JPH10241509A - 断路接地装置 - Google Patents

断路接地装置

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JPH10241509A
JPH10241509A JP3724897A JP3724897A JPH10241509A JP H10241509 A JPH10241509 A JP H10241509A JP 3724897 A JP3724897 A JP 3724897A JP 3724897 A JP3724897 A JP 3724897A JP H10241509 A JPH10241509 A JP H10241509A
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JP
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terminal
movable
contact
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JP3724897A
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Inventor
Junichi Kataoka
淳一 片岡
康友 ▲真▼野
Yasutomo Mano
Naoto Nanba
直人 難波
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Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接地面積を減らし、操作回路も簡素化すること
のできる断路接地装置を得ること。 【解決手段】密封容器1Aの上下の前後に碍子2を固定
し、これらの碍子2の内側にガイドレール3A,3Bを
固定する。これらのガイドレール3A,3Bの間に一対
の支持板12を挿入し、この支持板の両端に支持端板13
A,13Bをピンを介して連結する。支持板12の中央部の
案内棒14に接地側可動接触子10を固定し、支持端板13
A,13Bの端部の案内棒14に一次側可動接触子9Aと二
次側可動接触子9Bを固定する。密封容器1Aの左側面
の内側には、一次側固定端子4Aと二次側固定端子4B
を設け、密封容器1Aの右側面内側には、接地側固定端
子5を設ける。前後の案内棒14にラック棒8A,8Bの
左端を固定し、これらのラック棒8A,8Bには、絶縁
駆動棒7A,7Bのピニオン部を噛み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断路接地装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は、変電設備などに設置される従来
の断路接地装置の一例を示す単線結線配置図である。図
9に示すように、内部に六フッ化硫黄ガス27が封入され
隣接して設置された密封容器1C,1Dのうち、左側の
密封容器1Cには、公称定格電圧が66kVの主回路の電
源側を入切する断路器DSが収納され、この断路器DS
の電源側に接続された接地断路器ES1も収納されてい
る。
【0003】一方、右側の密封容器1Dには、断路器D
Sの負荷側に接続された接地断路器ES2が収納され、
密封容器1C,1Dの隣接側の隔壁には、ガス絶縁スペ
ーサ28が貫設されている。
【0004】このように構成された断路接地装置におい
ては、図示しない真空遮断器が負荷側に接続され、この
真空遮断器が開極状態にあることを条件として、断路器
DSは開極される。
【0005】また、接地断路器ES2を投入する場合に
は、断路器DSが開極状態にあることが条件となる。さ
らに、断路器DSを保守・点検する場合には、接地断路
器ES1が投入されていることが条件となる。したがっ
て、断路器DS及び接地断路器ES1,ES2と真空遮
断器との間には、これらの操作回路に鎖錠回路が設けら
れて安全が確保されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された断路接地装置においては、密封容器が2箱と
なっているので、設置面積が増えるだけでなく、操作回
路も前述した鎖錠回路のために複雑となるので、信頼性
も低下する。そこで、本発明の目的は、設置面積を減ら
し、操作回路も簡素化することのできる断路接地装置を
得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
の断路接地装置は、絶縁ガスが封入された容器の片側に
収納され容器の外部に接続される第1,第2の固定側端
子と、容器の他側に収納され接地される第3の固定側端
子と、容器に収納され案内部を形成した案内具と、この
案内具に収納されこの案内具の案内部に係合して移動自
在に設けられた支持具と、この支持具の片側に突設され
第1,第2の固定側端子と対置する第1,第2の可動側
接触子と、支持具の他側に突設され第3の固定側端子と
対置する第3の可動側接触子と、支持具を駆動して第
1,第2,第3の可動側接触子を第1,第2,第3の固
定側端子と接離させる駆動部とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】また、請求項2に対応する発明の断路接地
装置は、案内部を案内具の両側と中央部に形成し、案内
部に嵌合する凸部を支持具の両側と中央部に形成したこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項3に対応する発明の断路接地
装置は、第1の可動側接触子を駆動する第1のラック棒
と、第2の可動側接触子を駆動する第2のラック棒と、
これらの第1,第2のラック棒を駆動する第1,第2の
ピニオンとで駆動部を構成したことを特徴とする。
【0010】また、請求項4に対応する発明の断路接地
装置は、絶縁ガスが封入された容器の片側に収納され容
器の外部に接続される第1,第2の固定側端子と、容器
の他側に収納され接地される第3の固定側端子と、容器
の中間部に設けられた絶縁導棒と、この絶縁導棒の片側
に突設され絶縁導棒の回転により第1,第2の固定側端
子と順に接離する複数の第1,第2の可動側接触子と、
支持具の他側に突設され絶縁導棒の回転により第3の固
定側端子と順に接離する複数の第3の可動側接触子と、
絶縁導棒を回転させて第1,第2,第3の可動側接触子
を第1,第2,第3の固定側端子と接離させる駆動部と
を備えたことを特徴とする。
【0011】さらに請求項5に記載の発明の断路接地装
置は、第1の可動側接触子を180 °間隔とし、第2の可
動側接触子の片方を第1の可動側接触子の片方と同一方
向とし、第2の可動側接触子の他方を第1の可動側接触
子と直角方向とし、第3の可動側接触子の片方を第1の
可動側接触子の片方と同方向とし、他の2本を直交方向
としたことを特徴とする。
【0012】このような手段によって、請求項1,2及
び請求項3に記載の発明においては、第1の固定側端子
の接地は第1の可動側接触子の投入で行い、第2の固定
側端子の接地は第2の可動側接触子の投入で行い、第
1,第2の可動側接触子の同時投入によって接地側を切
り離すとともに主回路を投入する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の断路接地装置の一
実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の
断路接地装置の第1の実施形態を示す横断面図で、請求
項1,2及び請求項3に対応し、主回路が断路された状
態を示し、図2は図1のA−A断面図である。また、図
3は、図1,図2の部分詳細図で、(a)は、図1の部
分背面図、(b)は図1のB−B断面図、(c)は
(b)の右側面図である。
【0014】図1,図2及び図3において、六フッ化硫
黄ガスが封入された密封容器1Aの上下の内側には、一
対の碍子2が前後に設けられ、これらの碍子2に対して
ガイドレール3A,3Bが上下に対称的に対置固定され
ている。これらのガイドレール3A,3Bは、前後面に
添設された図示しない固定板であらかじめ互いに固定さ
れている。
【0015】一方、密封容器1Aの左端の内面には、一
次側固定端子4Aが後部に、二次側固定端子4Bが前方
にそれぞれ図示しない絶縁スペーサを介して取り付けら
れ、密封容器1Aの右端中央には、接地側固定端子5が
図示しない絶縁スペーサを介して取り付けられている。
【0016】これらの端子には、後述する可動接触子が
嵌合する円柱状の嵌合穴が形成され、これらの嵌合穴に
は、ベリリウム銅板から製作された図示しない接触板が
環状に挿入されている。
【0017】密封容器1Aの右側の後端と前端には、減
速機付の電動機6A,6Bが対称的に取り付けられ、こ
れらの電動機6A,6Bの内側には、一対の軸受11を介
して絶縁駆動棒7A,7Bが対称的に取り付けられ、カ
ップリングを介して電動機6A,6Bに基端が連結され
ている。各絶縁駆動棒7A,7Bは、中央部の絶縁部と
この両側の鋼棒部とで構成し、このうち、先端の鋼棒部
には、ピニオン歯車が圧入されている。
【0018】一次側固定端子4Aに接続された図示しな
い絶縁スペーサの外面側は、ガス絶縁開閉設備の電源側
に接続され、二次側固定端子4Bに接続された図示しな
い絶縁スペーサの外面側は、負荷側の真空遮断器に接続
され、接地側固定端子に接続された絶縁スペーサは、図
示しない接地母線に接続されている。
【0019】ガイドレール3A,3Bには、対向面側の
後部と中央部と前部に対して、溝3a,3b,3cが平
行に且つ等間隔にあらかじめ形成され、これらの溝3
a,3b,3cの内面の両側にも、ベリリウム銅板から
製作された図示しない接触板が挿入されている。
【0020】ガイドレール3A,3Bの左側面の前後に
は、環状の摺動接触子15がろう付され、ガイドレール3
A,3Bの右側面の中央部にも、摺動接触子15がろう付
されている。
【0021】図4は、ガイドレール3A,3Bの間に挿
着された支持板12及び支持端板13A,13Bと、これらに
組み込まれた可動接触子などを示す部分組立図で、
(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は平面図を
示す。
【0022】図1,図2及び図4において、ガイドレー
ル3A,3Bの間には、一対の支持板12が中央部に挿入
され、これらの支持板12の中央部には、案内棒14が回転
可能に貫通し、この案内棒14の上下端は、ガイドレール
3A,3Bに形成された溝3bに嵌合している。案内棒
14の右側面には、接地側可動接触子10の基端がろう付さ
れている。
【0023】この接地側可動接触子10は、ガイドレール
3A,3Bの右側面中央の摺動接触子15を貫通し、先端
は、接地側固定端子5の嵌合穴に図1,図2に示すよう
に嵌合している。
【0024】支持板12の前後には、支持端板13A,13B
の片側の連結部がピンを介して連結されている。これら
の支持端板13A,13Bの連結側には、凸字状の連結部が
形成され、この連結部には、連結用のピンが遊嵌する前
後方向に長い連結穴があらかじめ形成されている。
【0025】支持端板13A,13Bの他側にも、案内棒14
がそれぞれ貫設され、これらの案内棒14の上下側は、ガ
イドレール3A,3Bの両側に形成された溝3a,3c
に嵌合している。
【0026】各案内棒14の中央部の片側には、一次側可
動接触子9Aの基端と二次側接触子9Bの基端が嵌合
し、ろう付で接続されている。各案内棒14の右側には、
ラック棒8A,8Bの左端が固定されている。
【0027】このうち、一次側可動接触子9Aの先端
は、図1に示すように、所定の絶縁距離で一次側固定端
子4Aと同一軸心線上に対置し、二次側可動接触子9B
の先端も同様に対置している。
【0028】次に、このように構成された断路接地装置
の作用、すなわち、投入、開極及び接地動作を図5の説
明図を含めて説明する。図5(a)は、図1,図2に対
応し、一次側、二次側が共に開極状態、接地側が接地状
態を示す。また(b)は、一次側だけが接地された状態
を、(c)は二次側だけが接地された状態を、(d)は
一次側、二次側が共に投入され接地側が開極した状態を
示す。以下、(a)−(b)−(c)−(d)の順に説
明する。
【0029】まず、(a)の状態から(b)の状態に動
作させる場合には、図1,図2及び図4に示す電動機6
Aを駆動して、絶縁駆動棒7Aを図4(a)の矢印Cで
示す反時計方向に駆動する。
【0030】すると、この絶縁駆動棒7Aの先端に圧入
されたピニオンで、ラック棒8Aが左方向に駆動され、
このラック棒8Aの左端に固定された案内棒14を左に押
す。この案内棒14が左側に押されると、この案内棒14
は、ガイドレール3A,3Bに形成された溝3aに案内
されて左に移動するとともに、この左側に突き出た一次
側可動接触子9Aの先端が一次側固定端子4Aに嵌合す
る。
【0031】この過程において、支持端板13Aは、長円
穴に遊嵌した連結ピンを介して支持板12に連結されてい
るので、長円穴の先端に連結ピンが位置して最も伸びた
状態となり、支持板12も一次側可動接触子9Aのストロ
ークの2分の1だけ中心部が左側に移動し、接地側可動
接触子10もそのストローク分だけ左側に移動するが、こ
の接地側可動接触子10の先端は、図5(b)に示すよう
に接地側固定接触子5の入口に嵌合し、接続状態、すな
わち接地状態を維持する。したがって、図9の接地断路
器ES1の投入状態に対応した状態となる。
【0032】同じく、(a)の状態から(c)の状態に
動作させる場合にも、図1,図2及び図4に示す電動機
6Bを駆動して、絶縁駆動棒7Bを図4(a)の矢印C
で示す反時計方向に駆動する。
【0033】すると、この絶縁駆動棒7Bの先端に圧入
されたピニオンで、ラック棒8Bが左方向に駆動され、
このラック棒8Bの左端が固定された案内棒14を左に押
す。この案内棒14が左側に押されると、この案内棒14
は、ガイドレール3A,3Bに形成された溝3bに案内
されて左に移動するとともに、この左側に突き出た二次
側可動接触子9Bの先端が二次側固定端子4Bに嵌合す
る。
【0034】この過程において、支持端板13Bは、長円
穴に遊嵌した連結ピンを介して支持板12に連結されてい
るので、長円穴の先端に連結ピンが位置する状態とな
り、支持板12も二次側可動接触子9Bのストロークの2
分の1だけ中心部が左側に移動し、接地側可動接触子10
の先端は、図5(c)に示すように接地側固定接触子5
の入口に嵌合し、接続状態、すなわち接地状態を維持す
る。したがって、図9の接地断路器ES2の投入状態に
対応する状態となる。
【0035】さらに、(a)の状態から(d)の状態に
動作させる場合には、図1,図2及び図4に示す電動機
6A,6Bを同時に駆動して、絶縁駆動棒7A,7Bを
図4(a)の矢印Cで示す反時計方向に駆動する。
【0036】すると、これらの絶縁駆動棒7A,7Bの
先端に圧入されたピニオンで、ラック棒8A,8Bが左
方向に駆動され、これらのラック棒8A,8Bの左端が
固定された案内棒14を左に押す。
【0037】これらの案内棒14が左側に押されると、こ
れらの案内棒14は、ガイドレール3A,3Bに形成され
た溝3aに案内されて左に移動するとともに、これらの
左側に突き出た一次側可動接触子9A及び二次側接触子
9Bの先端が一次側固定端子4A及び二次側固定接触子
4Bに嵌合する。
【0038】この過程において、支持端板13A,13B
は、長円穴に遊嵌した連結ピンを介して支持板12に連結
されているので、この支持板12もこれらの一次側可動接
触子9A及び二次側可動接触子9Bのストロークと同一
ストロークだけ中心部が左側に移動し、接地側可動接触
子10もそのストローク分だけ左側に移動して、この接地
側可動接触子10の先端は、図5(d)に示すように接地
側固定接触子5から断路される。
【0039】したがって、図9のDS投入と接地断路器
ES1,ES2の開極状態に対応する状態となる。な
お、図5(b)の状態から図5(d)の状態に動作させ
る場合には、電動機6Bを駆動し、図5(c)の状態か
ら図5(d)の状態に動作させる場合には、電動機6A
を駆動する。
【0040】さらに、図5(d)の状態から図5(c)
の状態に片側を開極する場合には、電動機6Aを逆方向
に駆動し、図5(d)の状態から図5(b)の状態にす
る場合にも、電動機6Bを逆方向に駆動する。図5
(d)の状態から図5(a)の状態に戻すときには、電
動機6A,6Bを同時に逆向きに回転させる。
【0041】このような投入・開極動作の過程におい
て、両側の一次側可動接触子9A及び二次側可動接触子
9B並びに接地側可動接触子10の基端の案内棒14は、ガ
イドレール3A,3Bに形成された溝に挿入された状態
で接触板を摺動するので、ガイドレール3A,3Bを介
して互いに接続状態を維持する。
【0042】しかも、このように構成された断路接地装
置においては、3台の断路器を共通の密封容器1Aに収
納することができるので、図9で示した断路器DSと接
地断路器ES1,ES2に相当する断路部で占める設置
面積を減らすことができるだけでなく、3本の接触子が
共通の支持板12を介して連結されているので、相互間の
インタロックを省くことができる。
【0043】なお、上記実施形態では、ガイドレール3
A,3Bは水平に収納し、一次側固定接触子4A,二次
側固定接触子4Bを箱体の片側の同一高さの位置に前後
に設けた例で説明したが、隣設される真空遮断器などと
の接続関係によっては、一次側固定接触子4A,二次側
固定接触子4Bを天井部に垂設し、接地側固定接触子5
は、容器の底部に設けてもよく、ガイドレール3A,3
Bを縦にして、一次側固定接触子4Aを上方に、二次側
固定接触子4Bをその下側にしてもよい。
【0044】次に、図6は、本発明の断路接地装置の第
2の実施形態を示す平面図で、請求項4及び請求項5に
対応し、第1の実施形態で示した図1に対応する図であ
る。また、図7は、図6で示した密封容器に収納された
回転形の断路器を示す斜視図で、いずれも主回路が投入
され、接地断路器は開極状態を示す。
【0045】図6及び図7において、密封容器1Bの背
面側には、図示しない絶縁スペーサを介して固定接触子
台17A,17Bが左右に設けられ、これらの固定接触子台
17A,17Bの内側には、一次側固定接触子16Aと二次側
固定接触子16Bが嵌合部を前方に向けて固定されてい
る。
【0046】これらの一次側固定接触子16Aと二次側固
定接触子16Bは、銅板から製作された複数枚の接触板
と、この接触板の間に挿入された間隔片と、接触板の両
側からこの接触板を加圧する加圧ばねで構成されてい
る。
【0047】密封容器1Bの左側壁には、減速機付の電
動機18が取り付けられ、密封容器の右側壁には、軸受24
が取り付けられ、この軸受24の外面側には、図示しない
密封カバーがOリングを介して取り付けられている。電
動機18に連結された減速機の出力軸には、絶縁導棒19の
左端がカップリングを介して連結され、この絶縁導棒19
の右端は、軸受24に圧入されている。
【0048】絶縁導棒19は、中央部の銅棒部19aと、こ
の銅棒部19aの両端に形成された絶縁部19bと、この絶
縁部の端部に形成された軸部19cで構成されている。し
たがって、銅棒部19aは、この両側の絶縁部19bによっ
て、密封容器1Bと絶縁されている。
【0049】このうち、銅棒部19aには、左端に対して
可動接触子20Aが後方に突設され、この可動接触子20A
と180 °の間隔で可動接触子20Cが突設され、このう
ち、上部の可動接触子20Aの後端は、固定接触子16Aに
嵌合している。
【0050】銅棒部19aの中央にも、可動接触子21Aが
後方に突設され、この可動接触子21Aの固定部の上下に
も、可動接触子21B,21Cが可動接触子21Aと直角方向
に設けられている。
【0051】銅棒部19aの右端にも、可動接触子20Bが
後方に突設され、この可動接触子20Bの後端は、二次側
固定接触子16Bに嵌合している。銅棒部19aの右端に
は、可動接触子20Bの固定部の上方に対して、可動接触
子20Dが可動接触子20Bと直角方向に設けられている。
【0052】密封容器1Bの前端には、可動接触子21A
の軸心線上に接地端子23が嵌合部を後向きにして固定さ
れている。さらに、密封容器1Bの右側壁に取り付けら
れた密封カバーの外面側には、図8(e)〜(h)で示
す銘板25が貼り付けられ、密封カバーの中心から軸19c
の右端に螺合された表示具26の矢印部が外側に位置して
いる。
【0053】次に、このように構成された断路接地装置
の作用、すなわち投入・開極及び接地動作を図8の説明
図を含めて説明する。図6及び図7において、この断路
接地装置は、電動機18を駆動し、絶縁導棒19を90°ピッ
チで回転させ、可動接触子を回転させることで行う。
【0054】図6及び図7は、図8(a)で示す主回路
接続図のように、一次側と二次側が接続され、接地端子
は開極状態であるが、この状態から、図8(b)で示す
一次側断路・二次側接地に移行する場合には、電動機18
を図7において時計方向に駆動し、絶縁導棒19を90°回
転させる。
【0055】すると、一次側固定接触子16Aに投入され
ていた可動接触子20Aが90°時計方向に回転すること
で、一次側は断路されるとともに、二次側固定接触子16
Bに投入されていた可動接触子20Bの時計方向の90°の
回転によって、断路状態となった後に可動接触子20Dが
投入され、可動接触子21Bは、接地端子23に投入され接
地される。図8(f)は、この状態における側壁右側の
表示具26の向きと銘板の記入文字を示す。
【0056】次に、図8(b)の状態から図8(c)の
状態、すなわち一次側接地、二次側非接地状態に移行す
る場合には、図3(b)の状態の電動機18を更に90°時
計方向に駆動して、絶縁導棒19を90°回転させる。
【0057】すると、可動接触子20Cが一次側固定接触
子16Aに投入されるとともに、可動接触子20Dが二次側
固定接触子16Bから断路され、可動接触子21Aが接地端
子23に投入され、表示具26の向きは、図8(g)で示す
位置となる。
【0058】さらに、この状態において、一次側を断路
して、図8(c)の状態に移行する場合には、電動機18
を更に90°回転することで、可動接触子20Cを断路し、
可動接触子21Cを接地端子23に投入する。図8(h)
は、その状態の表示具26の向きを示す。なお、更に図8
(a)の状態に復帰する場合には、電動機18を更に90°
回転させる。
【0059】このように構成された断路接地装置におい
ては、一次側、二次側及び接地側の可動接触子を共通の
絶縁導棒19に設けることで、各可動接触子間の機械的イ
ンタロックの機能を果たすことができるので、相互間の
電気的・機械的インタロックを省くことができる。
【0060】したがって、構造を簡素化することがで
き、設置床面積を減らすことができるだけでなく、動作
の信頼性を上げることができ、保守・点検の安全性を上
げることができ、保守・点検の頻度を減らすこともでき
る。
【0061】
【発明の効果】以上、請求項1,2及び請求項3に対応
する発明によれば、絶縁ガスが封入された容器の片側に
収納され容器の外部に接続される第1,第2の固定側端
子と、容器の他側に収納され接地される第3の固定側端
子と、容器に収納され案内部を形成した案内具と、この
案内具に収納されこの案内具の案内部に係合して移動自
在に設けられた支持具と、この支持具の片側に突設され
第1,第2の固定側端子と対置する第1,第2の可動側
接触子と、支持具の他側に突設され第3の固定側端子と
対置する第3の可動側接触子と、支持具を駆動して第
1,第2,第3の可動側接触子を第1,第2,第3の固
定側端子と接離させる駆動部とを備えることで、第1の
固定側端子の接地は第1の可動側接触子の投入で行い、
第2の固定側端子の接地は第2の可動側接触子の投入で
行い、第1,第2の可動側接触子の同時投入によって接
地側を切り離すとともに主回路を投入したので、設置面
積を減らし、操作回路も簡素化することのできる断路接
地装置を得ることができる。
【0062】また、請求項4及び請求項5に対応する発
明によれば、絶縁ガスが封入された容器の片側に収納さ
れ容器の外部に接続される第1,第2の固定側端子と、
容器の他側に収納され接地される第3の固定側端子と、
容器の中間部に設けられた絶縁導棒と、この絶縁導棒の
片側に突設され絶縁導棒の回転により第1,第2の固定
側端子と順に接離する複数の第1,第2の可動側接触子
と、支持具の他側に突設され絶縁導棒の回転により第3
の固定側端子と順に接離する複数の第3の可動側接触子
と、絶縁導棒を回転させて第1,第2,第3の可動側接
触子を第1,第2,第3の固定側端子と接離させる駆動
部とを備えることで、第1の固定側端子の接地は第1の
可動側接触子の投入で行い、第2の固定側端子の接地は
第2の可動側接触子の投入で行い、第1,第2の可動側
接触子の同時投入によって接地側を切り離すとともに主
回路を投入したので、設置面積を減らし、操作回路も簡
素化することのできる断路接地装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断路接地装置の第1の実施形態を示す
横断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1,図2の部分詳細図で、(a)は図1の部
分背面図、(b)は図1の部分左側面図、(c)は
(b)の右側面図。
【図4】図1,図2の部分拡大詳細図で、(a)は背面
図、(b)は図1の部分左側面図、(c)は(b)の右
側面図。
【図5】本発明の断路接地装置の第1の実施形態の作用
を示す説明図で、(a)は一次側、二次側ともに断路さ
れ接地された状態を示す。(b)は一次側のみが接地さ
れた状態を、(c)は二次側のみが接地された状態を、
(d)は一次側、二次側ともに投入され接地側が切り離
された状態を示す。
【図6】本発明の断路接地装置の第2の実施形態を示す
横断面図。
【図7】図6の部分拡大詳細斜視図で、一次側、二次側
ともに投入され接地側が切り離された状態を示す。
【図8】本発明の断路接地装置の第2の実施形態の作用
を示す説明図で、(a)は一次側、二次側ともに投入さ
れた状態を示し、(b)は二次側が投入され接地された
状態を示し、(c)は一次側が投入され接地された状態
を、(d)は一次側、二次側ともに開極され接地されて
いない状態を示す。また、(e),(f),(g),
(h)は、それぞれの動作状態の動作表示部を示す図。
【図9】従来の断路接地装置の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1A,1B…密封容器、2…碍子、3A,3B…ガイド
レール、4A,16A…一次側固定端子、4B,16B…二
次側固定端子、5,23…接地側固定端子、6A,6B,
18…電動機、7A,7B…絶縁駆動棒、8A,8B…ラ
ック棒、9A,20A…一次側可動接触子、9B,20B…
二次側可動接触子、10,21A,21B,21C…接地側可動
接触子、11,24…軸受、12…支持板、13A,13B…支持
端板、14…案内棒、15…摺動接触子、17A,17B,22…
固定接触子台、19…絶縁導棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲真▼野 康友 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 難波 直人 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスが封入された容器の片側に収納
    され前記容器の外部に接続される第1,第2の固定側端
    子と、前記容器の他側に収納され接地される第3の固定
    側端子と、前記容器に収納され案内部を形成した案内具
    と、この案内具に収納されこの案内具の前記案内部に係
    合して移動自在に設けられた支持具と、この支持具の片
    側に突設され前記第1,第2の固定側端子と対置する第
    1,第2の可動側接触子と、前記支持具の他側に突設さ
    れ前記第3の固定側端子と対置する第3の可動側接触子
    と、前記支持具を駆動して前記第1,第2,第3の可動
    側接触子を前記第1,第2,第3の固定側端子と接離さ
    せる駆動部とを備えた断路接地装置。
  2. 【請求項2】 前記案内部を前記案内具の両側と中央部
    に形成し、前記案内部に嵌合する凸部を前記支持具の両
    側と中央部に形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の断路接地装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部を、前記第1の可動側接触子
    を駆動する第1のラック棒と、前記第2の可動側接触子
    を駆動する第2のラック棒と、これらの第1,第2のラ
    ック棒を駆動する第1,第2のピニオンとで構成したこ
    とを特徴とする断路接地装置。
  4. 【請求項4】 絶縁ガスが封入された容器の片側に収納
    され前記容器の外部に接続される第1,第2の固定側端
    子と、前記容器の他側に収納され接地される第3の固定
    側端子と、前記容器の中間部に設けられた絶縁導棒と、
    この絶縁導棒の片側に突設され前記絶縁導棒の回転によ
    り前記第1,第2の固定側端子と順に接離する複数の第
    1,第2の可動側接触子と、前記支持具の他側に突設さ
    れ前記絶縁導棒の回転により前記第3の固定側端子と順
    に接離する複数の第3の可動側接触子と、前記絶縁導棒
    を回転させて前記第1,第2,第3の可動側接触子を前
    記第1,第2,第3の固定側端子と接離させる駆動部と
    を備えた断路接地装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の可動側接触子を180 °間隔と
    し、前記第2の可動側接触子の片方を前記第1の可動側
    接触子の片方と同一方向とし、前記第2の可動側接触子
    の他方を前記第1の可動側接触子と直角方向とし、前記
    第3の可動側接触子の片方を前記第1の可動側接触子の
    片方と同方向とし、他の2本を直交方向としたことを特
    徴とする請求項4に記載の断路接地装置。
JP3724897A 1997-02-21 1997-02-21 断路接地装置 Pending JPH10241509A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103943403A (zh) * 2014-05-01 2014-07-23 陈惠� 220kv单接地隔离开关机械闭锁装置
CN109559917A (zh) * 2017-09-26 2019-04-02 浙江正泰电器股份有限公司 万能转换开关

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CN109559917A (zh) * 2017-09-26 2019-04-02 浙江正泰电器股份有限公司 万能转换开关
CN109559917B (zh) * 2017-09-26 2024-04-30 浙江正泰电器股份有限公司 万能转换开关

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