JPH10243551A - 交直変換装置の保護方式 - Google Patents

交直変換装置の保護方式

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JPH10243551A
JPH10243551A JP9042144A JP4214497A JPH10243551A JP H10243551 A JPH10243551 A JP H10243551A JP 9042144 A JP9042144 A JP 9042144A JP 4214497 A JP4214497 A JP 4214497A JP H10243551 A JPH10243551 A JP H10243551A
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JP9042144A
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Yasutomo Moriura
康友 森浦
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Toshiba Corp
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  • Inverter Devices (AREA)
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】交流電圧の波形歪等に起因する直流電流脈動時
に誤検出せずに、欠相事故や逆変換器瞬時ゲートブロッ
ク等の変換器の2相通電事故を確実に検出し、かつこの
ような事故時に交直変換装置を安全に停止させること。 【解決手段】異なる交流系統間に、ゲート信号により制
御可能な素子からなり順変換・逆変換運転可能な変換器
3A,3B を接続し、一方の変換器を順変換器、他方の変換
器を逆変換器として運転し、各交流系統間で電力を融通
する交直変換装置の保護方式において、変換器3A,3B に
おける3相各相の交流電流の実効値を検出する実効値検
出手段100R,100S,100Tと、実効値検出手段100R,100S,10
0Tにより検出された3相交流電流の各実効値が不平衡で
あることを検出して、変換器3A,3Bの2相通電状態を検
出する2相通電検出手段101 とを備え、2相通電検出手
段101 で変換器3A,3B の2相通電状態を検出すると、交
直変換装置を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば直流送電や
周波数変換装置等に用いられる交直変換装置の保護方式
に係り、特に交直変換装置を安全に停止させる事故検出
機能を有した交直変換装置の保護方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば直流送電においては、
変換器は直流送電線路の両端にそれぞれ設置され、その
一方の変換器は順変換器として動作して、交流電力を直
流電力に変換し、他方の変換器は逆変換器として動作し
て、直流電力を交流電力に変換するようになっている。
【0003】図16は、この種の変換器を設置した直流
送電系統の一構成例を示す回路図である。
【0004】図16において、異なる第1の交流系統
(以下、単に交流系統と称する)AL1と第2の交流系
統(以下、単に交流系統と称する)AL2との間は、直
流送電線路L1およびL2を介して連系されている。
【0005】また、交流系統AL1と直流送電線路L1
およびL2の一端との間には、しゃ断器1A、変換器用
変換器2A、サイリスタ変換器(以下、単に変換器と称
する)3A、直流リアクトル4Aを備えた変換所SSA
が設けられている。
【0006】さらに、直流送電線路L1およびL2の他
端と交流系統AL2との間には、直流リアクトル4B、
変換器(以下、単に変換器と称する)3B、変換器用変
圧器2B、しゃ断器1Bを備えた変換所SSBが設けら
れている。
【0007】なお、変換器3A、および変換器3Bは、
変換器素子である6個のサイリスタバルブU,V,W,
X,Y,Z、およびU´、V´,W´,X´,Y´,Z
´から構成されており、直流送電線路L2が接地されて
いる。
【0008】また、変換器3A、および変換器3Bに
は、R,S,Tの3相各相の交流電流を検出する交流電
流変流器5A,6A,7A、および5B,6B,7Bが
それぞれ設けられると共に、直流電流を検出する直流電
流変流器8A、および8Bがそれぞれ設けられている。
【0009】一方、このような直流送電系統において
は、各交流系統AL1,AL2間で、一方から他方の一
方向へ送電を行なうばかりでなく、必要に応じて反対の
方向へ送電し、各交流系統AL1,AL2間で電力を融
通するように構成されている。また、それに応じて、変
換器3Aおよび3Bも、それぞれ順変換運転および逆変
換運転の両方が可能なように構成され、潮流方向によっ
て、電源側となる変換器3Aまたは3Bは順変換器とし
て、また負荷側となる変換器3Bまたは3Aは逆変換器
としてそれぞれ運転される。
【0010】ところで、上記のような直流送電系統にお
けるサイリスタ変換器3Aに、いま何らかの異常が発生
して、欠相状態になった場合を考える。
【0011】通常は、図17に示すように、サイリスタ
バルブU→Z→V→X→W→Y→Uの転流順序で転流動
作し、図18に示すような各部電流波形となる。
【0012】一方、欠相事故が発生した場合には、図1
9に示すように、変換器3Aは正常に転流することがで
きず、図19に示す例では、U相、Y相に継続して電流
が流れ続ける2相通電状態となる。図20は、この時の
各部電流波形を示す図である。
【0013】このような欠相事故の場合、U相,Y相の
サイリスタバルブU,Yは、通常想定している3倍の期
間(通常は120度通電のところ、360度通電とな
る)だけ、電流が流れ続けることとなり、最悪の場合に
はサイリスタバルブの破壊に至る。
【0014】一方、このような欠相事故時の事故検出装
置としては、例えば“直流送電技術解説(電気学会 昭
和53年3月初版発行)の第5章制御保護方式および装
置P−108”に示すような商用周波侵入検出装置が知
られており、これにより事故を検出して、交直変換装置
を安全に停止させることができる。
【0015】以下、この種の商用周波侵入検出装置の原
理の一例について、図21に示すブロック図、および図
22に示す各部電流波形図を用いて説明する。
【0016】すなわち、欠相事故の場合、変換器3A,
3Bは2相通電状態となり、結果的に図22に示すよう
に、直流電流に系統周波数成分が加わった直流電流id
となる。
【0017】商用周波侵入検出装置では、このような直
流電流id から、バントパスフィルタ10により交流分
d ´を検出し、整流回路11、平滑回路12を用い
て、交流分の実効値Id を検出する。そして、この検出
値が、設定時間T1以上継続してあるレベル以上になる
と、それをオンディレイタイマ13により検出して、商
用周波数侵入検出出力95Dを出力する。
【0018】なお、2相通電状態となる逆変換器瞬時ゲ
ートブロック事故時も、上記の場合と同様な直流電流波
形となり、この商用周波侵入装置により事故を検出する
ことが可能である。このように、交直変換装置の保護方
式を構成することは、公知の技術である。
【0019】ところで、以上のような交直変換装置の保
護方式においては、連系される交流系統容量と比較して
大容量の交直変換装置を適用した場合、交流系統事故時
に運転を一時停止すると、交流系統AL1,AL2に及
ぼす影響が大きいことから、交流系統事故中でも可能な
限り運転を継続するようにしている。
【0020】しかしながら、例えば“平成7年度電気学
会電力・エネルギー部門大会No.358 交流系統事
故時の直流電流振動現象とその抑制制御(P−31
3)”に述べられているように、交流系統事故除去後、
変換器3A,3Bは正常に転流しているにも係わらず、
交流電圧の波形歪等に起因する直流電流に振動現象が発
生する。
【0021】そして、前述した従来の商用周波侵入検出
装置では、この直流電圧振動によって、欠相事故、また
は逆変換器瞬時ゲートブロック事故等の変換器3A,3
Bの2相通電事故として誤検出し、交直変換装置を不要
に停止させてしまうことになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
交直変換装置の保護方式においては、本来交流系統に不
要な外乱を与えることがないように、交流系統事故時に
も交直変換装置を極力停止することがないように運転を
継続しているにも係わらず、交流電圧の波形歪み等に起
因する直流電流脈動を変換器の欠相事故または逆変換器
瞬時ゲートブロック等の2相通電事故と誤検出してしま
い、交直変換装置を不要に停止させる可能性があった。
【0023】これにより、各交流系統間で安定に電力を
融通できないばかりでなく、交流系統に不要な外乱を与
える恐れがあった。
【0024】本発明の目的は、交流電圧の波形歪等に起
因する直流電流脈動時に誤検出せずに、欠相事故や逆変
換器瞬時ゲートブロック等の変換器の2相通電事故を確
実に検出し、かつこのような事故時に交直変換装置を安
全に停止させることが可能な交直変換装置の保護方式を
提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、異なる交流系統間に、ゲート信号により制御可能
な素子からなり順変換運転および逆変換運転の両方が可
能な変換器を接続し、電源側となる変換器を順変換器と
して運転すると共に負荷側となる変換器を逆変換器とし
て運転することにより、各交流系統間で一方から他方の
一方向へまた必要に応じて反対の方向へ送電し、各交流
系統間で電力を融通する交直変換装置の保護方式におい
て、請求項1の発明では、変換器における3相各相の交
流電流の実効値を検出する実効値検出手段と、実効値検
出手段により検出された3相交流電流の各実効値が不平
衡であることを検出することにより、変換器の2相通電
状態を検出する2相通電検出手段とを備え、2相通電検
出手段により変換器の2相通電状態を検出したことによ
り、交直変換装置を停止させるようにしている。
【0026】従って、請求項1の発明の交直変換装置の
保護方式においては、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、3相各相の交流電流の不平衡によって
変換器の2相通電状態を検出することにより、交流電圧
の波形歪等に起因する直流電圧脈動で誤動作することが
ないため、交直変換装置を不要に停止させることがな
く、交流系統に不要な外乱を与えるという不具合がなく
なる。
【0027】また、請求項2の発明では、変換器におけ
る3相各相の交流電流の絶対値を検出する絶対値検出手
段と、絶対値検出手段により検出された3相交流電流の
各絶対値と直流電流とを比較し、かつ当該比較結果に基
づいて3相各相の交流電流の通電期間を検出することに
より、変換器の2相通電状態を検出する2相通電検出手
段とを備え、2相通電検出手段により変換器の2相通電
状態を検出したことにより、交直変換装置を停止させる
ようにしている。
【0028】従って、請求項2の発明の交直変換装置の
保護方式においては、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、3相各相の交流電流の各相電流と直流
電流とを比較し、3相各相の交流電流の通電期間を検出
することによって変換器の2相通電状態を検出すること
により、交流電圧の波形歪等に起因する直流電圧脈動で
誤動作することがないため、交直変換装置を不要に停止
させることがなく、交流系統に不要な外乱を与えるとい
う不具合がなくなる。
【0029】さらに、請求項3の発明では、変換器にお
ける3相各相の交流電流の正極性の通電期間を検出する
正極性通電期間検出手段と、変換器における3相各相の
交流電流の負極性の通電期間を検出する負極性通電期間
検出手段と、正極性通電期間検出手段および負極性通電
期間検出手段による検出結果に基づいて、転流ペアの変
換器素子の通電期間を検出することにより、変換器の2
相通電状態を検出する2相通電検出手段とを備え、2相
通電検出手段により変換器の2相通電状態を検出したこ
とにより、交直変換装置を停止させるようにしている。
【0030】従って、請求項3の発明の交直変換装置の
保護方式においては、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、3相交流電流の各相電流の各極性電流
の通電期間を検出し、転流ペアの変換器素子の通電期間
を検出することによって変換器の2相通電状態を検出す
ることにより、交流電圧の波形歪等に起因する直流電圧
脈動で誤動作することがないため、交直変換装置を不要
に停止させることがなく、交流系統に不要な外乱を与え
るという不具合がなくなる。
【0031】一方、請求項4の発明では、変換器におけ
る変換器素子の各相電流を検出する各相電流検出手段
と、各相電流検出手段により検出された各相電流に基づ
いて、変換器素子の各相電流の通電期間を検出し、かつ
当該検出結果に基づいて転流ペアの変換器素子の通電期
間を検出することにより、変換器の2相通電状態を検出
する2相通電検出手段とを備え、2相通電検出手段によ
り変換器の2相通電状態を検出したことにより、交直変
換装置を停止させるようにしている。
【0032】従って、請求項4の発明の交直変換装置の
保護方式においては、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、変換器素子の各相に流れる電流を検出
して変換器素子の各相電流の通電期間を検出し、転流ペ
アの変換器素子の通電期間を検出することによって変換
器の2相通電状態を検出することにより、交流電圧の波
形歪等に起因する直流電圧脈動で誤動作することがない
ため、交直変換装置を不要に停止させることがなく、交
流系統に不要な外乱を与えるという不具合がなくなる。
【0033】また、請求項5の発明では、変換器におけ
る変換器素子の各相電流を検出する各相電流検出手段
と、各相電流検出手段により検出された各相電流と直流
電流とを比較し、かつ当該比較結果に基づいて変換器素
子の各相電流の通電期間を検出することにより、変換器
の2相通電状態を検出する2相通電検出手段とを備え、
2相通電検出手段により変換器の2相通電状態を検出し
たことにより、交直変換装置を停止させるようにしてい
る。
【0034】従って、請求項5の発明の交直変換装置の
保護方式においては、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、変換器素子の各相に流れる電流を検出
して変換器素子の各相電流と直流電流とを比較し、変換
器素子の各相電流の通電期間を検出することによって変
換器の2相通電状態を検出することにより、交流電圧の
波形歪等に起因する直流電圧脈動で誤動作することがな
いため、交直変換装置を不要に停止させることがなく、
交流系統に不要な外乱を与えるという不具合がなくな
る。
【0035】さらに、請求項6の発明では、変換器にお
ける変換器素子の各相電流を検出する各相電流検出手段
と、各相電流検出手段により検出された各相電流に基づ
いて、変換器素子の通電/非通電状態を検出する通電期
間検出手段と、通電期間検出手段による検出結果に基づ
いて、転流ペアの変換器素子の通電期間を検出すること
により、変換器の2相通電状態を検出する2相通電検出
手段とを備え、2相通電検出手段により変換器の2相通
電状態を検出したことにより、交直変換装置を停止させ
るようにしている。
【0036】従って、請求項6の発明の交直変換装置の
保護方式においては、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、変換器素子の各相に流れる電流を検出
して変換器素子の各相電流から変換器素子の通電/非通
電状態を検出し、転流ペアの変換器素子の通電期間を検
出することによって変換器の2相通電状態を検出するこ
とにより、交流電圧の波形歪等に起因する直流電圧脈動
で誤動作することがないため、交直変換装置を不要に停
止させることがなく、交流系統に不要な外乱を与えると
いう不具合がなくなる。
【0037】以上により、交流電圧の波形歪等に起因す
る直流電流脈動時に誤検出せずに、欠相事故や逆変換器
瞬時ゲートブロック等の変換器の2相通電事故を確実に
検出し、かつこのような事故時に交直変換装置を安全に
停止させることができる。
【0038】また、交直変換装置を不要に停止させるこ
とがなく、交流系統に不要な外乱を与えることなく交流
系統間での電力の授受を安定して行なうことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0040】(第1の実施の形態:請求項1に対応)図
1は、本実施の形態による交直変換装置の保護方式の構
成例を示す要部ブロック図である。
【0041】なお、本交直変換装置の保護方式を適用す
る直流送電系統の構成については、前述した図16の構
成と同様であるので、ここではその図示および説明を省
略する。
【0042】すなわち、本交直変換装置の保護方式は、
図1に示すように、3つの実効値検出回路100R,1
00S,100Tと、2相通電検出手段である不平衡検
出回路101と、オンディレイタイマ102とにより実
現する構成としている。
【0043】実効値検出回路100R,100S,10
0Tは、R相,S相,T相の3相各相に対応して設けら
れ、変換器3A,3Bにおける3相各相の交流電流の瞬
時値iR ,iS ,iT を入力とし、交流電流の実効値を
検出する。
【0044】不平衡検出回路101は、実効値検出回路
100R,100S,100Tにより検出された3相交
流電流の各実効値が不平衡であることを検出することに
より、変換器3A,3Bの2相通電状態を検出して出力
を生じる。
【0045】オンディレイタイマ102は、不平衡検出
回路101からの出力が設定時間T2以上継続すると、
2相通電検出出力46Dを生じる。
【0046】そして、オンディレイタイマ102からの
2相通電検出出力46Dを生じたことにより、交直変換
装置を停止させるようにしている。
【0047】図2は、実効値検出回路100R,100
S,100Tの一般的な構成例を示すブロック図であ
る。
【0048】本実効値検出回路100R,100S,1
00Tは、図2に示すように、サンプリングクロックに
より交流電流の瞬時値iをサンプリングするサンプルフ
ォールド回路103と、サンプリングクロックによりサ
ンプルフォールド回路103からの出力の絶対値を求め
る2乗または絶対値回路104と、サンプリングクロッ
クにより2乗または絶対値回路104からの出力を積算
する積算回路105と、サンプルフォールド回路103
のサンプリングクロックが交流系統AL1,AL2の基
本波周波数の1周期間に何回サンプリングしたかをカウ
ントする一周期カウンタ106と、積算回路105から
の出力を一周期カウンタ106からの出力でわり算する
除算回路107と、除算回路107からの出力の平方根
をとって実効値を求める平方根回路108とにより構成
されている。
【0049】すなわち、瞬時値iをサンプルフォールド
回路103により検出し、サンプルフォールド回路10
3のサンプリングクロックが交流系統AL1,AL2の
基本波周波数の1周期間に何回サンプリングしたかをカ
ウントする一周期カウンタ106により検出し、例えば
“交流理論(電気学界 1969年4月初版発行)のP
−10”に示す方法で、1周期間の各瞬時値を検出し、
その値の2乗の積算値の1周期間の平均値の平方根をと
ることにより、交流電流の実効値を検出することができ
る。
【0050】なお、フーリエ級数展開等、交流量の実効
値を検出する手段は多々あるが、本発明では交流電流の
実効値を検出する方法は特にこだわらないため、ここで
は他の方法についての説明は省略する。
【0051】次に、以上のような構成に基づく本実施の
形態の交直変換装置の保護方式について説明する。
【0052】図1において、3相各相の交流電流瞬時値
R ,iS ,iT は、実効値検出回路100R,100
S,100Tにより、各相の交流電流の実効値IR ,I
S ,IT が検出される。
【0053】これら交流電流の実効値IR ,IS ,IT
は、不平衡検出回路101に入力されて、下記の式
(1)を満足するかが判定される。
【0054】IR =IS =IT ……(1) この場合、3相交流電流が平衡であれば、式(1)が満
足されるため、オンディレイタイマ102に不平衡検出
回路101からの出力は送出されず、変換器3A,3B
の2相通電状態は検出されない。
【0055】一方、前述した図20に示すような欠相事
故が生じた場合には、T相電流が流れず、上記の式
(1)を満足することができない。このため、オンディ
レイタイマ102に不平衡検出回路101からの出力が
入力され、その設定時間T2以上継続すると、変換器3
A,3Bの2相通電状態が検出されて、オンディレイタ
イマ102から2相通電検出出力46Dが出力される。
【0056】なお、ここでは、図20に示すような欠相
事故の場合を例として説明したが、同様に2相通電事故
となる逆変換器瞬時ゲートブロック事故の場合について
も、同様にして検出可能であることは明白なため、ここ
ではその説明を省略する。
【0057】上述したように、本実施の形態では、変換
器3A,3Bにおける3相各相の交流電流の実効値を検
出し、この3相交流電流の各実効値が不平衡であること
を検出することにより、変換器3A,3Bの2相通電状
態を検出して、交直変換装置を停止させるようにしたも
のである。
【0058】従って、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、3相各相の交流電流の不平衡によって
変換器3A,3Bの2相通電状態を検出しているので、
交流電圧の波形歪等に起因する直流電圧脈動で誤動作す
ることがないため、交直変換装置を不要に停止させるこ
とがなく、交流系統に不要な外乱を与えるという不具合
がなくなる。
【0059】すなわち、欠相事故、または逆変換器瞬時
ゲートブロック事故等の変換器3A,3Bの2相通電事
故を検出可能であり、このような事故時に、交直変換装
置を安全に停止できることはもちろん、交流電圧波形歪
み等に起因して、直流電流脈動が発生した場合に誤検出
して交直変換装置を不要に停止することがないため、交
流系統に不要な擾乱を与えることがなくなる。
【0060】(第2の実施の形態:請求項2に対応)図
3は、本実施の形態による交直変換装置の保護方式の構
成例を示す要部ブロック図である。
【0061】なお、本交直変換装置の保護方式を適用す
る直流送電系統の構成については、前述した図16の構
成と同様であるので、ここではその図示および説明を省
略する。
【0062】すなわち、本交直変換装置の保護方式は、
図3に示すように、交流電流検出回路110と、2相通
電検出回路111と、オンディレイタイマ112とによ
り実現する構成としている。
【0063】交流電流検出回路110は、R相,S相,
T相の3相各相に対応して設けられた2乗または整流回
路113R,113S,113Tから構成され、変換器
3A,3Bにおける3相各相の交流電流の瞬時値iR
S ,iT を入力とし、3相各相の交流電流の絶対値を
検出する。
【0064】2相通電検出回路111は、加減算回路1
14R,114S,114T、レベルディテクタ回路1
15R,115S,115T、オンディレイタイマ(設
定時間T31)116R,(設定時間T32)116
S,(設定時間T33)116T、OR回路117を図
示のように接続して構成され、交流電流検出回路110
により検出された3相交流電流の各絶対値と直流電流の
瞬時値id とを比較し、かつこの比較結果に基づいて3
相各相の交流電流の通電期間を検出することにより、変
換器3A,3Bの2相通電状態を検出して出力を生じ
る。
【0065】オンディレイタイマ112は、2相通電検
出回路111からの出力が設定時間T3以上継続する
と、2相通電検出出力46Dを生じる。
【0066】そして、オンディレイタイマ112からの
2相通電検出出力46Dを生じたことにより、交直変換
装置を停止させるようにしている。
【0067】次に、以上のような構成に基づく本実施の
形態の交直変換装置の保護方式について、図4に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。
【0068】図3において、3相各相の交流電流の瞬時
値iR ,iS ,iT は、交流電流検出回路110の2乗
または整流回路113R,113S,113Tにより、
それぞれ各相の交流電流の絶対値|iR |,|iS |,
|iT |が検出される。
【0069】これら交流電流の絶対値|iR |,|iS
|,|iT |は、2相通電検出回路111に入力され
て、この絶対値と直流電流の瞬時値id の差が、加減算
回路114R,114S,114Tにより検出される。
【0070】この場合、正常転流時には、変換器3A,
3Bの各相のサイリスタバルブU〜Z,U´〜Z´に通
電していない60度幅のパルス列のみとなり、直流電流
dと同一の電流が通電している期間は零が検出され
る。
【0071】一方、前述した図20に示すような欠相事
故が生じた場合には、U相,Y相の2相通電状態では、
T相には電流が流れず、図4に示すように加減算回路1
14Tの出力として直流電流が現われる。
【0072】そして、この加減算回路114Tからの出
力は、レベルディテクタ回路115Tに入力され、設定
レベル以上の値になった時点で検出され、その出力がオ
ンディレイタイマ116Tに入力される。
【0073】オンディレイタイマ116Tでは、出力の
入力が、正常転流時に入力される60度(50Hzの場
合は3.33ms)以上継続した場合に、その出力がO
R回路117に出力される。
【0074】このため、オンディレイタイマ112にO
R回路117からの出力が入力され、その設定時間T3
以上継続すると、変換器3A,3Bの2相通電状態が検
出されて、オンディレイタイマ112から2相通電検出
出力46Dが出力される。
【0075】なお、ここでは、図20に示すような欠相
事故の場合を例として説明したが、同様に2相通電事故
となる逆変換器瞬時ゲートブロック事故の場合について
も、同様にして検出可能であることは明白なため、ここ
ではその説明を省略する。
【0076】上述したように、本実施の形態では、変換
器3A,3Bにおける3相各相の交流電流の絶対値を検
出し、この3相交流電流の各絶対値と直流電流とを比較
し、かつこの比較結果に基づいて3相各相の交流電流の
通電期間を検出することにより、変換器3A,3Bの2
相通電状態を検出して、交直変換装置を停止させるよう
にしたものである。
【0077】従って、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、3相各相の交流電流の各相電流と直流
電流とを比較し、3相各相の交流電流の通電期間を検出
することによって変換器3A,3Bの2相通電状態を検
出しているので、交流電圧の波形歪等に起因する直流電
圧脈動で誤動作することがないため、交直変換装置を不
要に停止させることがなく、交流系統に不要な外乱を与
えるという不具合がなくなる。
【0078】すなわち、欠相事故、または逆変換器瞬時
ゲートブロック事故等の変換器3A,3Bの2相通電事
故を検出可能であり、このような事故時に、交直変換装
置を安全に停止できることはもちろん、交流電圧波形歪
み等に起因して、直流電流脈動が発生した場合に誤検出
して交直変換装置を不要に停止することがないため、交
流系統に不要な擾乱を与えることがなくなる。
【0079】(第3の実施の形態:請求項3に対応)図
5は、本実施の形態による交直変換装置の保護方式の構
成例を示す要部ブロック図である。
【0080】なお、本交直変換装置の保護方式を適用す
る直流送電系統の構成については、前述した図16の構
成と同様であるので、ここではその図示および説明を省
略する。
【0081】すなわち、本交直変換装置の保護方式は、
図3に示すように、通電期間検出回路120と、2相通
電検出回路121と、オンディレイタイマ122とによ
り実現する構成としている。
【0082】通電期間検出回路120は、R相,S相,
T相の3相各相に対応して設けられた、正極側の半波整
流回路123R,123S,123T、負極側の半波整
流回路124R,124S,124T、正極側のアップ
エッジワンショット回路125a,125c,125
e、負極側のアップエッジワンショット回路125b,
125d,125f、正極側のフリップフロップ回路1
26a,126c,126e、負極側のフリップフロッ
プ回路126b,126d,126fを図示のように接
続して構成され、変換器3A,3Bにおける3相各相の
交流電流の瞬時値iR ,iS ,iT を入力とし、3相各
相の交流電流の正極性の通電期間、および負極性の通電
期間を検出する。
【0083】2相通電検出回路121は、6個のAND
回路127a,127b,127c,127d,127
e,127f、6個のオンディレイタイマ(設定時間T
41)128a,(設定時間T42)128b,(設定
時間T43)128c,(設定時間T44)128d,
(設定時間T45)128e,(設定時間T46)12
8f、OR回路129を図示のように接続して構成さ
れ、通電期間検出回路120による正極性および負極性
の検出結果に基づいて、転流ペアのサイリスタバルブの
通電期間を検出することにより、変換器3A,3Bの2
相通電状態を検出して出力を生じる。
【0084】オンディレイタイマ122は、2相通電検
出回路121からの出力が設定時間T4以上継続する
と、2相通電検出出力46Dを生じる。
【0085】そして、オンディレイタイマ122からの
2相通電検出出力46Dを生じたことにより、交直変換
装置を停止させるようにしている。
【0086】次に、以上のような構成に基づく本実施の
形態の交直変換装置の保護方式について、図6に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。
【0087】図5において、3相各相の交流電流の瞬時
値iR ,iS ,iT は、通電期間検出回路120の半波
整流回路123R,123S,123Tにより、それぞ
れ各相の交流電流の正の半波が検出され、半波整流回路
124R,124S,124Tにより各相の交流電流の
負の半波が検出される。
【0088】また、各相の交流電流の正極性および負極
性の検出値から、アップエッジワンショット回路125
a,125c,125e、125b,125d,125
fにより通電開始点が検出され、フリップフロップ回路
126a,126c,126e、26b,126d,1
26fにより、各サイリスタバルブの通電期間が検出さ
れる。
【0089】そして、この通電期間の検出値は、AND
回路127a,127b,127c,127d,127
e,127fにより、転流ペア相(U→Z→V→X→W
→Y→Uの順序で転流するため、転流ペア相はYとU、
UとZ、ZとV、VとX、XとW、WとYとなる)のサ
イリスタバルブの転流期間が検出される。
【0090】この場合、サイリスタバルブの転流期間
は、正常転流時には、60度期間である。
【0091】一方、前述した図20に示すような欠相事
故が生じた場合には、U相、Y相の2相通電状態では、
YとUの転流ペア相のAND回路127aから、図6に
示すように継続して出力が出力され、通常時の60度期
間以上継続すると、これがオンディレイタイマ128a
により検出され、その出力がOR回路129に出力され
る。
【0092】このため、オンディレイタイマ122にO
R回路129からの出力が入力され、その設定時間T4
以上継続すると、変換器3A,3Bの2相通電状態が検
出されて、オンディレイタイマ122から2相通電検出
出力46Dが出力される。
【0093】なお、ここでは、図20に示すような欠相
事故の場合を例として説明したが、同様に2相通電事故
となる逆変換器瞬時ゲートブロック事故の場合について
も、同様にして検出可能であることは明白なため、ここ
ではその説明を省略する。
【0094】上述したように、本実施の形態では、変換
器3A,3Bにおける3相各相の交流電流の正極性およ
び負極性の通電期間を検出し、この正極性および負極性
の通電期間の検出結果に基づいて、転流ペアのサイリス
タバルブの通電期間を検出することにより、変換器3
A,3Bの2相通電状態を検出して、交直変換装置を停
止させるようにしたものである。
【0095】従って、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、3相交流電流の各相電流の正極性およ
び負極性電流の通電期間を検出し、転流ペアのサイリス
タバルブの通電期間を検出することによって変換器3
A,3Bの2相通電状態を検出しているので、交流電圧
の波形歪等に起因する直流電圧脈動で誤動作することが
ないため、交直変換装置を不要に停止させることがな
く、交流系統に不要な外乱を与えるという不具合がなく
なる。
【0096】すなわち、欠相事故、または逆変換器瞬時
ゲートブロック事故等の変換器3A,3Bの2相通電事
故を検出可能であり、このような事故時に、交直変換装
置を安全に停止できることはもちろん、交流電圧波形歪
み等に起因して、直流電流脈動が発生した場合に誤検出
して交直変換装置を不要に停止することがないため、交
流系統に不要な擾乱を与えることがない。
【0097】(第4の実施の形態:請求項4に対応)図
7は、本実施の形態による交直変換装置の保護方式の構
成例を示す要部ブロック図である。
【0098】なお、本交直変換装置の保護方式を適用す
る直流送電系統の構成については、前述した図16の構
成と同様であるので、ここではその図示および説明を省
略する。
【0099】すなわち、本交直変換装置の保護方式は、
図7に示すように、各相電流検出回路140と、2相通
電検出回路141と、オンディレイタイマ142とによ
り実現する構成としている。
【0100】通電期間検出回路140は、変換器3A,
3Bにおけるサイリスタバルブの各相に対応して設けら
れた、6個の積分回路143a,143b,143c,
143d,143e,143f、6個のレベルディテク
タ回路144a,144b,144c,144d,14
4e,144fを図示のように接続して構成され、変換
器3A,3Bにおける各相電流の瞬時値iU ,iX ,i
V ,iY ,iW ,iZを入力とし、各相電流の通電期間
を検出する。
【0101】2相通電検出回路141は、6個のフリッ
プフロップ回路145a,145b,145c,145
d,145e,145f、6個のAND回路146a,
146b,146c,146d,146e,146f、
6個のオンディレイタイマ(設定時間T51)147
a,(設定時間T52)147b,(設定時間T53)
147c,(設定時間T54)147d,(設定時間T
55)147e,(設定時間T56)147f、OR回
路148を図示のように接続して構成され、通電期間検
出回路140により検出されたサイリスタバルブの各相
電流の通電期間に基づいて、転流ペアのサイリスタバル
ブの通電期間を検出することにより、変換器3A,3B
の2相通電状態を検出して出力を生じる。
【0102】オンディレイタイマ142は、2相通電検
出回路141からの出力が設定時間T5以上継続する
と、2相通電検出出力46Dを生じる。
【0103】そして、オンディレイタイマ142からの
2相通電検出出力46Dを生じたことにより、交直変換
装置を停止させるようにしている。
【0104】ここで、本実施の形態では、図8に系統図
を示すように、各サイリスタバルブ電流検出変流器CT
130U,130V,130W,130X,130Y,
130Zを用いて、各相のサイリスタバルブの通電電流
を検出するようにしている。
【0105】なお、通常転流時の各サイリスタバルブ電
流を図9に示し、欠相事故時の各サイリスタバルブ電流
を図10に示す。
【0106】また、図9に対応する交流電流波形は図2
1に、図10に対応する交流電流は図22にそれぞれ対
応する。
【0107】次に、以上のような構成に基づく本実施の
形態の交直変換装置の保護方式について、図11に示す
タイミングチャートを用いて説明する。
【0108】図7において、各相のサイリスタバルブ電
流の瞬時値iU ,iX ,iV ,iY,iW ,iZ は、通
電期間検出回路140の積分回路143a,143b,
143c,143d,143e,143fに入力され
る。
【0109】この場合、通常の通電期間120度(交流
系統基本波50Hzの場合、6.66ms)では、レベ
ルディテクタ144の検出レベルに至らない積分時定数
に設定しているため、通常運転時には、レベルディテク
タ144からは出力が出力されない。
【0110】一方、図10に示すような欠相事故が生じ
た場合には、通常通電期間以上の期間だけ電流が流れ続
けるため、U,Y相の欠相事故の場合、図11に示すよ
うにレベルディテクタ144a,144dから出力が出
力される。よって、AND回路146aの条件が成立す
る。
【0111】AND回路146a,146b,146
c,146d,146e,146fでは、転流ペア相
(U→Z→V→X→W→Y→Uの順序で転流するため、
転流ペア相はYとU、UとZ、ZとV、VとX、Xと
W、WとYとなる)のサイリスタバルブの2相通電継続
状態が検出される。
【0112】欠相事故が、オンディレイタイマ147の
設定時間を越えて継続すると、図10に示すような欠相
事故の場合には、これがオンディレイタイマ147aに
より検出され、その出力がOR回路148に出力され
る。
【0113】このため、オンディレイタイマ142にO
R回路148からの出力が入力され、その設定時間T5
以上継続すると、変換器3A,3Bの2相通電状態が検
出されて、オンディレイタイマ142から2相通電検出
出力46Dが出力される。
【0114】なお、ここでは、各相サイリスタバルブの
通電期間検出回路140を、積分回路とレベルディテク
タとから構成したが、カウンタ回路を用いて通電期間を
カウントするようにしても、同様に通電期間を測定でき
ることは明白なため、ここではその説明を省略する。
【0115】また、ここでは、図10に示すような欠相
事故の場合を例として説明したが、2相通電事故となる
逆変換器瞬時ゲートブロック事故の場合についても、同
様に検出可能であることも明白なため、ここではその説
明を省略する。
【0116】上述したように、本実施の形態では、変換
器3A,3Bにおけるサイリスタバルブの各相電流を検
出し、この各相電流に基づいてサイリスタバルブの各相
電流の通電期間を検出し、かつこの検出結果に基づいて
転流ペアのサイリスタバルブの通電期間を検出すること
により、変換器3A,3Bの2相通電状態を検出して、
交直変換装置を停止させるようにしたものである。
【0117】従って、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、サイリスタバルブの各相に流れる電流
を検出してサイリスタバルブの各相電流の通電期間を検
出し、転流ペアのサイリスタバルブの通電期間を検出す
ることによって変換器3A,3Bの2相通電状態を検出
しているので、交流電圧の波形歪等に起因する直流電圧
脈動で誤動作することがないため、交直変換装置を不要
に停止させることがなく、交流系統に不要な外乱を与え
るという不具合がなくなる。
【0118】すなわち、欠相事故、または逆変換器瞬時
ゲートブロック事故等の変換器3A,3Bの2相通電事
故を検出可能であり、このような事故時に、交直変換装
置を安全に停止できることはもちろん、交流電圧波形歪
み等に起因して、直流電流脈動が発生した場合に誤検出
して交直変換装置を不要に停止することがないため、交
流系統に不要な擾乱を与えることがない。
【0119】(第5の実施の形態:請求項5に対応)図
12は、本実施の形態による交直変換装置の保護方式の
構成例を示す要部ブロック図である。
【0120】なお、本交直変換装置の保護方式を適用す
る直流送電系統の構成については、前述した図16の構
成と同様であるので、ここではその図示および説明を省
略する。
【0121】すなわち、本交直変換装置の保護方式は、
図12に示すように、各相電流検出回路150と、2相
通電検出回路151と、オンディレイタイマ152とに
より実現する構成としている。
【0122】通電期間検出回路150は、変換器3A,
3Bにおけるサイリスタバルブの各相に対応して設けら
れた3個の加算回路153a,153b,153cから
構成され、変換器3A,3Bにおける各相電流の瞬時値
U とiX ,iV とiY ,iW とiZ を入力とし、各相
電流を検出する。
【0123】2相通電検出回路151は、3個の加減算
回路154a,154b,154c、3個のレベルディ
テクタ回路155a,155b,155c、3個のオン
ディレイタイマ(設定時間T61)156a,(設定時
間T62)156b,(設定時間T63)156c、O
R回路157を図示のように接続して構成され、通電期
間検出回路150により検出された各相電流と直流電流
d とを比較し、かつこの比較結果に基づいてサイリス
タバルブの各相電流の通電期間を検出することにより、
変換器3A,3Bの2相通電状態を検出して出力を生じ
る。
【0124】オンディレイタイマ152は、2相通電検
出回路151からの出力が設定時間T6以上継続する
と、2相通電検出出力46Dを生じる。
【0125】そして、オンディレイタイマ152からの
2相通電検出出力46Dを生じたことにより、交直変換
装置を停止させるようにしている。
【0126】ここで、本実施の形態では、前述した第4
の実施の形態の場合と同様に、図8に系統図を示すよう
に、各サイリスタバルブ電流検出変流器CT130U,
130V,130W,130X,130Y,130Zを
用いて、各相のサイリスタバルブの通電電流を検出する
ようにしている。
【0127】なお、通常転流時の各サイリスタバルブ電
流を図9に示し、欠相事故時の各サイリスタバルブ電流
を図10に示す。
【0128】また、図9に対応する交流電流波形は図2
1に、図10に対応する交流電流は図22にそれぞれ対
応する。
【0129】次に、以上のような構成に基づく本実施の
形態の交直変換装置の保護方式について、図13に示す
タイミングチャートを用いて説明する。
【0130】図12において、各相のサイリスタバルブ
電流の瞬間値iU ,iX ,iV ,iY ,iW ,iZ は、
この検出値と直流電流瞬時値id の差が、2相通電検出
回路151の加減算回路154a,154b,154c
により検出される。
【0131】この場合、正常転流時には、変換器3A,
3Bの各相のサイリスタバルブU〜Z,U´〜Z´に通
電していない60度幅のパルス列のみとなり、直流電流
dと同一の電流が通電している期間は零が検出され
る。
【0132】一方、前述した図10に示すような欠相事
故が生じた場合には、U相、Y相の2相通電状態では、
T相には電流が流れず、図13に示すように加減算回路
154cの出力として直流電流が現われる。
【0133】そして、この加減算回路154cからの出
力は、レベルディテクタ回路155cに入力され、設定
レベル以上の値になった時点で検出され、その出力がオ
ンディレイタイマ156cに入力される。
【0134】オンディレイタイマ156cでは、出力の
入力が、正常転流時に入力される60度(50Hzの場
合は3.33ms)以上継続した場合に、その出力がO
R回路157に出力される。
【0135】このため、オンディレイタイマ152にO
R回路157からの出力が入力され、その設定時間T6
以上継続すると、変換器3A,3Bの2相通電状態が検
出されて、オンディレイタイマ152から2相通電検出
出力46Dが出力される。
【0136】なお、ここでは、図10に示すような欠相
事故の場合を例として説明したが、2相通電事故となる
逆変換器瞬時ゲートブロック事故の場合についても、同
様に検出可能であることも明白なため、ここではその説
明を省略する。
【0137】上述したように、本実施の形態では、変換
器3A,3Bにおけるサイリスタバルブの各相電流を検
出し、この各相電流と直流電流とを比較し、かつこの比
較結果に基づいてサイリスタバルブの各相電流の通電期
間を検出することにより、変換器3A,3Bの2相通電
状態を検出して、交直変換装置を停止させるようにした
ものである。
【0138】従って、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、サイリスタバルブの各相に流れる電流
を検出してサイリスタバルブの各相電流と直流電流とを
比較し、サイリスタバルブの通電期間を検出することに
よって変換器3A,3Bの2相通電状態を検出している
ので、交流電圧の波形歪等に起因する直流電圧脈動で誤
動作することがないため、交直変換装置を不要に停止さ
せることがなく、交流系統に不要な外乱を与えるという
不具合がなくなる。
【0139】すなわち、欠相事故、または逆変換器瞬時
ゲートブロック事故等の変換器3A,3Bの2相通電事
故を検出可能であり、このような事故時に、交直変換装
置を安全に停止できることはもちろん、交流電圧波形歪
み等に起因して、直流電流脈動が発生した場合に誤検出
して交直変換装置を不要に停止することがないため、交
流系統に不要な擾乱を与えることがない。
【0140】(第6の実施の形態:請求項6に対応)図
14は、本実施の形態による交直変換装置の保護方式の
構成例を示す要部ブロック図である。
【0141】なお、本交直変換装置の保護方式を適用す
る直流送電系統の構成については、前述した図16の構
成と同様であるので、ここではその図示および説明を省
略する。
【0142】すなわち、本交直変換装置の保護方式は、
図14に示すように、通電期間検出回路160と、2相
通電検出回路161と、オンディレイタイマ162とに
より実現する構成としている。
【0143】通電期間検出回路160は、変換器3A,
3Bにおけるサイリスタバルブの各相に対応して設けら
れた、6個のアップエッジワンショット回路163a,
163b,163c,163d,163e,163f、
フリップフロップ回路164a,164b,164c,
164d,164e,164fを図示のように接続して
構成され、変換器3A,3Bにおける各相電流の瞬時値
U ,iX ,iV ,iY ,iW ,iZ を入力とし、各相
電流に基づいてサイリスタバルブの通電/非通電状態を
検出する。
【0144】2相通電検出回路161は、6個のAND
回路165a,165b,165c,165d,165
e,165f、オンディレイタイマ166a,166
b,166c,166d,166e,166f、OR回
路167を図示のように接続して構成され、通電期間検
出回路160による検出結果に基づいて、転流ペアのサ
イリスタバルブの通電期間を検出することにより、変換
器の2相通電状態を検出する2相通電検出手段とを備
え、2相通電検出手段により変換器3A,3Bの2相通
電状態を検出して出力を生じる。
【0145】オンディレイタイマ162は、2相通電検
出回路161からの出力が設定時間T7以上継続する
と、2相通電検出出力46Dを生じる。
【0146】そして、オンディレイタイマ162からの
2相通電検出出力46Dを生じたことにより、交直変換
装置を停止させるようにしている。
【0147】ここで、本実施の形態では、前述した第4
の実施の形態の場合と同様に、図8に系統図を示すよう
に、各サイリスタバルブ電流検出変流器CT130U,
130V,130W,130X,130Y,130Zを
用いて、各相のサイリスタバルブの通電電流を検出する
ようにしている。
【0148】なお、通常転流時の各サイリスタバルブ電
流を図9に示し、欠相事故時の各サイリスタバルブ電流
を図10に示す。
【0149】また、図9に対応する交流電流波形は図2
1に、図10に対応する交流電流は図22にそれぞれ対
応する。
【0150】次に、以上のような構成に基づく本実施の
形態の交直変換装置の保護方式について、図15に示す
タイミングチャートを用いて説明する。
【0151】図14において、各相のサイリスタバルブ
電流の瞬時値iU ,iX ,iV ,iY ,iW ,iZ は、
各相の検出値から、アップエッジワンショット回路16
3a,163b,163c,163d,163e,16
3fにより通電開始点が検出され、フリップフロップ回
路164a,164b,164c,164d,164
e,164fにより各サイリスタバルブの通電、非通電
状態が検出される。
【0152】この各サイリスタバルブの通電非通電状態
検出値は、AND回路165に入力され、これにより転
流ペア相(U→Z→V→X→W→Y→Uの順序で転流す
るため、転流ペア相はYとU、UとZ、ZとV、Vと
X、XとW、WとYとなる)のサイリスタバルブの転流
期間が検出される。
【0153】この場合、転流期間は、正常転流時には、
60度(50Hzの場合は3.33ms)期間である。
【0154】一方、図10に示すような欠相事故が生じ
た場合には、U相、Y相の2相通電状態では、YとUの
転流ペア相のAND回路165aでは、図15に示すよ
うに継続して出力が出力され、通常時の60度期間以上
継続すると、これがオンディレイタイマ166aにより
検出され、その出力がOR回路167に出力される。
【0155】このため、オンディレイタイマ162にO
R回路167からの出力が入力され、その設定時間T7
以上継続すると、変換器3A,3Bの2相通電状態が検
出されて、オンディレイタイマ162から2相通電検出
出力46Dが出力される。
【0156】なお、ここでは、図10に示すような欠相
事故の場合を例として説明したが、2相通電事故となる
逆変換器瞬時ゲートブロック事故の場合についても、同
様に検出可能であることは明白なため、ここではその説
明を省略する。
【0157】上述したように、本実施の形態では、変換
器3A,3Bにおけるサイリスタバルブの各相電流を検
出し、この各相電流に基づいてサイリスタバルブの通電
/非通電状態し、かつこの検出結果に基づいて転流ペア
のサイリスタバルブの通電期間を検出することにより、
変換器3A,3Bの2相通電状態を検出して、交直変換
装置を停止させるようにしたものである。
【0158】従って、前述したように直流電流脈動によ
って欠相事故、逆変換器瞬時ゲートブロック事故を検出
するのではなく、サイリスタバルブの各相に流れる電流
を検出してサイリスタバルブの各相電流から変換器素子
の通電/非通電状態を検出し、転流ペアのサイリスタバ
ルブの通電期間を検出することによって変換器3A,3
Bの2相通電状態を検出しているので、交流電圧の波形
歪等に起因する直流電圧脈動で誤動作することがないた
め、交直変換装置を不要に停止させることがなく、交流
系統に不要な外乱を与えるという不具合がなくなる。
【0159】すなわち、欠相事故、または逆変換器瞬時
ゲートブロック事故等の変換器3A,3Bの2相通電事
故を検出可能であり、このような事故時に、交直変換装
置を安全に停止できることはもちろん、交流電圧波形歪
み等に起因して、直流電流脈動が発生した場合に誤検出
して交直変換装置を不要に停止することがないため、交
流系統に不要な擾乱を与えることがない。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、交
流電圧の波形歪等に起因する直流電流脈動時に誤検出せ
ずに、欠相事故や逆変換器瞬時ゲートブロック等の変換
器の2相通電事故を確実に検出し、かつこのような事故
時に交直変換装置を安全に停止させることが可能な交直
変換装置の保護方式が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による交直変換装置の保護方式の第1の
実施の形態を示す要部ブロック図。
【図2】同第1の実施の形態の交直変換装置の保護方式
における実効値検出方式の一例を示すブロック図。
【図3】本発明による交直変換装置の保護方式の第2の
実施の形態を示す要部ブロック図。
【図4】同第2の実施の形態の交直変換装置の保護方式
における動作を説明するためのタイムチャート。
【図5】本発明による交直変換装置の保護方式の第3の
実施の形態を示す要部ブロック図。
【図6】同第3の実施の形態の交直変換装置の保護方式
における動作を説明するためのタイムチャート。
【図7】本発明による交直変換装置の保護方式の第4の
実施の形態を示す要部ブロック図。
【図8】本発明による交直変換装置の保護方式の第4、
第5、第6の各実施の形態を適用する変換器を配置した
系統構成の一例を示す回路図。
【図9】本発明による交直変換装置の保護方式の第4、
第5、第6の各実施の形態を適用する交直変換装置の正
常転流動作時の各部電流波形の一例を示す図。
【図10】本発明による交直変換装置の保護方式の第
4、第5、第6の各実施の形態を適用する交直変換装置
の欠相事故時の各部電流波形の一例を示す図。
【図11】同第4の実施の形態の交直変換装置の保護方
式における動作を説明するためのタイムチャート。
【図12】本発明による交直変換装置の保護方式の第5
の実施の形態を示す要部ブロック図。
【図13】同第5の実施の形態の交直変換装置の保護方
式における動作を説明するためのタイムチャート。
【図14】本発明による交直変換装置の保護方式の第6
の実施の形態を示す要部ブロック図。
【図15】同第6の実施の形態の交直変換装置の保護方
式における動作を説明するためのタイムチャート。
【図16】変換器を配置した直流送電系統の一構成例を
示す回路図。
【図17】同図16の直流送電系統における交直変換装
置の正常転流動作時のサイリスタバルブ転流動作モード
の一例を示す図。
【図18】同図16の直流送電系統における交直変換装
置の正常転流動作時の各部電流波形の一例を示す図。
【図19】同図16の直流送電系統における交直変換装
置の欠相事故時のサイリスタバルブ転流動作モードの一
例を示す図。
【図20】同図16の直流送電系統における交直変換装
置の欠相事故時の各部電流波形の一例を示す図。
【図21】従来の商用周波侵入検出装置の原理構成の一
例を示すブロック図。
【図22】同図21の商用周波侵入検出装置における動
作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
AL1,AL2…交流系統、 SSAm,SSB…変換所、 1A,1B…交流しゃ断器、 2A,2B…変換器用変圧器、 3A,3B…変換器、 4A,4B…直流リアクトル、 L1,L2…直流送電線路、 5A,6A,7A,5B,6B,7B…交流電流変流
器、 8A,8B…直流電流変流器、 10…バンドパスフィルタ、 11…整流回路、 12…平滑回路、 13…オンディレイタイマ、 100R,100S,100T…実効値検出回路、 101…不平衡検出回路、 102…オンディレイタイマ、 103…サンプルフォールド回路、 104…2乗または絶対値回路、 105…積算回路、 106…1周期カウンタ、 107…除算回路、 108…平方根回路、 110…交流電流検出回路、 111…2相通電検出回路、 112…オンディレイタイマ、 113R,113S,113T…2乗または整流回路、 114R,114S,114T…加減算回路、 115R,115S,115T…レベルディテクタ回
路、 116R,116S,116T…オンディレイタイマ、 117…OR回路、 T1,T2…オンディレイタイマ設定時間、 T3,T31,T32,T33…オンディレイタイマ設
定時間、 120…通電期間検出回路、 121…2相通電検出回路、 122…オンディレイタイマ、 123R,123S,123T…半波整流回路、 124R,124S,124T…半波整流回路、 125a〜125f…アップエッジワンショット回路、 126a〜126f…フリップフロップ回路、 127a〜127f…AND回路、 128a〜128f…オンディレイタイマ回路、 129…OR回路、 T4,T41〜T46…オンディレイタイマ設定時間、 130U〜130Z…サイリスタバルブ電流検出電流変
流器、 140…通電期間検出回路、 141…2相通電検出回路、 142…オンディレイタイマ、 143a〜143f…積分回路、 144a〜144f…レベルディテクタ回路、 145a〜145f…フリップフロップ回路、 146a〜146f…AND回路、 147a〜147f…オンディレイタイマ、 148…OR回路、 T5,T51〜T56…オンディレイタイマ設定時間、 150…通電期間検出回路、 151…2相通電検出回路、 152…オンディレイタイマ、 153a〜153f…加算回路、 155a〜155f…加減算回路、 155a〜155f…レベルディテクタ回路、 156a〜156c…オンディレイタイマ、 157…OR回路、 T6,T61〜T63…オンディレイタイマ設定時間、 160…通電期間検出回路、 161…2相通電検出回路、 162…オンディレイタイマ、 163a〜163f…アップエッジワンショット回路、 164a〜164f…フリップフロップ回路、 165a〜165f…AND回路、 166a〜166f…オンディレイタイマ回路、 167…OR回路、 T7,T71〜T76…オンディレイタイマ設定時間、 U,V,W,X,Y,Z…サイリスタバルブ、 U´,V´,W´,X´,Y´,Z´…サイリスタバル
ブ、 i…交流電流瞬時値、 iR …R相交流電流検出値、 iS …S相交流電流検出値、 iT …T相交流電流検出値、 iU …U相サイリスタバルブ電流検出値、 iV …V相サイリスタバルブ電流検出値、 iW …W相サイリスタバルブ電流検出値、 iX …X相サイリスタバルブ電流検出値、 iY …Y相サイリスタバルブ電流検出値、 iZ …Z相サイリスタバルブ電流検出値、 id …直流電流瞬時値、 id ´…直流電流中の交流分検出値、 |id ´|…直流電流中の交流分の整流後検出値、 Id …直流電流実効値、 95D…商用周波数侵入検出出力、 46D…2相通電検出出力。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる交流系統間に、ゲート信号により
    制御可能な素子からなり順変換運転および逆変換運転の
    両方が可能な変換器を接続し、電源側となる前記変換器
    を順変換器として運転すると共に負荷側となる前記変換
    器を逆変換器として運転することにより、前記各交流系
    統間で一方から他方の一方向へまた必要に応じて反対の
    方向へ送電し、前記各交流系統間で電力を融通する交直
    変換装置の保護方式において、 前記変換器における3相各相の交流電流の実効値を検出
    する実効値検出手段と、 前記実効値検出手段により検出された3相交流電流の各
    実効値が不平衡であることを検出することにより、前記
    変換器の2相通電状態を検出する2相通電検出手段とを
    備え、 前記2相通電検出手段により変換器の2相通電状態を検
    出したことにより、交直変換装置を停止させるようにし
    たことを特徴とする交直変換装置の保護方式。
  2. 【請求項2】 異なる交流系統間に、ゲート信号により
    制御可能な素子からなり順変換運転および逆変換運転の
    両方が可能な変換器を接続し、電源側となる前記変換器
    を順変換器として運転すると共に負荷側となる前記変換
    器を逆変換器として運転することにより、前記各交流系
    統間で一方から他方の一方向へまた必要に応じて反対の
    方向へ送電し、前記各交流系統間で電力を融通する交直
    変換装置の保護方式において、 前記変換器における3相各相の交流電流の絶対値を検出
    する絶対値検出手段と、 前記絶対値検出手段により検出された3相交流電流の各
    絶対値と直流電流とを比較し、かつ当該比較結果に基づ
    いて3相各相の交流電流の通電期間を検出することによ
    り、前記変換器の2相通電状態を検出する2相通電検出
    手段とを備え、 前記2相通電検出手段により変換器の2相通電状態を検
    出したことにより、交直変換装置を停止させるようにし
    たことを特徴とする交直変換装置の保護方式。
  3. 【請求項3】 異なる交流系統間に、ゲート信号により
    制御可能な素子からなり順変換運転および逆変換運転の
    両方が可能な変換器を接続し、電源側となる前記変換器
    を順変換器として運転すると共に負荷側となる前記変換
    器を逆変換器として運転することにより、前記各交流系
    統間で一方から他方の一方向へまた必要に応じて反対の
    方向へ送電し、前記各交流系統間で電力を融通する交直
    変換装置の保護方式において、 前記変換器における3相各相の交流電流の正極性の通電
    期間を検出する正極性通電期間検出手段と、 前記変換器における3相各相の交流電流の負極性の通電
    期間を検出する負極性通電期間検出手段と、 前記正極性通電期間検出手段および負極性通電期間検出
    手段による検出結果に基づいて、転流ペアの変換器素子
    の通電期間を検出することにより、前記変換器の2相通
    電状態を検出する2相通電検出手段とを備え、 前記2相通電検出手段により変換器の2相通電状態を検
    出したことにより、交直変換装置を停止させるようにし
    たことを特徴とする交直変換装置の保護方式。
  4. 【請求項4】 異なる交流系統間に、ゲート信号により
    制御可能な素子からなり順変換運転および逆変換運転の
    両方が可能な変換器を接続し、電源側となる前記変換器
    を順変換器として運転すると共に負荷側となる前記変換
    器を逆変換器として運転することにより、前記各交流系
    統間で一方から他方の一方向へまた必要に応じて反対の
    方向へ送電し、前記各交流系統間で電力を融通する交直
    変換装置の保護方式において、 前記変換器における変換器素子の各相電流を検出する各
    相電流検出手段と、 前記各相電流検出手段により検出された各相電流に基づ
    いて、前記変換器素子の各相電流の通電期間を検出し、
    かつ当該検出結果に基づいて転流ペアの変換器素子の通
    電期間を検出することにより、前記変換器の2相通電状
    態を検出する2相通電検出手段とを備え、 前記2相通電検出手段により変換器の2相通電状態を検
    出したことにより、交直変換装置を停止させるようにし
    たことを特徴とする交直変換装置の保護方式。
  5. 【請求項5】 異なる交流系統間に、ゲート信号により
    制御可能な素子からなり順変換運転および逆変換運転の
    両方が可能な変換器を接続し、電源側となる前記変換器
    を順変換器として運転すると共に負荷側となる前記変換
    器を逆変換器として運転することにより、前記各交流系
    統間で一方から他方の一方向へまた必要に応じて反対の
    方向へ送電し、前記各交流系統間で電力を融通する交直
    変換装置の保護方式において、 前記変換器における変換器素子の各相電流を検出する各
    相電流検出手段と、 前記各相電流検出手段により検出された各相電流と直流
    電流とを比較し、かつ当該比較結果に基づいて前記変換
    器素子の各相電流の通電期間を検出することにより、前
    記変換器の2相通電状態を検出する2相通電検出手段と
    を備え、 前記2相通電検出手段により変換器の2相通電状態を検
    出したことにより、交直変換装置を停止させるようにし
    たことを特徴とする交直変換装置の保護方式。
  6. 【請求項6】 異なる交流系統間に、ゲート信号により
    制御可能な素子からなり順変換運転および逆変換運転の
    両方が可能な変換器を接続し、電源側となる前記変換器
    を順変換器として運転すると共に負荷側となる前記変換
    器を逆変換器として運転することにより、前記各交流系
    統間で一方から他方の一方向へまた必要に応じて反対の
    方向へ送電し、前記各交流系統間で電力を融通する交直
    変換装置の保護方式において、 前記変換器における変換器素子の各相電流を検出する各
    相電流検出手段と、 前記各相電流検出手段により検出された各相電流に基づ
    いて、前記変換器素子の通電/非通電状態を検出する通
    電期間検出手段と、 前記通電期間検出手段による検出結果に基づいて、転流
    ペアの変換器素子の通電期間を検出することにより、前
    記変換器の2相通電状態を検出する2相通電検出手段と
    を備え、 前記2相通電検出手段により変換器の2相通電状態を検
    出したことにより、交直変換装置を停止させるようにし
    たことを特徴とする交直変換装置の保護方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198382A (ja) * 2012-03-23 2013-09-30 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電力変換装置
CN111106670A (zh) * 2019-12-12 2020-05-05 广东电网有限责任公司 一种基于配电网的指令票生成系统及方法

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