JPH10243096A - コネクション型通信網での障害回復方式および輻輳回復方式 - Google Patents

コネクション型通信網での障害回復方式および輻輳回復方式

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JPH10243096A
JPH10243096A JP3897497A JP3897497A JPH10243096A JP H10243096 A JPH10243096 A JP H10243096A JP 3897497 A JP3897497 A JP 3897497A JP 3897497 A JP3897497 A JP 3897497A JP H10243096 A JPH10243096 A JP H10243096A
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Fumito Kubota
文人 久保田
Hisashi Egawa
尚志 江川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクションが利用する資源量をノード間で
分散的に制御し、現用資源を利用してコネクションの障
害または輻輳を回復する手段を提供する。 【解決手段】 IF部1が検出した自ノードに接続され
ている物理リンク11の障害発生の通知をIF部1から
受けた中央制御部4は、資源供出イベント管理テーブル
7に障害発生を記録し、次に、隣接するノード全てに対
してリンク障害が発生したことを資源供出要求メッセー
ジを送出して通知し、この処理後、資源管理テーブル8
を参照して各コネクション毎にコネクション受付可否判
定部5により判定された資源供出可能なコネクションに
対し、資源制御部2で帯域減少処理を行ない、最後にタ
イマ6に時間Tgrを設定し設定時間のタイムアウトによ
り全コネクション資源取得許可通知を受けるようにして
処理を終了する。このタイムアウトは十分な数の被障害
コネクションが障害迂回を完了できる時間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノードが物
理リンクによって結合されており、各物理リンクには1
個または複数の物理リンクを経由して通信路を形成する
コネクションが収容されているコネクション型通信網
で、物理リンクに障害が発生した際の障害回復方式、お
よびこのコネクションに輻輳が発生した際の輻輳回復方
式に関し、特に、高速な回復処理、大規模通信網への対
応、および障害に強いコネクション型通信網での障害回
復方式および輻輳回復方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のノードから構成される通信網にお
いて、障害もしくは輻輳、またはトラフィック変動など
が発生して通信網の再構成が必要になった場合の制御方
法として、現用/予備の網資源を、コネクション間で再
分配し、出来る限り多くのコネクションを維持すること
を目指す障害/輻輳の復旧方式が、“トラフィックを考
慮した故障VP救済方式”(95年電子情報通信学会通
信ソサエティ大会;“情報ネットワークの信頼対策”分
科会)、および“Dependable Networ
king Service:端末とネットワークの協調
によるエンドツーエンドサービスの高信頼化”(96年
電子通信学会総合大会;“マルチネットワークの品質実
態と課題”分科会)などにおいて提案されている。これ
らの制御方式では、予備資源が十分にある場合、自己回
復(Self-Healing)方式など、従来より開発されている
回復技術を用いて障害/輻輳復旧を行ない、予備資源が
不足する場合には、現用の網資源のうち、優先度が低い
資源を予備として用いることにより、障害/輻輳を復旧
させることが提案されている。
【0003】現用の網資源を予備として用いる具体的な
方式としては、“回線の接続品質を考慮したパス切替制
御方式”(平成5年2月、電子情報通信学会論文誌B−
I、第76巻、100−107頁)(“Intelligent Pa
th Assignment Control ”,IEICE Transaction on Com
munications,B-I,J76-No.2,pp100-107,1993 )におい
て、ハイブリッド障害回復方式が提案されている。
【0004】この提案されたハイブリッド方式では、図
38を参照すれば、物理リンク95により相互に結合さ
れたノード91〜94が構成する通信網に障害または輻
輳が発生した場合、集中制御センタ90の追加切替処理
部が通信網全体の最適化を行っている。
【0005】すなわち、集中制御センタ90の追加切替
処理部は、事前に登録した切替パターンに基づいて最低
限の回復を分散的に行なうことで障害回復の高速性を確
保した後、トラフィックデータおよび障害データに基づ
いて追加切替パターンを作成し、その障害データをノー
ド91〜94へ送出して最適な切替を行なう。
【0006】また、図38に示される通信網の構成例で
は、集中制御センタ90は、集中制御により帯域最適化
を行なう帯域最適化サーバであり、またノード91〜9
4は通信路を構成するコネクションを取扱い、コネクシ
ョンの形成を処理している。障害発生時には、各ノード
91〜94は障害情報を帯域最適化サーバの集中制御セ
ンタ90へ送出し、帯域最適化サーバの集中制御センタ
90はその情報に基づいて最適な網構成を計算し、各ノ
ード91〜94を制御して通信網全体の最適化を行な
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコネク
ション型通信網での障害回復方式および輻輳回復方式で
は、障害/輻輳に対する回復のために現用の網資源を予
備として使う制御を、集中制御により行なっていた。
【0008】通信網全体の障害/輻輳に対する回復制御
を集中制御で行なう場合、集中制御に特有の、次のよう
な各種の問題点が生じる。
【0009】第1の問題点としては、高速化が困難であ
ることが挙げられる。
【0010】その理由は、集中制御部では、障害または
輻輳が発生した際、通信網の状態を把握するために各ノ
ードから情報収集を行ない、新たな通信網の状態を決定
し、その結果に基づいて各々のノードを制御するので、
各ノードから収集される情報量、および各ノードを制御
するために伝達される情報量が多く、制御を高速に行な
うことが困難であるからである。この問題点は制御の高
速性が強く求められる障害回復で特に重大である。
【0011】第2の問題点としては、通信網の大規模化
への対応が困難であることが挙げられる。
【0012】その理由は、集中制御部には通信網全体の
情報を蓄積する必要があるため、通信網が大規模になる
と情報量が増大するので、1カ所に情報を蓄積しておく
ことが困難となるからである。更に、制御を行うための
処理が増加するため、制御を高速に行うことが困難にな
る。
【0013】第3の問題点としては、障害に弱いことが
挙げられる。
【0014】その理由は、集中制御部、または集中制御
部と各ノードを結ぶ制御情報通信路で障害が発生する
と、制御が不可能になるからである。従って、集中制御
部、および集中制御部と各ノードを結ぶ通信路は二重化
など、障害により通信の阻害が発生する確率が低くなる
ような対策を施しておく必要がある。
【0015】本発明の課題は、上記問題点を解決して、
高速な回復処理、大規模通信網への対応、および障害に
強いコネクション型通信網での障害回復方式および輻輳
回復方式を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるコネクショ
ン型通信網での障害回復方式および輻輳回復方式は、上
記問題点を解消するため、現用の網資源を予備として使
う制御を分散的に行なっている。
【0017】第1の発明では、複数のノードが物理リン
クによって結合されており、各物理リンクには少なくと
も一つの物理リンクを経由して通信路を形成するコネク
ションが収容されているコネクション型通信網で前記物
理リンクに障害が発生した際の障害回復方式において、
各ノードは自ノードを経由するコネクションの設定を管
理する資源管理テーブルを備え、自ノードに接続されて
いる物理リンクで障害の発生を検出したノードは障害の
位置情報を含む資源供出要求メッセージを全隣接ノード
に対して送出し、この資源供出要求メッセージを受けた
ノードは受けた資源供出要求メッセージがその障害に関
して最初のメッセージであれば全隣接ノードに対してこ
の資源供出要求メッセージを送出し、この資源供出要求
メッセージを送出したノードは、自ノードが送信元とな
っているコネクションのうち障害発生が未検出のコネク
ションに関して、より多くのコネクションが物理リンク
に収容できるようにコネクションの設定を変更し、コネ
クションの次の経由ノードへ変更された設定内容を含む
コネクション設定変更依頼メッセージを送出し、このコ
ネクション設定変更依頼メッセージを受けたノードは、
自ノードがそのコネクションに関する中継ノードの場
合、受けた前記コネクション設定変更依頼メッセージに
基づいてそのコネクションに関する前記資源管理テーブ
ルの設定を変更してこのコネクション設定変更依頼メッ
セージを次のノードに送出し、自ノードがそのコネクシ
ョンに関する送信先ノードの場合、前記コネクション設
定変更依頼メッセージに基づいてそのコネクションに関
する前記資源管理テーブルの設定を変更し、前記ノード
は、コネクションの送信元となっている場合には障害が
検出されたコネクションに対し障害発生前とは別の経路
をノード間の通信によって分散的に試みて設定し、かつ
網資源をより多く使用するためにコネクションの設定変
更を必要とする場合には前記資源供出要求メッセージを
受けてから予め定められた一定時間が経過したのち以降
にコネクションの設定変更を試みることを特徴としてい
る。
【0018】第2の発明では、上記第1の発明と相違す
る点として、各ノードは前記コネクションの資源供出処
理が行なわれていることを示す資源供出フラグの設定領
域を更に備え、かつ、自ノードに接続されている物理リ
ンクで障害の発生を検出したノードは、有効な資源供給
フラグが未設定の場合に障害の位置情報を含む資源供出
要求メッセージを全隣接ノードに対して送出し、この資
源供出要求メッセージを受けたノードも同様に、有効な
資源供給フラグが未設定の場合に受けた資源供出要求メ
ッセージを全隣接ノードに対して送出していることが挙
げられる。
【0019】第3の発明では、上記第1の発明に対して
相違する点として、自ノードに接続されている物理リン
クの障害発生を検出したノードは、障害の位置情報を含
む資源供出要求メッセージを全隣接ノードに対して送出
し、この資源供出要求メッセージを受けたノードは、受
けた資源供出要求メッセージがその障害に関して最初の
メッセージであれば全隣接ノードに対してこの資源供出
要求メッセージを送出し、この資源供出要求メッセージ
を送出したノードは、自ノードが送信元となっているコ
ネクションのうち、障害発生が未検出の全てのコネクシ
ョンを物理リンクにより多くのコネクションが収容でき
るように設定を変更し、全コネクションの設定変更を完
了した際に完了設定変更完了を通知するための全コネク
ション設定変更完了メッセージを自ノードに隣接する全
てのノードに送出し、この全コネクション設定変更完了
メッセージを受けたノードは、受けた全コネクション設
定変更完了メッセージの原送信元ノードが最初のノード
の場合、受けた全コネクション設定変更完了メッセージ
を全隣接ノードに対して送出していることが挙げられ
る。
【0020】第4の発明では、上記第3の発明と相違す
る点として、各ノードは資源供出フラグの設定領域を更
に備え、かつ、自ノードに接続されている物理リンクで
障害の発生を検出したノードは、有効な資源供給フラグ
が未設定の場合に障害の位置情報を含む資源供出要求メ
ッセージを全隣接ノードに対して送出し、この資源供出
要求メッセージを受けたノードも同様に、有効な資源供
給フラグが未設定の場合、受けた資源供出要求メッセー
ジを全隣接ノードに対して送出していることが挙げられ
る。
【0021】第5の発明では、上記第1から第4の発明
において、前記ノードは、自ノードが送信元となってい
るコネクションが障害を受けた際に行なう別経路による
コネクション設定の試みを、コネクションに関する障害
発生を検出してから一定時間が経過した後に行なうこと
を特徴としている。
【0022】第6の発明では、上記第1から第4の発明
において、前記ノードは、自ノードが送信元となってい
るコネクションが障害を受けた際に行なう別経路による
コネクション設定の試みを、予め定められた回数繰り返
すことを特徴としている。
【0023】第7の発明では、上記第1から第4の発明
において、前記ノードの資源管理テーブルは、自ノード
を経由するコネクションが現在利用している資源量、通
常時に利用する資源量、障害発生時に利用する資源量、
コネクションが経由する前ノードを識別するための情
報、次ノードを識別するための情報、および代替コネク
ションの識別子それぞれを格納する領域を備え、資源供
出要求メッセージを送受した際に各コネクションの帯域
を前記資源管理テーブルの障害時における資源量に変更
することを特徴としている。
【0024】第8の発明では、複数のノードが物理リン
クによって結合されており、各物理リンクには1個また
は複数の物理リンクを経由して通信路を形成するコネク
ションが収容されているコネクション型通信網でこのコ
ネクションに輻輳が発生した際の輻輳回復方式におい
て、各ノードでは自ノードを経由するコネクションの設
定を管理する資源管理テーブルを備え、自ノードに接続
されているコネクションの輻輳発生を検出したノードは
資源供出要求メッセージを全隣接ノードに対して送出
し、この資源供出要求メッセージを受けたノードはその
輻輳に関して受けた資源供出要求メッセージが最初のメ
ッセージの場合には全隣接ノードに対してこの資源供出
要求メッセージを送出し、この資源供出要求メッセージ
を送出したノードは、自ノードが送信元となっているコ
ネクションに関しては物理リンクにより多くのコネクシ
ョンが収容できるように設定を変更し変更した設定内容
を伝えるためのコネクション設定変更依頼メッセージを
コネクションの次の経由ノードへ送出し、このコネクシ
ョン設定変更依頼メッセージを受けたノードは、自ノー
ドがそのコネクションに関する中継ノードの場合、コネ
クション設定変更依頼メッセージに基づいてそのコネク
ションに関する資源管理テーブルの設定を変更しこのコ
ネクション設定変更依頼メッセージを次のノードに送出
し、自ノードがそのコネクションに関する送信先ノード
の場合にはこのコネクション設定変更依頼メッセージに
基づいてそのコネクションに関する資源管理テーブルの
設定を変更し、前記各ノードは、輻輳発生を最初に検出
したコネクションに対して帯域の増加設定を試み、かつ
網資源をより多く使用するためにコネクションの設定変
更を必要とする場合には前記資源供出要求メッセージを
受けてから予め定められた時間が経過したのち以降にコ
ネクションの設定変更を試みている。
【0025】第9の発明では、上記第8の発明と相違す
る点として、各ノードは資源供出フラグの設定領域を更
に備え、また自ノードに接続されているコネクションで
輻輳発生を検出したノードは、有効な資源供出フラグが
未設定の場合に資源供出要求メッセージを全隣接ノード
に対して送出し、同様にこの資源供出要求メッセージを
受けたノードも有効な資源供出フラグが未設定の場合に
は全隣接ノードに対して資源供出要求メッセージを送出
することが挙げられる。
【0026】第10の発明では、上記第8または第9の
発明において、前記ノードは、自ノードが送信元となっ
ているコネクションが輻輳した際に行なうコネクション
の帯域増加設定の試みを、コネクションに関する輻輳発
生を検出してから一定時間が経過した後に行なうことを
特徴としている。
【0027】第11の発明では、上記第8または第9の
発明において、前記ノードは、自ノードが送信元となっ
ているコネクションが輻輳した際に行なうコネクション
の帯域増加設定の試みを予め定められた回数繰り返すこ
とを特徴としている。
【0028】本発明による上記手段では、現用の網資源
を障害または輻輳の回復制御に用いるため、障害または
輻輳が発生したことを検出したノードは、現用資源検出
を全ノードに依頼し、依頼を受けたノードは自分が送信
元であるコネクションの資源を供出している。このた
め、集中制御を行なうためのセンタを特に設けることな
く、現用資源を利用した障害または輻輳の回復制御が可
能となっている。
【0029】上記第1の発明では、障害リンク端のノー
ドから資源供出要求メッセージを生成送出することによ
り、ノード数オーダのメッセージ数で資源供出処理を開
始し資源供出処理の高速性を確保している。また、送信
元のノードで資源供出処理が行なわれた後、関連するノ
ードへ個々のコネクション毎に資源供出結果を伝えるた
め、標準化されたコネクション設定手順またはコネクシ
ョン設定変更手順があれば、それらを利用することが可
能である。
【0030】上記第2、第4および第9の発明では、資
源供出要求メッセージを生成送出する際に、資源供出フ
ラグを参照してこの生成送出を制御することで、障害毎
または輻輳毎に情報を管理する手間を省き、ノード構成
やメッセージフォーマットを簡潔にしている。また、上
記第2の発明と上記第9の発明は、資源供出処理に関し
ては同じであり、障害回復制御と輻輳回復制御との統合
を容易に行うことが可能である。
【0031】上記第3の発明では、障害リンク端のノー
ドから資源供出要求メッセージを生成送出することによ
り、ノード数オーダのメッセージ数で資源供出の処理を
開始し資源供出の処理の高速性を確保している。また、
送信元のノードで資源供出の処理が行なわれた後、資源
供出の処理が完了したノード毎に完了通知を行なうこと
により、ノード数オーダのメッセージ数による資源供出
完了の通知を可能としている。通常、コネクション数に
比べノード数は少ないので、コネクション単位で資源供
出を通知するよりもメッセージ数は減少し、資源供出の
完了通知は高速化される。
【0032】上記第5および第10の発明は、資源供出
処理が開始されてから一定時間が経過した後に、障害発
生の場合は迂回路探索、また輻輳発生の場合は帯域増
加、それぞれを試みることで、少なくとも一部の資源供
出処理が完了した後に迂回路探索または帯域増加の試み
が行なわれ、この結果、試みが成功する確率を高めてい
る。
【0033】また、上記第6および第11の発明のよう
に、失敗しても再度試みない場合、迂回路探索または帯
域増加といった処理のためのメッセージ数が少ないの
で、これらの処理が高速化される。
【0034】更に、上記第6および第11の発明は、障
害発生の場合には迂回路探索、輻輳発生の場合には帯域
増加それぞれを複数回試みることで、必ずしも資源供出
処理が完了しなくても、迂回路探索または帯域増加の試
みを開始可能としている。この結果、資源供出処理が完
了する時間が一定しない場合については、資源供出が完
了した資源から迂回路探索または帯域増加に利用するこ
とができる。これは、資源供出処理に長い時間が必要と
なる場合に特に有効である。
【0035】上記第7の発明は、各コネクションが通常
時と障害時とに利用する資源量を予め設定して資源管理
テーブルに格納しておくことにより、資源供出要求メッ
セージを受けた際の各コネクションの帯域変更量を高速
に決定可能とし、資源供出処理の高速性を確保してい
る。
【0036】上記第8の発明は、輻輳発生コネクション
端のノードから資源供出要求メッセージを生成送出する
ことで、ノード数オーダーのメッセージ数で資源供出の
処理を開始し、資源供出処理の高速性を確保する。ま
た、送信元のノードで資源供出の処理が行なわれた後、
個々のコネクション毎に資源供出の結果を関連するノー
ドに伝えるため、標準化されたコネクション設定手順ま
たはコネクション設定変更手順があれば、それらを利用
することが可能である。また、本発明と第1の発明は、
資源供出処理に関しては同じであり、障害回復制御と輻
輳回復制御との統合を容易に行なうことが可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明によるコネクション型通信
網での障害回復方式および輻輳回復方式の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0038】本発明のシステム構成が従来と相違する点
は、上記「課題を解決する手段」で説明したように、ノ
ードを物理リンクで結合した通信網の現用の網資源を予
備として使用する制御を集中せず、分散的に行なうこと
である。したがって、各ノード自身が障害および輻輳の
回復手段を有している。
【0039】以下の説明で、各種の通知は自ノード内で
の情報伝達に用いるものとし、各種メッセージは他ノー
ドとの情報交換に用いられるものとする。
【0040】まず、本発明の第1の実施の形態について
図1から図14までを参照して説明する。
【0041】図1には、本発明の第1の実施の形態にお
いて障害回復を実行するノードが示されている。このノ
ードは、インタフェース部(以後、IF部と略称する)
1、資源制御部2、スイッチ部3、中央制御部4、コネ
クション受付可否判定部5、タイマ6、資源供出イベン
ト管理テーブル7、および資源管理テーブル8により構
成され、コネクション受付可否判定部5が資源管理テー
ブル8と接続する他、中央制御部4が各構成要素と接続
して情報の授受を行なっている。
【0042】ノード間は物理リンク11で結ばれ、物理
リンク11の中には通信路であるコネクション12が収
容されている。コネクション12の具体例としては、パ
スまたは回線、バーチャルパスまたはバーチャルチャネ
ルが挙げられる。
【0043】IF部1は、物理リンク11またはコネク
ション12の障害発生を監視するものとする。また、I
F部1は、他のノードから送られてくるメッセージを抽
出し中央制御部4に伝達すると共に、中央制御部4が生
成したメッセージをコネクション12に挿入する。
【0044】資源制御部2は中央制御部4と情報を授受
してコネクション12の帯域を監視するものとし、詳細
は後でフローチャートを参照して説明する。
【0045】スイッチ部3は中央制御部4の制御を受け
てコネクション12のクロスコネクトを行なう。
【0046】中央制御部4は、図示されていない帯域管
理手段および網制御手段を有し、他のノードからのメッ
セージと共に各種の通知をIF部1から受け、資源制御
部2およびスイッチ部3を制御して設定を変更し、IF
部1を経由して他のノードにメッセージを送出すること
を含め、ノードの全体を制御するものとする。各構成要
素と情報を授受してノード全体の制御を行なう中央制御
部4の主要機能動作については後でフローチャートを参
照して具体的に説明する。
【0047】コネクション受付可否判定部5は中央制御
部4の制御を受けて資源管理テーブル8と情報を授受し
てコネクション12の受付可否判定を行なうものとす
る。
【0048】タイマ6は、中央制御部4の制御を受けて
時間を計測し、指定された時間が経過した際に、中央制
御部4に対して所定の通知を行う。
【0049】資源供出イベント管理テーブル7は中央制
御部4の制御を受けその時点でのイベントの発生状況を
記録・更新することにより管理するものとする。
【0050】資源管理テーブル8は、現時点でのコネク
ション12の帯域利用状況を記録格納するものとし、記
録された帯域利用状況は中央制御部4およびコネクショ
ン受付可否判定部5により参照される。
【0051】この第1の実施の形態では、障害が発生し
た際の迂回経路の設定は、各コネクションに対して帯域
“零”の代替コネクションを事前に設定しておき、その
コネクションの帯域を障害時に変更することで設定する
方法を用いるものとする。また、物理リンクにより多く
のコネクションが収容できるようにするためのコネクシ
ョンの設定変更は、既に設定されたコネクションの帯域
を減少させることで行なうものとする。
【0052】次に図2に、図1の第1の実施の形態で用
いられる各種通知と各種メッセージとが持つ情報の一例
を示す。
【0053】図2に示されるように、通知にはリンク障
害発生通知、コネクション障害発生通知、コネクション
切替依頼通知、および全コネクション資源取得許可通知
があり、リンク障害発生通知にはメッセージ種別、リン
ク識別子、および障害発生時刻が、コネクション障害発
生通知およびコネクション切替依頼通知それぞれにはメ
ッセージ種別およびコネクション識別子が、また全コネ
クション資源取得許可通知にはメッセージ種別のみが、
それぞれ含まれるものとする。
【0054】また、メッセージには、資源供出要求メッ
セージ、コネクション設定変更依頼メッセージ、コネク
ション設定変更拒絶メッセージ、コネクション切替依頼
メッセージ、およびコネクション切替拒絶メッセージが
あり、資源供出要求メッセージにはメッセージ種別、イ
ベント種別、イベント発生時刻、およびイベント発生箇
所が、残りのコネクション設定変更依頼メッセージ、コ
ネクション設定変更拒絶メッセージ、コネクション切替
依頼メッセージ、およびコネクション切替拒絶メッセー
ジにはメッセージ種別、コネクション識別子、および帯
域変更幅が、それぞれ含まれるものとする。
【0055】次に図3に、図1における資源供出イベン
ト管理テーブル7の形式の一例を示す。
【0056】この形式では、ノードとポートとの識別子
を指定することで障害が発生した物理リンクを特定して
いる。このほか、通信網全体で各物理リンクに一意な識
別子を与える、両側のノードを特定する、などの方法で
物理リンクを特定することも可能である。
【0057】図3に示される資源供出イベント管理テー
ブル7では、イベント種別に対する場所および時刻それ
ぞれに対応して、物理リンクの障害がノード5のポート
3で10時8分5秒に発生し、また、コネクションの輻
輳がノード12のポート6、回線番号220で10時8
分12秒に発生したことが示されている。
【0058】次に図4に、図1における資源管理テーブ
ル8の形式の一例を示す。なお、代替コネクション識別
子の領域は、発側ノードまたは着側ノードである場合に
のみ有効である。
【0059】図4に示される資源管理テーブル8では、
コネクション識別子“1”に対応して、帯域幅10Mb
ps、前経由ノード識別子/リンク識別子“なし”、次
経由ノード識別子/リンク識別子/リンク幅“5/12
/150Mbps”、発側ノード“yes”、着側ノー
ド“no”、および代替コネクション識別子“18”
が、またコネクション識別子“2,3,…”それぞれに
対応して、帯域幅64Kbps,6.3Mbps,…、
前経由ノード識別子/リンク識別子“8/10,8/1
0”、次経由ノード識別子/リンク識別子/リンク幅
“なし,5/12/150Mbps,…”、発側ノード
“no,no,…”、着側ノード“yes,no,
…”、および代替コネクション識別子“20,なし,
…”が、それぞれ記録格納されている。
【0060】次に、図5に図1から図4までを併せ参照
して第1の実施の形態について基本機能の処理動作を説
明する。
【0061】まず手順501により、IF部1が自ノー
ドに接続されている物理リンク11の障害発生を検出
し、中央制御部4へリンク障害発生通知を送る。リンク
障害発生通知は、図2に示されるように、付加情報とし
て障害が発生した場所を示すノード識別子とポート識別
子との組、および障害発生時刻を持つ。
【0062】手順502において、リンク障害発生通知
を受けた中央制御部4は、資源供出イベント管理テーブ
ル7に、資源供出を開始すべきイベントが生じたことを
記録する。
【0063】次に、手順503において、中央制御部4
は、隣接する全てのノードに対して、資源供出を開始し
てもらうため資源供出要求メッセージを送出する。資源
供出要求メッセージには、資源供出イベント管理テーブ
ル7の作成に必要となる情報も含まれている。
【0064】各物理リンクを図3に示した資源供出イベ
ント管理テーブル7の場合と同様にノード識別子および
ポート識別子の組で特定する場合、図2に示される資源
供出要求メッセージでは、イベント種別に障害、イベン
ト発生時刻にリンク障害発生通知の時刻、イベント発生
箇所にノード識別子とポート識別子との組、それぞれが
指定される。また、各物理リンクに対して通信網全体で
一意な識別子を与える場合には、イベント発生箇所に物
理リンク識別子が指定される。
【0065】次に、手順504において、中央制御部4
は、資源管理テーブル8を用いて自ノードが発側ノード
であるコネクションが存在するかどうかを調査する。
【0066】手順505が“YES”で、自ノードが発
側ノードであるコネクションが存在する場合には、手順
506から手順509までの資源供出の処理が行なわ
れ、この資源供出の処理が対象となるコネクションの帯
域を減少させる。他方、手順505が“NO”で、自ノ
ードが発側ノードであるコネクションが存在しない場合
は、手順506から手順509までの処理はスキップさ
れる。
【0067】コネクション帯域を減少させる処理は手順
506において開始される。すなわち、中央制御部4
が、資源制御部2を制御して対象となるコネクションの
帯域を減少させその減少した結果を資源管理テーブル8
に設定する。
【0068】帯域の減少幅は、事前に決めておいてもよ
いし、また減少処理時点において、コネクションの利用
率、障害の発生場所、発生している障害の数、障害が発
生した物理リンクの帯域幅、などに応じて決めてもよ
い。その時点で決定する際に、コネクションの帯域削減
をすることは好ましくないと判断された場合には、必ず
しも帯域削減を行なわなくてもよい。また、この判定方
法はノード毎に異なってもよい。
【0069】次に、手順507において中央制御部4
は、帯域削減を行なったコネクションの次経由ノードに
対してコネクション設定変更依頼メッセージを送出す
る。
【0070】コネクション設定変更依頼メッセージは、
図2に示されるように、帯域変更を行なう対象となるコ
ネクションの識別子と変更幅とを情報として持つ。この
変更幅は変更後の帯域幅でもよい。
【0071】最後に、手順508において、中央制御部
4は、自ノード発の全コネクションの帯域削減処理手順
が完了したかどうかを調査し、手順509において“N
O”で、全コネクションの帯域削減処理手順が完了して
いない場合には、手順506に戻り、上記手順を繰り返
す。
【0072】手順509が“YES”で、ここまでの手
順により全コネクションの帯域削減処理手順が完了した
場合、中央制御部4は手順510おいてタイマ6に時間
Tgrを設定して手順を終了する。タイマ6ではこの時間
Tgrがタイムアウトとなった際に全コネクション資源取
得許可通知を発生し中央制御部4へ送出する。
【0073】この全コネクション資源取得許可通知は、
図2に示されるように、特別な付加情報を持たない。こ
のタイムアウトは、ここまでの処理によって既存のコネ
クションの帯域が減少したことにより生じた未利用の帯
域を用いて、障害を受けたコネクションが障害迂回を行
なうために設けるものである。したがって、時間Tgrは
十分な数の被障害コネクションの迂回設定が完了できる
だけの時間とする。
【0074】次に、図6に図1から図4までを併せ参照
して、図5の手順503で送出した資源供出要求メッセ
ージをIF部1が他のノードから受付けた場合の処理に
ついて説明する。
【0075】まず、手順601において、IF部1が他
のノードから送出された資源供出要求メッセージを受付
ける。この資源供出要求メッセージは、図2に示される
ように付加情報として障害の発生時刻と障害の発生した
リンクとを特定する情報を持つ。
【0076】手順602において、中央制御部4は、資
源管理テーブル8を参照し、この障害に関する同一の資
源供出要求メッセージを既に受付けられているかどうか
を調査する。
【0077】手順602が“YES”で、同一の資源供
出要求メッセージを既に受付済みの場合、手順603か
ら手順610までをスキップし、手順611へ進む。
【0078】手順602が“NO”で、同一の資源供出
要求メッセージが未だ受けていない場合、中央制御部4
は、手順603において資源供出イベント管理テーブル
7にこの受け付けた障害のイベント発生を記録し、手順
604において全ての隣接ノードに資源供出要求メッセ
ージを、受けたものと同一の付加情報を乗せて送出す
る。
【0079】次に、手順605において中央制御部30
2は、資源管理テーブル8を用いて自ノードが発側ノー
ドであるコネクションが存在するかどうかを調査する。
【0080】手順606において“YES”で自ノード
が発側ノードであるコネクションが存在する場合、中央
制御部4は、手順607から手順610までにおいて、
それらのコネクションの帯域を減少させる処理を行な
う。
【0081】他方、手順606において“NO”で自ノ
ードが発側ノードであるコネクションが存在しない場
合、中央制御部4は、手順607から手順610までの
処理をスキップして下記手順611へ進む。
【0082】コネクションの帯域を減少させる処理につ
いては、まず手順607において、中央制御部4が、資
源制御部2を制御して対象となるコネクションの帯域を
減少させ、その結果に基づいて資源管理テーブル8の設
定を変更する。
【0083】帯域の減少幅は、事前に決めておいてもよ
いし、その減少させる処理の際に、資源供出イベント管
理テーブル7およびコネクション12の利用状況等を参
照し参照状況に応じて決めてもよい。例えば、自ノード
から多くのリンクを経由しなければならないリンクで障
害が発生した場合には帯域削減量を少なくし、複数の物
理リンク11の障害が資源供出イベント管理テーブル7
に記録されているときには帯域削減量を多くし、また、
大容量の物理リンク11に障害が発生したときには帯域
削減量を多くするという方法が考えられる。
【0084】次に、手順608において中央制御部4
は、対象となるコネクションの次経由ノードに対してコ
ネクション設定変更依頼メッセージを送出する。コネク
ション設定変更依頼メッセージは図2に示されるよう
に、帯域変更を行なう対象コネクションの識別子と帯域
変更幅とを情報として持つ。
【0085】次に、手順609において中央制御部4
は、自ノード発の全てのコネクションの帯域削減が完了
したかどうかを調査し、手順610が“NO”で全ての
コネクションの帯域削減が未だ完了していない場合には
手順607から手順610までの手順を繰り返す。
【0086】他方、手順610が“YES”で全てのコ
ネクションの帯域削減が完了している場合、または上記
手順606において“NO”で初側ノードとなるコネク
ションが存在しない場合には手順611において中央制
御部4が、タイマに時間Tgrを設定し、タイムアウトし
た際に発生する全コネクション資源取得許可通知を受け
ることができるようにして処理を終了する。この全コネ
クション資源取得許可通知には特別な付加情報は持たな
い。
【0087】なお、手順603から手順611の処理
は、リンク障害発生通知を受ける際の図5の手順502
から手順510までの処理と同一である。
【0088】次に、図7に図1から図4までを併せ参照
して、図5の手順507または図6の手順608で送出
されたコネクション設定変更依頼メッセージをIF部1
が他のノードから受付けた場合の処理について説明す
る。
【0089】まず、手順701において、IF部1が他
のノードから送られたコネクション設定変更依頼メッセ
ージを受付ける。コネクション設定変更依頼メッセージ
は、図2に示されるように、対象とするコネクションの
識別子および帯域変更幅を付加情報として持つ。
【0090】手順702において中央制御部4は、帯域
変更要求を受けたコネクションに関して、自ノードは着
側ノードかどうかを調査する。手順702が“YES”
で着側ノードであれば、手順703において中央制御部
302は、資源管理テーブル8の設定を変更して処理を
終了する。
【0091】一方、手順702が“NO”で着側ノード
ではない場合には、手順704において中央制御部4
は、指定されたコネクションの帯域を指定された幅だけ
変更した場合、次経由物理リンクに収容可能かどうかを
コネクション受付可否判定部5により調査する。
【0092】手順705において“YES”で、次経由
物理リンクに収容可能な場合、中央制御部4は、手順7
06において資源制御部2により対象となるコネクショ
ンの帯域を変更して資源管理テーブル8の対応する部分
の設定を変更し、次の手順707において対象となるコ
ネクションの次経由ノードへコネクション設定変更依頼
メッセージを送出して手順を終了する。
【0093】コネクション設定変更依頼メッセージのコ
ネクション識別子は、識別子が通信網内で一意ならば、
受けたコネクション設定変更依頼メッセージと同一と
し、ノード毎にのみ一意であってノードを経由する毎に
識別子が変換されるならば、その変換を行なった識別子
とする。帯域変更幅は受けたコネクション設定変更依頼
メッセージと同一とする。
【0094】一方、手順705において“NO”で次経
由物理リンクに収容不可能とされた場合、手順708に
おいて中央制御部4は、コネクション設定変更依頼メッ
セージを送出してきた変更要求元ノードに対し前経由ノ
ードを介して、コネクション設定変更拒絶メッセージを
送出し、手順を終了する。
【0095】コネクション設定変更拒絶メッセージのコ
ネクション識別子は受けたコネクション設定変更依頼メ
ッセージと同一とし、帯域変更幅はコネクション設定変
更依頼メッセージの正負を逆転させた値を設定するもの
とする。
【0096】次に、図8に図1から図4までを併せ参照
して、図7の手順708で送出されたコネクション設定
変更拒絶メッセージをIF部1が他のノードから受けた
場合の処理について説明する。
【0097】まず、手順801において、IF部1が他
のノードから送信されたコネクション設定変更拒絶メッ
セージを受付けるこの。コネクション設定変更拒絶メッ
セージは、図2に示されるように、付加情報として、対
象となるコネクションの識別子、および帯域幅を元に戻
すための帯域変更幅を持つ。
【0098】手順802において、コネクション設定変
更拒絶メッセージを受付けた中央制御部4は、資源制御
部2により対象となるコネクションの帯域を元に戻し、
資源管理テーブル8で対応部分の設定を変更する。
【0099】次に、手順803において中央制御部4
は、対象となるコネクションに関して自ノードは着側ノ
ードかどうかを判定する。手順803が“YES”で着
側ノードの場合、手順は終了する。
【0100】他方、手順803が“NO”で着側ノード
ではない場合には、手順804において中央制御部4
は、変更要求元に対しコネクションの前経由ノードを介
して、コネクション設定変更拒絶メッセージを送出し、
手順を終了する。
【0101】このコネクション設定変更拒絶メッセージ
の帯域変更幅は受けたコネクション設定変更拒絶メッセ
ージと同一とする。コネクション識別子は、コネクショ
ン設定変更依頼メッセージ受付けの際と同じく、通信網
内で一意の場合は受付けたコネクション設定変更拒絶メ
ッセージと同一であり、ノード毎に変わる場合にはそれ
に応じて変更する。
【0102】次に、図9に図1から図4までを併せ参照
して、IF部1がコネクションの障害を検出した場合の
処理について説明する。
【0103】まず、手順901において、IF部1が自
ノードに接続されているコネクションの障害発生を検出
し、中央制御部4へコネクション障害発生通知を送る。
コネクション障害発生通知は図2に示されるように、被
障害コネクションの識別子を付加情報としてもつ。
【0104】次に、手順902において中央制御部4
は、自ノードが対象となるコネクションの発側ノードで
あるかどうかを判定する。手順902が“NO”で発側
ノードではない場合には、処理手順を終了する。
【0105】他方、手順902が“YES”で発側ノー
ドの場合、手順903において中央制御部4は、タイマ
6に時間Tshを設定し、この時間Tshのタイムアウト後
に付加情報であるコネクション識別子としての被障害コ
ネクション識別子を持つコネクション切替依頼通知をタ
イマ6から受けるように処理して手順を終了する。
【0106】次に、図10に図1から図4までを併せ参
照して、中央制御部4がタイマ6からコネクション切替
依頼通知を受けた場合の処理について説明する。
【0107】まず、手順1001において、中央制御部
4は、コネクション切替依頼通知を受ける。コネクショ
ン切替依頼通知は図2に示されるように、被障害コネク
ションの識別子を、切替前のコネクション識別子という
付加情報として持つ。
【0108】次に手順1002において、中央制御部4
は、コネクション受付可否判定部5により資源管理テー
ブル8を参照して被障害コネクションの代替コネクショ
ン、およびそのコネクションの次経由物理リンクを割り
出し、代替コネクションの帯域を増加させても次経由物
理リンクに収容可能かどうかの可能性を調査する。
【0109】切替後の代替コネクションの帯域幅は、資
源管理テーブル8に設定されている被障害コネクション
と等しいとしても、被障害コネクションの帯域幅の80
%などと事前に決定しておいても、また障害発生の際に
おける被障害コネクションの利用状況または現在の通信
網のトラフィック状況から決定してもよい。
【0110】手順1003において“NO”でコネクシ
ョン受付可否判定部4が帯域増加は不可能であると判定
した場合、処理手順は終了する。
【0111】他方、手順1003において“YES”で
コネクション受付可否判定部4が帯域増加が可能である
と判定した場合、手順1004において中央制御部4で
は、帯域管理手段が被障害コネクションの代替コネクシ
ョンへの切り替えと代替コネクションの帯域増加を行な
い、また網制御手段は資源管理テーブル8の代替コネク
ションの帯域幅に関する設定を変更する。
【0112】次に、手順1005において中央制御部4
は、代替コネクションの次経由ノードに対して、コネク
ション切替依頼メッセージを送出する。コネクション切
替依頼メッセージには、コネクション識別子として代替
コネクションの識別子、また帯域変更幅として帯域の増
加幅それぞれを設定する。このコネクション切替依頼メ
ッセージを送出したことによりコネクション切替依頼通
知を受けた場合の処理手順は終了する。
【0113】次に、図11に図1から図4までを併せ参
照して、図10の手順1005においてIF部1が他の
ノードからコネクション切替依頼メッセージを受付けた
場合の処理について説明する。
【0114】まず、手順1101において、IF部1が
他のノードから送られたコネクション切替依頼メッセー
ジを受付ける。コネクション切替依頼メッセージは、図
2に示されるように、付加情報として帯域変更をすべき
コネクションの識別子と帯域変更幅とを持つ。
【0115】次に、手順1102において中央制御部4
は、帯域変更要求を受けたコネクションに関して、同一
の帯域変更要求があるかどうかの最新性を調査する。手
順1103において“NO”で同一の帯域変更要求があ
る場合には、処理手順は終了する。
【0116】他方、手順1103において“YES”で
同一の帯域変更要求がなく、最初の帯域変更要求の場
合、次の手順1104において中央制御部4は、帯域変
更要求を受けたコネクションに関して、自ノードは着側
ノードかどうかを判定する。
【0117】手順1104において“YES”で自ノー
ドが着側ノードの場合には、手順1105において中央
制御部4は、帯域変更要求を受けたコネクションがどの
コネクションの代替コネクションなのかを調査し、この
情報に基づいて資源制御部2によりコネクションの切替
を行なうと共に、資源管理テーブル8の帯域変更要求を
受けたコネクションの帯域幅の設定を変更して、処理手
順を終了する。
【0118】他方、手順1104において“NO”で自
ノードが着側ノードではない場合、手順1106におい
て中央制御部4は、コネクション受付可否判定部5によ
り指定されたコネクションの帯域を指定された幅だけ変
更した場合に、次経由物理リンクに収容可能かどうか余
裕度を調査する。
【0119】手順1107において“YES”で次経由
の物理リンクに収容可能でコネクションの帯域を指定さ
れた幅だけ変更可能な場合、手順1108において中央
制御部4は、資源制御部2により対象となるコネクショ
ンの帯域を変更し、資源管理テーブル8で対応部分の設
定を変更する。
【0120】次に手順1109において中央制御部4
は、対象となるコネクションの次経由ノードへコネクシ
ョン切替依頼メッセージを送出して処理手順を終了す
る。この際、コネクション切替依頼メッセージに格納さ
れる付加情報は、コネクション識別子が通信網内で一意
の場合は受けたコネクション切替依頼メッセージと同一
である。コネクション識別子がノード毎に変化する場合
には、コネクション識別子に関してはその変換を行った
識別子が設定される。
【0121】一方、上記手順1107において“NO”
で次経由の物理リンクに収容不可能でコネクションの帯
域を指定された幅だけ変更できないと判定された場合、
手順1110において中央制御部4は、コネクション切
替依頼メッセージを送ってきた依頼元ノードに対し前経
由ノードを介して、コネクション切替拒絶メッセージを
送出し、処理手順を終了する。コネクション切替拒絶メ
ッセージに設定されるコネクション識別子は、受けたコ
ネクション切替依頼メッセージと同一である。帯域変更
幅は、受けたコネクション切替依頼メッセージの正負を
逆転させて設定する。
【0122】次に、図12に図1から図4までを併せ参
照して、図8の手順804においてIF部1が他のノー
ドからコネクション切替拒絶メッセージを受付けた場合
の処理について説明する。
【0123】まず、手順1201において、IF部1が
他のノードから送信されたコネクション切替拒絶メッセ
ージを受付ける。このコネクション切替拒絶メッセージ
は、図2に示されるように、帯域変更が拒絶されたコネ
クションの識別子、および帯域幅を元に戻すための帯域
変更幅を付加情報として持つ。
【0124】コネクション切替拒絶メッセージを受ける
と、手順1202において中央制御部4は、資源制御部
2により対象となるコネクションの帯域を元に戻し、資
源管理テーブル8で対応部分の設定を変更する。
【0125】次に、手順1203において、中央制御部
4は、対象となるコネクションに関して自ノードは着側
ノードかどうかを判定する。手順1203において“N
O”で着側ノードではない場合、手順1204において
中央制御部4は、切替依頼元に対してコネクションの前
経由ノードへ、コネクション切替拒絶メッセージを送出
し、処理手順を終了する。
【0126】送出するコネクション切替拒絶メッセージ
の帯域変更幅は、受けたコネクション切替拒絶メッセー
ジの帯域幅と等しくする。コネクション識別子は、コネ
クション識別子が通信網内で一意の場合は受けたメッセ
ージと同一であり、ノード毎に変わる場合にはそれに応
じて変更する。
【0127】他方、手順1203において“YES”で
着側ノードの場合には、手順1205において、中央制
御部4は資源管理テーブル8を参照して切替前のコネク
ションを識別し、切り戻しを行なった後、資源管理テー
ブル8で対応部分の設定を変更して、処理手順を終了す
る。
【0128】次に、図13に図1から図4までを併せ参
照して、中央制御部4がタイマ6から全コネクション資
源取得許可通知を受付けた場合の処理について説明す
る。
【0129】先ず、手順1301において、中央制御部
4がタイマ6から全コネクション資源取得許可通知を受
付ける。この全コネクション資源取得許可通知は、図2
に示されように、付加情報を特に持たない。
【0130】次に手順1302において中央制御部4
は、資源管理テーブル8を検索し、自ノードが発側ノー
ドであるコネクションであって、帯域が不足しているコ
ネクションが存在するかどうかを調査する。手順130
3において“NO”で帯域が不足しているコネクション
が存在しない場合、処理手順は終了する。
【0131】他方、手順1303において“YES”で
帯域が不足しているコネクションが存在する場合、中央
制御部4は、次の手順1304から手順1309までの
処理を行なうことにより、帯域を増加させることを試み
る。
【0132】帯域不足のコネクションが存在している場
合には、手順1304において中央制御部4は、帯域が
不足しているコネクションを選択し、そのコネクション
の帯域を増加させても次経由物理リンクに収容可能か否
かをコネクション受付可否判定部5により調査する。
【0133】手順1305において“YES”で次経由
の物理リンクに収容が可能な場合、手順1306におい
て中央制御部4では、帯域処理手段が対象となるコネク
ションの帯域を増加させ、網制御手段が帯域変更の結果
に基づいて資源管理テーブル8で対応部分の設定を変更
する。
【0134】次に手順1307において、中央制御部4
は、対象となるコネクションが次に経由するノードに対
して、変更すべきコネクションの識別子、および帯域変
更幅を付加情報としたコネクション設定変更依頼メッセ
ージを送出する。
【0135】次に手順1308において中央制御部4
は、帯域が不足しているコネクションを全て処理したか
どうかを調査し、手順1309において“NO”で帯域
不足のコネクションに対する処理が残っている場合、手
順1304に戻って処理手順を繰り返す。
【0136】手順1309において“YES”で帯域不
足のコネクションに対する処理が残っていない場合、処
理手順は終了する。
【0137】上記手順1305において“NO”で次経
由物理リンクに収容が不可能な場合には手順1308に
おける帯域不足コネクションの処理調査に手順は進む。
【0138】なお、上記手順1302において調査され
る、コネクションの帯域不足の原因は問わない。すなわ
ち、図5および図6で行なった帯域減少処理により帯域
が不足したのか、トラフィック変動など、他の要因によ
って帯域が不足したのかは問わない。
【0139】以上が第1の実施の形態である。
【0140】上記第1の実施の形態では、迂回コネクシ
ョンの設定は、帯域“0”の代替コネクションを事前に
設定し、そのコネクションの帯域を障害時に変更するこ
とで行なったが、この設定には、コネクション設定方法
として従来開発されてきた各種の方法を用いることがで
きる。
【0141】例えば、この設定制御方法には、経路の候
補のみを障害前に決定しておき経路設定自体は障害時に
行なう方法、経路に複数の候補を設けておきその中から
障害時に選択する方法、障害時にルーティング情報を交
換し交換された情報に基づいて経路を探索する方法、随
時交換されるルーティング情報を用いて経路を探索する
方法、などがある。これらの最後に挙げられていルーテ
ィング情報を用いる経路探索方法には、例えばATM
(Asynchronous Transfer Mode)網の場合、ATMフォ
ーラムによって、「ATM Forum PNNI S
WG,“PNNI1.0”,Mar.1996」として
標準化されている方法がある。
【0142】また、上記第1の実施の形態では、より多
くのコネクションが物理リンクに収容できるようにする
ための設定変更を、既設定コネクションの帯域を減少さ
せることで行なっているが、より多くのコネクションを
収容する設定変更方法はこれ以外の方法でもよい。
【0143】ATM網など品質を制御することが可能な
通信網では、既設定コネクションの品質を低下させるこ
とでコネクションの設定変更が実現可能である。この場
合、資源管理テーブルにはコネクションの帯域に加え、
セル廃棄率などの品質を格納する必要がある。
【0144】図14は、このような通信網に用いられる
資源管理テーブルの例を示す。図示されるように、図4
に示される資源管理テーブル4の内容に、コネクション
識別子“1,2,3,…”それぞれに対して、セル廃棄
率“1.0e−9,1.0e−3,1.0e−15,
…”それぞれ、および遅延揺らぎ“>3msec,>3
msec,500 msec,…”それぞれが加えられ
ている。
【0145】また、コネクション設定変更依頼メッセー
ジ、コネクション設定変更拒絶メッセージ、コネクショ
ン切替依頼メッセージ、およびコネクション切替拒絶メ
ッセージには帯域に加えて、コネクションの品質を付加
情報として持つ必要がある。また、全コネクション資源
取得許可通知を受けた際には、帯域不足のコネクション
に加え、品質が不十分なコネクションの品質改善も試み
ることになる。
【0146】SDH(Synchronous Digital Hierarchy
)網など、コネクションの帯域および品質が固定され
ている通信網であっても、おなじ対地間に複数のコネク
ションが設定されている場合には、一部のコネクション
を解放することでコネクションの設定変更が実現可能で
ある。
【0147】また、上記第1の実施の形態では、被障害
コネクションの帯域はそのままとして再利用は行なわな
い。これは、障害復旧後にコネクションを切り戻すこと
を想定したためである。コネクション切替依頼通知およ
びコネクション切替依頼メッセージを処理する際に帯域
を解放すると共に、発側/着側ノードから被障害コネク
ションの経路に沿って帯域解放メッセージを流し、その
帯域を再利用することにより、通信網の利用効率は上昇
する。
【0148】次に、本発明の第2の実施の形態を図15
から図31を参照して説明する。
【0149】図15には、本発明の第2の実施の形態に
おいて障害回復を実行するノードが示されている。この
ノードは、IF部1、資源制御部2、スイッチ部3、中
央制御部24、コネクション受付可否判定部25、タイ
マ26、資源供出フラグ領域27、資源管理テーブル2
8、および資源供出完了ノードテーブル29により構成
され、コネクション受付可否判定部25が資源管理テー
ブル28と接続されている他、中央制御部24が各構成
要素と接続して情報の授受を行なっている。
【0150】ノード間は物理リンク11で結ばれ、物理
リンク11の中にはコネクション12が収容されてい
る。コネクション12の具体例としては、パスまたは回
線、バーチャルパスまたはバーチャルチャネルが挙げら
れる。
【0151】このノードは、第1の実施の形態において
図1に示したノードとほぼ同一の構成であり、その相違
点は、資源供出完了ノードテーブル29が追加されてい
るほか、資源供出イベント管理テーブル7(図1)の代
わりに資源供出フラグ領域27があることであり、この
変更にしたがって、中央制御部24、コネクション受付
可否判定部25、タイマ26、および資源管理テーブル
28の構成および機能の少なくとも一方に追加および変
更がある。
【0152】図15において、図1に示したノードと同
一の機能を有する構成要素には同一番号符号を付与して
その説明は省略する。
【0153】中央制御部24、コネクション受付可否判
定部25、およびタイマ26の機能については、フロー
チャートを参照した手順の中で後で説明する。
【0154】資源供出フラグ領域27に設定される資源
供出フラグは、資源供出処理が行なわれていることを示
すフラグであり、一例を図17に示して後で説明する。
資源管理テーブル28の記録内容の一例は図18に示し
て後で説明する。資源供出完了ノードテーブル29は、
全コネクション設定変更完了メッセージの生成送出を管
理するリストである。
【0155】この第2の実施の形態でも、障害が発生し
た際の迂回経路の設定は、各コネクションに対して帯域
“0”の代替コネクションを事前に設定しておき、この
コネクションの帯域を障害の際に変更することで設定す
る方法を用いるものとする。また、物理リンクにより多
くのコネクションが収容できるようにするためのコネク
ションの設定変更は、既設定コネクションの帯域を減少
させることで行なうものとする。
【0156】次に、図16に、図15の第2の実施の形
態で用いられる、自ノード内での情報伝達に用いられる
各種通知と、他ノードとの情報交換に用いられる各種メ
ッセージとが持つ情報の一例を示す。
【0157】図16では、通知に、リンク障害発生通
知、コネクション障害発生通知、コネクション切替依頼
通知、およびコネクション帯域増加依頼通知があり、リ
ンク障害発生通知にはメッセージ種別、障害リンク識別
子、および障害発生時刻が、コネクション障害発生通知
およびコネクション切替依頼通知それぞれにはメッセー
ジ種別およびコネクション識別子が、またコネクション
帯域増加依頼通知にはメッセージ種別、コネクション識
別子、および帯域変更幅が、それぞれ含まれるものとす
る。
【0158】また、メッセージには、資源供出要求メッ
セージ、全コネクション設定変更完了メッセージ、コネ
クション切替依頼メッセージ、コネクション切替拒絶メ
ッセージ、コネクション設定変更依頼メッセージ、およ
びコネクション設定変更拒絶メッセージがあり、資源供
出要求メッセージにはメッセージ種別およびイベント発
生時刻が、全コネクション設定変更完了メッセージには
メッセージ種別、原発信元ノード識別子、およびシリア
ル番号が、またコネクション切替依頼メッセージ、コネ
クション切替拒絶メッセージ、コネクション設定変更依
頼メッセージ、およびコネクション設定変更拒絶メッセ
ージそれぞれはメッセージ種別、コネクション識別子、
帯域変更幅、およびシリアル番号が、それぞれ含まれる
ものとする。
【0159】次に、図17は、図15における資料供出
フラグ領域27に設定される資料供出フラグの一形式を
示す。この例では、フラグ“on”に対して、フラグ設
定時刻13時45分20秒およびフラグ終了時刻13時
50分20秒が設定されている。
【0160】次に、図18は、図15における資源管理
テーブル28の一形式を示す。
【0161】図示される資源管理テーブル28では第1
の実施の形態における上記図4に対して、シリアル番号
の記録領域が加わり、帯域幅が現在/通常時/障害時の
3種類と増加している。すなわち、コネクション識別子
“1,2,3,…”それぞれに対して帯域幅“10M/
10M/6bps,64K/64K/64Kbps,
6.3M/6.3M/0Mbps,…”それぞれ、およびシ
リアル番号“3305,4720,0035,…”それ
ぞれが示されている。
【0162】次に、図19に図15から図18までを併
せ参照して第2の実施の形態における基本機能の処理動
作について説明する。
【0163】まず、手順1901において、手順IF部
1が自ノードに接続されている物理リンク11の障害発
生を検出し、中央制御部24にリンク障害発生通知を送
る。リンク障害発生通知は、図16に示すように、障害
の発生したリンクと障害発生時刻とを付加情報として持
つ。
【0164】手順1902において、リンク障害発生通
知を受けた中央制御部24は、資源供出フラグ領域27
にリンク障害発生通知を受けた時点から時間Tgrだけ有
効な帯域縮小を要求する資源供出フラグを設定する。資
源供出フラグ領域27は図17に示されるようにフラグ
設定時刻に対して上記時間Tgrを経過するフラグ終了時
刻を設定するものとする。
【0165】次に手順1903において、中央制御部2
4は、隣接する全てのノードに対して、資源供出を開始
してもらうため資源供出要求メッセージを送出する。資
源供出要求メッセージのイベント発生時刻にはリンク障
害発生通知の障害発生時刻が設定される。
【0166】次に手順1904において中央制御部24
は、資源管理テーブル28を用いて自ノードが発側ノー
ドであるコネクション12が存在するかどうかを調査す
る。手順1905が“YES”で自ノードが発側ノード
であるコネクション12が存在する場合には、手順19
06から手順1908までにおいて、それらのコネクシ
ョンの帯域を減少させる処理が行なわれる。
【0167】すなわち、手順1906において、中央制
御部24では、帯域管理手段が対象となるコネクション
の帯域を減少させ、その減少した帯域幅を網制御手段が
資源管理テーブル28で対応部分の設定を変更し、次
に、中央制御部24が、手順1907において自ノード
発の全コネクションの帯域削減が完了したかどうかを調
査し、手順1908において“NO”で全コネクション
の帯域削減が未だ完了していない場合には手順1906
に戻って手順を繰り返すことによってコネクション帯域
の減少処理が行なわれる。
【0168】上記手順1905が“NO”で自ノードが
発側ノードであるコネクション12が存在しない場合、
または上記手順1908において“YES”で自ノード
が発側ノードである全てのコネクションで、コネクショ
ンの帯域を減少させる処理を完了した場合、手順190
9において中央制御部24では、網制御手段が、全隣接
ノードに対して全コネクション設定変更完了メッセージ
を送出し、処理手順を終了する。
【0169】全コネクション設定変更完了メッセージに
は、自ノードの識別子およびシリアル番号が付加情報と
して載せられる。シリアル番号は、この第2の実施の形
態では、全コネクション設定変更完了メッセージの到着
の時間順序性が保証されないため、全コネクション設定
変更完了メッセージ、コネクション切替依頼メッセー
ジ、コネクション設定変更依頼メッセージなどコネクシ
ョンの帯域変更通知/帯域変更要求を行なうメッセージ
を受けた際に、これらがコネクションの発側ノードで生
成された順番を判定し、帯域の一貫性を保つために用い
られる。
【0170】従ってシリアル番号は、本リンク障害発生
通知の処理において全コネクション設定変更完了メッセ
ージが送出される単位、すなわちノード単位で一意とな
るように付与すればよい。
【0171】上記手順1906におけるコネクションの
帯域変更幅は、全コネクション設定変更完了メッセージ
を受けただけで資源管理テーブル28を変更できるよう
に、事前に設定し関係するノードに前もって通知してお
く。この場合の資源管理テーブル28は、例えば上記図
18に示すような形式となる。
【0172】次に、図20に図15から図18までを併
せ参照して第2の実施の形態においてIF部1が他ノー
ドから資源供出要求メッセージを受付けた場合の処理に
ついて説明する。
【0173】まず、手順2001において、IF部1が
他ノードから資源供出要求メッセージを受付けて中央制
御部24へ送出する。資源供出要求メッセージは、図1
6に示されるように、障害発生時刻を付加情報として持
つ。
【0174】手順2002において、中央制御部24
は、資源供出要求メッセージを受けた時点で、資源供出
フラグ領域27に有効な資源供出フラグが設定されてい
るかどうかを調査する。
【0175】手順2003において“YES”で有効な
資源供出フラグが設定されていた場合、手順2004に
おいて、中央制御部24は、その設定されていたフラグ
の帯域縮小開始時刻が受けた資源供出要求メッセージの
帯域縮小開始時刻より古いかどうかを比較する。手順2
005において“NO”で比較した時刻が等しい場合に
は、中央制御部24は、受けた資源供出要求メッセージ
を同一障害に関してのメッセージと見做しその障害に関
する処理は既に行なっているので、そのまま処理を終了
する。または設定時刻が新しいと判断された場合にも、
中央制御部24は、より最近に発生した障害に対応した
処理を既に行なっていると考え、同じく処理を終了す
る。
【0176】一方、手順2003において“NO”で有
効なるフラグが設定されていない場合、または手順20
05において“YES”で今回受けたメッセージよりも
古い障害に関する処理しか行なわれていない場合には、
中央制御部24は、手順2006において、障害発生時
刻を帯域縮小開始時刻としてフラグを設定する。
【0177】次に、手順2007において中央制御部2
4では、網制御手段が、受けた資源供出要求メッセージ
と同一内容の資源供出要求メッセージを全隣接ノードへ
送出する。これは、同一内容を持つ資源供出要求メッセ
ージを通信網全体に配布するために行う処理である。
【0178】次に、手順2008において中央制御部2
4は、資源管理テーブル28を用いて自ノードが発側ノ
ードであるコネクションが存在するかどうかを調査す
る。手順2009において“YES”で自ノードが発側
ノードであるコネクションが存在する場合、手順201
0において中央制御部24は、それらのコネクションの
帯域を減少させる処理を行なう。
【0179】手順2010において中央制御部24で
は、帯域管理手段が対象となるコネクションの帯域を減
少させ、網制御手段が資源管理テーブル28でその減少
した帯域幅に設定を変更する。
【0180】次に、手順2011において中央制御部2
4は、自ノード発の全コネクションの帯域削減処理が完
了したかどうかを調査し、手順2012が“NO”で全
コネクションの帯域削減処理が完了していない場合には
手順2010へ戻って手順を繰り返えす。
【0181】他方、上記手順2009において“NO”
で自ノードが発側ノードであるコネクションが存在しな
い場合、中央制御部24は手順2010から手順201
2までの処理手順をスキップして手順2013に進む。
【0182】また、このように手順2009において
“NO”でコネクションが存在しない場合、または上記
手順2012において“YES”で全コネクションの帯
域削減処理が完了している場合、中央制御部24では、
網制御手段が、全隣接ノードに対して全コネクション設
定変更完了メッセージを送出し、処理を終了する。
【0183】なお、手順2007から手順2013まで
の処理手順は、リンク障害発生通知を受け付けた場合の
図19における手順1903から手順1909までの処
理手順と同一である。
【0184】次に、図21に図15から図18までを併
せ参照して第2の実施の形態においてIF部1が全コネ
クション設定変更完了メッセージを受付けた場合の処理
手順について説明する。
【0185】まず、手順2101において、IF部1が
他のノードから送られた全コネクション設定変更完了メ
ッセージを受付け、中央制御部24へ送出する。全コネ
クション設定変更完了メッセージは、図16に示すよう
に、付加情報として帯域削減が完了したノードのノード
識別子、およびシリアル番号を持つ。
【0186】手順2102において中央制御部24は、
受けた全コネクション帯域削減完了メッセージが既に受
付済みかどうかを、資源供出完了ノードテーブル29を
参照して、受けた全コネクション設定変更完了メッセー
ジの原送信元ノードに関するシリアル番号を調べ、受け
た全コネクション設定変更完了メッセージのシリアル番
号と比較して、状況を調査する。
【0187】手順2103において“YES”でメッセ
ージが既に受付け済みの状態は、受けた全コネクション
設定変更完了メッセージのシリアル番号の方が受けた全
コネクション設定変更完了メッセージの原送信元ノード
に関するシリアル番号より古いかまたは両者が一致した
場合には受付済みとして、処理手順は終了する。
【0188】手順2103において“NO”で受けた全
コネクション設定変更完了メッセージのシリアル番号の
方が受けた全コネクション設定変更完了メッセージの原
送信元ノードに関するシリアル番号より新しく、上記メ
ッセージが未受付の場合、手順2104において中央制
御部24は、資源供出完了ノードテーブル29において
対象となるノードのシリアル番号を更新する。
【0189】図22は、図15における資源供出完了ノ
ードテーブル29の一例を示している。図22では、ノ
ード識別子“1,2,3,…”それぞれに対応すてシリ
アル番号“1208,3305,4720,…”それぞ
れが記録されている。
【0190】更に、手順2105において中央制御部2
4は、資源管理テーブル28を用いて管理されている各
コネクションの中で、受けた全コネクション設定変更完
了メッセージの原送信元ノードが発側ノードとなってい
るコネクションのうち、資源管理テーブル28のシリア
ル番号が受けた全コネクション設定変更完了メッセージ
のシリアル番号よりも古いものは、現用帯域を帯域縮小
した際の縮小帯域に変更し現用のシリアル番号を、受け
た全コネクション設定変更完了メッセージのシリアル番
号に書き換えることにより設定を変更する。
【0191】最後に、手順2106において中央制御部
24は、全隣接ノードに全コネクション設定変更完了メ
ッセージを送出し、処理手順を終了する。手順2106
で送信する全コネクション設定変更完了メッセージのノ
ード識別子およびシリアル番号は、受けたメッセージと
同一とする。
【0192】次に、図23に図15から図18までを併
せ参照して第2の実施の形態においてIF部1が自ノー
ドが端点となっているコネクションの障害発生を検出し
た場合の処理手順について説明する。
【0193】まず、手順2301において、IF部1が
自ノードに接続されているコネクションの障害発生を検
出し、中央制御部24へコネクション障害発生通知を送
る。コネクション障害発生通知は図16に示すように、
被障害コネクションの識別子を付加情報として持つ。な
お、このコネクション識別子は、このノード内で一意で
あればよい。
【0194】次に、手順2302において中央制御部2
4は、資源管理テーブル28を参照して自ノードが対象
となるコネクションの発側ノードかどうかを調査し、手
順2302において“NO”で発側ノードではない場合
には処理手順を終了する。
【0195】他方、手順2302において“YES”で
対象となるコネクションにおいて発側ノードの場合、手
順2303において中央制御部24は、このコネクショ
ンの迂回復旧処理を試みた回数をコネクション識別子と
して記録するためのカウンタである帯域変更カウンタN
を“1”に設定する。
【0196】次に、手順2304において中央制御部2
4は、コネクション受付可否判定部25により資源管理
テーブル28を参照して代替コネクションの次経由物理
リンクを検索し、代替コネクションの帯域を増加させて
も次経由物理リンクに収容可能かどうかを調査する。切
替後の代替コネクションの帯域幅は、被障害コネクショ
ンの障害の際の帯域幅として資源管理テーブル28に指
定されているものとする。
【0197】手順2305において“YES”でコネク
ション受付可否判定部25により帯域増加が可能である
と判定された場合には、手順2306において中央制御
部24は、資源制御部2を制御して被障害コネクション
の代替コネクションへの切り替えと代替コネクションの
帯域増加とを行ない、資源管理テーブル28で被障害/
代替コネクションに関する部分の設定を変更する。
【0198】次に、手順2307において中央制御部2
4は、代替コネクションの次経由ノードに対して、コネ
クション切替依頼メッセージを送出して、処理手順を終
了する。コネクション切替依頼メッセージにはコネクシ
ョン識別子として代替コネクションのコネクション識別
子、帯域変更幅として帯域の増加幅、およびシリアル番
号が設定される。
【0199】上記手順2305において、コネクション
受付可否判定部25により代替経路の帯域増加が不可能
と判定された場合、中央制御部24は、手順2308に
おいてコネクション識別子である帯域変更カウンタNの
数値をインクリメントした後、手順2309において、
帯域変更カウンタNの数値が規定の回数に未達かどうか
を判定する。
【0200】手順2309において“NO”で規定回数
に達している場合、そのまま処理は終了する。この場
合、障害迂回は失敗したことになる。
【0201】他方、手順2309において“YES”で
規定回数に未達の場合、手順2310において中央制御
部24は、タイマ26に時間Treを設定して処理手順を
終了する。タイマ26の時間Treによるタイムアウトに
より、自中央制御部24がコネクション切替依頼通知を
受けた際に再施行を行なう。
【0202】次に、図24に図15から図18までを併
せ参照して第2の実施の形態において中央制御部24が
タイマ26からコネクション切替依頼通知を受けた場合
の処理手順について説明する。
【0203】まず、手順2401において、中央制御部
24はタイマ26からコネクション切替依頼通知を受付
ける。コネクション切替依頼通知は図16に示すよう
に、被障害コネクションの識別子を付加情報としても
つ。
【0204】次に、手順2402において中央制御部2
4は、コネクション受付可否判定部25により資源管理
テーブル28を参照して代替コネクションの次経由物理
リンクを検索し、代替コネクションの帯域を増加させて
も次経由物理リンクに収容可能かどうかを調査する。
【0205】手順2403において“YES”でコネク
ション受付可否判定部25により帯域増加が可能である
と判定された場合、手順2404において中央制御部2
4では、帯域管理手段が被障害コネクションの代替コネ
クションへの切り替えと代替コネクションの帯域の増加
とを行ない、網制御手段が資源管理テーブル28で代替
コネクションに関する設定を変更する。
【0206】次に、手順2405において中央制御部2
4は、代替コネクションの次経由ノードに対してコネク
ション切替依頼メッセージを送出し処理手順を終了す
る。コネクション切替依頼メッセージにはコネクション
識別子として代替コネクションのコネクション識別子、
帯域変更幅として帯域の増加幅、およびノード単位で管
理されている、全コネクション設定変更完了メッセージ
との共通のシリアル番号が設定される。
【0207】上記手順2403において“NO”でコネ
クション受付可否判定部25により代替経路の帯域増加
が不可能と判定された場合、手順2406において中央
制御部24は、コネクション識別子である帯域変更カウ
ンタNをインクリメントした後、手順2407におい
て、帯域変更カウンタNが規定の回数に未達かどうかを
判定する。手順2407において“NO”で規定回数に
達している場合は処理手順を終了する。この場合、障害
迂回は失敗したことになる。
【0208】一方、手順2407において“YES”で
規定回数に未達の場合、手順2408において中央制御
部24は、タイマ26に時間Trpを設定して処理手順を
終了する。中央制御部24は、タイマ26の時間Trpに
よるタイムアウトにより、コネクション切替依頼通知を
タイマ26から受けた際に再施行を行なう。受付すべき
コネクション切替依頼通知の付加情報は、この処理手順
が起動された際に受付けたコネクション切替依頼通知と
同一とする。
【0209】なお、この処理手順は、帯域変更カウンタ
Nの初期化を除くと、IF部1が自ノードが端点となっ
ているコネクションの障害を検出した場合の処理手順と
ほぼ同一である。すなわち、手順2403から手順24
08までは、図23の2305から手順2310と全く
同一である。
【0210】次に、図25に図15から図18までを併
せ参照して第2の実施の形態においてIF部1が他のノ
ードからコネクション切替依頼メッセージを受付けた場
合の処理手順について説明する。
【0211】先ず、手順2501において、IF部1が
他のノードから送られたコネクション切替依頼メッセー
ジを受付ける。コネクション切替依頼メッセージは、図
16に示すように、付加情報として帯域変更をすべきコ
ネクションの識別子、帯域変更幅、およびシリアル番号
を持つ。
【0212】次に、手順2502において中央制御部2
4は、資源管理テーブル28において帯域変更要求を受
けたコネクションのシリアル番号を参照して、帯域変更
要求を受けたコネクションに関し、受けたコネクション
切替依頼メッセージが最新のものかどうか最新性を調査
する。手順2503において“NO”で受けたメッセー
ジが最新のものでなければ処理手順は終了する。
【0213】手順2503において“YES”で受けた
メッセージが最新の場合には、手順2504において中
央制御部24は、帯域変更要求を受けたコネクションに
関して、自ノードは着側ノードか否かを判定する。
【0214】手順2504において“YES”で帯域変
更要求を受けたコネクションが着側ノードの場合には、
手順2505において中央制御部24は、資源管理テー
ブル28の帯域変更要求を受けたコネクションの帯域幅
を変更し、シリアル番号を受付したコネクション切替依
頼メッセージと同一にすると共に、帯域変更要求を受け
たコネクションがどのコネクションの代替コネクション
なのかを調べ、この情報に基づいて資源制御部2により
コネクションの切替を行ない、資源管理テーブル28で
対象となるコネクションの帯域とシリアル番号との設定
を変更し、処理を終了する。
【0215】他方、上記手順2504において“NO”
で帯域変更要求を受けたコネクションが着側ノードでは
ない場合には、手順2506において中央制御部24
は、コネクション受付可否判定部25により指定された
コネクションの帯域を、指定された幅だけ変更した場合
に次経由物理リンクに収容可能かどうかを調査する。
【0216】手順2507において“YES”で次経由
物理リンクに収容可能な場合、手順2508において中
央制御部24は、資源制御部2により対象コネクション
の帯域を変更し資源管理テーブル28において対象とな
るコネクションの帯域とシリアル番号との設定を変更す
る。
【0217】次に手順2509において中央制御部24
は、対象となるコネクションの次経由ノードへコネクシ
ョン切替依頼メッセージを送出して処理手順を終了す
る。このとき、コネクション切替依頼メッセージに格納
される付加情報は、コネクション識別子が通信網内で一
意の場合は受けたコネクション切替依頼メッセージと同
一内容である。コネクション識別子がノード毎に変化す
る場合には、コネクション識別子に関してはその変換を
行った数値が設定される。帯域変更幅とシリアル番号と
は変化しない。
【0218】上記手順2507において“NO”で次経
由物理リンクに収容不可能と判定された場合、手順25
10において中央制御部24は、コネクション切替依頼
メッセージを送ってきたノードに対し前経由ノードへ、
コネクション切替拒絶メッセージを送出して処理手順を
終了する。コネクション切替拒絶メッセージに設定され
るコネクション識別子とシリアル番号とは、受けたコネ
クション切替依頼メッセージと同一である。帯域変更幅
は、受けたコネクション切替依頼メッセージの正負を逆
転させたものを設定する。
【0219】次に、図26に図15から図18までを併
せ参照しIF部1が他のノードからコネクション切替拒
絶メッセージを受け付けた場合の処理について説明す
る。
【0220】先ず、手順2601において、IF部1が
他のノードから送られたコネクション切替拒絶メッセー
ジを受付け、中央制御部24へ転送する。コネクション
切替拒絶メッセージは、図16に示すように、付加情報
として対象とする被障害コネクションの識別子、帯域幅
を元に戻すための帯域幅、およびコネクションの発側ノ
ードでの帯域変更処理の順序を示すシリアル番号を持
つ。
【0221】手順2602において、コネクション切替
拒絶メッセージを受けた中央制御部24は、資源管理テ
ーブル28で現在の処理対象となっているコネクション
のシリアル番号を参照し対象となるコネクションに関
し、受けたコネクション切替拒絶メッセージが最新のも
のかどうかを調査する。手順2603において“NO”
で最新のメッセージではない場合、処理手順は終了す
る。
【0222】手順2603において“YES”で最新の
メッセージの場合、手順2604において中央制御部2
4は、資源制御部2により対象となるコネクションの帯
域を元に戻し資源管理テーブル28で対応部分の設定を
変更する。
【0223】次に、手順2605において中央制御部2
4は、対象となるコネクションに関して自ノードは着側
ノードかどうかを判定する。手順2605において“N
O”で対象となるコネクションが着側ノードではない場
合には、手順2606において中央制御部24は、資源
管理テーブル28を参照してコネクションの切替要求元
ノードを調べ、切替要求元ノードに対し前経由ノードへ
コネクション切替拒絶メッセージを送出し処理手順を終
了する。コネクション切替拒絶メッセージの帯域変更幅
およびシリアル番号は、受けたコネクション切替拒絶メ
ッセージと同一とする。コネクション識別子は、通信網
内で一意の場合は受けたメッセージと同一でありノード
毎に変わる場合にはそれに応じて変更する。
【0224】他方、手順2605において“YES”で
対象となるコネクションが着側ノードの場合には、手順
2607において中央制御部24は、資源管理テーブル
28を参照して切替え前のコネクションを識別し切戻し
を行なった後、切戻しの内容に基づいて資源管理テーブ
ル28で対応部分の設定を変更する。
【0225】次いで手順2608において中央制御部2
4は、コネクション切替回数をカウントしてコネクショ
ン識別子となる帯域変更カウンタNをインクリメント
し、手順2609において帯域変更カウンタNが規定回
数に未達かどうかを調査する。手順2609において
“NO”で規定回数に達している場合、処理手順は終了
する。この状況で、コネクション切替の失敗が確定す
る。
【0226】他方、手順2609において“YES”で
規定回数に未達の場合、手順2610において中央制御
部24は、タイマ26に時間Trpをセットして処理手順
を終了する。タイマ26の時間Trpがタイムアウトの際
には、中央制御部24は、タイマ26からコネクション
切替依頼通知を受けて、リトライを開始する。
【0227】次に、図27に図15から図18までを併
せ参照し中央制御部24が自ノードが端点となっている
コネクションのコネクション帯域増加依頼通知を受けた
場合の処理について説明する。
【0228】コネクション帯域増加依頼通知を発する機
構や理由は特に問わない。リンク障害発生通知または資
源供出要求メッセージを受けた際に帯域を減少させたか
らという理由の他、例えば網管理システムがトラフィッ
ク増加に対応して帯域を調整する、カスタマからの要求
に応えて変更する、などが考えられる。
【0229】先ず、手順2701において資源制御部2
がコネクション帯域増加依頼通知を受付けた際、中央制
御部24へ転送する。コネクション帯域増加依頼通知
は、図16に示されるように、帯域増加を行なうコネク
ションの識別子、および帯域増加後の帯域を付加情報と
して持つ。
【0230】次に手順2702において中央制御部24
は、コネクション帯域増加依頼通知を受けた際に有効な
資源供出フラグが設定されているか調査する。手順27
03において“YES”で有効な資源供出フラグが設定
されている場合、そのまま処理手順は終了する。
【0231】他方、手順2703において“NO”で有
効な資源供出フラグが設定されていない場合、手順27
04において中央制御部24は、コネクション受付可否
判定部25により資源管理テーブル28を参照してコネ
クションの次経由物理リンクを調べ、コネクションの帯
域を増加させても次経由物理リンクに収容可能かどうか
を調査する。
【0232】手順2705において“NO”でコネクシ
ョン受付可否判定部25により帯域増加が不可能である
と判定された場合、処理手順は終了する。他方、手順2
705において“YES”でコネクション受付可否判定
部304により帯域増加が可能であると判定された場合
には、手順2706において中央制御部24は、資源制
御部2によりコネクションの帯域を増加させ、対象とな
るコネクションの帯域とシリアル番号との設定を資源管
理テーブル28において変更する。
【0233】次に、手順2707において中央制御部2
4は、対象となるコネクションの次経由ノードに対し
て、コネクション設定変更依頼メッセージを送出して処
理手順を終了する。コネクション設定変更依頼メッセー
ジには、対象となるコネクションの識別子、希望する帯
域変更幅、およびこの発側ノードにおける帯域変更の順
序を示すシリアル番号を設定する。
【0234】次に、図28に図15から図18までを併
せ参照して、IF部1が他のノードからコネクション設
定変更依頼メッセージを受付けた場合の処理について説
明する。
【0235】まず、手順2801において、IF部1が
他のノードから送られたコネクション設定変更依頼メッ
セージを受け付け、中央制御部24へ転送する。コネク
ション設定変更依頼メッセージは、図16に示すよう
に、付加情報として対象とするコネクションの識別子、
帯域変更幅、およびシリアル番号を持つ、いうならば、
帯域変更要求である。
【0236】手順2802において中央制御部24は、
資源管理テーブル28において帯域変更要求を受けたコ
ネクションのシリアル番号を検索して、帯域変更要求を
受けたコネクションに関して受けたコネクション設定変
更依頼メッセージが最新のものかどうかを調査する。手
順2803において“NO”で受けたメッセージが最新
のものでない場合、処理手順は終了する。
【0237】他方、手順2803において“YES”で
受けたメッセージが最新のものである場合、手順280
4において中央制御部24は、帯域変更要求を受けたコ
ネクションに関して自ノードは着側ノードかどうかを判
定する。
【0238】手順2804において“YES”で自ノー
ドが着側ノードに場合、中央制御部24は対象となるコ
ネクションの帯域幅とシリアル番号との設定を資源管理
テーブル28において変更し、処理手順を終了する。
【0239】他方、手順2804において“NO”で自
ノードが着側ノードではない場合には、手順2805に
おいて中央制御部24は、コネクション受付可否判定部
304により、切替後コネクションとして指定されたコ
ネクションの帯域を、指定された幅だけ変更した場合、
収容可能かどうかを調査する。
【0240】手順2806において“YES”で次経由
物理リンクに収容可能な場合は、手順2807において
中央制御部24は、資源制御部2により対象となるコネ
クションの帯域を変更し、対象となるコネクションの帯
域幅とシリアル番号との設定を資源管理テーブル28に
おいて変更する。
【0241】次に、手順2808において中央制御部2
4は、対象となるコネクションの次経由ノードへコネク
ション設定変更依頼メッセージを送出し、処理手順を終
了する。コネクション設定変更依頼メッセージのコネク
ション識別子は、識別子が通信網内で一意の場合には、
受けたコネクション設定変更依頼メッセージと同一と
し、ノード毎にのみ一意であってノードを経由する毎に
識別子が変換される場合には、その変換を行った後の値
とする。帯域変更幅は受けたコネクション設定変更依頼
メッセージと同一値とする。
【0242】上記手順2806において“NO”で次経
由物理リンクに収容不可能と判定された場合には、手順
2809において中央制御部24が、コネクション設定
変更依頼メッセージを送ってきた変更の要求元ノードに
向けて前経由ノードへ、コネクション設定変更拒絶メッ
セージを送出し、処理手順を終了する。コネクション設
定変更拒絶メッセージのコネクション識別子は受けたコ
ネクション設定変更依頼メッセージと同一とし、また帯
域変更幅はコネクション設定変更依頼メッセージの正負
を逆転させた値を設定する。
【0243】次に、図29に図1から図6までを併せ参
照しIF部1が他のノードからコネクション設定変更拒
絶メッセージを受け付けた場合の処理について説明す
る。
【0244】まず、手順2901においてIF部1が他
のノードから送られたコネクション設定変更拒絶メッセ
ージを受付ける。コネクション設定変更拒絶メッセージ
は図16に示されるように、付加情報として対象となる
コネクションの識別子、帯域幅を元に戻すための帯域変
更幅、およびシリアル番号を持つ、帯域変更要求であ
る。
【0245】手順2902において、コネクション設定
変更拒絶メッセージを受けた中央制御部24は、資源管
理テーブル28において帯域変更要求を受けたコネクシ
ョンのシリアル番号を参照して、帯域変更要求を受けた
コネクションに関し受けたコネクション設定変更拒絶メ
ッセージが最新のものかどうかを調査する。
【0246】手順2903において“NO”で、受けた
メッセージが最新のものでない場合には、処理手順は終
了する。一方、手順2903において“YES”で、受
けたメッセージが最新の場合、手順2904において中
央制御部24は、資源制御部2により対象のコネクショ
ンの帯域を元に戻し対象となるコネクションの帯域とシ
リアル番号との設定を資源管理テーブル28において変
更する。
【0247】次に手順2905において中央制御部24
は、対象となるコネクションに関して自ノードが着側ノ
ードかどうかを判定する。手順2905において“YE
S”で対象となるコネクションが着側ノードの場合、処
理手順は終了する。
【0248】他方、上記手順2905において“YE
S”で対象となるコネクションが着側ノードではない場
合には、手順2906において中央制御部302は、コ
ネクションの前経由ノードへ変更の要求元ノードに向け
て、コネクション設定変更拒絶メッセージを送出し、処
理手順を終了する。送出するコネクション設定変更拒絶
メッセージの帯域変更幅は受けたコネクション設定変更
拒絶メッセージと同一とする。コネクション識別子は、
コネクション設定変更依頼メッセージを受けた際と同じ
く、通信網内で一意の場合は受けたコネクション設定変
更拒絶メッセージと同じであり、ノード毎に変わる場合
にはそれに応じて変更する。
【0249】以上が第2の実施の形態の説明である。
【0250】上記第2の実施の形態では、リンク障害発
生通知を受けた際のコネクションの帯域削減処理におけ
る帯域の削減幅は、資源管理テーブルに障害発生前に設
定されており、かつ障害発生の際の帯域値に従って行な
われていたが、これ以外の方法で帯域幅を決めることも
可能である。
【0251】例えば、各コネクション毎の帯域削減結果
を全コネクション設定変更完了メッセージに付加情報と
して載せるならば、障害の状況およびその時点での各コ
ネクションのトラフィック状況などに併せて決めること
が可能である。
【0252】図30に示される資源管理テーブルの一形
式では帯域幅の領域に、各コネクション毎の帯域削減結
果が、図18において三つの帯域幅の代わりに記録され
る事になる。また、図31には、全コネクション設定変
更完了メッセージの持つ情報として、ここでは、メッセ
ージ種別、ノード識別子、帯域変更幅(コネクション識
別子毎)、およびシリアル番号が示されている。
【0253】また、上記の実施の形態では、迂回コネク
ションの帯域は、被障害コネクションが障害発生時にと
るべき帯域値、として固定されているが、これは、コネ
クション切替拒絶メッセージを受けるなど、迂回に失敗
したことが判明する毎に、より少ない帯域値としてリト
ライすることも可能である。この場合、迂回コネクショ
ン設定をリトライするまでの時間間隔である時間Trpは
“0”としても迂回コネクション設定は成功する確率が
高い。
【0254】またこの他の留意点として、第1の実施の
形態と同様の留意点を列挙する。
【0255】上記第2の実施の形態で、迂回コネクショ
ンの設定にコネクション設定方法として従来開発されて
きた各種の方法を用いることができることは、第1の実
施の形態と同様である。
【0256】また、物理リンクにより多くのコネクショ
ンが収容できるようにするための設定変更を、既設定コ
ネクションの帯域を減少させることで行なっていたが、
これ以外にも品質制御および一部のコネクションの解放
などの方法があることも、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0257】また、本実施例で、被障害コネクションの
帯域はそのままとし再利用は行わないが、この帯域は再
利用可能であることは、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0258】次に、本発明の第3の実施の形態について
図32から図37までを参照して説明する。
【0259】先ず、図32に、第3の実施の形態におい
て障害回復を実行するノードの構成を示す。このノード
は、IF部1、資源制御部2、スイッチ部3、中央制御
部34、コネクション受付可否判定部5、タイマ36、
資源供出フラグ領域27、および資源管理テーブル8に
より構成され、コネクション受付可否判定部5および資
源管理テーブル8が接続されているほか、中央制御部3
4が各構成要素と接続されノードの主要機能を制御す
る。
【0260】ノード間は物理リンク11で結ばれ、物理
リンク11の中にはコネクション12が収容されてい
る。コネクション12の具体例としては、パスおよび回
線、バーチャルパスおよびバーチャルチャネルが挙げら
れる。
【0261】図32に示されたノードは、第2の実施の
形態において図15に示したノードとほぼ同じ構成であ
り、図15との相違点は、資料供出完了ノードテーブル
29(図15)が削除されていることである。また、第
1の実施の形態における図1との相違点は資源供出イベ
ント管理テーブル7(図1)の代わりに資源供出フラグ
領域27があることである。図1および図15に示され
たノードと共通の同じ機能を持つ構成要素は同一番号符
号を付与してその説明は省略する。
【0262】資源供出フラグ領域27に設定される資源
供出フラグは、図15に示されたノードの場合と同じ
く、資源供出処理が行われていることを示すフラグであ
る。
【0263】この第3の実施の形態でも、物理リンクに
より多くのコネクションが収容できるようにするための
コネクションの設定変更は、既設定コネクションの帯域
を減少させることで行なうものとする。
【0264】次に、図32における構成において、本願
の発明に基づく輻輳回復方式を実行する実施の形態を図
33から図37を利用して説明する。
【0265】まず、図33に、この実施の形態で用いら
れる、自ノード内での情報伝達に用いられる各種通知、
および他ノードとの情報交換に用いられる各種メッセー
ジが持つ情報を示す。
【0266】図33では、通知としてコネクション輻輳
発生通知、輻輳コネクション帯域増加依頼通知、および
資源供出フラグクリア通知があり、コネクション輻輳発
生通知にはメッセージ種別、コネクション識別子、およ
び帯域変更幅が、輻輳コネクション帯域増加依頼通知に
はメッセージ種別およびコネクション識別子が、また資
源供出フラグクリア通知にはメッセージ種別が、それぞ
れ付加情報として含まれている。
【0267】また、メッセージとして資源供出要求メッ
セージ、コネクション設定変更依頼メッセージ、および
コネクション設定変更拒絶メッセージがあり、資源供出
要求メッセージにはメッセージ種別が、またコネクショ
ン設定変更依頼メッセージおよびコネクション設定変更
拒絶メッセージそれぞれにはメッセージ種別、コネクシ
ョン識別子、および帯域変更幅が、それぞれ付加情報と
して含まれている。
【0268】次に、図34に図32および図33を併せ
参照して上記実施の形態におけるコネクションの輻輳回
復について説明する。
【0269】まず、手順3401において、IF部1が
自ノードに接続されているコネクションの輻輳発生を検
出し、中央制御部34へコネクション輻輳発生通知を送
出する。
【0270】次いで、手順3402において、上記コネ
クション輻輳発生通知を受けた中央制御部34は、資源
供出フラグ領域27に1ビットの資源供出フラグを設定
するものとする。上記第2の実施の形態での資源供出フ
ラグのように、有効期限等は持たない。
【0271】次に、手順3403において中央制御部3
4は、隣接ノードに対して、資源供出要求メッセージを
送出する。資源供出要求メッセージは、図33に示すよ
うに付加情報は特に持たないものとする。
【0272】次に、手順3404において中央制御部3
4は、資源管理テーブル28を用いて自ノードが発側ノ
ードであるコネクションが存在するかどうかを調査す
る。手順3405において“YES”で発側ノードであ
るコネクションが存在する場合には、手順3406から
手順3409までにおいてそれらのコネクションの帯域
を減少させる処理が行なわれる。
【0273】一方、手順3405において“NO”で発
側ノードであるコネクションが存在しない場合には、手
順3406から手順3409までの処理はスキップされ
る。なお、資源管理テーブル8の形式は、第1の実施の
形態と同一、すなわち図4に示す形式とする。
【0274】コネクションの帯域を減少させる処理で
は、まず手順3406において、中央制御部34が、資
源制御部2により対象となるコネクションの帯域を減少
させ、その帯域幅を網制御手段により資源管理テーブル
8に設定する。帯域の減少幅は事前に決めておいてもよ
いしこの設定の際にコネクションの利用状況等に応じて
決めてもよい。その設定において決定する際にコネクシ
ョンの帯域削減をすることは好ましくないと判断された
場合には、必ずしも帯域削減を行なわなくてもよい。
【0275】次に、手順3407において中央制御部3
4は、該当するコネクションの次経由ノードに対してコ
ネクション設定変更依頼メッセージを送出する。コネク
ション設定変更依頼メッセージは図33に示されるよう
に、帯域変更を行う対象コネクションの識別子と変更幅
とを情報として持つ。この変更幅は、変更前と変更後と
の差でも、また変更後の帯域幅自体でも、いずれでもよ
い。
【0276】次に、手順3408において中央制御部3
4は、自ノード発の全コネクションの帯域削減処理が完
了したかどうかを調査し、手順3409において“N
O”で全コネクションの帯域削減処理が完了していない
場合には上記手順3406へ戻り手順を繰り返す。
【0277】他方、手順3409において“YES”で
全コネクションの帯域削減処理が完了している場合、手
順3410において中央制御部34は、一定時間が経過
した際に資源供出フラグをクリヤするため、タイマ36
に時間Tgrを設定する。この時間Tgrが経過しタイマ3
6がタイムアウトした際に、中央制御部302はタイマ
36から資源供出フラグクリヤ通知を受け、資源供出フ
ラグ領域27の資源供出フラグをクリヤする。
【0278】手順3410のタイマ設定に次いで、手順
3411において中央制御部34は自ノードが輻輳コネ
クションの発側ノードか否かのポジションを調査する。
手順3412において“NO”で発側ノードではない場
合、処理手順は終了する。
【0279】他方、手順3412において“YES”で
発側ノードの場合には、手順3413において、中央制
御部34はタイマ36に時間Tshを設定し処理手順を終
了する。中央制御部34は、時間Tshのタイムアウトに
よりタイマ36から輻輳コネクション帯域増加依頼通知
を受ける。輻輳コネクション帯域増加依頼通知は、輻輳
したコネクションの識別子、およびそのコネクションの
帯域増加幅を付加情報として持つようにする。
【0280】次に、図35に図32および図33を併せ
参照してIF部1が他のノードから資源供出要求メッセ
ージを受付けた場合の処理について説明する。
【0281】まず、手順3501において、IF部1が
他のノードから送られた資源供出要求メッセージを受付
ける。資源供出要求メッセージは図33に示されるよう
に特に付加情報を持たない。
【0282】次に、手順3502において中央制御部3
4は、資源供出フラグ領域27で有効な資源供出フラグ
が設定されているかどうかを調査する。手順3503に
おいて“YES”でフラグが設定されている場合、処理
手順は終了する。
【0283】他方、手順3503において“NO”でフ
ラグが設定されていない場合、中央制御部34は、手順
3504において資源供出フラグ領域27に資源供出フ
ラグを設定し、かつ手順3505において全隣接ノード
に資源供出要求メッセージを送出する。
【0284】次に、手順3506において中央制御部3
4は、資源管理テーブル8を用いて自ノードが発側ノー
ドであるコネクションが存在するかどうかを調査する。
手順3507において“YES”で発側ノードであるコ
ネクションが存在する場合、手順3508から手順35
11までにおいてそれらのコネクションの帯域を減少さ
せる処理が行なわれる。他方、手順3507において
“NO”で発側ノードであるコネクションが存在しない
場合、手順3508から手順3511までの処理手順は
スキップされる。
【0285】コネクションの帯域を減少させる処理で
は、まず、手順3508において中央制御部34では、
資源制御部2が対象となるコネクションの帯域を減少さ
せ、網制御手段がその帯域幅に基づいて資源管理テーブ
ル8の設定を変更する。帯域の減少幅は、事前に決めて
おいてもよいし、またその時点において、資源供出イベ
ント管理テーブル、コネクションの利用状況等を参照
し、それに応じて決めてもよい。
【0286】次に、手順3509において中央制御部3
4は、対象となるコネクションの次経由ノードに対して
コネクション設定変更依頼メッセージを送出する。コネ
クション設定変更依頼メッセージは図33に示されるよ
うに、帯域変更を行なう対象コネクションの識別子と変
更幅とを情報として持つ。
【0287】次いで、手順3510において中央制御部
34は、自ノード発の全コネクションの帯域削減処理が
完了したかどうかを調査し、手順3511において“N
O”で全コネクションの帯域削減処理が完了していない
場合には手順3508に戻り手順を繰り返す。
【0288】手順3511において“NO”で全コネク
ションの帯域削減処理が完了した場合、または上記手順
3507において“NO”で発側ノードであるコネクシ
ョンが存在しない場合、中央制御部34はタイマ36に
時間Tgrを設定して処理手順を終了する。時間Tgrによ
りタイムアウトした際、中央制御部34はタイマ36か
ら資源供出フラグクリヤ通知を受け、資源供出フラグ領
域27の資源供出フラグをクリアする。資源供出フラグ
クリヤ通知は特に付加情報を持たない。
【0289】次に、図36に図32および図33を併せ
参照して中央制御部34がタイマ36から上記輻輳コネ
クション帯域増加依頼通知を受付けた場合の処理につい
て説明する。
【0290】まず、手順3601において、中央制御部
34がタイマ36から輻輳コネクション帯域増加依頼通
知を受付ける。輻輳コネクション帯域増加依頼通知は図
33に示されるように、帯域増加を行なうコネクション
の識別子、および帯域増加幅を付加情報として持つ。
【0291】次に、手順3602において中央制御部3
4は、コネクション受付可否判定部5により資源管理テ
ーブル8を参照してコネクションの次経由物理リンクを
調べコネクションの帯域を増加させても次経由物理リン
クに収容可能かどうかを調査する。手順3603におい
て“NO”でコネクション受付可否判定部5により帯域
増加が不可能であると判定された場合、処理手順は終了
する。
【0292】他方、手順3603において“YES”で
コネクション受付可否判定部5により帯域増加が可能で
あると判定された場合には、手順3604において中央
制御部34は、資源制御部2によりコネクションの帯域
を増加させ、対象となるコネクションに関する対応部分
の設定を資源管理テーブル8において変更する。
【0293】次に、手順3605において中央制御部3
4は、対象となるコネクションの次経由ノードに対し
て、コネクション設定変更依頼メッセージを送出して処
理手順を終了する。コネクション設定変更依頼メッセー
ジには対象となるコネクションの識別子、および帯域の
変更幅が設定される。
【0294】次に、図37に図32および図33を併せ
参照して中央制御部34がタイマ36より資源供出フラ
グクリヤ通知を受付けた場合の処理について説明する。
【0295】まず、手順3701において、中央制御部
34がタイマ36から資源供出フラグクリヤ通知を受付
ける。
【0296】手順3702において、資源供出フラグク
リヤ通知を受けた中央制御部34は資源供出フラグ領域
27で資源供出フラグをクリヤし、処理手順を終了す
る。
【0297】コネクション設定変更依頼メッセージおよ
びコネクション設定変更拒絶メッセージを受付けた場合
の処理手順は、第1の実施の形態で、図7と図8を参照
して説明した処理手順と同一であり、説明は省略する。
【0298】以上が第3の実施の形態の説明である。
【0299】上記第3の実施の形態で、物理リンクによ
り多くのコネクションが収容できるようにするための設
定変更を、既設定コネクションの帯域を減少させること
で行なったが、第1の実施の形態と同様、これ以外にも
品質制御、または、一部のコネクションの解放などの方
法が適用できる。
【0300】上記説明では、第1から第3までの実施の
形態それぞれで中央制御部およびタイマをそれぞれこと
なる機能の構成要素として図示し説明したが、全ての機
能を一つで満たすこともできる。このように、上記説明
で図面を参照して説明したが機能の分離併合による機能
配備、また手順の前後入れ替え、平行動作などの変更
は、上記機能を満たす限り自由であり、上記説明が本発
明を限定するものではない。
【0301】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により次の
ような効果が得られる。
【0302】第1の効果は、制御の高速化が可能となる
ことである。
【0303】その理由は、予備資源と現在必要性が高く
ない資源とを共に利用して障害または輻輳の回復を行な
う通信網の制御を分散的に行なうことが可能となるの
で、制御を各ノードにより分散的に行い集中型のセンタ
を不要とし、センタと各ノードとの間で大量の情報を交
換する必要がないためである。
【0304】第2の効果は、通信網が大規模化した場合
であっても容易に対応可能となることである。
【0305】その理由は、上記理由により制御を各ノー
ドにより分散的に行い集中型のセンタを不要とするの
で、センタの負荷が上昇して制御が困難になるといった
事態は発生しないからである。
【0306】第3の効果は、一箇所の障害によって制御
全体が停止することがないことである。
【0307】その理由は、上記理由同様、集中型のセン
タがなく、制御が分散されているからである。
【0308】また、第4の効果は、構成要素の実装が容
易になることである。
【0309】その理由は、障害による迂回と輻輳に対す
る回復との処理には共通のアルゴリズムが多く、両者を
統一的に扱うことが可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すノードの機能
ブロック構成図である。
【図2】図1において送受される通知およびメッセージ
の一例を示す説明図である。
【図3】図1における資源供出イベント管理テーブルの
一例を示す構成図である。
【図4】図1における資源管理テーブルの一実施例を示
す構成図である。
【図5】図1におけるリンク障害発生の際の回復処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図1における障害回復処理の資源供出要求手順
の一例を示すフローチャートである。
【図7】図1における障害回復処理のコネクション設定
変更依頼手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1における障害回復処理のコネクション設定
変更拒絶手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】図1における障害回復処理のコネクション障害
発生検出手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】図1における障害回復処理のコネクション切
替依頼通知手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】図1における障害回復処理のコネクション切
替依頼手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図1における障害回復処理のコネクション設
定変更拒絶手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】図1における障害回復処理の全コネクション
資源取得許可通知手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図14】図4とは別の資源管理テーブルの一実施例を
示す構成図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態を示すノードの機
能ブロック構成図である。
【図16】図15において送受の通知およびメッセージ
の一例を示す説明図である。
【図17】図15における資源供出フラグの一例を示す
構成図である。
【図18】図15における資源管理テーブルの一実施例
を示す構成図である。
【図19】図15におけるリンク障害発生の際の回復処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】図15における障害回復処理の資源供出要求
手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】図15における障害回復処理の全コネクショ
ン設定変更完了手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図22】図15における資源供出完了ノードテーブル
の一例を示す構成図である。
【図23】図15におけるコネクション障害発生の際の
回復処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図24】図15における障害回復処理のコネクション
切替依頼通知手順の一例を示すフローチャートである。
【図25】図15における障害回復処理のコネクション
切替依頼手順の一例を示すフローチャートである。
【図26】図15における障害回復処理のコネクション
切替拒絶手順の一例を示すフローチャートである。
【図27】図15における障害回復処理のコネクション
帯域増加依頼通知手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図28】図15における障害回復処理のコネクション
設定変更依頼手順の一例を示すフローチャートである。
【図29】図15における障害回復処理のコネクション
設定変更拒絶手順の一例を示すフローチャートである。
【図30】図18とは別の資源管理テーブルの一実施例
を示す構成図である。
【図31】図16に追加のメッセージの一例を示す説明
図である。
【図32】本発明の第3の実施の形態を示すノードの機
能ブロック構成図である。
【図33】図32において送受の通知およびメッセージ
の一例を示す説明図である。
【図34】図32におけるコネクション輻輳発生の際の
回復処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図35】図32における輻輳回復処理の資源供出要求
手順の一例を示すフローチャートである。
【図36】図32における輻輳回復処理の輻輳コネクシ
ョン帯域増加依頼通知手順の一例を示すフローチャート
である。
【図37】図32における輻輳回復処理の資源供出フラ
グクリア通知手順の一例を示すフローチャートである。
【図38】現用資源を用いた従来の集中制御による障害
回復制御方式の概念図である。
【符号の説明】
1 IF(インタフェース)部 2 資源制御部 3 スイッチ部 4、24、34 中央制御部 5、25 コネクション受付可否判定部 6、26、36 タイマ 7 資源供出イベント管理テーブル 8、28 資源管理テーブル 11 物理リンク 12 コネクション 27 資源供出フラグ領域 29 資源供出完了ノードテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H04L 12/28 H04L 11/20 G

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードが物理リンクによって結合
    されており、各物理リンクには少なくとも一つの物理リ
    ンクを経由して通信路を形成するコネクションが収容さ
    れているコネクション型通信網で前記物理リンクに障害
    が発生した際の障害回復方式において、 各ノードは自ノードを経由するコネクションの設定を管
    理する資源管理テーブルを備え、 自ノードに接続されている物理リンクで障害の発生を検
    出したノードは障害の位置情報を含む資源供出要求メッ
    セージを全隣接ノードに対して送出し、この資源供出要
    求メッセージを受けたノードは受けた資源供出要求メッ
    セージがその障害に関して最初のメッセージの場合、全
    隣接ノードに対してこの資源供出要求メッセージを送出
    し、 この資源供出要求メッセージを送出したノードは、自ノ
    ードが送信元となっているコネクションのうち、障害発
    生が未検出のコネクションに関して、より多くのコネク
    ションが物理リンクに収容できるようにコネクションの
    設定を変更し、変更された設定内容を含むコネクション
    設定変更依頼メッセージをコネクションの次の経由ノー
    ドへ送出し、 このコネクション設定変更依頼メッセージを受けたノー
    ドは、自ノードがそのコネクションに関する中継ノード
    の場合、受けた前記コネクション設定変更依頼メッセー
    ジに基づいてそのコネクションに関する前記資源管理テ
    ーブルの設定を変更してこのコネクション設定変更依頼
    メッセージを次のノードに転送し、自ノードがそのコネ
    クションに関する送信先ノードの場合、前記コネクショ
    ン設定変更依頼メッセージに基づいてそのコネクション
    に関する前記資源管理テーブルの設定を変更し、 前記ノードは、コネクションの送信元となっている場合
    には障害が検出されたコネクションに対し障害発生前と
    は別の経路をノード間の通信によって分散的に試みて設
    定し、かつ網資源をより多く使用するためにコネクショ
    ンの設定変更を必要とする場合には前記資源供出要求メ
    ッセージを受けてから予め定められた一定時間が経過し
    たのち以降にコネクションの設定変更を試みることを特
    徴とするコネクション型通信網での障害回復方式。
  2. 【請求項2】 複数のノードが物理リンクによって結合
    されており、各物理リンクには少なくとも一つの物理リ
    ンクを経由して通信路を形成するコネクションが収容さ
    れているコネクション型通信網で前記物理リンクに障害
    が発生した際の障害回復方式において、 各ノードは、前記コネクションの資源供出処理が行なわ
    れていることを示す資源供出フラグの設定領域と、自ノ
    ードを経由するコネクションの設定を管理する資源管理
    テーブルとを備え、 自ノードに接続されている前記物理リンクの障害発生を
    検出した前記ノードは有効な資源供出フラグが未設定の
    場合に障害の位置情報を含む資源供出要求メッセージを
    全隣接ノードに対して送出し、同様にこの資源供出要求
    メッセージを受けた前記ノードも有効な資源供出フラグ
    が未設定の場合に全隣接ノードに対して前記資源供出要
    求メッセージを送出し、 この資源供出要求メッセージを送出した前記ノードは、
    自ノードが送信元となっているコネクションのうち、障
    害発生が未検出のコネクションに関しては、物理リンク
    により多くのコネクションが収容できるようにコネクシ
    ョンの設定を変更し、変更されたこの設定内容を含むコ
    ネクション設定変更依頼メッセージをコネクションの次
    の経由ノードへ送出し、 このコネクション設定変更依頼メッセージを受けた前記
    ノードは、自ノードがそのコネクションに関する中継ノ
    ードの場合、受けたコネクション設定変更依頼メッセー
    ジに基づいてそのコネクションに関する前記資源管理テ
    ーブルの設定を変更してこのコネクション設定変更依頼
    メッセージを次のノードへ送出し、自ノードがそのコネ
    クションに関する送信先ノードの場合、受けたコネクシ
    ョン設定変更依頼メッセージに基づいてそのコネクショ
    ンに関する前記資源管理テーブルの設定を変更し、 前記ノードは、コネクションの送信元となっている場合
    には障害が検出されたコネクションに対し障害発生前と
    は別の経路をノード間の通信によって分散的に試みて設
    定し、かつ網資源をより多く使用するためにコネクショ
    ンの設定変更を必要とする場合には、前記資源供出要求
    メッセージを受けてから予め定められた一定時間が経過
    したのち以降にコネクションの設定変更を試みることを
    特徴とするコネクション型通信網での障害回復方式。
  3. 【請求項3】 複数のノードが物理リンクによって結合
    されており、各物理リンクには少なくとも一つの物理リ
    ンクを経由して通信路を形成するコネクションが収容さ
    れているコネクション型通信網で前記物理リンクに障害
    が発生した際の障害回復方式において、 各ノードは自ノードを経由するコネクションの設定を管
    理する資源管理テーブルを備え、 自ノードに接続されている物理リンクの障害発生を検出
    したノードは、障害の位置情報を含む資源供出要求メッ
    セージを全隣接ノードに対して送出し、この資源供出要
    求メッセージを受けたノードは、受けた資源供出要求メ
    ッセージがその障害に関して最初のメッセージであれば
    全隣接ノードに対してこの資源供出要求メッセージを送
    出し、 この資源供出要求メッセージを送出したノードは、自ノ
    ードが送信元となっているコネクションのうち、障害発
    生が未検出の全てのコネクションを物理リンクにより多
    くのコネクションが収容できるように設定変更し、全コ
    ネクションの設定変更を完了した際に完了設定変更完了
    を通知するための全コネクション設定変更完了メッセー
    ジを自ノードに隣接する全てのノードに送出し、 この全コネクション設定変更完了メッセージを受けたノ
    ードは、受けた全コネクション設定変更完了メッセージ
    の原送信元ノードが最初のノードである場合には、受け
    た全コネクション設定変更完了メッセージを全隣接ノー
    ドに対して送出し、 前記ノードは、送信元となっているコネクションに障害
    が検出された場合にはノード間の通信によってコネクシ
    ョンに対し障害発生前とは別の経路を分散的に試みて設
    定し、かつ網資源をより多く使用するためにコネクショ
    ンの設定変更を必要とする場合には前記資源供出要求メ
    ッセージを受けてから予め定められた一定時間が経過し
    たのち以降にコネクションの設定変更を試みることを特
    徴とするコネクション型通信網での障害回復方式。
  4. 【請求項4】 複数のノードが物理リンクによって結合
    されており、各物理リンクには少なくとも一つの物理リ
    ンクを経由して通信路を形成するコネクションが収容さ
    れているコネクション型通信網で前記物理リンクに障害
    が発生した際の障害回復方式において、 各ノードは資源供出フラグの設定領域と、自ノードを経
    由するコネクションの設定を管理する資源管理テーブル
    とを備え、 自ノードに接続されている前記物理リンクの障害発生を
    検出したノードは有効な資源供出フラグが未設定の場
    合、資源供出要求メッセージを全隣接ノードに対して送
    出し、同様にこの資源供出要求メッセージを受けたノー
    ドも有効な資源供出フラグが未設定の場合には全隣接ノ
    ードに対して前記資源供出要求メッセージを送出し、 この資源供出要求メッセージを送出したノードは、自ノ
    ードが送信元となっているコネクションのうち、障害発
    生が検出されていない全てのコネクションに対し物理リ
    ンクにより多くのコネクションが収容できるように設定
    変更し、全コネクションの設定変更を完了した際に設定
    変更完了を通知するための全コネクション設定変更完了
    メッセージを自ノードに隣接する全てのノードに送出
    し、 この全コネクション設定変更完了メッセージを受けたノ
    ードは、受けた全コネクション設定変更完了メッセージ
    の原送信元ノードが最初のノードである場合、受けた全
    コネクション設定変更完了メッセージを全隣接ノードに
    対し送出し、 前記ノードは、コネクションの送信元となっている場合
    には障害が検出されたコネクションに対し障害発生前と
    は別の経路をノード間の通信によって分散的に試みて設
    定し、かつ網資源をより多く使用するためにコネクショ
    ンの設定変更を必要とする場合には前記資源供出要求メ
    ッセージを受けてから予め定められた一定時間が経過し
    たのち以降にコネクションの設定変更を試みることを特
    徴とするコネクション型通信網での障害回復方式。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、前
    記ノードは、自ノードが送信元となっているコネクショ
    ンが障害を受けた際に行なう別経路によるコネクション
    設定の試みを、コネクションに関する障害発生を検出し
    てから一定時間が経過した後に行なうことを特徴とする
    コネクション型通信網での障害回復方式。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3または4において、前
    記ノードは、自ノードが送信元となっているコネクショ
    ンが障害を受けた際に行なう別経路によるコネクション
    設定の試みを、予め定められた回数繰り返すことを特徴
    とするコネクション型通信網での障害回復方式。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3または4において、前
    記ノードの資源管理テーブルは、自ノードを経由するコ
    ネクションが現在利用している資源量、通常時に利用す
    る資源量、障害発生時に利用する資源量、コネクション
    が経由する前ノードを識別するための情報、次ノードを
    識別するための情報、および代替コネクションの識別子
    それぞれを格納する領域を備え、資源供出要求メッセー
    ジを送受した際に各コネクションの帯域を前記資源管理
    テーブルの障害時における資源量に変更することを特徴
    とするコネクション型通信網での障害回復方式。
  8. 【請求項8】 複数のノードが物理リンクによって結合
    されており、各物理リンクには少なくとも一つの物理リ
    ンクを経由して通信路を形成するコネクションが収容さ
    れているコネクション型通信網でこのコネクションに輻
    輳が発生した際の輻輳回復方式において、 各ノードでは自ノードを経由するコネクションの設定を
    管理する資源管理テーブルを備え、 自ノードに接続されているコネクションの輻輳発生を検
    出したノードは資源供出要求メッセージを全隣接ノード
    に対して送出し、この資源供出要求メッセージを受けた
    ノードはその輻輳に関して受けた資源供出要求メッセー
    ジが最初のメッセージの場合には全隣接ノードに対しこ
    の資源供出要求メッセージを転送し、 この資源供出要求メッセージを送出したノードは、自ノ
    ードが送信元となっているコネクションに関しては物理
    リンクにより多くのコネクションが収容できるように設
    定を変更し変更した設定内容を伝えるためのコネクショ
    ン設定変更依頼メッセージをコネクションの次の経由ノ
    ードへ送出し、 このコネクション設定変更依頼メッセージを受けたノー
    ドは、自ノードがそのコネクションに関する中継ノード
    の場合、コネクション設定変更依頼メッセージに基づい
    てそのコネクションに関する資源管理テーブルの設定を
    変更しこのコネクション設定変更依頼メッセージを次の
    ノードへ送出し、自ノードがそのコネクションに関する
    送信先ノードの場合、このコネクション設定変更依頼メ
    ッセージに基づいてそのコネクションに関する資源管理
    テーブルの設定を変更し、 前記各ノードは、輻輳発生を最初に検出したコネクショ
    ンに対して帯域の増加設定を試み、かつ網資源をより多
    く使用するためにコネクションの設定変更を必要とする
    場合には前記資源供出要求メッセージを受けてから予め
    定められた一定時間が経過したのち以降にコネクション
    の設定変更を試みることを特徴とするコネクション型通
    信網での輻輳回復方式。
  9. 【請求項9】 複数のノードが物理リンクによって結合
    されており、各物理リンクには少なくとも一つの物理リ
    ンクを経由して通信路を形成するコネクションが収容さ
    れているコネクション型通信網でこのコネクションに輻
    輳が発生した際の輻輳回復方式において、 各ノードは、資源供出フラグの設定領域と、自ノードを
    経由するコネクションの設定を管理する資源管理テーブ
    ルとを備え、 自ノードに接続されているコネクションで輻輳発生を検
    出したノードは、有効な資源供出フラグが未設定の場合
    に資源供出要求メッセージを全隣接ノードに対して送出
    し、同様にこの資源供出要求メッセージを受けたノード
    も有効な資源供出フラグが未設定の場合には全隣接ノー
    ドに対して資源供出要求メッセージを送出し、 資源供出要求メッセージを送出した前記ノードは、自ノ
    ードが送信元となっているコネクションに関してはより
    多くのコネクションが物理リンクに収容できるようにコ
    ネクションの設定変更を行ない、変更された設定内容を
    伝えるためのコネクション設定変更依頼メッセージを前
    記コネクションの次の経由ノードへ送出し、 このコネクション設定変更依頼メッセージを受けたノー
    ドは、自ノードがそのコネクションに関する中継ノード
    の場合にはこのコネクション設定変更依頼メッセージに
    基づいてそのコネクションに関する前記資源管理テーブ
    ルの設定を変更しこのコネクション設定変更依頼メッセ
    ージを次のノードに送出し、自ノードがそのコネクショ
    ンに関する送信先ノードの場合には前記コネクション設
    定変更依頼メッセージに基づいてそのコネクションに関
    する前記資源管理テーブルの設定を変更し、 前記各ノードは、輻輳発生を最初に検出したコネクショ
    ンに対して帯域の増加設定を試み、かつ網資源をより多
    く使用するためにコネクションの設定変更を必要とする
    場合には前記資源供出要求メッセージを受けてから予め
    定められた時間が経過したのち以降にコネクションの設
    定変更を試みることを特徴とするコネクション型通信網
    での輻輳回復方式。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9において、前
    記ノードは、自ノードが送信元となっているコネクショ
    ンが輻輳した際に行なうコネクションの帯域増加設定の
    試みを、コネクションに関する輻輳発生を検出してから
    一定時間が経過した後に行なうことを特徴とするコネク
    ション型通信網での輻輳回復方式。
  11. 【請求項11】 請求項8または請求項9において、前
    記ノードは、自ノードが送信元となっているコネクショ
    ンが輻輳した際に行なうコネクションの帯域増加設定の
    試みを予め定められた回数繰り返すことを特徴とするコ
    ネクション型通信網での輻輳回復方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005354183A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Fujitsu Ltd ネットワーク装置
JP2008152643A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Nec Corp 障害切り分けシステム、障害切り分け方法、およびプログラム
JP2009187483A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Hitachi Ltd ストレージサブシステム及びこれの制御方法

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