JPH10242459A - 半導体集積回路装置用拡散抵抗 - Google Patents

半導体集積回路装置用拡散抵抗

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JPH10242459A
JPH10242459A JP9040776A JP4077697A JPH10242459A JP H10242459 A JPH10242459 A JP H10242459A JP 9040776 A JP9040776 A JP 9040776A JP 4077697 A JP4077697 A JP 4077697A JP H10242459 A JPH10242459 A JP H10242459A
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type
integrated circuit
conductivity type
semiconductor integrated
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JP9040776A
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Takashi Harada
尚 原田
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有面積の小さな高耐圧MOSトランジスタ
によって高い拡散抵抗値を得ることが困難であるという
課題があった。 【解決手段】 半導体集積回路装置用拡散抵抗を形成す
る高耐圧PMOSトランジスタのN型ウエル22の不純
物注入量とP型チャネルストップ領域26の不純物注入
量とを種々に変化させることにより、ゲート絶縁膜27
下のチャネル長L1、P型ソース領域24とP型ドレイ
ン領域25との間に形成したフィールド酸化膜23bの
幅L2、およびゲート電極28の端とP型ドレイン領域
25との間の距離L3の最適値を選定することができ、
これにより高耐圧PMOSトランジスタの小面積化を実
現するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置用拡散抵抗に関し、特に蛍光表示管用の駆動回路に
適用する高耐圧PMOSトランジスタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の蛍光表示管を直接駆動す
るための回路を示す回路図である。図において、1は電
源、2は負電位端子、3は高耐圧PMOSトランジスタ
から成る出力バッファ、4はこの出力バッファ3の入力
配線、5は蛍光表示管の駆動電流を出力する出力ポート
端子、6は出力バッファ3がオフしたときに出力ポート
端子5の電位を負電位に引き込むためのプルダウン抵抗
である。
【0003】図8は、図7に示した従来の蛍光表示管直
接駆動回路で使用するプルダウン抵抗6に高耐圧PMO
Sトランジスタを適用することにより半導体集積回路装
置用拡散抵抗(以下、拡散抵抗と略称する)として形成
した場合を示す平面図である。図8において、基板に
は、通常P型半導体シリコン基板等が用いられ、この上
に各種の半導体製造プロセスを適用することによりデバ
イス領域を構成するものである。11a,11bはP型
ソース領域、12は拡散抵抗本体を形成するP型ドレイ
ン領域、13a,13bはゲート電極、14はP型不純
物をイオン注入したチャネルストップ領域である。1
5,16はP型ドレイン領域12と負電位端子2および
出力ポート端子5とを接続するためのコンタクトホー
ル、17,18はコンタクトホール15,16の回りに
設けたコンタクト部である。
【0004】図9は、図8のC−Dにおける断面図であ
り、図において、11a,11bはP型ソース領域、1
2はP型ドレイン領域、13a,13bはゲート電極、
14はチャネルストップ領域であり、この領域がP型ド
レイン領域を含むことになる。なお、図8に相当する部
分には同一符号を付しその説明を省略する。19a〜1
9dは素子分離用のフィールド酸化膜であり、通常0.
5〜1.0μmの膜厚を有する。P型ドレイン領域12
を取り囲むフィールド酸化膜19b,19cの直下には
P型不純物をイオン注入するチャネルストップ領域14
a,14bが形成されている。
【0005】次に動作について説明する。図9に示すよ
うに、高耐圧PMOSトランジスタ構造を有した拡散抵
抗は、通常、P型ソース領域11a,11bおよびゲー
ト電極13a,13bを電源1に接続している。これに
よりP型ソース領域11a−P型ドレイン領域12間、
およびP型ソース領域11b−P型ドレイン領域12間
において形成される2つの高耐圧PMOSトランジスタ
をオフ状態にすることができるので、P型ソース領域1
1a,11bからP型ドレイン領域12に電流が流れる
ことはないという機能を有する。また、拡散抵抗の抵抗
値R(Ω)は、図8に示すように、P型ドレイン領域1
2の両端に形成したコンタクトホール15および16の
間の距離をLL、P型ドレイン領域12の幅をR3およ
びP型ドレイン領域12のシート抵抗値をρ(Ω/□)
とすると、次式により求められる。 R=(LL/R3)×ρ ・・・(1)
【0006】P型ソース領域11a,11bなど他の拡
散領域の不純物濃度との兼ね合いから、P型ドレイン領
域12の不純物濃度だけを変化させることはできないか
ら、P型ドレイン領域12のシート抵抗値ρは一定値と
なる。したがって、拡散抵抗の抵抗値Rは、式(1)か
らLL/R3、すなわちコンタクトホール15および1
6の間の距離LLとP型ドレイン領域12の幅R3との
比によって決定されることになる。ところで、コンタク
トホール15および16の間の距離LLを長くすること
は、最近の半導体の集積度の増大化に伴う微細化の要求
から採用できないので、拡散抵抗の抵抗値Rを大きくす
るためには、図10に示すように、P型ドレイン領域1
2の幅R3を小さくすることにより対応するしかない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体集積回路
装置用拡散抵抗は以上のように構成されているので、以
下のような課題があった。近年、蛍光表示管は、装置の
大型化、高輝度化に伴ってより一層の高電圧を印加する
必要が生じている。一方、蛍光表示管を直接駆動するた
めには、図7に示すような蛍光表示管直接駆動回路を組
み込んだマイクロコンピュータやドライバIC等の半導
体集積回路装置を必要とする。しかしながら、半導体集
積回路装置は年々微細化が進み、図8に示すように、高
耐圧MOSトランジスタを用いてプルダウン抵抗6を拡
散抵抗として形成する場合、既存の高耐圧MOSトラン
ジスタではこれの占有面積が小さく、抵抗値の高い拡散
抵抗を得ることができないという課題が生じていた。
【0008】すなわち、上述したように、半導体集積回
路装置の微細化が進むに従い、コンタクトホール15お
よび16の間の距離LLを長くすることはできないか
ら、拡散抵抗の抵抗値Rを大きくするためには、P型ド
レイン領域12の幅R3を小さくしなければならない。
一方、コンタクトホール15,16の回りに設けたコン
タクト部17,18の幅R3’は、装置の最小設計寸法
により規定・制限され、この最小設計寸法以下の値に設
定することができない。したがって、拡散抵抗値Rを大
きくするためにP型ドレイン領域12の幅R3を小さく
してゆくと、図10に示すように、R3がR3’より小
さくなるので、P型ドレイン領域12は鉄アレイのよう
な形状になる。
【0009】図10に示すように、P型ソース領域11
a−P型ドレイン領域12間の距離は、上下合わせてL
2であり、一方、P型ソース領域11a−コンタクト部
17間の距離も同様にL2’であり、L2<L2’とな
っている。拡散抵抗を形成する高耐圧MOSトランジス
タの面積をSで表すと、Sは次式により決定される。 S=LL×2×(L2’+R3’)+α ・・・(2) ただし、αは高耐圧MOSトランジスタの周辺部の面積
である。αはほぼ一定値であり、L2’は耐圧や製造プ
ロセス上の位置合わせがマージンの確保等の観点から限
界となる最小値が存在し、その最小値以下の小さな値に
することができない。LLは、上述したように抵抗値を
規定する1つの要因であるから、所定値以下に小さくす
ることができない。この結果、式(2)から高耐圧MO
Sトランジスタの面積Sは、コンタクト部18の幅R
3’によって規定することになる。しかしながら、上述
したように、R3’は装置の最小設計寸法により規定・
制限され、この最小設計寸法以下の値に設定することは
できないから、R3’には最小値が存在してしまう。し
たがって、高耐圧MOSトランジスタの面積Sが小さく
なり、抵抗値Rの大きな拡散抵抗を得ることができない
という課題が生じる。
【0010】以上のように、従来の半導体集積回路装置
用拡散抵抗には、占有面積の小さな高耐圧MOSトラン
ジスタにおいては大きな抵抗値を得ることが困難である
という課題があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、高耐圧MOSトランジスタの面積
が小さくても高い抵抗値を得ることのできる半導体集積
回路装置用拡散抵抗を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る半導体集積回路装置用拡散抵抗は、ウエルの表面に形
成されたソース領域およびドレイン領域の間に、耐圧の
観点から最適化された幅を有するゲート絶縁膜およびフ
ィールド酸化膜を形成し、ゲート絶縁膜上にゲート電極
を形成するとともに、フィールド酸化膜下にチャネルス
トップ領域を形成したものである。
【0013】請求項2記載の発明に係る半導体集積回路
装置用拡散抵抗は、ゲート絶縁膜およびフィールド酸化
膜の幅の耐圧の観点からの最適化を、ゲート絶縁膜下の
チャネル長、フィールド酸化膜の幅およびゲート電極の
端とドレイン領域との間の距離を所定のパラメータを介
して求めることにより行うものである。
【0014】請求項3記載の発明に係る半導体集積回路
装置用拡散抵抗は、所定のパラメータとして、反対導電
型のウエルの不純物注入量と一導電型のチャネルストッ
プ領域の不純物注入量とから成る複数の組を用いるもの
である。
【0015】請求項4記載の発明に係る半導体集積回路
装置用拡散抵抗は、拡散抵抗本体を成す第1の一導電型
領域を屈曲部において折り曲げて延長させて幅広のコン
タクト部を形成するとともに、第1の一導電型領域およ
びコンタクト部の両側に離間して第2の一導電型領域お
よび第3の一導電型領域を形成し、さらに、第1の一導
電型領域およびコンタクト部と第2の一導電型領域との
間に第1のゲート電極を、第1の一導電型領域およびコ
ンタクト部と第3の一導電型領域との間に第2のゲート
電極をそれぞれ形成したものである。
【0016】請求項5記載の発明に係る半導体集積回路
装置用拡散抵抗は、第2の一導電型領域、第3の一導電
型領域、第1のゲート電極および第2のゲート電極を共
に電源に接続したものである。
【0017】なお、一導電型および反対導電型は、半導
体の導電型であり、一方がP型であれば他方がN型であ
ることを表し、逆に一方がN型であれば他方がP型であ
ることを表わす。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
半導体集積回路装置用拡散抵抗を示す断面図である。図
において、21はP型半導体基板(一導電型の半導体基
板)、22はN型ウエル(反対導電型のウエル)、23
a〜23cはフィールド酸化膜、24はP型ソース領域
(一導電型のソース領域)、25はP型ドレイン領域
(一導電型のドレイン領域)、26はフィールド酸化膜
23b直下に不純物をイオン注入して形成したP型チャ
ネルストップ領域(一導電型のチャネルストップ領
域)、27はゲート絶縁膜、28はゲート絶縁膜27上
に形成されたゲート電極、29a,29bはそれぞれP
型ソース領域24およびP型ドレイン領域25に接続さ
れたAl配線、30a〜30cは層間絶縁膜である。
【0019】L1はゲート絶縁膜27下のチャネル長、
L2はP型ソース領域24とP型ドレイン領域25との
間に形成したフィールド酸化膜23bの幅、L3はゲー
ト電極28の端とP型ドレイン領域25との間の距離で
ある。
【0020】この実施の形態1による半導体集積回路装
置用拡散抵抗の抵抗本体は、高耐圧PMOSトランジス
タのP型ドレイン領域25によって形成する。
【0021】次に動作について説明する。この実施の形
態1による半導体集積回路装置用拡散抵抗は、当該拡散
抵抗を形成する図2に示すような高耐圧PMOSトラン
ジスタのN型ウエル22の不純物注入量と、P型チャネ
ルストップ領域26の不純物注入量とを種々に変化させ
たTEG(テスト・エレメント・グループ)を形成した
半導体チップを複数個準備し、各TEGの評価結果に基
づいて、高耐圧PMOSトランジスタの面積が最小で、
かつ最大の耐圧を実現することのできるL1,L2およ
びL3の最適値を選定するものである。
【0022】図2(a)は、N型ウエル22の不純物注
入量を横軸にとり、P型チャネルストップ領域26の不
純物注入量を縦軸にとった2次元座標中に、N型ウエル
22の不純物注入量と、P型チャネルストップ領域26
の不純物注入量との組み合わせを変化させた15通りの
条件A〜Oを示す図であり、図2(b)はこれらの条件
A〜Oに対応する記号を示す図である。なお、条件Gが
N型ウエル22の不純物注入量と、P型チャネルストッ
プ領域26の不純物注入量との組み合わせの標準条件を
表している。
【0023】図3はL2と耐圧との評価結果の一例を示
す図であり、図4はL1と耐圧との評価結果の一例を示
す図であり、図5はL3と耐圧との評価結果の一例を示
す図である。図3〜図5は、図1に示したこの実施の形
態1による半導体集積回路装置用拡散抵抗のP型ソース
領域24およびP型ドレイン領域25にそれぞれ接続し
たAl配線29aと29bとの間に電圧を印加し、印加
電圧を徐々に高めていって絶縁破壊を起こす、いわゆる
ブレイクダウン電圧を測定し、その電圧を耐圧(V)と
して記録することにより得られたものである。
【0024】図4を参照すると、それぞれの条件を変化
させても耐圧は全てフラットのままである。したがっ
て、ゲート絶縁膜27下のチャネル長L1の長さは、耐
圧に影響しなかったことが分かる。同様に図5からゲー
ト電極28の端と、P型ドレイン領域25との間の距離
L3も耐圧に影響しなかったことが分かる。
【0025】図3を参照すると、条件の変化に応じて耐
圧が大きく変化していたことが分かる。したがって、P
型ソース領域24とP型ドレイン領域25との間に形成
したフィールド酸化膜23bの幅L2が、耐圧に影響を
与えたことが分かる。図3に示すグラフでは、L2=2
〜3の間で耐圧が最大になる傾向がみられ、L2<2や
3<L2といった条件下では耐圧が低下する傾向にあっ
た。
【0026】TEGの評価結果が、図3〜図5に示す関
係になる場合には、図1に示す実施の形態1による半導
体集積回路装置用拡散抵抗のL1およびL3の寸法は、
フォトプロセスにおけるマスクの位置合わせ精度を考慮
した最小寸法に設定することが可能である。一方、L2
の値は2〜3の間に設定することにより、耐圧を最大に
することが可能になる。
【0027】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、高耐圧MOSトランジスタで形成する拡散抵抗にお
いて、ゲート絶縁膜27下のチャネル長L1、P型ソー
ス領域24とP型ドレイン領域25との間に形成したフ
ィールド酸化膜23bの幅L2、およびゲート電極28
の端とP型ドレイン領域25との間の距離L3の値を、
高耐圧MOSトランジスタの面積が最小で、かつ最大の
耐圧を実現可能な最適値に選定することが可能になる。
【0028】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2による半導体集積回路装置用拡散抵抗を示す部分平
面図である。図において、11aはP型ソース領域(第
2の一導電型領域)、11bはP型ソース領域(第3の
一導電型領域)、12は拡散抵抗本体を形成するP型ド
レイン領域(第1の一導電型領域)、13aはゲート電
極(第1のゲート電極)、13bはゲート電極(第2の
ゲート電極)、14はP型不純物をイオン注入したチャ
ネルストップ領域をそれぞれ示すものである。15はP
型ドレイン領域12と負電位端子2および出力ポート端
子5とを接続するためのコンタクトホール、17はコン
タクトホール15の回りに設けたコンタクト部である。
31はP型ドレイン領域12の屈曲部である。ここで、
上記参照符号に対応した部位の具体的なスペックは実施
の形態1に準ずるものとする。
【0029】この実施の形態2による半導体集積回路装
置用拡散抵抗は、図6に示すように、高耐圧PMOSト
ランジスタを用いて形成されている。すなわち、P型ソ
ース領域11aおよび11bにより挟まれたP型ドレイ
ン領域12が拡散抵抗本体を成す。P型ソース領域11
a,11bおよびゲート電極13a,13bは、図示さ
れていないが電源1に接続しているので、P型ソース領
域11aとP型ドレイン領域12とが構成する高耐圧P
MOSトランジスタ、およびP型ソース領域11bとP
型ドレイン領域12とが構成する高耐圧PMOSトラン
ジスタはオフの状態にある。したがって、P型ドレイン
領域12には電流が流れない。
【0030】次に動作について説明する。この実施の形
態2による半導体集積回路装置用拡散抵抗は、拡散抵抗
本体を構成するP型ドレイン領域12を屈曲部31にお
いて直角に折り曲げ、コンタクトホール15の回りに設
けたコンタクト部17を必要な長さだけ延長させてい
る。このような構成にすることにより、P型ドレイン領
域12の幅R3、コンタクト部17の幅R3’、P型ソ
ース領域11a−P型ドレイン領域12間の距離L2、
P型ソース領域11a−コンタクト部17間の距離L
2’の間に次式が成立する。 2×L2+R3<2×L2’+R3’ ・・・(3)
【0031】R3’は装置の最小設計寸法に規定・制限
されるから、式(3)の右辺には最小値が存在してしま
う。しかしながら、左辺は式(3)を満足する限り自由
な値をとることができる。したがって、拡散抵抗値を高
めるためにR3を小さくした上で、さらにP型ソース領
域11a−P型ドレイン領域12間の耐圧が許す限りL
2を小さくすることができる。これにより、P型ドレイ
ン領域12におけるP型ソース領域11aとP型ソース
領域11bとの間の距離を、コンタクト部17における
当該距離よりも短くすることができる。したがって、装
置の設計寸法に余裕を与えることができるようになり、
これを組み込む回路全体の集積度の向上に寄与する。
【0032】この実施の形態2による半導体集積回路装
置用拡散抵抗は、実施の形態1により高耐圧MOSトラ
ンジスタの各部の最適化を行って得られたL2の値が、
以下の式(4)、すなわち、 2≦L2≦3 ・・・(4) を満足しない場合に適用するのに好適である。
【0033】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、拡散抵抗本体を構成するP型ドレイン領域12の幅
を最小設計寸法の規制を受けることなく設定することが
できるから、拡散抵抗を形成する高耐圧MOSトランジ
スタの面積を縮小することができる。さらに、屈曲部3
1で折り曲げるコンタクト部17の長さを最小限に抑え
ることにより、従来の拡散抵抗に比べて、拡散抵抗を形
成する高耐圧MOSトランジスタの面積を10%〜30
%程度縮小することが可能になる。
【0034】ここで、上述した実施の形態1および実施
の形態2においては、高耐圧PMOSトランジスタによ
り半導体集積回路装置用拡散抵抗を形成する例を示した
が、これに限らず、高耐圧NMOSトランジスタにより
半導体集積回路装置用拡散抵抗を形成することもでき
る。
【0035】また、実施の形態1および実施の形態2に
よる半導体集積回路装置用拡散抵抗は、これを図7に示
すような蛍光表示管直接駆動回路に適用することによ
り、蛍光表示管を直接駆動するための高耐圧ポートを備
えた、高耐圧バッファおよびプルダウン抵抗のレイアウ
トサイズを縮小することが可能になる。さらに、図7に
示す蛍光表示管直接駆動回路をマイクロコンピュータや
ドライバIC等に組み込むことにより、これらの半導体
集積回路装置のチップサイズを規定している高耐圧ポー
トのサイズを小さくすることができ、これにより半導体
集積回路装置チップのサイズを縮小することが可能にな
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、ウエルの表面に形成されたソース領域およびドレ
イン領域の間に、耐圧の観点から最適化された幅を有す
るゲート絶縁膜およびフィールド酸化膜を形成するとと
もに、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成し、フィール
ド酸化膜下に一導電型のチャネルストップ領域を形成す
るように構成したので、半導体集積回路装置用拡散抵抗
を形成する高耐圧MOSトランジスタの面積を小さくし
ても高い抵抗値を得ることができる効果がある。
【0037】請求項2記載の発明によれば、ゲート絶縁
膜およびフィールド酸化膜の幅の耐圧の観点からの最適
化を、ゲート絶縁膜下のチャネル長、フィールド酸化膜
の幅およびゲート電極の端とドレイン領域との間の距離
を所定のパラメータを介して求めることにより行うよう
に構成したので、半導体集積回路装置用拡散抵抗を形成
する高耐圧MOSトランジスタのゲート絶縁膜下のチャ
ネル長、フィールド酸化膜の幅およびゲート電極の端と
ドレイン領域との間の距離を、高耐圧MOSトランジス
タの面積が最小で、かつ最大の耐圧を実現することが可
能な値に最適化できる効果がある。
【0038】請求項3記載の発明によれば、所定のパラ
メータとして、反対導電型のウエルの不純物注入量と一
導電型のチャネルストップ領域の不純物注入量とから成
る複数の組を用いるように構成したので、半導体集積回
路装置用拡散抵抗を形成する高耐圧MOSトランジスタ
のゲート絶縁膜下のチャネル長、フィールド酸化膜の幅
およびゲート電極の端とドレイン領域との間の距離の具
体的な最適値を算出することができる効果がある。
【0039】請求項4記載の発明によれば、拡散抵抗本
体を成す第1の一導電型領域を屈曲部において折り曲げ
て延長させて第1の一導電型領域よりも幅広のコンタク
ト部を形成するとともに、第1の一導電型領域およびコ
ンタクト部の両側に離間して第2の一導電型領域および
第3の一導電型領域を形成し、さらに、第1の一導電型
領域およびコンタクト部と第2の一導電型領域との間に
第1のゲート電極を、第1の一導電型領域および第3の
一導電型領域との間に第2のゲート電極をそれぞれ形成
するように構成したので、拡散抵抗本体を構成する第1
の一導電型領域の幅を最小設計寸法による規制・制限を
受けることなく設定することができる。したがって、半
導体集積回路装置用拡散抵抗を形成する高耐圧MOSト
ランジスタの面積を縮小することができる効果がある。
【0040】請求項5記載の発明によれば、第2の一導
電型領域、第3の一導電型領域、第1のゲート電極およ
び第2のゲート電極を共に電源に接続するように構成し
たので、半導体集積回路装置用拡散抵抗を形成する高耐
圧MOSトランジスタを常時オフ状態に維持することが
できる。したがって、拡散抵抗本体を成す第1の一導電
型領域を高抵抗に保つことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による半導体集積回
路装置用拡散抵抗を示す断面図である。
【図2】 N型ウエルの不純物注入量を横軸にとり、P
型チャネルストップ領域の不純物注入量を縦軸にとった
2次元座標中に、N型ウエルの不純物注入量とP型チャ
ネルストップ領域の不純物注入量との組み合わせを変化
させた15通りの条件A〜Oを示す図である。
【図3】 L2と耐圧との間の関係を評価した結果の一
例を示す図である。
【図4】 L1と耐圧との間の関係を評価した結果の一
例を示す図である。
【図5】 L3と耐圧との間の関係を評価した結果の一
例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による半導体集積回
路装置用拡散抵抗を示す部分平面図である。
【図7】 従来の蛍光表示管などを直接駆動するための
回路を示す回路図である。
【図8】 図7に示した従来の蛍光表示管直接駆動回路
で使用するプルダウン抵抗を高耐圧PMOSトランジス
タを用いて形成した半導体集積回路装置用拡散抵抗の平
面図である。
【図9】 図8のC−Dにおける断面図である。
【図10】 従来の半導体集積回路装置用拡散抵抗の抵
抗値を大きくするためにP型ドレイン領域の幅を小さく
することにより対応した状態を示す図である。
【符号の説明】
11a P型ソース領域(第2の一導電型領域)、11
b P型ソース領域(第3の一導電型領域)、12 P
型ドレイン領域(第1の一導電型領域)、13a ゲー
ト電極(第1のゲート電極)、13b ゲート電極(第
2のゲート電極)、17 コンタクト部、21 P型半
導体基板(一導電型の半導体基板)、22 N型ウエル
(反対導電型のウエル)、23a〜23c フィールド
酸化膜、24 P型ソース領域(一導電型のソース領
域)、25 P型ドレイン領域(一導電型のドレイン領
域)、26 P型チャネルストップ領域(一導電型のチ
ャネルストップ領域)、27 ゲート絶縁膜、28 ゲ
ート電極、31 屈曲部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板上に形成された反
    対導電型のウエルの表面に形成された一導電型のソース
    領域およびドレイン領域と、前記ソース領域および前記
    ドレイン領域の間に形成され、耐圧の観点から最適化さ
    れた幅を有するゲート絶縁膜およびフィールド酸化膜
    と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前
    記フィールド酸化膜下に形成された一導電型のチャネル
    ストップ領域とを備えた半導体集積回路装置用拡散抵
    抗。
  2. 【請求項2】 ゲート絶縁膜およびフィールド酸化膜の
    幅の耐圧の観点からの最適化は、前記ゲート絶縁膜下の
    チャネル長、前記フィールド酸化膜の幅およびゲート電
    極の端とドレイン領域との間の距離を所定のパラメータ
    を介して求めることにより行うことを特徴とする請求項
    1記載の半導体集積回路装置用拡散抵抗。
  3. 【請求項3】 所定のパラメータとして、反対導電型の
    ウエルの不純物注入量と一導電型のチャネルストップ領
    域の不純物注入量とから成る複数の組を用いることを特
    徴とする請求項2記載の半導体集積回路装置用拡散抵
    抗。
  4. 【請求項4】 半導体基板に形成され、拡散抵抗本体を
    成す第1の一導電型領域と、この第1の一導電型領域か
    ら屈曲部において折り曲げて延長された幅広のコンタク
    ト部と、前記第1の一導電型領域および前記コンタクト
    部の両側に離間して形成された第2の一導電型領域およ
    び第3の一導電型領域と、前記第1の一導電型領域およ
    び前記コンタクト部と前記第2の一導電型領域との間に
    形成された第1のゲート電極と、前記第1の一導電型領
    域および前記コンタクト部と前記第3の一導電型領域と
    の間に形成された第2のゲート電極とを備えた半導体集
    積回路装置用拡散抵抗。
  5. 【請求項5】 第2の一導電型領域、第3の一導電型領
    域、第1のゲート電極および第2のゲート電極が共に電
    源に接続されていることを特徴とする請求項4記載の半
    導体集積回路装置用拡散抵抗。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324381A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置

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