JPH10241221A - 光記憶装置における再生光量制御装置および光記録媒体 - Google Patents

光記憶装置における再生光量制御装置および光記録媒体

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JPH10241221A
JPH10241221A JP3866497A JP3866497A JPH10241221A JP H10241221 A JPH10241221 A JP H10241221A JP 3866497 A JP3866497 A JP 3866497A JP 3866497 A JP3866497 A JP 3866497A JP H10241221 A JPH10241221 A JP H10241221A
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JP3866497A
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Hiroshi Fuji
寛 藤
Tetsuya Okumura
哲也 奥村
Shigemi Maeda
茂己 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AGCが短マークからの再生信号に応答する
ため、再生光量を最適に制御できなかった。 【解決手段】 再生層と記録層を備えた光記録媒体に光
ビームを照射し、光スポット径よりも小さな検出口を再
生層に発生させることにより記録層からの記録情報を再
生する光記憶装置において、前記光記録媒体に記録され
たマークのうち少なくとも前記検出口よりも小さい短マ
ークからの再生信号量を検出する信号量検出手段と、前
記信号量検出手段の出力信号量が所定の値に近づくよう
に再生光量を制御する制御手段を有する再生光量制御装
置であって、再生信号を入力するAGC手段と、前記A
GC手段をホールドするホールド手段と、前記短マーク
が記録された期間に前記ホールド手段にホールド信号を
出力するタイミング手段とを備え、前記AGC手段の出
力信号を前記信号量検出手段に入力して短マークの信号
量を検出することにより再生光量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上に再生層と記
録層とを有する光記録媒体に光ビームを照射し、再生層
に光スポット径よりも小さい検出口を発生させることに
より、記録マークの再生を行う光記憶装置において、再
生光量を最適に制御するための再生光量制御装置と、そ
の光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、基板上に再生層と記録層とを有す
る光記録媒体に光ビームを照射し、再生層に光スポット
径よりも小さい検出口を発生させるいわゆる超解像効果
により記録密度を向上させる技術が開発されている。こ
の一例として、光ビームの照射による再生層の温度上昇
部分が記録層との磁気的結合によって記録情報の読み出
しのための検出口となる、いわゆる磁気的超解像が知ら
れている。このときの検出口の温度分布は記録媒体の熱
容量や環境温度に影響されるため、再生光量の制御によ
り検出口の大きさを常に最適に制御する必要があり、特
開平8ー63817にはこの装置が開示されている。こ
の装置は、前記光記録媒体に記録されたマークのうち検
出口よりも小さい短マークからの再生信号量と検出口よ
りも大きい長マークからの再生信号量とを検出する信号
量検出手段と、長短マークからの2つの再生信号量の比
が所定の値に近づくように再生光量を制御する制御手段
を有している。そして、光記録媒体に長マークが繰り返
し記録されている長マーク記録領域と、短マークが繰り
返し記録されている短マーク記録領域を設けることによ
り、たとえ記録データが記録されていなくても上記記録
領域により常に安定な再生光量の制御を行っていた。
【0003】さて、この様な再生光量の制御がなされた
後に記録データを再生するが、再生信号の比を一定に制
御しても再生信号の絶対値は記録媒体の反射率などによ
って変化してしまう。そこで、例えば特開1ー2827
77に開示された光メモリのオートゲインコントロール
装置(AGC回路)によって、光量制御が行われた後の
再生信号の振幅を一定にしてデータの再生が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では再生信号量の比を正確に検出できなくなると
いう問題点が発生する。以下にこれを説明する。上記の
従来のAGC回路を使用すると、記録マークが記録され
ていない領域ではAGC回路をホールドするが、記録さ
れている領域ではオンにする。図8において、上記AG
Cにより長マーク記録領域における長マークからの再生
信号が目標振幅に振幅制御され、短マーク記録領域にお
ける短マークからの再生信号も同じ目標振幅に振幅制御
される。すると、短マークからの再生信号量と長マーク
の再生信号量が近づいてしまい、この2つの再生信号量
の比を正確に検出できなくなる。これにより再生光量が
最適値からずれて制御され、再生データのエラーが発生
するという問題点が発生した。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1記載の光記憶装置における再生光量制御装
置は、再生層と記録層を備えた光記録媒体に光ビームを
照射し、光スポット径よりも小さな検出口を再生層に発
生させることにより記録層からの記録情報を再生する光
記憶装置において、前記光記録媒体に記録されたマーク
のうち少なくとも前記検出口よりも小さい短マークから
の再生信号量を検出する信号量検出手段と、前記信号量
検出手段の出力信号量が所定の値に近づくように再生光
量を制御する制御手段を有する再生光量制御装置であっ
て、再生信号を入力するAGC手段と、前記AGC手段
をホールドするホールド手段と、前記短マークが記録さ
れた期間に前記ホールド手段にホールド信号を出力する
タイミング手段とを備え、前記AGC手段の出力信号を
前記信号量検出手段に入力して短マークの信号量を検出
することにより再生光量を制御することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の光記憶装置における再生光
量制御装置は、前記タイミング手段からホールド信号に
よって、前記短マーク期間の前の期間であって、かつ前
記検出口よりも大きい長マークが記録された期間におい
て制御された増幅度を、前記短マーク期間にホールドす
ることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の光記憶装置における再生光
量制御装置は、再生層と記録層を備えた光記録媒体に光
ビームを照射し、光スポット径よりも小さな検出口を再
生層に発生させることにより記録層からの記録情報を再
生する光記憶装置において、前記光記録媒体に記録され
たマークのうち少なくとも前記検出口よりも小さい短マ
ークからの再生信号量を検出する信号量検出手段と、前
記信号量検出手段の出力信号量が所定の値に近づくよう
に再生光量を制御する制御手段を有する再生光量制御装
置であって、再生信号を入力するAGC手段と、前記A
GC手段の時定数を設定する時定数設定手段とを備え、
前記AGC手段の出力信号を前記信号量検出手段に入力
して短マークの信号量を検出することにより再生光量を
制御し、前記時定数が前記短マーク記録期間よりも長い
ことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の光記憶装置における再生光
量制御装置は、前記AGC手段をリセットするリセット
手段を備え、AGCのリセットした後に、前記短マーク
期間の前の期間であって、かつ前記検出口よりも大きい
長マークが記録された期間において増幅度を制御し、長
マーク記録期間に制御された増幅度を前記短マーク期間
において保つことを特徴とする。
【0009】請求項5記載の光記録媒体は、再生層と記
録層を備え、光スポット径よりも小さな検出口を再生層
に発生させることにより記録層からの記録情報を再生す
る光記録媒体おいて、前記光記録媒体に記録されたマー
クからの再生信号量を検出して再生光量を制御するため
の制御マーク記録領域を備えた光記録媒体であって、前
記制御マーク記録領域は、前記検出口よりも大きい長マ
ークを連続して記録する長マーク記録領域と、前記検出
口よりも小さい短マークを連続して記録する短マーク記
録領域を備え、前記長マーク領域が前記短マーク領域よ
りも前に設けられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の形態について図1〜図
5を用いて説明する。図1において半導体レーザ2から
の照射光aは光磁気ディスク1へ照射される。光磁気デ
ィスク1は、光ビームaの照射による再生層の温度上昇
部分が記録層との磁気的結合によって記録情報の読み出
しのための検出口となる、いわゆる磁気的超解像を発生
する光記録媒体である。反射光bはフォトダイオード3
に入力され、読み出し信号cがAGC回路4とタイミン
グ発生回路5に送られる。タイミング発生回路5では後
述するタイミング信号dが生成され、ホールド手段6を
通してAGC回路4にホールド信号eを送る。AGC回
路4ではホールド信号eがローレベルの時にAGCをホ
ールドし、ハイレベルの時はAGCをオンする。AGC
回路4にて振幅制御された再生信号fは復調手段10と
長マークレベル検出手段8と短マークレベル検出手段7
に送られる。
【0011】復調手段10にて復調された再生情報jは
エラー計数手段11に入力されて、エラー数kが計数さ
れ、cpu12に送られる。CPU12では後述するよ
うに、光量設定信号lを出力して照射光aの再生光量を
変化させながらエラー数kと振幅比iを測定し、エラー
数kが基準値を満たす時の振幅比iを目標振幅比pと決
定して出力する。長マークレベル検出手段8には例えば
エンベロープ検波器が使用され、長マークの信号量h
(例えば振幅値)が検出される。短マークレベル検出手
段7では同様に短マークの振幅値gが検出される。検出
された振幅値hとgは割り算回路9に入力され、振幅比
iが比較手段13とcpu12に送られる。比較手段1
3では上述の目標振幅比pと検出振幅比iを比較して、
その差がゼロに近づくように光量制御信号mを出力す
る。切り替え手段14では、まず上述の目標振幅比pを
決定するする時は光量設定信号lを選択し、次に目標振
幅比pに基づいて再生光量を制御する時は光量制御信号
mを選択する。選択された制御信号nは再生光量可変手
段15へ送られ、駆動電流oによって半導体レーザ2が
駆動される。
【0012】図2は、図1における信号波形を説明する
図である。記録トラックはトラック方向に制御領域とデ
ータ領域に分けられ、制御領域には再生光量制御用の制
御パターンが記録され、データ領域には情報が記録され
る。制御領域には先頭に長マークが記録され、エンベロ
ープを検出におけるS/Nを上げるために繰り返し記録
されている。繰り返し数が多いほど振幅値の平均化が進
みため、検出値のS/Nが向上する。その後ろに短マー
クが同様に繰り返し記録される。後述するが、長マーク
からの再生信号fの振幅は大きく、短マークの再生信号
fの振幅は小さくなる。ホールド信号eは長マークの記
録領域まではハイレベルであり、AGCはオンされ、振
幅値が所定の値となるように増幅度が制御される。そし
て、このときの長マークからの再生信号fの信号量hが
検出される。短マーク領域ではホールド信号eはローレ
ベルなり、AGCはホールドされ、長マーク記録領域で
制御された増幅度を保ったまま、短マークの再生信号f
の信号量gが検出される。これにより短マークの再生信
号量gが長マークの再生信号量hに近づくことをさけ、
短マークの再生信号量gを正確に検出する。この時の長
マークの信号量hと短マークの信号量gの比によって再
生光量を制御することにより、最適な再生光量を得る。
【0013】なお、図1におけるAGC回路4において
は長マークの信号量hが予め決められた所定の値となる
ように制御が行われるため、長マークレベル検出手段8
を省略して、図9に示す光量制御装置としても良い。こ
の装置は、長マークレベル検出手段8の代わりにAGC
の目標振幅値設定手段21を配置し、AGCの目標振幅
値vと短マークの信号量gを割り算手段9に入力するこ
とにより、同様に最適な再生光量の制御を行う。その他
は図1と同様であるため説明は省略する。
【0014】図3は図1に置ける再生光量制御装置の動
作を示す流れ図である。再生光量の制御が開始されると
(s1)、再生光量を初期値に設定する(s2)。長マ
ーク記録領域でAGCをオンする(s3)。長マークの
振幅が所定の値に制御された後、長マークの振幅値hを
検出する(s4)。次に短マークの記録領域においてA
GCをホールドする(s5)。長マーク記録領域で制御
された増幅度を保持したまま、短マークの振幅値gを検
出する(s6)。次に長マークの振幅値hと短マークの
振幅値gの比iを計算する(s7)。計算された振幅i
比と、再生データのエラー測定に基づく基準値pとの差
がゼロに近づくように再生光量を変更する(s8)。差
がゼロとなったかどうか判定し(s9)、ゼロで無けれ
ば(s3)へ戻り、ゼロであれば再生光量の制御を終了
する(s10)。なお、上記は光記録媒体の装填時や、
一定時間毎に再生光量の制御を行う場合の流れ図である
が、常時再生光量の制御を行う場合は、光量の差がゼロ
となったかどうかの判定ステップ(s9)は不要であ
り、振幅比と基準値との差がゼロに近づくように再生光
量を変更した後(s8)、再び(s3)に戻ることによ
り、常に再生光量を最適に制御する。
【0015】図4と図5は長マークと短マークの振幅比
と再生光量の関係を説明する図である。図4において、
光記録媒体に光ビームを照射すると図示するアパーチャ
(検出口)が生じる。この検出口は再生光量が小さいと
きは実線にで示すように小さくなり、再生光量が大きい
ときは波線で示すように大きくなる。検出口によりも大
きい長マークと、検出口よりも小さい短マークを再生す
ると、長マークからは振幅の大きい再生信号が得られ、
短マークからは振幅の小さい再生信号が得られる。この
長マークと短マークの再生信号の振幅比iは、図5に示
すように再生光量が大きくなるほど小さくなる。また再
生データのエラーレートは再生光量Poにおいて最も小
さくなる。図1におけるcpu12において、再生光量
を徐々に上げながら、この振幅比とエラーレートを測定
する。測定されたエラーレートの中から、最も小さいエ
ラーレートを探し出し、そのときの再生光量Poにおけ
る最適振幅比pを図1における比較手段13に出力す
る。これにより、再生データのエラーレートを最も低く
抑えるための再生光量の制御が行われる。
【0016】図6と図7は図1におけるタイミング発生
回路5とホールド手段6を詳細に説明する図である。図
6において、光記録媒体1は制御領域とデータ領域が交
互に繰り返し配置されている。また、光記録媒体はラン
ドとグルーブの両方が記録トラックなっており、グルー
ブの片方の側壁を蛇行させた基準マークが周期的に設け
られている。グルーブの片方のみをウォブルすることに
より、隣接する別のグルーブ(図示せず)に設けられた
基準マークとのクロストークを低減することができる。
この基準マークの間隔を単位として制御領域とデータ領
域が設けられている。制御領域は長マーク記録領域ml
と短マーク記録領域msに分けられる。例えばグルーブ
を光スポットbでトラッキングし、その時の反射光を図
7における2分割フォトディテクタ3aに入力する。2
つの出力信号g1とg2をタイミング発生回路5におけ
る差動増幅器17に入力することにより、良く知られて
いるプッシュプル方式のトラックエラー信号sを得るこ
とができる。これをヒステリシスコンパレータ18にお
いて接地レベルと比較する。これにより、図6に示すタ
イミング信号dを得る。タイミング信号dを図7におけ
るホールド手段6における遅延回路19に入力してT1
だけ遅らせ、この信号uをワンショットマルチバイブレ
ータ20に入力してT2の期間だけローレベルを出力す
る。これにより、図6におけるタイミング信号dの立ち
下がりタイミングから時間T1後にローレベルとなり、
T2後にハイレベルに戻るホールド信号eを出力し、短
マーク記録領域msの期間にAGCのホールドを行う。
上記により、短マークの再生信号量gが長マークの再生
信号量hに近づくことをさけ、短マークの再生信号量g
を正確に検出し、正確な再生光量の制御を行う。
【0017】(実施の形態2)図8を用いて実施の形態
2を説明する。図1のホールド手段6とAGC回路4に
代えて、図8に示すAGC回路4を設ける。フォトダイ
オード3で読み出された読み出し信号cはAGC回路4
における電圧制御増幅器(VCA:Voltage C
ontroled Amplifier)4aの入力端
子に入力され、その出力信号fは抵抗4cとダイオード
4bとコンデンサ4dにより構成されたエンベロープ検
波器22に入力される。その出力信号wは、再生信号f
の振幅を検出した信号であり、この振幅信号wを差動増
幅器23のプラス端子に入力し、マイナス端子にはAG
Cの目標電圧Voが入力される。差動増幅器23の出力
信号をVCA4aの制御端子に入力することにより、一
般的に良く知られているAGCが行われ、再生信号fの
振幅値を常にVoに制御する。
【0018】さて、前記エンベロープ検波器22の時定
数を図6で示した短マーク記録領域の期間T2よりも十
分に長くしておく。たとえば、抵抗4cとコンデンサ4
dによって決まるコンデンサ4dの放電の時定数を短マ
ーク記録領域の期間T2よりも十分に長くする。する
と、AGC4は短マークの読み出し信号fの振幅に応答
しなくなり、長マークの記録期間で制御された増幅度を
短マークの記録期間において保持する。これにより、短
マークの再生信号量gが長マークの再生信号量hに近づ
くことをさけ、短マークの再生信号量gを正確に検出す
る。そして、長マークの信号量hと短マークの信号量g
の比によって再生光量を制御することにより、最適な再
生光量を得る。その他の説明は実施の形態1と同様であ
るため説明は省略する。
【0019】また、エンベロープ検波器22の出力端子
はスイッチ回路24の一方の端子に接続され、他方の端
子は接地されている。また、図2におけるリセット信号
d(図6におけるタイミング信号d)がスイッチ回路2
4に入力され、ハイレベルの時にスイッチが閉じられ、
コンデンサ4dの放電を行う。この構成により、制御領
域の信号量の検出の前にエンベロープ検波器22のリセ
ットを行う。たとえば、光記録媒体1の欠陥や傷によっ
てコンデンサ4dが過度に充電され、出力信号wが通常
の電圧を大きく上回って増幅度が異常に減少してAGC
が誤動作した場合でも、制御領域の信号量の検出の前に
エンベロープ検波器22のリセットを行い、制御領域に
おける正確な信号量を検出する。これにより、光記録媒
体の傷や欠陥によって長マークと短マークの信号量が極
端に減少して、再生光量制御装置がこれに追従して再生
光量を過度に増大することを防止し、半導体レーザに過
度の電流を流して寿命を縮めたり、また光記録媒体の記
録層に記録された情報を過度に大きい再生光量によって
破壊することを防止する。
【0020】なお、上記のアナログ回路を使用した光量
制御装置に限らず、例えば図1の読み出し信号cをA/
D変換し(図示せず)、このディジタル値に基づいてデ
ィジタル信号処理を行う場合は、上記AGCの動作をデ
ィジタル回路に置き換えればよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の光記憶装置における再生
光量制御装置は、再生層と記録層を備えた光記録媒体に
光ビームを照射し、光スポット径よりも小さな検出口を
再生層に発生させることにより記録層からの記録情報を
再生する光記憶装置において、前記光記録媒体に記録さ
れたマークのうち少なくとも前記検出口よりも小さい短
マークからの再生信号量を検出する信号量検出手段と、
前記信号量検出手段の出力信号量が所定の値に近づくよ
うに再生光量を制御する制御手段を有する再生光量制御
装置であって、再生信号を入力するAGC手段と、前記
AGC手段をホールドするホールド手段と、前記短マー
クが記録された期間に前記ホールド手段にホールド信号
を出力するタイミング手段とを備え、前記AGC手段の
出力信号を前記信号量検出手段に入力して短マークの信
号量を検出することにより再生光量を制御することを特
徴とする。
【0022】これにより、短マークからの再生信号にA
GCが応答することがないため、長マークからの検出信
号量と短マークからの検出信号量が近づくことを防ぎ、
正確な信号量の検出により再生光量を最適に制御するこ
とが可能となる。
【0023】請求項2記載の光記憶装置における再生光
量制御装置は、前記タイミング手段からホールド信号に
よって、前記短マーク期間の前の期間であって、かつ前
記検出口よりも大きい長マークが記録された期間におい
て制御された増幅度を、前記短マーク期間にホールドす
ることを特徴とする。
【0024】これにより、長マークからの信号量を一定
に制御した後にホールドし、この信号量を基準値とした
短マークからの信号量の変化を検出して再生光量を最適
に制御することが可能となる。
【0025】請求項3記載の光記憶装置における再生光
量制御装置は、再生層と記録層を備えた光記録媒体に光
ビームを照射し、光スポット径よりも小さな検出口を再
生層に発生させることにより記録層からの記録情報を再
生する光記憶装置において、前記光記録媒体に記録され
たマークのうち少なくとも前記検出口よりも小さい短マ
ークからの再生信号量を検出する信号量検出手段と、前
記信号量検出手段の出力信号量が所定の値に近づくよう
に再生光量を制御する制御手段を有する再生光量制御装
置であって、再生信号を入力するAGC手段と、前記A
GC手段の時定数を設定する時定数設定手段とを備え、
前記AGC手段の出力信号を前記信号量検出手段に入力
して短マークの信号量を検出することにより再生光量を
制御し、前記時定数が前記短マーク記録期間よりも長い
ことを特徴とする。
【0026】これにより、短マーク記録期間においてA
GCが応答することなく、正確な信号量を検出すること
ができ、再生光量を最適に制御することが可能となる。
【0027】請求項4記載の光記憶装置における再生光
量制御装置は、前記AGC手段をリセットするリセット
手段を備え、AGCのリセットした後に、前記短マーク
期間の前の期間であって、かつ前記検出口よりも大きい
長マークが記録された期間において増幅度を制御し、長
マーク記録期間に制御された増幅度を前記短マーク期間
において保つことを特徴とする。
【0028】これにより、長マークからの再生信号のみ
にAGCを応答させ、その信号量を一定に制御し、この
信号量を基準値とした短マークからの信号量の変化を検
出して再生光量を正確に制御する。したがって光記録媒
体の傷や欠陥によって再生光量の制御が誤動作すること
を防止することができる。
【0029】請求項5記載の光記録媒体は、再生層と記
録層を備え、光スポット径よりも小さな検出口を再生層
に発生させることにより記録層からの記録情報を再生す
る光記録媒体おいて、前記光記録媒体に記録されたマー
クからの再生信号量を検出して再生光量を制御するため
の制御マーク記録領域を備えた光記録媒体であって、前
記制御マーク記録領域は、前記検出口よりも大きい長マ
ークを連続して記録する長マーク記録領域と、前記検出
口よりも小さい短マークを連続して記録する短マーク記
録領域を備え、前記長マーク領域が前記短マーク領域よ
りも前に設けられていることを特徴とする。
【0030】これにより、長マーク記録領域において信
号量を一定に制御した後に、短マーク記録領域において
その増幅度を保ったまま短マークからの信号量を検出す
るため、長マークの信号量を基準とした短マークの信号
量の比を正確に検出でき、再生光量を最適に制御するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における再生光量制御装置を示す
図である。
【図2】図1における信号波形を説明する図である。
【図3】図1における動作を説明する流れ図である。
【図4】図1における再生される記録マークと再生信号
を示す図である。
【図5】図1における再生光量と長短マークの比及びエ
ラーレートの関係を説明する図である。
【図6】図1におけるタイミング発生回路の信号波形を
説明する図である。
【図7】図1におけるタイミング発生回路を示す図であ
る。
【図8】実施の形態2におけるAGC回路を示す図であ
る。
【図9】図1における長マークレベル検出手段の別の例
を示す図である。
【図10】従来の光量制御装置における信号波形を示す
図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 半導体レーザ 3 フォトダイオード 4 AGC回路 5 タイミング発生回路 6 ホールド手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生層と記録層を備えた光記録媒体に光
    ビームを照射し、光スポット径よりも小さな検出口を再
    生層に発生させることにより記録層からの記録情報を再
    生する光記憶装置において、 前記光記録媒体に記録されたマークのうち少なくとも前
    記検出口よりも小さい短マークからの再生信号量を検出
    する信号量検出手段と、前記信号量検出手段の出力信号
    量が所定の値に近づくように再生光量を制御する制御手
    段を有する再生光量制御装置であって、 再生信号を入力するAGC手段と、 前記AGC手段をホールドするホールド手段と、 前記短マークが記録された期間に前記ホールド手段にホ
    ールド信号を出力するタイミング手段とを備え、 前記AGC手段の出力信号を前記信号量検出手段に入力
    して短マークの信号量を検出することにより再生光量を
    制御することを特徴とする光記憶装置における再生光量
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミング手段からホールド信号に
    よって、前記短マーク期間の前の期間であって、かつ前
    記検出口よりも大きい長マークが記録された期間におい
    て制御された増幅度を、前記短マーク期間にホールドす
    ることを特徴とする請求項1記載の光記憶装置における
    再生光量制御装置。
  3. 【請求項3】 再生層と記録層を備えた光記録媒体に光
    ビームを照射し、光スポット径よりも小さな検出口を再
    生層に発生させることにより記録層からの記録情報を再
    生する光記憶装置において、 前記光記録媒体に記録されたマークのうち少なくとも前
    記検出口よりも小さい短マークからの再生信号量を検出
    する信号量検出手段と、前記信号量検出手段の出力信号
    量が所定の値に近づくように再生光量を制御する制御手
    段を有する再生光量制御装置であって、 再生信号を入力するAGC手段と、 前記AGC手段の時定数を前記短マーク記録期間よりも
    長く設定する時定数設定手段とを備え、 前記AGC手段の出力信号を前記信号量検出手段に入力
    して短マークの信号量を検出することにより再生光量を
    制御することを特徴とする光記憶装置における再生光量
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記AGC手段をリセットするリセット
    手段を備え、AGCのリセットした後に、前記短マーク
    期間の前の期間であって、かつ前記検出口よりも大きい
    長マークが記録された期間において増幅度を制御し、長
    マーク記録期間に制御された増幅度を前記短マーク期間
    において保つことを特徴とする請求項3記載の光記憶装
    置における再生光量制御装置。
  5. 【請求項5】 再生層と記録層を備え、光スポット径よ
    りも小さな検出口を再生層に発生させることにより記録
    層からの記録情報を再生する光記録媒体において、 前記光記録媒体に記録されたマークからの再生信号量を
    検出して再生光量を制御するための制御マーク記録領域
    を備えた光記録媒体であって、 前記制御マーク記録領域は、前記検出口よりも大きい長
    マークを連続して記録する長マーク記録領域と、前記検
    出口よりも小さい短マークを連続して記録する短マーク
    記録領域を備え、前記長マーク領域が前記短マーク領域
    よりも前に設けられていることを特徴とする光記録媒
    体。
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