JPH10241828A - 電界装置 - Google Patents

電界装置

Info

Publication number
JPH10241828A
JPH10241828A JP4083497A JP4083497A JPH10241828A JP H10241828 A JPH10241828 A JP H10241828A JP 4083497 A JP4083497 A JP 4083497A JP 4083497 A JP4083497 A JP 4083497A JP H10241828 A JPH10241828 A JP H10241828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric field
dielectric substrate
field device
discharge
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4083497A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Yamaguchi
直樹 山口
Masaaki Kawabe
雅章 川部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Vilene Co Ltd filed Critical Japan Vilene Co Ltd
Priority to JP4083497A priority Critical patent/JPH10241828A/ja
Publication of JPH10241828A publication Critical patent/JPH10241828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な放電が生じ、エネルギー効率の高く多
量のイオンを発生することができる電界装置を得ること
を目的とする。 【解決手段】 セラミック等の材料からなる誘電体基板
1の表面には、放電電極11としての導電性ワイヤーが
固定されている。この放電電極11は、その両端が端子
となるボルト12に接続されると共に、誘電体基板1の
表面に数カ所設けられたピン13により固定されてい
る。また、誘電体基板1の裏面には、誘起電極3が配設
されており、これら誘電体基板1、放電電極11及び誘
起電極3により電界装置10が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界装置、特に、
帯電、除電等に使用するイオン源、或いはオゾン発生装
置に用いられる電界装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電界装置は、誘電体基板を挟んで放電電
極及び誘起電極を配置し、これらの電極間に直流又は交
流の高電圧を印加して電界を発生させる装置であり、オ
ゾン発生源或いはイオン発生源として様々な分野で利用
されている。このような電界装置は、例えば特開昭63
−66880号公報、特開昭59−44782号公報等
に記載されている。
【0003】図6は、従来の電界装置を示し、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の短手方向に
沿った断面図である。これらの図において、セラミック
ス等の材料からなる誘電体基板1上には、後述するスク
リーン印刷法により形成される放電電極2が設けられて
おり、誘電体基板1の裏面には誘起電極3が配置され、
電界装置1Aが構成されている。
【0004】図7は、従来の他の電界装置を示し、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の短手方向に
沿った断面図である。これらの図に示す電界装置1Bで
は、図6に示した電界装置1Aの誘電体基板1上の放電
電極2を誘電体被膜であるガラス被膜4で被覆してい
る。
【0005】図8は、従来のさらに他の電界装置を示
し、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)の短
手方向に沿った断面図である。これらの図において、電
界装置1Cでは、誘起電極3が誘電体基板1内に埋設さ
れている点が、図7における電界装置1Bと異なる。
【0006】従来の電界装置は以上のように構成され、
次のようにして作製される。まず、アルミナ粉末にマグ
ネシアやシリカ等を配合して粉砕したものに有機溶媒を
加えてスラリー状とし、これを加熱して厚さ0.5mm
程度のグリーンシートとする。次に、タングステン等の
金属粉末を分散したインクを公知のスクリーン印刷法に
より、前記のグリーンシートの片面に印刷して放電電極
2とする。
【0007】さらに、このグリーンシートの他方の面
に、タングステン等の金属粉末を分散したインクを公知
のスクリーン印刷法により印刷して誘起電極3とする。
次いで、このグリーンシートを1500℃程度の非酸化
性雰囲気中で焼成することにより、電界装置が作製され
る。
【0008】なお、図8に示した電界装置1Cでは、グ
リーンシートの片面に金属粉末を分散したインクをスク
リーン印刷して誘起電極3を形成した後、この印刷面に
他のグリーンシートを貼り合わせて焼成を行う。また、
図7に示した電界装置1Bでは、焼成後の電界装置にガ
ラスの原料となる酸化物原料の混合粉末のスラリーを放
電電極2が形成された面に印刷し、1000℃程度の非
酸化性雰囲気中で焼き付けを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようにして作製さ
れた従来の電界装置では、放電電極2を誘電体基板1に
均一に固定するためある程度の幅が必要であり、しかも
放電電極2の断面がほぼ長方形の角張った形状となり易
いので、次のような問題点があった。
【0010】(1)放電電極2の断面形状が不均一であ
るため、放電が放電電極2の一部に集中して均一な放電
が起こり難く、イオンの発生量が少なくなる。従って、
多量のイオンを発生させるためには出力を高める必要が
あり、エネルギー効率が悪くなる。また、低出力にした
場合に、放電が安定して起こらないという問題点があっ
た。
【0011】(2)放電による発熱によって放電電極2
が膨張し、誘電体基板1との密着性が低下するため、よ
り均一な放電が生じにくく、イオンの発生量が少なくな
る。そのため、誘電体基板1の材質と放電電極2の材質
とのなじみや熱膨張係数が同程度のものを使用する方法
もあるが、この場合には、その分、材質選択の自由度が
低くなるという問題点があった。
【0012】(3)外部電界装置によって電極で発生さ
せたイオンを引き抜く場合、従来の電極ではイオン発生
能力が低いので、電界強度が高い場合には十分な量のイ
オンを発生させることができないという問題点があっ
た。
【0013】そこで本発明は、以上のような従来の問題
点を解決するためになされたもので、均一な放電が生
じ、エネルギー効率が高く、多量のイオンを発生するこ
とができる電界装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、誘電体基板と、この誘電体基板に固定され、
導電性ワイヤーからなる放電電極と、誘電体基板を介し
て放電電極に対向して設けられた誘起電極と、を備えた
電界装置である。本発明によれば、放電電極として導電
性ワイヤーを使用しているので、その断面が円形であ
り、長さ方向においても均一であるため、放電が電極の
所定の箇所に集中せずに均一に起こる。また、導電性ワ
イヤーの細線化が可能となり、イオンの発生量も多く高
いエネルギー効率を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、導電性ワイヤー
を20mm以下の間隔を隔てて互いに平行に前記誘電体
基板に固定したものである。本発明によれば、導電性ワ
イヤーを用いることにより、放電電極1本当たりの静電
容量が小さくなり、この範囲の間隔を隔てて固定するこ
とにより、高効率で放電を行うことができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、複数個の固定部
材と、端子とをさらに備え、導電性ワイヤーは複数個の
固定部材により誘電体基板に固定され、電界装置は端子
により外部回路に接続されたものである。本発明によれ
ば、導電性ワイヤーは、固定部材により固定されている
だけなので、固定に自由度があり熱により膨張したとし
ても多少蛇行するだけで誘電体基板との応力が生じるの
を回避できる。また、導電性ワイヤーを数カ所で固定す
るだけで良いため、より細い導電性ワイヤーを使用する
ことができ、より放電が生じ易くエネルギー効率も高く
なる。
【0017】請求項4に記載の発明は、導電性ワイヤー
の直径を0.01mmないし0.3mmの範囲としたも
のである。本発明によれば、導電性ワイヤーの直径が小
さいので、静電容量が小さく熱などによる消失エネルギ
ーが少なくなる。従って、より放電が生じ易くなり、エ
ネルギー効率が高く放電開始電圧も低くなる、つまり、
放電発生領域が広くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
に係る電界装置の実施形態について説明する。図1は、
本発明の一実施形態による電界装置を示し、同図(a)
は電界装置の平面図、同図(b)は側面図、同図(c)
は裏面図をそれぞれ示している。これらの図において、
セラミックス等の材料からなる誘電体基板1の表面に
は、放電電極11としての導電性ワイヤーが固定されて
いる。
【0019】この放電電極11は、その両端が端子とな
るボルト12に接続されると共に、誘電体基板1の表面
に数カ所設けられた固定部材であるピン13により固定
されている。また、誘電体基板1の裏面には、誘起電極
3が配設されており、これら誘電体基板1、放電電極1
1及び誘起電極3等により電界装置10が構成されてい
る。
【0020】本発明による電界装置10は前述したよう
に構成され、誘電体基板1及び誘起電極3は次のように
して作製される。まず、誘電体基板1の材料を配合、粉
砕したものに有機溶媒を加えてスラリー状とし、これを
加熱して有機溶媒を除去してグリーンシートとする。次
に、タングステン等の金属粉末を分散したインクを公知
のスクリーン印刷法により前記のグリーンシートの片面
に印刷して誘起電極3とする。次いで、このグリーンシ
ートを1500℃程度の非酸化性雰囲気中で焼成するこ
とにより、誘電体基板1及び誘起電極3が作製される。
なお、誘起電極3は、放電電極11と比較して大面積で
あるため、その作製が簡単でかつ高い加工精度を必要と
しない。
【0021】これらの誘電体基板1及び誘起電極3は、
次のような方法によっても作製できる。すなわち、誘起
電極3となる金属板例えばステンレス板に、アルミナを
熔射することにより、金属板上に均一な誘電体基板1が
作製できる。さらに別な方法として、誘起電極3となる
金属板に、導電性接着剤を用いて誘電体基板1となる誘
電体を貼り合わせることによっても、誘電体基板1及び
誘起電極3を作製することができる。
【0022】ここで、誘起電極3となる金属板として
は、例えばステンレス等が好適に使用できる。誘電体基
板1に用いられる誘電体としては、ガラスマイカ、セラ
ミックス等を用いるのが好ましく、耐熱温度が高く、緻
密で高純度のファインセラミックス材料がさらに好まし
い。
【0023】このようにして作製された誘電体基板1の
表面に、放電電極11となる導電性ワイヤーを固定す
る。導電性ワイヤーは、断面が円形でその長さ方向にお
いても均一であるため、放電の集中がなくイオンの発生
量も多く、エネルギー効率に優れている。
【0024】導電性ワイヤーは、外部回路に接続される
端子例えばボルト12に接続されると共に、固定部材で
あるピン13により導電性ワイヤー間のピッチを所定の
間隔に維持して固定される。導電性ワイヤーを互いに平
行となるように誘電体基板1に固定し、外部電界装置と
の距離が1cm〜20cm、電位差が40kV程度の場
合、導電性ワイヤー間のピッチは、20mm以下、好適
には8mm以下とするのが望ましい。導電性ワイヤー間
のピッチが20mmを越えると、電流密度が低下してく
るためである。他方、導電性ワイヤー間のピッチは、1
mm以上であるのが望ましい。なお、導電性ワイヤー
は、互いに平行でなくても良い。
【0025】ここで、導電性ワイヤーは、ピン13によ
り数カ所で固定されているだけなので固定に自由度があ
り、放電時の熱により膨張したとしても多少蛇行するだ
けで誘電体基板1との応力が生じるのを回避できる。ま
た、放電電極11と誘起電極3との静電力によって、放
電電極11である導電性ワイヤーは誘電体基板1と密着
する。従って、導電性ワイヤーと誘電体基板1との密着
性やなじみ性に依存せず、どのような材料であっても組
み合わせて使用することができる。
【0026】さらに、導電性ワイヤーを数カ所で固定す
るだけで良いため、より細い導電性ワイヤーを使用する
ことができる。従って、より放電が生じ易く、エネルギ
ー効率が向上するという効果も得られる。固定部材の材
質は、好適にはガラス、セラミックス、金属等が使用で
きる。また、固定部材は、ピン13に限らずクリップ等
や絶縁性の接着剤(シリコーン、セラミックス等)等で
あっても良い。さらに、ピン13等で導電性ワイヤーを
固定した場合、導電性ワイヤーの交換が容易であるた
め、電界装置の保守を簡単、迅速に行うことができる。
なお、ピン13やクリップで導電性ワイヤーを固定する
場合、固定部材の材質によっては、電極の静電容量の増
加や不均一な放電を起こすので、誘起電極3から十分に
離れた位置で固定することが望ましい。
【0027】また、放電電極11は、誘電体基板1の誘
電体となじみの良い絶縁物、例えば誘電体と同素材から
なるセラミックスなどでコーティングしても良い。放電
電極11に用いられる導電性ワイヤーとしては、タング
ステン、モリブデン、ステンレス、銅などの細線化でき
る金属又は合金等であれば特に限定することなく使用可
能であり、耐熱性や強度が高いものを好適に使用でき
る。
【0028】また、導電性ワイヤーの酸化を防止するた
めに、金メッキ等を施すことも可能であり、耐久性が向
上するので望ましい。さらに、導電性ワイヤーの直径
は、電界装置の用途等に応じて種々の直径のものが使用
でき、好適には0.01mmないし0.3mmの範囲の
直径が好適である。特に、導電性ワイヤーの直径が0.
3mm以下であると、静電容量が小さく熱などによる消
失エネルギーが少なくなる。従って、エネルギー効率が
高く放電開始電圧も低い、つまり、放電発生領域が広く
なるため、好適に使用できる。
【0029】なお、前述した実施形態では、図1に示し
た電界装置について説明したが、本発明は特にこれらの
電界装置に限定されるものではなく、図4や図5に示す
ような電界装置であっても良い。すなわち、図4に示す
電界装置10Bでは、同図(a)に示すように、セラミ
ック接着剤14を放電電極11の両端だけでなく、その
中央部やさらに適宜増加して設けることができる。ま
た、同図(b)に示すように、誘起電極3は誘電体基板
1の裏面の全面に形成されている必要はなく、図1
(c)のように誘電体基板1の周縁部には誘起電極3を
形成しなくても良い。
【0030】さらに、図5に示すように、誘起電極3が
誘電体基板1内に埋設される構造の電界装置10Cであ
っても良い。この場合、誘起電極3の耐久性向上や、裏
面の誘電体基板1上に表面と同様に放電電極11を配置
して、両面で放電できるという利点がある。
【0031】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発
明による電界装置をさらに詳細に説明する。 [実施例]まず、誘起電極3となる厚さ3mmの長方形
のステンレス板を用意する。このステンレス板の片面に
アルミナを熔射して、ステンレス板上に厚さ1mmの均
一な誘電体層を形成し、図2に示すように、誘電体基板
1を作製した。なお、図2(a)は、この実施例による
電界装置を示す平面図であり、同図(b)はその短手方
向に沿った断面図である。この誘電体基板1上に、直径
50μmのタングステンワイヤーからなる放電電極11
を8mmの間隔で平行に並べ、その両端をアルミナベー
スのセラミック接着剤14で固定した。この時、放電電
極11の片方の端部は接続部材15により互いに接続
し、電源と結線するためのリード線(図示しない)を設
けた。
【0032】こうして作製した電界装置の電気的特性を
調べるために、前述のようにして作製した電界装置を用
いて、沿面コロナ放電を行い、その時の電流密度を測定
した。沿面コロナ放電の測定は、図3に概略的に示す放
電装置を用いて行った。すなわち、沿面コロナ放電の発
生には、高周波電源20を用い、放電電極11と測定電
極21との間に直流電源22を用いて電圧を印加した。
【0033】なお、測定電極21の周囲には、接地され
たガード電極23が設けられており、沿面コロナ放電を
行った時の電流密度は、電流計24により測定した。ま
た、電極面積は482cm2であった。測定結果を表1
に示す。なお、表1中、電極間距離とは、誘電体基板1
と測定電極21との距離であり、印加電圧は直流電源2
2の電圧である。また、電源出力は高周波電源20の出
力であり、空間電荷制限電流とは、放電時の放電電極1
1と測定電極21との間に流れる、最大理論電流値であ
る。
【0034】
【表1】
【0035】表1から判るように、電源出力が低出力で
あっても高い電流密度が得られ、本発明による電界装置
の優れた特性が明らかとなった。
【0036】[比較例]まず、誘電体基板1となる厚さ
0.5mmのアルミナ板を用意する。このアルミナ板
に、タングステン粉末を分散させたインクを用いて、ス
クリーン印刷法により印刷し、誘起電極3を形成した。
この誘起電極3の上にさらにアルミナ板を載置して、図
8に示したように挟み込む。挟み込んだアルミナ板の片
面に、誘起電極3を形成した方法と同様にタングステン
粉末を分散させたインクを用いて印刷し、放電電極2を
形成した。
【0037】この放電電極2は、幅は1mm、間隔は5
mmに形成されている。また、放電電極2にも電源と結
線するためのリード線を設けた。このようにして形成さ
れた誘電体基板1等を圧着した後、非酸化雰囲気中で焼
成した。その後、これらの全体を、アルミナを主成分と
するスラリーで印刷した後、非酸化雰囲気中で焼成する
ことにより誘電体被膜を形成し、電界装置を作製した。
【0038】こうして作製した電界装置の電気的特性を
調べるために、実施例と同様にして、沿面コロナ放電を
行い、その時の電流密度を測定した。沿面コロナ放電の
測定は、図3に概略的に示す放電装置を用いて行った。
この時、電極面積は374cm2であった。測定結果を
表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2から判るように、電源出力が高い場合
にはある程度の電流密度が得られたが、電源出力が低い
場合には、非常に低い電流密度しか得られなかった。ま
た、電界強度が高い場合に、低い電流密度しか得られな
い傾向にあることが判った。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誘電体基板に固定される放電電極として導電性ワイヤー
を使用したので、放電が所定の箇所に集中せずに均一に
起こり、イオンの発生量が多く、エネルギー効率も高い
電界装置が得られるという効果を奏する。また、導電性
ワイヤーは、固定部材により固定されているだけなの
で、固定に自由度があり熱により膨張したとしても多少
蛇行するだけで誘電体基板との応力が生じるのを回避で
きるという効果を奏する。
【0042】また、導電性ワイヤーを数カ所で固定する
だけで良いため、より細い導電性ワイヤーを使用するこ
とができ、より放電が生じ易くエネルギー効率も高くな
る。さらに、導電性ワイヤーの直径としてより小さいも
のが使用できるので、静電容量が小さく熱などによる消
失エネルギーが少なくなる。従って、より放電が生じ易
くなり、エネルギー効率が高く放電開始電圧も低くな
る、つまり、放電発生領域が広くなるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電界装置を示し、同
図(a)は電界装置の平面図、同図(b)は側面図、同
図(c)は裏面図をそれぞれ示している。
【図2】本発明の実施例による電界装置を示し、同図
(a)は電界装置の平面図、同図(b)はその短手方向
に沿った側断面図である。
【図3】本発明の実施例及び比較例で使用した放電装置
を示す概略図である。
【図4】本発明の他の実施形態による電界装置を示し、
同図(a)は電界装置の平面図、同図(b)はその短手
方向に沿った側断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態による電界装置を
示し、同図(a)は電界装置の平面図、同図(b)はそ
の短手方向に沿った側断面図である。
【図6】従来の電界装置を示し、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)の短手方向に沿った断面図であ
る。
【図7】従来の他の電界装置を示し、同図(a)は平面
図、同図(b)は同図(a)の短手方向に沿った断面図
である。
【図8】従来のさらに他の電界装置を示し、同図(a)
は平面図、同図(b)は同図(a)の短手方向に沿った
断面図である。
【符号の説明】
1…誘電体基板、3…誘起電極、10,10A,10
B,10C…電界装置、11…放電電極、12…ボル
ト、13…ピン、14…セラミック接着剤、15…接続
部材、20…高周波電源、21…測定電極、22…直流
電源、23…ガード電極、24…電流計。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、 この誘電体基板に固定され、導電性ワイヤーからなる放
    電電極と、 前記誘電体基板を介して前記放電電極に対向して設けら
    れた誘起電極と、 を備えたことを特徴とする電界装置。
  2. 【請求項2】 前記導電性ワイヤーは、20mm以下の
    間隔を隔てて互いに平行に前記誘電体基板に固定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電界装置。
  3. 【請求項3】 前記電界装置は、複数個の固定部材と、
    端子とをさらに備え、前記導電性ワイヤーは前記複数個
    の固定部材により前記誘電体基板に固定され、前記電界
    装置は前記端子により外部回路に接続されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の電界装置。
  4. 【請求項4】 前記導電性ワイヤーの直径は、0.01
    mmないし0.3mmの範囲であることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の電界装置。
JP4083497A 1997-02-25 1997-02-25 電界装置 Pending JPH10241828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4083497A JPH10241828A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 電界装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4083497A JPH10241828A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 電界装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10241828A true JPH10241828A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12591672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4083497A Pending JPH10241828A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 電界装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10241828A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210311A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Murata Mfg Co Ltd イオン発生部品、イオン発生ユニットおよびイオン発生装置
US7254006B2 (en) 2001-08-07 2007-08-07 Sharp Kabushiki Kaisha Ion generating element and ion generator, air conditioning apparatus, cleaner and refrigerator containing the same
US7725052B2 (en) 2007-04-05 2010-05-25 Sharp Kabushiki Kaisha Ion generating device and image forming apparatus including same
US11040355B2 (en) * 2018-02-05 2021-06-22 Lg Electronics Inc. Electric dust collecting filter and electric dust collecting device comprising same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7254006B2 (en) 2001-08-07 2007-08-07 Sharp Kabushiki Kaisha Ion generating element and ion generator, air conditioning apparatus, cleaner and refrigerator containing the same
JP2006210311A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Murata Mfg Co Ltd イオン発生部品、イオン発生ユニットおよびイオン発生装置
US7725052B2 (en) 2007-04-05 2010-05-25 Sharp Kabushiki Kaisha Ion generating device and image forming apparatus including same
US11040355B2 (en) * 2018-02-05 2021-06-22 Lg Electronics Inc. Electric dust collecting filter and electric dust collecting device comprising same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW527264B (en) Ceramic electrostatic chuck assembly and method of making
TW201316448A (zh) 交流驅動靜電吸盤
JP2003179128A (ja) 静電チャック
JPH0222998B2 (ja)
JPH10241828A (ja) 電界装置
JPS63283037A (ja) 静電吸着装置
JP2001284328A (ja) セラミック部品
JPH02284396A (ja) 除電装置
US11070034B2 (en) Method for controlling an ionic wind generator with an AC power source and a DC power source
JPH06318490A (ja) 電界装置
JPH11251419A (ja) 基板保持用静電チャック及び基板保持方法
CN210099825U (zh) 一种工业自动化生产用静电吸附装置
JP4934907B2 (ja) 静電チャック
JP2001506423A (ja) 高電圧抵抗及びこのような高電圧抵抗を有する高電圧電源
JP2585030B2 (ja) マスフィルター
JPH08288174A (ja) 高周波電力用積層セラミックコンデンサ
JPH03265505A (ja) 沿面放電オゾナイザ
JP4132041B2 (ja) 放電素子
JP2001351438A (ja) フレキシブル導体、その製造方法及び真空スイッチ
TW201031068A (en) Surge absorber
JP2004158342A (ja) コロナ放電装置
JPH10134940A (ja) 正特性サーミスタ発熱体
JPH0578916B2 (ja)
TW202207561A (zh) 放電電極板
JP2005019899A (ja) セラミックヒータおよびこれを用いたウエハ加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060627

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02