JPH10239982A - 現像器 - Google Patents

現像器

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JPH10239982A
JPH10239982A JP4646097A JP4646097A JPH10239982A JP H10239982 A JPH10239982 A JP H10239982A JP 4646097 A JP4646097 A JP 4646097A JP 4646097 A JP4646097 A JP 4646097A JP H10239982 A JPH10239982 A JP H10239982A
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JP
Japan
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toner
roller
developing
developing roller
amount
Prior art date
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Withdrawn
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JP4646097A
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Tahei Ishiwatari
太平 石渡
Tomoe Ariga
友衛 有賀
Kazuhiro Ichikawa
和弘 市川
Yoichi Yamada
陽一 山田
Yoshihiro Nakajima
好啓 中島
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to US09/369,937 priority patent/US6163674A/en
Priority to US09/369,938 priority patent/US6226484B1/en
Priority to US09/370,151 priority patent/US6192209B1/en
Priority to US09/369,936 priority patent/US6295433B1/en
Priority to US09/369,855 priority patent/US6198893B1/en
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給ローラの駆動トルクを低減する。 【解決手段】 、形状係数SF−1が150以下、SF
−2が140以下であるトナーを用い、現像ローラ21
1に圧接することによりトナーを現像ローラの表面に供
給する発泡体からなる供給ローラ240とを備え、か
つ、供給ローラの連泡率30%以上とし、かつ、前記供
給ローラの前記現像ローラに対する食い込み深さ0.4
mm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に用いられる現像器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体と、この感光体
の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段
により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して
静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形
成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視
像(トナー像)とする現像手段と、この現像手段により
現像されたトナー像を用紙等の転写媒体に転写させる転
写手段とを有している。
【0003】そして、従来の現像手段としては、トナー
が収容されたケースと、このケースに軸で回転可能に支
持された現像ローラと、前記ケースに軸で回転可能に支
持され、現像ローラに圧接することにより前記トナーを
現像ローラの表面に供給する弾性体からなる供給ローラ
とを備えたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の現像器
では、一般に供給ローラに用いられる弾性体は発泡体で
あって、供給ローラの現像ローラとの圧接部において発
泡体の表面の穴(セル)から発泡体の内部にトナーが入
り込み、長時間使用すると発泡体の硬度が上昇し、結果
として供給ローラの駆動トルクが増大してしまうという
問題があった。従来、このような課題を解決するため
に、独立気泡の発泡体を用いる供給ローラも提案されて
いるが、近年、トナーの平均粒子径が小粒径化し、平均
粒子径9μm以下のトナーが用いられるようになり、こ
のような微小粒子径のトナーが表面のセルに目詰まり
し、供給ローラによるトナーの供給性が比較的短時間の
間に低下してしまうという問題があった。
【0005】本発明は以上のような問題を解決しようと
するもので、その目的は、供給ローラの駆動トルクを低
減することのできる現像器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の現像器は、トナーが収容されたケース
と、このケースに軸で回転可能に支持された現像ローラ
と、前記ケースに軸で回転可能に支持され、現像ローラ
に圧接することにより前記トナーを現像ローラの表面に
供給する弾性体からなる供給ローラとを備えたものであ
って、前記供給ローラを構成する弾性体が連泡率30%
以上の発泡体であり、かつ、前記供給ローラの前記現像
ローラに対する食い込み深さが0.4mm以下であり、
かつ、前記トナーの形状係数SF−1が150以下、S
F−2が140以下であることを特徴とする。
【0007】
【作用効果】請求項1記載の現像器によれば、供給ロー
ラの連泡率30%以上とし、かつ、前記供給ローラの前
記現像ローラに対する食い込み深さ0.4mm以下と
し、かつ、前記トナーの形状係数SF−1が150以
下、SF−2が140以下とすることにより、トナーが
供給ローラの表面のセルに入り込んでも、独立気泡の発
泡体のように表面のセルがトナーで目詰まりすることが
ない。また、セルの内部に入り込んだトナーを容易にセ
ルから排出することができる。
【0008】したがって、従来のように供給ローラの硬
度が経時的に上昇するということがなくなり、供給ロー
ラの駆動トルクが低減する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0010】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
現像器の第1の実施の形態を用いた画像形成装置の一例
を示す模式図である。
【0011】先ず、この画像形成装置の概要について説
明し、次いで、主として現像ユニットおよびこのユニッ
トに組み込まれた現像器について詳しく説明する。
【0012】この画像形成装置は、イエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの4色のトナーによる現像器を用い
てフルカラー画像を形成することのできる装置である。
【0013】図1において、50は装置本体のケースで
あり、このケース50内に、露光ユニット60、給紙装
置70、感光体ユニット100、現像ユニット200、
中間転写ユニット300、定着ユニット400、および
この装置全体の制御を行なう制御ユニット80、等が設
けられている。
【0014】感光体ユニット100は、感光体110
と、この感光体110の外周面に当接して外周面を一様
に帯電させる帯電手段としての帯電ローラ120と、ク
リーニング手段130とを有している。
【0015】現像ユニット200は、現像手段として、
イエロー用の現像器210Y、シアン用の現像器210
C、マゼンタ用の現像器210M、ブラック用の現像器
210Kを備えている。これら各現像器210Y,21
0C,210M,210Kは、それぞれ内部にイエロ
ー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナーを内蔵してい
る。また、それぞれ現像ローラ211Y,211C,2
11M,211Kを備えており、いずれか1つの現像器
の現像ローラのみが感光体110に当接し得るようにな
っている。
【0016】中間転写ユニット300は、駆動ローラ3
10と、1次転写ローラ320と、皺取りローラ330
と、テンションローラ340と、バックアップローラ3
50と、これら各ローラの回りに張られた無端状の中間
転写ベルト360と、この中間転写ベルト360に対し
て接離可能なクリーニング手段370とを有している。
【0017】バックアップローラ350には、2次転写
ローラ380が対向配置されている。この2次転写ロー
ラ380は、支軸381で揺動可能に支持されたアーム
382に回転可能に支持されており、アーム382が、
カム383の作動で揺動することによって、中間転写ベ
ルト360に対して接離するようになっている。
【0018】駆動ローラ310は、その端部に歯車(図
示せず)が固定されており、この歯車が、感光体ユニッ
ト100の歯車(図示せず)と噛み合っていることによ
って、感光体110と略同一の周速で回転駆動され、し
たがって中間転写ベルト360が感光体110と略同一
の周速で循環駆動されるようになっている。
【0019】中間転写ベルト360が循環駆動される過
程で、1次転写ローラ320と感光体110との間にお
いて、感光体110上のトナー像が中間転写ベルト36
0上に転写され、中間転写ベルト360上に転写された
トナー像は、2次転写ローラ380との間に供給される
用紙等の記録媒体Sに転写される。記録媒体Sは、給紙
装置70から供給される。
【0020】給紙装置70は、複数枚の記録媒体Sが積
層状態で載置されるトレイ71と、ピックアップローラ
72と、トレイ71上に載置された記録媒体Sをピック
アップローラ72に向けて付勢するホッパ73と、ピッ
クアップローラ72により給送される用紙を確実に1枚
ずつに分離する分離ローラ対74とを有している。
【0021】給紙装置70により給送された記録媒体S
は、第1搬送ローラ対91、第1用紙センサ91S、第
2搬送ローラ対92、第2用紙センサ92S、ゲートロ
ーラ対93を経て前記第2転写部すなわち中間転写ベル
ト360と2次転写ローラ380との間に供給され、そ
の後、定着ユニット400、第1排紙ローラ対94、第
2排紙ローラ対95を経てケース50上に排出される。
【0022】定着ユニット400は、熱源を有する定着
ローラ410と、これに圧接されている加圧ローラ42
0とを有している。
【0023】以上のような画像形成装置全体の作動は次
の通りである。
【0024】(i)図示しないホストコンピュータ(パ
ーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画像形
成信号)が制御ユニット80に入力されると、感光体1
10、現像ユニット200の現像ローラ等、および中間
転写ベルト360が回転駆動される。
【0025】(ii)感光体110の外周面が帯電ロー
ラ120によって一様に帯電される。
【0026】(iii)一様に帯電した感光体110の
外周面に、露光ユニット60によって第1色目(例えば
イエロー)の画像情報に応じた選択的な露光Lがなさ
れ、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0027】(iv)感光体110には、第1色目(例
えばイエロー)用の現像器210Yの現像ローラ211
Yのみが接触し、これによって上記静電潜像が現像さ
れ、第1色目(例えばイエロー)のトナー像が感光体1
10上に形成される。
【0028】(v)感光体110上に形成されたトナー
像が、1次転写部すなわち、感光体110と1次転写ロ
ーラ320との間において中間転写ベルト360上に転
写される。このとき、クリーニング手段370および2
次転写ローラ380は、中間転写ベルト360から離間
している。
【0029】(vi)感光体110上に残留しているト
ナーがクリーニング手段130によって除去された後、
除電手段(図2の61参照)からの除電光L’によって
感光体110が除電される。
【0030】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルト360上において重ね合わされて形
成される。
【0031】(viii)所定のタイミングで給紙装置
70から記録媒体Sが供給され、記録媒体Sの先端が第
2転写部に達する直前にあるいは達した後に(要するに
記録媒体S上の所望の位置に、中間転写ベルト360上
のトナー像が転写されるタイミングで)2次転写ローラ
380が中間転写ベルト360に押圧され、中間転写ベ
ルト360上のトナー像(基本的にはフルカラー画像)
が記録媒体S上に転写される。また、クリーニング手段
370が中間転写ベルト360に当接し、2次転写後に
中間転写ベルト360上に残留したトナーが除去され
る。
【0032】(ix)記録媒体Sが定着ユニット400
を通過することによって記録媒体S上にトナー像が定着
し、その後排紙ローラ対94,95を経て記録媒体Sが
ケース50上に排出される。
【0033】以上、画像形成装置の概要について説明し
たが、次に現像ユニット200および、現像器の詳細に
ついて説明する。
【0034】現像ユニット200は、図1に示すよう
に、略逆「L」字形のフレーム220と、このフレーム
220に対して着脱可能に組み込まれた上記4つの現像
器210(Y,C,M,K)とを備えている。
【0035】図1に示すように、現像ユニット200の
フレーム220は、軸221によって矢印a1方向(反
時計方向)に回動可能に構成されていて、時計方向に回
動させたときには、図1に示す位置にロックされる。
【0036】なお、ケース50のカバー54も、ヒンジ
54aによって矢印a方向に開放可能に構成されている
ので、(図1において54bはカバー54の端部を示し
ている)、このカバー54を開けることによって、任意
の現像器210を、フレーム220を回動させることな
く、フレーム220に対して略水平方向に着脱すること
ができる。また、カバー54および現像ユニット200
を矢印aおよびa1方向に開放した状態で、感光体ユニ
ット100を着脱することができる。
【0037】図2は、4つの現像器210(Y,C,
M,K)、感光体110およびその周辺の拡大図であ
り、図3は現像器210M部分の拡大図である。また、
図4は図3における部分省略IV−IV断面図、図5は
図3における部分省略V−V拡大断面図である。
【0038】4つの現像器210(Y,C,M,K)
は、その形状等が多少異なってはいるが、基本的構造は
同じであるので、マゼンタ用の現像器210Mを代表さ
せ、主として図3を参照して、先ず、現像器210の構
成について説明する。
【0039】現像器210は、ケース230と、このケ
ース230に収納されたトナーTと、このトナーTを感
光体110の表面に供給する現像ローラ211と、この
現像ローラ211にトナーTを供給する供給ローラ24
0と、さらにこの供給ローラ240に向けてトナーTを
移送する3つの移送フィン251,252,253と、
上記現像ローラ211に圧接され、現像ローラ上のトナ
ー量を規制する規制ブレード260とを備えている。
【0040】ケース230は、ケース本体(下ケース)
231と蓋体232とを有している。
【0041】現像ローラ211は、図4に示すように、
その軸212が、軸受部材232,232を介してケー
ス本体231の側壁231a,231aに回転可能に支
持されている。軸212の一端には現像ローラ211を
回転駆動するための歯車213が固定されており、この
歯車213に、図示しない駆動源からの動力を伝達する
ための伝達歯車214が噛み合っている。また、軸21
2の両端には、ローラ215が回転可能に設けられてい
る。このローラ215は、後述するようにして現像ロー
ラ211が感光体110と当接する際、感光体110の
両端に設けられた図示しないフランジと当接することに
よって、感光体110に対する現像ローラ211の位置
を規制するようになっている。
【0042】供給ローラ240は、図5に示すように、
その軸241が、軸受部材242,242(図5におい
て一方のみ図示)を介してケース本体231の側壁23
1a,231aに回転可能に支持されている。軸241
の一端には供給ローラ240を回転駆動するための歯車
243が固定されており、この歯車243に、図示しな
い駆動源からの動力を伝達するための伝達歯車(図示せ
ず)が噛み合っている。
【0043】移送フィン251,252,253(図3
参照)は、基本的には同じ構成であり、前述した供給ロ
ーラ240同様、ケース本体231の側壁231a,2
31aに回転可能に支持された軸254と、この軸25
4に固定されたアーム255と、このアーム255の先
端に固定された可撓性を有する薄板状(シート状)のフ
ィン256と、ケース231外において軸254に固定
された歯車あるいはラチエットとを備えており、図示し
ない駆動源によって図3の矢印方向に回転駆動されるよ
うになっている。なお、移送フィン251,252,2
53の回転数は、供給ローラ240の回転数の1/20
〜1/50程度としてある。
【0044】ケース本体231内には、略半円筒状のト
ナー貯留部233が設けられており、回転する移送フィ
ンのフィン256がトナー貯留部233の壁面233a
と摺接することにより形成される楔状空間233bに抱
き込まれるようにしてトナーTが移送されるようになっ
ている。
【0045】すなわち、トナーTは、移送フィン253
→252→251→供給ローラ240、と経て現像ロー
ラ211に供給される。
【0046】規制ブレード260は、支持板261の先
端261aに固定されている。支持板261は、その折
曲げられた後端261bが、ケース本体231に固定さ
れたベース板262の3つのフック部262b(図4参
照)で支持されていることにより、この支持部を中心と
して揺動可能となっている。そして、支持板261は、
その中間部261cとベース板262の前部262aと
の間に設けられた少なくとも2つの(図では3つの)引
っ張りバネ263によって、規制ブレード260を現像
ローラ211に圧接するように付勢されている。
【0047】以上のような現像器210は、前述したよ
うに(図1、図2参照)、イエロー用のもの210Y、
シアン用のもの210C、マゼンタ用のもの210M、
ブラック用のもの210Kとして計4つ、フレーム22
0に着脱可能に取り付けられる。
【0048】図2において、222(Y,C,M,K)
は、それぞれの現像器210(Y,C,M,K)の受け
板である。受け板222には一対の側板(図示せず)が
一体的に形成されており、図6に示すように、この側板
の外面に突設された軸223によって受け板222はフ
レーム220に対して揺動可能に取り付けられている。
側板とフレーム220との間には引っ張りバネ224が
設けられており、このバネ224によって受け板222
は図6において時計方向すなわち受け板に固定された現
像器210の現像ローラ211を感光体110に対して
圧接する方向に付勢されているが、少なくとも一方の側
板には、カム用ピン225が設けられており、このカム
用ピン225が、フレーム220に設けられたカム22
6と当接していることによって、その揺動が規制されて
いる。このカム226は、図示しない駆動手段によって
回転駆動されるようになっており、図6に実線で示す位
置にあるときには、バネ224の付勢力によって現像ロ
ーラ211が感光体110に圧接され、図6に仮想線で
示す位置にあるときには、受け板222および現像器2
10を反時計方向に揺動させて、現像ローラ211を感
光体110から離間させる。
【0049】このカム構造は、全ての受け板222
(Y,C,M,K)に対して設けられており、したがっ
て、そのカムの回動動作を制御することによって、いず
れか1つの現像ローラ211のみを感光体110に対し
て当接させることができる。
【0050】なお、上記軸223、カム用ピン225
は、現像器210のケース本体231に設けることもで
きる。
【0051】図2において、180は感光体ユニット1
00のサブフレームであり、このサブフレーム180
に、帯電ローラ120およびクリーニング手段130が
組み込まれている。
【0052】クリーニング手段130は、感光体110
の外周面に残留し付着しているトナーを払い落とすファ
ーブラシ131と、さらに感光体110の外周面に残留
し付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード1
32と、これらファーブラシ131あるいはクリーナブ
レード132によって払い落とされあるいは掻き落とさ
れたトナーを搬送する搬送手段としてのトナー搬送スク
リュー133とを備えている。
【0053】サブフレーム180の下部には、トナー回
収室182が形成されており、このトナー回収室182
内に、前記ファーブラシ131、クリーナブレード13
2、およびトナー搬送スクリュー133が配置されてい
る。
【0054】ファーブラシ131は、サブフレーム18
0の側板を貫通する軸131aに固定され、この軸13
1aが図示しない駆動手段によって駆動されることによ
って、図2矢印方向に回転駆動される。
【0055】クリーナブレード132は、取付板132
aによってサブフレーム180に取り付けられており、
その先端(下端)が感光体110外周面に当接してトナ
ーを掻き落とすようになっている。
【0056】トナー搬送スクリュー133は、図示しな
い駆動手段によって図2矢印方向に回転駆動され、トナ
ー回収室182内に回収されたトナーを廃トナーとし
て、図示しない廃トナーボックスに搬送する。
【0057】さらに、この実施の形態では、種々の工夫
がなされ、あるいはなすことが可能であるので、以下そ
れについて説明する。
【0058】<現像器210の配置に関し>図2に示す
ように、現像ローラ211へのトナー供給手段としての
供給ローラ240の回転中心と、供給ローラ240へ掻
き揚げまたは掻き下げによりトナーを移送する手段とし
ての移送フィン251の回転中心とを結んだ線Sと水平
線Hとのなす角度をθとしたとき、感光体110周りに
配置された全ての現像器210(この場合、Y,C,
M,Kの計4つ)に関し、θが、 −20゜<θ<75゜ の範囲となるように現像器210を配置してある。な
お、θは水平線Hを基準として時計方向周りを+にとっ
てある。
【0059】θが−20゜以下であると、移送フィン2
51から供給ローラ240へのトナーの移送不良が生じ
るおそれがあるからであり、逆にθが75゜以上である
と、供給ローラ240へ向けてトナーが移送され過ぎ、
トナーが圧粉状態となってしまうおそれがあるからであ
る。圧粉状態とは、現像ローラ211、供給ローラ24
0、および規制ブレード260で形成される空間がトナ
ーで満たされ、トナーにより空間の圧力が高くなる現象
をいう。圧粉状態になると、規制ブレードにより現像ロ
ーラ上のトナーを適正量に制限することができず、規制
部からトナーが溢れ出してしまう。
【0060】θが上記範囲内であれば、供給ローラ24
0にトナーが適正に供給され、したがって、現像ローラ
211にも適正にトナーが供給されるので、単一の感光
体110の周りに複数個の現像器210を配置すること
ができ、結果としてアイドルタイムの短い高速な画像形
成が可能となる。なお、感光体110の直径は、φ80
〜90mmの範囲とする。
【0061】また、上記θの範囲は、より望ましくは、 −12゜<θ<56゜ の範囲である。
【0062】<移送フィン251,252,253に関
し>前述したように、ケース本体231内のトナーは、
回転する移送フィンのフィン256がトナー貯留部23
3の壁面233aと摺接することにより形成される楔状
空間233bに抱き込まれるようにして移送されるが、
フィン256は、可撓性を有する薄板状(シート状)に
構成されているから、フィン256がトナー貯留部23
3の壁面233aから外れる際には、前記楔状空間23
3bに抱き込まれるようにして移送されてきたトナーは
フィン256の弾性による復元力によって弾かれるよう
にして放出されることとなり、その放出力はフィン25
6の剛性(弾性)に依存することとなる。
【0063】そこで、 (1)移送フィン251,252,253のフィン25
6の剛性を次のようにする。
【0064】すなわち、上記角度θが小さくなるような
状態で配置された現像器210(例えば現像器210
K)については移送フィン251,252,253のフ
ィン256の剛性(弾性による復元力)を比較的強いも
のとする。
【0065】逆に、上記角度θが大きくなるような状態
で配置された現像器210(例えば現像器210Y)に
ついては移送フィン251,252,253のフィン2
56の剛性(弾性による復元力)を比較的弱いものとす
る。
【0066】このように構成することによって、トナー
の移送量をより適正化することができる。
【0067】特に、供給ローラ240にトナーを移送す
る移送フィン251のフィン256については、上記の
構成とすることが望ましい。
【0068】(2)移送フィン251,252,253
については、その回転位相を各々異ならせることによっ
て、回転負荷の均等化を図っている。
【0069】具体的には、トナー移送手段をn個連設し
た場合(この場合n=3)、n個の移送手段の移送フィ
ンの角度を360゜/nずらすことにより、フィン25
6が壁面233aと摺接して回転する摺接長を移送フィ
ン251,252,253の角度によらず略一定とする
ことにより、回転負荷を均等化することが可能である。
【0070】(3)フィン256が壁面233aと摺接
を開始する部分については、フィン256の撓みが徐々
に大きくなるような壁面233aの形状とすることによ
って、回転トルクの軽減を図ることができる。
【0071】(4)フィン256が壁面233aから外
れる部分については、フィン256の撓みが徐々に解放
されるような壁面233aの形状とすると、トナーの移
送量(放出強さ、ないし放出量)が低減されるので、ト
ナーを掻き下げ移送する姿勢の現像器210(例えば現
像器210Y)におけるトナーの移送過多を防止し、圧
粉現象を防止することができる。
【0072】<現像ローラ211および現像器210の
揺動支持構造に関し>現像ローラ211は、直径φ15
〜25mm(より望ましくはφ18mm程度)のSUS
またはAL材で形成し、その表面には、ブラストまたは
化学研磨等で、トナーを担持するに適した粗度を付与し
た。
【0073】また、現像ローラ211は、図6に示すよ
うに感光体110に対してウィズ回転するようにし、そ
の周速は、感光体110の周速に対して1.5〜2.5
倍(より望ましくは2倍程度)とした。
【0074】その結果、現像器210には反作用による
力F1が作用するので、この力F1が食い付き方向に作
用しないようにするため、現像器210の揺動中心O3
(軸223部分)と感光体110の回転中心O1とを結
んだ線S2よりも、現像ローラ211の回転中心O2
が、力F1の作用方向側に位置する構成とし、かつ、現
像ローラ211は、力F1の作用方向側へ離間させる構
成とした。
【0075】<供給ローラ240に関し> (1)供給ローラ240は、多孔質の弾性体(例えばウ
レタン等の発泡部材)で構成し、その表面にトナーを担
持してこれを現像ローラ211に擦りつけるようにして
供給する構成とした。
【0076】ここで、供給ローラ240は、その下半分
程度がトナーに埋もれる(上半分がトナー面から露出す
る)ようにすることが、トナーを現像ローラ211に供
給する上で望ましい。
【0077】また、供給ローラ240の周速を、現像ロ
ーラ211の周速に対して50%〜80%程度(より望
ましくは60〜70%程度)とすることによって、現像
ローラ211へのトナー供給性を確保するとともに、ト
ナーの劣化を防止することができる。
【0078】(2)前述したように、現像ローラ211
の軸212、供給ローラ240の軸241、および移送
フィン251,252,253の各軸254は、ケース
本体231の側壁231aに回転可能に支持されてお
り、少なくともその一端は、側壁231aを貫通してい
るから、この部分には、トナーの漏れを防止するための
シール部材を設ける必要がある。
【0079】一方、供給ローラ240は、多孔質の弾性
体からなっているため、図3に示すように、現像ローラ
211との圧接部240aが凹んだ状態となる。この状
態を図7(a)(b)に模式的に示してある。
【0080】この図から分かるように、供給ローラ24
0は、圧接部240aで凹んだ分、この部分では図
(b)に示すように端部が側方に突出することとなる。
突出部を240bで示してある。
【0081】このような突出部240bは、シール部材
SEに食い込むように作用し、結果として供給ローラ2
40の駆動トルクの増大を招くこととなる。
【0082】そこで、この実施の形態では、図5に示す
ように、供給ローラ240の角部244に面取りを施し
てある。なお面取り(244)は、図示のような直線的
なものでもよいし、丸く(Rを付けて)面取りしてもよ
い。
【0083】このように構成することによって、上述し
たような食い込みを防止することができ、供給ローラ2
40の駆動トルクの低減を図ることができる。
【0084】また、前述したような食い込みが生じる
と、図7(b)に示すように、食い込み部においてシー
ル部材SEと現像ローラ211の端面との間に隙間Cが
生じ、この隙間Cにトナーが入り込んでシール性が低下
するとともに、現像ローラ211の端部がトナーで汚れ
るという問題が生じる。しかし、この実施の形態によれ
ば、このような問題を未然に防止することができる。す
なわち、シール性を向上させるとともに、現像ローラ2
11の端部のトナー汚れを防止することができる。
【0085】<シール部材に関し>前述したように、現
像ローラ211の軸212、供給ローラ240の軸24
1、および移送フィン251,252,253の各軸2
54は、ケース本体231の側壁231aに回転可能に
支持されており、少なくともその一端は、側壁231a
を貫通しているから、この部分には、トナーの漏れを防
止するためのシール部材を設ける必要がある。
【0086】この実施の形態では、図5(a)に示すよ
うに、シール部材270を、シート状のフォーム材27
1と起毛材272とを貼り合わせて構成し、主としてフ
ォーム材271によってシール圧を得、主として起毛材
272によってシール作用を得るようにした。
【0087】図5(b)は、図(a)におけるb矢視図
であり、ローラ端(この場合供給ローラ240の端部)
とフォーム材271との間の起毛材272の状態を模式
的に描いた図である。
【0088】この図から分かるように、起毛材272
は、その起毛273が、ローラの回転にしたがって不連
続の渦巻状となり、いわばラビリンスシール状となる。
【0089】したがって、トナーの漏洩が確実に防止さ
れることとなる。
【0090】しかも、起毛273はローラの回転に沿う
状態となるので、ローラの回転トルクも低減される。
【0091】なお、シール部材270は、図5には示し
ていないが、移送フィン251,252,253の軸に
対しても同様に設けられている。
【0092】また、図5(a)において274はフッ素
系の低摩擦材からなるシート状潤滑材である。
【0093】<現像ローラ211の駆動構造に関し>図
4に示したように、現像ローラ211の軸212は、軸
受部材232,232を介してケース本体231の側壁
231a,231aに支持されており、その一端に固定
された歯車213には、動力伝達用の伝達歯車214が
噛み合っている。また、軸212の両端には、ローラ2
15が回転可能に設けられており、このローラ215
は、図6に示したようにして現像ローラ211が感光体
110に圧接される際、感光体110の両端に設けられ
た図示しないフランジ(あるいは感光体の画像形成領域
外部分)と当接することによって、感光体110に対す
る現像ローラ211の位置を規制するようになってい
る。
【0094】したがって、現像ローラ211が感光体1
10に圧接された際には、ローラ215,215で両端
支持状態となった軸212に対し、ケース本体231お
よび軸受部材232,232を介して横荷重が作用し、
軸212が撓んでしまうおそれがある。
【0095】ここで、仮に何等の方策も講じないとした
ならば、軸212が撓むことによって、歯車213と伝
達歯車214との噛み合い状態が不安定化するおそれが
ある。
【0096】そこで、この実施の形態では、図4に示す
ように、歯車213と伝達歯車214とにそれぞれ基準
面213a,214aを設け、これら基準面を当接させ
ることによって歯車213と伝達歯車214との噛み合
い状態の安定化を図っている。
【0097】<その他> (1)現像器210については、各々形状または色彩を
異にすることによって、装着位置を明確にすることがで
きる。 (2)現像器210の取り出し時には、取り出し方向に
現像器が所定量ポップアップされるようにし、取り出し
易くすることができる。 (3)現像器210は、オペレータが片手で掴み易い程
度に薄型化し、着脱操作の容易化を図る。
【0098】<第2の実施の形態>図8は本発明に係る
現像器の第2の実施の形態を用いた画像形成装置の主要
部を示す模式図である。
【0099】この第2の実施の形態が、上述した第1の
実施の形態と異なる点は、ブラック用の現像器210
K’にあり、その他の点に変わりはない。
【0100】この実施の形態のブラック用の現像器21
0K’は、多少大きく形成してあり、トナーの容量を多
くしてある。また、移送フィンは、251’,253’
の2つとしてある。
【0101】一般に、4色のトナーのうち、ブラックト
ナーの消費量が最も多いと予想されるので、この実施の
形態のように、ブラック用の現像器210K’を大型化
することが望ましい。
【0102】
【実施例】以下、さらに具体的な実施例について説明す
る。
【0103】以下の説明は、トナー、現像ローラ21
1、供給ローラ240、および規制ブレード260、の
具体的構成について説明しようとするものであるが、そ
の具体的構成の意義を明らかにするため、ないしは理解
を助けるために、先ず、トナーおよび上記構成部材によ
る現像特性を、搬送性、供給性、現像ローラフィルミン
グ現象、規制ブレードフィルミング現象、現像効率、シ
ール性、かぶり現象、耐久性、履歴現象、画像ムラ、お
よび先後端濃度差、に分けてとらえ、これらの性質ない
し現象等に与える上記各構成の影響について説明すると
ともに、現像器を構成する上で重要と思われるホッパ容
量および保存性についても言及し、次いで、最終的に、
上記具体的構成をどのようにしたかについて説明する。
【0104】なお、この実施例のトナーの基本構成は、
顔料、CCA(荷電制御剤)、およびワックスを合成樹
脂で結着し、その表面に、主として耐久性を付与するた
めの比較的大粒径の外添剤と、主として流動性を付与す
るための比較的小粒径の外添剤とを付着させた構成とな
っている。
【0105】以下、上記現像特性等について順次説明す
る。
【0106】<搬送性>ここでいう搬送性は、移送フィ
ン251等による供給ローラ240へのトナーの移送性
である。
【0107】搬送性を上げすぎると、供給ローラ240
および現像ローラ211に過剰のトナーが供給され、つ
いには現像ローラ211上のトナーを規制することがで
きなくなり、現像器210外にトナーが溢れ出してしま
う。
【0108】逆に、搬送性が悪いと、供給ローラ240
および現像ローラ211へのトナーの供給量が不足し、
所望の画像が形成されなくなってしまう。
【0109】搬送性は、トナーの流動性によって左右さ
れる。特に、トナーの流動性に影響を及ぼす小粒径の外
添剤の量を1.0%以上とすると、良好な搬送性が得ら
れるが、3.0%を越えると搬送性が上がりすぎてしま
う。
【0110】また、A.D(ゆるみ見かけ密度)は、
0.30g/cc以上とすることが望ましい。
【0111】<供給性>ここでいう供給性は、供給ロー
ラ240から現像ローラ211へのトナーの送り性であ
る。
【0112】供給性が悪いと、供給ローラ240の周期
で画像抜けが生じる。
【0113】供給性は、トナーの性質、供給ローラ24
0および現像ローラ211の構成によって左右される。
【0114】トナーは、小粒径外添剤の量を1.0%以
上とすることによって流動性を向上させ、供給性を向上
させることができる。また、顔料の量を15%以下、C
CAの量を3%以下とすることによって帯電の立ち上が
りを良くし、供給性を向上させることができる。
【0115】供給ローラ240と現像ローラ211との
食い込み深さ(供給ローラ240の凹み深さ)を0.1
mm以上とすることによって、現像ローラ211へトナ
ーが十分に擦り付けられ、トナーの摩擦帯電が良くなっ
て供給性が向上する。
【0116】また、現像ローラ211の表面粗さを、R
z5μm以上とすることによって、機械的搬送力を向上
させ、良好な供給性を得ることができる。
【0117】これらは、単独でも供給性を向上させるこ
とができるが、組み合わせることによってより効果的に
供給性を向上させることができるようになる。
【0118】一方、供給性を上げすぎると、現像ローラ
211へのトナーの供給が過剰となり、現像ローラ21
1上のトナー量を適正化するための規制を行なうことが
困難になって、トナーが現像器210外に溢れ出してし
まう。特に、トナーの小粒径外添剤の量が3.0%を越
えると、トナーの流動性が良くなりすぎて、供給性が上
がりすぎてしまう。
【0119】また、現像量(実際に感光体110に現像
されたトナー量)は、0.80mg/cm2以下とし、
搬送量(現像に供される現像ローラ211上のトナー
量)は、0.60mg/cm2以下とし、帯電量は−8
μC/g以下とすることが望ましい。
【0120】<現像ローラフィルミング現象>この現象
は、現像ローラ211表面にトナーが融着する現象であ
る。
【0121】現像ローラフィルミングが生じると、その
相当部分の画像が欠落したり、濃淡が生じたりする。
【0122】現像ローラフィルミングは、特にトナーの
供給性に左右される。
【0123】トナーの供給性が悪いと、現像ローラ21
1上においてトナーの量が極端に少ない部分ができ、そ
の部分のトナーが規制ブレード260と現像ローラ21
1とによって過剰のストレスを受けることとなり、これ
によって現像ローラフィルミング現象が生じる。
【0124】そこで、トナーの供給性を良くするため
に、CCAの量を3%以下、顔料の量を15%以下、小
粒径外添剤の量を1.5%以上とする。これらは、単独
でも効果があるが、組み合わせることによってさらに良
くなる。
【0125】<規制ブレードフィルミング現象>この現
象は、規制ブレード260にトナーが融着する現象であ
る。
【0126】この現象が発生すると、その相当部分の画
像が欠落する(白スジになる)。
【0127】この現象は、トナーの供給性と、規制ブレ
ード260の現像ローラ211への当接部の状態とによ
って左右される。
【0128】トナーの供給性が悪いと、現像ローラ21
1上においてトナーの量が極端に少ない部分ができ、そ
の部分のトナーが規制ブレード260と現像ローラ21
1とによって過剰のストレスを受けることとなり、これ
によって規制ブレードフィルミング現象が生じる。
【0129】そこで、トナーの供給性を良くするため
に、CCAの量を3%以下、顔料の量を15%以下、小
粒径外添剤の量を1.5%以上とする。また、Tg(ガ
ラス転移点)を55゜C以上、Tm(溶融温度)を11
0゜C以上とすることによってトナーの耐擦性を向上さ
せ、フィルミング現象を抑制することができる。
【0130】さらに、規制ブレード260は、現像ロー
ラ211に対する当接R(規制ブレード260における
現像ローラ211への当接部の曲率半径(円弧状部の半
径))を100μm以下、当接角度(規制ブレード26
0が現像ローラ211に当接する点を通る現像ローラ2
11に対する接線と規制ブレード260とがなす角度α
(図6参照))を50゜以上とすることにより、現像ロ
ーラ211と規制ブレード260との当接部で形成され
る空間の大きさを、規制ブレード260で規制された現
像ローラ211上のトナーが供給ローラ240側に戻る
ことのできる大きさとすることができる。この空間の大
きさが小さいと、トナーがこの空間に詰まりフィルミン
グを起こすこととなる。
【0131】これらは、単独でも効果があるが、組み合
わせることによってさらに良くなる。
【0132】<現像効率>現像ローラ211により現像
位置に運ばれたトナー量のうち、実際に感光体110の
現像に供されたトナー量の割合である。
【0133】すなわち、現像効率は、 現像量/(搬送量×感光体に対する現像ローラの周速
比)×100(%) である。
【0134】現像効率を向上させるためには、CCAの
量を0.5%以上とし、現像量を0.80mg/cm2
以下とし、搬送量を0.35mg/cm2以上とするこ
とが望ましい。
【0135】<シール性>ここでいうシール性は、現像
ローラ211の端面および下面に設けられているトナー
シール(下面のシールは図3において275で示されて
いる)からのトナーの漏れ具合である。
【0136】トナー漏れは、画像領域内では画像欠陥に
つながり、たとえ画像領域外であったとしても機内汚染
を生じる。
【0137】シール性は、トナーの流動性によって影響
される。トナーの流動性が極端に高いと、現像ローラ2
11とトナーシールの隙間からトナーが漏れ易くなる。
【0138】したがって、トナーの流動性を左右する小
粒径外添剤の量を3.0%以下とすることが望ましい。
【0139】また、A.Dは、0.40g/ccとする
ことが望ましい。
【0140】<かぶり現象>この現象は、非画像部(通
常白部)へトナーが付着する現象である。
【0141】負帯電トナーを用いた反転現像法の場合、
一例ではあるが、感光体の電位は、画像部で−50V程
度、非画像部で−600V程度に設定され、現像バイア
スは−300V程度に設定される。
【0142】このため、通常、負帯電トナーが非画像部
に対して付着するということはないのであるが、現像ロ
ーラ上に正帯電のトナーがあると、これが非画像部に付
着してしまう。また、帯電量が低いトナーが存在する
と、現像ローラへの拘束力(トナーの現像ローラへの静
電気力等による吸着力)が弱いので、その他の力により
感光体に付着してしまうこともある。
【0143】したがって、トナーの帯電極性を揃え、ト
ナーの帯電量を大きくする(負帯電トナーにおいては小
さくする)ことによって、かぶり現象を少なくすること
ができる。
【0144】トナーの帯電量を大きくするためには、搬
送量を少なくし、規制ブレード、現像ローラ等の帯電付
与部材とトナーとの接触機会を増やし、摩擦帯電させ
る。
【0145】なお、搬送量は0.60mg/cm2以下
とし、帯電量は−8μC/g以下とすることが望まし
い。また、供給ローラは現像ローラと同電位とすること
が望ましい。
【0146】<耐久性>ここでいう耐久性は、画像形成
を重ねることによる画像の劣化の程度である。
【0147】画像の劣化は、トナー自身の劣化、トナー
のフィルミング、規制ブレード260等の摩耗によって
生じる。
【0148】トナーは、その表面に付着していた小粒径
外添剤が樹脂中に埋没してしまうことにより、その供給
性および転写性が劣化する。
【0149】そこで、トナーの小粒径外添剤の量を1.
5%以上とし、大粒径外添剤の量を0.5%以上とする
ことによって小粒径外添剤の埋没を抑制することが望ま
しい。なお、大粒径外添剤の種類はシリコンオイルと
し、その粒径は40nm程度とすることが望ましい。
【0150】また、CCA量および顔料量が多いとフィ
ルミングが生じ易く耐久性が劣化するので、CCA量は
3%以下、顔料量は15%以下とすることが望ましい。
【0151】<履歴現象>この現象は、先に形成した画
像のパターンが後に形成される画像に影響を与える現象
である。
【0152】履歴現象は、トナーの帯電の立ち上がりが
悪いと発生する。帯電の立ち上がりは、トナーのCCA
量、外添剤量によって左右される。
【0153】CCAの量を0.5%以上とすると、帯電
の立ち上がりが良くなる。
【0154】このCCAの効果は、外添剤の被覆率が低
い方が、CCAを練り込んだ母粒子が帯電付与部材と直
接接触しやすくなることから、発現し易くなる。
【0155】また、小粒径外添剤を多量に添付すると、
被覆率が上がってCCAの効果が出ずらくなるのに対
し、大粒径の外添剤を用いると、同じ重量比添加量で
は、小粒径添加剤に比べて被覆率が低くなるのでCCA
の効果が出易くなる。
【0156】一方、外添剤の量が少ないと供給性が低下
することとなる。
【0157】そこで、大粒径外添剤の量は、1.5%以
上、5%以下とし、小粒径外添剤の量は、1.5%以
上、3%以下とすることが望ましい。
【0158】なお、大粒径の種類はシリコンオイルで処
理したもの、小粒径の外添剤の種類はHMDS(ヘキサ
メチルジシラザン)で処理したものとし、大粒径の外添
剤の粒径は40nm程度、小粒径の外添剤の粒径は14
nm程度とするのが望ましい。
【0159】また、トナーの帯電量は、その先後端差
(後述する)が15μC/g以下となるようにするのが
望ましい。
【0160】<画像ムラ現象>この現象は、均一な画像
を形成しようとしているのに、画像が不均一になる現象
である。
【0161】この現象は、現像ローラ、供給ローラ等、
回転体の回転周期に依存して発生する。
【0162】回転体の振れが大きいと画像むらが生じ易
くなるので、現像ローラについては、その回転中心に対
する振れを30μm以下、供給ローラについては、その
回転中心に対する振れを150μm以下とすることが望
ましい。
【0163】また、現像ローラとして用いるパイプの、
表面粗さを調整する前の下地の粗さが、Rmax1μm
を越えていると、その後の処理で表面粗さを均一にする
のが困難となり画像ムラが発生し易くなる。したがっ
て、上記パイプの下地の粗さは、Rmax1μm以下と
することが望ましい。
【0164】さらに、現像ローラの回転中心をなす軸の
材質が弱いと、回転時に外力によって撓む量が大きくな
るので、軸の材質は鉄とすることが望ましい。
【0165】<先後端濃度差>この現象は、ベタ画像を
形成した際、画像の先端部分とその他の後端部分とで濃
度(現像量)が異なる現象である。
【0166】この現象は、先端部分とその他の後端部分
とに相当した現像ローラ上のトナーの帯電量、搬送量が
異なり、結果として先端と後端とでの現像量が異なって
しまうことによって発生する。
【0167】この現象は、先端と後端とでの、トナーの
搬送量差を0.15mg/cm2以内とし、帯電量の差
を15μC/g以内とすることによって抑制することが
できる。また、現像量の差を0.15mg/cm2以内
とすることによって抑制することができる。現像ローラ
の線速が300mm/s以上、規制荷重が50g/cm
以下で、トナーの搬送量差を小さくするには、規制ブレ
ードをエッジ当接する必要がある。規制ブレードが稜線
の前後の面を含む面接触すると、搬送量差が大きくなっ
てしまう。規制ブレード画面接触するのを防ぐには、当
接角度を50゜以上85゜以下にする。
【0168】なお、トナーのCCAの量は、0.5%以
上とすることが望ましい。
【0169】<ホッパ容量>所定枚数の画像を形成する
のに必要な現像器ケース内のトナーの容量である。
【0170】高濃度のトナー(顔料を多く含むトナー)
を用いることにより、少量のトナーでも所望の画像濃度
を確保することができる。したがって、高濃度のトナー
を用いることによって、画像濃度を確保しつつホッパー
容量を小さくすることができ、現像器210をコンパク
トにすることが可能となる。
【0171】顔料の量は5%以上とする事が望ましい。
【0172】<保存性>輸送環境、保存環境等、装置を
稼働していない状態での上記諸特性の劣化具合である。
【0173】この劣化は、トナーが現像器内で固まるい
わゆるブロッキングが原因で生じる。
【0174】トナーのTgを55゜C以上とすることに
よって、ブロッキングを防止することができる。
【0175】以上、主として現像特性等について説明し
たが、上記の事情に基づいて、最終的に、トナー、現像
ローラ211、供給ローラ240、および規制ブレード
260、の具体的構成をどのようにしたかについて、以
下に説明する。
【0176】<トナーに関し>前述したように、トナー
は、顔料、CCA(荷電制御剤)、およびワックスを合
成樹脂で結着し、その表面に、主として耐久性を付与す
るための比較的大径の外添剤と、主として流動性を付与
するための比較的小径の外添剤とを付着させることによ
って構成されている。
【0177】この実施例では、これらの組成要素ないし
特性を次のようにした。
【0178】(1)合成樹脂 合成樹脂は定着性を向上させるために、ポリエステルと
した。
【0179】(2)顔料 顔料の量は5%以上、15%以下とした。前述したよう
に、画像濃度を確保しつつホッパー容量を小さくし、現
像器210をコンパクトにするためである。また、顔料
の量が5%以下であると、カラー画像の彩度が低下して
しまうからであり、15%を越えると、供給性が低下
し、現像ローラフィルミングやブレードフィルミングが
生じ易くなるからである。
【0180】(3)CCA CCAの量は0.5%以上、3%以下とした。その理由
は上述した通りである。また、CCAの量が3%を越え
ると、転写性が低下するからである。
【0181】(4)ワックス ワックスの量は0.5%以上とした。これは、トナーの
定着ローラからの剥離性を良くするためである。また、
トナーの紙等の記録媒体への定着強度を強くするためで
もある。
【0182】(5)比較的大径の外添剤 大径の外添剤はシリコンオイルとし、その粒径は40n
m程度とし、その量は、0.5%以上、5%以下とし
た。その理由は上述した通りである。
【0183】(6)比較的小径の外添剤 小径の外添剤はHMDSとし、その粒径は14nm程度
とし、その量は1.0%以上、3%以下とした。その理
由は上述した通りである。また、添加量を3%以上とす
ると、定着性が低下するからである。なお、転写性を向
上させるためには、添加量を1.5%以上とすることが
望ましい。
【0184】(7)粒径 トナーの粒径は、6μm以上、9μm以下とした。6μ
m以下とすると、クリーニング性が低下し、また高コス
トとなるからである。逆に9μm以上であると、解像度
が低下するからである。
【0185】なお、今回用いたトナーの粒度分布を図9
に示した。このトナーの粒度分布は、コールター・カウ
ンターmodel TA−IIを用いて測定した。アパ
ーチャー径は100μm、電解液はISOTON−II
を用いた。
【0186】図9(a)に示す表では、右欄に個数を、
左欄に体積を、そして下段に測定結果を、上段に、この
測定結果に基づいて計算した計算値を示した。なお、
「体積」というのは、測定されたトナー粒子が球である
とみなした場合の体積である。
【0187】図9(b)(c)に示すグラフにおいて、
棒グラフは、個数データを、折れ線グラフは累積データ
を示している。
【0188】図9(a)に示す表中、下段の測定結果を
示す項目の意味は次の通りである。 DIF N:最も基本的なデータであり、I/Oから入
力される個数データ(トナーの個数データ)を各チャン
ネルごとに表示したものである。 DIF %:上記個数データ(DIF N)を各チャン
ネルごとに%表示したものである。 CUM N:上記個数データ(DIF N)を累積して
表示したものである。 CUM %:上記DIF %を累積して表示したもので
ある。
【0189】また、上段の計算値を示す項目の意味は次
の通りである。 25.4μ↑:25.4μm以上のものの累積%値を表
示したものである。 6.35μ↓:6.35μm以下のものの累積%値を表
示したものである。 KURTOSIS:分布の尖度(とがり度)を表したものであ
る。体積粒度分布においては0.8以上、個数粒度分布
においては0.3以上とすることにより転写性の良好
な、かつ、解像度の低下のない画像を得ることができ
る。 SKEWNESS:分布の歪度を表したものである。体積粒度分
布においては絶対値で0.6以下、個数粒度分布におい
ては絶対値で0.1以下とすることにより転写性の良好
な、かつ、解像度の低下のない画像を得ることができ
る。平均:算術平均粒径を表示したものである。 25%:累積%が25%に達したときの、粒子径の値で
ある(図9(b)(c)のグラフ参照) 50%:累積%が50%に達したときの、粒子径の値で
ある(図9(b)(c)のグラフ参照) 75%:累積%が75%に達したときの、粒子径の値で
ある(図9(b)(c)のグラフ参照) CV%:変動係数(%)である。体積粒度分布、個数粒
度分布ともに28%以下とすることにより転写性の良好
な、かつ、解像度の低下のない画像を得ることができ
る。 SDμ:標準偏差(μm)である。
【0190】(8)A.D A.Dは0.30g/cc以上、0.40g/cc以下
とした。その理由は上述した通りである。また、この範
囲であると、良好な転写性が得られるからである。な
お、0.40g/cc以下とすることのによってクリー
ニング性も向上する。
【0191】(9)外添剤の被覆率 外添剤の被覆率は、100%以上、すなわち、トナー粒
子の略全表面を外添剤(の投影面積換算)で覆うことが
できる量以上を添加することとした。
【0192】(10)Tg Tgは、55゜C以上とした。その理由は上述した通り
である。
【0193】(11)Tm Tmは110゜C以上、130゜C以下とした。その理
由は上述した通りである。また、130゜C以上である
と、定着性が低下するからである。
【0194】(12)分子量分布 分子量分布(MW/MN)は、100以上とした。10
0以下であると、定着性が低下するからである。
【0195】(13)現像量 現像量は、0.40mg/cm2以上、0.80mg/
cm2以下とし、先後端差は0.15mg/cm2以内と
した。その理由は上述した通りである。また、0.40
mg/cm2以下であると、画像濃度が低下するからで
あり、逆に0.80mg/cm2以上であると、転写性
が低下するからである。
【0196】(14)搬送量 搬送量は、0.35mg/cm2以上、0.60mg/
cm2以下とし、先後端差は0.15mg/cm2以内と
した。その理由は上述した通りである。
【0197】(15)帯電量 帯電量は、−35μC/g以上、−8μC/g以下とし
た。−8μC/g以下とした理由は上述した通りであ
る。また、−35μC/g以下とすると、転写性が低下
するからである。
【0198】(16)トナーの形状 トナーの形状係数は、例えば日立製作所製FE−SEM
(S−800)を用いて倍率500倍に拡大したトナー
像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報を
インターフェースを介して例えばニコレ社製画像解析装
置(LuzexIII)を導入し解析を行い、下式より
算出し得られた値を形状係数と定義する。 形状係数(SF−1)=(MXLNG)2/AREA×π
/4×100 形状係数(SF−2)=(PERI)2/AREA×1/
4π×100 尚、上式中、MXLNGはトナーの絶対最大長を示し、
PERIは、トナーの周長を示し、AREAはトナーの
投影面積を示す。
【0199】形状係数SF−1はトナーの丸さの度合を
示し、形状係数SF−2はトナーの凹凸の度合を示す。
トナーの形状係数SF−1は、好ましくは、100〜1
50、さらに好ましくは100〜130が良い。また、
トナーの形状係数SF−2は、好ましくは、100〜1
40、さらに好ましくは、100〜125が良い。この
ように形状係数SF−1及びSF−2を構成することに
より、一次転写及び二次転写における転写効率が向上す
る。
【0200】本発明の実施の形態においては、現像器
は、供給ローラの連泡率30%以上とし、かつ、前記供
給ローラの前記現像ローラに対する食い込み深さ0.4
mm以下とし、かつ、前記トナーの形状係数SF−1を
150以下、SF−2を140以下であって、このよう
な構成とすることにより、トナーが供給ローラの表面の
セルに入り込んでも、連続気泡の発泡体を供給ローラと
して用いることにより、セルの容積が充分に大きいため
に、短時間でトナーで目詰まりすることがない。また、
トナーの形状係数SF−1を150以下とする、すなわ
ち、トナーを球状に近づけることによりセル内部にトナ
ーが充填されたとしてもセル中に占めるトナーの実質的
な体積を低減することができるので、供給ローラが短時
間でトナーで目詰まりすることがなく、したがって、従
来よりも連発率の低い、例えば70%以下の発泡体を用
いることができる。また、トナーの形状係数SF−2を
140以下とすることにより、すなわち、トナーの表面
の凹凸を低減し滑らかにすることにより、セル内部にト
ナーが充填されたとしてもセルの内部に入り込んだトナ
ーを容易にセルから排出することができ、また、セル内
部でトナーが圧力により凝集したとしても容易に解砕す
ることができるため、凝集したトナーがセルから排出さ
れたとしても、規制ブレードなどで詰まることなく、容
易に破壊されるので画像欠陥を生ずることがない。
【0201】したがって、従来のように供給ローラの硬
度が経時的に上昇するということがなくなり、供給ロー
ラの駆動トルクが低減するという著しい効果がある。
【0202】<現像ローラに関し> (1)軸材質は鉄とし、その径はφ5mmとした。
【0203】(2)フランジ端面(現像ローラの端面
(側面))の表面粗さは、Rmax0.5μm以下とし
た。シール性を向上させるためである。
【0204】(3)現像ローラの角部(円筒面と端面
(側面)との角部)はRを付けて面取りし、そのRは
0.1mm以上とした。角部で感光体110を傷つけな
いようにするためである。
【0205】(4)表面粗さは、Rz5μm以上、Rz
10μm以下とした。Rz5μm以下であると、トナー
の供給性が低下するからであり、逆に、Rz10μm以
上であると、画像の解像度が低下するからである。
【0206】(5)振れは30μm以下とした。その理
由は上述した通りである。また、振れが30μm以上で
あると、トナーの供給性も低下するからである。
【0207】(6)外径公差は±0.02mm程度とし
た。供給性を確保するためであり、また、画像ムラを防
止するためである。
【0208】<供給ローラに関し> (1)軸材質は鉄とし、その径はφ5mmとした。画像
ムラを防止するためである。
【0209】(2)振れは150μm以下とした。画像
ムラを防止するためである。
【0210】(3)外径公差は±0.15mm程度とし
た。供給性を確保するためであり、また、画像ムラを防
止するためである。
【0211】(4)硬度は40゜以上、70゜以下とし
た。40゜以下であると供給性が低下し、70゜以上で
あると駆動トルクが増大するからである。
【0212】(5)連泡率は、30〜80%とした。供
給性を確保するためである。
【0213】(6)研磨方向は(供給ローラの回転方向
に対して)順方向とした。供給性を確保するためであ
る。
【0214】(7)現像ローラ211に対する周速比は
50%〜80%程度、より望ましくは60〜70%、具
体的には64%程度とした。50%以下であると現像ロ
ーラへのトナー供給性が確保されなくなり、80%以上
であると、トナーを劣化させてしまい、また駆動トルク
も増大するからである。
【0215】(8)食い込み深さ(現像ローラとの当接
部における凹み量)は0.1mm以上、0.4mm以下
とした。0.1mm以下であると、現像ローラへのトナ
ーの擦り付けが不十分となり、0.4mm以上とすると
駆動トルクが増大するからである。
【0216】(9)電位は現像ローラと同電位とした。
かぶりおよび履歴を防止するためである。
【0217】<規制ブレードに関し> (1)現像ローラ211に対する当接Rは30μm以
上、150μm以下とした。30μm以上とするのは、
必要なトナー搬送量を確保を防止するためであり、15
0μm以下とするのは、先後端濃度差を小さくするため
である。
【0218】(2)現像ローラ211との当接角度は5
0゜以上、85゜以下とした。50゜以上とするのは、
フィルミングを防止するためであり、85゜以下とする
のは、先後端濃度差を小さくするためである。
【0219】(3)真直度は、30μm以下とした。画
像ムラ(画像全体、特に幅方向に生ずる濃淡ムラ)を低
下させるためである。
【0220】(4)表面粗さは、Rz15μm以下とし
た。スジムラ(細い筋状の画像ムラであって、特に紙搬
送方向と平行な線状に画像の抜けが生ずるムラ)を低下
させるためである。
【0221】以上、本発明の実施の形態および実施例に
ついて説明したが、本発明は上記の実施の形態または実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内
において適宜変形実施可能である。
【0222】
【発明の効果】本発明の現像器によれば、供給ローラの
駆動トルクが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像器の第1の実施の形態を用い
た画像形成装置の一例を示す模式図。
【図2】4つの現像器210、感光体110およびその
周辺の拡大図。
【図3】現像器210M部分の拡大図。
【図4】図3における部分省略IV−IV断面図。
【図5】(a)は図3における部分省略V−V拡大断面
図、(b)は図(a)におけるb矢視図。
【図6】作動説明図。
【図7】作用説明図。
【図8】本発明に係る現像器の第2の実施の形態を用い
た画像形成装置の主要部を示す模式図。
【図9】トナーの粒度分布を示す図で、(a)は粒度分
布を示す表、(b)(c)はそれぞれ粒度分布を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
T トナー 210 現像器 211 現像ローラ211 212 軸 230 ケース 240 供給ローラ 241 軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 陽一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 中島 好啓 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーが収容されたケースと、このケー
    スに軸で回転可能に支持された現像ローラと、前記ケー
    スに軸で回転可能に支持され、現像ローラに圧接するこ
    とにより前記トナーを現像ローラの表面に供給する弾性
    体からなる供給ローラとを備えたものであって、 前記供給ローラを構成する弾性体が連泡率30%以上の
    発泡体であり、かつ、前記供給ローラの前記現像ローラ
    に対する食い込み深さが0.4mm以下であり、かつ、
    前記トナーの形状係数SF−1が150以下、SF−2
    が140以下であることを特徴とする。
JP4646097A 1997-01-31 1997-02-28 現像器 Withdrawn JPH10239982A (ja)

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EP98300703A EP0856781B1 (en) 1997-01-31 1998-01-30 Developing unit
EP03075921A EP1324150A3 (en) 1997-01-31 1998-01-30 Developing unit
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2343551A (en) * 1997-07-14 2000-05-10 Infineon Technologies Ag Method and device for producing a chip-substrate assembly
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JP2014170046A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2019028287A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 ブラザー工業株式会社 プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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