JPH10243297A - 画像欠陥補正回路 - Google Patents

画像欠陥補正回路

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JPH10243297A
JPH10243297A JP9042395A JP4239597A JPH10243297A JP H10243297 A JPH10243297 A JP H10243297A JP 9042395 A JP9042395 A JP 9042395A JP 4239597 A JP4239597 A JP 4239597A JP H10243297 A JPH10243297 A JP H10243297A
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JP
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defective pixel
line
pixel
signal
interpolation value
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JP9042395A
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Kazuhiro Tanabe
一宏 田辺
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Hitachi Denshi KK
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Hitachi Denshi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル処理による正確なCCDの欠陥補
正が得られるようにした画像欠陥補正回路を提供するこ
と。 【解決手段】 本線ライン上の陥画素X(0)の補正に使
用する補間値を、その前後の画素の信号と、前ラインと
後ラインでの近傍の画素の信号とに基づいて演算するよ
うにした画像欠陥補正回路において、補間値演算方式
を、対応する画素の周囲に存在する画素の状態に応じで
切り替えるようにしたもの。 【効果】 欠陥画素の周辺の画素からの信号に、補間に
不適切な信号が存在した場合でも、それの影響を受ける
ことなく、欠陥画素の前後の画素の信号も含めて常に適
切な補正を得ることができ、ディジタル処理の利点を充
分に活かして、有効な欠陥補正を容易に施すことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子を用
いた映像処理装置に係り、特に、欠陥画素を含む固体撮
像素子を用いた装置を対象とする画像欠陥補正回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD(Charge Coupled Devices)
などの固体撮像素子の発展は目覚ましく、民生用の小型
テレビジョンカメラから、業務用のかなり大型のテレビ
ジョンカメラまで広く用いられるようになっているが、
この固体撮像素子には、結晶欠陥などによる傷をもった
画素が含まれている場合があり、これが画質劣化の要因
となる。
【0003】特に白欠陥又は白傷と呼ばれる欠陥が存在
した場合、信号レベルの高いノイズとして現われるの
で、この欠陥は目に付きやすく、画質を著しく劣化させ
るが、しかし、このような欠陥を皆無にしようとする
と、大幅な製造歩留まりの低下をきたし、工業製品とし
て成り立ち難くなる。
【0004】そこで、このような固体撮像素子の白傷に
対して、信号処理系で補正を行なうことにより、欠陥を
有する固体撮像素子でも、ある程度までは使用可能に
し、結果として歩留まりの改善が得られるようにする技
法について、既に幾つかの提案がなされ、また実用化さ
れている。
【0005】ところで、この補正処理については、アナ
ログ処理でもディジタル処理でも可能であるが、アナロ
グ回路で行う方式の場合には位相合せが問題となるの
で、ディジタル回路で行なうのが通例である。そこで、
以下、このディジタル方式による補正回路の従来技術に
ついて、図3により説明する。
【0006】この図3において、CCD71から出力さ
れた映像信号は、まずアナログ処理部72で増幅され、
次いでA/D変換器73でアナログからディジタル信号
に変換される。一方、欠陥位置情報処理回路74はメモ
リを備えており、このメモリには、予めCCD71を調
べて検出した欠陥位置情報が記録されており、この位置
情報に従って後述の補正動作が働くようになっている。
【0007】そこで、前ライン情報回路75は、欠陥位
置情報処理回路74のメモリから読出された欠陥位置情
報に基づいて、欠陥画素が含まれている水平走査線(ラ
イン)の1ライン前の画像情報を記録し、補間値選択回
路76で、欠陥画素付近の画像情報と1ライン前の画像
情報から補間値を算出、選択し、これらからの情報によ
り、セレクタ回路77で欠陥画素位置の信号に対する補
間値への置き換え動作が行なわれ、補正された映像出力
を得るのである。
【0008】このように、補間をディジタルで行なうよ
うにすれば、欠陥位置に対する位相合わせが正確に行え
るため、有効な補正を容易に得ることができる。なお、
この種の従来技術としては、例えば特開平3−2963
74号、又は特開平5−292407号の公報を挙げる
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、CC
Dからの信号処理系にアナログ処理が存在している点に
ついて配慮がされておらず、欠陥補正の完遂度に問題が
あった。すなわち、従来技術は、ディジタル補正処理な
ので、位相合わせの点では問題がない。
【0010】しかし、従来技術では、図3から明らかな
ように、CCDから出力された映像信号がディジタル処
理部に入力されるまでに、アナログ処理回路(増幅回路
など)及びA/D変換器を経由しており、このとき、フ
ィルタ効果のため帯域制限を受けてしまう点について配
慮がされていない。
【0011】この結果、図4(a)に示すように、CCD
出力では1画素分であった白欠陥信号が、ディジタル処
理部に入力する時点では、同図(b)に示すように、なま
った波形となり、一画素分の欠陥が水平走査線(ライン)
方向の前後に広がって、複数画素分の画質劣化として現
われる。
【0012】しかるに、従来技術では、欠陥画素の信号
だけに置換補正を与える方式であるため、その前後の信
号劣化はそのまま残り、従って、完全な補正にならない
のである。
【0013】本発明の目的は、ディジタル処理による正
確な欠陥補正が充分に得られるようにした画像欠陥補正
回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述のように、欠陥画素
前後の信号は、本来のデータと異なっているため、これ
を用いて欠陥画素の補間を行なったのでは、誤った補正
になってしまう。また、この結果、欠陥画素についての
補正だけではなく、その欠陥画素前後の画素の信号につ
いての補正も必要になる。
【0015】本発明では、補間対象となる画素を前記欠
陥画素の周囲にある複数の画素に広げ、前記欠陥画素に
対する補間と共に、これら複数の画素に対する補間が行
なわれるようにしたものであり、このため、補間に用い
る情報として、欠陥画素が存在するライン上の映像信号
だけでなく、このラインの前のライン上の映像情報及び
後ライン上の映像情報を利用する。
【0016】また、欠陥画素検出時、欠陥対象画素の位
置情報と共に、その信号レベルを検出し、これらの情報
を基に全ての画素信号に対して、その補正に利用する候
補となる画素の信号について、劣化(前述のフィルタ効
果による劣化)の度合いや、欠陥画素の有無を調査し、
信号の相関性(垂直方向、水平方向に前後の信号が最も
相関性が強い)を考慮して最適な重み付け定数を決定す
る。
【0017】このとき決定された最適重み付け定数を表
す情報は、欠陥補正対象位置情報と共に画素単位で記憶
回路に格納しておく。そして、オンラインでの補正実行
時、これらの情報を随時取り出し、画素単位で最適重み
付け定数を切り替えながら補正を実行するのである。
【0018】その結果、欠陥による信号劣化の状態に柔
軟に対応でき、欠陥画素だけではなく、欠陥画素の前後
の信号についても適切な補正を行うことができ、ディジ
タル処理による正確な画像欠陥補正を得ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による画像欠陥補正
回路について、図示の実施形態により詳細に説明する。
まず、始めに、この実施形態による、欠陥画素信号に対
する補間信号の作成動作について説明すると、周知のよ
うに、画像信号は、CCDの光電変換面で垂直方向に平
行に並んだ水平ラインに沿って、順次、所定の時間間隔
で並んだ複数の画素信号で構成されている。
【0020】そこで、まず、図1に示すように、ある画
素X(0)に着目し、この画素X(0)が属する水平ライン
を本線ラインXとし、次に、1ライン前の水平ラインを
前ラインAとし、そして、1ライン後の水平ラインを後
ラインBとする。次に、本線ラインの画素X(0)を中心
にして、前後に各2個の画素を想定し、それぞれX(−
2)、X(−1)、X(+1)、X(+2)とする。
【0021】同様に、前ラインについては、画素X(0)
と同じ垂直位置にある画素A(0)を中心として、同じく
A(−2)、A(−1)、A(+1)、A(+2)とし、後ライ
ンについては、画素B(0)を中心として、同じくB(−
2)、B(−1)、B(+1)、B(+2)とする。
【0022】そして、いま、本線ライン上の画素X(0)
が欠陥画素であるとして、これについて補正する場合を
想定する。そうすると、この画素X(0)に対して最も相
関が強いのは、隣接する画素、つまりX(−1)、X(+
1)、A(0)、B(0)である。
【0023】しかして、上記したフィルタ効果のため、
X(−1)、X(+1)の画素からの信号についても劣化し
ている可能性があり、この場合、これらの画素の信号を
用いて単純に補間したのでは、従来技術で既に説明した
ように、完全な補正が得られなくなってしまう。
【0024】そこで、この実施形態では、このような場
合を勘案し、補間のやり方を欠陥による信号劣化の状況
に応じて変化させるようにしたもの、即ち、欠陥画素X
(0)に対する補間値Cとして、欠陥画素の前後の画素信
号の劣化状況に応じて、以下のいくつかの算出演算式に
より得られる補間値Cの中から最適となる補間値Cを選
択して切り替えるように構成したものである。
【0025】 前後の隣接する画素X(−1)、X(+
1)の信号が劣化していない場合 C=x1・X(−1)+x2・X(+1)+a1・A(0)+b1
・B(0) x1、x2、a1、b1 :重み付け係数 前後の隣接する画素X(−1)、X(+1)の信号が劣
化していた場合 C=x3・X(−2)+x4・X(+2)+a1・A(0)+b1
・B(0) 又は C=a2・A(−1)+a1・A(0)+a3・A(+1)+b2
・B(−1)+b1・B(0)+b3・B(+1) x1、x4、a2、a3、b2、b3 :重み付け係数
【0026】また、このの場合には、更にこれら前後
に隣接する画素X(−1)、X(+1)の信号について、以
下の通りに補正する。 画素X(−1)の信号を補正する場合 C=x3・X(−2)+a2・A(−1)+b2・B(−1) 又は C=x3・X(−2)+a2・A(−1)+a1・A(0)+b2
・B(−1)+b1・B(0) 画素X(+1)の信号を補正する場合 C=x4・X(+2)+a2・A(+1)+b3・B(+1) 又は C=x4・X(+2)+a1・A(0)+a3・A(+1)+b1
・B(0)+b3・B(+1)
【0027】そして、本発明の実施形態では、これら
〜の補間値Cの選択、切り替えが、上記対応する各重
み付け定数の選定によって補正対象画素単位で実行され
るように構成されている。このため、この実施形態で
は、これら〜の補間値Cの算出処理に必要となる、
上記それぞれの重み付け定数の決定を以下の通りにして
行う。すなわち、まず、欠陥画素の摘出を、所定の基準
値との比較により行うのであるが、このとき、上記した
ように、フィルタ効果による欠陥画素の前後の画素信号
劣化の可能性がある。
【0028】そこで、これらについても、劣化の度合い
が基準値を越えているものについては、それらも欠陥画
素として摘出し、摘出した欠陥画素について、その位置
情報と共に、その補間値算出に必要となる重み付け定数
の組合わせ種別を表す番号も所定の記憶回路(後述する
メモリ17)に格納し、全ての欠陥画素に対して、その
前後の画素の状態などを考慮した重み付け定数により、
上記〜による補間値Cの演算処理が得られるように
構成するのである。
【0029】そして、このときの重み付け定数の組合わ
せを決定する際には、以下の〜の条件を考慮する。 同一ライン上で直前の画素が欠陥ありか否か、欠陥
ありの場合、その信号レベルはどの程度であるか。 同一ライン上で直後の画素が欠陥ありか否か、欠陥
ありの場合、その信号レベルはどの程度であるか。 前ライン上で欠陥画素の信号の近傍の位相、つまり
補正に使用しようとする位相の信号の中に欠陥があるか
否か、欠陥ありの場合、その信号のレベルはどの程度で
あるか。 後ライン上で欠陥画素の信号の近傍の位相、つまり
補正に使用しようとする位相の信号の中に欠陥があるか
否か、欠陥ありの場合、その信号のレベルはどの程度で
あるか。
【0030】次に、以上の考えに従って動作するように
した本発明の実施形態について、図2により説明する。
なお、この図は、赤(R)信号チャネルと緑(G)信号チャ
ネル、それに青(B)チャネルの3系統のチャネルからな
るカラー画像信号の内の緑(G)信号チャネルについてだ
け示したもので、実際には、赤(R)信号チャネルと青
(B)チャネルも含めて3チャネル分必要なことはいうま
でもない。
【0031】図2において、まず、1、2、3はシフト
レジスタで、それぞれ1画素時間の遅延時間を有する遅
延素子で構成され、図示されていないCCDからA/D
変換して得たディジタル映像信号の内、欠陥画素がある
ライン上からの信号を本線ライン信号Xとし、この本線
ライン信号から1ライン前のラインの信号を前ライン信
号A、そして、本線ライン信号より1ライン後のライン
の信号を後ライン信号Bとし、これら3本のラインの信
号を夫々入力するように構成してある。
【0032】ここで、これらの信号は、以下のようにし
て得られる。すなわち、1ライン分の遅延時間を有する
遅延素子を2個用い、まず、CCDからA/D変換して
得たディジタル映像信号をそのまま前ライン信号Aにす
る。そして、上記映像信号を1ライン時間遅延して本線
ライン信号Xとし、2ライン時間遅延して後ライン信号
Bとするのである。
【0033】次に、4、5、6は重み付け回路で、シフ
トレジスタ1、2、3の各遅延素子の出力を、それぞれ
所定の重み付け定数をもって加算する加算回路で構成さ
れ、それぞれ各ラインの補間値CA、CX、CBを出力
する働きをする。
【0034】7、8、9、10は重み付け定数設定用の
レジスタで、それぞれN個設けられている。そして、ま
ずレジスタ7には、重み付け回路4で補間値CAの生成
に使用する3種の定数a1 、a2 、a3 が欠陥画素の状
態に応じてN個設定され、次にレジスタ8には、重み付
け回路5で補間値CXの生成に使用する4種の定数x
1 、x2 、x3 、x4 がN個設定され、更にレジスタ9
には、重み付け回路4で補間値CBの生成に使用する3
種の定数b1 、b2 、b3 がN個設定される。一方、レ
ジスタ10には、後述する補間値生成回路15で補間値
Cの生成に使用する重み付け定数a、b、xがN個設定
される。
【0035】11、12、13、14は重み付け定数選
択用のセレクタで、後述する番号用バッファレジスタ1
8の出力により動作し、それぞれ、そのときの画素の状
態に応じて、それぞれN個ある重み付け定数設定用のレ
ジスタ7、8、9、10の中の1個のレジスタを選択
し、それに設定されている重み付け定数をそれぞれの重
み付け回路4、5、6と、補間値生成回路に供給する働
きをする。
【0036】15は上記した補間値生成回路で、セレク
タ14で選択されてくる重み付け定数a、b、xを用い
て各補間値CA、CX、CBから最終的に欠陥画素信号
の補間に使用する補間値Cを生成する働きをする。
【0037】16は補間切り替え用のセレクタで、本線
ラインXからの信号X(0)が欠陥画素からの信号になっ
たとき、これに代えて補間値Cを緑信号出力Gに取り出
す働きをする。
【0038】17はメモリで、このメモリ17には、予
め用いられるCCDを検査測定して求めた欠陥画素の位
置情報Pと、その欠陥対象画素の前後の画素の状態から
上記〜の条件を考慮して決定した、上記各レジスタ
7〜10にそれぞれ設定されたN個の重み付け定数の組
合わせ種別を切り替えるための番号Nを一緒にした上
で、画素の読み出し順序をアドレスとして記憶し、保持
する働きをする。
【0039】従って、この重み付け定数の組合わせを切
り替え選定するための番号Nは、欠陥画素の状態に応じ
て欠陥画素ごとの補間値算出に必要とする情報というこ
とができる。
【0040】18は番号用バッファレジスタ、19は位
置情報用バッファレジスタ、20は比較器、21はメモ
リ制御回路、そして22は走査位置カウンタであり、こ
れらにより、全体の動作が制御され、画像欠陥補正動作
が得られることになる。
【0041】まずメモリ制御回路21は、垂直同期信号
の立上り毎にスタートして、メモリ17からアドレス順
に欠陥画素位置Pと種別番号Nを読み出し、種別番号N
は番号用バッファレジスタ18に、欠陥画素位置Pは位
置情報用バッファレジスタ19に、それぞれ格納してゆ
く働きをするが、このとき、まずスタートしたときに
は、メモリ17の最初のアドレスの欠陥画素位置Pと種
別番号Nを読み出すようになっている。
【0042】一方、走査位置カウンタ22は、CCDか
ら画像信号を読み出す同期信号によりカウントされ、順
次、画素位置RPを出力して比較器20に供給してゆ
く。この結果、比較器20は、位置情報用バッファレジ
スタ19から入力されている欠陥画素位置Pと、走査位
置カウンタ22から入力された画素位置RPが一致した
とき、切り替え信号Sを出力する。
【0043】そして、メモリ制御回路21は、スタート
した後は、この切り替え信号Sが入力される毎にリセッ
トされ、その都度、メモリ17の次のアドレスから新た
な欠陥画素位置Pと種別番号Nを読み出して行き、この
結果、番号用バッファレジスタ18と位置情報用バッフ
ァレジスタ19の出力は、順次、新たな欠陥画素位置P
と種別番号Nに書き替えられてゆくことになる。
【0044】また、それぞれのセレクタ11、12、1
3、14は、番号用バッファレジスタ18から出力され
る種別番号Nに応じて、それぞれのレジスタ7、8、
9、10に設定されている定数を選択し、各重み付け回
路4、5、6と、補間値生成回路15に入力する働きを
し、この結果、各欠陥画素毎に、それぞれ個別に設定し
ておいた重み付け定数の組合わせが、各重み付け回路
4、5、6と、補間値生成回路15に入力されることに
なる。
【0045】次に、各重み付け回路4、5、6による補
間値CA、CX、CBの生成方法について、説明する。
まず、重み付け回路4による補間値CAの演算は、次の
ようにして行う。 CA=a2・A(−1)+a1・A(0)+a3・A(+1)
【0046】このため、N個のレジスタ7には、予めこ
れらの定数a1 、a2 、a3 の組合わせが、それぞれ設
定してあり、その中から、番号用バッファレジスタ18
からの種別番号Nにより、セレクタ11が選び出したレ
ジスタから出力される定数の組合わせにより、補間値C
Aの算定が行われ、この結果、そのときの欠陥画素の状
態に応じて、上記〜に示した方式の何れかに切り替
えての補間が得られるようになっている。従って、この
とき、各定数a1 、a2 、a3 がそれぞれ3ビットで、
N=5とした場合には、レジスタ7として、3×3=9
ビットのレジスタを5個、用いればよい。
【0047】次に、重み付け回路5による補間値CXの
演算は、以下のようにして行う。 CX=x1・X(−2)+x2・X(−1)+x3・X(+1)
+x4・X(+2) 従って、レジスタ8は、4種の重み付け定数x1 、x
2 、x3 、x4 が設定可能なN個のレジスタで構成さ
れ、同じくN種類の定数の組合わせの中から、そのとき
の欠陥画素の状態に応じてセレクタ12により選択さ
れ、重み付け回路5に定数を入力するようになってい
る。
【0048】更に、重み付け回路6による補間値CBの
演算は、次のようにして行う。 CB=b2・B(−1)+b1・B(0)+b3・B(+1) 従って、レジスタ9は、3種の重み付け定数b1 、b
2 、b3 が設定可能なN個のレジスタで構成され、同じ
くN種類の定数の組合わせの中から、そのときの欠陥画
素の状態に応じてセレクタ13により選択され、重み付
け回路6に定数を入力するようになっている。
【0049】次に、補間値生成回路15の動作について
説明する。この補間値生成回路15は、3種類の補間値
CA、CX、CBから、次の演算によって、補間値Cを
生成する。 C=a・CA+CX・X+b・CB このため、レジスタ10は、3種の重み付け定数a、
x、bが設定可能なN個のレジスタで構成され、同じく
N種類の定数の組合わせの中から、そのときの欠陥画素
の状態に応じてセレクタ14により選択され、補間値生
成回路15に定数を入力するようになっている。
【0050】この結果、同期信号により順次、CCDの
各画素からの信号が読み出されて行き、その画素が、予
めメモリ17に記憶してある欠陥画素に相当する画素に
なる毎に比較器20から切り替え信号Sが出力され、そ
の都度、セレクタ16が動作し、本線ラインXからの信
号X(0)に代えて補間値生成回路15から出力されてい
る補間値Cを出力することになり、欠陥画素補正が得ら
れる。
【0051】そして、このとき、この実施形態では、メ
モリ17に、欠陥画素の位置情報だけではなく、その欠
陥画素の周辺にある画素からの信号の状態に応じて予め
設定してある重み付け定数の組合わせ種別番号が一緒に
記憶してあり、これにより、各欠陥画素毎に独自に定め
た重み付け定数が選定されるので、上記〜の処理の
何れかに切り替えた補間値の演算が得られることにな
る。
【0052】例えば、いま、各重み付け定数について、
以下の通りに設定したとする。 a=0.25 a1=1.0 b1=1.0 x1=0.5 b=0.25 a2=0 b2=0 x2=0.5 x=0.5 a3=0 b3=0 x3=0 x4=0 そうすると、補間値Cは、以下のようになる。 C=0.25・X(−1)+0.25・X(+1)+0.25
・A(0)+0.25・B(0)
【0053】従って、この場合には、上記の方式に切
り替えられて、補間値Cが演算されたことになる。従っ
て、この実施形態によれば、欠陥画素による信号劣化の
状態に柔軟に対応でき、欠陥画素だけではなく、欠陥画
素の前後の信号についても適切な補正を行うことがで
き、ディジタル処理による正確な画像欠陥補正を容易に
得ることができる。
【0054】ところで、上記実施形態では、N個の重み
付け定数をレジスタ7〜10に格納するように構成して
あるが、メモリ17に直接、N個の重み付け定数の組み
合せを格納しておくようにしても良い。この場合、メモ
リ制御回路21により、メモリ17から重み付け定数を
読み出して、それぞれの重み付け回路4〜6と、補間値
生成回路15に供給されるように構成することになる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、欠陥画素の周辺の画素
からの信号に、補間に不適切な信号が存在した場合で
も、それの影響を受けることなく、欠陥画素の前後の画
素の信号も含めて、常に適切な補正を得ることができ、
ディジタル処理の利点を充分に活かして、有効な欠陥補
正を容易に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像欠陥補正回路の動作原理説明
図である。
【図2】本発明による画像欠陥補正回路の一実施形態を
示すブロック回路図である。
【図3】欠陥補正回路の従来例を示すブロック回路図で
ある。
【図4】従来技術の問題点を説明するためのスペクトル
図である。
【符号の説明】
1、2、3 シフトレジスタ 4、5、6 重み付け回路 7、8、9、10 定数設定用のレジスタ 11、12、13、14、16 セレクタ 15 補間値生成回路 17 欠陥画素の位置と種別番号が格納されたメモリ 18 番号用バッファレジスタ 19 位置情報用バッファレジスタ 20 比較器 21 メモリ制御回路 22 走査位置カウンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子の欠陥画素位置を記憶した
    記憶手段を備え、欠陥画素からの映像信号を、他の画素
    からの映像信号により補間する方式の映像処理回路にお
    いて、 前記記憶手段に記憶した前記欠陥画素位置と共に、該欠
    陥画素の状態に応じて該欠陥画素ごとの補間値算出に必
    要とする情報を記憶しておき、 前記欠陥画素からの信号読出時、該信号に対する補間値
    演算処理方式が、該欠陥画素に対応した前記情報に基づ
    いて切り替え設定され、補間が実行されるように構成し
    たことを特徴とする画像欠陥補正回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記情報が、 前記欠陥画素が存在するラインと同一のライン上の所定
    の映像情報を用いて補間値を算出するための複数の重み
    付け定数と、 前記欠陥画素が存在するラインの1ライン前のライン上
    の所定の映像情報を用いて補間値を算出するための複数
    の重み付け定数と、 前記欠陥画素が存在するラインの1ライン後のライン上
    の所定の映像情報を用いて補間値を算出するための複数
    の重み付け定数の組合わせの中から前記欠陥画素の状態
    に応じた最適な組合せを表わす番号であることを特徴と
    する画像欠陥補正回路。
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