JPH10244137A - 微小気泡発生装置 - Google Patents

微小気泡発生装置

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JPH10244137A
JPH10244137A JP9062296A JP6229697A JPH10244137A JP H10244137 A JPH10244137 A JP H10244137A JP 9062296 A JP9062296 A JP 9062296A JP 6229697 A JP6229697 A JP 6229697A JP H10244137 A JPH10244137 A JP H10244137A
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JP
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air
liquid
bubbles
tank
diffusion pipe
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JP9062296A
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Inventor
Koichiro Nakagawa
浩一郎 中川
Yasunobu Akaboshi
安信 赤星
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Kyushu Oil Sales Co Ltd
Original Assignee
Kyushu Oil Sales Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屎尿、生ゴミ、排水などを分解又は浄化する
ための分解槽又は浄化槽に使用される液体中の溶存酸素
を増加するための微小気泡発生装置であって、供給すべ
き空気量を低減することを可能にして、前記の分解槽や
浄化槽などのランニングコストを大幅に低減することが
できる微小気泡発生装置を提供する。 【解決手段】 家畜の屎尿や生ゴミの分解槽、工場排水
や下水道水の浄化槽などにおいて、液体中の溶存酸素を
増加するための微小気泡発生装置であって、多数の微小
穴を表面に有する中空体の散気管、この散気管の中空部
に空気を供給する空気供給部、前記散気管に対して、前
記の空気供給部からの空気に比べてその圧力が少なくと
も2倍以上であるような高圧の空気を供給する高圧空気
供給部、及び、この高圧空気供給部の作動を制御する制
御部、を備えている。また、前記制御部は、所定時間毎
に、パルス状に、前記高圧空気供給部を作動させるのが
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、家畜の屎尿や生ゴ
ミを分解して肥料を製造するための分解槽、工場排水や
下水道水などを浄化するための浄化槽などにおいて、液
体中の溶存酸素を増加するための微小気泡発生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水中で家畜の屎尿や生ゴミを
分解して液体肥料や固形肥料を製造するための肥料製造
装置や、工場排水や下水導水を浄化するための浄化処理
装置などが知られている。これらの肥料製造装置や浄化
処理装置などで使用される分解槽又は浄化槽では、水中
に好気性の微生物(バクテリアなど)を生息させ、水中
に空気の気泡を発生させることにより、前記バクテリア
に酸素を供給して、屎尿、生ゴミ、排水などの処理対象
物を分解させるようにしている。そして、従来の肥料製
造装置や浄化処理装置では、前記の気泡を水中に発生さ
せるための構成として、小さな穴が無数に開けられた中
空体の中空部に空気を供給して、この供給された空気を
前記の無数の小さな穴から出すことにより、小さな気泡
を水中に放出するようにしている。ところで、バクテリ
アに酸素を供給する場合、酸素をいったん水に溶解さ
せ、その溶解された溶存酸素としてバクテリアに与える
必要がある。したがって、前記の発生される気泡はなる
べく径の小さい方が水に溶解する効率は高くなるので、
前記の中空体に開けられた無数の穴も、微小なものであ
ることが望ましい。しかし、余りに気泡の径を小さくす
ると、前記の無数の小さな穴が、処理対象物である屎
尿、生ゴミ、排水などの懸濁物の粒子により塞がれて目
詰まりが生じてしまうので、従来は、仕方なく、比較的
大きい径、例えば15.0mm程度の径の穴を前記中空
体に形成するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように例えば15.0mmなどの比較的大径の気泡を放
出することは、一つの気泡の比表面積が大きくなってし
まうので、バクテリアの増殖に必要な酸素供給のために
多くの気泡を発生させなくてはならず、効率が悪く、設
備のランニングコストが高くなってしまう、という問題
がある。本発明はこのような従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、屎尿や生ゴミ等の分解槽、工場排水
や下水導水等の浄化槽などにおいて、液体中の溶存酸素
を増加するために使用される微小気泡発生装置であっ
て、溶存酸素を増加するために水中に供給される空気量
を減らすことを可能にして、装置のランニングコストを
大幅に低減することができる、微小気泡発生装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するための本発明による微小気泡発生装置は、液体中の
溶存酸素を増加するための微小気泡発生装置であって、
内部の空気を多数の微小穴から放出させることにより気
泡を形成する気泡形成部、この気泡形成部に空気を供給
する空気供給部、前記気泡形成部に対して、前記の空気
供給部からの空気に比べてその圧力が少なくとも2倍以
上であるような高圧の空気を供給する高圧空気供給部、
及び、この高圧空気供給部の作動を制御する制御部、を
備えたものである。また、本発明の微小気泡発生装置で
は、前記制御部は、所定時間毎に前記高圧空気供給部を
作動させて、高圧空気がパルス的に供給されるように制
御するものであるのがよい。さらに、本発明の微小気泡
発生装置では、前記気泡放出部は、多孔質で、その内部
は空洞になっている中空の構造体、により構成されてい
るのがよい。この多孔質の構造体は、無機質の粒子が焼
結又は接着されることによって、又は、有機質の粒子又
は短い繊維が融着又は接着されることによって、形成さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施形態1.以下、本発明の実施形態1を図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施形態1による微小気泡
発生装置が採用された液肥製造装置の全体構成を示す概
略図、図2は図1のA−A断面図である。図1及び図2
において、1は原液タンクで、この中に液肥の原料とな
る家畜の屎尿が入れられる。この原液タンク1からの屎
尿は、1日当たり約5tのペースで、次の第1分解槽2
に送られる。
【0008】この第1分解槽2は、コンクリート又は外
部に断熱材を張り付けた鉄板から成り、耐水加工されて
いる。この第1分解槽2には、好気性バクテリアを含む
水が入れられている。また、第1分解槽2の底部には、
微小な空気の気泡を多数形成し前記水に供給するための
散気管4が備えられている。この散気管4は、例えば、
10〜50l(10〜50リットル)/min/mの棒
状の焼結合金など多孔質の物質から成るものである。な
お、散気管4から微小な気泡が発生する仕組みは、曝気
ファンから配管を介して前記散気管4(中空体)に空気
が供給されて、この供給された空気が前記多孔質構造体
から成る散気管4の微小な開口(穴)から外部に押し出
されることにより、微小な気泡が形成される、というも
のである。
【0009】また、第1分解槽2内には、水中のバクテ
リアを活性化させるために水を所定温度まで暖めるため
の発熱体5が備えられている。この発熱体5は、ヒータ
ーなどで構成してもよいが、この実施形態1では、図2
に示すように、灯油焚の温水ボイラー5aから約70℃
の温水が配管で送られることにより発熱するようになっ
ている。また、図2に示すように、本実施形態1の第2
分解槽6には、内部の液体を槽内で旋回・循環・対流さ
せるために比較的大径の粗粒気泡を供給する、焼結合金
製の粗粒気泡ノズル41が備えられている。前記散気管
4と粗粒気泡発生用散気管21(パイプに2〜8mm径
のキリ孔ノズルを開けた構造)は、互いに直交するよう
に、前記第2分解槽6の底部に配置(クロス配置)され
ている。このクロス配置により、バクテリアに酸素を供
給するための微小気泡と、前記液体を対流・循環させる
ための粗粒気泡とが、互いに妨げ合うことなく独立にそ
の機能を十分に発揮できるようになっており、バクテリ
アへの酸素供給動作と前記液体の循環動作とが共に併存
して効率的に行われるようになっている。なお、図2で
は、前記第2分解槽6の断面図(図1のA−A断面図)
しか示していないが、本実施形態においては、前記第1
分解槽2においても、同様に、粗粒気泡発生用散気管が
前記微小気泡発生用散気管4に対してクロス配置されて
いる。
【0010】次に、前記原液タンク1からは、所定のペ
ースで屎尿が第1分解槽2に供給される。この屎尿が供
給されると、第1分解槽2内の水と屎尿が混在する液体
は、所定量だけオーバーフローして、次の第2分解槽6
に移動する。このオーバーフローを良好に行うために、
この実施形態では、第1分解槽2と第2分解槽6との間
の壁面の上部(第1分解槽2の底面から例えば6,00
0mm〜2,500mmの高さ位置)に、オーバーフロ
ー開口7が形成されている。この第2分解槽6において
も、前記第1分解槽2におけると同様に、バクテリアを
含む水、バクテリアに酸素を供給する気泡を発生するた
めの散気管8、及び、バクテリアを活性化するために水
を所定温度に暖める発熱体9、などが備えられている。
【0011】次に、前記第1分解槽2より前記液体がオ
ーバーフロー開口7からオーバーフローして第2分解槽
6に移動すると、その分だけ、第2分解槽6内の液体
が、さらに、オーバーフロー開口10からオーバーフロ
ーして、次の熟成・濃縮槽11に移動する。この熟成・
濃縮槽11においても、前記第1分解槽2及び第2分解
槽6におけるとほぼ同様に、バクテリアを含む液体、バ
クテリアに酸素を供給する気泡を発生するための散気管
13、及び、バクテリアを活性化するために液体を所定
温度に暖める発熱体14、などが備えられている。
【0012】この熟成・濃縮槽11で熟成・濃縮された
液体は、液肥として、配管22を介して製品タンク23
に収納される。この製品タンク23に収納された液肥
は、堆肥に散布する堆肥化促進剤、細粒子堆肥、噴霧器
用の液肥などに利用される。なお、以上に説明した第1
分解槽2及び第2分解槽6は、空気入りドーム屋根によ
り上部が塞がれた構造になっている。また、図2に示す
ように、前記熟成・濃縮槽11の上部は、密閉構造の断
熱蓋で塞がれた構造になっている。
【0013】次に、この実施形態1の動作を説明する。
まず、前記第1分解槽2内における挙動を説明する。前
記第1分解槽2では、繊維質(畜産用の床に敷いてある
藁、おが屑など)、無機質(消化されたもの)、有機物
(未消化のもの)などが、アンモニア(NH3)へ、さ
らに、亜硝酸根(NO2 -)へと、分解される。すなわ
ち、第1分解槽2内では、屎尿中の有機物は、第1分解
槽2の底部からの曝気(前記散気管4からの微小気泡の
発生)によって供給される酸素と好気性菌(バクテリ
ア)の働きで亜硝酸に分解され、又は、アンモニアを経
由して亜硝酸に酸化される。また、前記粗粒気泡発生用
散気管21からの粗粒気泡の上昇によって発生する水流
により、疑似塊が疑似粒子へ解砕され、比表面積が増大
して残余の有機物が分解しやすくなる。
【0014】次に、前記第2分解槽6及び前記熟成・濃
縮槽11内における挙動を説明する。この第2分解槽6
及び熟成・濃縮槽11では、第1分解槽2で生成された
前記のNO2 -、有機燐(P)、有機カリウムなどの疑似
粒子は、分解されて、硝酸塩NO3 -、燐酸塩HP
4 2-、カリウム塩K+などの肥料の3成分を含む懸濁液
へと、分解される(アンモニア窒素が除去される)。す
なわち、前記第2分解槽6では、更なる好気性菌(バク
テリア)の働きで、亜硝酸は硝酸にまで酸化され、カル
シウム等の無機質を溶かして硝酸塩になる。燐も同様に
燐酸塩となって溶解する(吸収されやすくなる)。疑似
粒子はほとんど解砕されて懸濁し、製品タンクや配管や
分解槽底などに沈積しなくなる。
【0015】以上のようにして処理された懸濁液は、窒
素N、燐酸P25、カリK2Oの3成分とカルシウム等
のミネラルを主成分とする無機質及びその他の有機質成
分を含み、アンモニア態の窒素NH3−Nや雑菌などを
含まない液肥となる。この液肥は、有機物を食べて増殖
したバクテリアを含有する(MLSS=10,000〜
30,000mg/l)ため活性度が高く、雑菌や臭気
がない。
【0016】最後に、この製造された液肥の後処理につ
いて述べる。前記の第2分解槽6及び熟成・濃縮槽11
で生成された懸濁液は、濾過されて、脱水滓と濾液に分
離される。これらの中、脱水滓は細粒堆肥として利用さ
れ、濾液は例えば噴霧器(ゴルフ場の芝などに使用)用
仕様の液肥として利用される。
【0017】次に、本実施形態の特徴的な構成を詳細に
説明する。本実施形態では、図1に示すように、第1分
解槽2、第2分解槽6、熟成・濃縮槽11の各槽の底部
に、バクテリアに酸素を供給するための微小気泡発生用
の散気管4,8,13が備えられている。本実施形態で
は、これらの微小気泡発生用の散気管4,8,13の表
面の微小穴は、従来の装置(例えば、15.0mm径の
気泡を発生)と比べて、例えば15分の1程度に小さい
径の気泡(例えば1.0mm径の気泡)を発生するよう
な小さい径に形成されている。このように、散気管4,
8,13から発生する気泡を微小なものにすると、次の
ようなメリットがある。
【0018】すなわち、一般に、バクテリアの増殖に必
要な溶存酸素(水に溶けた酸素)D0を供給するための
空気量は、静置条件で、D0=0の水では、次の式1が
成り立つ。 (式1) DO2=DO1×K×(比表面積)1/3×(上昇速度比)1 また、次の表1に示すように、気泡の比表面積は気泡径
が小さいほど大きくなる。
【0019】
【表1】
【0020】以上の式1及び表1より、例えば15.0
mm径で比表面積が400m2/m3と小さい粗粒気泡を
発生する従来の装置に対して、この実施形態では、例え
ば1.0mm径で比表面積が6000m2/m3と大きい
微小気泡を発生させているので、図3に示すように、バ
クテリアへの酸素供給のために必要な空気量は、従来装
置の約3分の1で済むようになり、電力代などのランニ
ングコストが大幅に低減できるようになる。
【0021】では、なぜ、従来装置では、本実施形態2
のように比表面積の大きい微小な気泡を発生させなかっ
たのか。その理由は、表1に示すように、気泡径が例え
ば15.0mm程度であれば気泡を発生させるノズル
(下向碗型ノズル)が屎尿などにより閉塞してしまうこ
とはないが、気泡径が例えば1.0mmと小さくなる
と、気泡を発生させるノズル(図1の散気管4,8,1
3の気泡発生穴)が屎尿などの懸濁物の粒子により閉塞
して目詰まりしてしまうためである。つまり、従来にお
いても径の小さい気泡を発生させる方が省電力になるこ
とは分かっていたが、従来は、径の小さい気泡にすると
ノズルの開口(穴)が詰まってしまうので、仕方なく径
の大きな気泡を発生させていたのである。そこで、本実
施形態では、次のようなノズル閉塞対策を施することに
より、径の小さい気泡を発生することを可能にした。
【0022】すなわち、図4は本実施形態の散気管4,
8,13に備えられている目詰まり除去(パルス逆洗)
装置を示している。図4において、30は通常の屎尿分
解工程において前記微小気泡発生用散気管4,8,13
に曝気用空気を送るための曝気用ファン、31は逆洗用
の高圧空気を溜めておくための空気溜、32はこの空気
溜31に逆洗用高圧空気を供給するためのベビコン、3
3は前記空気溜31と前記散気管4,8,13との間を
開閉するための電磁弁、34はこの電磁弁33を例えば
通常は閉にしておき1日1回5秒間だけ開にするように
制御するマイクロコンピュータ、35はこのマイクロコ
ンピュータ34に時計の時刻データを提供するタイマ、
36は前記空気溜31からの高圧空気が前記曝気用ファ
ン30に逆流しないようにするための逆止弁である。以
上により構成される目詰まり除去装置では、例えば1日
に1回5秒間だけ、前記マイクロコンピュータ34によ
り電磁弁33が開にされて空気溜31からの高圧空気
が、散気管4,8,13に対して、パルス状に供給され
る。この動作により、散気管4,8,13の微小ノズル
の表面に付着し成長・固化が進行して強固な目詰まりに
なりつつある屎尿の微粒子などが吹き飛ばされ、散気管
4,8,13の目詰まりが防止又は除去されるようにな
る。
【0023】以上のように、本実施形態では、前記散気
管4,8,13に目詰まり除去装置を備えるようにして
いるので、散気管から発生する気泡を径が小さく比表面
積の大きなものとすることが可能になる。よって、バク
テリアへの酸素供給のために液体中の溶存酸素を増加さ
せるためのランニングコストを従来よりも大幅に低減す
ることが可能になる。
【0024】次に、この実施形態では、図2に示すよう
に、第1分解槽2,第2分解槽6内の液体を対流・旋回
・循環させるための粗粒気泡を発生させるための粗粒気
泡ノズル41を、分解槽2,6の底面と液面(液体表
面)との中間位置よりも液面に近い位置に配置するよう
にして、この液面に近い位置から前記粗粒気泡を発生す
るようにいる。また、これと共に、分解槽2,6の液面
の近傍位置に、液体が対流・旋回・循環しやすいように
案内・誘導するための案内羽根42,43を設けてい
る。なお、この実施形態において、前記のように、粗粒
気泡ノズル41を液面に近い位置に設けたのは、次のよ
うな理由によっている。
【0025】すなわち、一般に、電力については、次の
式2が成り立つ。 (式2) 電力(KW)=風圧(mmAg)×風量(m3/m2)÷(6120×効率)
【0026】また、一般に、水中で気泡を発生させるた
めの風圧に関しては、水深が低いほど風圧も低い(低水
深=低風圧)ことになっている。したがって、同じ気泡
を発生させるなら、水深が低い位置すなわち液面に近い
位置から発生させた方が、消費電力量はより少なくて済
み、ランニングコストが低減できるからである。
【0027】次に、この実施形態においては、前記熟成
・濃縮槽11内の液体を蒸発させることにより濃縮する
ための気泡を発生する曝気装置が備えられている。この
曝気装置は、蒸発・濃縮用散気管15とこれを液面近く
に支持するための浮体16とから構成されている。前記
の蒸発・濃縮用散気管15は、液面近くの位置から、前
記液体(特に液面又はそれに近い部分)の水分を蒸発さ
せるために、気泡を発生させるものである。この散気管
15は、図1に示すように、前記液面に浮かべられた浮
体16により、前記液面から余り離れていない位置(す
なわち浅層の位置)で、前記液面から常に一定の深さの
位置に、配置されている。この散気管15からの気泡に
より、前記液体はその水面から蒸発していく。この蒸発
により生じた蒸気は、排気ダクト17を介して排気ファ
ン18により、外部に排出される。
【0028】なお、この実施形態において、前述のよう
に、蒸発・濃縮用散気管15が浮体16により前記液面
の近傍の位置に支持されているのは、次のような理由に
よっている。
【0029】すなわち、一般に、電力については、次の
式2が成り立つ。 (式2) 電力(KW)=風圧(mmAg)×風量(m3/m2)÷(6120×効率)
【0030】また、一般に、水中で気泡を発生させるた
めの風圧に関しては、水深が低いほど風圧も低い(低水
深=低風圧)ことになっている。よって、前記浮体16
により、液面と散気管15との間のレベル差(水深)
を、液面の変化に拘わらず一定の小さい値に保持するよ
うにして、低損失=低電力を実現するようにしているの
である。すなわち、この実施形態では、熟成・濃縮槽1
1の底部までの水深は2,500mmなので、槽11の
底部から曝気すると水柱が大きくなり消費電力も大きく
なるので、液体表面から例えば約300mmだけ下の近
傍位置から曝気するようにしている。よって、この実施
形態では、前記の散気管15と浮体16により構成され
る浅層曝気装置を備えることにより、液面の近傍の水深
が低い位置から曝気することが可能になるので、熟成・
濃縮槽11の底面から曝気する場合に比べて、曝気のた
めの風圧が少なくて済むようになる。したがって、この
実施形態によれば、熟成・濃縮槽11における液体の蒸
発・濃縮用曝気のためのランニングコスト(消費電力)
が大幅に低減するようになっている。
【0031】なお、図1において、51は熟成・濃縮槽
11からの排気(約40℃)と給気との間の熱交換をす
るための給排気熱交換器、52は給液と排液との熱交換
を行う給排液熱交換器で、前記原液タンク1内の屎尿を
予熱するためのものである。
【0032】最後に、次の表2は、以上の本実施形態に
よる液肥製造装置のランニングコストを従来の液肥製造
装置と比較したものである。この表2に示すように、本
実施形態では、前述のような、(1)散気管の目詰まり除
去装置を設けることにより、バクテリアへの酸素供給の
ための気泡を径が小さく比表面積の大きな微小気泡とす
ることを可能としたこと、(2)分解槽2,6内の液体の
対流・旋回・循環のための曝気の発生を液面近くの浅層
で行うこととすると共に液体の対流・旋回・循環を誘導
するための案内羽根42,43を設けたこと、(3)熟成
・濃縮槽11における液体の蒸発・濃縮のための曝気に
使用する散気管15を浮体16により液面近くの浅層の
位置に支持したこと、などの工夫を加えることによっ
て、従来装置よりもランニングコストを大幅に低減させ
ることが可能になった。
【0033】
【表2】
【0034】なお、以上の実施形態の説明では、家畜の
屎尿を分解して液体肥料を製造する液体肥料製造装置に
使用される溶存酸素生成装置に本発明を適用した例を示
しているが、本発明はこれに限られるものではなく、例
えば、生ゴミを分解して堆肥化する装置、工場排水の浄
化処理装置、下水道水の浄化処理装置などのように、好
気性微生物により処理対象物を分解・浄化するための装
置に使用される溶存酸素増加装置についても広く適用す
ることができる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明による微小
気泡発生装置では、前記微小気泡形成部の微小穴の目詰
まりを防止するために、前記高圧空気供給部と制御部に
より、通常の気泡を発生するための空気の供給に比べて
その圧力が少なくとも2倍以上であるような高圧の空気
を供給し、前記の微小穴からそれらの周辺に沈積する微
小粒子を吹き飛ばすようにしている。したがって、気泡
を発生させるための穴を微小なものにしても目詰まりが
有効に防止されるようになる。よって、常に微小な気泡
を供給し続けることが可能になるので、従来よりも、液
体中の溶存酸素を増加させるために気泡という形で供給
する必要のある空気の全体量を大幅に減らすことが可能
になり、装置のランニングコスト(消費電力)を大幅に
低減できるようになる。また、前記の高圧空気の供給を
所定時間毎にパルス状に行うようにすれば、前記気泡形
成部の微小穴に対して定期的に強いパルス状空気圧を加
えられるので、前記の高圧空気の供給による目詰まり防
止の目的がより効果的に実現されるようになる。さら
に、前記気泡形成部を、多孔質でその内部は空洞になっ
ている中空の焼結体により形成することにより、例えば
1.0mm以下の微小な径の気泡でも容易に形成できる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の全体構成を示す概略図
である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 本実施形態の蒸発・濃縮用気泡発生部(浅層
散気管)のメリットを説明するための図である。
【図4】 本実施形態に使用される微小気泡発生用散気
管の目詰まり除去装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 原液タンク 2 第1分解槽 4,8,13 微小気泡発生用散気管 5,9,14 発熱体 5a 灯油焚温水ボイラー 6 第2分解槽 10 オーバーフロー開口 11 熟成・濃縮槽 15 蒸発・濃縮用散気管 16 浮体 17 排気ダクト 18 排気ファン 20a,22 配管 20,30 曝気ファン 23 製品タンク 31 空気溜 32 ベビコン 33 電磁弁 34 マイクロコンピュータ 35 タイマ 36 逆止弁 41 粗粒気泡ノズル41 51 給排気熱交換器 52 給排液熱交換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体中の溶存酸素濃度を増加するための
    微小気泡発生装置であって、 内部の空気を複数の微小穴から放出するすることにより
    複数の気泡を形成する気泡形成部、 この気泡形成部に空気を供給する空気供給部、 前記気泡形成部に対して、前記の空気供給部からの空気
    に比べてその圧力が少なくとも2倍以上であるような高
    圧の空気を供給する高圧空気供給部、及び、 この高圧空気供給部の作動を制御する制御部、を備えた
    ことを特徴とする微小気泡発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の微小気泡発生装置において、 前記制御部は、前記高圧空気供給部を所定時間毎に作動
    させて、前記高圧空気がパルス状に供給されるように制
    御するものである、ことを特徴とする微小気泡発生装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の微小気泡発生装置にお
    いて、 前記気泡形成部は、多孔質で内部が空洞になっている中
    空の構造体により構成されている、ことを特徴とする微
    小気泡発生装置。 【0001】
JP9062296A 1997-02-28 1997-02-28 微小気泡発生装置 Withdrawn JPH10244137A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011214911A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Chugoku Electric Power Co Inc:The 炭酸カルシウム濃度測定装置
JP2012135741A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Ihi Corp 水処理装置及び方法
JP2015148361A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 給湯機

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