JPH10243774A - 醗酵飼料の製造方法 - Google Patents

醗酵飼料の製造方法

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JPH10243774A
JPH10243774A JP9050057A JP5005797A JPH10243774A JP H10243774 A JPH10243774 A JP H10243774A JP 9050057 A JP9050057 A JP 9050057A JP 5005797 A JP5005797 A JP 5005797A JP H10243774 A JPH10243774 A JP H10243774A
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JP
Japan
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raw material
fermentation
fermented feed
temperature
bags
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Application number
JP9050057A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Kakegawa
庸夫 掛川
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OOBIKEN KK
Original Assignee
OOBIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な醗酵が進んだ醗酵飼料を短時間に効率
よく、しかも雑菌におかされる危険性の少ない醗酵飼料
の製造方法を提供する。 【解決手段】 原料を殺菌し、原料の水分量を調整した
後、醗酵菌を添加して醗酵させる醗酵飼料の製造方法に
おいて、醗酵菌を添加した後、原料を小分けして袋に充
填密閉し、該袋を保温室中に入れて原料の醗酵を促進さ
せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は醗酵飼料の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】豚、牛等の家畜用飼料には種々のものが
知られている。これら飼料のうち醗酵飼料は、芳香を発
するゆえに嗜好性がよく、飼料要求率が高いので、特に
早期の肥育が要求される豚などの飼料として好適であ
る。この醗酵飼料の製造方法としては、とうもろこしな
どの穀類、ぬか、ふすま、しょうゆかすなどの原料を混
合し、水分量を調整して、醗酵菌たる微生物を接種し、
醗酵させて製造するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の醗酵過程は、大
きな容量をもつ醗酵槽に微生物を接種した原料を入れ、
適度に攪拌しながら醗酵させるのが普通である。これに
より大量の飼料の醗酵が可能となる。しかしながら、攪
拌が適度になされないと、温度が醗酵槽全体で不均一に
なり(醗酵熱により特に中心ブロックが高温になる)、
異常醗酵をして均一な飼料が得られないという課題があ
る。容量の大きな醗酵槽の場合、攪拌が適度に行えない
という基本的な課題に起因する。また、雑菌が繁殖しや
すく、ひとたび雑菌に侵されると全滅するという課題も
ある。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、均一な
醗酵が進んだ醗酵飼料を短時間に効率よく、しかも雑菌
におかされる危険性の少ない醗酵飼料の製造方法を提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、原料を殺菌し、
原料の水分量を調整した後、醗酵菌を添加して醗酵させ
る醗酵飼料の製造方法において、醗酵菌を添加した後、
原料を小分けして袋に充填密閉し、該袋を保温室中に入
れて原料の醗酵を促進させることを特徴としている。こ
のように原料を袋に小分けすることによって、攪拌しな
くとも袋内で温度が異常上昇することもなく、ほぼ均一
の温度となって均一な醗酵をさせることができる。また
醗酵が均一に進行することによって、全体の醗酵時間を
短縮できる。攪拌を要しないことで、装置の簡略化、メ
ンテナンスの容易化が図れるメリットは極めて大きい。
また袋に小分けして密閉することによって、雑菌の進入
が抑止され、また万一1つの袋に雑菌が進入しても、被
害を最小限にくい止めることができる。
【0006】前記保温室の温度を25℃〜40℃程度に
調整すると好適である。これにより、醗酵が著しく促進
される。この場合前記保温室に棚段を設け、該棚段に前
記袋を収容して原料の醗酵をさせるようにすると好適で
ある。各棚段に袋を2〜3段に少量棚積みすることで、
原料の積み重ねのマスを小さくでき、袋中心部における
原料の温度の異常上昇を防止でき、均一な醗酵が図れ
る。また複数の棚段を設けることによって、空間効率を
高めることができる。原料の水分含量を醗酵に好適な3
0%〜40%に調整するとよい。
【0007】また前記原料に温湯を散水して、原料の殺
菌、水分調整を行うようにすると好適である。これによ
り殺菌と水分調整を同時に行うことができる。その際、
温湯の温度を70℃〜80℃にすると好適である。これ
により殺菌が可能となる。また温湯散水後の原料の温度
が醗酵に適当な30℃〜40℃になるように調整すると
さらに好適である。これにより直ちに醗酵が進行し、短
時間での醗酵がさらに可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を詳細に説明する。まず原料としては特に限定されない
が、とうもろこし、マイロ、大麦、小麦等の穀類、ぬか
・ふすま類、大豆かす、綿実かす、あまにかす、ごまか
す、やしかすなどの植物性油かす類、しょうゆかす、ビ
ールかす、豆腐かす、酒かす、糖みつ、でんぷんかす、
コーンコブミールなどの農産加工副産物、魚かす、魚
粉、肉粉、血粉、骨粉、乳製品などの水産・畜産加工副
産物、繊維質として針葉樹、広葉樹の木材粉(3mm〜
5mm)、その他微量栄養素を用いることができる。こ
れらの配合割合としては概ね 蛋白質成分 10〜15% 糖、脂質成分 25〜35% 澱粉繊維質成分 45〜55% となるようにするのが好適である。
【0009】上記原料を種々混合し、水分が30%〜4
0%位になるように調整し、殺菌・攪拌釜中で殺菌す
る。殺菌は80℃で30分位が適当である。次いで冷却
後市販の三種菌などの醗酵菌を接種し、培養、醗酵させ
るものである。なお、原料をステンレス板上に広げ、そ
の上から70℃〜80℃程度の温度の温湯を散水して、
殺菌、水分調整ならびに温度調整をしてもよい。醗酵に
は30℃〜40℃の温度が適当であるが、上記のように
原料上に70℃〜80℃程度の温湯を散水して混合する
ことで、原料温度がすぐさま醗酵に適当な温度に調整で
きるので、それだけ醗酵時間を短縮できて好適である。
【0010】本発明において特徴的であるのは、醗酵過
程を容量の大きな醗酵槽で行うのではなく、概ね50K
g程度に小分けして袋に収納して醗酵させる点にある。
袋の口は雑菌の進入を防ぐため、紐等で封じる。この袋
は布製等の若干の通気性のあるものが好ましいが、プラ
スチック製の通気性のほとんどないものでも構わない。
このように小分けして原料を入れた袋を30℃前後に保
温した保温室に入れて醗酵させる。その際保温室には、
棚段を設けておき、この各棚段に2段あるいは3段積み
程度で少量の袋を積み重ねて保管するのである。沢山積
み重ねると異常醗酵する事態が生じるので要注意であ
る。
【0011】このように原料を袋に小分けすることによ
って、攪拌しなくとも袋内で温度が異常上昇することも
なく、ほぼ均一の温度となって均一な醗酵をさせること
ができる。また醗酵が均一に進行することによって、全
体の醗酵時間を短縮できた。因みに、上記のように温湯
により原料温度を30℃〜40℃に初めから調整した場
合には、24時間以内で十分な醗酵をさせることができ
た。攪拌を要しないことで、装置の簡略化、メンテナン
スの容易化が図れるメリットは極めて大きい。また袋に
小分けして密閉することによって、雑菌の進入が抑止さ
れ、また万一1つの袋に雑菌が進入しても、被害を最小
限にくい止めることができる。
【0012】
【実施例】
製造現場には、厚手のプラスチックシートを敷き、熱湯
で消毒し、よく拭き取った。その上に攪拌してよく混合
された上記の原料を移し、原料50Kgに対して70℃
〜80℃の温湯20Kgとなるように温湯を振りかけ、
よく混合した。これにより水分量が30〜40%になる
と共に、原料温度も醗酵に適当な35℃前後に調整され
た。ただちに原料に市販の三種菌からなる醗酵菌を加え
て混合した後、原料を約50Kg程度に小分けして布製
の袋に充填し、袋の口を閉じた。醗酵菌の添加割合は原
料50Kgに対して0.5Kg程度とした。上記袋を、
温度が30℃前後に調整された保温室の各棚段上に2〜
3段となるように積み重ね、保管して原料を醗酵させ
た。周辺温度によっても異なるが、12時間〜24時間
で芳香を発し、醗酵が進んだことがわかった。この段階
で飼料として供給することができた。上記の飼料を豚に
与えたところ、芳香を発するゆえ、嗜好性がよく飼料要
求率が高く、1日平均増体重が900g(日本畜産界の
1日平均増体重は700g)であった。また肉質も向上
しており、畜舎の悪臭も軽減された。事故率(死亡、疾
病)もゼロで、飼育管理も容易であった。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように、醗酵菌
を添加した後、原料を小分けして袋に充填密閉し、該袋
を保温室中に入れて原料の醗酵を促進させるようにした
ので、醗酵を短時間で終了させることができると共に、
攪拌しなくとも袋内で温度が異常上昇することもなく、
ほぼ均一の温度となって均一な醗酵をさせることができ
る。また醗酵が均一に進行することによって、全体の醗
酵時間を短縮できる。攪拌を要しないことで、装置の簡
略化、メンテナンスの容易化が図れるメリットは極めて
大きい。また袋に小分けして密閉することによって、雑
菌の進入が抑止され、また万一1つの袋に雑菌が進入し
ても、被害を最小限にくい止めることができる。前記保
温室の温度を25℃〜40℃程度に調整することにより
醗酵が著しく促進される。この場合前記保温室に棚段を
設け、該棚段に前記袋を収容して原料の醗酵をさせるよ
うにすることで、原料の積み重ねのマスを小さくでき、
袋中心部における原料の温度の異常上昇を防止でき、均
一な醗酵が図れる。また複数の棚段を設けることによっ
て、空間効率を高めることができる。また前記原料に温
湯を散水して、原料の殺菌、水分調整を行うようにする
と殺菌と水分調整を同時に行うことができる。その際、
温湯の温度を70℃〜80℃にすると好適である。これ
により殺菌が可能となる。また温湯散水後の原料の温度
が醗酵に適当な30℃〜40℃になるように調整する
と、直ちに醗酵が進行し、短時間での醗酵がさらに可能
となる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を殺菌し、原料の水分量を調整した
    後、醗酵菌を添加して醗酵させる醗酵飼料の製造方法に
    おいて、 醗酵菌を添加した後、原料を小分けして袋に充填密閉
    し、該袋を保温室中に入れて原料の醗酵を促進させるこ
    とを特徴とする醗酵飼料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記保温室の温度を25℃〜40℃程度
    に調整することを特徴とする請求項1記載の醗酵飼料の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記保温室に棚段を設け、該棚段に前記
    袋を収容して原料の醗酵をさせることを特徴とする請求
    項1または2記載の醗酵飼料の製造方法。
  4. 【請求項4】 原料の水分含量を30%〜40%に調整
    することを特徴とする請求項1、2または3記載の醗酵
    飼料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記原料に温湯を散水して、原料の殺
    菌、水分調整を行うことを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載の醗酵飼料の製造方法。
  6. 【請求項6】 温湯の温度が70℃〜80℃であること
    を特徴とする請求項5記載の醗酵飼料の製造方法。
  7. 【請求項7】 温湯散水後の原料の温度が醗酵に適当な
    30℃〜40℃になるように調整することを特徴とする
    請求項5または6記載の醗酵飼料の製造方法。
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CN102334599A (zh) * 2011-09-06 2012-02-01 甘肃省农业科学院生物技术研究所 一种亚麻籽饼粕发酵生产畜用营养液的方法
CN105265746A (zh) * 2014-07-21 2016-01-27 李明华 一种马铃薯淀粉废渣乳酸发酵生产青储饲料的方法
CN105265747A (zh) * 2014-07-21 2016-01-27 李明华 一种马铃薯淀粉废渣厌氧发酵生产青储饲料的方法
CN109362614A (zh) * 2018-11-01 2019-02-22 段青文 使鲶科鱼类黄色肌肉变白色肌肉的方法

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