイスの中心軸の周りに対称形に配置された複数
のシリンダーからなるセットであることを特徴とする粉
末成形機にある。
【0013】本発明において特に注目すべきことは,下
部昇降手段が,上方向に作動するシリンダーと,上記シ
リンダーロッドに対して直角の方向に延設され下パンチ
を上部に取り付けたパンチプレートとを有し,下パンチ
を駆動するためのシリンダーのセット(但し一個のシリ
ンダーからなるものをセットの概念に含む)は,ダイス
の中心軸に設けられた単数のシリンダーからなるセット
とダイスの中心軸の周りに対称形に配置した複数のシリ
ンダーからなるセットのいずれかであり,下パンチの数
だけのシリンダーセットがあることである。
【0014】そもそも,下パンチは複数あるから,下パ
ンチを駆動するためのシリンダーのセットは複数必要で
ある。本発明において注目すべき第1点は,下パンチを
取り付けるパンチプレートがシリンダーロッドと直角方
向に延設されていることである。そのため,パンチを駆
動するシリンダーは上記パンチプレートに横方向(パン
チプレートの延設方向)に並べて取り付けることができ
る。そして,その横方向の取付位置は,パンチプレート
の横幅だけの自由度がある。
【0015】従って,各下パンチを駆動する複数のシリ
ンダーのセット(1個のシリンダーの場合もセットの概
念に含む)を横方向に配置することができる。一方,図
11に示した従来の粉末成形機においては,横方向に延
びる本発明で言うパンチプレートがなく,下パンチの数
だけのシリンダーをほぼ縦方向に一線に並べている。そ
のため,従来装置では,装置が縦横のバランスに欠けて
縦長になり,前記のように地下ピットを設ける必要があ
るなど,工場のレイアウトの変更などに対して柔軟性が
なく,柔軟に製造ラインを構築する妨げとなっていた。
【0016】しかしながら本発明では,横方向に延設さ
れたパンチプレートにより,シリンダーを横方向に配置
することができるため,装置が縦長とならず縦横の長さ
をバランスよく設定することが可能となる。なお,下パ
ンチを駆動するためのシリンダーのセットは,ダイスの
中心軸に設けられた単数のシリンダーからなるセットで
あるか,ダイスの中心軸の周りに対称形に配置した複数
のシリンダーからなるセットのいずれかである。
【0017】そして,ダイスの中心軸に設けたシリンダ
ーは,その縦方向の配置数と共に装置を縦方向のばす要
因となり,横方向に配置したシリンダーはその配置数と
共に装置を横方向にのばす要因となる。また,シリンダ
ーをダイスの中心軸に設ける場合には,図11から容易
に分かるように,一個のシリンダーによってパンチを昇
降することができる。しかしながら,シリンダーをダイ
スの中心軸の周りに配置する場合には,パンチプーレー
トに作用する力が中心軸に関してアンバランスにならな
いように,シリンダーは軸の周りに対称に複数(少なく
とも左右に2個)配置する必要がある。
【0018】そして,単一の下パンチを駆動するための
シリンダーセットがダイスの中心軸の周りにシリンダー
が対称形に複数配置されているパンチの下部昇降手段に
おいては,請求項2記載のように,シリンダーに固定さ
れた駆動ブロックと,前記パンチプレートと上記駆動ブ
ロックとの間に介設するダンパー部材とを設け,上記ダ
ンパー部材を,前記ダイスの中心軸と同一の軸心を有す
るコアロッドと,上記コアロッドの周りにリング状に形
成されたダンパーシリンダーとにより構成することが好
ましい。そして,このダンパーシリンダーは,上記駆動
ブロックにおいて上記コアロッドの周囲に凹設され作動
流体を充填してなる圧力室と,この圧力室から突設され
上記パンチプレートに頭部を固定してなるロッドと,こ
のロッドの脚部に延設され上記圧力室に上下の圧力が平
衡した状態で収容されたピストンとにより構成する。
【0019】これによって,パンチプレートが傾くこと
なく,水平状態で昇降させることが可能となる。即ち,
ダイスの中心軸にしてパンチプレートの左右にシリンダ
ーを直接取り付けたばあいには,シリンダーの特性や作
動流体の圧力の差により,パンチプレートが傾斜するこ
とにがあるが,上記のようにパンチプレートと駆動ブロ
ックとの間にダンパー部材を介設させてパンチプレート
を駆動することにより,パンチプレートを水平に保持す
ることができる。
【0020】即ち,上記ダンパー部材を,前記ダイスの
中心軸と同一の軸心を有するコアロッドと,上記コアロ
ッドの周りにリング状に形成された以下に述べるダンパ
ーシリンダーとにより構成し,ダンパーシリンダーは,
上記駆動ブロックにおいて上記コアロッドの周囲に凹設
され作動流体を充填してなる圧力室と,この圧力室から
突設され上記パンチプレートに頭部を固定してなるリン
グ状のロッドと,このロッドの脚部に延設され上記圧力
室に上下の圧力が平衡した状態で収容されたピストンと
により構成する。
【0021】その結果,流体は,圧力室の中でどの壁面
に対しても一定の圧力で作用するから,その結果,リン
グ状の上記ロッドは,一定の均一な力でパンチプレート
を押し上げることになる。そして,上記圧力室の圧力は
複数のシリンダーの推力の合計値によるものであり,シ
リンダーの推力のアンバランスは解消される。また,ロ
ッドのリング形状は,中心軸のまわりに円形に形作られ
ているから,パンチプレートを水平に押し上げることが
できる。
【0022】そして,同様に,上部昇降手段は,請求項
3に記載のように,上下方向に進退するロッドを有する
上部シリンダーと,上記上部シリンダーのロッドに対し
て直角の方向に延設され上記上パンチを下部に取り付け
ると共に上記上部シリンダーに駆動されて昇降する上部
パンチプレートとにより構成することが好ましい。そし
て,単一の上パンチを駆動するための上部シリンダーの
セットは,ダイスの中心軸に設けられた単数のシリンダ
ーからなるセットまたはダイスの中心軸の周りに対称形
に配置された複数のシリンダーからなるセットとする。
【0023】上記のように,横方向に延びるパンチプレ
ートを介してパンチを駆動することにより,前記の下パ
ンチの場合と同様に,複数の上パンチを設けた場合にも
横方向にシリンダーを配置し,装置の縦方向の長さが大
きくなるのを抑制することができる。
【0024】そして,上パンチを駆動するための上部シ
リンダーがダイスの中心軸の周りに対称形に複数配置さ
れている上部昇降手段においては,請求項4に記載のよ
うに,上記上部シリンダーに固定された上部駆動ブロッ
クと,前記上部パンチプレートと上記上部駆動ブロック
との間に介設された上部ダンパー部材とを設けることが
好ましい。
【0025】そして,上記ダンパー部材は,前記ダイス
の中心軸と同一の軸心を有する上部コアロッドと,上記
上部コアロッドの周りにリング状に形成されたダンパー
シリンダーとを備えるように構成し,このダンパーシリ
ンダーを,上記上部駆動ブロックにおいて上記上記コア
ロッドの周囲に凹設され作動流体を充填してなる圧力室
と,この圧力室から突設され上記上部パンチプレートに
頭部を固定してなるロッドと,このロッドの脚部に延設
され上記圧力室に上下の圧力が平衡した状態で収容され
たピストンとにより構成する。
【0026】その結果,前記のように,リング状の上記
ロッドは,圧力室の流体の作用による一定の均一なバラ
ンスした力によりパンチプレートを押し上げることがで
き,横方向にシリンダーを配置しても水平にかつ精度よ
くパンチを昇降させ成形精度を良好にすることができ
る。そして,上パンチを複数設けるばあいには,請求項
5に記載のように,1個の上パンチを駆動するための上
部シリンダーのセットは,ダイスの中心軸に単数設けら
れた単一のシリンダーからなるセットと,ダイスの中心
軸の周りに対称形に複数配置された複数のシリンダーか
らなるセットとにより構成することが好ましい。
【0027】単数のシリンダーからなるセットを設ける
ことによりパンチを駆動することにより,シリンダーの
数を少なくすることができるからである。そして,請求
項6記載のように,上記ダンパーシリンダーの構造を,
作動流体の圧力を操作することによりピストンの昇降が
可能であるようにすることにより,パンチの昇降を上記
ピストン(ロッド)の昇降によっても行うことが可能と
なる。すなわち,上シリンダーまたは下シリンダーによ
るパンチの昇降に加えて,ダンパーシリンダーによるパ
ンチプレートの昇降により,パンチを昇降させることも
可能となる。
【0028】また,請求項7に記載のように,制御手段
により以下に述べるように油圧シリンダーを制御するこ
とにより,図12に示した従来の装置よりも高精度で成
形することが可能となる。即ち,上下の昇降手段のシリ
ンダーを油圧シリンダーとすると共に,上記油圧シリン
ダーを制御する制御手段を設け,制御手段には,上記油
圧シリンダーを駆動する電気操作式の油圧サーボ弁と,
上記油圧サーボ弁を操作するサーボアンプと,上記サー
ボアンプに制御指令を発するコントローラと,上記油圧
シリンダーの操作量を検知する位置センサーと,上記サ
ーボ弁の入力油圧及び出力油圧の圧力を検知する圧力セ
ンサーとを備える。
【0029】そして,上記コントローラは,上記位置セ
ンサー及び圧力センサーの出力信号に基づいて,上記油
圧シリンダーの負荷状態及び上記サーボ弁の入出力間の
弁差圧の値に対応して上記サーボアンプに対する指令値
を補正するようにする。即ち,コントローラは,位置セ
ンサーの信号によりシリンダーの移動量又は位置を検出
し,この検出された実際値が目標値となるように制御す
るが,このとき目標値と実際値との偏差ΔLだけに基づ
いて直接的に上記サーボアンプに対する指令値を発する
ことはしない。
【0030】例えば,コントローラからサーボアンプに
対する指令値は,サーボ弁の出力側の油圧から油圧シリ
ンダーの負荷状態を知り,シリンダーの応答特性の変化
分を補正した指令を発する。またサーボ弁の入出力間の
弁差圧を知って,この弁差圧を補正するように上記指令
値の値を修正する。その結果,上記のような補正を行わ
ない図12に示した従来装置に比べて成形精度を向上さ
せることができる。
【0031】更に,請求項8に記載のように,作動油の
油温を検知する温度センサーを設け,作動油の油温に基
づいてサーボアンプに対する指令値を補正することが好
ましい。油温の変化により粘度等の作動油の特性が変わ
り,これによってサーボ弁及び油圧シリンダーの特性が
変化するから,この特性の変化を織り込んだ指令値をサ
ーボアンプに発することにより,成形精度を更に向上さ
せることができるからである。
【0032】
【発明の実施の形態】
実施形態例 本例は,図1,図4,図5に示すように,粉末80を段
差のある形状に圧縮成形する粉末成形機1であって,成
形する粉末80を収容するダイス21(固定ダイス21
1,段取りダイス212,図4,図5)と,ダイス21
の粉末収容部に向かって下降し加圧する上パンチ11
(第1上パンチ111,第2上パンチ112,図4)
と,ダイス21の粉末収容部において上昇し加圧する複
数の下パンチ221〜223と,上パンチ11を昇降さ
せる油圧式の上部昇降手段10と,下パンチ211〜2
23をそれぞれ昇降させる複数の油圧式のシリンダー2
31〜236を備えた下部昇降手段20とを有してい
る。
【0033】下部昇降手段20は,上下方向に進退する
ロッドを有するシリンダー231〜236と,上記シリ
ンダー231〜236のロッドに対して直角の方向に延
設され下パンチ211〜223を上部に取り付けると共
にシリンダー231〜236に駆動されて昇降するパン
チプレート241〜243とを有している。1個の下パ
ンチ211〜223を駆動するためのシリンダー231
〜236のセットS1〜S3は,ダイス211,212
の中心軸の周りに対称形に配置された複数のシリンダー
からなるセットS1(231と232),S2(233
と234),S3(235と236)である。
【0034】そして,下部昇降手段20は,図5に示す
ように,シリンダー231〜236に固定された駆動ブ
ロック251〜253と,パンチプレート241〜24
3と上記駆動ブロック251〜253との間に介設され
たダンパー部材261〜263とを有している。上記ダ
ンパー部材261〜263は,図6に示すように,ダイ
ス21の中心軸と同一の軸心を有するコアロッド224
と,コアロッド224及び下パンチ221〜223の周
りにリング状に形成されたダンパーシリンダー264〜
266とを備えている。
【0035】このダンパーシリンダー264〜266
は,図6に示すように,駆動ブロック261〜263に
おいてコアロッド224及び下パンチ221〜223の
周囲に凹設され作動流体を充填してなる圧力室267〜
269と,この圧力室267〜269から突設されパン
チプレート241〜243に頭部を固定してなるリング
状のロッド271〜273と,このロッド271〜27
3の脚部に延設され圧力室267〜279に上下の圧力
が平衡した状態で収容されたピストン274〜276と
を有している。
【0036】一方,上部昇降手段10は,図4に示すよ
うに,上パンチ11は2個(第1上パンチ111,第2
上パンチ112)設けられており,上下方向に進退する
ロッドを有する上部シリンダー131〜133と,上部
シリンダー131〜133のロッドに対して直角の方向
に延設され上パンチ111又は112を下部に取り付け
ると共に上部シリンダー131〜133に駆動されて昇
降する上部パンチプレート141,142とを有してい
る。
【0037】また,上パンチ11を駆動するための上部
シリンダーのセットS4,S5は,ダイス21の中心軸
に単数設けられた単一のシリンダー133からなる第2
上パンチ112を駆動するセットS5と,ダイス21の
中心軸の周りに対称形に2個配置されたシリンダー13
1,132からなる第1パンチ111を駆動するセット
S4とからなる。
【0038】そして,図7に示すように,第1上パンチ
111を駆動するための上部シリンダーセットS4は,
上部シリンダー131,132に固定された上部駆動ブ
ロック15と,上部パンチプレート141と上部駆動ブ
ロック15との間に介設された上部ダンパー部材16と
を有している。上記ダンパー部材16は,前記ダイス2
11,212の中心軸と同一の軸心を有する上部コアロ
ッドとしての第2パンチ112と,第2パンチ112の
周りにリング状に形成されたダンパーシリンダー161
とからなる。
【0039】このダンパーシリンダー161は,図8に
示すように,上部駆動ブロック15において上記第2パ
ンチ112の周囲に凹設され作動流体を充填してなる圧
力室162と,圧力室162から下方に突設され上部パ
ンチプレート141に頭部を固定してなるリング状のロ
ッド163と,このロッド163の脚部に延設され圧力
室162に上下の圧力が平衡した状態で収容されたピス
トン164とを有している。また,上部のダンパーシリ
ンダー161は,油圧を操作することによりピストン1
64及びロッド163の昇降が可能である。
【0040】そして,上下の昇降手段10,20のシリ
ンダー161,162,231〜236は油圧シリンダ
ーであると共に,上記油圧シリンダーを制御する制御手
段30(図9)が設けられている。制御手段30は,上
記油圧シリンダーを駆動する電気操作式の油圧サーボ弁
31と,油圧サーボ弁31を操作するサーボアンプ32
と,サーボアンプ32に制御指令を発するコントローラ
(マイクロプロセッサ)33と,油圧シリンダーの操作
量を検知する位置センサー(リニアセンサー)341〜
349(図1)と,サーボ弁31の入力油圧及び出力油
圧の圧力を検知する圧力センサー351,352とを有
している。
【0041】また,コントローラ33は,位置センサー
341〜349及び圧力センサー351,352の出力
信号p1,p2に基づいて,油圧シリンダーの負荷状態
及びサーボ弁31の入出力間の弁差圧Δpを算出し,油
圧シリンダーの負荷状態及びサーボ弁31の入出力間の
弁差圧Δpに対応してサーボアンプ32に対する指令値
を補正して油圧シリンダーを制御する。また,制御手段
30は,作動油の油温を検知する温度センサー361を
備えており,コントローラ33は,作動油の油温に基づ
いてサーボアンプ32に対する指令値を補正する。
【0042】以下,それぞれについて説明を補足する。
図1,図4に示すように,支柱42に固定された上固定
ブロック41には,その中心部に形成された孔内に第2
上シリンダー133が固定されている。また,上固定ブ
ロック41において第2上シリンダー133を中心にし
た対称な位置には,一対の第1上シリンダー131,1
32のピストンロッド134,135の一端が固定され
ている。
【0043】また,上固定ブロック41の下方には,中
間ブロック46に下端を固定したガイドロッド461,
462が立設されており,ガイドロッド461,462
に摺動可能に支承された第2上パンチプレート142が
配設されている。そして,第2上パンチプレート142
の上面中心部には,第2上シリンダー133に液密的に
摺動可能に嵌挿されたピストン139に一端を固定され
たロッド136の他端が固定されている。また,第2上
パンチプレート142の下面中心部には,コアロツド2
24及び第3下パンチ223に対向して下方に延びる第
2上パンチ112が固定されている。
【0044】また,第2上プレート142と中間ブロッ
ク46との間には,ガイドロッド461,462に摺動
可能に支承された第1上プレート141が配置されてお
り,第1上プレート141の中心部には,第2上パンチ
112が軸方向に移動自在に挿入される軸孔が穿設され
ている。そして,第1上プレート141の下面には,円
筒形状の第1上パンチ111が第1,第2下パンチ22
1,222に対向して突設されており,第1上パンチ1
11には上記第2上パンチ112を摺動可能に嵌挿する
内孔が穿設されている。
【0045】なお,第1,第2上プレート141,14
2の横端部には,軸方向の位置を検知する位置センサー
(リニアセンサー)341,342が取付られており,
その出力信号は,前記コントローラ33に送られる。ま
た,第1,第2プレート141,142の間には,上駆
動ブロック15が配設されており,上駆動ブロック15
の上面には第1,第2上シリンダー131,132が固
定されており,第1,第2上シリンダー131,132
には,液密的にピストン137,138(図7)が移動
可能なように収容されている。そして,ピストン13
7,138を端部に取り付けるロッド134,135の
他端部は上固定ブロック41に固定されている。
【0046】また,図4に示すように,第2上プレート
141と上駆動ブロック15の間には,油圧操作信号に
より両部材141,15を互いに固定させ,又は開放す
るベアロック60が介設されている。上記ベアロック6
0は,第2上プレート142に固定されて下方に延び上
駆動ブロック15を貫通するロッド61と,上駆動ブロ
ック15にロッド61の外周を包囲するように固定され
るスリーブ62とからなる。
【0047】図10に模式的に示すように,スリーブ6
2の内周には,油圧源に接続された油道621が形成さ
れており,圧油が供給されない場合には,同図(a)に
示すようにスリーブ62の内周はロッド61の外周に圧
接し,いわゆる締まりばめ状態となり,ロッド61をロ
ック状態とし,第2上プレート142と上駆動ブロック
15を一体的に移動させる。そして,スリーブ62の油
道621に油圧が印加されると,スリーブ62は同図
(b)に示すように半径方向に拡大され,スリーブ62
とロッド61との係合状態を解除し,第2プレート14
2と上駆動ブロック15とが相対移動可能となる。
【0048】また,上駆動ブロック15の中心部には,
図7,図8に示すように,上第2パンチ112が軸方向
に移動可能に嵌挿される内孔を有する上ダンパーシリン
ダー161が配設されている。ダンパーシリンダー16
1の圧力室162には,ピストン164が液密的に摺動
可能に嵌挿されており,ピストン164と一体のロッド
163の下端部は第1プレート141に固定されてい
る。
【0049】そして,上固定ブロック41の下面には,
図7に示すように,第1,第2上シリンダー131,1
32のロッド134,135を結ぶ直線上の対称な位置
にあって,上シリンダー131,132よりも外径方向
に延びるストッパシリンダ551,552が固定されて
いる。ストッパシリンダ551,552は,液密的に摺
動自在に嵌挿されたピストン555,556と,内径方
向に延びるロッド553,554とを有しており,ロッ
ド553,554の先端には,第1,第2上シリンダー
131,132と係脱可能なストッパー557,558
が固定されている。
【0050】上部昇降手段10は,初期状態では,図4
に示す状態にあり,ベアロック60は,図10(a)に
示す縛りばめの状態である(油圧供給なし)。また,第
1,第2上シリンダー131,132のピストン13
7,138の上方の油圧室に油圧が供給され,ベアロッ
ク60の縛りばめ状態を介して,第1,第2上プレート
141,142及び上駆動ブロック15を保持する。な
お,上ダンパーシリンダー161の上下の油圧室には,
その受圧面積の差によってピストン164(ロッド16
3)に軸方向の偏荷重が生じないよう,バランスする油
圧が供給されている。
【0051】この状態から,第3上シリンダー133の
上部油圧室に油圧が供給されると,図7に示すように,
第1,第2上プレート141,142及び上駆動ブロッ
ク15は一体的に下降する。このとき,第1,第2上シ
リンダー131,132の上油圧室の作動油は,図示し
ないリリーフ弁を開弁することにより排出される。そし
て,第1,第2上プレート141,142及び上駆動ブ
ロック15が所定の位置まで下降したことを,リニアセ
ンサー341,342(図4)により検知すると,スト
ッパシリンダ551,552に油圧が供給され,ストッ
パー557,558が径方向の中心側に伸張し,第1,
第2シリンダー161,162の上部に圧接して,静止
する。
【0052】そして,ベアロック60のスリーブ62の
油道621に圧油が供給され,ロッド61とスリーブ6
2のロック状態が,解除される。次いで,第3シリンダ
ー133及び上ダンパーシリンダー161に圧油を供給
し,第2上パンチ112及び第1上パンチ111を別個
に下降させ,これによって粉末80を圧接する。なお,
このとき,第3シリンダー133の上部油圧室に対する
圧油の供給による反力が図示上向きに働き,固定ブロッ
ク41を反り返らせるように作用するが,ストッパー5
57,558が第1,第2シリンダー131,132に
係合しているため,上駆動ブロック15の上方への移動
が阻止される。
【0053】一方,下部昇降手段20と関連の部材にお
いては,図5に示すように,中間ブロック46の中心部
の外側に固定ダイス211を,その内側に段取りダイス
112を置き,ダイスの内側に成形用の粉末80を収容
する。そして,下パンチは,第1〜第3下パンチ221
〜223からなり,一番外側の第1下パンチ221は,
下固定ブロック49に固定された第1,第2下シリンダ
ー231,232により駆動される。すなわち,第1,
第2下シリンダー231,232により駆動される第1
駆動ブロック251から第1ダンパーシリンダー264
を介して第1パンチプレート241に変位が伝えられ,
第1パンチプレート241に固定された第1下パンチ2
21が駆動される。
【0054】同様に,第2下パンチ222は,第3,第
4シリンダー233,234と,第3,第4シリンダー
233,234により駆動される第2駆動ブロック25
2と,第2ダンパーシリンダー265と,第2パンチプ
レート242とを介して昇降駆動される。また,第3下
パンチ223は,第5,第6シリンダー235,236
と,第5,第6シリンダー235,236により駆動さ
れる第3駆動ブロック253と,第3ダンパーシリンダ
ー266と,第3パンチプレート243とを介して昇降
駆動される。
【0055】そして,図6に示すダンパーシリンダー2
64〜266の上下の圧力室には,その受圧面積の差に
よりにピストン274〜276(ロッド271〜27
3)に軸方向の偏荷重が生じないよう,受圧面の力をバ
ランスさせる油圧が供給されている。また,コアロッド
224は,図5に示すように,下固定ブロック49に取
り付けられたセンターシリンダー237により駆動され
る。即ち,コアロッド224は,下駆動ブロック254
に固定されており,下駆動ブロック254はセンターシ
リンダー237により駆動されて昇降する。
【0056】なお,同図において,符号423,424
は,駆動ブロック251〜254及び下パンチプレート
241〜243を摺動可能に支承する下ガイドロッドで
ある。そして,各下パンチプレート241〜243及び
下駆動ブロック254の左右には,下パンチプレート2
41〜243及び下駆動ブロック254の位置を検知す
る位置センサー(リニアセンサー)343〜349が取
り付けられており,その出力信号は前記コントローラ3
3に入力される。
【0057】なお,図示を省略していますが,駆動ブロ
ック251〜253の自重を支えるために,各駆動ブロ
ック251〜253には前記ベアロック(図10)のス
リーブが設けられており,ベアロックのロッドは,第
1,第2駆動ブロック251,252については中間ブ
ロック46に,第3ブロック253は下固定ブロック4
9に固定されている。
【0058】そして,コントローラ33は,以下に述べ
るように装置を制御する。図9に示すように,シリンダ
ー(パンチプレート)の移動量を前記位置センサー34
1〜349により検知し,その出力信号sはコントロー
ラ33に送られる。そして,出力信号sはコントローラ
33内において指令値soと比較され,差値Δs(=s
o−s)に対応した第1指令値c1が第1演算装置33
1から発せられ,後述する第1,第2補正指令値c2,
c3と共にサーボアンプ32に送られる。
【0059】また,圧力センサー352によりシリンダ
ーの入力油圧(サーボ弁31の出力)p2,即ちシリン
ダーの負荷の大きさが検知され,これに基づいて第1補
正指令値c2が第1補正演算装置332から発せられ
る。そして,サーボ弁31の入出力部の圧力差Δp(=
p1−p2)に基づく圧力誤差の補正指令値c4が第2
補正演算装置333から,圧力制御アンプ311に対し
て送られ,圧力制御弁312を介してサーボ弁31を操
作する。符号313は圧力制御弁312の油圧源であ
る。
【0060】また,サーボ弁31の作動油の温度は,温
度センサー361により測定され,温度によって変化す
る作動油の特性の変化を補正する。即ち,温度センサー
361の出力温度T1を基準温度Toと比較し,第3補
正演算装置334から第2補正指令値c3が発せられ
る。そして,同図が示すように,サーボアンプ32には
上記補正指令c2,c3を含んだ指令coが指令され
る。
【0061】その結果,本例の装置1においては,シリ
ンダーの負荷変動による誤差,作動油の温度変化による
誤差,およびサーボ弁31の誤差を補償することが可能
となり,精度の高い成形が可能となる。また,本例で
は,図1に示すように,複数のシリンダー231〜23
7を横方向に一線に配置することができるから,装置1
を縦方向及び横方向にバランスよく構成することができ
る。
【0062】本例の粉末成形機1をより具体的なものに
適用した例では,例えばクラッチハブ等を成形するため
の200トンの加圧力を有するものの場合には,従来の
装置においては,縦約7m,横約2mであったものが,
本例では縦約4.5m,横約2mとなり,バランスのよ
い構成とすることができた。
【0063】
【発明の効果】上記のように,本発明によれば,装置の
外形形状を特定の方向にが大型化することなくバランス
よく構成することができると共に成形精度を高めること
のできる多段粉末成形機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の粉末成形機の正面断面図。
【図2】実施形態例の粉末成形機の平面図。
【図3】実施形態例の粉末成形機の上部昇降手段近傍の
正面図。
【図4】実施形態例の粉末成形機の上部昇降手段近傍の
正面断面図。
【図5】実施形態例の粉末成形機の下部昇降手段近傍の
正面断面図。
【図6】図5の第1ダンパーシリンダー近傍の拡大断面
図。
【図7】図4の要部拡大図。
【図8】図7の上部ダンパーシリンダー近傍の拡大図。
【図9】実施形態例の制御手段のブロック図。
【図10】実施形態例のベアロックの模式的断面図
((a)は通常の油圧非作動時,(b)は油圧作動
時)。
【図11】従来の粉末成形機の断面図。
【図12】従来の粉末成形機の制御ブロック図。
【符号の説明】
10...上部昇降手段, 11...上パンチ, 20...下部昇降手段, 221〜223...下パンチ, 21...ダイス 231〜236...シリンダー, 241〜243...下部パンチプレート, 80...粉末,

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末を段差のある形状に圧縮成形する粉
    末成形機であって,成形する粉末を収容するダイスと,
    ダイスの粉末収容部に向かって下降し加圧する上パンチ
    と,ダイスの粉末収容部において上昇し加圧する複数の
    下パンチと,上記上パンチを昇降させる油圧又は空気圧
    式の上部昇降手段と,上記下パンチを昇降させる複数の
    油圧又は空気圧式のシリンダーを有する下部昇降手段と
    を有しており,上記下部昇降手段は,上下方向に進退す
    るロッドを有するシリンダーと,上記シリンダーロッド
    に対して直角の方向に延設され上記下パンチを上部に取
    り付けると共に上記シリンダーに駆動されて昇降するパ
    ンチプレートとを有しており,1個の下パンチを駆動す
    るためのシリンダーのセットは,ダイスの中心軸に設け
    られた単数のシリンダーからなるセットまたはダイスの
    中心軸の周りに対称形に配置された複数のシリンダーか
    らなるセットであることを特徴とする粉末成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記単一の下パンチ
    を駆動するためのシリンダーセットがダイスの中心軸の
    周りに対称形に複数配置されている下部昇降手段におい
    ては,前記シリンダーに固定された駆動ブロックと,前
    記パンチプレートと上記駆動ブロックとの間に介設され
    たダンパー部材とを有しており,上記ダンパー部材は,
    前記ダイスの中心軸と同一の軸心を有するコアロッド
    と,上記コアロッドの周りにリング状に形成されたダン
    パーシリンダーとを備えており,このダンパーシリンダ
    ーは,上記駆動ブロックにおいて上記コアロッドの周囲
    に凹設され作動流体を充填してなる圧力室と,この圧力
    室から突設され上記パンチプレートに頭部を固定してな
    るリング状のロッドと,このロッドの脚部に延設され上
    記圧力室に上下の圧力が平衡した状態で収容されたピス
    トンとを有していることを特徴とする粉末成形機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において,前記
    上部昇降手段は,上下方向に進退するロッドを有する上
    部シリンダーと,上記上部シリンダーのロッドに対して
    直角の方向に延設され上記上パンチを下部に取り付ける
    と共に上記上部シリンダーに駆動されて昇降する上部パ
    ンチプレートとを有しており,1個の上パンチを駆動す
    るための上記上部シリンダーのセットは,ダイスの中心
    軸に設けられた単数のシリンダーからなるセットまたは
    ダイスの中心軸の周りに対称形に配置された複数のシリ
    ンダーからなるセットであることを特徴とする粉末成形
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3において,前記上パンチを駆動
    するための上部シリンダーがダイスの中心軸の周りに対
    称形に複数配置されている上部昇降手段においては,上
    記上部シリンダーに固定された上部駆動ブロックと,前
    記上部パンチプレートと上記上部駆動ブロックとの間に
    介設された上部ダンパー部材とを有しており,上記上記
    ダンパー部材は,前記ダイスの中心軸と同一の軸心を有
    する上部コアロッドと,上記上部コアロッドの周りにリ
    ング状に形成されたダンパーシリンダーとからなり,こ
    のダンパーシリンダーは,上記上部駆動ブロックにおい
    て上記上記コアロッドの周囲に凹設され作動流体を充填
    してなる圧力室と,この圧力室から突設され上記上部パ
    ンチプレートに頭部を固定してなるリング状のロッド
    と,このロッドの脚部に延設され上記圧力室に上下の圧
    力が平衡した状態で収容されたピストンとを有している
    ことを特徴とする粉末成形機。
  5. 【請求項5】 請求項4において,前記上パンチは複数
    設けられており,1個の上パンチを駆動するための上部
    シリンダーのセットは,ダイスの中心軸に単数設けられ
    た単一のシリンダーからなるセットと,ダイスの中心軸
    の周りに対称形に複数配置された複数のシリンダーから
    なるセットとからなることを特徴とする粉末成形機。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5のいずれか1項に
    おいて,前記ダンパーシリンダーは,作動流体の圧力を
    操作することによりピストン及びロッドの昇降が可能で
    あることを特徴とする粉末成形機。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1項に
    おいて,前記上下の昇降手段のシリンダーは油圧シリン
    ダーであると共に,上記油圧シリンダーを制御する制御
    手段が設けられており,上記制御手段は,上記油圧シリ
    ンダーを駆動する電気操作式の油圧サーボ弁と,上記油
    圧サーボ弁を操作するサーボアンプと,上記サーボアン
    プに制御指令を発するコントローラと,上記油圧シリン
    ダーの操作量を検知する位置センサーと,上記サーボ弁
    の入力油圧及び出力油圧の圧力を検知する圧力センサー
    とを有しており,上記コントローラは,上記位置センサ
    ー及び圧力センサーの出力信号に基づいて,上記油圧シ
    リンダーの負荷状態及び上記サーボ弁の入出力間の弁差
    圧の値に対応して上記サーボアンプに対する指令値を補
    正することを特徴とする粉末成形機。
  8. 【請求項8】 請求項7において,前記制御手段は,作
    動油の油温を検知する温度センサーを備えており,前記
    コントローラは,作動油の油温に基づいて前記サーボア
    ンプに対する指令値を補正することを特徴とする粉末成
    形機。
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