JPH1024421A - エアポンプ油圧発生装置 - Google Patents
エアポンプ油圧発生装置Info
- Publication number
- JPH1024421A JPH1024421A JP19846096A JP19846096A JPH1024421A JP H1024421 A JPH1024421 A JP H1024421A JP 19846096 A JP19846096 A JP 19846096A JP 19846096 A JP19846096 A JP 19846096A JP H1024421 A JPH1024421 A JP H1024421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic
- air
- oil
- diameter
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金型が開いている休止時間を利用し、油圧ピ
ストンに直結されたエアシリンダの低圧エアによって必
要最小限の作動油に油圧を発生させることにより、金型
可動部材を駆動するための電力消費量が小さく、作動油
の温度上昇による劣化がない、小型のエアポンプ油圧発
生装置を提供する。 【解決手段】 成形金型が開いている間に、エアソレノ
イドバルブ6によって低圧エアを大径エアシリンダ1に
送り込み、大径エアピストン2を最上昇点まで移動させ
る。エアソレノイドバルブ6を切り替えることにより、
大径エアピストン2を下降させ、小径油圧シリンダ3に
吸入された作動油を吐出側チェック弁8を介して油圧ソ
レノイドバルブ9に送る。金型の一部を構成する可動部
品を駆動可能になったとき、作動油を阻止している油圧
ソレノイドバルブ9を解除することにより、アクチュエ
ータ10の駆動軸13を駆動し、駆動軸に接続されてい
る金型の可動部品を移動させる。
ストンに直結されたエアシリンダの低圧エアによって必
要最小限の作動油に油圧を発生させることにより、金型
可動部材を駆動するための電力消費量が小さく、作動油
の温度上昇による劣化がない、小型のエアポンプ油圧発
生装置を提供する。 【解決手段】 成形金型が開いている間に、エアソレノ
イドバルブ6によって低圧エアを大径エアシリンダ1に
送り込み、大径エアピストン2を最上昇点まで移動させ
る。エアソレノイドバルブ6を切り替えることにより、
大径エアピストン2を下降させ、小径油圧シリンダ3に
吸入された作動油を吐出側チェック弁8を介して油圧ソ
レノイドバルブ9に送る。金型の一部を構成する可動部
品を駆動可能になったとき、作動油を阻止している油圧
ソレノイドバルブ9を解除することにより、アクチュエ
ータ10の駆動軸13を駆動し、駆動軸に接続されてい
る金型の可動部品を移動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機金型の
一部を構成する可動部材を駆動するアクチュエータの駆
動源となる油圧発生装置に関する。
一部を構成する可動部材を駆動するアクチュエータの駆
動源となる油圧発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧発生装置は、油圧ポンプを電
動モータで回転させて油圧タンク内にある作動油を吸い
込み、ポンプで加圧して金型の可動部材を駆動するシリ
ンダに送り込んで駆動軸を駆動させている。シリンダの
戻り側作動油はバルブを介し、タンクに戻るようになっ
ている。この射出成形機金型の可動部材を駆動する油圧
ポンプは、可動部材を駆動する時のみ回転させて常時働
かせる必要はないものである。
動モータで回転させて油圧タンク内にある作動油を吸い
込み、ポンプで加圧して金型の可動部材を駆動するシリ
ンダに送り込んで駆動軸を駆動させている。シリンダの
戻り側作動油はバルブを介し、タンクに戻るようになっ
ている。この射出成形機金型の可動部材を駆動する油圧
ポンプは、可動部材を駆動する時のみ回転させて常時働
かせる必要はないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金型成
形の1サイクル毎にポンプを起動することは起動電流が
大きくなり、また、立ち上がりも遅れが生じ、好ましく
ない。そこで、ポンプを常時回転させ、リリーフ弁を使
用して圧力を保持したり、アンロード弁を利用して必要
時に高圧への切り替えを行ったりしている。ポンプを常
時回転させているため、タンク内に蓄えられてる作動油
の必要量は実際に可動部材を駆動するために必要な作動
油量の数倍から数十倍が必要となる。また、常時ポンプ
を回転させることから作動油に加えられるエネルギーを
吸収するためにオイルクーラも必要となる。
形の1サイクル毎にポンプを起動することは起動電流が
大きくなり、また、立ち上がりも遅れが生じ、好ましく
ない。そこで、ポンプを常時回転させ、リリーフ弁を使
用して圧力を保持したり、アンロード弁を利用して必要
時に高圧への切り替えを行ったりしている。ポンプを常
時回転させているため、タンク内に蓄えられてる作動油
の必要量は実際に可動部材を駆動するために必要な作動
油量の数倍から数十倍が必要となる。また、常時ポンプ
を回転させることから作動油に加えられるエネルギーを
吸収するためにオイルクーラも必要となる。
【0004】金型は本来成形品を作るスペースであり、
可動部材が必要な場合、それを駆動するアクチュエータ
は可能な限り小さくする必要がある。したがってアクチ
ュエータを動かす作動油は、往復動を考慮しても一定量
(例えば500cc)を超えないようにすることが要請
される。また、射出成形機の金型は開いて成形品を取り
出している間は、可動部材も静止しており、この間は作
動油圧は必要としない。本発明の課題は、金型が開いて
いる休止時間を利用し、油圧ピストンに直結されたエア
シリンダの低圧エアによって必要最小限の作動油に油圧
を発生させることにより、金型可動部材を駆動するため
の電力消費量が小さく、作動油の温度上昇による劣化が
ない、小型のエアポンプ油圧発生装置を提供することに
ある。
可動部材が必要な場合、それを駆動するアクチュエータ
は可能な限り小さくする必要がある。したがってアクチ
ュエータを動かす作動油は、往復動を考慮しても一定量
(例えば500cc)を超えないようにすることが要請
される。また、射出成形機の金型は開いて成形品を取り
出している間は、可動部材も静止しており、この間は作
動油圧は必要としない。本発明の課題は、金型が開いて
いる休止時間を利用し、油圧ピストンに直結されたエア
シリンダの低圧エアによって必要最小限の作動油に油圧
を発生させることにより、金型可動部材を駆動するため
の電力消費量が小さく、作動油の温度上昇による劣化が
ない、小型のエアポンプ油圧発生装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明によるエアポンプ油圧発生装置は、エアピスト
ンの駆動方向を切り替えるためのエア切替バルブが接続
された大径エアシリンダと、前記大径エアシリンダに併
設され、前記大径エアシリンダのエアピストンに油圧ピ
ストンが直結された小径油圧シリンダと、オイルタンク
と、前記オイルタンクのオイルを前記小径油圧シリンダ
内に吸入するための吸入側バルブと、前記小径油圧シリ
ンダ内のオイルを吐き出すための吐出側バルブと、可動
部品駆動用アクチュエータと、前記吐出側バルブおよび
前記オイルタンクに結合され、前記可動部品駆動用アク
チュエータの駆動軸の駆動方向を切り替えるための油圧
切替バルブとを含み、金型開き期間中に、前記エア切替
バルブより大径エアシリンダに低圧エアを加え、吸入側
バルブより小径油圧シリンダ内にオイルタンクのオイル
を充填して油圧ピストンを上昇させ、前記エア切替バル
ブの切り替えにより油圧ピストンを下降させて吐出側バ
ルブより作動油を、前記可動部品駆動用アクチュエータ
への作動油の送り込みを阻止している前記油圧切替バル
ブに送り込むことにより蓄圧し、金型の可動部品を駆動
するタイミングになったとき、前記油圧切替バルブを切
り替えることにより、前記可動部品駆動用アクチュエー
タを必要な方向に駆動し、作動油は前記油圧切替バルブ
を介して前記オイルタンクに戻すように構成されてい
る。
に本発明によるエアポンプ油圧発生装置は、エアピスト
ンの駆動方向を切り替えるためのエア切替バルブが接続
された大径エアシリンダと、前記大径エアシリンダに併
設され、前記大径エアシリンダのエアピストンに油圧ピ
ストンが直結された小径油圧シリンダと、オイルタンク
と、前記オイルタンクのオイルを前記小径油圧シリンダ
内に吸入するための吸入側バルブと、前記小径油圧シリ
ンダ内のオイルを吐き出すための吐出側バルブと、可動
部品駆動用アクチュエータと、前記吐出側バルブおよび
前記オイルタンクに結合され、前記可動部品駆動用アク
チュエータの駆動軸の駆動方向を切り替えるための油圧
切替バルブとを含み、金型開き期間中に、前記エア切替
バルブより大径エアシリンダに低圧エアを加え、吸入側
バルブより小径油圧シリンダ内にオイルタンクのオイル
を充填して油圧ピストンを上昇させ、前記エア切替バル
ブの切り替えにより油圧ピストンを下降させて吐出側バ
ルブより作動油を、前記可動部品駆動用アクチュエータ
への作動油の送り込みを阻止している前記油圧切替バル
ブに送り込むことにより蓄圧し、金型の可動部品を駆動
するタイミングになったとき、前記油圧切替バルブを切
り替えることにより、前記可動部品駆動用アクチュエー
タを必要な方向に駆動し、作動油は前記油圧切替バルブ
を介して前記オイルタンクに戻すように構成されてい
る。
【0006】すなわち、本発明は、大径エアシリンダと
そのロッドに直結された小径油圧ピストンを持ち、金型
開き期間中にエアシリンダに低圧(例えば5kgf/cm2 )
のエア圧を付加し直結した油圧ピストンに口径比に相当
する高圧油圧を発生させ、油圧切替バルブでアクチュエ
ータに送られる作動油をブロックして油圧を蓄圧する。
金型が閉じ金型内可動部材を駆動するタイミングでソレ
ノイドバルブを切り替えれば、油圧ピストンシリンダ内
の高圧油圧は流れ出して可動部品駆動用アクチュエータ
を駆動、または元の位置に戻す毎に油圧ピストン内の油
は減少する。しかし、前述のようにピストンシリンダの
ケーシング容量が500ccもあれば1サイクル期間中
に前記金型が開いた間に発生させた高圧油圧を使いきっ
てしまうことは有り得ない。成形が終了し、金型が開
き、全ての可動部品用アクチュエータが原点に戻ったな
らば、大径エアシリンダの戻り側(エアピストンの上昇
側)にエア圧をかけ、それに直結され、ある程度前進し
た油圧ピストンを引き戻す。そのシリンダと油圧ピスト
ン間に油圧作動油を吸い込み、吸い込みを終了したとき
エアシリンダのエアピストンを下降させるように圧力を
かけ油圧を発生させる。通常、射出成形機においては、
金型が開いて製品を取り出す時間は最短でも2秒程度か
かる。5kgf/cm2 のエアシリンダで増圧して140kgf/
cm2 の油圧を得ようとすると、例えば、Φ250エアシ
リンダであれば、Φ47の油圧ピストンを駆動すればよ
いことになる。Φ47油圧ピストンで500ccの容量
を得るにはストロークは300mmあれば十分である。
Φ250のエアシリンダを300mm動かして油圧作動
油を吸い込み、そのストロークエンドでエアの作動方向
を切り替えて油圧ピストンに油圧を発生させるまでの時
間は2秒あれば十分である。すなわち、上記エアポンプ
油圧発生装置は、通常射出成形機で現実的に十分機能し
得ることが判る。また、可動部品駆動用アクチュエータ
が駆動または戻る際のリターン側作動油は、油圧シリン
ダに吸入される油がタンクに全量戻り常に一定量が往復
しているので、(アクチュエータ容量)+αの1リット
ルもあれば十分である。
そのロッドに直結された小径油圧ピストンを持ち、金型
開き期間中にエアシリンダに低圧(例えば5kgf/cm2 )
のエア圧を付加し直結した油圧ピストンに口径比に相当
する高圧油圧を発生させ、油圧切替バルブでアクチュエ
ータに送られる作動油をブロックして油圧を蓄圧する。
金型が閉じ金型内可動部材を駆動するタイミングでソレ
ノイドバルブを切り替えれば、油圧ピストンシリンダ内
の高圧油圧は流れ出して可動部品駆動用アクチュエータ
を駆動、または元の位置に戻す毎に油圧ピストン内の油
は減少する。しかし、前述のようにピストンシリンダの
ケーシング容量が500ccもあれば1サイクル期間中
に前記金型が開いた間に発生させた高圧油圧を使いきっ
てしまうことは有り得ない。成形が終了し、金型が開
き、全ての可動部品用アクチュエータが原点に戻ったな
らば、大径エアシリンダの戻り側(エアピストンの上昇
側)にエア圧をかけ、それに直結され、ある程度前進し
た油圧ピストンを引き戻す。そのシリンダと油圧ピスト
ン間に油圧作動油を吸い込み、吸い込みを終了したとき
エアシリンダのエアピストンを下降させるように圧力を
かけ油圧を発生させる。通常、射出成形機においては、
金型が開いて製品を取り出す時間は最短でも2秒程度か
かる。5kgf/cm2 のエアシリンダで増圧して140kgf/
cm2 の油圧を得ようとすると、例えば、Φ250エアシ
リンダであれば、Φ47の油圧ピストンを駆動すればよ
いことになる。Φ47油圧ピストンで500ccの容量
を得るにはストロークは300mmあれば十分である。
Φ250のエアシリンダを300mm動かして油圧作動
油を吸い込み、そのストロークエンドでエアの作動方向
を切り替えて油圧ピストンに油圧を発生させるまでの時
間は2秒あれば十分である。すなわち、上記エアポンプ
油圧発生装置は、通常射出成形機で現実的に十分機能し
得ることが判る。また、可動部品駆動用アクチュエータ
が駆動または戻る際のリターン側作動油は、油圧シリン
ダに吸入される油がタンクに全量戻り常に一定量が往復
しているので、(アクチュエータ容量)+αの1リット
ルもあれば十分である。
【0007】
【作用】上記構成によれば、作動油量を少なくすること
ができ必要最少限の作動油で油圧を発生させることがで
き油圧装置を小型にすることができる。また、油圧ポン
プを電動モータで作動させるのではなく、エアシリンダ
で作動させるので、金型可動部材を駆動するための電力
消費量は少なくなる。さらに、常時油圧ポンプを駆動し
ないので、作動油の劣化につながる作動油温度の上昇が
なく、オイルクーラは不要となる。
ができ必要最少限の作動油で油圧を発生させることがで
き油圧装置を小型にすることができる。また、油圧ポン
プを電動モータで作動させるのではなく、エアシリンダ
で作動させるので、金型可動部材を駆動するための電力
消費量は少なくなる。さらに、常時油圧ポンプを駆動し
ないので、作動油の劣化につながる作動油温度の上昇が
なく、オイルクーラは不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳しく説明する。図1は、本発明によるエア
ポンプ油圧発生装置の実施の形態を示す概略図である。
大径エアシリンダ1の下部には小径油圧シリンダ3が設
けられている。大径エアピストン2は大径エアシリンダ
1内を上下動するようになっており、大径エアシリンダ
1の上部に設置されている第1ポート1aと下部に設置
されている第2ポート1bに配管15および16がそれ
ぞれ接続されている。配管15および16はエアソレノ
イドバルブ6を介して低圧エアを供給する低圧エア供給
源(図示してない)に接続されている。
施の形態を詳しく説明する。図1は、本発明によるエア
ポンプ油圧発生装置の実施の形態を示す概略図である。
大径エアシリンダ1の下部には小径油圧シリンダ3が設
けられている。大径エアピストン2は大径エアシリンダ
1内を上下動するようになっており、大径エアシリンダ
1の上部に設置されている第1ポート1aと下部に設置
されている第2ポート1bに配管15および16がそれ
ぞれ接続されている。配管15および16はエアソレノ
イドバルブ6を介して低圧エアを供給する低圧エア供給
源(図示してない)に接続されている。
【0009】エアソレノイドバルブ6は、電磁動作によ
ってエアの断続および配管15および16と低圧エア供
給源側からの配管との間の切り替え接続を行う。大径エ
アシリンダ1の大径エアピストン2は、上記エアソレノ
イドバルブ6が断続,切り替え接続されることにより駆
動される。大径エアピストン2は、小径油圧シリンダ3
内の小径油圧ピストン4とロッド11によって直結され
ている。したがって、大径エアピストン2が上下動すれ
ば、それにしたがって小径油圧ピストン4も上下動す
る。
ってエアの断続および配管15および16と低圧エア供
給源側からの配管との間の切り替え接続を行う。大径エ
アシリンダ1の大径エアピストン2は、上記エアソレノ
イドバルブ6が断続,切り替え接続されることにより駆
動される。大径エアピストン2は、小径油圧シリンダ3
内の小径油圧ピストン4とロッド11によって直結され
ている。したがって、大径エアピストン2が上下動すれ
ば、それにしたがって小径油圧ピストン4も上下動す
る。
【0010】小径油圧シリンダ3の下部に通じるポート
22に吸入側チェック弁5が接続されており、この吸入
側チェック弁5はオイルタンク7内の作動油に開口して
いる。同じく小径油圧シリンダ3の下部に通じる他のポ
ート21に吐出側チェック弁8が接続されており、この
吐出側チェック弁8は高圧配管17を介して油圧ソレノ
イドバルブ9に連結されている。油圧ソレノイドバルブ
9には戻り作動油をオイルタンク7に戻すためのゴムホ
ース18が接続されている。油圧ソレノイドバルブ9に
接続されているゴムホース19および20は、可動部品
駆動用アクチュエータ10の両端のポート23および2
4に接続されている。
22に吸入側チェック弁5が接続されており、この吸入
側チェック弁5はオイルタンク7内の作動油に開口して
いる。同じく小径油圧シリンダ3の下部に通じる他のポ
ート21に吐出側チェック弁8が接続されており、この
吐出側チェック弁8は高圧配管17を介して油圧ソレノ
イドバルブ9に連結されている。油圧ソレノイドバルブ
9には戻り作動油をオイルタンク7に戻すためのゴムホ
ース18が接続されている。油圧ソレノイドバルブ9に
接続されているゴムホース19および20は、可動部品
駆動用アクチュエータ10の両端のポート23および2
4に接続されている。
【0011】油圧ソレノイドバルブ9は、電磁動作によ
って作動油の断続および高圧配管17およびゴムホース
18とゴムホース19および20との間の切り替え接続
を行う。可動部品駆動用アクチュエータ10には油圧ソ
レノイドバルブ9からの作動油が注入され、図示しない
可動部品に接続されている駆動軸13を左右に駆動す
る。
って作動油の断続および高圧配管17およびゴムホース
18とゴムホース19および20との間の切り替え接続
を行う。可動部品駆動用アクチュエータ10には油圧ソ
レノイドバルブ9からの作動油が注入され、図示しない
可動部品に接続されている駆動軸13を左右に駆動す
る。
【0012】図2,図3は、図1の動作状態を説明する
ための図である。図2(a)の状態1は、小径油圧シリ
ンダ3へ作動油を充填する行程を説明するためのもの
で、この行程は金型が開いているときに行われる。図示
しないエア供給源よりエアソレノイドバルブ6,配管1
6を介して大径エアシリンダ1の下部のポート1bに低
圧のエアを供給する。大径エアピストン2は上昇を開始
し、大径エアピストン2に直結されている小径油圧ピス
トン4も上昇する。大径エアシリンダ1内の大径エアピ
ストン2の上側のエアは配管15,エアソレノイドバル
ブ6を通って排出される。小径油圧ピストン4の上昇に
伴い、小径油圧ピストン4の下側のシリンダ内に吸入側
チェック弁5を介してオイルタンク7より作動油が吸入
される。
ための図である。図2(a)の状態1は、小径油圧シリ
ンダ3へ作動油を充填する行程を説明するためのもの
で、この行程は金型が開いているときに行われる。図示
しないエア供給源よりエアソレノイドバルブ6,配管1
6を介して大径エアシリンダ1の下部のポート1bに低
圧のエアを供給する。大径エアピストン2は上昇を開始
し、大径エアピストン2に直結されている小径油圧ピス
トン4も上昇する。大径エアシリンダ1内の大径エアピ
ストン2の上側のエアは配管15,エアソレノイドバル
ブ6を通って排出される。小径油圧ピストン4の上昇に
伴い、小径油圧ピストン4の下側のシリンダ内に吸入側
チェック弁5を介してオイルタンク7より作動油が吸入
される。
【0013】大径エアピストン2が最大上昇点まで達す
ると(図2(b)の状態2)、エアソレノイドバルブ6
が状態2に示すように切り替えられる。そのため、低圧
のエアは配管15に送られ、大径エアピストン2は下降
を開始する。これに伴って小径油圧ピストン4も下降を
開始するが、吸入側チェック弁5は閉じているため小径
油圧ピストン4に吸入された作動油は吐出側チェック弁
8を通り、高圧配管17に送られる。しかしながら、油
圧ソレノイドバルブ9は油の流れを断としているため、
小径油圧ピストン4は少し下降して停止する。小径油圧
ピストン4の面積に対する大径エアピストン2の面積の
比率分だけ、エアが増圧されて小径油圧シリンダ3内に
圧力が蓄圧される。
ると(図2(b)の状態2)、エアソレノイドバルブ6
が状態2に示すように切り替えられる。そのため、低圧
のエアは配管15に送られ、大径エアピストン2は下降
を開始する。これに伴って小径油圧ピストン4も下降を
開始するが、吸入側チェック弁5は閉じているため小径
油圧ピストン4に吸入された作動油は吐出側チェック弁
8を通り、高圧配管17に送られる。しかしながら、油
圧ソレノイドバルブ9は油の流れを断としているため、
小径油圧ピストン4は少し下降して停止する。小径油圧
ピストン4の面積に対する大径エアピストン2の面積の
比率分だけ、エアが増圧されて小径油圧シリンダ3内に
圧力が蓄圧される。
【0014】金型が閉じ金型内可動部品を駆動するタイ
ミングになると、油圧ソレノイドバルブ9の断が解除さ
れて、高圧配管17の作動油は油圧ソレノイドバルブ9
を通ってゴムホース19に送り出されポート23より可
動部品駆動側アクチュエータ10に供給される。そのた
め、停止していた大径エアピストン2と小径油圧ピスト
ン4は下降を開始し、可動部品が接続されている駆動軸
13が右方向に移動を開始する(図3(c)の状態
3)。この間、作動油に加えられている圧力は保持され
る。可動部品駆動側アクチュエータ10内のピストンの
右側シリンダ室にある戻り作動油は、ゴムホース20,
油圧ソレノイドバルブ9,ゴムホース18を通ってオイ
ルタンク7内に返される。
ミングになると、油圧ソレノイドバルブ9の断が解除さ
れて、高圧配管17の作動油は油圧ソレノイドバルブ9
を通ってゴムホース19に送り出されポート23より可
動部品駆動側アクチュエータ10に供給される。そのた
め、停止していた大径エアピストン2と小径油圧ピスト
ン4は下降を開始し、可動部品が接続されている駆動軸
13が右方向に移動を開始する(図3(c)の状態
3)。この間、作動油に加えられている圧力は保持され
る。可動部品駆動側アクチュエータ10内のピストンの
右側シリンダ室にある戻り作動油は、ゴムホース20,
油圧ソレノイドバルブ9,ゴムホース18を通ってオイ
ルタンク7内に返される。
【0015】駆動軸13を所定位置まで駆動させた後、
油圧ソレノイドバルブ9を切替えることにより、小径油
圧シリンダ3内に蓄圧された油圧によって可動部品駆動
側アクチュエータ10のピストンを元の位置に復帰させ
ることができる。大径エアピストン2と小径油圧ピスト
ン4は、さらに下降を続け、最下降点に達し、成形も1
サイクルを終了する(図3(d)の状態4)。この状態
4で金型が開き、状態1に戻る。この間、小径油圧シリ
ンダ3内から流出した同量の作動油がオイルタンク7に
戻ることになる。
油圧ソレノイドバルブ9を切替えることにより、小径油
圧シリンダ3内に蓄圧された油圧によって可動部品駆動
側アクチュエータ10のピストンを元の位置に復帰させ
ることができる。大径エアピストン2と小径油圧ピスト
ン4は、さらに下降を続け、最下降点に達し、成形も1
サイクルを終了する(図3(d)の状態4)。この状態
4で金型が開き、状態1に戻る。この間、小径油圧シリ
ンダ3内から流出した同量の作動油がオイルタンク7に
戻ることになる。
【0016】以上の説明から明らかなように、アクチュ
エータ容積と油圧シリンダ容積を合わせた分の油が必要
であるが、この容積は500ccあれば十分である。実
施例としてエアシリンダの直径Φを160mm,ストロ
ークを150mmとし、油圧シリンダの直径Φを30m
mとして組合せることにより、実用的に直径Φを20m
m,ストロークを20mmとしたアクチュエータを6
本、供給エア圧5kgf/cm2 によって作動油圧140kgf/
cm2 を得て駆動することができた。なお、アクチュエー
タ容量が小さいとき、状態1で作動油を吸入する際、大
径エアピストンがストロークエンドに達する前にリミッ
トスイッチで位置を検出し、エアソレノイドバルブ6を
切り替えれば、エアシリンダにおけるエアのスペース
(エアピストンの上側のエアシリンダ室)が大きくな
る。この容積はアキュムレータとして作動し、つぎにア
クチュエータが高速で作動する必要が生じたとき(アク
チュエータが小さいものは往々にして高速動作が要求さ
れる)圧縮したアキュムレータ内のエアが膨張してアク
チュエータを高速で作動させることができる。
エータ容積と油圧シリンダ容積を合わせた分の油が必要
であるが、この容積は500ccあれば十分である。実
施例としてエアシリンダの直径Φを160mm,ストロ
ークを150mmとし、油圧シリンダの直径Φを30m
mとして組合せることにより、実用的に直径Φを20m
m,ストロークを20mmとしたアクチュエータを6
本、供給エア圧5kgf/cm2 によって作動油圧140kgf/
cm2 を得て駆動することができた。なお、アクチュエー
タ容量が小さいとき、状態1で作動油を吸入する際、大
径エアピストンがストロークエンドに達する前にリミッ
トスイッチで位置を検出し、エアソレノイドバルブ6を
切り替えれば、エアシリンダにおけるエアのスペース
(エアピストンの上側のエアシリンダ室)が大きくな
る。この容積はアキュムレータとして作動し、つぎにア
クチュエータが高速で作動する必要が生じたとき(アク
チュエータが小さいものは往々にして高速動作が要求さ
れる)圧縮したアキュムレータ内のエアが膨張してアク
チュエータを高速で作動させることができる。
【0017】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、金型開
き期間中に、エア切替バルブより大径エアシリンダに低
圧エアを加え、吸入側バルブより小径油圧シリンダ内に
オイルタンクのオイルを充填して油圧ピストンを上昇さ
せ、エア切替バルブの切り替えにより油圧ピストンを下
降させて吐出側バルブより作動油を、可動部品駆動用ア
クチュエータへの作動油の送り込みを阻止している油圧
切替バルブに送り込むことにより蓄圧し、金型の可動部
品を駆動するタイミングになったとき、油圧切替バルブ
を切り替えることにより、可動部品駆動用アクチュエー
タを必要な方向に駆動し、作動油は油圧切替バルブを介
してオイルタンクに戻すように構成されている。したが
って、射出成形機の金型開き期間中に、低圧のエア圧で
作動油が高圧に蓄圧され、少ない作動油で、可動部品駆
動用アクチュエータを駆動できる。 例えば、いずれの
工場にも置いてある5kgf/cm2 のエア圧供給源を用いて
140kgf/cm2 の油圧の作動油を作り、アクチュエータ
を駆動できる。金型内で作動油の必要量のみ昇圧するた
め油圧装置を小型にでき、また、常時作動させる構成で
はないので、作動油の温度上昇もなく作動油の劣化がな
いという効果がある。
き期間中に、エア切替バルブより大径エアシリンダに低
圧エアを加え、吸入側バルブより小径油圧シリンダ内に
オイルタンクのオイルを充填して油圧ピストンを上昇さ
せ、エア切替バルブの切り替えにより油圧ピストンを下
降させて吐出側バルブより作動油を、可動部品駆動用ア
クチュエータへの作動油の送り込みを阻止している油圧
切替バルブに送り込むことにより蓄圧し、金型の可動部
品を駆動するタイミングになったとき、油圧切替バルブ
を切り替えることにより、可動部品駆動用アクチュエー
タを必要な方向に駆動し、作動油は油圧切替バルブを介
してオイルタンクに戻すように構成されている。したが
って、射出成形機の金型開き期間中に、低圧のエア圧で
作動油が高圧に蓄圧され、少ない作動油で、可動部品駆
動用アクチュエータを駆動できる。 例えば、いずれの
工場にも置いてある5kgf/cm2 のエア圧供給源を用いて
140kgf/cm2 の油圧の作動油を作り、アクチュエータ
を駆動できる。金型内で作動油の必要量のみ昇圧するた
め油圧装置を小型にでき、また、常時作動させる構成で
はないので、作動油の温度上昇もなく作動油の劣化がな
いという効果がある。
【図1】本発明によるエアポンプ油圧発生装置の実施の
形態を示す概略図である。
形態を示す概略図である。
【図2】図1の動作状態を説明するための図で、状態1
および2を示している。
および2を示している。
【図3】図1の動作状態を説明するための図で、状態3
および4を示している。
および4を示している。
1…大径エアシリンダ 2…大径エアピストン 3…小径油圧シリンダ 4…小径油圧ピストン 5…吸入側チェック弁 6…エアソレノイドバルブ 7…オイルタンク 8…吐出側チェック弁 9…油圧ソレノイドバルブ 10…可動部品駆動用アクチュエータ 11…ロッド 12…オイル 13…駆動軸 15,16…配管 17…高圧配管 18,19,20…ゴムホース 21…入力ポート 22…出力ポート
Claims (2)
- 【請求項1】 エアピストンの駆動方向を切り替えるた
めのエア切替バルブが接続された大径エアシリンダと、 前記大径エアシリンダに併設され、前記大径エアシリン
ダのエアピストンに油圧ピストンが直結された小径油圧
シリンダと、 オイルタンクと、 前記オイルタンクのオイルを前記小径油圧シリンダ内に
吸入するための吸入側バルブと、 前記小径油圧シリンダ内のオイルを吐き出すための吐出
側バルブと、 可動部品駆動用アクチュエータと、 前記吐出側バルブおよび前記オイルタンクに結合され、
前記可動部品駆動用アクチュエータの駆動軸の駆動方向
を切り替えるための油圧切替バルブとを含み、 金型開き期間中に、前記エア切替バルブより大径エアシ
リンダに低圧エアを加え、吸入側バルブより小径油圧シ
リンダ内にオイルタンクのオイルを充填して油圧ピスト
ンを上昇させ、 前記エア切替バルブの切り替えにより油圧ピストンを下
降させて吐出側バルブより作動油を、前記可動部品駆動
用アクチュエータへの作動油の送り込みを阻止している
前記油圧切替バルブに送り込むことにより蓄圧し、 金型の可動部品を駆動するタイミングになったとき、前
記油圧切替バルブを切り替えることにより、前記可動部
品駆動用アクチュエータを必要な方向に駆動し、作動油
は前記油圧切替バルブを介して前記オイルタンクに戻す
ことを特徴とするエアポンプ油圧発生装置。 - 【請求項2】 前記エア切替バルブはエアソレノイドバ
ルブであり、前記油圧切替バルブは油圧ソレノイドバル
ブである請求項1記載のエアポンプ油圧発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19846096A JPH1024421A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | エアポンプ油圧発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19846096A JPH1024421A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | エアポンプ油圧発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024421A true JPH1024421A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16391483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19846096A Pending JPH1024421A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | エアポンプ油圧発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1024421A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101862817A (zh) * | 2009-12-08 | 2010-10-20 | 新东工业株式会社 | 砂型造型设备中的驱动机构以及脱箱铸型造型装置 |
CN112355269A (zh) * | 2020-11-03 | 2021-02-12 | 雒贵平 | 一种方便排气的薄壁件加工用压铸成型设备 |
-
1996
- 1996-07-09 JP JP19846096A patent/JPH1024421A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101862817A (zh) * | 2009-12-08 | 2010-10-20 | 新东工业株式会社 | 砂型造型设备中的驱动机构以及脱箱铸型造型装置 |
CN112355269A (zh) * | 2020-11-03 | 2021-02-12 | 雒贵平 | 一种方便排气的薄壁件加工用压铸成型设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004108371A (ja) | 往復ピストン型コンプレッサおよび該往復ピストン型コンプレッサを無段階式に圧送量コントロールするための方法 | |
US6651630B2 (en) | High pressure fuel pump | |
JP4786638B2 (ja) | インナースコーピング油圧装置 | |
KR100350461B1 (ko) | 주기적으로왕복운동하는밸브의밀폐요소를제어하기위한장치및방법 | |
US20160230786A1 (en) | Hydraulic pressure generation unit with pneumatic actuation | |
EP1979614B1 (en) | Operating method for a hydraulic machine | |
KR20030074370A (ko) | 복동식 증압실린더 및 실린더내 증압방법 | |
TW201619501A (zh) | 壓電氣動閥驅動型分配泵及用所述泵分配黏性液體的方法 | |
CN110159603B (zh) | 用于对合成地换向的液压泵的吸入侧进行排气的方法和装置 | |
JPH1024421A (ja) | エアポンプ油圧発生装置 | |
US4993924A (en) | Reciprocating pump | |
CN109667610B (zh) | 一种吸排液结构、乳化液泵及液压系统 | |
JPH03229004A (ja) | 流体圧ピストン発動機 | |
KR100851457B1 (ko) | 축압기의 가스충전장치 및 이 가스충전장치를 갖춘 사출장치 | |
JP2002174201A (ja) | クランプ装置およびそれに用いる増圧シリンダ | |
KR100943630B1 (ko) | 증압펌프와 이를 이용한 세륜기 | |
JP3701986B2 (ja) | 液体加圧装置及びその運転方法 | |
JP2661835B2 (ja) | 高速シリンダーを使用したプレス機械 | |
JPH1113706A (ja) | 油圧制御回路及び油圧成形機 | |
CN117231462B (zh) | 柱塞压盘泵及其工作方法 | |
KR20230055570A (ko) | 작동유체의 공동화 현상을 방지하기 위한 탱크 가압 시스템 | |
JP2000329102A (ja) | 自動増圧装置 | |
JP2013185648A (ja) | 流体圧シリンダ装置 | |
JP2001012402A (ja) | 液圧制御装置 | |
JP2001082327A (ja) | 高圧作動流体発生制御装置 |