JPH10242444A - 増幅型撮像素子およびその製造方法 - Google Patents

増幅型撮像素子およびその製造方法

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JPH10242444A
JPH10242444A JP9039623A JP3962397A JPH10242444A JP H10242444 A JPH10242444 A JP H10242444A JP 9039623 A JP9039623 A JP 9039623A JP 3962397 A JP3962397 A JP 3962397A JP H10242444 A JPH10242444 A JP H10242444A
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JP
Japan
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gate electrode
microlens
amplification type
light
imaging device
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Application number
JP9039623A
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English (en)
Inventor
Masao Kimura
匡雄 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の増幅型撮像素子では、ソース・ドレイ
ンに入射する光は素子の感度に反映されないために高感
度を得ることは難しい。またゲート電極面積を増大ささ
せると素子面積の増大になり、さらには画素毎の揺らぎ
の増加を来す。 【解決手段】 増幅型撮像素子1は、ゲート電極13の
直下にセンサ部16を設けたものであって、入射光Lを
センサ部16に集光するものでゲート電極13を覆う状
態に形成したマイクロレンズ21を備えることにより、
ゲート電極13の形状等を変えることなく入射光の集光
領域を増大させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅型撮像素子お
よびその製造方法に関し、詳しくはゲート電極の直下に
センサ部を設けた増幅型撮像素子およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図10の断面図に示すように、増幅型撮
像素子101では、半導体基板111上にゲート酸化膜
112を介して形成された環状のゲート電極113の直
下における半導体基板111にセンサ部114を設けた
構造が開示されている。なお、上記ゲート電極113の
内側および外側における半導体基板111にはソース・
ドレイン領域115,116が形成され、その間が上記
センサ部114となっている。また半導体基板111上
にはゲート電極113を覆う状態に透光性かつ絶縁性を
有する平坦化膜117が形成されている。この構成の増
幅型撮像素子101は、センサ部114はその形状に関
わらず、画素に入射した光Lのうち、センサ部114に
入射する光L(Lg)だけを感知して光電変換に利用し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術で説明した装置構成では、ソース・ドレイン領
域に入射する光線は、画素に入射しても、素子の感度に
反映されない。そのため、高感度を得ることが困難にな
っていた。この問題を、ゲート電極の形状で解決しよう
とすると、結果的に、ゲート電極の面積を大きくするこ
とになり、そのような構造では素子構造が拡大すること
になる。また、ソース・ドレイン領域にゲート電極がオ
ーバラップする構造では、MOSトランジスタを基本構
造とした画素構成を用いている増幅型撮像素子において
はゲート電圧がソース・ドレイン領域に与える影響を無
視することができなくなり、画素毎の揺らぎを増加させ
ることになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた増幅型撮像素子およびその製造方
法である。すなわち、第1の増幅型撮像素子は、ゲート
電極の直下にセンサ部を設けたものであって、入射光を
センサ部に集光するものでゲート電極を覆う状態に形成
したマイクロレンズを備えたものである。第2の増幅型
撮像素子は、ゲート電極の直下にセンサ部を設けたもの
であって、ゲート電極とほぼ同等の高さを成すものでこ
のゲート電極の側部に透光性かつ絶縁性を有する光透過
部を設け、この光透過部上およびゲート電極上に入射光
をセンサ部に集光するマイクロレンズを設けてもよい。
【0005】上記第1,第2増幅型撮像素子では、ゲー
ト電極を覆う状態に、またはゲート電極上およびその側
部に設けた光透過部上に、入射光をセンサ部に集光する
マイクロレンズが設けられていることから、このマイク
ロレンズによって、従来の増幅型撮像素子よりも広い範
囲にわたって入射光を捕らえて、その光をセンサ部に入
射させる。そのため、従来の増幅型撮像素子よりもセン
サ部に入射される光量が多くなる。しかも従来のゲート
電極形状を変える必要はない。また、ゲート電極の側部
に光透過部を設けた構造のものであっても、光透過部が
絶縁性を有することから、ソース・ドレイン領域に電気
的な影響を与えることはない。
【0006】第1の製造方法は、増幅型撮像素子のゲー
ト電極を形成した半導体基板上にゲート電極を覆う状態
のレンズ形成膜を形成する。次いで、レンズ形成膜をパ
ターニングしてゲート電極を覆うレンズ形成パターンを
形成する。その後、レンズ形成パターンをリフロー処理
して、ゲート電極を覆うマイクロレンズを形成するとい
う製造方法である。第2の製造方法は、増幅型撮像素子
のゲート電極を形成した半導体基板上における同ゲート
電極の側壁に、このゲート電極とほぼ同等の高さを有す
るもので透光性かつ絶縁性を有する膜を形成する。次い
で、少なくともゲート電極上にレンズ形成膜を成膜し、
それをパターニングして少なくともゲート電極上にレン
ズ形成パターンを形成する。続いて、レンズ形成パター
ンをリフロー処理して、ゲート電極および透光性かつ絶
縁性を有する膜上に、入射光をセンサ部に集光させるマ
イクロレンズを形成するという製造方法である。
【0007】上記増幅型撮像素子の第1の製造方法では
ゲート電極を覆う状態に、また第2の製造方法ではゲー
ト電極上およびその側部に設けた光透過部上に、入射光
をセンサ部に集光するためのマイクロレンズを形成する
ことから、従来の増幅型撮像素子よりも広い範囲にわた
ってマイクロレンズにより入射光が捕らえられる。その
ため、従来の増幅型撮像素子よりもセンサ部に入射され
る光量が多くなる。しかも入射光量を多くするためにゲ
ート電極形状を変える必要もない。また、ゲート電極の
側部に透光性かつ絶縁性を有する膜を形成することか
ら、ソース・ドレイン領域に電気的な影響を与えること
はない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の増幅型撮像素子に関わる
第1実施形態の一例を、図1の概略構成断面図によって
説明する。
【0009】図1に示すように、半導体基板11上には
ゲート絶縁膜12が形成され、そのゲート絶縁膜12上
には環状のゲート電極13が形成されている。上記半導
体基板11は例えばシリコン半導体からなり、上記ゲー
ト絶縁膜12は例えば酸化シリコンからなり、上記ゲー
ト電極13は例えばポリシリコンからなる。また上記ゲ
ート電極13の内側および外側における上記半導体基板
11の上層にはソース・ドレイン領域14,15(例え
ば、ソース領域14,ドレイン領域15)が形成されて
いる。そのソース・ドレイン領域14,15間がセンサ
部16になる。このようにMOSトランジスタが構成さ
れている。
【0010】上記ゲート電極13を覆う状態にマイクロ
レンズ21が形成されている。このマイクロレンズ21
は、例えばホウ素リンシリケートガラス(BPSG)
〔屈折率=1.45程度〕からなり、例えばゲート電極
13に沿って環状に形成され、その一部はソース・ドレ
イン領域14,15上に延出して形成されている。さら
このマイクロレンズ21の表面形状は入射する光がこの
増幅型撮像素子のセンサ部16に導かれるような曲率半
径を有する曲面で構成されている。例えばこのマイクロ
レンズ21の断面外形状は、ゲート長方向において略半
円形状に形成されている。なお、図には示さないが、上
記マイクロレンズ21はソース・ドレイン領域14,1
5上を覆う状態に形成されていてもよい。
【0011】さらに上記半導体基板11上にはこのマイ
クロレンズ21を覆う状態に平坦化膜31が形成されて
いる。この平坦化膜31は、上記マイクロレンズ21よ
りも屈折率が低い材料、例えばフッ素系の透明なポリマ
ー〔屈折率=1.3程度〕からなり、この平坦化膜31
に入射した光が上記マイクロレンズ21を透過してセン
サ部16に入射するのに適した厚さに形成されている。
上記平坦化膜31は、上記フッ素系の透明なポリマーの
ような上記マイクロレンズ21を形成する材料の屈折率
よりも小さい屈折率を有する材料で形成されていること
が好ましい。上記の如くに増幅型撮像素子1は構成され
ている。
【0012】上記増幅型撮像素子1では、図2に示すよ
うに、ゲート電極13を覆う状態に、入射光Lをセンサ
部16に集光するマイクロレンズ21が設けられている
ことから、このマイクロレンズ21によって、従来の増
幅型撮像素子よりも広い範囲にわたって入射光Lを捕ら
えて、その入射光Lをセンサ部16に入射させる。その
ため、従来の増幅型撮像素子よりもセンサ部16に入射
される光量が多くなる。またマイクロレンズ21は断面
略半円形状に形成されていることから、マイクロレンズ
21に入射した入射光Lはゲート電極13の下部のセン
サ部16の方向に集光し易くなる。しかもマイクロレン
ズ21を設けてもゲート電極13の形状、大きさを変え
る必要がないので、素子面積の増大はなく、また画素毎
に揺らぎの発生も起こらない。
【0013】次に本発明の製造方法に係わる第1実施形
態の一例を、図3おび図4の製造工程図によって説明す
る。図3,図4では、前記図1で説明した構成部品と同
様のものには同一の符号を付す。
【0014】図3の(1)に示すように、半導体基板1
1上にゲート絶縁膜12が形成され、そのゲート絶縁膜
12上に環状のゲート電極13が形成されている。上記
半導体基板11は例えばシリコン半導体からなり、上記
ゲート絶縁膜12は例えば酸化シリコンからなり、上記
ゲート電極13は例えばポリシリコンからなる。また上
記ゲート電極13の内側および外側における上記半導体
基板11の上層にソース・ドレイン領域14,15(例
えば、ソース領域14,ドレイン領域15)が形成され
ている。このソース・ドレイン領域14,15間がセン
サ部16になる。このようにMOSトランジスタが構成
されている。上記MOSトランジスタを形成した半導体
基板11上に上記ゲート電極13を覆う状態のレンズ形
成膜41を成膜する。このレンズ形成膜41は、例えば
化学的気相成長〔以下CVDという、CVD(Chemical
Vapor Deposition 〕法によってBPSG〔屈折率=
1.45程度〕を堆積することにより得る。
【0015】次いで図3の(2)に示すように、レジス
ト塗布技術によって上記レンズ形成膜41上にレジスト
膜を形成した後、リソグラフィー技術によってマイクロ
レンズを形成する領域(例えばゲート電極13の上方)
における上記レンズ形成膜41上に上記レジスト膜から
なるレジストパターン42を形成する。次いで上記レジ
ストパターン42をエッチングマスクに用いたエッチン
グ技術によって、上記レンズ形成膜41をパターニング
して、例えば上記ゲート電極13を覆う状態にレンズ形
成パターン43を形成する。なお、図3の(2)ではパ
ターニング後の状態を示す。その後、上記レジストパタ
ーン42を除去する。
【0016】続いて図3の(3)に示すように、上記レ
ンズ形成パターン43をリフロー処理して、上記ゲート
電極13を覆う状態のマイクロレンズ21を形成する。
この結果、マイクロレンズ21は、環状のゲート電極1
3を覆う状態に環状に形成され、その一部はソース・ド
レイン領域14,15上に延出する状態に形成される。
その表面形状は入射光をこの増幅型撮像素子のセンサ部
16に導くような曲率半径を有する曲面、例えばマイク
ロレンズ21のゲート長方向の断面外形状が略半円形状
になるように形成される。なお、図には示さないが、上
記マイクロレンズ21はソース・ドレイン領域14,1
5上を覆う状態に形成されてもよい。
【0017】図4に示すように、塗布技術によって、上
記半導体基板11上にマイクロレンズ21を覆う平坦化
膜31を形成する。この平坦化膜31は、上記マイクロ
レンズ21よりも屈折率が低い材料、例えばフッ素系の
透明なポリマー〔屈折率=1.3程度〕を用いて、この
平坦化膜31に入射した光が上記マイクロレンズ21を
透過してセンサ部16に入射するのに適した厚さに形成
される。上記平坦化膜31は、上記のようにマイクロレ
ンズ21よりも屈折率の小さい材料で形成することが好
ましい。このようにして、増幅型撮像素子1を形成す
る。
【0018】上記増幅型撮像素子1の製造方法では、入
射光をセンサ部に集光するためのマイクロレンズ21を
ゲート電極13を覆う状態に形成することから、従来の
増幅型撮像素子よりも入射光を捕らえる範囲が拡がる。
そのため、従来の増幅型撮像素子よりもセンサ部16に
入射される光量が多くなる。またマイクロレンズ21は
断面略半円形状に形成されることから、マイクロレンズ
21に入射した光はゲート電極13の下部に形成されて
いるセンサ部16に入射し易くなる。しかもゲート電極
13の形状を変えることなく、また素子面積を増大する
ことなく、マイクロレンズ21を形成することができ
る。
【0019】次に本発明の増幅型撮像素子に係わる第2
実施形態の一例を、図5の概略構成断面図によって説明
する。
【0020】図5に示すように、半導体基板11上には
ゲート絶縁膜12が形成され、そのゲート絶縁膜12上
には環状のゲート電極13が形成されている。上記半導
体基板11は例えばシリコン半導体からなり、上記ゲー
ト絶縁膜12は例えば酸化シリコンからなり、上記ゲー
ト電極13は例えばポリシリコンからなる。また上記ゲ
ート電極13の内側および外側における上記半導体基板
11の上層にはソース・ドレイン領域14,15(例え
ば、ソース領域14,ドレイン領域15)が形成されて
いる。そのソース・ドレイン領域14,15の間がセン
サ部16になる。このようにMOSトランジスタが構成
されている。
【0021】上記ゲート電極13の側部内側および側部
外側には、このゲート電極13とほぼ同等の高さを成す
もので透光性かつ絶縁性を有する光透過部51が形成さ
れている。各光透過部51は、例えば酸化シリコン(屈
折率=1.45程度)からなり、上記ソース・ドレイン
領域14,15の一部分上にかかる状態に形成されてい
る。
【0022】さらに上記ゲート電極13上および上記光
透過部51上にはマイクロレンズ21が形成されてい
る。このマイクロレンズ21は、例えばBPSG〔屈折
率=1.45程度〕からなり、ゲート電極13上に形成
されるために、例えばゲート電極13に沿って環状に形
成され、その一部はソース・ドレイン領域14,15上
に延出して形成されている。さらにその表面形状は入射
光をこの増幅型撮像素子のセンサ部16に導くような曲
率半径を有する曲面、例えばゲート長方向において略半
円形状を有する断面に形成されている。なお、図には示
さないが、上記光透過部51およびマイクロレンズ21
はソース・ドレイン領域14,15上を覆う状態に形成
されていてもよい。
【0023】さらに上記半導体基板11上にはこのマイ
クロレンズ21を覆う状態に平坦化膜31が形成されて
いる。この平坦化膜31は、上記マイクロレンズ21よ
りも屈折率が低い材料、例えばフッ素系の透明なポリマ
ー〔屈折率=1.3程度〕からなり、この平坦化膜31
に入射した光が上記マイクロレンズ21を透過してセン
サ部16に入射するのに適した厚さに形成されている。
上記平坦化膜31は、上記フッ素系の透明なポリマーの
ような上記マイクロレンズ21を形成する材料の屈折率
よりも小さい屈折率を有する材料で形成されていること
が好ましい。上記の如くに増幅型撮像素子2は構成され
ている。
【0024】上記増幅型撮像素子2では、図6に示すよ
うに、ゲート電極13上およびその側部に設けた光透過
部51上に、入射光Lをセンサ部16に集光するマイク
ロレンズ21が設けられていることから、このマイクロ
レンズ21によって、従来の増幅型撮像素子よりも広い
範囲にわたって入射光Lを捕らえて、その入射光Lをセ
ンサ部16に入射させる。そのため、従来の増幅型撮像
素子よりもセンサ部16に入射される光量が多くなる。
またマイクロレンズ21は断面略半円形状に形成されて
いることから、マイクロレンズ21に入射した入射光L
はゲート電極13の下部のセンサ部16の方向に集光し
易くなる。しかもマイクロレンズ21を設けてもゲート
電極13の形状、大きさを変える必要はないので、素子
面積の増大はなく、また画素毎に揺らぎの発生も起こら
ない。さらにゲート電極13の側部に光透過部51を設
けても、光透過部51が絶縁性を有することから、ソー
ス・ドレイン領域14,15に電気的な影響を与えるこ
とはないので、それによる画素毎に揺らぎの発生も起こ
らない。
【0025】次に本発明の製造方法に係わる第2実施形
態の一例を、図7および図8の製造工程図によって説明
する。図7,図8では、前記図6で説明した構成部品と
同様のものには同一の符号を付す。
【0026】図7の(1)に示すように、半導体基板1
1上にゲート絶縁膜12が形成され、そのゲート絶縁膜
12上に環状のゲート電極13が形成されている。上記
半導体基板11は例えばシリコン半導体からなり、上記
ゲート絶縁膜12は例えば酸化シリコンからなり、上記
ゲート電極13は例えばポリシリコンからなる。また上
記ゲート電極13の内側および外側における上記半導体
基板11の上層にはソース・ドレイン領域14,15
(例えば、ソース領域14,ドレイン領域15)が形成
されている。このソース・ドレイン領域14,15の間
がセンサ部16になる。このようにMOSトランジスタ
が構成されている。
【0027】上記MOSトランジスタを形成した半導体
基板11上に上記ゲート電極13を覆う状態に光透過部
を形成するための透光性かつ絶縁性を有する膜61を形
成する。この透光性かつ絶縁性を有する膜61は、例え
ばCVD法によって酸化シリコン〔屈折率=1.45程
度〕を堆積することにより得る。次いで、通常の平坦化
技術、例えば平坦化膜(図示省略)の形成後、エッチバ
ックまたは化学的機械研磨〔以下CMPという、CMP
(Chemical MechanicalPolishing )〕による平坦化に
よって、上記透光性かつ絶縁性を有する膜61の上部
(2点鎖線で示す部分)を除去し、この透光性かつ絶縁
性を有する膜61をゲート電極13とほぼ同等の高さを
有する状態に平坦化する。
【0028】次いで図7の(2)に示すように、レジス
ト塗布技術によって上記ゲート電極13上および透光性
かつ絶縁性を有する膜61上にレジスト膜を形成した
後、リソグラフィー技術によって上記ゲート電極13を
覆うとともにゲート長よりも幅広い状態のレジストパタ
ーン62を上記レジスト膜で形成する。続いて上記レジ
ストパターン62をエッチングマスクに用いたエッチン
グ技術によって、上記透光性かつ絶縁性を有する膜61
をパターニングして上記ゲート電極13の内側および外
側の各側壁に光透過部51を形成する。なお、図7の
(2)ではパターニング後の状態を示した。その後上記
レジストパターン62を除去する。
【0029】次いで図7の(3)に示すように、上記半
導体基板11上に上記ゲート電極13および光透過部5
1を覆う状態にレンズ形成膜41を形成する。このレン
ズ形成膜41は、例えばCVD法によってBPSG〔屈
折率=1.45程度〕を堆積することにより得る。次い
でレジスト塗布技術によって上記レンズ形成膜41上に
レジスト膜を形成した後、リソグラフィー技術によって
マイクロレンズを形成する領域における上記レンズ形成
膜41上に上記レジスト膜からなるレジストパターン4
2を形成する。
【0030】次いで図8の(1)に示すように、上記レ
ジストパターン42をエッチングマスクに用いたエッチ
ング技術によって、上記レンズ形成膜41をパターニン
グして上記ゲート電極13上にレンズ形成パターン43
を形成する。なお、図8の(1)ではパターニング後の
状態を示した。その後、上記レジストパターン42を除
去する。
【0031】続いて図8の(2)に示すように、上記レ
ンズ形成パターン43をリフロー処理して、上記ゲート
電極13を覆う状態に、このゲート電極13上および上
記光透過部51上にマイクロレンズ21を形成する。こ
のマイクロレンズ21は、上記ゲート電極13を覆う状
態に環状に形成され、その表面形状は入射光をこの増幅
型撮像素子のセンサ部16に導くような曲率半径を有す
る曲面、例えばゲート長方向の断面外形状が略半円形状
になるように形成される。
【0032】その後図8の(3)に示すように、塗布技
術によって、上記半導体基板11上にマイクロレンズ2
1を覆う状態の平坦化膜31を形成する。この平坦化膜
31は、上記マイクロレンズ21よりも屈折率が低い材
料、例えばフッ素系の透明なポリマー〔屈折率=1.3
程度〕を用いて、この平坦化膜31に入射した光が上記
マイクロレンズ21を透過してセンサ部16に入射する
のに適した厚さに形成される。上記平坦化膜31は、上
記のようにマイクロレンズ21よりも屈折率の小さい材
料で形成することが好ましい。このようにして、増幅型
撮像素子2が形成される。
【0033】上記増幅型撮像素子2の製造方法では、ゲ
ート電極13の側部に透光性かつ絶縁性の光透過部51
を形成し、入射光をセンサ部16に集光するためのマイ
クロレンズ21をゲート電極13上および光透過部51
上に形成することから、従来の増幅型撮像素子よりも入
射光を捕らえる範囲が拡がる。そのため、従来の増幅型
撮像素子よりもセンサ部16に入射される光量が多くな
る。またマイクロレンズ21は断面略半円形状に形成さ
れることから、マイクロレンズ21に入射した光はゲー
ト電極13の下部に形成されているセンサ部16に入射
し易くなる。しかもゲート電極13の形状を変えること
なく、また素子面積を増大することなく、センサ部16
への入射光量を増大させるマイクロレンズ21が形成さ
れる。またゲート電極13の側部に形成する光透過部5
1は絶縁性を有するもので形成することから、ソース・
ドレイン領域14,15に電気的な影響を与えることは
ない。
【0034】上記増幅型撮像素子2の別の製造方法を以
下に説明する。前記図7の(1)によって説明した工程
を行った後、図9の(1)に示すように、上記ゲート電
極13および透光性かつ絶縁性を有する膜61上に、上
記説明したのと同様の方法によってレンズ形成膜41を
形成する。次いでレジスト塗布技術によって上記レンズ
形成膜41上にレジスト膜を形成した後、リソグラフィ
ー技術によってマイクロレンズを形成する領域における
上記レンズ形成膜41上に上記レジスト膜からなるレジ
ストパターン42を形成する。
【0035】その後図9の(2)に示すように、前記図
8の(4)によって説明したのと同様にして、上記ゲー
ト電極13上に上記レンズ形成膜41をパターニングし
てなるレンズ形成パターン43を形成する。その後、上
記レジストパターン42を除去する。
【0036】その後、図9の(3)に示すように、レジ
スト塗布技術によって上記ゲート電極13上および透光
性かつ絶縁性を有する膜61上に上記レンズ形成パター
ン43を覆うレジスト膜を形成した後、リソグラフィー
技術によって上記レンズ形成パターン43を覆うととも
にゲート長よりも幅広い状態のレジストパターン62を
上記レジスト膜で形成する。続いて上記レジストパター
ン62をエッチングマスクに用いたエッチング技術によ
って、上記透光性かつ絶縁性を有する膜61をパターニ
ングして上記ゲート電極13の各側壁に光透過部51を
形成する。その後、上記レジストパターン62を除去す
る。
【0037】その後上記レジストパターン62を除去す
る。次いで、図示はしないが前記図8の(5),(6)
によって説明したのと同様にして、レンズ形成パターン
42をリフロー処理してマイクロレンズ21を形成し、
さらにそれを覆う状態に平坦化膜31を形成してもよ
い。
【0038】上記図9によって説明した製造方法では、
前記図7,図8によって説明した製造方法と同様の作用
効果が得られるとともに、レンズ形成膜41を平坦な面
上に形成するため、その加工性がよくなる。そのため、
レンズ形成パターン43の加工精度がさらに向上するた
め、より精度の高いマイクロレンズ21が形成される。
それによって、マイクロレンズ21の集光精度が高めら
れる。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の増幅型撮
像素子によれば、ゲート電極を覆う状態に、またはゲー
ト電極上およびその側部に設けた光透過部上に、入射光
をセンサ部に集光するマイクロレンズが設けられている
ので、このマイクロレンズによって、従来の増幅型撮像
素子よりも広い範囲にわたって入射光を捕らえて、その
光をセンサ部に入射することが可能になる。そのため、
従来の増幅型撮像素子よりもセンサ部に入射される光量
が増加するので、感度の向上が図れる。しかもゲート電
極形状を変える必要がないので、素子面積の増大はな
く、揺らぎの発生も起こらない。またゲート電極の側部
に光透過部を設けた構造のものであっても、光透過部が
絶縁性を有することから、ソース・ドレイン領域に電気
的な影響を与えることはないので、上記同様に、素子面
積の増大はなく、揺らぎの発生も起こらない。
【0040】増幅型撮像素子の第1の製造方法ではゲー
ト電極を覆う状態に、また第2の製造方法ではゲート電
極上およびその側部に設けた光透過部上に、入射光をセ
ンサ部に集光するためのマイクロレンズを形成するの
で、従来の増幅型撮像素子よりも広い範囲にわたって入
射光を捕らえることが可能になる。そのため、この製造
方法によって形成される増幅型撮像素子は、従来の増幅
型撮像素子よりもセンサ部に入射される光量が多くな
る。しかもゲート電極形状を変えることなく、また素子
面積を増大することなく、マイクロレンズを形成するこ
とができる。またゲート電極の側部に形成する光透過部
は絶縁性を有するもので形成することから、ソース・ド
レイン領域に電気的な影響を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の増幅型撮像素子に係わる第1実施形態
の概略構成断面図である。
【図2】第1実施形態の増幅型撮像素子に係わる作用の
説明図である。
【図3】本発明の製造方法に係わる第1実施形態の製造
工程図(その1)である。
【図4】第1実施形態の製造工程図(その2)である。
【図5】本発明の増幅型撮像素子に係わる第2実施形態
の概略構成断面図である。
【図6】第2実施形態の増幅型撮像素子に係わる作用の
説明図である。
【図7】本発明の製造方法に係わる第2実施形態の製造
工程図(その1)である。
【図8】第2実施形態の製造工程図(その2)である。
【図9】第2実施形態の製造方法に係わる別の製造工程
図である。
【図10】従来の増幅型撮像素子の概略構成断面図であ
る。
【符号の説明】
1 増幅型撮像素子 13 ゲート電極 16 セ
ンサ部 21 マイクロレンズ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極の直下にセンサ部を設けた増
    幅型撮像素子において、 入射光を前記センサ部に集光するもので前記ゲート電極
    を覆う状態に形成したマイクロレンズを備えたことを特
    徴とする増幅型撮像素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の増幅型撮像素子におい
    て、 前記マイクロレンズを覆うものであって平坦な表面を有
    する平坦化膜が形成されていることを特徴とする増幅型
    撮像素子。
  3. 【請求項3】 ゲート電極の直下にセンサ部を設けた増
    幅型撮像素子において、 前記ゲート電極とほぼ同等の高さを有するもので該ゲー
    ト電極の側部に設けた透光性かつ絶縁性を有する光透過
    部と、 入射光を前記センサ部に集光するもので前記ゲート電極
    上および前記光透過部上に設けたマイクロレンズとを備
    えたことを特徴とする増幅型撮像素子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の増幅型撮像素子におい
    て、 前記マイクロレンズを覆うものであって平坦な表面を有
    する平坦化膜が形成されていることを特徴とする増幅型
    撮像素子。
  5. 【請求項5】 増幅型撮像素子のゲート電極を形成した
    半導体基板上に該ゲート電極を覆う状態のレンズ形成膜
    を形成する工程と、 前記レンズ形成膜をパターニングして前記ゲート電極を
    覆うレンズ形成パターンを形成する工程と、 前記レンズ形成パターンをリフロー処理して、前記ゲー
    ト電極を覆うマイクロレンズを形成する工程とを備えた
    ことを特徴とする増幅型撮像素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の増幅型撮像素子の製造方
    法において、 前記マイクロレンズを形成した後、該マイクロレンズを
    覆うものであって平坦な表面を有する平坦化膜を形成す
    る工程を行うことを特徴とする増幅型撮像素子の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 増幅型撮像素子のゲート電極を形成した
    半導体基板上における該ゲート電極の側壁に該ゲート電
    極とほぼ同等の高さを有するもので透光性かつ絶縁性を
    有する膜を形成する工程と、 少なくとも前記ゲート電極上にレンズ形成膜を形成する
    工程と、 前記レンズ形成膜をパターニングして少なくとも前記ゲ
    ート電極上にレンズ形成パターンを形成する工程と、 前記レンズ形成パターンをリフロー処理して、前記ゲー
    ト電極および前記光透過部上にマイクロレンズを形成す
    る工程とを備ええたことを特徴とする増幅型撮像素子の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の増幅型撮像素子の製造方
    法において、 前記マイクロレンズを形成した後、該マイクロレンズを
    覆うものであって平坦な表面を有する平坦化膜を形成す
    る工程を行うことを特徴とする増幅型撮像素子の製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009084852A3 (en) * 2007-12-28 2009-08-20 Kwangju Inst Sci & Tech Method for fabricating micro-lens

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